JP4008166B2 - ホースカー昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消防ポンプ車などの車両に対しホースカーを積み卸しするホースカー昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ゲートを昇降させる昇降装置としては、車両の左右両側にそれぞれ上下方向に揺動自在に支持された平行リンク機構を介してゲートを地面と荷台との間で昇降させる平行リンクタイプのものが知られている。このものでは、ゲートは、油圧シリンダの伸縮動に応じて上下方向に揺動する各平行リンク機構の車体側支持軸の位置およびその長さによって、地面に接する下降位置と、荷台の床面と面一上となる上昇位置とに位置決めされるようになされている。
【0003】
また、その他の昇降装置としては、立設されたポスト内を油圧シリンダの伸縮動によってそれぞれ上下方向に摺動するスライダを介してゲートを垂直方向に昇降させる垂直ゲートタイプのものが知られている。このものでは、油圧シリンダの伸縮量に応じてゲートの上昇位置を自由に設定、例えば荷台よりも上方に設定することが可能であり、油圧シリンダの配設位置とは無関係にゲートの上昇位置を設定することができるようになされている。
【0004】
そして、図6に示すように、消防ポンプ車aの後部に搭載されるホースカーbを積み卸し可能に昇降させる昇降装置cとして、上記前者の平行リンクタイプのものを適用した事例がある。このものでは、上記ホースカーbは、図示しないドラムを備え、このドラムにノズル、消防ポンプ車の給水口または他のホースなどに接続される接続ホース(図示せず)が巻回されている。この場合、消防ポンプ車aの後部には、平行リンク機構d(昇降装置c)のゲートd1により昇降されるホースカーbを格納する格納スペースa1が設けられ、ゲートd1は、ホースカーbを昇降させる略水平な倒伏状態(図6に一点鎖線および二点鎖線で示す状態)と、上昇位置でホースカーbを格納スペースa1に卸して格納した状態で各平行リンク機構dの車体側の支持軸d2,d2回りに回動して格納スペースa1を車体後方から閉塞する略垂直な起立状態(図6に実線で示す状態)とに相互に変換されるように構成されている。この場合、ゲートd1は、上昇位置(図6に一点鎖線で示す位置)と、下降位置(図6に二点鎖線で示す位置)とに相互に変換される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、消防ポンプ車にあっては、火災現場に到着した車両からホースカーを迅速に卸す必要がある。しかし、上記従来の平行リンクタイプの昇降装置cでは、ホースカーbは車両後部の格納スペースa1内に格納されているため、ホースカーbを地面に卸す場合には、ゲートd1としてのホースカー載置台を起立状態から倒伏状態に戻してから、格納スペースa1内から引き出したホースカーbをホースカー載置台上に載せて固定し、それから、平行リンク機構dにより下降させるといった手順が必要となる。これでは、ホースカーbを卸すのに多数の手順を要して時間がかかり、迅速にホースカーbを地面に卸すことができない。
【0006】
その場合、ホースカーを格納スペース内に卸して格納することなくホースカー載置台上に載置して固定し、この状態のまま、ホースカーを上昇位置(図6に一点鎖線で示す位置)で格納すればよいのであるが、これでは、車両の後方にホースカー載置台が突出するため、車両のリヤオーバーハング(後輪車軸から車両後端までの寸法)の突出量が大きなものとなる。
【0007】
そこで、ホースカー載置台を昇降する各平行リンク機構の車体側支持軸をそれぞれ車体前方にレイアウト変更し、その分、リヤオーバーハングの突出量を小さく抑えて、車両のホイールベースの拡大量を小さくすることが考えられる。
【0008】
しかし、各平行リンク機構の車体側支持軸の前方(車両の後部)には後輪懸架装置が支持されている。そして、後輪懸架装置として、例えばリーフスプリングなどが適用されている場合には、リーフスプリングが撓んだ状態から伸びることによって前後長を変化させるものであるため、そのリーフスプリングの最大前後長を考慮すれば、撓んだ状態にあるリーフスプリングの直後方に各平行リンク機構の車体側支持軸を位置付けることができず、かかる点から、各平行リンク機構の車体側支持軸を前方に位置付けることができない。このため、リヤオーバーハングの突出量を抑えて、車両のホイールベースの拡大量を小さくすることができないことになる。
【0009】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上述の垂直ゲートタイプの昇降装置に着目し、この昇降装置の油圧シリンダなどの昇降機構部を車両の後輪懸架装置の後端部と干渉回避可能な位置にレイアウト変更可能とすることで、迅速にホースカーを卸せるのは勿論のこと、車両のホイールベースの拡大量を小さくすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、ホースカー昇降装置として、車両の後部の左右両側にそれぞれ立設されたポストと、この各ポスト内にそれぞれ上下方向に摺動自在に支持された左右一対のスライダと、この各スライダに支持され、第1および第2のホースカーを順に置するホースカー載置台と、このホースカー載置台を各スライダを介して各ポストに沿って昇降移動させる昇降機構部とを備える。そして、上記第1のホースカーを、上記ホースカー載置台から車両の後部のホースカー収容室に積み代えて収容する一方、上記第2のホースカーを、上記ホースカー載置台上に載置した状態で格納する。更に、上記昇降機構部を、その少なくとも一部分を車両の後輪懸架装置の後端部よりも前方に配置させるとともに、車両の後輪懸架装置の後端部よりも下方に設ける構成としたものである。
【0011】
請求項1では、ホースカー昇降装置として、車両後部の左右両側のポストと、この各ポスト内のスライダと、この各スライダに支持されたホースカー載置台と、このホースカー載置台をポストに沿って昇降移動させる油圧シリンダなどの昇降機構部とを備えた垂直ゲートタイプのものが適用されている。
【0012】
その場合、通常、荷台の床面下部に設けられる昇降機構部は、その配設位置とは無関係にホースカー載置台の上昇位置を設定することが可能となるので、車両の後輪懸架装置の後端部よりも下方に昇降機構部が設けられていても、地面に接する下降位置と荷台の床面と略一致する上昇位置とにホースカー載置台を確実に位置付けることが可能となる。そして、昇降機構部の少なくとも一部分を、後輪懸架装置の後端部との干渉を回避しつつその下方位置において後輪懸架装置の後端部よりも前方に配置させているので、ホースカー載置台による車両のリヤオーバーハングの突出量が小さく抑えられ、車両のホイールベースの拡大量を小さくすることが可能となる。これにより、消防ポンプ車の小廻り性能が向上し、消防ポンプ車が走行可能な道路制限を受けることなく火災現場に迅速に到着することが可能となる。
【0013】
しかも、第2のホースカーは格納スペース内に卸して格納することなくホースカー載置台上に載置した状態のままの上昇位置で格納されるので、第2のホースカーを地面に卸す場合には、ホースカー載置台を下降させるだけでよく、第2のホースカーを迅速に地面に卸すことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1〜図3は、本発明の実施形態に係わるホースカー昇降装置を備えた車両としての消防ポンプ車の後部を示している。
【0016】
消防ポンプ車1の車体11は、車体前後方向に延びる左右一対の断面略コ字状のメインフレーム12,12(図1では一方のみ示す)と、この各メインフレーム12上に設けられた左右一対の閉断面形状のサブフレーム13,13とを備えている。各メインフレーム12,12間には、その間を前後方向所定間隔置きに連結するシャーシクロスメンバ12a,…(図2では3箇所のみ示す)が設けられている。各サブフレーム13の後部上には、図示しないポンプ装置を備えたポンプ室14が設けられている。さらに、ポンプ室14の後側(各サブフレーム13の後端部上)には格納スペースとしてのホースカー収容室15が区画壁15aを介して設けられ、このホースカー収容室15の後側にホースカー昇降装置2が設けられている。また、図2に示すように、ホースカー収容室15の下方には後輪車軸16を懸架する後輪懸架装置としての左右一対のリーフスプリング17,17が設けられている。この各リーフスプリング17は、前後一対の前側支持部19a(図2に表れる)および後側支持部19bによってそれぞれ前後方向に所定量(例えば50〜60mm程度)だけ摺動自在となるように支持されている。前側支持部19aは各メインフレーム12の外側面後部位置(ポンプ室14の下方にほぼ対応する位置)に設けられている一方、後側支持部19bは各メインフレーム12の外側面後端位置(ホースカー収容室15の下方にほぼ対応する位置)に設けられている。この場合、図5に示すように、各リーフスプリング17は、走行時に地面Gから作用する荷重によって、撓んだ状態(図5に実線で示す状態)から伸長した状態(図5に二点鎖線で示す状態)となって前後長を変化させ、これによって、荷重を吸収するようになされている。このことから、特に、各リーフスプリング17の後方に設けられる部材は、各リーフスプリング17の後端部(後側支持部19bよりも後方)との干渉を回避する上で、伸長状態での最大前後長を考慮して配置する必要がある。
【0017】
図1に示すように、消防ポンプ車1の車体11後部には、第1のホースカーH1および第2のホースカーH2がそれぞれ搭載されるようになっている。第1のホースカーH1は、ホースカー収容室15に収容されている。また、第2のホースカーH2は、ホースカー収容室15(第1のホースカーH1)の後方のホースカー載置台33(後述する)上に載置した状態で収容されている。
【0018】
ホースカー昇降装置2は、ホースカー収容室15の後部左右両側(車体11後部)にそれぞれ立設された左右一対のポスト3,3と、各ポスト3内(後述する後部室3b内)を上下のローラ32a,32b(図4にも表れる)を介して上下方向に摺動するスライダ32,32と、各スライダ32に支持され、上記各ホースカーH1,H2を載置するホースカー載置台33と、このホースカー載置台33の左右両側にそれぞれ設けられ、ホースカー載置台33上に載置された各ホースカーH1,H2を固定する固定装置(図示せず)と、ホースカー載置台33を昇降移動させる駆動部6とを備えている。そして、ホースカー昇降装置2は、各スライダ32をポスト3に沿って上下方向に移動させてホースカー載置台33を昇降させることによって、各ホースカーH1,H2を地面Gと各サブフレーム13上に位置するホースカー収容室15のフロア面との間で積み卸しするようになされている。
【0019】
各ポスト3は、断面略矩形枠状を呈し、図5にも示すように、その内部が仕切板30によって前部室3aと後部室3bとに区画されている。この各ポスト3の上下方向中央部の内面には、各メインフレーム12の後端に連結されたクロスメンバ12bの左右両端が連結されている。このクロスメンバ12bは、リーフスプリング17の後端部17b(後側支持部19b)よりも上方に設けられている。また、各ポスト3の下端部には、この下端部の内側面同士を連結する閉断面形状のメンバ部材18の左右両端が連結されている。
【0020】
図1および図2に示すように、各スライダ32の後部は、各ポスト3の後壁を上下方向に延びる切欠溝31(図3に表れる)を介して車体後方に突出している。
【0021】
ホースカー載置台33は、各ポスト3の切欠溝31を介して車体後方に突出する各スライダ32の突出端(後端部)にそれぞれ固着されている。この場合、図1に示すように、ホースカー載置台33は、ポスト3内(後部室3b内)での各スライダ32の上下方向への移動により、ホースカー収容室15のフロア面と略面一上となる上昇位置(図1に実線で示す位置)と、地面Gに対し接地する下降位置(図1に二点鎖線で示す位置)との間で昇降するようになされている。
【0022】
駆動部6は、図4に示すように、各ポスト3の下端部内面同士を連結するメンバ部材18(図1〜図3参照)内に設けられた昇降機構部としての油圧シリンダ61と、油圧シリンダ61のピストンロッド61aの先端に枢支された前後一対の第1プーリ62,62と、メンバ部材18の左右両側端付近にそれぞれ枢着された第2プーリ63と、各ポスト3内の上端位置にそれぞれ枢着された第3プーリ64と、各一端がメンバ部材18に固着され、各プーリ62〜64に適宜巻き掛けられて各他端が各スライダ32に固着されるワイヤ65,65とを備えている。これにより、油圧シリンダ61のピストンロッド61aの伸長時には各ワイヤ65が引き寄せられて各スライダ32が上方に移動するようになされている一方、ピストンロッド61aの収縮時には各ワイヤ65が繰り出されて各スライダ32が下方に移動するようになされている。この場合、メンバ部材18は、メインフレーム12後端のクロスメンバ12bの下方に位置している。
【0023】
そして、図1および図5に示すように、上記メンバ部材18(油圧シリンダ61)は、リーフスプリング17の後端部17bよりも下方に設けられている。このメンバ部材18は、リーフスプリング17の後端部17bに対し車体平面視および車体側面視でオーバラップしている。この場合、図2に示すように、リーフスプリング17の後端部17bは、各メインフレーム12(各サブフレーム13)と、各ポスト3との間に配置されている。
【0024】
次に、ホースカー昇降装置2による第1および第2のホースカーH1,H2の積み卸し動作を図1に基づいて説明する。この場合、ホースカー載置台33はホースカー収容室15のフロア面と略面一上となる上昇位置(図1に実線で示す位置)に位置付けられ、固定装置によるホースカー収容室15内での第1のホースカーH1の固定、および固定装置によるホースカー載置台33上での第2のホースカーH2の固定がそれぞれ行われているものとする。
【0025】
先ず、各ホースカーH1,H2を地面Gに降ろす場合、油圧シリンダ51のピストンロッド51aを収縮動させて各ワイヤ55を繰り出し、各スライダ32を下方に移動させる。これによって、ホースカー載置台33を下降させ、ホースカー載置台33が地面Gに接地した時点で、油圧シリンダ51(ピストンロッド51a)の収縮動を停止し、ホースカー載置台33を下降位置(図1に二点鎖線で示す位置)に位置付ける。
【0026】
次いで、ホースカー載置台33上の固定装置を解除する。それから、第2のホースカーH2をホースカー載置台33上から引き出して地面Gに降ろす。
【0027】
そして、第1のホースカーH1を地面Gに降ろす場合には、油圧シリンダ51のピストンロッド51aを伸長動させて各ワイヤ55を巻き取りし、各スライダ32を上方に移動させる。これによって、ホースカー載置台33を上昇させ、ホースカー載置台33が上昇位置に達した時点で、油圧シリンダ51(ピストンロッド51a)の伸長動を停止し、ホースカー載置台33を上昇位置に位置付ける。
【0028】
次いで、ホースカー載置台33上に作業者が乗り込むなどしてホースカー収容室15の固定装置による第1のホースカーH1の固定を解除する。
【0029】
それから、第1のホースカーH1をホースカー収容室15内からホースカー載置台33上に引き出し、第2のホースカーH2を卸す場合と同様に、油圧シリンダ51のピストンロッド51aを収縮動させて各スライダ32を下方に移動させることによって、ホースカー載置台33を下降させ、ホースカー載置台33が地面Gに接地した時点で、第1のホースカーH1をホースカー載置台33上から引き出して地面Gに降ろす。
【0030】
一方、第1および第2のホースカーH1,H2を積み込む場合には、先ず、下降位置にあるホースカー載置台33上に第1のホースカーH1を載せ、油圧シリンダ51のピストンロッド51aを伸長動させて各ワイヤ55を巻き取りし、各スライダ32を介してホースカー載置台33を上昇させ、ホースカー載置台33が上昇位置に達した時点で油圧シリンダ51の伸長動を停止し、ホースカー載置台33を上昇位置に位置付ける。
【0031】
それから、第1のホースカーH1をホースカー載置台33上からホースカー収容室15内に積み代え、ホースカー収容室15の固定装置による第1のホースカーH1の固定を行う。
【0032】
その後、油圧シリンダ51のピストンロッド51aを収縮動させて各スライダ32を介してホースカー載置台33を下降させ、接地した時点で油圧シリンダ51の収縮動を停止させてホースカー載置台33を下降位置に位置付ける。この状態で、ホースカー載置台33上に第2のホースカーH2を載せ、このホースカーH2を固定装置により固定する。
【0033】
しかる後、油圧シリンダ51のピストンロッド51aを伸長動させて各ワイヤ55を巻き取りし、各スライダ32を介してホースカー載置台33を上昇させ、上昇位置に達した時点で油圧シリンダ51の伸長動を停止し、ホースカー載置台33を上昇位置に位置付けることで、第1および第2のホースカーH1,H2の積み込みを完了する。
【0034】
本実施形態の場合、ホースカー昇降装置2として、ホースカー収容室15の後部左右両側(車体11後部)にそれぞれ立設された左右一対のポスト3,3と、各ポスト3の後部室3b内を上下のローラ32a,32bを介して上下方向に摺動するスライダ32,32と、各スライダ32に支持されたホースカー載置台33と、このホースカー載置台33を各ポスト3に沿って昇降移動させる駆動部6とを備えた垂直ゲートタイプのものが適用されている。
【0035】
その場合、駆動部6の油圧シリンダ61(メンバ部材18)は、その配設位置に左右されることなく伸縮量によってホースカー載置台33の上昇位置を設定することが可能となるので、各メインフレーム12の後部に支持されるリーフスプリング17の後端部17bよりも下方に油圧シリンダ61が設けられていても、地面Gに接する下降位置とホースカー収容室15のフロア面に対し略面一上となる上昇位置とにホースカー載置台33を確実に位置付けることが可能となる。これによって、油圧シリンダ61(メンバ部材18)を、各リーフスプリング17の後端部17bとの干渉を回避しつつその下方位置においてリーフスプリング17の後端に対し車体平面視および車体側面視でオーバラップさせることが可能となる。このため、ホースカー載置台33による消防ポンプ車1の車体11のリヤオーバーハングの突出量が小さく抑えられ、車体11のホイールベースの拡大量を小さくすることが可能となる。これにより、消防ポンプ車1の小廻り性能が向上し、走行可能な道路制限を受けることなく消防ポンプ車1を火災現場に迅速に到着させることができる。
【0036】
しかも、第2のホースカーH2はホースカー収容室15内に卸して収容することなくホースカー載置台33上に載置した状態のままの上昇位置で格納されるので、第2のホースカーH2を地面Gに卸す場合には、ホースカー載置台33を下降させるだけでよく、第2のホースカーH2を迅速に地面Gに卸すことができる。
【0037】
また、ホースカー載置台33の前方つまり各メインフレーム12の後部上に、ホースカー載置台33により昇降される第1のホースカーH1を収容するホースカー収容室15が設けられているので、複数のホースカーH1,H2を積み込むことができる上、第1のホースカーH1および第2のホースカーH2を迅速に積み卸しすることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の請求項1のホースカー昇降装置によれば、垂直ゲートタイプのものを用いて、後輪懸架装置の後端部との干渉を回避しつつその下方位置において昇降機構部の少なくとも一部分を後輪懸架装置の後端部よりも前方に配置させることで、ホースカー載置台による車両のリヤオーバーハングの突出量を小さく抑えて車両のホイールベースの拡大量を小さくし、消防ポンプ車の小廻り性能を向上させて、消防ポンプ車を火災現場に迅速に到着させることができる。しかも、第2のホースカーをホースカー載置台上に載置した状態のままの上昇位置で格納することで、ホースカー載置台を下降させるだけで第2のホースカーを迅速に地面に卸すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるホースカー昇降装置を備えた消防ポンプ車の後部付近の左側面図である。
【図2】消防ポンプ車のフロア面を取り外した状態での後部付近の平面図である。
【図3】消防ポンプ車の背面図である。
【図4】昇降機構部の構成を示す斜視図である。
【図5】リーフスプリングの撓んだ状態と伸びた状態とを示す右側の後側支持部付近の左側面図である。
【図6】従来例に係わるホースカー昇降装置を備えた消防ポンプ車の後部付近の側面図である。
【符号の説明】
1 消防ポンプ車(車両)
15 ホースカー収納室(格納スペース)
2 ホースカー昇降装置
3 ポスト
32 スライダ
33 ホースカー載置台
61 油圧シリンダ(昇降機構部)
H1 第1のホースカー(ホースカー)
H2 第2のホースカー(ホースカー)

Claims (1)

  1. 車両の後部の左右両側にそれぞれ立設されたポストと、
    この各ポスト内にそれぞれ上下方向に摺動自在に支持された左右一対のスライダと、
    この各スライダに支持され、第1および第2のホースカーを順に置するホースカー載置台と、
    このホースカー載置台を各スライダを介して各ポストに沿って昇降移動させる昇降機構部とを備え、
    上記第1のホースカーは、上記ホースカー載置台から車両の後部のホースカー収容室に積み代えられて収容される一方、上記第2のホースカーは、上記ホースカー載置台上に載置した状態で格納されており、
    上記昇降機構部は、その少なくとも一部分が車両の後輪懸架装置の後端部よりも前方に配置されているとともに、車両の後輪懸架装置の後端部よりも下方に設けられていることを特徴とするホースカー昇降装置。
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