JP4014421B2 - 乗客コンベアのステップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレーターや動く歩道等の乗客コンベアのステップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の凹凸状クリート部を有する薄板の波状成形体と、この波状成形体の裏面に配され、上記クリート部の溝部と溶接接合されて波状成形体を補強するクリート補強体と、上記波状成形体及びクリート補強体の両側方を支えるフレーム部と、後面を塞ぐライザー部とを備えた乗客コンベアのステップが強度や安全性、さらには耐久性を高めるステップとして実用されている。そして、この事例の代表例として特開昭55−93789号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、クリート溝部毎の溶接箇所が同一直線上になるように溶接する案が開示されているが、このように同一直線上で溶接するとクリート補強体に歪みが発生し、その修正に多大の労力がかかるという問題があった。このため、クリート溝部を一つ又は二つ飛びして溶接する案が考えられる。しかし、この方法であると、溶接していないクリート部に異物等が衝突した時、このクリート部が変形するという問題が生じる危険があった。
【0004】
本発明の目的は、クリート補強体に歪みを生じることなく、かつ、異物が衝突しても変形しずらい乗客コンベア用ステップを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、複数の凹凸状クリート部を有するステンレス鋼板材からなる薄板の波状成形体と、この波状成形体の裏面に配され、上記クリート部の溝部と溶接接合されて波状成形体を補強するクリート補強体と、上記波状成形体及びクリート補強体の両側方を支えるフレーム部と、後面を塞ぐライザー部とを備えた乗客コンベアのステップにおいて、上記クリート補強体をステンレス材以外の鋼板材で構成すると共に、前後と中央部の少なくとも3本で構成し、かつ、上記クリート部の溝部と上記クリート補強体との溶接を、クリート溝部毎に前後2ヶ所、次に、前後2ヶ所と中央部1ヶ所とし、上下の隣接する溶接箇所が交互にずれるように千鳥状の構成としたことを特徴とする乗客コンベアのステップ。
【0006】
このように、千鳥状とする事により、クリート補強体に溶接熱による歪みが発生しないと共に、全てのクリート溝部が溶接されるため、異物が衝突してもクリートが変形することがない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の乗客コンベアのステップの一実施形態を図に基いて説明する。
【0008】
図1は本発明の対象となる乗客コンベアの上部付近の側面図、図2は本発明の一実施形態になる乗客コンベアのステップの斜視図、図3は図2のイーイ断面図、図4は図3のローロから見た平面図、図5は図4のハーハ断面図、図6は図4相当の他の実施形態になる平面図、図7は図4相当の更に他の実施形態になる平面図である。
【0009】
乗客コンベアは、図1に示すように、無端状に配設されて乗客を運ぶステップ1、このステップ1と同期的に回動するハンドレール2などの回動体と、欄干部3、外装板4などの静止体で構成され、これらを頑丈な本体枠5が支持する仕組みになっている。そして、乗客輸送の要であるステップ1は、図2に示すように、乗客が踏むクリート部1a、クリート部1aの周囲に配設された注意体1aa、1ab、段差を塞ぐライザー部1b、さらに骨部材となるフレーム部1cなどで構成され、その前後に配設したローラ1d、1eが転動することによって移行する構造になっている。さらに、クリート部1aの詳細は、0.6から1メートル程度の横幅Wをもち、これがエスカレーターの長手方向の全域に配置されており、その横断面は図3〜図5に示したごとく、頂部1fと溝部1gとを有する複数の凹凸状クリート部を有する薄板の波状成形体から構成され、その裏面にはクリート溝部と溶接接合されてクリート部を補強している3本のクリート補強体6a〜6cが配設されている。
【0010】
一方、ライザー部1bは上記クリート部1aと同じ横幅をもち、各ステップ1の段差を塞ぐための蹴上げ板の役目をもっている。そして、外観的には、ステップ1自体の上下移行とベルト状の回動に邪魔にならないように曲面状に成形され、かつ通常はクリート部1aの前縁が噛み込めるよう凹凸状の表面を有している。
【0011】
このような構成のステップ1において、クリート部1aとクリート補強体6との接合を図3〜図5に示すごとく上側の電極Xa、下側の電極Yaによってスポット溶接(レーザー溶接やビス等による他の接合手段でも良い)している。このスポット溶接は、図4に示すごとく、クリート溝部1g毎に、クリート補強体6aに対しa,a、クリート補強体6bに対しb,bと前後2ヶ所ずつ溶接され、隣接される溶接箇所a,bが交互にずれるように千鳥状に溶接されている。
【0012】
このように、千鳥状に溶接されているため、クリート補強体6a,6bには溶接に伴う歪みが発生しないと共に、全てのクリート溝部で溶接が行われるため、クリート部に異物が衝突しても変形のしずらいものとすることができる。
【0013】
図6はクリート部の溝部1gとクリート補強体6a、6cに対しa,aと前後2ヶ所に、次に隣接するクリート溝部1gとクリート補強体6cに対し中央部1ヶ所cと交互に溶接する構成としたもので、この構成でも、先の実施形態とほぼ同等の効果を得ることができる。
【0014】
図7はクリート部の溝部1gとクリート補強体6a、6cに対しa,aと前後2ヶ所に、次に隣接するクリート溝部1gとクリート補強体6a,6cに対しb,b、クリート補強体6cに対し中央部cと3ヶ所に溶接し、この溶接を交互に構成としたもので、この構成でも、先の実施形態とほぼ同等の効果を得ることができる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、クリート補強体に歪みを生じることなく、かつ、異物が衝突しても変形しずらい乗客コンベア用ステップを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となる乗客コンベアの上部付近の側面図である。
【図2】本発明の一実施形態になる乗客コンベアのステップの斜視図である。
【図3】図2のイーイ断面図である。
【図4】図3のローロから見た平面図である。
【図5】図4のハーハ断面図である。
【図6】図4相当の他の実施形態になる平面図である。
【図7】図4相当の更に他の実施形態になる平面図である。
【符号の説明】
1 ステップ
1a クリート部
1b ライザー部
1c フレーム部
6a〜6c クリート補強体
a〜c 溶接箇所
Claims (1)
- 複数の凹凸状クリート部を有するステンレス鋼板材からなる薄板の波状成形体と、この波状成形体の裏面に配され、上記クリート部の溝部と溶接接合されて波状成形体を補強するクリート補強体と、上記波状成形体及びクリート補強体の両側方を支えるフレーム部と、後面を塞ぐライザー部とを備えた乗客コンベアのステップにおいて、
上記クリート補強体をステンレス材以外の鋼板材で構成すると共に、前後と中央部の少なくとも3本で構成し、かつ、上記クリート部の溝部と上記クリート補強体との溶接を、クリート溝部毎に前後2ヶ所、次に、前後2ヶ所と中央部1ヶ所とし、上下の隣接する溶接箇所が交互にずれるように千鳥状の構成としたことを特徴とする乗客コンベアのステップ。
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CN107055293A (zh) * | 2015-12-22 | 2017-08-18 | 株式会社日立制作所 | 乘客传送设备的梯级以及乘客传送设备 |
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- 2002-02-26 JP JP2002049926A patent/JP4014421B2/ja not_active Expired - Fee Related
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