JPH0571039U - 車載専用自動車 - Google Patents

車載専用自動車

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JPH0571039U
JPH0571039U JP345391U JP345391U JPH0571039U JP H0571039 U JPH0571039 U JP H0571039U JP 345391 U JP345391 U JP 345391U JP 345391 U JP345391 U JP 345391U JP H0571039 U JPH0571039 U JP H0571039U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷台の後部両側のデッキ下に設けられた各ガ
イド部から各ステップ板を荷台の後方に延出させて、自
動車を荷台のデッキ上に積載させるにあたり、車高の低
い自動車であっても、自動車の先端がステップ板にあた
って傷つくということがなく、また自動車をスムーズに
荷台のデッキ上に積載できるようにする。 【構成】 ステップ板30を収納する各ガイド部20の
後端における取出口21を荷台10後端のデッキ11近
傍に位置させると共に、このガイド部20を荷台10の
前方に向かって下方に傾斜させ、取出口21近傍の後端
部を取出口21に向かって上下方向に広がるように形成
し、さらに各ステップ板30の側端面にチェーン41を
設ける一方、このチェーン41とかみ合うように取出口
21の近傍に回転するスプロケットを設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 この考案は、荷台の後部両側において荷台のデッキ下に設けられた各ガイド内 にそれぞれステップ板を収納させ、各ステップ板を上記の各ガイド部に沿ってガ イド部の後端に設けられた取出口から荷台の後方に延出させ、このように延出さ れた各ステップ板を介して自動車を荷台のデッキ上に積載させるようになった車 載専用自動車に係り、特に、車高の低い自動車であっても、自動車の先端がステ ップ板にあたって傷ついたりすることなく、各ステップ板を介して自動車を荷台 のデッキ上にスムーズに積載させることができるようになった車載専用自動車に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車を積載して搬送する車載専用自動車においては、その荷台の デッキ上に自動車を積載させるにあたり、一般に荷台の後部両側において各ステ ップ板を荷台の後方に延出させ、このように延出させた各ステップ板を介して自 動車を荷台のデッキ上に積載させるようにしていた。
【0003】 ここで、従来においては、荷台の後部両側において荷台の後方に延出させる各 ステップ板を設けるにあたり、荷台の後端部両側においてそれぞれステップ板を 荷台の後方に向けて上下方向に回動するように取り付け、通常の状態では各ステ ップ板を起立した状態で保持させておく一方、ステップ板を介して自動車を荷台 のデッキ上に積載させる場合には、各ステップ板を荷台の後方側に倒すように回 転させて、荷台の後方に延出させるようにしたものや、荷台の後部両側において 荷台のデッキ下にそれぞれ荷台の前後方向に沿ったガイド部を設ける共に、各ガ イド部内にそれぞれステップ板をガイド部に沿って荷台の前後方向にスライドで きるように収納させておき、ステップ板を介して自動車を荷台のデッキ上に積載 させる場合には、作業者が各ステップ板をガイド部に沿って荷台の後方側にスラ イドさせて、ガイド部の後端に設けられた取出口から各ステップ板を荷台の後方 に延出させるようにしたものが存在していた。
【0004】 また、上記のように荷台の後方に延出された各ステップ板を介して自動車を荷 台のデッキ上に積載させる場合において、荷台の後方に延出される各ステップ板 の長さが短いと、延出されたステップ板と地面とのなす角度が大きくなり、車高 の低い自動車をこのように延出させた各ステップ板を介して積載させる場合に、 その自動車の先端がステップ板にあたって傷ついたりするため、ステップ板の長 さをある程度長くしておく必要があった。
【0005】 しかし、上記のようにステップ板を上下方向に回動するようにして荷台の後部 両側に取り付けるにあたり、各ステップ板の長さを長くすると、走行時等の通常 の状態においては各ステップ板が起立した状態で維持されるため、ステップ板が 邪魔になり、高さ制限のあるところ等の走行が妨げられると共に、後続車に対し て不安感を与える等の問題があり、また自動車を積載させるにあたり、各ステッ プ板を荷台の後方に倒すように回転させて荷台の後方に延出させる際にも、障害 物等によってステップ板の回転が妨げられたり、ステップ板の倒すように回転さ せる際に危険が伴う等の問題があった。
【0006】 一方、荷台の後部両側において、荷台のデッキ下にそれぞれ荷台の前後方向に 沿ったガイド部を設け、各ガイド部内にそれぞれステップ板を収納させるように した場合、2t積み程度の車載専用自動車においては、その後輪を支えるように 設けられた板ばねや荷台のフレーム等が邪魔になって、十分な長さのガイド部を 設けることができず、ガイド部内に収納させるステップ板の長さも短くなり、前 記のように、ステップ板を荷台の後方に延出させて自動車を積載させるようにし た場合、このステップ板と地面とのなす角度が大きくなり、車高の低い自動車を 積載させる際に、自動車の先端がステップ板にあたって傷つくという問題があっ た。
【0007】 また、上記のようにステップ板をガイド部に沿ってデッキ下から荷台の後方に 延出させたり、このように荷台の後方に延出されたステップ板をガイド部内に収 納させるにあたり、従来のように、作業者がその都度ステップ板をガイド部に沿 ってスライドさせていたのでは、作業者の負担が大きく、作業性が著しく悪くな るという問題もあった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上記のように自動車を荷台のデッキ上に積載させて搬送する車載 専用自動車における問題、特に、荷台の後部両側において荷台のデッキ下にそれ ぞれ荷台の前後方向に沿ったガイド部を設け、各ガイド部内にそれぞれステップ 板をガイド部に沿って荷台の前後方向にスライドできるように収納させておき、 自動車を荷台のデッキ上に積載させる場合に、各ステップ板をガイド部に沿って 荷台の後方側にスライドさせて、ガイド部の後端に設けられた取出口から各ステ ップ板を荷台の後方に延出させるようになった車載専用自動車における上記のよ うな問題を解決することを課題とするものである。
【0009】 すなわち、この考案においては、上記のように荷台の後部両側において荷台の デッキ下にそれぞれ荷台の前後方向に沿ったガイド部を設けるにあたり、従来の ように後輪を支えるように設けられた板ばねや荷台のフレーム等が邪魔になると いうことがなく、荷台のデッキ下にそれぞれ荷台の前後方向に沿った長いガイド 部を設けて、そのガイド部内に十分な長さのステップ板を収納させることができ るようにし、車高の低い自動車を積載させる際にも、自動車の先端がステップ板 にあたって傷ついたりすると言うことがなく、またステップ板をガイド部に沿っ てスライドさせて荷台の後方に延出させたり、このように延出されたステップ板 をガイド部内に収納させるにあたっても、従来のように、作業者がその都度ステ ップ板をガイド部に沿ってスライドさせたりする必要がなく、これらの操作が自 動的に行えるようにすることを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案においては、上記のような課題を解決するため、荷台10の後部両側 において荷台10のデッキ11下にそれぞれ荷台10の前後方向に沿ったガイド 部20を設け、この各ガイド部20内にそれぞれステップ板30を収納させ、各 ステップ板30を上記ガイド部20に沿ってガイド部20の後端に設けられた取 出口21から荷台10の後方に延出させ、このように延出された各ステップ板3 0を介して自動車2を荷台10のデッキ11上に積載させる車載専用自動車にお いて、ガイド部20後端の取出口21を荷台10後端のデッキ10近傍に位置さ せると共に、この取出口21から上記ガイド部20を荷台10の前方に向かって 下方に傾斜するように設け、取出口21近傍における上記ガイド部20の後端部 を取出口21に向かって上下方向に広がるように形成すると共に、各ステップ板 30をガイド部20に沿って荷台10の前後方向にスライドさせる駆動手段40 を設けるようにしたのである。
【0011】 ここで、上記のようにガイド部20後端の取出口21を荷台10後端のデッキ 11近傍に位置させるようにしたのは、ステップ板30をガイド部20に沿って ガイド部20後端の取出口21から荷台10の後方に延出させた場合において、 延出されたステップ板30の上端と荷台10のデッキ11との段差を少なくし、 ステップ板30を介して自動車2を荷台10のデッキ11上に積載させる際、ス テップ板30からデッキ11上に自動車2がスムーズに積載されるようにするた めである。
【0012】 また、ガイド部20をその後端の取出口21から荷台10の前方に向かって下 方に傾斜するようにしたのは、ガイド部20を設けるにあたって、車載専用自動 車の後輪を支える板ばねや荷台10のフレームなどが邪魔にならないようにする ためであり、これにより荷台10の後部両側におけるデッキ11下において、各 ガイド部20を荷台10の前後方向に沿って長く形成することができるようにな り、各ガイド部20内に収納させるステップ板30の長さを長くできるようにな る。
【0013】 また、取出口21近傍におけるこのガイド部20の後端部を取出口21に向か って上下に広がるように形成したのは、ステップ板30をガイド部20に沿って 荷台10の後方に延出させた際に、当初は上記ステップ板30がガイド部20に 沿って荷台10後方に向かって上方に傾斜した状態で延出されるが、ステップ板 30の延出方向と反対側の端部がこのガイド部20の後端部に達した後は、上記 ステップ板30が上下方向に広がったこのガイド部20の後端部に沿ってスライ ドし、荷台10後方に向かって上方に傾斜して延出されたステップ板30が次第 に下向き、ステップ板30の延出方向側の端部が地面に接地されるようにするた めである。
【0014】
【作用】
このように構成されたこの考案に係る車載専用自動車においては、通常の状態 では、上記のように荷台10の後部両側におけるデッキ11下に設けられた各ガ イド部20内にそれぞれステップ板30を収納させておき、この荷台10のデッ キ11上に自動車2を積載させるにあたって、上記のように各ガイド部20内に 収容されたステップ板30を、駆動手段40により各ガイド部20に沿ってガイ ド部20の後端の取出口21から荷台10の後方に延出させるようにする。
【0015】 このようにすると、ステップ板30をガイド部20に沿ってスライドさせた当 初においては、ステップ板30が荷台10の後方に向かって上方に傾斜した状態 で延出されるようになるが、このステップ板30の延出方向と反対側の端部が上 記ガイド部20の後端部に達すると、上記のように上下方向に広がったガイド部 20の後端部に沿ってステップ板30がスライドし、荷台10の後方に向かって 上方に傾斜して延出されたステップ板30が次第に下向き、ステップ板30の延 出方向側の端部が地面に接地されるようになる。
【0016】 そして、このように荷台10の後方に延出されたステップ板30の延出方向側 の端部を地面に接地させた状態で、このステップ板30を介して自動車2を荷台 10のデッキ11上に積載させるようにする。
【0017】 なお、このようにして自動車2を荷台10のデッキ11上に積載させるように した場合、前記のようにガイド部20後端の取出口21を荷台10後端のデッキ 11近傍に位置させているため、延出されたステップ板30の上端と荷台10の デッキ11との段差が少なくなり、ステップ板30からデッキ11上に自動車2 がスムーズに積載されるようになる。
【0018】 また、この考案に係る車載専用自動車においては、ガイド部20を設けるにあ たり、上記のようにガイド部20をその後端の取出口21から荷台10の前方に 向かって下方に傾斜させ、車載専用自動車の後輪を支える板ばねや荷台10のフ レームなどが邪魔にならないようにして各ガイド部の長さを長くし、各ガイド部 20内に長いステップ板30の収納させるようにしたため、上記のようにステッ プ板30を荷台10の後方に延出させて地面に接地させた際、地面とこのステッ プ板30との角度が小さくなり、車高の低い自動車2を積載させる際にも、自動 車2の先端がステップ板30にあたって傷つくということがなくなる。
【0019】 そして、上記のようにして荷台10のデッキ11上に自動車2を積載させた後 は、上記駆動手段40をステップ板30を延出させた場合と逆方向に駆動させ、 荷台10の後方に延出された各ステップ板30をそれぞれガイド部20内に導き 入れて収納させるようにする。
【0020】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0021】 この実施例の車載専用自動車1においては、図1に示すように、運転席3の後 方に設けられた荷台10のデッキ11上に自動車2を積載させるようになってお り、この荷台10における運転席3側の前部に、荷台10の幅方向両側に張り出 して支柱51が上下に伸縮するアウトリガー50を設けるようにした。
【0022】 そして、走行時等の通常の状態では、上記アウトリガー50の支柱51を上方 に収縮させた状態で維持させる一方、荷台10のデッキ11上に自動車2を積載 させるにあたっては、図3に示すように、アウトリガー50の支柱51を下方に 延出させて車載専用自動車1の前側を持ち上げ、車載専用自動車1を前上がりに 傾斜した状態で維持させるようにした。
【0023】 また、上記荷台10の後部両側においては、荷台10の前後方向に沿ったガイ ド部20をそれぞれ荷台10のデッキ11下に設け、各ガイド部20内にステッ プ板30をそれぞれガイド部20後端の取出口21から荷台10の後方に延出で きるようにスライド可能に収納させると共に、各ステップ板30をガイド部20 に沿ってスライドさせる駆動手段40を設けるようにした。
【0024】 ここで、荷台10の前後方向に沿ったガイド部20をそれぞれ荷台10のデッ キ11下に設けるにあたっては、各ガイド部20の後端における取出口21を荷 台10の後端部のデッキ11近傍に位置させると共に、各ガイド部20をデッキ 11近傍に位置する取出口21から荷台10の前方に向かって下方に傾斜させ、 各ガイド部20の前端が車載専用自動車1における後輪4の近傍まで達するよう にした。
【0025】 このようにして各ガイド部20を荷台10のデッキ11下に設けると、車載専 用自動車1の後輪4を支えるように設けられた板ばね(図示せず)や荷台10の フレーム(図示せず)等が邪魔にならずに、長いガイド部20を荷台10のデッ キ11下に設けることができ、各ガイド部20内に長いステップ板30を収納で きるようになった。
【0026】 また、上記の各ガイド部20においては、ステップ板30を収納させる上フラ ンジ22と下フランジ23の間隔を上記ステップ板30の厚みよりある程度大き くすると共に、取出口31近傍におけるこのガイド部20の後端部を取出口31 に向かうに連れて上下方向に若干広がったテーパー状に形成した。
【0027】 一方、各ガイド部20内に収納させる各ステップ板30においては、上記ガイ ド部20の後端側、すなわちステップ板30の延出方向側の端面上部に、それぞ れヒンジ31を介して補助ステップ板32を荷台10の後方に向けて上下方向に 回動できるように取り付ける一方、このステップ板30の反対側の端面上部に当 て棒33をステップ板30の幅方向に沿って取り付けるようにした。なお、上記 補助ステップ板32としては、ヒンジ31に取り付けられた端部と反対側の端部 が先端に向かうに連れてテーパー状に薄くなったものを用いるようにした。
【0028】 そして、各ステップ板30をガイド部20内に収容させた状態では、図1及び 図2に示すように、各ステップ板30の延出方向側の端部に設けられた上記の補 助ステップ板32をそれぞれ荷台10の後端部において起立させた状態で維持さ せるようにした。
【0029】 また、各ステップ板30をガイド部20に沿ってスライドさせる駆動手段40 を設けるにあたり、この実施例のものにおいては、ステップ板30相互が対向す る各ステップ板30の側端面に、それぞれステップ板30の延出方向と逆方向、 すなわち補助ステップ板32が取り付けられた端部から当て棒33が設けられた 端部に向かって若干下方に傾斜した位置決め板34を、各ステップ板30の側端 面より側方に突出するように取り付けると共に、このように各ステップ板30の 側端面に取り付けられた各位置決め板34の下面に沿ってチェーン41をそれぞ れ設ける一方、各ガイド部20の取出口21近傍において、各ガイド部20の下 フランジ23側に各ステップ板30に設けられた上記チェーン41とかみ合うよ うにしてそれぞれスプロケット42を設けるようにした。
【0030】 そして、上記のスプロケット42をモータ等の回転手段(図示せず)によって 回転させ、このスプロケット42の回転によりチェーン41を介して各ステップ 板30をガイド部20に沿ってスライドさせ、各ガイド部20後端の取出口21 から各ステップ板30を荷台10の後方に延出させたり、荷台10の後方に延出 された各ステップ板30を各ガイド部20内に収納させるようにした。
【0031】 次に、この実施例の車載専用自動車1において、その荷台10のデッキ11上 に自動車2を積載させる場合について説明する。
【0032】 この実施例の車載専用自動車1においては、上記のように各ステップ板30の 延出方向側の端部に取り付けられた補助ステップ板32を荷台10の後方に倒す ように回転させると共に、各ガイド部20の取出口21近傍に設けられた上記の 各スプロケット42をモータ等の回転手段により荷台10の後方側に回転させ、 このスプロケット42の回転により、各ステップ板30の側端面に設けられた上 記チェーン41を介して各ステップ板30をそれぞれガイド部20に沿って荷台 10の後方側にスライドさせ、ガイド部20後端の各取出口21から荷台10の 後方に延出させるようにした。
【0033】 また、上記のようにして各ステップ板30を荷台10の後方に延出させる一方 で、図3に示すように、荷台10の前部に設けられた前記アウトリガー50を駆 動させ、その支柱51を下方に延出させて車載専用自動車1の前側を持ち上げ、 車載専用自動車1を前上がりに傾斜した状態で維持させるようにした。
【0034】 なお、上記のようにスプロケット42を回転させて、各ステップ板30を荷台 10の後方に延出させるようにした場合、ステップ板30が取出口21から延出 される当初においては、各ステップ板30がガイド部20に沿って荷台10の後 方に向かい上方に傾斜した状態で延出されるようになるが、ステップ板30があ る程度延出されて荷台10の後方に延出されたステップ板30の部分の重量が増 すと、ステップ板30と上記ガイド部20の上フランジ22との間に少しの隙間 が存在しているため、このステップ板30の延出方向側の端部が少し下がると共 に、このステップ板30の延出方向と反対側の端部が持ち上がって、その端面上 部に設けられた上記当て棒33がガイド部20の上フランジ22に当接するよう になる。
【0035】 そして、このようにステップ板30の延出方向と反対側の端面上部に設けられ た当て棒33がガイド部20の上フランジ22に当接し、ステップ板30の延出 方向側の端部が少し下がった状態で、さらに上記スプロケット42が回転して、 ステップ板30がさらに荷台10の後方に延出され、各ステップ板30の延出方 向と反対側の端面上部に設けられた上記当て棒33が取出口21に向かってテー パー状に広がったガイド部20の後端部に導かれるようになった。
【0036】 そして、このように各ステップ板30の当て棒33がテーパー状に広がったガ イド部20に導かれた状態で、上記スプロケット42がさらに回転すると、各ス テップ板30に設けられた当て棒33がテーパー状に広がったガイド部20の上 面に沿うようにして各ステップ板30が荷台10の後方側にスライドし、ステッ プ板30の延出方向側の端部がさらに下向いて荷台10の後方に延出されるよう になり、最後には、各ステップ板30が荷台10のデッキ11とほぼ一直線にな るようにして荷台10の後方に延出されるようになった。
【0037】 なお、このようにして各ステップ板30を荷台10の後方に延出させると、ス テップ板30の延出方向と反対側の端部がガイド部20の下フランジ23から浮 き上がるようになるが、各ステップ板30の側端面における各チェーン41が前 記のように位置決め板34の下面に沿ってそれぞれステップ板30の延出方向と 逆方向に向かって若干下方に傾斜して設けられているため、ステップ板30の延 出方向と反対側の端部がガイド部20の下フランジ23から浮き上がっても、各 ステップ板30に設けられた各チェーン41が各スプロケット42とうまくかみ 合い、スプロケット42の回転に伴って各ステップ板30が荷台10の後方に延 出されるようになった。
【0038】 そして、上記のようにアウトリガー50の支柱51を下方に延出させて車載専 用自動車1を前上がりに傾斜した状態で維持させると共に、各ステップ板30を 上記のようにして荷台10の後方に延出させて、図3及び図4に示すように、荷 台10の後方側に倒した補助ステップ板32の先端を地面5に接地させるように し、この状態で自動車2を補助ステップ板32及びステップ板30を介して荷台 10のデッキ11上に積載させるようにした。
【0039】 なお、このようにして荷台10のデッキ11上に自動車2を積載させるように した場合、前記のように各ガイド部20が荷台10後端部のデッキ11近傍に位 置する各取出口21から荷台10の前方に向かって下方に傾斜して設けられ、各 ガイド部20及びその内部に収納された各ステップ板30の長さが従来のものに 比べて長くなっているため、このステップ板30を荷台10の後方に延出させて 地面5に接地させた場合、このステップ板30と地面5とのなす角度が従来の場 合に比べて小さくなり、このステップ板30を介して車高の低い自動車5を荷台 10のデッキ11上に積載させる際に、自動車5の先端がステップ板30にあた るということが少なくなった。
【0040】 さらに、この実施例の車載専用自動車1においては、上記のように自動車2を 荷台10のデッキ11上に積載させるにあたり、荷台10の前部に設けたアウト リガー50によって車載専用自動車1を前上がりに傾斜させた状態で維持させる ようにしたため、荷台10後端のデッキ11と地面5との間隔が小さくなり、こ の荷台10後端より後方に延出された上記ステップ板30と地面5とのなす角度 がさらに小さくなって、車高の低い自動車5をより安全に荷台10のデッキ11 上に積載できるようになった。
【0041】 また、この車載専用自動車1においては、各ステップ板30を取り出すガイド 部20後端の取出口21を荷台10後端のデッキ11近傍に設けたため、荷台1 0の後方に延出させた各ステップ板30の上端と荷台10のデッキ11との間の 段差が少なく、ステップ板30から荷台10のデッキ11上への自動車5の積載 もスムーズに行えた。
【0042】 このようにして荷台10のデッキ11上に自動車2を積載させた後は、図2に 示すように、上記アウトリガー50の支柱51を収縮させて、車載専用自動車1 を元の状態に戻す一方、前記スプロケット42をステップ板30を荷台10の後 方に延出させる時とは逆方向、すなわち荷台10の前方側に回転させ、このスプ ロケット42とかみ合った各チェーン41を介して、各ステップ板30を荷台1 0の後方に延出させる時とは逆の動作により、荷台10の後方に延出された各ス テップ板30を、各ガイド部20内に収納させるようにした。
【0043】 なお、この実施例の車載専用自動車1においては、ステップ板30をガイド部 20に沿ってスライドさせる駆動手段40として、ステップ板30相互が対向す る各ステップ板30の片側の側端面にだけチェーン41を取り付け、このチェー ン41とかみ合うようにして各ガイド部20の取出口21近傍にそれぞれスプロ ケット42を設けるようにしただけであるが、各ステップ板30の両側端面にそ れぞれをチェーン41を取り付けると共に、各チェーン41とかみ合うようにし てスプロケット42を各ステップ板30の両側に設けるようにしてもよく、この ようにすると、各ステップ板30の両側に設けられたスプロケット42によって 各ステップ板30の幅方向のがたつきが抑制され、両側のスプロケット42の回 転に伴い、各ステップ板30が各ガイド部20に沿ってよりスムーズにスライド されるようになる。
【0044】 また、上記のように各ステップ板30の両側にスプロケット42を設けるにあ たり、各スプロケット42をガイド部20後端の取出口21の箇所に設けると共 に、各スプロケット42の軸受け(図示せず)に各ステップ板30を支持させる ようにすることも可能であり、このようにすると、ステップ板30の延出方向と 反対側の端部がガイド部20の下フランジ23から浮き上がったとしても、各ス テップ板30に設けられた各チェーン41がスプロケット42とうまくかみ合う ようになり、上記の実施例のように各ステップ板30の側端面において各チェー ン41を、位置決め板34の下面に沿ってステップ板30の延出方向と逆方向に 向かい若干下方に傾斜するように設ける必要もなくなる。
【0045】 さらに、この考案において使用する駆動手段40は、上記の実施例のようにチ ェーン41とスプロケット42を用いたものに限定されず、各ステップ板30を ガイド部20に沿ってスライドさせることができるものあればどのようなもので あってもよく、例えば、油圧シリンダー等を用いてステップ板30をガイド部2 0に沿ってスライドさせるようにすることも可能である。
【0046】 また、この実施例の車載専用自動車1においては、上記のように各ステップ板 30の延出方向と反対側の端面上部に当て棒33を設けるようにしたが、この当 て棒33に変えてローラを設けるようにすることも可能である。なお、このよう に各ステップ板30の延出方向と反対側の端面上部にローラを設けるようにする と、各ステップ板30をガイド部20に沿ってスライドさせる場合に、上記ロー ラがガイド部20の上フランジ22に当接しながら各ステップ板30をガイド部 20に沿ってスライドするようになり、各ステップ板30の延出及び収納がより スムーズに行われるようになる。
【0047】
【考案の効果】
以上詳述したように、この考案に係る車載専用自動車においては、荷台の後部 両側において、荷台のデッキ下にステップ板を収納させるガイド部を設けるにあ たり、ステップ板を荷台の後方に延出させるガイド部後端の取出口を荷台後端の デッキ近傍に位置させると共に、この取出口からガイド部を荷台の前方に向かっ て下方に傾斜するように設けたため、後輪を支えるように設けられた板ばねや荷 台のフレーム等が邪魔になるということがなく、ガイド部を荷台の前後方向に長 く設けることができ、各ガイド部内に従来より長いステップ板を収納させること ができるようになった。
【0048】 また、上記ガイド部における取出口近傍のガイド部の後端部を取出口に向かっ て上下方向に広がるように形成するようにしたため、ステップ板をガイド部に沿 って荷台の後方に延出させるにあたり、当初ステップ板がガイド部に沿って荷台 の後方に向かって上方に傾斜して延出されても、ステップ板の延出方向と反対側 の端部が上下方向に広がったガイド部の後端部に導かれると、ステップ板の延出 方向側の端部が次第に下向いて地面に接地されるようになり、このようにステッ プ板の延出方向側の端部が地面に接地された場合、ステップ板の長さが上記のよ うに従来のものに比べて長くなっているため、ステップ板と地面とのなす角度が 従来のものに比べて小さくなっていた。
【0049】 さらに、この考案に係る車載専用自動車においては、ガイド部内に収納された ステップ板をガイド部に沿ってスライドさせる駆動手段を設けたため、ステップ 板をガイド部に沿って荷台の後方に延出させたり、このように延出されたステッ プ板をガイド部内に収納させたりするにあたり、従来のように作業者がその都度 ステップ板をガイド部に沿ってスライドさせる必要がなく、これらの作業を自動 的に行えるようになった。
【0050】 この結果、この考案に係る車載専用自動車を使用した場合、ステップ板を介し て自動車を荷台のデッキ上に積載させるにあたり、積載させる自動車の車高の低 くても、自動車の先端がステップ板にあたって傷つくということがなく、ステッ プ板を介して自動車を荷台のデッキ上にスムーズに積載させることができるよう になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る車載専用自動車の概
略側面図である。
【図2】同実施例の車載専用自動車の荷台後部の状態を
示した部分断面図である。
【図3】同実施例の車載専用自動車においてステップ板
を荷台の後方に延出させた状態を示した概略側面図であ
る。
【図4】同実施例の車載専用自動車においてステップ板
を荷台の後方に延出させた場合の荷台後部の状態を示し
た部分断面図である。
【符号の説明】
1 車載専用自動車 10 荷台 11 デッキ 20 ガイド部 21 取出口 30 ステップ板 40 駆動手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台10の後部両側において荷台10の
    デッキ11下にそれぞれ荷台10の前後方向に沿ったガ
    イド部20を設け、この各ガイド部20内にそれぞれス
    テップ板30を収納させ、各ステップ板30を上記ガイ
    ド部20に沿ってガイド部20の後端に設けられた取出
    口21から荷台10の後方に延出させ、このように延出
    された各ステップ板30を介して自動車2を荷台10の
    デッキ11上に積載させる車載専用自動車において、ガ
    イド部20後端の取出口21を荷台10後端のデッキ1
    0近傍に位置させると共に、この取出口21から上記ガ
    イド部20を荷台10の前方に向かって下方に傾斜する
    ように設け、上記取出口21近傍における上記ガイド部
    20の後端部を取出口21に向かって上下方向に広がる
    ように形成すると共に、各ステップ板30をガイド部2
    0に沿って荷台10の前後方向にスライドさせる駆動手
    段40を設けたことを特徴とする車載専用自動車。
JP345391U 1991-01-08 1991-01-08 車載専用自動車 Expired - Lifetime JPH0726197Y2 (ja)

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JPH0726197Y2 JPH0726197Y2 (ja) 1995-06-14

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001206131A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Nisshin Kogyo Kk 車載専用自動車
JP2002120639A (ja) * 2000-10-17 2002-04-23 Hamana Works:Kk 自動車運搬車

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JPH0726197Y2 (ja) 1995-06-14

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