JPH0622711Y2 - 昇降式搬送車 - Google Patents

昇降式搬送車

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JPH0622711Y2
JPH0622711Y2 JP11992588U JP11992588U JPH0622711Y2 JP H0622711 Y2 JPH0622711 Y2 JP H0622711Y2 JP 11992588 U JP11992588 U JP 11992588U JP 11992588 U JP11992588 U JP 11992588U JP H0622711 Y2 JPH0622711 Y2 JP H0622711Y2
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征司 西川
彰 大倉
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ラック倉庫において部品の入出庫に用いられ
る昇降式搬送車に関し、とくに地上付近の部品の入出庫
作業の効率を向上させるようにした昇降式搬送車の構造
に関する。
〔従来の技術〕 ラック倉庫における部品の入出庫方法には、種々の方法
があるが、その一つとして走行装置の上に昇降可能な荷
台が配置される昇降式搬送車を用いた入力による入出庫
方法がある。この方法では、所定の棚の位置まで搬送車
を移動させた後、作業者を載せた荷台を所定の棚まで上
昇させ、部品の出入れを行なっている。
上述した昇降式搬送車に関連する装置は従来から種々提
案されており、たとえば実開昭55-134340号公報、実開
昭55-135641号公報、実開昭58-15548号公報、特開昭60-
4440号公報、特開昭62-238197号公報が知られている。
これらの車両では、いずれも走行装置の上部に荷台が昇
降する昇降装置が配置されており、荷台は必要に応じて
作業者によって昇降される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、ラック倉庫においては、低い棚からの入
出庫が必要となるため、単に走行装置の上に昇降可能な
荷台を配置した構造では、荷台の高さが高くなり、地上
付近の部品の入出庫作業の能率が低下するという問題が
あった。すなわち、第6図に示すように、ラック倉庫1
は、部品の収納能力を高めるために最も下方に位置する
棚2を極力低くしているので、地上3からの高さが僅か
となり、搬送車4の荷台5がこの棚2よりも高い場合
は、棚2から部品6を取出しにくく、作業能率が低下す
るという問題があった。上記の公報の搬送車の構造も、
積極的に荷台の高さを下げるための技術は開示していな
い。
本考案は、上記の問題に着目し、昇降可能な荷台の下降
時の高さを極力低くし、ラック倉庫における地上付近の
部品の入出庫作業の能率を向上させることのできる昇降
式搬送車を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この目的に沿う本考案に係る昇降式搬送車は、昇降可能
な荷台が走行装置の上に配置される昇降式搬送車におい
て、前記走行装置のシャーシフレームの位置を走行輪の
頂面よりも下方に配置し、前記荷台を走行装置に対して
平行に昇降させる伸縮可能な可動支持部の最下部を、少
なくとも前記シャーシフレームと同一位置もしくはそれ
よりも下方に配置したものから成る。
〔作用〕
このように構成された昇降式搬送車においては、走行装
置のシャーシフレームを走行輪の頂面よりも下方に配置
し、荷台を昇降させる可動支持部の最下部を、少なくと
もシャーシフレームと同一位置に配置しているので、荷
台の下降時には、すなわち、可動支持部の収縮時には走
行輪の直上に荷台を位置させることができる。したがっ
て、荷台の高さとラック倉庫における最も下方に位置す
る棚の高さをほぼ同じレベルにすることができ、地上付
近の部品の入出庫作業の能率の向上がはかれる。
〔実施例〕
以下に、本考案に係る昇降式搬送車の望ましい実施例
を、図面を参照して説明する。
第1実施例 第1図ないし第4図は本考案の第1実施例を示してい
る。図中、10は昇降式搬送車を示しており、昇降式搬送
車10は、大別すると、操舵機構を有する走行装置11と昇
降可能な昇降装置51とから構成されている。
走行装置11は、進行方向に延びるシャーシフレーム12を
有している。シャーシフレーム12には、走行モータ13が
取付けられており、走行モータ13は後方に位置するリヤ
アクスル14と連結されている。リヤアクスル14の両側に
は、このリヤアクスル14によって回転駆動される走行輪
としての駆動輪15が設けられている。フレーム12の前部
下方には、操向輪16が位置している。駆動輪15の後方お
よび操向輪16と駆動車15との間には、バッテリ17がそれ
ぞれ配置されており、バッテリ17と走行モータ13はシャ
ーシフレーム12の前部上方に設けられた制御装置18を介
して接続されている。
シャーシフレーム12の下部の操向輪16が位置する両側に
は、転倒防止用の補助車輪20が設けられている。このシ
ャーシフレーム12の前部には、衝撃緩衝用のバンパー21
が取付けられている。
リヤアクスルシャフト14の両方のアクスルシャフト14a
には、シャーシフレーム受け具22がそれぞれ取付けられ
ている。シャーシフレーム受け具22は、断面形状がコ字
状に形成されており、開口側を下方に向けて取付けられ
ている。シャーシフレーム12は、このシャーシフレーム
受け具22の上面に固定されている。シャーシフレーム12
は、角形の中空部材からなり、その断面形状は、上下方
向に長い長方形となっている。シャーシフレーム12の前
後端は、図示さこれない部材を介して連結されている。
シャーシフレーム12の上面は、駆動輪15の頂面よりも下
方に位置している。
昇降装置40は、走行装置11の上に配置されている。昇降
装置40は、荷物が積載される荷台61と、この荷台61を走
行装置11に対して平行に昇降させる可動支持部71と、こ
の可動支持部を上下方向に伸縮駆動させる駆動手段81と
を具備している。
荷台61は、走行装置11のシャーシフレーム12の幅よりも
大となっており、その両端は駆動輪15よりも外方に突出
している。荷台61は、メインフレーム62、ガイドフレー
ム63、補強架64、床板65とから構成されている。メイン
フレーム62は、シャーシフレーム12の直上に位置し、シ
ャーシフレーム12に沿って延びている。メインフレーム
62の側面には、進行方向と直角方向に外側に延びる補強
架64が取付けられている。メインフレーム62と補強架64
の上面には、床板65が設けられている。床板65は、荷台
61の全面にわたって設けられる。メインフレーム62の内
側の側面には、断面形状がコ字状に形成されたガイドフ
レーム63が設けられている。
可動支持部71は、2対のリンクアーム72、73と、上部ガ
イドローラ74、下部ガイドローラ75、連結棒76、連結ね
じ77とを有している。リンクアーム72とリンクアーム73
は、ほぼ中央部に挿通された連結ねじ77によてX字状に
回動可能に連結されている。一方のリンクアーム72と他
方のリンクアーム72とは、連結棒76を介して連結されて
いる。連結棒76はリンクアーム72から外側に突出してお
り、両端には上部ガイドローラ74が回転自在に取付けら
れている。
各リンクアーム72の下方には、シャーシフレーム12の内
側面に設けられた断面形状がコ字状のガイドフレーム83
に回動可能に固定(支点として機能する)されている。
一方のリンクアーム73の上端と他方のリンクアーム73の
上端は、荷台61のガイドフレーム63にそれぞれ回動可能
に固定されている。各リンクアーム73の下端には下部ガ
イドローラ75がそれぞれ取付けられており、各ガイドロ
ーラ75は、シャーシフレーム12の内側面に設けられた上
述のガイドフレーム63に移動可能に嵌込まれている。な
お、荷台61のメインフレーム62は、下降時にシャーシフ
レーム12に取付けられた受け台23によって支持されるよ
うになっている。
連結ねじ77で連結されたリンクアーム72とリンクアーム
73は、上下方向に伸縮可能となっており、リンクアーム
72、73に取付けられた上部ガイドローラ74、下部ガイド
ローラ75は、ガイドフレーム63、83上を水平方向に移動
可能となっている。リンクアーム72とリンクアーム73と
の間には、この可動支持部71を上下方向に伸縮駆動させ
る駆動手段としての油圧シリンダ81が配置されている。
油圧シリンダ81のシリンダ本体側は、リンクアーム72に
連結されており、油圧シリンダ81のロッド側はリンクア
ーム73に連結されている。油圧シリンダ81は、シャーシ
フレーム12の内側に配置された油圧ユニット82から圧送
されるオイルによって駆動されるようになっており、油
圧ユニット82は、荷台61の前部に配置された制御装置18
によって制御される。
油圧シリンダ81が縮んだ状態、すなわち荷台61が下降し
た状態では、リンクアーム72とリンクアーム73を連結す
る連結ねじ77は、シャーシフレーム12の上面とほぼ同一
位置に位置している。また、この状態では荷台61のメイ
ンフレーム62の下面の位置は、駆動輪15の頂部の位置と
ほぼ同一になっている。
荷台61の前部の制御装置18と隣接する位置には、操舵機
構のステアリングシャフト31を収納する運転台41が配置
されている。運転台41は荷台61とともに昇降するもので
あり、この運転台41の前面中央部には、ヘッドライト42
が位置している。ヘッドライト42の斜め上方には、方向
指示灯43が配置されている。荷台61の上面には、運転時
の背もたれを兼ねた安全のための手摺44が取付けられて
いる。手摺44は、運転台41の後面からそのまま後方に延
び、途中で荷台61の中心方向に向って斜めに延びてい
る。手摺44の背もたれ部44aの後方には、荷台61の上面
に固定されたポール45が設けられている。ポール45の頂
部には、非常停止スイッチ46が設けられている。同様
に、荷台61の上面の手摺44と対向する位置には、手摺47
が設けられており、手摺47の後端には非常停止スイッチ
48が設けられている。
第2図に示すように、運転台61の上方には、走行装置11
の操舵機構30の一部を構成するステアリングホイール32
が配置されている。ステアリングホイール32は、昇降方
向に伸縮自在なステアリングシャフト31、ユニバーサル
ジョイント(図示略)等を介して操向輪16を回動させる
操向輪軸38と連結されている。
荷台61の下面の両側には、安全カバーとしての巻取り式
シート91が設けられている。巻取り式シート91は、第4
図に示すように、搬送車の進行方向に沿って延びる筒体
92を有しており、筒体92の外周にはシート93が巻付けら
れている。シート93の自由端には引掛け金具94が設けら
れており、この引掛け金具94はバッテリ17を収納するケ
ース17aに取付けられたアーム95に取外し可能に連結さ
れている。筒体92内には、シート93を巻取るための渦巻
きばね96が収納されている。巻取り式シート91のシート
93は、渦巻きばね96の付勢力によって荷台16の昇降に伴
い自動的に解かれたまたは巻取られる。
つぎに、上記の昇降式搬送車における作用について説明
する。
昇降式搬送車10は、走行モータ13によって駆動される駆
動輪(後輪)15の回転により、図示されないラック倉庫
の棚に沿って走行される。ラック倉庫は、上下方向に複
数の棚を有しており、昇降式搬送車10に搭乗する運転者
によって荷台61が昇降され、所定の棚の部品の入出庫を
行なう。たとえば、最上部の棚に部品を収納する場合
は、運転者の操作によって油圧ユニット82を動作させ、
油圧ユニット82から油圧シリンダ81に圧送されるオイル
によって荷台61を上昇させる。この場合、荷台61に連結
されたステアリングシャフト31が荷台61の上昇と共に上
方に伸ばされる。
荷台61が最も上昇した状態を第2図の2点鎖線に示す。
この状態では、ステアリングシャフト31を構成する各分
割シャフトはキー溝とキーとにより回動方向に係合可能
となっているので、荷台61が最も上昇した位置での操向
輪16の操舵が可能となり、この状態での所望の位置への
走行が可能となる。
なお、荷台61が上昇した状態では、荷台61を支持するX
字状の可動支持部71の側部が巻取り式シート91によって
覆われるので、地上にいる作業者等が搬送車に触れた場
合でも可動支持部71に手足を挟まれることはなくなる。
この巻取り式シート91のシートの自由端は、取外し可能
となっているので、保守、点検に支障はない。
最も下に位置する棚での部品の入出庫時には、運転者に
よって荷台61が最も下まで下降され、ステアリングシャ
フト31は、第2図の実線に示す状態となる。この時の荷
台61の高さは最も下に位置する棚の高さとほぼ一致され
ており、棚に対する部品の入出庫が容易になる。この状
態では、ステアリングシャフト31は、運転台61内に完全
に収納されている。つまり、荷台61を昇降させる可動支
持部71のリンクアーム72、73の下端を、シャーシフレー
ム12の内側に取付けたガイドフレーム63内に配置してい
るので、荷台61が最も下降した状態では、駆動輪15の頂
面の直上に荷台61の床板65が位置することになり、地上
からの荷台61の高さを低くすることができる。
したがって、地上付近の部品の入出庫時には、作業者の
地上から荷台61への乗降りが容易となり、入出庫作業の
能率が向上される。また、荷台61の位置が低くなるた
め、作業者が荷台61から降りることなく棚への入出庫が
可能となる。
なお、荷台61の下降時には、巻取り式シート91のシート
93は筒体92に巻取られるので、シート93が入出庫作業の
邪魔になることはない。
第2実施例 第5図は、本考案の第2実施例を示している。第2実施
例が第1実施例と異なるところは、角形のシャーシフレ
ームの有無のみであり、その他の部分は第1実施例に準
じるので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付す
ことにより準じる部分の説明を省略し、異なる部分につ
いて説明する。
第5図において、22はアクスルシャフト14aに設けられ
たシャーシフレーム受け具を示している。シャーシフレ
ーム受け具22には、シャーシフレームとしてのガイドフ
レーム101が固定されている。ガイドフレーム101は、第
1実施例のガイドフレーム83に対応するものである。つ
まり、本実施例におけるガイドフレーム101は、シャー
シフレームとして機能するとともに、リンクアーム72を
回動可能に固定する部材およびリンクアーム73の下部ガ
イドローラ15を案内するガイド部材としての機能を果し
ている。
このように構成された第2実施例においては、フレーム
の共用化により、走行装置のフレーム構造が簡素化さ
れ、製造コストを低減することが可能となる。なお、シ
ャーシフレーム受け具22を廃止し、他の方法でシャーシ
フレームをアクスルシャフトに連結するようにすれば、
さらに荷台を下げることも可能となる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る昇降式搬送車による
ときは、荷台を水平に昇降させる可動支持部の最下部
を、走行輪の頂面よりも下方に配置されたシャーシフレ
ームと同一位置もしくはそれよりも下方に配置するよう
にしたので、荷台が最も下降した状態における地上と荷
台との高さを従来構造よりも低くすることができる。し
たがって、ラック倉庫における最も低い棚の高さと搬送
車の荷台の高さをほぼ合致させることができ、地上付近
での部品の入出庫作業の能率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る昇降式搬送車の要部
断面図、 第2図は第1図の昇降式搬送車の側面図、 第3図は第2図の正面図、 第4図は第1図における巻取り式シートの正面図、 第5図は本考案の第2実施例に係る昇降式搬送車の要部
断面図、 第6図は従来の昇降式搬送車による部品の入出庫作業を
示す正面図、 である。 1……昇降式搬送車 11……走行装置 12……シャーシフレーム 15……走行輪(駆動輪) 40……昇降装置 61……荷台 71……可動支持部 101……シャーシフレーム(ガイドフレーム)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 稲垣 育造 愛知県西春日井郡清洲町大字西田中字蓮池 170番地 株式会社ユニカ内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】昇降可能な荷台が走行装置の上に配置され
    る昇降式搬送車において、前記走行装置のシャーシフレ
    ームの位置を走行輪の頂面よりも下方に配置し、前記荷
    台を走行装置に対して平行に昇降させる伸縮可能な可動
    支持部の最下部を、少なくとも前記シャーシフレームと
    同一位置もしくはそれよりも下方に配置したことを特徴
    とする昇降式搬送車。
JP11992588U 1988-09-14 1988-09-14 昇降式搬送車 Expired - Fee Related JPH0622711Y2 (ja)

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