JP4016477B2 - 可動接点体の製造方法 - Google Patents

可動接点体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4016477B2
JP4016477B2 JP09119698A JP9119698A JP4016477B2 JP 4016477 B2 JP4016477 B2 JP 4016477B2 JP 09119698 A JP09119698 A JP 09119698A JP 9119698 A JP9119698 A JP 9119698A JP 4016477 B2 JP4016477 B2 JP 4016477B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
movable contact
adhesive
contact body
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09119698A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11288641A (ja
Inventor
博通 古山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP09119698A priority Critical patent/JP4016477B2/ja
Publication of JPH11288641A publication Critical patent/JPH11288641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4016477B2 publication Critical patent/JP4016477B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器の薄型操作パネル等に使用されるパネルスイッチを構成するパネルスイッチ用の可動接点体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパネルスイッチ用の可動接点体の構成について図14(a)〜(c)を用いて説明する。
【0003】
なお、構成を判り易くするために、各図面は厚さ方向の寸法を拡大して表わしている。
【0004】
図14(a)は従来の可動接点体の断面図、同(b)は同可動接点部の拡大断面図、同(c)は同分解斜視図であり、同図において、1は下面に粘着剤1Aを塗布した絶縁フィルム製のシート板で、このシート板1および粘着剤1Aに設けた複数個の貫通孔1B内に、弾性金属薄板製のドーム形状の可動接点2を挿入し、下面に粘着剤3Aを塗布した可撓性絶縁フィルム製の小片シート3により各貫通孔1Bの上面を覆うと共に、可動接点2の上面突部をシート板1の上面に接着保持することによって可動接点体4を構成している。
【0005】
そして、この可動接点体4を保管および輸送可能にするために、図15(a)の保護シート付きの可動接点体の断面図、同(b)の同可動接点部の拡大断面図および同(c)の同分解斜視図に示すように、シート板1の貫通孔1Bと同じ位置に貫通孔5Aを備えた上面が剥離処理されたセパレータ5をシート板1の下面に貼り付け、さらに、上記貫通孔5Aの下面から可動接点2に塵埃等が付着することを防止するため、上面に粘着剤6Aを塗布した絶縁フィルム製の保護シート6をセパレータ5の下面に貫通孔5Aを塞ぐように貼り付けて保護シート付きの可動接点体7としている。
【0006】
以上のようにして形成された保護シート付きの可動接点体7を使用機器の基板に装着する際には、図16の装着方法を説明する側面図に示すように、セパレータ5の剥離処理を施した上面からセパレータ5と保護シート6を剥離して可動接点体4を分離し、図16および図17の接点部の拡大断面図に示すように、所定の固定接点8を備えた基板9上に重ねてシート板1下面の粘着剤1Aによって貼り付けることにより、パネルスイッチを形成するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の可動接点体4および保護シート付きの可動接点体7では、使用機器の基板9に貼り合わせるための粘着剤1Aがシート板1の下面の全面に塗布されていて、固定接点8を備えた基板9に貼り合わせる際に、作業者はシート板1の粘着剤1Aに触らざるを得ないため扱い難いと同時に、基板9との位置決め作業において貼りずれが発生した場合には、可動接点体4を基板9から剥がして廃棄しなければならないため、作業者は基板9との貼り合わせを慎重に行わなければならず、作業効率が悪かった。
【0008】
また、シート板1の下面全面に粘着剤1Aが塗布されているため材料のコストが高くなると共に、これを製作する際に粘着剤付きのシートを打抜いて貫通孔をあけるため、金型に付着した粘着剤を定期的に拭き取らなければならないという課題もあった。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、基板への装着が容易で手間がかからないと共に、従来のものよりも安価となる構成のパネルスイッチ用の可動接点体を製造することができる可動接点体の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のパネルスイッチ用の可動接点体の製造方法は、可動接点を保持させたシート板の下面において対向する一方の両端部のみに粘着剤がそれぞれ細幅の帯状に付けられた可動接点体を製造するための可動接点体の製造方法であって、可動接点を保持する各シート板間の隙間となる部分が所定のピッチで連続して打抜き加工された絶縁フィルム製の帯状のメインシートに対し、そのメインシート下面の両側部近傍に、少なくとも二本の細幅のテープ状粘着剤を長手方向に沿って平行に貼り付け、さらにそのテープ状粘着剤下方にメインシートとほぼ同じ幅の帯状の連結用のシートを貼り合わせ、その後に、メインシートの打抜き加工部と繋がりそのテープ状粘着剤がシート板側の対向する一方の両端部位置のそれぞれに細幅の帯状で残るように、メインシートとテープ状粘着剤を個別のシート板の外形線に合わせてハーフカット加工してシート板以外の不要部分を取り除く工程を含むものとするものである。
【0011】
これにより、可動接点を保持させたシート板の下面において対向する一方の端部近傍のみに粘着剤がそれぞれ細幅の帯状に付けられた可動接点体を連続して安価に製造することができ、当該可動接点体を固定接点を有する使用機器の基板に貼り合わせる際に、作業者は粘着剤のない部分をもって作業できるため確実にしかも効率よく作業を行うことができると共に、粘着剤を部分的に付けるため材料コストの低減を図ることができ、さらにシート板の貫通孔内に可動接点を備える構成の可動接点体を製造するに際しては、その貫通孔を打抜く金型に粘着剤が付着しないため、加工の効率化が図れるようになるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、略方形の外形に形成された絶縁フィルム製のシート板に弾性金属薄板製のドーム形状の可動接点が保持され、そのシート板の下面において対向する一方の両端部のみに粘着剤がそれぞれ細幅の帯状に付けられた可動接点体を製造するための可動接点体の製造方法であって、弾性金属薄板製のドーム形状の可動接点を保持する各シート板間の隙間となる部分が所定のピッチで連続して打抜き加工された絶縁フィルム製の帯状のメインシートに対し、そのメインシート下面の両側部近傍に、少なくとも二本の細幅のテープ状粘着剤を長手方向に沿って平行に貼り付け、さらにそのテープ状粘着剤下方にメインシートとほぼ同じ幅の帯状の連結用のシートを貼り合わせる工程と、その後に、メインシートの打抜き加工部と繋がりそのテープ状粘着剤がシート板側の対向する一方の両端部位置のそれぞれに細幅の帯状で残るように、メインシートとテープ状粘着剤を個別のシート板の外形線に合わせてハーフカット加工してシート板以外の不要部分を取り除く工程を含む可動接点体の製造方法としたものであり、上記構成の可動接点体を連続して安価に製造することができるという作用を有する。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、従来の技術の項で説明したものと同じ構成の部分については、同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0022】
(実施の形態1)
図1(a)は本発明の第1の実施の形態によるパネルスイッチ用の可動接点体の断面図、同(b)は同要部の拡大断面図、同(c)は同分解斜視図であり、同図において、11は複数個の貫通孔11Aを有する所定の大きさの絶縁フィルム製のシート板で、この複数個の貫通孔11A内に弾性金属薄板製のドーム形状の可動接点2が収容され、下面に粘着剤3Aを塗布した可撓性絶縁フィルム製の小片シート3により各貫通孔11Aの上面を覆うと共に、可動接点2の上面突部をシート板11の上面に接着保持していることは、従来の技術の場合と同じである。
【0023】
しかし、シート板11下面に塗布された粘着剤12は貫通孔11Aのない対向する両端部のみに、細幅の帯状に塗布されて可動接点体13が構成されている。
【0024】
そして、この可動接点体13を保管および輸送可能にするために、図2(a)の保護シート付きの可動接点体の断面図、図(b)の要部の拡大断面図および同(c)の同分解斜視図に示すように、シート板11の下面の粘着剤12の下面には粘着剤12とほぼ同じ大きさの上面に剥離処理を施した絶縁フィルム製のセパレータ14が貼り合わされ、更にその下面には、シート板11とほぼ同じ大きさの絶縁フィルム製の保護シート15が、その上面全体に付けられた微粘着剤15Aによって貼り合わされて保護シート付きの可動接点体16を形成している。
【0025】
ここで、微粘着剤15Aによって保護シート15がセパレータ14の下面に貼り合わされた接着力は、シート板11の粘着剤12によってセパレータ14の剥離処理された上面が貼り合わされている接着力よりも大きく、また、保護シート15の中間部は、この微粘着剤15Aによってシート板11の各貫通孔11Aの下面を塞ぐようにシート板11の下面に軽接着されている(図2(b)参照)。
【0026】
なお、この保護シート15の上面全体に付けられた微粘着剤15Aは銀に影響を及ぼさない組成のアクリル樹脂系粘着剤であり、保護シート付きの可動接点体16として保管および輸送中等において、シート板11の貫通孔11A内に保持された可動接点2の接触面に施された銀メッキ等に悪い影響を及ぼさないものである。
【0027】
そして、以上のように形成された保護シート付きの可動接点体16から可動接点体13を分離して使用機器の基板に装着する際には、図3の装着方法を説明する断面図に示すように、細幅の帯状のセパレータ14の剥離処理を施した上面と粘着剤12の間および保護シート15の上面に付けられた微粘着剤15Aとシート板11の下面の間でセパレータ14と保護シート15を剥がし、図4の使用機器の基板部分の断面図に示すように、所定の固定接点8を備えた基板17上に重ねて、シート板11下面の両端部の細幅の帯状の粘着剤12によって貼り付けることによって固定し、パネルスイッチ18を形成する。
【0028】
なお、上記のようにセパレータ14と保護シート15を剥がす際に、粘着剤12がシート板11の下面から剥がれたり、微粘着剤15Aの接着力でシート板11が変形しないように粘着剤12および微粘着剤15Aの接着力は決められている。
【0029】
また、シート板11の中間部は、下面に粘着剤がないので浮き上がることも考えられるが、この部分は図4に示す使用機器のゴムキー19の桟部20およびケースの桟部21で押さえられるため、浮き上がることはない。
【0030】
以上のように本実施の形態によれば、可動接点体13を使用機器の基板17に貼り合わせるための粘着剤12がシート板11下面の両端部に帯状に付けられているものであるから、作業者は粘着剤12のない部分を持って作業できるため確実にしかも効率よく作業を行なうことができ、しかも貼り合わせた後の個別の可動接点体13を安定して固定できると共に、粘着剤12を部分的に付けるために材料コストの低減を図ることができ、さらに、上面全体に微粘着剤15Aを付けた保護シート15によってシート板11の各貫通孔11Aの下面を塞ぐことができるので、保管中や輸送中等にシート板11の貫通孔11A内に収容された可動接点2の下面の接触面に塵埃等が付着することを防止でき、また、粘着剤12は貫通孔11Aのない部分に付けられているため貫通孔11Aを打抜く金型に粘着剤12が付着しないため、定期的な拭き取り作業等のメンテナンスが不要となり、加工の効率化も図れるものである。
【0031】
(実施の形態2)
図5は本発明の第2の実施の形態による連結された可動接点体の外観斜視図であり、同図において、22は上面に微粘着剤22Aを付けられた保護シートを兼ねた長い帯状の連結・保護シート、23は上面に剥離処理を施されたセパレータとしての細幅のテープ状シートで、2本のテープ状シート23が連結・保護シート22の上面の長手方向に沿って、所定の間隔で平行に貼り合わせられている。
【0032】
そして、平行した2本のテープ状シート23の上には、シート板11下面の粘着剤12を貼り合わせることによって、可動接点体13が所定のピッチで連続して保持されると共に、そのシート板11の各貫通孔11Aの下面を塞ぐように、連結・保護シート22の微粘着剤22Aで軽接着されていることは実施の形態1で説明した保護シート15と同様である。
【0033】
本実施の形態によれば、可動接点体を所定のピッチで帯状に連結された状態で輸送し、使用機器の基板に貼り合わせる直前に個別の可動接点体として分離して連続供給することができるので、使用機器の基板への貼り合わせ作業を効率化でき、自動機により貼り合わせもでき、さらに、輸送途中の可動接点の損傷もほぼ完全に防止することができるものである。
【0034】
(実施の形態3)
図6(a)は本発明の第3の実施の形態によるパネルスイッチ用の保護シート付きの可動接点体の断面図、同(b)は同要部の拡大断面図、同(c)は同分解斜視図であり、同図において、可動接点体13の構成は実施の形態1の場合と同じであるが、対向する両端部の粘着剤12の下面には、シート板11とほぼ同じ大きさで上面に剥離処理を施した絶縁フィルム製の保護シート24が貼り合わされており、その中間部はシート板11の各貫通孔11Aの下面を覆うように配されて保護シート付きの可動接点体25を形成している(図6(b)参照。)。
【0035】
以上のように形成された保護シート付きの可動接点体25から可動接点体13を分離して使用機器の基板に装着する際に、保護シート24の剥離処理を施した上面と粘着剤12の間を剥がして、可動接点体13のシート板11下面の両端の帯状の粘着剤12によって使用機器の基板に貼り付けることにより固定して、パネルスイッチを形成することは実施の形態1の場合と同様である。
【0036】
以上のように本実施の形態による保護シート付きの可動接点体25は、保護シート24によってシート板11の各貫通孔11Aの下面を覆うだけなので、保管中や輸送中等にシート板11の貫通孔11A内に収容された可動接点2の下面の接触面に塵埃などが付着することを完全に防止することはできないが可動接点体の損傷を防止することができ、また、実施の形態1の場合に比べて構成部品が少ないため、簡素で安価な保護シート付きの可動接点体25を提供できると共に、使用機器の基板に装着する際には、保護シート24を容易に可動接点体13から剥がすことができるものである。
【0037】
(実施の形態4)
図7は本発明の第4の実施の形態によるパネルスイッチ用の可動接点体の製造方法の概要を説明する分解斜視図であり、その方法について製造手順に従って説明する。
【0038】
まず、所定幅の帯状の絶縁フィルムに対して、図8の平面図に示すように、可動接点体のシート板26(図7および図8に点線で外形線26Aを示す)毎に必要な貫通孔26Bおよび各シート板26間の隙間となる部分27Aを所定のピッチで打抜き加工して、メインシート27を形成する。
【0039】
次に、上面に剥離処理を施した絶縁フィルム製の細幅のテープ状シート28の上面に、これとほぼ同じ幅のテープ状粘着剤29を重ねて貼り合わせた粘着剤付きテープ状シート30を、上記メインシート27の貫通孔26Bのない両側部近傍の長手方向に添って平行に二本貼り付けるのであるが、その位置は、粘着剤付きテープ状シート30の幅の中心がほぼシート板26の外形線26A(図7および図8に点線で示す)となる直線に一致するように貼り付ける(図8参照)。
【0040】
この後、上面全体に微粘着剤31を付けられた絶縁フィルム製でメインシート27とほぼ同じ幅の帯状の連結・保護シート32を、テープ状シート28の下面に貼り合わせた後、弾性金属薄板製のドーム形状の可動接点2の上面突部を下面の粘着剤3Aにより接着保持した可撓性絶縁フィルム製の小片シート3を、可動接点2が各貫通孔26B内に収容されて各貫通孔26Bの上面を塞ぐようにメインシート27上に貼り合わせることによって、接着後のシートの断面図である図9に示すような形となり、メインシート27の可動接点2を収容した各貫通孔26Bの下面は連結・保護シート32が微粘着剤31で軽接着されて塞がれる。
【0041】
この後、メインシート27とテープ状粘着剤29の図8に点線で示したシート板26の外形線26Aおよびメインシート27のシート板26間の隙間となる部分27A内のテープ状粘着剤29をハーフカット加工により図9に矢印で示すように切断して、メインシート27およびテープ状粘着剤29のハーフカット加工線とメインシート27のシート板26間の隙間となる部分27Aの打抜き加工部分が繋がるようにする。
【0042】
その後、図10の断面図に示すように、このハーフカット済み帯状シート33を治具34Aの上に置き、メインシート27の各シート板26となる部分の両側の外方側部27Bを上方から押さえつけながら、シート板26となる部分を吸着治具34B等により引き剥がすように上方に引張るか、または、図11の側面図に示すように、ハーフカット加工済み帯状シート33を治具35の上に置き、メインシート27の各シート板26となる部分が残るように、メインシート27の外方側部27Bと連結・保護シート32を下方に折り曲げることにより、可動接点体13を連続して取り出すことができる。
【0043】
以上のように本実施の形態によれば、可動接点体13を連続して安価に製造することができると共に、個別の可動接点体13を取り出す前のハーフカット済み帯状シート33の状態で輸送して、使用機器の基板に貼り合わせる直前に個別の可動接点体13として分離して連続供給することにより、使用機器の基板への貼り合わせ作業を効率化でき、自動機による貼り合わせも可能で、さらに、保管および輸送中において、シート板26の貫通孔26B内に収容された可動接点2の下面の接触面に塵埃等が付着することをほぼ完全に防止することができるものである。
【0044】
(実施の形態5)
図12は本発明の第5の実施の形態によるパネルスイッチ用の可動接点体の製造方法の概要を説明する分解斜視図であり、その方法について製造手順に従って説明する。
【0045】
まず、所定幅の帯状の絶縁フィルムに対して、可動接点体のシート板26毎に必要な貫通孔26Bおよび各シート板26間の隙間となる部分27Aを所定のピッチで打抜き加工して、メインシート27を形成することは実施の形態4と同じである。
【0046】
次に、メインシート27の両側部近傍の長手方向に沿って平行に、細幅のテープ状粘着剤29二本を、テープ状粘着剤29の中心がほぼシート板26の外形線26Aとなる直線に一致するように貼りつける。
【0047】
この後、上面全体を剥離処理された絶縁フィルム製でメインシート27とほぼ同じ幅の帯状の連結シート36をテープ状粘着剤29の下面に貼り合わせた後、弾性金属薄板製のドーム形状の可動接点2の上面突部を下面の粘着剤3Aにより接着保持した可撓性絶縁フィルム製の小片シート3を、可動接点2が各貫通孔26B内に収容されて各貫通孔26Bの上面を塞ぐようにメインシート27上に貼り合わせることによって、図13の接着後のシートの断面図に示すような形となり、メインシート27の可動接点2を収容した各貫通孔26Bの下面は連結シート36で覆われる。
【0048】
その後、メインシート27とテープ状粘着剤29のシート板26の外形線26Aおよびメインシート27のシート板26間の隙間となる部分27A内のテープ状粘着剤29をハーフカット加工により図13に矢印で示すように切断して、メインシート27およびテープ状粘着剤29のハーフカット加工線とメインシート27のシート板26間の隙間となる部分27Aの打抜き加工部分が繋がるようにすることは実施の形態4と同じである。
【0049】
この後、このハーフカット済み帯状シート37から可動接点体13を取り出す方法も実施の形態4と同じである。
【0050】
以上のように本実施の形態によれば、可動接点体13を連続して安価に製造することができると共に、個別の可動接点体13を取り出す前のハーフカット済み帯状シート37の状態で輸送して、使用機器の基板に貼り合わせる直前に個別の可動接点体13として分離して連続供給することにより、使用機器の基板への貼り合わせ作業を効率化でき、自動機による貼り合わせも可能で、さらに、輸送途中の可動接点2の損傷も防止することができるものである。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明の可動接点体の製造方法によれば、可動接点を保持させたシート板の下面において対向する一方の両端部のみに粘着剤がそれぞれ細幅の帯状に付けられた可動接点体を連続して安価に製造することができ、これで得られた可動接点体は、固定接点を有する使用機器の基板に貼り合わせる際に、作業者粘着剤のない部分を持って作業できるため確実にしかも効率よく作業を行うことができると共に、粘着剤を部分的に付けるため材料コストの低減を図ることができ、さらにシート板の貫通孔内に可動接点を備える構成の可動接点体を製造するに際しては、その貫通孔を打抜く金型に粘着剤が付着しないと共に、連続生産およびその後の連結した状態での保管および輸送も可能であり、加工の効率化が図れるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1の実施の形態による可動接点体の断面図
(b)同要部の拡大断面図
(c)同分解斜視図
【図2】(a)同保護シート付きの可動接点体の断面図
(b)同要部の拡大断面図
(c)同分解斜視図
【図3】同可動接点体の装着方法を説明する断面図
【図4】同使用機器の基板部分の断面図
【図5】本発明の第2の実施の形態による連結された可動接点体の外観斜視図
【図6】(a)本発明の第3の実施の形態による保護シート付きの可動接点体の断面図
(b)同要部の拡大断面図
(c)同分解斜視図
【図7】本発明の第4の実施の形態による可動接点体の製造方法の概要を説明する分解斜視図
【図8】同メインシートの平面図
【図9】同接着後のシート断面図
【図10】同ハーフカット済み帯状シートから可動接点体を取り出す方法を説明する断面図
【図11】同ハーフカット済み帯状シートから可動接点体を取り出す他の方法を説明する側面図
【図12】本発明の第5の実施の形態による可動接点体の製造方法の概要を説明する分解斜視図
【図13】同接着後のシートの断面図
【図14】(a)従来の可動接点体の断面図
(b)同可動接点部の拡大断面図
(c)同分解斜視図
【図15】(a)同保護シート付きの可動接点体の断面図
(b)同要部の拡大断面図
(c)同分解斜視図
【図16】同可動接点体の装着方法を説明する側面図
【図17】同接点部の拡大断面図
【符号の説明】
2 可動接点
3 小片シート
3A,12 粘着剤
8 固定接点
11,26 シート板
11A,26B 貫通孔
13 可動接点体
14 セパレータ
15,24 保護シート
15A,22A,31 微粘着剤
16,25 保護シート付きの可動接点体
17 基板
18 パネルスイッチ
19 ゴムキー
20,21 桟部
22,32 連結・保護シート
23,28 テープ状シート
26A 外形線
27 メインシート
27A 隙間となる部分
27B 外方側部
29 テープ状粘着剤
30 粘着剤付きテープ状シート
33,37 ハーフカット済み帯状シート
34A,35 治具
34B 吸着治具
36 連結シート

Claims (1)

  1. 略方形の外形に形成された絶縁フィルム製のシート板に弾性金属薄板製のドーム形状の可動接点が保持され、そのシート板の下面において対向する一方の両端部のみに粘着剤がそれぞれ細幅の帯状に付けられた可動接点体を製造するための可動接点体の製造方法であって、弾性金属薄板製のドーム形状の可動接点を保持する各シート板間の隙間となる部分が所定のピッチで連続して打抜き加工された絶縁フィルム製の帯状のメインシートに対し、そのメインシート下面の両側部近傍に、少なくとも二本の細幅のテープ状粘着剤を長手方向に沿って平行に貼り付け、さらにそのテープ状粘着剤下方にメインシートとほぼ同じ幅の帯状の連結用のシートを貼り合わせる工程と、その後に、メインシートの打抜き加工部と繋がりそのテープ状粘着剤がシート板側の対向する一方の両端部位置のそれぞれに細幅の帯状で残るように、メインシートとテープ状粘着剤を個別のシート板の外形線に合わせてハーフカット加工してシート板以外の不要部分を取り除く工程を含む可動接点体の製造方法。
JP09119698A 1998-04-03 1998-04-03 可動接点体の製造方法 Expired - Fee Related JP4016477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09119698A JP4016477B2 (ja) 1998-04-03 1998-04-03 可動接点体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09119698A JP4016477B2 (ja) 1998-04-03 1998-04-03 可動接点体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11288641A JPH11288641A (ja) 1999-10-19
JP4016477B2 true JP4016477B2 (ja) 2007-12-05

Family

ID=14019702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09119698A Expired - Fee Related JP4016477B2 (ja) 1998-04-03 1998-04-03 可動接点体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4016477B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010099488A (ko) * 2001-10-08 2001-11-09 이창석 메탈 돔 스위치의 생산 방법
JP4466284B2 (ja) * 2004-08-27 2010-05-26 パナソニック株式会社 可動接点体連の製造方法
JP6027033B2 (ja) * 2012-02-15 2016-11-16 中央発條株式会社 弾性部材
JP6896097B2 (ja) * 2017-11-20 2021-06-30 シチズン電子株式会社 スイッチ用可動接点体及びスイッチ
JP7199587B1 (ja) * 2022-06-01 2023-01-05 三菱製鋼株式会社 弾性部材および弾性装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11288641A (ja) 1999-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2931846B2 (ja) パネルスイッチおよびその製造法
JP4472582B2 (ja) 可撓性回路基板の実装処理方法
JP4016477B2 (ja) 可動接点体の製造方法
TWI445472B (zh) A replacement circuit board replacement method for a collective substrate and a collective substrate
CN110012589B (zh) 柔性电路板模组的组装方法及柔性电路板模组
JP3402131B2 (ja) 半導体パッケージ用基体への接着シートの貼付方法
JP5581882B2 (ja) フラットケーブルとその製造方法
JP3746500B2 (ja) 貼付回路シート及び貼付回路シートの製造方法
JP2001110268A (ja) 可動接点付キャリアテープ
JP2007273321A (ja) 可動接点体の製造方法
JP4519011B2 (ja) 接続部材
JP2001297649A (ja) 可動接点体連の製造方法、およびそれを用いて製造された可動接点体連および可動接点体
JP3547629B2 (ja) スイッチシートおよびその製造方法ならびにキースイッチシート
JP3014173B2 (ja) フレキシブルプリント配線板の製造方法
JP3916510B2 (ja) 可撓性回路基板およびその製造方法
JP3028286B2 (ja) Smdパレット一体型fpc及びその製造方法
JP4251012B2 (ja) 可動接点体連へのシート部材の貼付方法
JPH11274244A (ja) 半導体パッケージ支持用金属補強板およびその製造方法
JPH03204989A (ja) フレキシブルプリント回路基板
JPH11322186A (ja) テープ剥ぎ取り装置
JP3483241B2 (ja) キースイッチユニット用スイッチシートおよびその製造方法ならびにキースイッチユニット
JPH07161771A (ja) フィルムキャリア、電子部品および離型紙剥離方法
JP4043327B2 (ja) 貼着用端子の製造方法と貼着用端子及び貼着用端子の剥離クッション体
JP2006180627A (ja) フラットワイヤハーネスの固定構造および固定方法
JPS5811517Y2 (ja) 粘着剤付シ−ト部材の剪断装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070828

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070910

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees