JP4011120B2 - ポリオルガノシロキサザン及びその製造方法 - Google Patents
ポリオルガノシロキサザン及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4011120B2 JP4011120B2 JP52863398A JP52863398A JP4011120B2 JP 4011120 B2 JP4011120 B2 JP 4011120B2 JP 52863398 A JP52863398 A JP 52863398A JP 52863398 A JP52863398 A JP 52863398A JP 4011120 B2 JP4011120 B2 JP 4011120B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- polyorganosiloxazan
- mol
- bonds
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/60—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
- C08G77/62—Nitrogen atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/515—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
- C04B35/58—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides
- C04B35/584—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride
- C04B35/589—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics based on borides, nitrides, i.e. nitrides, oxynitrides, carbonitrides or oxycarbonitrides or silicides based on silicon nitride obtained from Si-containing polymer precursors or organosilicon monomers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/48—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
- C08G77/54—Nitrogen-containing linkages
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Silicon Polymers (AREA)
Description
本発明は、新規なポリオルガノシロキサザンに関する。本発明のポリオルガノシロキサザンは耐熱性に優れ、特に所定の温度で焼成して得られるセラミックス材料は非常に低い比誘電率を示し、その優れた耐熱性と相まって電子材料分野において特に有用である。
背景技術
従来より、金属材料や無機材料、電子材料基板に耐熱性、耐蝕性、電気特性(絶縁性、低誘電性)等を付与するためのコーティング材料は、ポリオルガノシロキサン樹脂(シリコーン樹脂)によるものが主流である。
また、最近では、半導体層間絶縁膜用低誘電材として構造を制御したポリオルガノシロキサン由来の膜が研究されている。
従来のポリオルガノシロキサン由来のセラミックス膜は、2.7〜3.0程度の低い比誘電率を示すものもあるが、焼成処理温度が高くなると比誘電率が高くなる傾向があった。例えば、側鎖にメチル基を有するポリオルガノシロキサンにおいてはSi−Me基の熱的開裂が350℃付近から起こり、400℃以上の高温になるとSiO2化の進行が顕著となり、膜密度が上昇するために誘電率が高くなる。また、SiO2化の進行に伴い膜の収縮が起こるため、割れ等が発生する。
半導体の製造工程では最高450℃程度の熱がかかるため、従来のシロキサン系ポリマーでも耐熱性に問題があった。
近年のICの高集積化、高速化に伴い、このようなコーティング材料、特に半導体層間絶縁膜の一層の低誘電率化が求められている。
本出願人による特公平6−18885号(特許第1897366号)に、ハロシランとアンモニアを用いた錯体法により製造されたポリシロキサザンが記載されている。しかしながら、実質的にすべての繰り返し単位に有機基を含むポリオルガノシロキサザンについては記載されておらず、また該ポリシロキサザンは酸窒化ケイ素繊維を製造するためのポリマーであり、これをセラミックス化したものの誘電率については何ら検討されていない。
本発明は、高い温度、例えば400℃以上で処理した場合でも低い比誘電率、例えば2.7以下を示すセラミックス材料を得ることができる前駆体ポリマーを提供することを目的とする。本発明の別の目的は、このような比誘電率を制御することができる前駆体ポリマーを提供することにもある。
発明の開示
上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、本発明者らは、特定の構造を有するポリオルガノシロキサザンが、これを特定の条件下でセラミックス化した場合に2.7以下という低い比誘電率を示すことを見い出した。さらに本発明者らは、該ポリオルガノシロキサザンにおける結合組成を変化させることにより、セラミックス化後の比誘電率を制御できることも見い出した。
本発明によると、
〔1〕主たる繰り返し単位として−(RSiN3)−、−(RSiN2O)−、−(RSiNO2)−及び−(RSiO3)−〔式中、Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキルアミノ基又はアルキルシリル基である〕を含み数平均分子量が300〜100000であることを特徴とするポリオルガノシロキサザンが提供される。
また本発明によると、
〔2〕一般式RnSiX4-n〔式中、Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキルアミノ基又はアルキルシリル基であり、Xはハロゲン原子であり、そしてnは1又は2である〕で示される有機ハロシランを、アンモニア及び水と反応させることを特徴とするポリオルガノシロキサザンの製造方法が提供される。
さらに本発明によると、
〔3〕主たる繰り返し単位として−(RSiN3)−、−(RSiN2O)−、−(RSiNO2)−及び−(RSiO3)−〔式中、Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキルアミノ基又はアルキルシリル基である〕を含み数平均分子量が300〜100000であるポリオルガノシロキサザンをセラミックス化することにより得られる比誘電率が2.7以下であることを特徴とするセラミックス材料が提供される。
本発明によるポリオルガノシロキサザンは、高い温度(例えば、400℃以上)で焼成処理した場合でも低い比誘電率、例えば2.7以下、場合によっては2.5〜2.2程度、を示すセラミックス材料を得ることができるので、高集積電子デバイスなどの電子材料用のコーティング、特に半導体層間絶縁膜の前駆体として適している。
理論的に拘束されることを望むものではないが、本発明によるポリオルガノシロキサザンは、主鎖中に熱的に安定なSi−N結合を有していることと、側鎖R基が実質的に有機基のみから成る(特に、Rがフェニル基の場合は熱的に最も安定なSi−Ph結合を含む)ことにより、400℃以上の熱処理においてもポリマー骨格構造が維持されると共にセラミックスの緻密化が抑制されるため、配向分極が小さくなり、よってセラミックス化後に低い誘電率を発現するものと考えられる。一方、ポリシロキサンの場合は、側鎖がSi−Ph結合のみからなるものであってもポリマーの架橋が進み、400℃以上の熱処理時にSi−O結合の開裂と構造の緻密化が起こるため、セラミックス化後の誘電率が3.2程度と高くなる。
また、比誘電率はポリマー中の電子分極の影響も受ける。特にフェニル基などの二重結合を有する基は電子分極が起こりやすいため比誘電率の増加に寄与する。しかしながら、本発明によるポリオルガノシロキサザンにおいては、このような電子分極を起こしうる基はポリマー主鎖ではなく側基として存在し且つ、主鎖に含まれるN−Si−O結合によりこのような電子分極性基の近傍の電子状態が変化している。このため、このような基の電子分極が抑制され、よって本発明によるポリオルガノシロキサザンの比誘電率の増加が抑制される。
このように、本発明のポリオルガノシロキサザンにおいては、Si−N結合が熱処理のセラミックスの緻密化を抑制することにより配向分極の低下に寄与し且つ、N−Si−O結合が電子分極性基の電子分極の抑制に寄与すると考える。従って、個別具体的な材料について比誘電率の最適化を図る場合には、かかる観点に鑑み、本発明によるポリオルガノシロキサザンの結合組成(Si−O結合/Si−N結合比)を設計すればよいことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られたポリフェニルシロキサザンのフーリエ変換赤外(FT−IR)分光分析のスペクトルを表すグラフである。
第2図は、実施例1で得られたポリフェニルシロキサザンの29SiNMR分析のスペクトルを表すグラフである。
第3図は、ポリフェニルシロキサザンにおけるSi−O結合量と、これを焼成して得られたセラミックス材料の比誘電率との関係を表すグラフである。
第4図は、実施例3で得られたポリメチルシロキサザンのFT−IR分光分析のスペクトルを表すグラフである。
発明を実施するための最良の形態
本発明によるポリオルガノシロキサザンは、一般式RnSiX4-nで示される有機ハロシランを、アンモニア及び水と反応させることによって得られる。前記式中、Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキルアミノ基又はアルキルシリル基であり、Xはハロゲン原子であり、そしてnは1又は2である。
アルキル基としては、炭素原子数が1〜7、好ましくは1〜5、さらに好ましくは1又は2のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、等が挙げられる。特に好ましいアルキル基はメチル基である。
アルケニル基としては、炭素原子数2〜7、好ましくは2〜5のアルケニル基が好ましく、具体的には、ビニル基、アリル基、等が挙げられる。特に好ましいアルケニル基はビニル基である。
シクロアルキル基としては、炭素原子数5〜7のシクロアルキル基が好ましく、具体的には、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基が挙げられる。
アリール基としては、炭素原子数6〜18、好ましくは炭素原子数6〜9のアリール基が好ましく、具体的には、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、ベンジル基、フェネチル基、ビフェニル基、ナフチル基が挙げられる。特に好ましいアリール基はフェニル基である。
アルキルアミノ基(モノ−、ジ−置換体)及びアルキルシリル基(モノ−、ジ−、トリ−置換体)としては、炭素原子数1〜5の基であることが好ましい。
Xのハロゲンとしては、F、Cl、Br及びIが挙げられる。特に好ましいハロゲンはClである。
nは1又は2であり、特にn=1であることが好ましい。
RnSiX4-nで示される有機ハロシランの具体例として、メチルトリクロロシラン、トリクロロシラン、ビニルトリクロロシラン、シクロヘキシルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、等が挙げられる。特に好ましい有機ハロシランはメチルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラン及びビニルトリクロロシランである。
上記のような有機ハロシランを、必要に応じて反応溶媒中でアンモニア及び水と反応させることができる。使用する場合、反応溶媒は特に限定されず、ルイス塩基、非反応性溶媒又はこれらの混合物のいずれを使用してもよい。
ルイス塩基としては、例えば、第三アミン類(トリメチルアミン、ジメチルエチルアミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、等のトリアルキルアミン、ピリジン、ピコリン、ジメチルアニリン並びにこれらの誘導体)、立体障害性を有する第二アミン類、フォスフィン、スチビン、アルシン並びにこれらの誘導体を挙げることができる。好ましいルイス塩基は、低沸点でアンモニアより塩基性の小さい塩基、トリメチルフォスフィン、トリエチルフォスフィン)であり、特にピリジン、ピコリンが取扱い性の点で好ましい。
非反応性溶媒としては、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素の炭化水素系溶媒;ハロゲン化メタン、ハロゲン化エタン、ハロゲン化ベンゼン、等のハロゲン化炭化水素;脂肪族エーテル、脂環式エーテル、等のエーテル類を挙げることができる。好ましい非反応性溶媒の具体例としては、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、塩化エチレン、塩化エチリデン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、等のハロゲン化炭化水素類、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、ブチルエーテル、1,2−ジオキシエタン、ジオキサン、ジメチルジオキサン、テトラヒドロフラン、等のエーテル類、ペンタン、ヘキサン、イソヘキサン、メチルペンタン、ヘプタン、イソヘプタン、オクタン、イソオクタン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、N−メチル−2−ピロリドン、ジグライム、等の炭化水素を挙げることができる。安全性の点から、ジクロロメタン、キシレンを使用することが好ましい。
必要に応じて上記のような溶媒の存在下、上記有機ハロシランモノマーRnSiX4-nをアンモニア及び水と反応させる。アンモニアはSi−N結合の形成に、また水はSi−O結合の形成にそれぞれ寄与する。該モノマーとアンモニア及び水の反応順序は特に限定されない。即ち、該モノマーとアンモニアとを反応させてからその反応混合物に水を加えること、該モノマーと水を反応させてからその反応混合物にアンモニアを加えること、或いは、アンモニア及び水を同時に該モノマーと反応させることができる。
水は、単独で滴下反応させてもよいし、上記溶媒に予め溶解又は分散させておいて反応させてもよい。また、アンモニアは、窒素ガス等の不活性ガス中に拡散させたものを有機ハロシランを含む反応溶媒中に吹き込むことによって反応させることができる。
アンモニア及び水との反応温度は、一般に−80℃〜50℃の範囲、好ましくは−20℃〜10℃とする。この反応温度が−80℃よりも低いと、溶媒の融点に達し、使用できる溶媒に制約が生じる。また、−80℃以下にすることは経済的にも好ましくない。また、この反応温度が50℃よりも高いと、反応が急激に進み、反応生成物のゲル化が起こり、収率が低下する。
反応圧力に特に制限はなく、常圧で反応させればよい。
反応時間は、有機ハロシランと水との反応では一般に10〜600分、好ましくは30〜180分とし、有機ハロシランとアンモニアとの反応では一般に10〜180分、好ましくは20〜120分とすることができる。
アンモニアと水の相対量は、それぞれ有機ハロシランモノマーのモル数から計算される必要モル数を基準として、10モル%〜90モル%、好ましくは20モル%〜80モル%とし、アンモニアと水のモル数の合計を100モル%とする。ここで、有機ハロシランモノマーのモル数から計算される必要モル数(Si−O結合及びSi−N結合の形成に必要な水及びアンモニアのモル数)は、上記一般式RnSiX4-nにおけるnの値によって変わる。すなわち、nが1である場合には、1モルの有機ハロシランモノマー(RSiX3)から3モルのSi−O結合及びSi−N結合が形成され、またnが2である場合には、1モルの有機ハロシランモノマー(R2SiX2)から2モルのSi−O結合及びSi−N結合が形成されるからである。さらに1モルのアンモニアから3モルのSi−N結合が形成され、また1モルの水から2モルのSi−O結合が形成されるので、水又はアンモニアの一方の量が決まると、他方の必要量が決まる。例えば、nが1である有機ハロシラン(RSiX3)1モルに0.5モルの水を反応させる場合には1モルのSi−O結合が形成されるので、残り2モルのSi−N結合が形成されるためには約0.67モルのアンモニアが必要となる。この場合、得られるポリオルガノシロキサザンのポリマー主鎖を構成するSi原子の結合のうちSi−O結合量〔全Si−O結合数/全(Si−O結合数+Si−N結合数)〕は約33モル%ということになる。
アンモニア又は水のいずれかを先に有機ハロシランモノマーと反応させる場合には、該有機ハロシランモノマーのモル数に対して必要な量のアンモニア又は水を上記範囲内で使用し、その後他方を化学量論的に過剰量で使用して反応させることにより所望のポリオルガノシロキサザンを得ることができる。一般に、反応すべき有機ハロシランモノマーのモル数に対し上記範囲内の量の水を有機ハロシランモノマーと反応させた後、過剰量のアンモニアを反応系に導入する方式が便利である。
後述するように、本発明のポリオルガノシロキサザンは、そのポリマー主鎖を構成するSi原子の結合のうちSi−O結合量が一定の割合を占めることが好ましい。この割合は、有機ハロシランとの反応に際し、Si−O結合の形成に寄与する水の量を調節することにより便利に達成することができる。本発明による好ましい実施態様では、有機ハロシランとの反応に際して、水の量を、得られるポリオルガノシロキサザンのポリマー主鎖を構成するSi原子の結合のうちSi−O結合量が20〜80モル%、好ましくは30〜50モル%を占めるような量とする。例えば、Si−O結合量を約33モル%にすべき場合には、上記のように、nが1である有機ハロシランモノマー1モルに対して0.5モルの量の水を有機ハロシランと反応させればよい。この場合、上述のように化学量論的過剰量のアンモニアを反応させることにより、ポリマー主鎖の残部のSi−N結合約67モル%が形成させることができる。
なお、このように合成されたポリマーの物性に影響を及ぼすものではないが、有機ハロシランと水との反応により塩酸が生成し、この時に副反応として一部水素付加反応が起こりポリマー中にSi−H基が生成する可能性がある。しかしながら、この反応は優先的に起こるものではなく、Si−H基が生成したとしてもその量はSi基準で10モル%以下である。
このようにして得られた本発明によるポリオルガノシロキサザンは、主たる繰り返し単位として−(RSiN3)−、−(RSiN2O)−、−(RSiNO2)−及び−(RSiO3)−を含む線状又は環状の重合体であるが、一般にはそのような線状又は環状の重合体の複合体となる。式中、Rは既述の通りである。これらの繰り返し単位:−(RSiN3)−、−(RSiN2O)−、−(RSiNO2)−及び−(RSiO3)−は、本発明のポリオルガノシロキサザンにおいて任意の割合で存在し、またこれらの配列は規則的である必要はなく、実際には不規則である。好ましい実施態様では、上記繰り返し単位がポリオルガノシロキサザンにおいてそれぞれ1〜99重童部、1〜50重量部、1〜50重量部及び1〜99重量部、より好ましくは1〜50重量部、10〜40重量部、5〜45重量部及び1〜50重量部、の割合で存在する。
本発明のポリオルガノシロキサザンの数平均分子量は300〜100000、好ましくは400〜10000である。この数平均分子量が100000を超えると、常温で架橋反応が起こるためにポリマーのゲル化が進行しやすくなり、取扱いが困難となる。また、この数平均分子量が300未満であると、沸点が低いダイマーとなり、焼成時に飛散し、セラミックス材料の物性が悪化する。
本発明のポリオルガノシロキサザンは、そのポリマー主鎖を構成するSi原子の結合のうちSi−O結合量が20〜80モル%、より好ましくは30〜50モル%を占めることが好ましい。ここで、ポリマー主鎖を構成するSi原子の結合とは、ポリオルガノシロキサザンが線状である場合にはその骨格を構成するSi原子の結合を、またポリオルガノシロキサザンが環状である又は環状部を含む場合にはその環状体を構成する又は線状部と環状部を構成するSi原子の結合をさす。本発明によるポリオルガノシロキサザンにおける上記Si−O結合量が上記範囲にあると、後述のように、該ポリオルガノシロキサザンを焼成して得られるセラミックス材料の比誘電率が特に低下することが判明した。
本発明によるポリオルガノシロキサザンを、大気中又は水蒸気雰囲気中又は窒素等の不活性雰囲気中、100〜700℃、好ましくは300〜500℃、より好ましくは350〜450℃の温度で焼成することによって、耐熱性に優れた比誘電率の低いセラミックス材料を製造することができる。焼成以外にも、赤外線照射、紫外線照射等のセラミックス化法を採用してもよい。
一般に、700℃以下の焼成により得られるセラミックスにおいては、ポリオルガノシロキサザンは焼成雰囲気に係わらず実質的に酸化されないため、焼成前のポリオルガノシロキサザンに含まれるSi−O結合量の割合がセラミックス化後にも実質的に保持される。しかしながら、大気中又は水蒸気雰囲気中での焼成では、焼成温度が高くなるほどポリオルガノシロキサザンが酸化されてSi−N結合の一部がSi−O結合へ転化され易くなるため、得られるセラミックス中のSi−O結合量は焼成前のポリオルガノシロキサザンに含まれるSi−O結合量よりも割合が多くなることがある。もちろん、窒素等の不活性雰囲気中ではこのようにSi−O結合量の割合が変化することはない。
焼成温度が100℃よりも低いと、ポリオルガノシロキサザンが十分にセラミックス化されることができず、反対に700℃よりも高いと、セラミックス化が進み、緻密な材質となって誘電率が上昇する。また、残留応力レベルも高くなり、割れが生じやすくなる。
焼成時間に特に制限はないが、一般には0.5〜2.0時間、好ましくは0.5〜1.0時間の焼成を行う。また、焼成雰囲気は常圧であっても、加圧であってもよい。
ポリオルガノシロキサザンの焼成に用いられる焼成装置としては、上記の製造条件を制御することができるものであればいずれの装置でも使用することができる。例えば、マッフル炉、管状炉、等を使用すると便利である。
さらに、上記のような低誘電率セラミックス材料をコーティングとして提供する場合には、本発明によるポリオルガノシロキサザンに溶媒を配合して成る塗布組成物を使用すると便利である。
塗布組成物の溶媒としては、芳香族化合物、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、トリメチルベンゼン及びトリエチルベンゼン、シクロヘキサン、デカヒドロナフタレン、ジペンテン、飽和炭化水素化合物、例えば、n−ペンタン、i−ペンタン、n−ヘキサン、i−ヘキサン、n−ヘプタン、i−ヘプタン、n−オクタン、i−オクタン、n−ノナン、i−ノナン、n−デカン及びi−デカン、エチルシクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、p−メンタン、エーテル類、例えば、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル及びジペンチルエーテル、並びにケトン類、例えば、メチルイソブチルケトン、等が挙げられる。特に、キシレン、ジブチルエーテル等を溶媒とすることが好ましい。また、溶媒の蒸発を調節するために、二種以上の溶媒を混合して用いることもできる。
溶媒使用量は、その後の塗布方法によっても異なるが、一般にポリオルガノシロキサザン1重量部に対して1.0〜10000重量部、より好ましくは1.0〜10重量部とする。
本発明による塗布組成物は、金属材料、無機材料、等の一般的な任意の基板に塗布することができる。また、適用する焼成温度に耐えられるものであればプラスチック基板に塗布することも可能である。上記のように、本発明による塗布組成物を焼成して得られるセラミックス材料は、高温処理された場合でも低い比誘電率(例えば、2.7以下)を維持できるという特徴を有し、特に、高集積化、高速化された次世代半導体用層間絶縁膜として有用であるため、電子材料基板に塗布することが特に考えられる。
塗布手段としては、一般的な塗布方法、即ち、浸漬、ロール塗り、バー塗り、刷毛塗り、スプレー塗り、フロー塗り、スピンコート、等の方法を採用することができる。
塗布後、必要に応じて塗膜を乾燥して溶媒を除去し、次いで上記のように焼成を行う。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1
温度−5℃の恒温槽内に設置した1Lの反応容器内を乾燥窒素で置換した後、乾燥ピリジン400mLを入れ、その温度が一定になるまで保持した後、攪拌しながらフェニルトリクロロシラン(PhSiCl3)105.75グラム(0.5モル)を徐々に加えた。
次いで、温度が一定になったことを確認してから、蒸留水4.5グラム(0.25モル)を含む含水ピリジン400mLを約30分かけてゆっくりと添加した。このとき、温度の上昇が認められた。
反応終了後、所定の温度(−5℃)にした後、反応混合物中にアンモニアガスを吹き込んだ。
反応終了後約1時間攪拌し、次いで窒素雰囲気下で加圧濾過して濾液750mLを得た。この濾液に乾燥m−キシレン約1000mLを加え、減圧下で溶媒を除去したところ、63グラムの固体ポリマーが得られた。
このポリマーの数平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)で測定したところ900であった。また、重量平均分子量は2600であった。
このポリマーをフーリエ変換赤外分光分析(FT−IR)で測定したところ、波数(cm-1)3366にNH基に基づく吸収;3000付近にベンゼン環に起因するC−Hに基づく吸収;1020付近にSi−O−Siに基づく吸収;950付近にSi−N−Siに基づく吸収;1400付近にSi−Phに基づく吸収が確認された。また、僅かではあるが、塩酸との副反応により生成したものと考えられるSi−H基に基づく吸収が2200付近に認められた。このFT−IRスペクトルを図1に示した。
さらに、29SiNMR分析から、TMS(テトラメチルシラン)基準で−31ppm付近にPhSiN3のシグナル、−40〜−50ppmにかけてPhSiN2Oのシグナル、−55〜−65ppmにかけてPhSiNO2のシグナル、−70〜−80ppmにかけてPhSiO3のシグナルが観測された。このNMRスペクトルを図2に示した。
FT−IR及び29SiNMRの分析結果から、このポリマーは主鎖に−(PhSiN3)−、−(PhSiN2O)−、−(PhSiNO2)−及び−(PhSiO3)−を有するフェニルシロキサザンポリマーであることが同定された。
また、得られたフェニルシロキサザンポリマーにおけるSi−O結合量は、フェニルトリクロロシラン0.5モルに水0.25モルを反応させたことから、約34モル%となる。
次いで、このポリマーの熱重量分析(TGA)を大気中で実施した結果、5%重量減少温度は600℃であり、このポリマーの高い耐熱性が示された。
得られたポリフェニルシロキサザンの20重量%キシレン溶液を調製し、アルミニウム(Al)を蒸着したガラス基板のAl上に該溶液をスピンコーターで塗布することにより製膜した。このポリフェニルシロキサザン膜を、各種条件下(大気中の水分量及び焼成温度を変化させた)で焼成し、セラミックス化した。
得られたセラミックス膜の上にAlを蒸着し、コンデンサーを製作した。このコンデンサーのキャパシタンスを測定した結果、下記表1からわかるように、比誘電率は2.5〜2.7という低い値を示した。
実施例2
水の添加量を6.75グラム(0.375モル)に増加したこと以外は、実施例1と全く同様にポリフェニルシロキサザンを合成した。
得られたポリマーの数平均分子量は1500であり、重量平均分子量は5000であった。FT−IR測定の結果では、1070cm-1付近のSi−O−Siに起因する吸収が大きくなった。また、29SiNMR分析の結果、−70〜−80ppm付近の−PhSiO3−のシグナルが相対的に増加した。
得られたフェニルシロキサザンポリマーにおけるSi−O結合量は、フェニルトリクロロシラン0.5モルに水0.375モルを反応させたことから、約50モル%となる。
このポリマーの大気中におけるTGAの結果、5%重量減少温度は580℃であり、優れた耐熱性が示された。
また、実施例1と同様の方法で誘電率を測定したところ、400℃、1時間の条件で焼成したセラミックス膜の比誘電率は2.5であった。
実施例3
温度−10℃の恒温槽内に設置した1Lの反応容器内を乾燥窒素で置換した後、乾燥m−キシレン400mLを入れ、その温度が一定になるまで保持した後、攪拌しながらメチルトリクロロシラン(MeSiCl3)74.75グラム(0.5モル)を加えた。
次いで、攪拌しながら、水4.5グラム(0.25モル)を含む含水ピリジン400mLを約30分かけて添加した。
次いで、所定量(4.25グラム、0.25モル)のアンモニアガスを徐々に吹き込みながら攪拌した。反応終了後、窒素雰囲気下で加圧濾過し、濾液740mLを得た。この濾液を減圧下で溶媒除去したところ、30.0グラムの無色の高粘性液体が得られた。この高粘性液体の数平均分子量は710、重量平均分子量は2250であった。
このポリマーをFT−IRで測定したところ、波数(cm-1)3390及び1178にNH基に基づく吸収;1020〜820にSi−N−Siに基づく吸収;1040付近にSi−O−Siに基づく吸収;2956、2898にC−Hに基づく吸収;1260付近にSi−Me基に基づく吸収が確認された。
さらに、29SiNMR分析から、実施例1と同様に、−(MeSiN3)−、−(MeSiN2O)−、−(MeSiNO2)−及び−(MeSiO3)−に基づくシグナルが観測され、このポリマーがメチルシロキサザンポリマーであることが同定された。
また、得られたメチルシロキサザンポリマーにおけるSi−O結合量は、メチルトリクロロシラン0.5モルに水0.25モル及びアンモニア0.25モルを反応させたことから、約34モル%となる。
得られたポリマーの大気中でのTGA測定の結果、5%重量減少温度は450℃であった。さらに実施例1と同様の方法で誘電率を測定したところ、400℃、1時間の条件下で焼成したセラミックス膜の比誘電率は2.2であった。
実施例4
フェニルトリクロロシランと反応させる水の量を変化させたことを除き、実施例1の手順を繰り返した。得られたポリフェニルシロキサザンのポリマー主鎖を構成するSi原子の結合のうちのSi−O結合量(モル%)は、フェニルトリクロロシラン100モル%に対して反応させる水の量(モル%)とした。次いで、実施例1と同様に、但し大気中、400℃、1時間の条件下で、ポリフェニルシロキサザンを焼成することによりセラミックス化した。得られたセラミックス膜の誘電率を実施例1と同様に測定し、これをSi−O結合量(モル%)に対してプロットしたグラフを図3に示す。
図3より、ポリフェニルシロキサザンの結合組成(Si−O結合量)を変化させることにより、焼成後のセラミックス材料の比誘電率を制御できることがわかる。実施例4では、ポリフェニルシロキサザンのSi−O結合量が35モル%前後において、焼成後のセラミックス材料の比誘電率が最低値を示している。
産業上の利用可能性
本発明によるポリオルガノシロキサザンは、高温で処理した場合でも低い誘電率を示すセラミックス材料を得ることができるので、電子材料用のコーティング、特に半導体層間絶縁膜の前駆体として適している。また、本発明によるポリオルガノシロキサザンにおける結合組成を変化させることにより、セラミックス化後の比誘電率を制御できるので、所望の比誘電率を容易に得ることができる。
Claims (5)
- 一般式RnSiX4-n[式中、Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキルアミノ基又はアルキルシリル基であり、Xはハロゲン原子であり、そしてnは1又は2である]で示される有機ハロシランを、アンモニア及び水と反応させることを特徴とするポリオルガノシロキサザンの製造方法。
- Rがフェニル基である、請求の範囲第1項に記載の製造方法。
- Rがメチル基である、請求の範囲第1項に記載の製造方法。
- 前記反応に際して、前記水の量を、得られるポリオルガノシロキサザンのポリマー主鎖を構成するSi原子の結合のうちSi−Oの結合量が20〜80モル%を占めるような量とする、請求の範囲第1項〜第3項のいずれか一項に記載の製造方法。
- 前記Si−Oの結合量が30〜50モル%である、請求の範囲第4項に記載の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35106496 | 1996-12-27 | ||
PCT/JP1997/004900 WO1998029475A1 (fr) | 1996-12-27 | 1997-12-26 | Polyorganosiloxazanes et leur procede de preparation |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4011120B2 true JP4011120B2 (ja) | 2007-11-21 |
Family
ID=18414803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52863398A Expired - Lifetime JP4011120B2 (ja) | 1996-12-27 | 1997-12-26 | ポリオルガノシロキサザン及びその製造方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6011167A (ja) |
EP (1) | EP0890599B1 (ja) |
JP (1) | JP4011120B2 (ja) |
KR (1) | KR100285890B1 (ja) |
DE (1) | DE69715178T2 (ja) |
TW (1) | TW514652B (ja) |
WO (1) | WO1998029475A1 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6592980B1 (en) * | 1999-12-07 | 2003-07-15 | Air Products And Chemicals, Inc. | Mesoporous films having reduced dielectric constants |
US6365266B1 (en) * | 1999-12-07 | 2002-04-02 | Air Products And Chemicals, Inc. | Mesoporous films having reduced dielectric constants |
DE10158925A1 (de) | 2001-11-23 | 2003-06-26 | Fraunhofer Ges Forschung | Oxidkeramische Faserverbundwerkstoffe und ihre Verwendung |
JP4159937B2 (ja) * | 2003-07-18 | 2008-10-01 | Azエレクトロニックマテリアルズ株式会社 | ポリシラザン組成物 |
DE102004027857A1 (de) * | 2004-06-08 | 2006-01-05 | Siemens Ag | Verfahren zum Herstellen eines keramischen Werkstoffs, keramischer Werkstoff und Keramikkörper mit dem keramischen Werkstoff |
KR101288574B1 (ko) * | 2009-12-02 | 2013-07-22 | 제일모직주식회사 | 갭필용 충전제 및 상기 충전제를 사용한 반도체 캐패시터의 제조 방법 |
US8389870B2 (en) * | 2010-03-09 | 2013-03-05 | International Business Machines Corporation | Coreless multi-layer circuit substrate with minimized pad capacitance |
KR101387740B1 (ko) | 2011-01-07 | 2014-04-21 | 제일모직주식회사 | 실리카계 절연층 형성용 조성물, 실리카계 절연층 형성용 조성물의 제조방법, 실리카계 절연층 및 실리카계 절연층의 제조방법 |
KR101432606B1 (ko) * | 2011-07-15 | 2014-08-21 | 제일모직주식회사 | 갭필용 충전제, 이의 제조 방법 및 이를 사용한 반도체 캐패시터의 제조 방법 |
KR101825546B1 (ko) | 2014-05-26 | 2018-02-05 | 제일모직 주식회사 | 실리카계 막 형성용 조성물, 및 실리카계 막의 제조방법 |
EP3417002B1 (en) * | 2016-02-15 | 2019-11-13 | AZ Electronic Materials (Luxembourg) S.à.r.l. | Silazane-siloxane random copolymers, their production and use |
JP2018083736A (ja) | 2016-11-24 | 2018-05-31 | アーゼッド・エレクトロニック・マテリアルズ(ルクセンブルグ)ソシエテ・ア・レスポンサビリテ・リミテ | シロキサザン化合物、およびそれを含む組成物、ならびにそれを用いたシリカ質膜の形成方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0618885B2 (ja) * | 1986-02-12 | 1994-03-16 | 東燃株式会社 | ポリシロキサザンおよびその製法 |
FR2653131A1 (fr) * | 1989-10-17 | 1991-04-19 | Rhone Poulenc Chimie | Procede de preparation de polyorganosilazane de masse moleculaire elevee. |
JPH0618885A (ja) * | 1992-04-13 | 1994-01-28 | Toshiba Corp | 液晶表示素子 |
JP3444628B2 (ja) * | 1993-06-30 | 2003-09-08 | 東燃ゼネラル石油株式会社 | 共重合オルガノヒドロシロキサザン及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP52863398A patent/JP4011120B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-26 DE DE69715178T patent/DE69715178T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-26 US US09/125,874 patent/US6011167A/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-26 EP EP97949260A patent/EP0890599B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-12-26 TW TW086119781A patent/TW514652B/zh not_active IP Right Cessation
- 1997-12-26 WO PCT/JP1997/004900 patent/WO1998029475A1/ja active IP Right Grant
- 1997-12-26 KR KR1019980706680A patent/KR100285890B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0890599A4 (en) | 2000-07-26 |
TW514652B (en) | 2002-12-21 |
KR19990087278A (ko) | 1999-12-15 |
DE69715178T2 (de) | 2003-01-30 |
US6011167A (en) | 2000-01-04 |
EP0890599B1 (en) | 2002-09-04 |
EP0890599A1 (en) | 1999-01-13 |
DE69715178D1 (de) | 2002-10-10 |
WO1998029475A1 (fr) | 1998-07-09 |
KR100285890B1 (ko) | 2001-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101840187B1 (ko) | 무기 폴리실라잔 수지 | |
JP3212400B2 (ja) | セラミックコーティング用組成物及びコーティング方法 | |
KR102075336B1 (ko) | 공중합 폴리실라잔, 이의 제조 방법 및 이를 함유하는 조성물 및 이를 사용한 실리카질막의 형성 방법 | |
JP4011120B2 (ja) | ポリオルガノシロキサザン及びその製造方法 | |
JP2003501518A (ja) | ポリカルボシランから生じた低誘電率ポリオルガノシリコンコーティング | |
JPH05238827A (ja) | コーティング用組成物及びコーティング方法 | |
JPH06299118A (ja) | コーティング用組成物及びコーティング方法 | |
KR101757686B1 (ko) | 절연막 형성용 도포액, 그것을 사용한 절연막 및 거기에 사용하는 화합물의 제조 방법 | |
JPH06306329A (ja) | コーティング用組成物及びコーティング方法 | |
JP4049841B2 (ja) | 窒化珪素薄膜の形成方法 | |
JP2006054353A (ja) | フラットバンドシフトの少ないシリカ質膜およびその製造法 | |
JP3904691B2 (ja) | ポリシラザン含有組成物及びシリカ質膜の形成方法 | |
JP3015104B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
JP4101322B2 (ja) | 低誘電率セラミックス材料及びその製造方法 | |
JP2024019298A (ja) | ポリカルボシラザンおよびそれを含む組成物、ならびにそれを用いたケイ素含有膜の製造方法 | |
JPH01203476A (ja) | コーティング用組成物及びコーティング方法 | |
JP4046809B2 (ja) | 前駆体ポリマー組成物及び低誘電率絶縁材料 | |
KR102248004B1 (ko) | 실록사잔 화합물 및 이를 포함하는 조성물, 및 이를 사용하는 실리카질 막의 제조 방법 | |
JPH0899061A (ja) | SiO2 系セラミック被膜の形成方法 | |
JP3444628B2 (ja) | 共重合オルガノヒドロシロキサザン及びその製造方法 | |
JPH06128530A (ja) | 耐熱絶縁電線 | |
JPH06116389A (ja) | 共重合ポリシラザン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041105 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20050606 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070417 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070618 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070807 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070905 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110914 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120914 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |