JP4575571B2 - 自動車運搬車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車運搬車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車幅の広い自動車を荷台へ搭載するために、例えば特開平1−257603号に示されるような、荷台後端近傍の後軸車輪のトレッドを拡幅可能とされたトレッド可変後軸を備える自動車運搬車が知られている。
【0003】
この自動車運搬車に自動車を搭載するときは、荷台幅方向両側に備えられているアウトリガーで荷台をジャッキアップし、後軸車輪を地面から離間させた後、該後軸車輪のトレッドを走行用トレッドから搭載用トレッドまで拡幅させる。
【0004】
自動車は荷台後端にスロープ状に設置される道板を自走し、拡幅された後軸車輪の間を通って荷台へ乗り込み搭載される。
【0005】
搭載作業終了後、後軸車輪のトレッドを走行用トレッドまで狭幅させ、ジャッキアップ解除により該後軸車輪を接地させる。
【0006】
ここで、近年フロントスポイラ等を装着した車両前下端部の地上高が低い自動車が増加しており、このような自動車は荷台への乗り込み時において、フロントスポイラ等を道板と干渉させる恐れがあり、この干渉を回避するためには道板の傾斜角を極力小さく抑える必要がある。
【0007】
例えばエアサスペンション仕様の自動車運搬車の場合、エアベローズ内の空気量を低減して荷台後端、即ち道板の前端設置位置を下降させて該道板の傾斜角を小さく抑えることが行われる。
【0008】
しかし、上記のようにトレッド可変後軸を備えた自動車運搬車の場合、自動車搭載作業時において荷台がアウトリガーによりジャッキアップされて高い位置に保持されるので、道板の設置角が急角度となり、道板とフロントスポイラ等とが干渉するという問題があった。
【0009】
他方、自動車搭載作業時にジャッキアップを解除すると、拡幅されたトレッド可変後軸の突出したスライド車軸に過度な曲げモーメントが作用し、該スライド車軸が破損する恐れがある。
【0010】
又、道板の長さを延長すれば道板の傾斜角を小さくすることができるが、荷台後方の広いスペースが必要とされ、実用上好ましくない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
これに対してスライド軸を強化することによりトレッド可変後軸を拡幅した状態でジャッキアップを解除することができるが、スライド車軸の強化はトレッド可変後軸の製造コスト、及び場合によっては30kg以上の重量を増加させるという新たな問題を生じさせることとなる。
【0012】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、自動車搭載時に後軸車輪のトレッドを拡幅し、且つ、コスト、重量を増加させることなく荷台を低く保持することができる自動車運搬車を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1のように、懸架装置を介して荷台後端近傍を支持し、幅方向両側の後軸車輪のトレッドを拡幅可能とされたトレッド可変後軸と、上端側の基部において前記荷台に支持され、下端側の可動部が地面まで突出し、又は引込むことにより前記荷台後端を昇降させ、前記可動部の最大突出位置で前記後軸車輪をジャッキアップして地面から離間させるアウトリガーと、を備える自動車運搬車において、前記懸架装置は前記荷台を通常の上部積おろし位置とこの上部積おろし位置よりも低い非ジャッキアップ状態における下部積おろし位置との間で昇降させる昇降手段を有し、前記アウトリガーは前記可動部を前記最大突出位置よりも引込んだ中間位置に保持、解放自在の中間位置保持手段を有し、前記荷台を中間昇降高さに保持可能とされたことを特徴とする自動車運搬車により、上記目的を達成するものである。
【0014】
又、前記荷台の前記中間昇降高さと前記下部積おろし位置とは略同一としてもよい。
【0015】
更に、前記懸架装置は空気ばねを有し、前記昇降手段は前記空気ばねと、この空気ばねの空気室内の空気量を調節する吸排気手段と、を有してなり、前記下部積おろし位置は、前記空気ばねの空気室内の空気を抜いた状態における荷台高さであるようにしてもよい。
【0016】
本発明によれば、自動車運搬車の後軸車輪を拡幅し、且つ、荷台を低く保持することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の例を図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1に示されるように、本発明の実施の形態の例に係る自動車運搬車10の後端部近傍は、アウトリガー12と、エアサスペンション14と、トレッド可変後軸16と、荷台18と、道板20とを含んで構成されている。
【0019】
前記荷台18は前記アウトリガー12によりジャッキアップされて昇降し、中間昇降高さに保持可能とされ、又、前記エアサスペンション14により通常の上部積おろし位置と非ジャッキアップ状態における下部積おろし位置との間で昇降し、この下部積おろし位置と前記中間昇降高さとは略同一とされている。
【0020】
前記アウトリガー12は、前記トレッド可変後軸16の前方近傍の前記荷台18幅方向(以下、「幅方向」という)両側に左右一対設けられ、図2に示されるように、前記荷台18に支持される上端側の基部22と、下端側の可動部24とから構成されている。
【0021】
前記基部22は、上下方向に配置された油圧シリンダ28のシリンダ部28Aと、このシリンダ部28Aの上端を幅方向のピン22Aを介して枢支するブラケット22Bとから構成され、該ブラケット22Bは前記荷台18の上下方向の支柱18Aに固着されている。
【0022】
前記可動部24は、前記油圧シリンダ28の下端から突出自在のロッド部28Bと、これを内包する筒状部材24Aとから構成されている。
【0023】
この筒状部材24Aは断面角形パイプ形状で、前記シリンダ部28Aの外側に緩く嵌合すると共に、下端近傍の内側において幅方向のピン24Bを介して前記ロッド部28Bの下端に枢支されている。前記筒状部材24Aの下端には角形の底板24Cが固着されている。
【0024】
又、前記筒状部材24Aは、前記荷台18側に固着される上下方向筒状のガイド部材18Bに案内されて前記ロッド部28Bと共に上下方向摺動自在とされ、これにより前記アウトリガー12は前記底板24Cを地面に当接させて、前記荷台18をジャッキアップして昇降可能とされている。
【0025】
更に、前記筒状部材24Aは下方に最も突出する最大突出位置において、前記トレッド可変後軸16の幅方向両端の後軸車輪16Aを地面から離間させるような長さを有している。
【0026】
前記油圧シリンダ28への作動油の給排を制限することにより、前記筒状部材24Aは前記最大突出位置とこの最大突出位置よりも上方に所定量引込んだ中間位置とに保持、解放可能とされている。
【0027】
前記筒状部材24Aの前記最大突出位置はリミットスイッチ(図示省略)により検出可能とされている。
【0028】
前記筒状部材24Aが前記最大突出位置又は前記中間位置に保持、解放されることにより、前記荷台18は上限昇降高さ又は中間昇降高さに保持、解放可能とされている。
【0029】
前記エアサスペンション14は、前記トレッド可変後軸16の幅方向両側に一対設けられ、図1に示されるように揺動部材14Aと、エアベローズ14Bと、吸排気手段(図示省略)とを有して構成されている。
【0030】
前記揺動部材14Aは、前後方向に配置される梁状部材で、長手方向略中間位置において前記トレッド可変後軸16の幅方向端部近傍下面側に当接し、該トレッド可変後軸16とUボルトにより締結され、又、前端近傍において幅方向のピン14Cを介して前記荷台18に枢支されている。
【0031】
前記エアベローズ14Bは、下端において前記揺動部材14Aの後端近傍上端に支持され、上端において前記荷台18の下端に支持され、該荷台18を空気ばねの作用により上下方向に支持している。
【0032】
前記吸排気手段は、前記エアベローズ14B内の空気の吸排気を可能とされ、該エアベローズ14B内を適度な空気圧に保持し、又、該エアベローズ14Bを伸縮させるようにされている。
【0033】
これにより、前記エアサスペンション14は前記荷台18を通常の上部積おろし位置とこの上部積おろし位置よりも低い非ジャッキアップ時における下部積おろし位置との間で昇降可能とされている。
【0034】
又、該下部積おろし位置は、前記アウトリガー12による前記中間昇降高さと略同一とされている。
【0035】
前記吸排気手段に備えられた電磁弁(図示省略)への開閉指令信号により、前記エアベローズ14B内が空気充填状態及び大気開放状態のいずれの状態であるか検出可能とされ、該エアベローズ14B内の状態から前記荷台18の前記上部積おろし位置と前記下部積おろし位置とは検出可能とされている。
【0036】
即ち、閉指令信号により電磁弁が閉じられ、前記エアベローズ14B内に空気が充填された状態のとき、前記荷台18は前記上部積おろし位置と検出され、開指令信号により電磁弁が開かれ、前記エアベローズ14B内が大気開放状態のとき、前記荷台18は前記下部積おろし位置と検出される。
【0037】
前記トレッド可変後軸16は、図3に示されるように、幅方向に配置される角形中空梁状体の外側車軸16Bと、この外側車軸16Bの両端近傍内側に嵌合する同様の角形中空梁状体の一対のスライド車軸16Cと、このスライド車軸16Cの先端にブラケット16Dを介して軸支される前記後軸車輪16Aと、一対の油圧シリンダ16Eと、を有して構成されている。
【0038】
前記外側車軸16Bは、両端近傍において前記エアサスペンション14の前記揺動部材14Aを支持している。
【0039】
前記ブラケット16Dは、下端近傍において前記スライド車軸16Cの先端に支持され、上端近傍において前記後軸車輪16Aを軸支している。即ち、前記外側車軸16B及び前記スライド車軸16Cは前記後軸車輪16Aの軸線よりも下方にオフセットして配置されている。
【0040】
前記油圧シリンダ16Eは幅方向に配置され、一端において前記外側車軸16Bに枢支され、他端において前記スライド車軸16Cに枢支され、この油圧シリンダ16Eの伸縮により、前記後軸車輪16Aは走行用トレッドとこの走行用トレッドよりも広い搭載用トレッドとの間で拡狭幅自在とされている。
【0041】
前記荷台18は、図1に示されるように後端近傍の乗継部18Dと車載部18Eとを有して構成され、前記乗継部18Dは前端近傍において前記車載部18Eの後端近傍に、幅方向のピン18Fを介して枢支されている。
【0042】
又、前記乗継部18Dの後端近傍の幅方向両側には一対の油圧シリンダ18Gが上下方向に配置され、この油圧シリンダ18Gは上端において前記車載部18E側に枢支され、下端において前記乗継部18D側に枢支されている。
【0043】
この油圧シリンダ18Gの伸縮により、前記乗継部18Dは略水平の走行位置と後ろ下がりに傾斜する搭載位置との間で揺動自在とされている。
【0044】
前記道板20は、前端において前記乗継部18Dの後端に係止、取脱自在とされている。
【0045】
次に、本発明の実施の形態の例に係る自動車運搬車10の自動車搭載時における作用について説明する。
【0046】
前記自動車運搬車10の走行時において、前記アウトリガー12の前記筒状部材24Aは上限の引込み位置とされて地面から離間し、前記後軸車輪16Aは前記走行用トレッドとされ、又、前記荷台18の前記乗継部18Dは前記走行位置とされている。
【0047】
なお、前記道板20は前記荷台18に収納されている。
【0048】
前記自動車運搬車10に自動車を搭載するときは、まず、前記アウトリガー12の前記油圧シリンダ28を駆動して前記ロッド部28B及び前記筒状部材24Aを前記最大突出位置まで突出させて、前記荷台18をジャッキアップして上昇させ、前記後軸車輪16Aを地面から離間させる。
【0049】
この状態で、前記トレッド可変後軸16の前記油圧シリンダ16Eを駆動して、前記スライド車軸16Cと共に前記後軸車輪16Aを幅方向に突出させ、前記搭載用トレッドまで拡幅させる。
【0050】
次に、前記荷台18の前記油圧シリンダ18Gを駆動して、前記乗継部18Dを前記搭載位置まで傾斜させた後、この乗継部18Dの後端に前記道板20の前端を係止する。
【0051】
前記乗継部18Dの後端が下降するので、この下降の分、前記道板20の傾斜角を小さくすることができる。
【0052】
通常は、この状態で前記油圧シリンダ28への作動油の給排を制限し、前記荷台18を前記上限昇降高さに保持して自動車の搭載を行う。自動車は前記道板20、前記乗継部18Dを自走し、前記搭載用トレッドまで拡幅された前記後軸車輪16Aの間を通って前記車載部18Eに乗り込み、搭載される。
【0053】
幅広の自動車であっても前記後軸車輪16Aと干渉することなく、前記車載部18Eに乗り込むことができる。
【0054】
しかし、エアスポイラ装着車のような車両前下端部の地上高が低い自動車は、前記道板20に乗り込む時に、該車両前下端部を該道板20上面と干渉させてしまうことがある。
【0055】
この干渉を回避して車両前下端部が低い自動車を搭載するために、まず前記エアサスペンション14の前記吸排気手段を駆動し、前記エアベローズ14B内を大気開放状態とする。
【0056】
次にアウトリガー12の前記油圧シリンダ28を駆動し、前記筒状部材24Aを前記最大突出位置から前記中間位置まで引込ませる。
【0057】
前記筒状部材24Aが前記中間位置まで引込んだことを作業者が目視により確認して、前記油圧シリンダ28の収縮を停止させる。
【0058】
これにより、前記後軸車輪16Aは前記荷台18と共に下降して接地するが、前記エアベローズ14B内の空気が排出されているので、前記荷台18は前記エアベローズ14Bの空気ばねの作用による反力を受けることなく、該エアベローズ14Bを収縮させつつ前記中間昇降高さまで下降する。
【0059】
この中間昇降高さにおいて、前記アウトリガー12が前記荷台18を支持しているので、該荷台18の重力が前記トレッド可変後軸16に作用することはなく、突出した前記スライド車軸16Cに過度な曲げモーメントを生じさせて破損させることがない。
【0060】
この状態で前記油圧シリンダ28への作動油の給排を制限して、前記筒状部材24Aを前記中間位置に保持する。
【0061】
これにより、前記荷台18は前記中間昇降高さ、即ち前記下部積おろし位置に保持される。
【0062】
前記筒状部材24Aの前記中間位置の保持、解放は、前記油圧シリンダ28への作動油の給排を制限することにより容易に行われ、簡単な構造で低コストな中間位置保持手段である。
【0063】
前記荷台18が前記中間昇降高さ、即ち前記下部積おろし位置まで下降することにより前記道板20の傾斜角が小さくなり、車両前下端部の低い自動車は前記道板20と干渉することなく、該道板20に乗り込み、前記車載部18Eに搭載される。
【0064】
又、前記後軸車輪16Aは前記搭載用トレッドに保持されているので幅広、且つ、車両前下端部の低い自動車を前記車載部18Eに搭載することができる。
【0065】
全ての自動車を搭載したら、前記自動車運搬車10を走行可能とするために、まず、前記油圧シリンダ18Gを駆動して前記乗継部18Dを前記搭載位置から前記走行位置まで揺動させた後、前記道板20を前記乗継部18Dから取脱して前記荷台18に収納する。
【0066】
次に、前記油圧シリンダ28を駆動して前記筒状部材24Aを再度前記最大突出位置まで突出させ、前記後軸車輪16Aを地面から離間させる。この状態で前記油圧シリンダ16Eを駆動して、前記後軸車輪16Aを前記搭載用トレッドから前記走行用トレッドまで狭幅させる。
【0067】
更に、前記エアサスペンション14の前記吸排気手段を駆動して前記エアベローズ14B内に空気を供給し、又、前記アウトリガー12の前記筒状部材24Aを上限まで引込ませて、前記後軸車輪16Aを接地させる。
【0068】
これにより、自動車の搭載作業は終了し、前記自動車運搬車10は走行可能となる。
【0069】
なお、本実施の形態の例において前記荷台18の前記中間昇降高さと前記下部積おろし位置とは略同一とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記道板20と該道板20に乗り込む自動車の車両前下端部との隙間に比較的余裕がある場合には、前記中間昇降高さは前記上限昇降高さと前記下部積おろし位置との間の高さとしてもよい。
【0070】
又、本実施の形態の例において前記エアサスペンション14はエアベローズ式とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ダイアフラム式のエアサスペンションとしてもよい。
【0071】
更に、本実施の形態の例において、前記筒状部材24Aを前記最大突出位置から前記中間位置まで引込ませるとき、前記筒状部材24Aが前記中間位置まで引込んだことを、作業者が目視により確認して、前記油圧シリンダ28の収縮を停止させているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記筒状部材24Aが前記中間位置まで引込んだときに信号を発するリミットスイッチを設け、このリミットスイッチからの信号により前記油圧シリンダ28を自動停止させるように、該油圧シリンダ28への作動油の給排を自動制御してもよい。
【0072】
これにより、誤操作のために前記筒状部材24Aが前記中間位置よりも上方へ引込み、前記スライド車軸16Cに過度な曲げモーメントが作用することを回避することができる。
【0073】
更に又、前記給排手段に備えられた電磁弁の開信号により、前記エアベローズ14B内が大気開放状態であることを検出しているときに限り、前記筒状部材24Aの前記最大突出位置から前記中間位置までの引込みを可能とするように、前記油圧シリンダ28への作動油の給排を自動制御してもよい。
【0074】
これにより、誤操作のために前記エアベローズ14B内が空気充填状態のまま前記筒状部材24Aが前記最大突出位置から前記中間位置まで引込んで、前記スライド車軸16Cに過度な曲げモーメントが作用することを回避することができる。
【0075】
又、本実施の形態の例において、前記アウトリガー12の前記油圧シリンダ28への作動油の給排を制限することにより、前記筒状部材24Aは前記最大突出位置及び前記中間位置に保持、解放可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図4に示される実施の形態の第2例のようにピン30により前記筒状部材24Aを前記最大突出位置及び前記中間位置に保持、解放可能としてもよい。
【0076】
本実施の形態の第2例は、前記ピン30と前記ガイド部材18Bを貫通するピン孔18Cと前記筒状部材24Aを貫通する上側ピン孔24D及び下側ピン孔24Eとが設けられた点で前記実施の形態の第1例と構成が異なり、他の構成については前記実施の形態の第1例と同じであるので、図2と同一符号を付することにより説明を省略する。
【0077】
前記ピン30は、L形に曲折された丸棒状部材で前記上側ピン孔24D又は前記下側ピン孔24Eと、前記ピン孔18Cとを貫通して着脱自在とされ、これにより前記筒状部材24Aを前記最大突出位置又は前記中間位置に保持、解放可能としている。
【0078】
前記ピン孔18Cは前記ガイド部材18Bを幅方向に貫通し、前記上側ピン孔24D及び前記下側ピン孔24Eは前記筒状部材24Aを幅方向に貫通している。
【0079】
前記上側ピン孔24Dは、前記筒状部材24Aの前記最大突出位置において前記ピン孔18Cと一致する位置に設けられ、前記下側ピン孔24Eは、前記筒状部材24Aの前記中間位置において前記ピン孔18Cと一致する位置に設けられている。
【0080】
本実施の形態の第2例は、簡単な構造、且つ、低コストの前記ピン30により、前記筒状部材24Aを前記最大突出位置及び前記中間位置に保持、解放し、これにより前記荷台18を前記上限昇降高さ又は前記中間昇降高さに保持、解放可能としている。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、コスト、重量を増加させることなく、自動車搭載時に後軸車輪を拡幅し、且つ、荷台を低く保持することができる自動車運搬車により、幅広で車両前下端部の地上高が低い自動車の搭載、運搬が可能になるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例に係る自動車運搬車の要部を示す側面図
【図2】同自動車運搬車のアウトリガーの構造を示す側断面図
【図3】同自動車運搬車のトレッド可変後軸を示す後面図
【図4】本発明の実施の形態の第2例に係るアウトリガーの構造を拡大して示す側断面図
【符号の説明】
10…自動車運搬車
12…アウトリガー
14…エアサスペンション
14B…エアベローズ
16…トレッド可変後軸
16A…後軸車輪
18…荷台
18D…乗継部
18E…車載部
20…道板
22…基部
24…可動部
28…油圧シリンダ
30…ピン

Claims (3)

  1. 懸架装置を介して荷台後端近傍を支持し、幅方向両側の後軸車輪のトレッドを拡幅可能とされたトレッド可変後軸と、上端側の基部において前記荷台に支持され、下端側の可動部が地面まで突出し、又は引込むことにより前記荷台後端を昇降させ、前記可動部の最大突出位置で前記後軸車輪をジャッキアップして地面から離間させるアウトリガーと、を備える自動車運搬車において、前記懸架装置は前記荷台を通常の上部積おろし位置とこの上部積おろし位置よりも低い非ジャッキアップ状態における下部積おろし位置との間で昇降させる昇降手段を有し、前記アウトリガーは前記可動部を前記最大突出位置よりも引込んだ中間位置に保持、解放自在の中間位置保持手段を有し、前記荷台を中間昇降高さに保持可能とされ、前記中間昇降高さにおいて前記アウトリガーが前記荷台を支持することにより前記トレッド可変後軸に作用する前記荷台の重力を軽減しつつ前記後軸車輪が拡幅状態で前記地面に接するように構成されたことを特徴とする自動車運搬車。
  2. 請求項1において、前記荷台の前記中間昇降高さと前記下部積おろし位置とは略同一であることを特徴とする自動車運搬車。
  3. 請求項1又は2のいずれかにおいて、前記懸架装置は空気ばねを有し、前記昇降手段は前記空気ばねと、この空気ばねの空気室内の空気量を調節する吸排気手段と、を有してなり、前記下部積おろし位置は、前記空気ばねの空気室内の空気を抜いた状態における荷台高さであることを特徴とする自動車運搬車。
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Citations (6)

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