JPH08282205A - トレーラのトレッド可変車軸 - Google Patents

トレーラのトレッド可変車軸

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JPH08282205A
JPH08282205A JP9205495A JP9205495A JPH08282205A JP H08282205 A JPH08282205 A JP H08282205A JP 9205495 A JP9205495 A JP 9205495A JP 9205495 A JP9205495 A JP 9205495A JP H08282205 A JPH08282205 A JP H08282205A
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lock
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tread
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Yoshinori Ikeda
芳則 池田
Kosaku Ohashi
幸作 大橋
Masatoshi Komuro
真逸 小室
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HAMANA JIDOSHA KOGYO KK
MEIHOKU GIKEN KK
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HAMANA JIDOSHA KOGYO KK
MEIHOKU GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外側車軸に対して内側車軸が進退自在で、ト
レッドが可変とされた車軸において、内側車軸と外側車
軸を貫通して固定するロックピンのスティックを防止
し、且つ内側車軸の上下方向のロックを確実にする。 【構成】 内側車軸20の車体幅方向内端に係合溝39
を形成し、該内側車軸が車両走行位置に引込んだとき、
外側車軸16側に設けられたロックバー40に係合さ
せ、これによって内側車軸20を垂直方向に確実に拘束
する。又、ロック装置24のロックピン36は、外側車
軸16及び内側車軸20の車体前後方向一方の後側壁1
6A、20Aのみを貫通してロックするようにし、アン
ロック動作が確実となるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はトレーラのトレッドを
拡幅できるようにしたトレッド可変車軸の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のトレーラ、例えば車両運搬用セミ
トレーラにおいては、運搬されるべき車両がトレーラ後
輪の間を通過して乗り込み用道板を渡って積み込まれ
る。
【0003】従って、積載可能な自動車の幅は、トレー
ラ後輪のトレッドによって規制され、一般的に、積載さ
れる自動車の最大幅は170cmであった。
【0004】これに対して、車幅170cm以上の自動
車は、従来自走で運搬していたが、近年、これら大型の
自動車をトレーラにより運搬したいという要望があり、
又、乗用車自体も高級車はその車幅が広くなる傾向にあ
る。
【0005】これに対して、従来は、例えば図12に示
されるように、トレーラ後輪のトレッドを拡幅できるよ
うにしたものが提案されている。
【0006】即ち後部車軸1を車体側に固定される外側
筒状車軸2と、この外側筒状車軸2内に軸方向摺動自在
に取付けられた内側車軸3とから構成し、油圧により内
側車軸3を突出させて、後車輪4のトレッドを拡幅でき
るようにしたものがある。
【0007】ここにおいて、外側筒状車軸2と内側車軸
3とはスプライン嵌合されている。
【0008】又、内側車軸3の、外側筒状車軸2から突
出した部分には、リーフスプリング5及びブレーキチャ
ンバ6が後車輪4と共に取付けられている。
【0009】上記のような従来のトレッド可変車軸は、
外側筒状車軸2と内側車軸3とがスプライン嵌合してい
るため、製造コストが高くなるという問題点がある。
【0010】又、内側車軸3はリーフスプリング5と共
に伸長されるため、後車輪4のトレッドを拡幅する場
合、リーフスプリングと車体との係合を外さなければな
らない。従来は、車体をジャッキアップする際に、車体
が上方に抜けてリーフスプリングから外れる構造とされ
ていた。このため、リーフスプリングは車体との係合状
態で上下方向の荷重を受けるのみで、車体前後方向の荷
重を受けるべく、車軸位置決め用のラジアスロッドを設
けなければならないという問題点がある。
【0011】これに対して、本出願人は特開平1−25
7603号に開示されるように、リーフスプリングを介
して車体に支持された異形断面筒状の外側車軸と、この
外側車軸内に、入子筒状に、軸線方向摺動自在、且つ、
軸線廻りに回動不能に支持されると共に、前記外側車軸
から突出した端部に車輪を回動自在に支持する内側車軸
と、前記外側車軸を含む車体側に取付けられ、前記内側
車軸を軸方向に駆動する油圧シリンダ装置と、前記内側
車軸を、前記外側車軸に対して軸方向に位置固定するロ
ック装置と、を有してなるトレーラのトレッド可変車軸
を提案した。
【0012】このトレッド可変車軸は、車軸が異形断面
筒状の外側車軸と、その内側に摺動自在に配置された内
側車軸とから構成されているので、スプライン等の手段
を用いることなく、低コストで、内側車軸の回転止めを
構成することができる。
【0013】又、リーフスプリングが外側車軸に取付け
られ、内側車軸には、リーフスプリングよりも車体幅方
向外側に位置する部材のみ取付けられているので、車軸
位置決め用のラジアスロッドが不要となる。
【0014】前記トレーラのトレッド可変車軸における
ロック装置は、外側車軸内において内側車軸が引込んだ
状態(車両走行状態)で、これらの車体前後方向両側の
側壁を車体前後方向に貫通して、内側及び外側車軸を軸
方向に固定するロックピンを備えている。
【0015】このロックピンは、外側車軸の車体前後方
向の後側壁に取付けられた油圧シリンダによって駆動さ
れ、重なった状態の内側車軸及び外側車軸の該後側壁を
貫通して固定する後ロックピンと、この後ロックピンが
油圧シリンダ装置によって内側車軸内に突出されたと
き、該後ロックピンによって、反対側の内側車軸と外側
車軸の前側壁を貫通する前ロックピンとを備えている。
【0016】前記前ロックピンは、後ロックピンが油圧
シリンダによって引込められたとき、ばねによって内側
車軸内に引込められ、これによって内側車軸と外側車軸
の係合が解除されるようにされている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、後ロッ
クピンによって駆動され、且つ、ばねによって解除状態
に復帰される前ロックピンを設けた場合、このトレッド
可変車軸を長い間使用していると、前ロックピンとこれ
が装入係合される内側車軸及び外側車軸の前側壁との間
に潤滑オイルと鉄粉の混ざった固形物等が入り込み、前
ロックピンと前側壁との摩擦係数を増大させ、後ロック
ピンを引込めても、ばねによって前ロックピンを引込み
状態に復帰できない場合があるという問題点が生じた。
【0018】又、ロックピンにより内側及び外側車軸を
ロックした状態で車両が走行するとき、内側車軸先端に
支持された車輪から上下方向の荷重が伝達され、内側及
び外側車軸とロックピンとの間に振動によるガタが発生
し易くなるという問題点があった。
【0019】又、上下動の場合ほどではないが、車輪回
転方向即ち内側車軸の中心軸線廻りにも荷重が発生し
て、これもロックピンと内側及び外側車軸との間にガタ
を生じるという問題点があった。
【0020】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、大幅にコストを増大させることな
く、車両走行時における内側及び外側車軸のロック状態
を確実に維持し、且つロック解除も確実に行うことがで
きるようにしたトレーラのトレッド可変車軸を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、リーフスプ
リングを介して車体に支持された異形断面筒状の外側車
軸と、この外側車軸内に、入子筒状に、軸線方向摺動自
在、且つ、軸線廻りに回動不能に支持されると共に、前
記外側車軸から突出した端部に車輪を回動自在に支持す
る内側車軸と、前記外側車軸を含む車体側に取付けら
れ、前記内側車軸を軸方向に駆動する油圧シリンダ装置
と、前記内側車軸を、前記外側車軸に対して軸方向に位
置固定するロック装置と、を有してなるトレーラのトレ
ッド可変車軸において、前記ロック装置を、トレーラ走
行時の引込み位置での前記内側車軸と外側車軸の重なり
合う、各々1個所に設けられた内側ロック孔及び外側ロ
ック孔と、車軸の径方向に進退自在であって、前記重な
り合った内側ロック孔及び外側ロック孔内に、突出して
該内側車軸と外側車軸を軸方向に係合するロックピン
と、このロックピンを車軸径方向に駆動するロックピン
駆動装置と、を含んで構成すると共に、前記内側車軸の
車体幅方向内端に、水平方向に形成された係合溝と、こ
の係合溝に対向する位置で、前記外側車軸に取付けら
れ、且つ、前記内側車軸が引込み位置にあるとき前記係
合溝に係合して該内側車軸の車体幅方向内端を上下方向
及び回転方向に拘束し、突出位置にあるとき非係合とな
るロック突起と、を設けることにより、上記目的を達成
するものである。
【0022】請求2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ロック突起を、上下面が前記係合溝と摺動自在
に係合する水平の面取部とされた丸棒としたものであ
る。
【0023】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、前記係合溝を、前記内側車軸の車体幅方向内
端に、これと一体的に取付けられた厚板部材としたもの
である。
【0024】請求項4の発明は、請求項1、2又は3の
発明において、前記外側車軸を、車体幅方向左右に連続
一体に形成し、前記ロック突起は、前記左右に連続した
外側車軸の車体幅方向略中央位置で、該外側車軸を貫通
して配置したものである。
【0025】更に、請求項5の発明は、請求項1乃至4
のいずれかの発明において、前記内側車軸の車体幅方向
内端に前記係合溝と直交する上下方向に形成された垂直
係合溝を設けると共に、前記ロック突起と一体的に、且
つ、これと直交して上下方向に外側車軸を横断して形成
され、前記内側車軸の引込み時に、前記垂直係合溝と係
合して、該内側車軸の車体幅方向内端を車両前後方向及
び回転方向に拘束する垂直ロック突起を設けたものであ
る。
【0026】
【作用】この発明においては、トレーラ走行時の引込み
位置での内側車軸が、内側車軸と外側車軸の車体前後方
向一方の側壁を貫通するロックピンにより車軸方向に拘
束されると共に、内側車軸の車体幅方向内端で水平方向
に形成した係合溝を、外側車軸内を水平に貫通して配置
されたロック突起に係合させることによって上下方向に
拘束される。
【0027】従って、内側車軸の突出時に、ロックピン
がロックピン駆動装置により直接駆動されて、確実にア
ンロック状態とすることができると共に、車両走行時に
おける車軸に発生する上下方向の荷重を、係合溝とロッ
ク突起の係合により、確実に受け止めて内側車軸と外側
車軸を拘束し、ガタの発生を防止することができる。
【0028】又、ロック突起を、上下面が水平の面取部
とされた丸棒とすることによって、低コストで精度良く
製造することができる。
【0029】又、係合溝を内側車軸の車体幅方向内端に
取付けた厚板部材に形成することによって、該係合溝部
分の剛性を大きくして、内側車軸のロック時の拘束を確
実にすることができる。
【0030】更に、外側車軸を左右に連続一体的に形成
し、この外側車軸の中央部位置にロック突起を設けるこ
とによって、外側車軸を低コストで高剛性に構成し、且
つロック突起を強固に支持することができる。
【0031】更に又、内側車軸の車体幅方向内端に、前
記係合溝と直交する垂直係合溝を設け、又ロック突起側
にもこの垂直係合溝と係合する垂直ロック突起を一体的
に設けることによって、ロック状態で、内側車軸を上下
方向のみならず車体前後方向にも拘束して、車両走行時
の振動によるガタ発生を抑制することができる。
【0032】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0033】この実施例は、図1乃至図7に示されるよ
うに、リーフスプリング10を介してトレーラ12の車
体14に支持された四角形断面筒状の外側車軸16と、
この外側車軸16内に、入子筒状に、軸線方向摺動、自
在、且つ、軸線廻りに回動不能に支持されると共に、前
記外側車軸から突出した端部に車輪18を回動自在に支
持する四角筒状の内側車軸20と、前記外側車軸16に
取付けられ、前記内側車軸20を軸方向に駆動する油圧
シリンダ装置22と、前記内側車軸20を、前記外側車
軸16に対して軸方向に位置固定するロック装置24
と、前記内側車軸20の車体幅方向内端をロックする係
合溝39及びロックバー40とを含んでトレーラ12に
おけるトレッド可変車軸を構成したものである。
【0034】前記リーフスプリング10はUボルト26
A及びこれに螺合するナット26Bとにより束ねられ、
且つUボルト26Aが貫通するプレート28が、外側車
軸16の下側面に溶着されることによって、該外側車軸
16に連結されている。
【0035】前記リーフスプリング10の車体前後方向
両端部は、スプリングブラケット30A、30Bを介し
て外側車軸16の前後に配置されたクロスメンバ32
A、32Bに支持されている。
【0036】前記リーフスプリング10の前端は、スプ
リングブラケット30Aに取付けられたスプリングピン
30Cに巻き付けられ、又後端はスプリングブラケット
30Bに取付けられた揺動板30Dの下側に、車体前後
方向摺動可能に接触配置されている。
【0037】前記内側車軸20は、外側車軸16に相似
形の四角筒状とされ、外側車軸16から突出した位置
に、ブレーキドラム18A、ブレーキチャンバ18B、
スラックアジャスタ18Cを支持している。
【0038】図の符号18Dはブレーキドラム18Aに
取付けられるタイヤを示す。
【0039】前記油圧シリンダ装置22は、基端が前記
外側車軸16の前側面に支持され、且つ前端のロッド2
2Aはピン22B及びステー22Cを介して前記内側車
軸20の前側面に連結されている。
【0040】前記ロック装置24は、図5に拡大して示
されるように、油圧シリンダ34と、この油圧シリンダ
34によって駆動されるロックピン36と、このロック
ピン36をガイドし、且つこれに係合されるスリーブ3
8とから構成され、該ロックピン36を油圧シリンダ3
4によって図の実線の位置に駆動したとき、内側車軸2
0を外側車軸16に対して軸方向に固定するものであ
る。
【0041】更に詳細には、スリーブ38は内側車軸2
0の車体前後方向後側壁20Aを貫通する内側スリーブ
38Aと、外側車軸16の後側壁16Aにこれを貫通し
て取付けられた外側スリーブ38Bと、から構成されて
いる。
【0042】前記ロックピン36は、前記内側スリーブ
38A及び外側スリーブ38Bに摺動自在に保持され、
且つ、前記外側スリーブ38Bから突出した後端位置に
大径部36Aを備えて、後端がピン34Cを介して前記
油圧シリンダ34のロッド34Aの先端に係合されてい
る。
【0043】図の符号34Bは油圧シリンダ34に油圧
がかからない自由状態のとき、ロッド34Aを前方に付
勢するためのばねを示す。
【0044】又、前記ロックピン36は、油圧シリンダ
34によって図5の2点鎖線の位置にまで引き込められ
たとき、内側スリーブ38Aから抜け出して、外側スリ
ーブ38B内に待避するようにされている。
【0045】前記係合溝39は、前記内側車軸20の車
体幅方向内端に取付けられた厚板部材42に水平方向に
形成されている。
【0046】又、前記ロックバー40は、丸棒の上下面
を切削して形成された水平な上下の面取部40Aを備
え、その両端において前記外側車軸16に取付けられた
ブッシュ40B、40Bを貫通し、且つ後側壁16Aと
前側壁16Bにナット41によって締付け固定されてい
る。
【0047】ここで、前記外側車軸16は左右の車輪に
ついてのものが車体幅方向に連続一体的に形成されてい
て、前記ロックバー40は車体幅方向略中央位置に左右
1対が並列に配置されている。
【0048】図5の符号44は外側車軸16の後側壁1
6A及び前側壁16Bに貫通固着され、前記ロックバー
40が挿通される支持スリーブを示す。
【0049】なお、上記説明は図において左側の部分に
ついてのみであるが、前記外側車軸16、内側車軸2
0、車輪18、ロック装置24、係合溝39及びロック
バー40等は、左右の車輪についてそれぞれ左右対称に
設けられていて、右側部分についての説明は左側部分の
説明で代替するものとする。
【0050】前記厚板部材42に形成されている係合溝
39は、図6及び図7に拡大して示されるように、ロッ
クバー40に対向している角部が面取りされて、該ロッ
クバー40の進入を容易とすると共に、ロック位置で、
ロックバー40の進入方向先端と底面39Aとの間に僅
かな隙間を残し、ロックバー40と厚板部材42の干渉
を防止している。
【0051】又、厚板部材42は、図7に示されるよう
に、係合溝39と直交する方向、即ち上下方向に垂直溝
46が形成されている。この垂直溝46は、厚板部材4
2の重量を軽減させるためのものである。
【0052】なお、図8に示されるように、前記車輪1
8の前側に隣接した位置で、車体14には油圧ジャッキ
48がその幅方向両側に取付けられ、これによって、タ
イヤ18Dが地面から浮き上がるまで車体14を持上げ
ることができるようにされている。この構成は従来と同
一であるので詳細な説明は省略する。
【0053】次に上記実施例の作用を説明する。
【0054】まず前記油圧ジャッキ48により車輪18
が地面から離れるまで車体14の後部を持上げる。
【0055】次にロック装置24における油圧シリンダ
34を作動して、ロックピン36を図5の2点鎖線の位
置にまで引き抜き、該ロックピン36と内側スリーブ3
8Aの係合を解除する。
【0056】従って内側車軸20は外側車軸16に対し
て軸方向移動可能な状態となる。又、内側車軸16が車
体幅方向外側に移動されると、係合溝39とロックバー
40の係合が自動的に解除される。
【0057】次に油圧シリンダ装置22を作動させ、内
側車軸20を車体幅方向外方に駆動し、車輪18のトレ
ッドを拡幅する。即ち図8に示される状態から図9に示
されるようなトレッド拡幅状態とする。
【0058】次に、図10に示されるようにトレーラ1
2における上段50を前端の回動軸50Aを中心として
下方に回動させ、更に、この上段50の後端に連続して
乗り込み道板50をセットする。
【0059】この状態で、まず幅広車54を積み込み、
図11に示されるように上段50を持上げ、次に下段5
6の前側に全高が低い幅広車54Aを積み込み、更に、
車輪18の間の位置にくる幅狭車58を積み込む。しか
る後、乗り込み道板52を格納して積み込みを終了す
る。
【0060】次に、油圧シリンダ装置22により内側車
軸20を車輪18と共に走行位置に戻す。このとき、内
側車軸20の車体幅方向内端に取付けられている厚板部
材42の係合溝39は、対向して配置されている前記ロ
ックバー40に係合され、これにより内側車軸20の車
体幅方向内端は上下方向及び回転方向にロックされるこ
とになる。
【0061】この状態で、ロック装置24における油圧
シリンダ34の油圧を解除すれば、ロッド34Aがばね
34Bにより前方に押し戻されるのでロックピン36が
図5の実線位置にまで戻され、このロックピン36によ
って内側車軸20が外側車軸16に対して車軸方向にロ
ックされる。
【0062】次に、前記油圧ジャッキ44によりタイヤ
18Dを走行可能位置にまで車体14を戻し、これによ
って全作業を終了する。
【0063】この実施例において、外側車軸16及び内
側車軸20は共に四角筒状とされ、これによって内側車
軸20の回転止めが構成されるので、従来のようなスプ
ライン構造を用いる必要がなく、製造コストを低減させ
ることができる。
【0064】更に、この実施例においては、ロック装置
24により内側車軸20を外側車軸16に対して固定す
るようにしているので、従来のように、車体幅方向の荷
重をリーフスプリングとスプリングブラケットの間で受
止める必要がない。
【0065】従って、内側車軸20をリーフスプリング
10と別体としてトレッド拡幅方向に駆動させることが
できる。
【0066】このため、トレッド拡幅作業時に、従来の
ようにリーフスプリングと車体との係合を解除するよう
な操作が不要となる。
【0067】又、ラジアスロット等の、車軸位置決め手
段が不要となる。
【0068】更に又、外側車軸16をリーフスプリング
10と連結することができるので、少なくともリーフス
プリング10の幅に対応する範囲で、外側車軸16の軸
方向の長さを、従来と比較して大きくすることができ、
従って内側車軸20のスライド量を大きくして、トレッ
ドの拡幅範囲を増大させることができる。
【0069】又、この実施例においては、ロック装置2
4のロックピン36は、外側車軸16及び内側車軸20
の車体前後方向の後側壁16A、20Aのみを拘束する
ので、油圧シリンダ34によるロック解除動作によっ
て、ロックピン36は容易に両車軸の拘束を解除するこ
とができる。
【0070】更に、内側車軸20の車体幅方向内端に形
成された係合溝39が、該内側車軸20が走行状態に引
込められたときに、外側車軸16側のロックバー40に
自動的に、且つ確実に係合して、これにより内側車軸2
0は上下方向及び回転方向に確実にロックされる。
【0071】又、ロックバー40と係合溝39のロック
は、内側車軸20が車体幅方向外方に駆動されたとき自
動的に、且つ確実に解除がなされる。
【0072】なお、上記実施例において、内側車軸20
の車体幅方向内端の係合溝39及びこれに係合するロッ
クバー40は共に水平方向に形成されているが、例えば
図7に2点鎖線で示されるように、ロックバー40と直
交する方向に、前記垂直溝46に係合する垂直ロックバ
ー60を一体的に設け、両者が垂直方向に係合してロッ
クを構成するようにしてもよい。
【0073】この場合は、内側車軸20の内端のロック
が垂直方向にもなされるので、車両走行時に生じる前後
方向の加減速に基づく荷重を受け止めて、該内側車軸2
0の変位を抑制することができる。
【0074】又、上記実施例において、外側車軸16及
び内側車軸20は共に四角筒状とされているが、本発明
はこれに限定されるものでなく、要すれば、内側車軸2
0は外側車軸16に対して回転不能且つ軸方向摺動自在
に保持されるものであればよい。
【0075】従って、例えば六角形断面、楕円形断面等
の異形断面であればよい。
【0076】又、ロックバーは、面取りした丸棒に限定
されるものではなく係合溝に係合して、内側車軸20を
上下方向に拘束するロック突起であればよい。垂直ロッ
クバー60も同様である。
【0077】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、低
コストで、内側車軸の廻り止めを構成すると共に、内側
車軸をリーフスプリングから分離してトレッド拡幅位置
に駆動することができ、従って車軸位置決め用のラジア
スロッドを不要とすることができるという優れた効果を
有する。
【0078】又、ロックピンが内側及び外側車軸にロッ
ク状態に噛み込んでしまったりすることがないと共に、
内側車軸の垂直方向のロックを確実に行うことにより、
車両走行時の垂直変位及びそれによるガタ発生を抑制す
ることができる。
【0079】更にトレッドの拡幅量も増大させることが
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトレーラのトレッド可変車軸の実
施例を示す平面図
【図2】図1のII−II線に沿う断面図
【図3】同実施例を後方から見た後面図
【図4】同実施例の要部の左半分を拡大して示す平断面
【図5】同右半分を拡大して示す平断面図
【図6】図5のVI−VI線に沿う拡大断面図
【図7】同実施例の係合溝とロックバーとを拡大して示
す分解斜示図
【図8】トレッド拡幅前後の状態をトレーラ後方から見
た略示後面図
【図9】トレッド拡幅前後の状態をトレーラ後方から見
た略示後面図
【図10】トレーラに自動車を積載する過程を示す略示
側面図
【図11】トレーラに自動車を積載する過程を示す略示
側面図
【図12】従来のトレーラにおけるトレッド変化軸の構
成を示す図3と同様の後面図
【符号の説明】
12…トレーラ 16…外側車軸 16A、20A…後側壁 18…車輪 20…内側車軸 22…油圧シリンダ装置 24…ロック装置 36…ロックピン 39…係合溝 42…厚板部材 46…垂直溝 60…垂直ロックバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リーフスプリングを介して車体に支持され
    た異形断面筒状の外側車軸と、この外側車軸内に、入子
    筒状に、軸線方向摺動自在、且つ、軸線廻りに回動不能
    に支持されると共に、前記外側車軸から突出した端部に
    車輪を回動自在に支持する内側車軸と、前記外側車軸を
    含む車体側に取付けられ、前記内側車軸を軸方向に駆動
    する油圧シリンダ装置と、前記内側車軸を、前記外側車
    軸に対して軸方向に位置固定するロック装置と、を有し
    てなるトレーラのトレッド可変車軸において、前記ロッ
    ク装置を、トレーラ走行時の引込み位置での前記内側車
    軸と外側車軸の重なり合う、各々1個所に設けられた内
    側ロック孔及び外側ロック孔と、車軸の径方向に進退自
    在であって、前記重なり合った内側ロック孔及び外側ロ
    ック孔内に、突出して該内側車軸と外側車軸を軸方向に
    係合するロックピンと、このロックピンを車軸径方向に
    駆動するロックピン駆動装置と、を含んで構成すると共
    に、前記内側車軸の車体幅方向内端に、水平方向に形成
    された係合溝と、この係合溝に対向する位置で、前記外
    側車軸に取付けられ、且つ、前記内側車軸が引込み位置
    にあるとき、前記係合溝に係合して該内側車軸の車体幅
    方向内端を上下方向及び回転方向に拘束し、突出位置に
    あるとき非係合となるロック突起と、を設けたことを特
    徴とするトレーラのトレッド可変車軸。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ロック突起を、上
    下面が前記係合溝と摺動自在に係合する水平の面取部と
    された丸棒としたことを特徴とするトレーラのトレッド
    可変車軸。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記係合溝は、
    前記内側車軸の車体幅方向内端に、これと一体的に取付
    けられた厚板部材に形成されたことを特徴とするトレー
    ラのトレッド可変車軸。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、前記外側車
    軸は、車体幅方向左右に連続一体に形成され、前記ロッ
    ク突起は、前記左右に連続した外側車軸の車体幅方向略
    中央位置で、該外側車軸を貫通して配置されたことを特
    徴とするトレーラのトレッド可変車軸。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記
    内側車軸の車体幅方向内端に、前記係合溝と直交する上
    下方向に形成された垂直係合溝を設けると共に、前記ロ
    ック突起と一体的に、且つ、これと直交して上下方向に
    外側車軸内を横断して形成され、前記内側車軸の引込み
    時に、前記垂直係合溝と係合して、該内側車軸の車体幅
    方向内端を車両前後方向及び回転方向に拘束する垂直ロ
    ック突起を設けたことを特徴とするトレーラのトレッド
    可変車軸。
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CN1310775C (zh) * 2003-02-28 2007-04-18 株式会社滨名沃克斯 拖车的轮距可变车轴

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