JP4016456B2 - カバー体のロック機構及び該機構を備えた記録及び/又は再生装置 - Google Patents

カバー体のロック機構及び該機構を備えた記録及び/又は再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカバー体のロック機構に関する。詳しくは、本体部を覆うカバー体を開放する際の、操作性の向上を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、記録又は再生、或はこれらの双方が為される記録再生媒体、例えば、MD(ミニディスク)についての記録又は再生、或はこれらの双方を行うMD記録再生装置がある。このようなMD記録再生装置においては、カバー体が閉塞位置から開放位置への回動力が付勢された状態で本体部、即ち、メカシャーシ等を有する部分の一端部、例えば、後端部に開閉自在に支持されたタイプのものがある。
【0003】
このようなタイプのMD記録再生装置にあっては、従来、本体部の前面にスライド自在に支持された操作摘子と連動してスライドするロックレバーを設け、カバー体にロックレバーの係合部と係合する係合部材を設け、操作摘子を一方向へスライドさせることによりロックレバーの係合部と係合部材との係合を解除してカバー体を開放するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来のMD記録再生装置のうち、特に、携帯型の小型の装置にあっては、装置を把持した状態、例えば、親指を装置の前面に設けられた操作摘子の引掛部に添え、別の指、例えば、人差し指や中指で装置の後面部を押さえた状態で操作摘子をスライドさせてカバー体を開放したい場合がある。
【0005】
ところが、この場合には装置を把持する方向、即ち、装置に対して指から力がかかる方向が前後方向であるのに対し、操作摘子をスライドさせる方向が装置を把持する方向と直交する方向である左右方向であるため、操作摘子をスライドさせにくく、操作性が悪く不便な面がある。
【0006】
そこで、本発明カバー体のロック機構及び該機構を備えた記録及び/又は再生装置は、上記した問題点を克服し、本体部を覆うカバー体を開放する際の、操作性の向上を図ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明カバー体のロック機構は、上記した課題を解決するために、本体部を覆うカバー体に設けられた係合部材と、上記本体部に支持され、被押当部と上記係合部材に係合する係合部とを有し、該係合部と上記係合部材とが係合して上記カバー体を閉塞位置にロックするロック方向及びその反対方向の非ロック方向に移動可能なロックレバーと、上記ロックレバーにロック方向への移動力を付勢する弾性部材と、上記本体部に回動自在に支持される主部とその回動支点となる被支持部の一方の側に位置され押圧力を受ける被押圧部と上記主部の上記被支持部を挟んで略反対側に位置され上記ロックレバーの上記被押当部に接する押当部とが一体に形成された回動部材と、上記本体部に支持されると共に上記回動部材の被押圧部を直接に押圧してこの回動部材を回動させる押圧部を有する操作釦とを備え、上記操作釦を上記被押圧部に押圧して上記回動部材を一方向へ回動させることにより上記押当部にて上記ロックレバーを非ロック方向に移動させるようにしたものである。
【0008】
従って、本発明カバー体のロック機構にあっては、操作釦を押圧してこの操作釦で直接に回動部材を一方向へ回動させることによりロックレバーが非ロック方向に移動されカバー体のロックが解除される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明カバー体のロック機構及び該機構を備えた記録及び/又は再生装置の実施の形態を添付図面を参照して説明する。尚、図示した実施の形態は本発明を携帯型のMD(ミニディスク)再生装置におけるカバー体のロック機構に適用したものである。
【0010】
MD再生装置1は本体部2とそれを覆うカバー体3とから成り、本体部2はメカシャーシ4、保持部材5、メディアホルダー6、外周フレーム7及び下側カバー8を備えている(図1及び図2参照)。
【0011】
カバー体3は下方に開口された浅い箱状に形成され、本体部2に後端部を回動支点として回動自在に支持されている。そして、カバー体3は図示しないバネ部材により本体部2に対し開放位置ヘ向けての回動力が付勢されている。
【0012】
カバー体3はその前端壁3aに係合部材9が固定され、該係合部材9は左右方向に長い矩形状の被固定部9aと該被固定部9aの右端部の下端に連続し正面から見て略L字状をした係合部9bとから成り、被固定部9aが、例えば、加締によって前端壁3aの内面の左右方向における中央部に固定されている。そして、係合部9bの先端部には略右斜め下方を向く押圧縁9cが形成されている(図5参照)。
【0013】
メカシャーシ4は平板状を為し、MDが装着されるターンテーブルや光学ピックアップ等の所要の部材が配置されている。
【0014】
保持部材5はメカシャーシ4の外形より一回り大きい枠状に形成され、メカシャーシ4を外側から覆った状態で保持するものである。保持部材5の左右両側部10、11の後端部には略前後方向に長い板状の回動アーム12、12の後端部が回動自在に支持されており、これにより回動アーム12、12はその前端部が略上下方向に移動するように保持部材5に対して回動可能とされている。
【0015】
保持部材5の前面部13にはその上縁が前方に直角に折り曲げられることにより折曲縁14が形成されている(図3参照)。折曲縁14の基端部の左右方向における中央から稍右方に寄った位置にスリット状の挿通孔14aが形成されている。そして、前面部13の中央部には横長の配置孔13aが形成されており、該配置孔13aの上縁からは後方に向かって支持片13bが突設されている。また、前面部13の左端寄りの位置には前方に突出したバネ掛け片13cが形成されている。
【0016】
保持部材5の前面部13にはロック機構15の一部が配置され(図3参照)、該ロック機構15はロックレバー16と弾性部材たる引張コイルバネ17と回動部材18と上記カバー体3に固定された係合部材9とにより構成される。
【0017】
ロックレバー16は左右方向に長い被支持部19と該被支持部19の右端部から上方へ突出した係合部20とを有し、被支持部19には左右に離間して長孔状の被支持孔21、22が形成されている。そして、右側の被支持孔22は右端部がその余の部分である水平部22aに連続して稍右上がりに傾斜された傾斜部22bとして形成されている。
【0018】
係合部20は上下方向に延びる垂直部20aと、その上縁から左方に向かって突出する係合爪20bとから成り、該係合爪20bはその先端部に左斜め上方を向く被押圧縁20cを有している。
【0019】
被支持部19にはその左端の下縁から前方に向かって突出したバネ掛け部23が形成され、また、左右方向における中央から稍右寄りの位置には前方に向かって突出した被押当部24が形成されている。
【0020】
ロックレバー16は被支持孔21、22を前方から挿通した支持ピン25、25を介して保持部材5の前面部13の前面に左右方向にスライド自在に支持され、係合部20が保持部材5の挿通孔14aから上方に突出される。このようにロックレバー16が前面部13に支持された状態にあっては、被押当部24が前面部13の配置孔13aに対応して位置される。そして、前面部13のバネ掛け片13cとロックレバー16のバネ掛け部23との間に引張コイルバネ17が張設され、これによりロックレバー16に左方、即ち、係合部20の係合爪20bとカバー体3に固定された係合部材9の係合部9bとが係合する方向(ロック方向)への移動力が付勢される。
【0021】
回動部材18は主部26と押当部27と被押圧部28とから成り、主部26には支持孔26aが形成されている。そして、主部26の外周縁から略前方に向かって押当部27が突設されている。
【0022】
被押圧部28は主部26の支持孔26aを挟んで押当部27が突設された部分の略反対側の外周縁から下方へ突出するようにして設けられ、その前端縁が直角に折り曲げられ該折り曲げられた部分が被押圧縁28aとされる。
【0023】
しかして、回動部材18は保持部材5の前面部13の支持片13bの底面に支持孔26aに挿通された支持ピン29を介して回動自在に支持され、回動部材18が回動される前の状態にあっては、押当部27と被押圧部28とが正面から見て左右に離間するように位置される。そして、このように支持された状態にあっては、押当部27が配置孔13aを挿通され前面部13の前面から稍突出しロックレバー16の被押当部24に左方から当接される。
【0024】
メディアホルダー6は天板部6aと該天板部6aの左右両側縁から下方に突出された側板部6b、6bと該側板部6b、6bの下縁から互いに近づく方向ヘ稍突出した支持片6c、6cとから成り、側板部6b、6bが保持部材5に回動自在に支持された上記回動アーム12、12に固定され、これにより保持部材5に対して回動可能に支持される(図1及び図2参照)。そして、上記したカバー体3がメディアホルダー6の上面側にこれを覆うように支持され、前方の開口6dはカバー体3が開放されたときにMDの挿脱を行うための挿脱口とされている。
【0025】
外周フレーム7は平面で見て後方に開口された略コ字状に形成され、その前面壁30に後述する操作釦が支持された状態で保持部材5にそれを外側から覆うように取り付けられる(図1及び図2参照)。そして、前面壁30の中央部には臨ませ孔30aが形成されている。また、前面部29の後面側の中央部はその上縁及び下縁が後方に突出するように垂直断面形状が後方に開口するコ字状に形成され(図4参照)、ここが配置凹部31として形成されている。さらに、前面壁30の後面には臨ませ孔30aの左右両側でその稍上方に軸受部32、33が設けられ、該軸受部32、33にはそれぞれ左右方向に延びる支持孔32a、33aが形成されている。
【0026】
操作釦34は基部35と操作部36と押圧部37と支軸部38、39とが一体に形成されて成る(図4参照)。
【0027】
基部35はその外形が上記外周フレーム7の前面壁30に形成された臨ませ孔30aより一回り大きい枠状に形成され、操作部36が基部35の内周縁から前方に稍突出して形成されている。
【0028】
操作部36は正面形状で見て臨ませ孔30aと同じ形状を為し、その外形が臨ませ孔30aのそれより僅かに小さくされている。
【0029】
押圧部37は基部35の下部から後方に向けて突設されており右半部37aが左半部37bより稍後方に突出されている。そして、右半部37aの後端面37cが上記回動部材18の被押圧部28を押圧する押圧面とされる。
【0030】
支軸部38、39はそれぞれ突設片40、41と支持軸42、43とから成り、突設片40、41はそれぞれ基部35の上縁の左右両端部から上方に突出されている。そして、突設片40、41はその上端部40a、41aが左右方向に延びる円柱状の基軸部として形成され、該基軸部40a、41aの外端面からそれぞれ外方、即ち、右方及び左方に向かって支持軸42、43が突設されている。
【0031】
支持軸42、43はその径が上記外周フレーム7の軸受部32、33の支持孔32a、33aの径と同じか僅かに小さく、かつ、突設片40、41の基軸部40a、41aのそれより僅かに小さく形成され、右側の支持軸42が左側の支持軸43よりも長く形成されている。そして、左側の支持軸43の外端面と右側の基軸部40aの外端面との間の間隔、即ち図4に示すL1は前面壁30の軸受部32、33の内端面間の間隔、即ち、図4に示すL2よりも僅かに小さくされている。
【0032】
しかして、操作釦34は外周フレーム7に、以下のようにして支持される。
【0033】
先ず、右側の支持軸42を右側の軸受部32の支持孔32aにその内側から突設片40の基軸部40aの外端面が軸受部32の内端面に当接するまで挿入する。そして、このように支持孔32aに支持軸42を挿入した状態においては、上記したように、左側の支持軸43の外端面と右側の基軸部40aの外端面との間の間隔L1が軸受部32、33の内端面間の間隔L2よりも僅かに小さくされているため、突設片40、41の基軸部40a、41aと支持軸43とを軸受部32の内端面と軸受部33の内端面との間に位置させることができる。
【0034】
次に、上記のように基軸部40a、41aと支持軸43とを軸受部32の内端面と軸受部33の内端面との間に位置させた状態で、操作釦34を左方へ移動させ支持軸43を軸受部33の支持孔33aに基軸部41aの外端面が軸受部33の内端面に当接するまで挿入する。尚、このように支持軸43を支持孔33aに基軸部41aの外端面が軸受部33の内端面に当接するまで挿入しても、右側の支持軸42が左側の支持軸43よりも長く形成されているため、支持軸42が支持孔32aから脱落してしまうようなことはない。
【0035】
上記のように支持軸42、43をそれぞれ支持孔32a、33aに挿入すると、丁度操作釦34の操作部36が外周フレーム7の臨ませ孔30aに対応して位置されるようになっており、操作釦34の操作部36を後方から押圧すると基部35の外周縁が臨ませ孔30aの内側開口縁に当接され、操作部36が臨ませ孔30a内に位置される。
【0036】
このようにして操作釦34はその下端部が略前後方向に移動するように外周フレーム7に回動自在に支持される。尚、操作釦34が支持された外周フレーム7が上記保持部材5に取り付けられた状態においては、操作釦34の押圧部37の押圧面37cが上記回動部材18の被押圧縁28aの前面に当接又は近接した状態で位置される。
【0037】
上記したように、操作釦34の支持軸42、43の長さを変えることにより、簡単に操作釦34を外周フレーム7に支持させることができ、これにより作業能率の向上を図ることができる。
【0038】
また、支持軸42、43は操作釦34に一体に形成されているため、別部材である支持軸を用いて操作釦34を外周フレーム7に支持させる必要がなく、部品点数の削減を図ることができコストの低減に寄与する。
【0039】
以下に、カバー体3を開放するときのロック機構15の動作について説明する(図5乃至図9参照)。
【0040】
カバー体3が閉塞された状態においては、ロックレバー16が引張コイルバネ17によって左方、即ち、ロック方向に移動され、ロックレバー16の係合爪20bがカバー体3に固定された係合部材9の係合部9bに係合されている(図5参照)。そして、この状態では、支持ピン25、25がそれぞれロックレバー16の被支持孔21、22の右端に位置され、また回動部材18は、上記したように、押当部27がロックレバー16の被押当部24に左方から当接し、被押圧部28の被押圧縁28aが操作釦34の押圧部37の押圧面37cに当接又は近接して位置されている(図6参照)。
【0041】
上記のようにカバー体3が閉塞された状態で、前方から操作釦34を押圧する。操作釦34を押圧すると該操作釦34の下端部が略後方へ移動するように外周フレーム7に対して回動され、操作釦34の押圧部37が回動部材18の被押圧縁28aを押圧し、回動部材18が平面で見て反時計回り方向に回動される(図8参照)。
【0042】
回動部材18が平面で見て反時計回り方向に回動されると押当部27がロックレバー16の被押当部24を右方、即ち、非ロック方向に押圧し、これによりロックレバー16が引張コイルバネ17のばね力に抗して非ロック方向に移動される(図7及び図8参照)。そして、ロックレバー16の非ロック方向への移動により、ロックレバー16の係合爪20bと係合部材9の係合部9bとの係合が解除され、上記したようにカバー体3が本体部2に対し開放位置ヘ向けての回動力が付勢されているため、カバー体3が回動して開放される(図7参照)。
【0043】
このように、カバー体3の開放は操作釦34をその正面側から押圧するだけでよく、操作が極めて簡単である。特に、携帯用の小型の装置においては、例えば、装置を把持した状態でMDの挿脱を行いたい場合等があるが、このような場合でも当該装置を一本の指を操作釦34に添えた状態で前後方向から把持したときに、操作釦34に添えた指で操作部36を後方、即ち、把持した方向の内の一方向に押圧するだけでカバー体3が開放され、操作性がよく極めて便利である。
【0044】
尚、カバー体3が開放された後に操作釦34の操作部36に対する押圧を解除すると、ロックレバー16は引張コイルバネ17のばね力によってロック方向へ移動され元の位置へ戻る。即ち、ロックレバー16は左方の移動端に位置され、支持ピン25、25がそれぞれロックレバー16の被支持孔21、22の右端に位置される(図9参照)。そして、ロックレバー16がロック方向に移動されるときには、その被押当部24が回動部材18の押当部27と当接されているため、回動部材18が平面で見て時計回り方向に回動される。また、回動部材18が回動されるとその被押圧縁28aが操作釦34の押圧面37cと当接しているため、操作釦34はその下端部が前方に移動するようにして回動され元の位置、即ち、基部35の前面が臨ませ孔30aの内側開口縁に当接され、操作部36が臨ませ孔30a内に位置される。
【0045】
このように、被押当部24と押当部27とが当接し、かつ、被押圧縁28aと押圧面37cとが当接しているため、操作釦34の操作部36ヘの押圧を解除すると、操作釦34が引張コイルバネ17のばね力によってロックレバー16及び回動部材18を介して元の位置に戻るようになっている。
【0046】
従って、操作釦34を操作部36が押圧される前の元の位置に戻すために、別部材として、例えば、操作釦34の後面に弾接する戻しばねを設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができMD再生装置の製造コストの低減に寄与する。
【0047】
次に、カバー体3を閉塞するときのロック機構15の動作について説明する(図10及び図11参照)。
【0048】
カバー体3が開放された状態から該カバー体3を下方に押圧して回動させると、係合部材9の押圧縁9cがロックレバー16の被押圧縁20cに当接する(図10参照)。さらにカバー体3を下方に押圧すると、被押圧縁20cと押圧縁9cとが摺接し、引張コイルバネ17のばね力に抗してロックレバー16が非ロック方向に移動していく。
【0049】
そして、カバー体3の回動により、係合爪20bの先端と係合部9bの先端とが当接し(図11参照)、さらにカバー体3を押圧すると被押圧縁20cと押圧縁9cとの摺接が解除され、引張コイルバネ17のばね力によりロックレバー16がロック方向へ移動されて係合部9bが係合爪20bの下方に位置した状態でこれらの両者が係合する(図5参照)。
【0050】
尚、係合部9bと係合爪20bとが係合した状態にあっては、右側の支持ピン25がロックレバー16の被支持孔22の右端、即ち、水平部22aの右端から右斜め上方に延びる傾斜部22bに位置されている(図5参照)。従って、ロックレバー16は稍右下がりの状態とされており、これにより係合部20の係合爪20bから係合部材9の係合部9bに対して上方からの押圧力が作用する。
【0051】
このように係合爪20bが係合部9bに対して上方から押圧した状態で係合されるため、係合爪20bと係合部9bとの係合が確実に為される。
【0052】
また、通常、MD再生装置にあっては、設計段階において、ロックレバー16がロック方向へ移動するときにその係合爪20bを係合部材9の係合部9bの上側に確実に位置させるために、係合爪20bの下縁と係合部9bの上縁との間に若干のクリアランスを設けており、このクリアランス分カバー体3と本体部2との間に隙間が生じることになる。
【0053】
ところが、MD再生装置1にあっては、上記したようにロックスライダー16の被支持孔22に傾斜部22bを形成してロックレバー16が左方の移動端に位置したときに稍右下がりの状態となるようにし、上記したクリアランスにより生じるカバー体3と本体部2との間に生じる隙間をロック状態ではゼロになるようにしている。
【0054】
従って、カバー体3と本体部2との間にがたつきが生じるようなことがなく、カバー体3はその周縁が本体部2の周縁と密着した状態で閉塞される。
【0055】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明カバー体のロック機構及び該機構を備えた記録及び/又は再生装置は、本体部を覆うカバー体に設けられた係合部材と、上記本体部に支持され、被押当部と上記係合部材に係合する係合部とを有し、該係合部と上記係合部材とが係合して上記カバー体を閉塞位置にロックするロック方向及びその反対方向の非ロック方向に移動可能なロックレバーと、上記ロックレバーにロック方向への移動力を付勢する弾性部材と、上記本体部に回動自在に支持される主部とその回動支点となる被支持部の一方の側に位置され押圧力を受ける被押圧部と上記主部の上記被支持部を挟んで略反対側に位置され上記ロックレバーの上記被押当部に接する押当部とが一体に形成された回動部材と、上記本体部に支持されると共に上記回動部材の被押圧部を直接に押圧してこの回動部材を回動させる押圧部を有する操作釦とを備え、上記操作釦を上記被押圧部に押圧して上記回動部材を一方向へ回動させることにより上記押当部にて上記ロックレバーを非ロック方向に移動させるようにしたので、上記カバー体の開放は上記操作釦をその正面側から押圧するだけでよく、操作が極めて簡単である。
【0056】
特に、本発明のロック機構が設けられた携帯用の小型の装置において、例えば、装置を把持した状態でカバー体を開放したい場合等に、一本の指を操作釦に添えた状態で操作釦が設けられた面とその反対側の面とから装置を把持したときに、操作釦に添えた指で該操作釦を把持した方向の内の一方向に押圧するだけでカバー体が開放され、操作性がよく極めて便利である。
【0057】
請求項2に記載した発明にあっては、操作釦が本体部に支持軸を介して支持され、該支持軸が操作釦に一体に形成されたので、別部材である支持軸を用いて操作釦を本体部に支持させる必要がなく、部品点数の削減を図ることができコストの低減に寄与する。
【0058】
請求項3及び請求項4に記載した発明にあっては、ロックレバーに作用する弾性力が回動部材の被押圧部を介して操作釦に作用されるようにしたので、操作釦が押圧された後に押圧される前の元の位置に戻すために、別部材として、例えば、操作釦に弾接する戻しばねを設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができ製造コストの低減に寄与する。
【0059】
尚、上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2乃至図11と共に本発明カバー体のロック機構及び該機構を備えた記録及び/又は再生装置の実施の形態を示すものであり、本図は本発明を適用したMD再生装置の斜視図である。
【図2】 MD再生装置の概略分解斜視図である。
【図3】 要部の拡大分解斜視図である。
【図4】 操作釦を外周フレームから取り外した状態を示す拡大斜視図である。
【図5】 図6乃至図11と共にロック機構の動作を示すものであり、本図はカバー体が閉塞されロックされた状態を示す要部の拡大正面図である。
【図6】 カバー体が閉塞されロックされた状態を示す要部の拡大平面図である。
【図7】 ロックが解除されカバー体が開放された状態を示す要部の拡大正面図である。
【図8】 ロックが解除されカバー体が開放された状態を示す要部の拡大平面図である。
【図9】 カバー体が開放された状態で操作釦の操作部への押圧を解除した状態を示す要部の拡大正面図である。
【図10】 図11と共にカバー体を閉塞する過程を示すものであり、本図はカバー体が回動され係合部材とロックレバーの係合部が当接した状態を示す要部の拡大正面図である。
【図11】 カバー体がさらに回動され係合部材の先端と係合部の先端とが接した状態を示す要部の拡大正面図である。
【符号の説明】
1…MD再生装置(再生装置)、2…本体部、3…カバー体、9…係合部材、15…ロック機構、16…ロックレバー、17…引張コイルバネ(弾性部材)、18…回動部材、20…係合部、24…被押当部、27…押当部、28…被押圧部、34…操作釦、37…押圧部、42…支持軸、43…支持軸

Claims (5)

  1. 本体部を覆うカバー体に設けられた係合部材と、
    上記本体部に支持され、被押当部と上記係合部材に係合する係合部とを有し、該係合部と上記係合部材とが係合して上記カバー体を閉塞位置にロックするロック方向及びその反対方向の非ロック方向に移動可能なロックレバーと、
    上記ロックレバーにロック方向への移動力を付勢する弾性部材と、
    上記本体部に回動自在に支持される主部とその回動支点となる被支持部の一方の側に位置され押圧力を受ける被押圧部と上記主部の上記被支持部を挟んで略反対側に位置され上記ロックレバーの上記被押当部に接する押当部とが一体に形成された回動部材と、
    上記本体部に支持されると共に上記回動部材の被押圧部を直接に押圧してこの回動部材を回動させる押圧部を有する操作釦とを備え、
    上記操作釦を上記被押圧部に押圧して上記回動部材を一方向へ回動させることにより上記押当部にて上記ロックレバーを非ロック方向に移動させるようにした
    ことを特徴とするカバー体のロック機構。
  2. 操作釦は本体部に支持軸を介して支持され、該支持軸が操作釦に一体に形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のカバー体のロック機構。
  3. ロックレバーに作用する弾性部材の弾性力が回動部材の被押圧部を介して操作釦に作用されるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のカバー体のロック機構。
  4. ロックレバーに作用する弾性部材の弾性力が回動部材の被押圧部を介して操作釦に作用されるようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載のカバー体のロック機構。
  5. 本体部に設けられた記録部及び/又は再生部と、
    上記本体部を覆うカバー体に設けられた係合部材と、
    上記本体部に支持され、被押当部と上記係合部材に係合する係合部とを有し、該係合部と上記係合部材とが係合して上記カバー体を閉塞位置にロックするロック方向及びその反対方向の非ロック方向に移動可能なロックレバーと、
    上記ロックレバーにロック方向への移動力を付勢する弾性部材と、
    上記本体部に回動自在に支持される主部とその回動支点となる被支持部の一方の側に位置され押圧力を受ける被押圧部と上記主部の上記被支持部を挟んで略反対側に位置され上記ロックレバーの上記被押当部に接する押当部とが一体に形成された回動部材と、
    上記本体部に支持されると共に上記回動部材の被押圧部を直接に押圧してこの回動部材を回動させる押圧部を有する操作釦とを備え、
    上記操作釦を上記被押圧部に押圧して上記回動部材を一方向へ回動させることにより上記押当部にて上記ロックレバーを非ロック方向に移動させるようにした
    ことを特徴とするカバー体のロック機構を備えた記録装置及び/又は再生装置。
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