JP3166293U - 車両牽引機構及び貨物自動車 - Google Patents

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幹也 能條
幹也 能條
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Abstract

【課題】自動車のボディや牽引フックに過剰な荷重をかけることなく自動車を牽引することができる車両牽引機構を提供する。【解決手段】貨物自動車の荷台1に設けられた車両牽引機構10に、荷台1の前方一端側に設置されたウインチ装置11と、荷台1の前方他端側に取り付けられており且つウインチ装置11から荷台1の幅方向を他端側に向けて引き出されたワイヤロープ13を折り返して案内する第1滑車20と、第1滑車20に案内されたワイヤロープ13を荷台1の前後方向に向ける第2滑車30と、第2滑車30を係止する固定部40とを設ける。また、固定部40は、荷台1の高さ方向に異なる位置に形成された複数のフック40a、40bにより構成されている。また、第2滑車30に案内されたワイヤロープ13の先端を車両の牽引フックに係止してウインチ装置11を駆動させて荷台1に車両を牽引して積み込む。【選択図】図1

Description

本考案は、貨物自動車の荷台に設けられた車両牽引機構及び当該車両牽引機構を備えた貨物自動車に関する。
特許文献1には、荷台上に車両等の荷物を積込んで運搬する貨物自動車の構成が開示されている。この貨物自動車は、荷台を後傾させる荷台後傾装置と、荷台上に荷物を引込むウインチ装置等で構成される車両牽引機構とを備えている。
そして、前記貨物自動車の荷台に車両を積み込む作業においては、先ず、前記荷台後傾装置を用いて荷台を後傾させた状態(荷台後端が接地した状態)にする。次に、前記ウインチ装置から引き出したワイヤロープの先端を自動車の牽引フックに連結し、ウインチ装置を巻込み駆動させることで車両を荷台上に引込むようになっている。
また、特許文献2には、荷台を車体後方の地上に略水平に降ろす貨物自動車が提案されている。特許文献2の貨物自動車によれば、荷台が略水平状態になるため、自動車等の貨物を荷台に容易に乗せることができる。また、貨物となる自動車の運転者が荷台上に乗る際にも危険を伴うことがない。
実用新案登録第2515337号公報 特開2009−57026号公報
ところで、図7(a)に示すように、自動車V1の牽引フックF1は、車体骨格の前部を構成するサイドメンバの前端から車幅方向に延びるクロスメンバ等に恒久的に溶接等で固着されているものが多かった(車体ボディの前部下側に突設した牽引フックF1が一般的であった)。
しかし、最近では、外観デザイン上の要請から、牽引フックを着脱自在に取り付けられるようにしたタイプの自動車が増加してきている。具体的には、図7(b)に示すように、着脱自在に牽引フックが取り付けられる自動車では、フロントバンパービームに、アイボルトで構成された牽引フックF2を螺着するためのネジ穴(図示せず)が設けられている。そして、自動車の牽引が必要な場合に、フロントバンパーに設けられたカバーを取り外し、前記ネジ穴に、牽引フックF2をねじ込んで螺着するようになっている。
このように、自動車は、車種により、牽引フックの位置(高さ方向(図7に示すH方向)の位置)が異なっている。
上述したように、自動車は、車種により、牽引フックの高さ方向の位置が異なっているため、特許文献1に記載されている車両牽引機構では、以下に示す技術的課題が生じる。
具体的には、特許文献1の車両牽引機構は、ウインチ装置から引き出したワイヤロープをガイドする滑車の高さ方向の位置を調節できない。そのため、自動車の牽引フックの位置によっては、前記滑車と、牽引フックとの間のワイヤロープを水平に張架して引っ張ることができず、牽引作業中に自動車の車体骨格(ボディ)や牽引フックに過剰な荷重をかけることがあった。特に、牽引フックが、バンパビームに螺着されるアイボルトタイプの場合、牽引作業中にアイボルトが折れて破損したり、バンパビームに螺着され状態で折れ曲がって取り外せなることが発生している。
本考案は上記技術的課題に鑑みてなされたものであって、自動車のボディや牽引フックに過剰な荷重をかけることなく自動車を牽引することができる車両牽引機構及び当該車両牽引機構を備えた貨物自動車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本考案は、貨物自動車の荷台に設けられた車両牽引機構であって、前記荷台の前方一端側に設置されたウインチ装置と、前記荷台の前方他端側に取り付けられており且つ前記ウインチ装置から前記荷台の幅方向を該他端側に向けて引き出されたワイヤロープを折り返して案内する第1滑車と、前記第1滑車に案内された前記ワイヤロープを前記荷台の前後方向に向けて案内する第2滑車と、前記荷台の前方側に設けられた、前記第2滑車を係止する固定部とを備え、前記固定部は、前記荷台の高さ方向に異なる位置に形成された複数のフックにより構成され、前記第2滑車に案内されたワイヤロープの先端を車両の牽引フックに係止して前記ウインチ装置を駆動させて前記荷台に該車両を牽引して積み込むようになされていることを特徴としている。
上記の構成により、固定部を構成するフックにより、第2滑車の高さ方向の位置を調節することができる。すなわち、本考案によれば、牽引対象となる自動車(車両)の牽引フックの高さ方向の位置に対応させて、第2滑車を係止するフックを選定することで、第2滑車と、牽引フックとの間のワイヤロープを略水平に張架することができ、牽引作業中に自動車の車体骨格や牽引フックに過剰な荷重がかかることが防止される。その結果、例えば、牽引作業中にアイボルトが折れて破損したり、アイボルトがバンパビームに螺着され状態で折れ曲がって取り外せなることが防止される。
また、前記固定部は、前記荷台の幅方向に沿って複数形成されていることが望ましい。
上記の構成により、第2滑車は、高さ方向の位置の調節に加え、幅方向の調節もできるようになる。そのため、本考案によれば、第2滑車と、牽引フックとの間のワイヤロープを荷台の前後方向と平行に張架することができる。すなわち、本考案によれば、ウインチ装置から引き出されたワイヤロープが荷台の前後方向に沿って引き込まれるようになるため、車両のスムーズな積込み作業を行うことができる。
また、本考案は、貨物自動車の荷台に設けられた車両牽引機構であって、前記荷台の前方一端側に設置されたウインチ装置と、前記荷台の前方他端側に取り付けられており且つ前記ウインチ装置から前記荷台の幅方向を該他端側に向けて引き出されたワイヤロープを折り返して案内する第1滑車と、前記第1滑車に案内された前記ワイヤロープを前記荷台の前後方向に向けて案内する第2滑車と、前記荷台の前方側に設けられた、前記第2滑車を係止する固定部とを備え、前記固定部は、前記第2滑車を係止するフックと、前記フックを荷台の高さ方向に沿ってスライド自在に支持する支持機構とを有し、前記第2滑車に案内されたワイヤロープの先端を車両の牽引フックに係止して前記ウインチ装置を駆動させて前記荷台に該車両を牽引して積み込むようになされていることを特徴としている。
また、本考案は、荷台を車体後方の地上に降ろす貨物自動車であって、前記荷台には、上述した車両牽引機構が取り付けられていることを特徴としている。
上記構成により、本考案によれば、荷台に車両牽引機構が設けられた貨物自動車において、車両の牽引作業中に当該車両のボディや牽引フックに過剰な荷重がかかることを防止することができる。
本考案によれば、自動車のボディや牽引フックに過剰な荷重をかけることなく自動車を牽引することができる車両牽引機構及び当該車両牽引機構を備えた貨物自動車を提供することができる。
本実施形態の車両牽引機構の斜視図である。 本実施形態の車両牽引機構を備えた貨物自動車を上方から観た模式図である。 本実施形態の車両牽引機構を構成する固定部を側面から観た模式図である。 本実施形態の車両牽引機構を構成する滑車の一例を示した模式図である。 本実施形態の貨物自動車における荷台後方移動の動作を説明するための模式図である。 本実施形態の車両牽引機構による車両牽引作業を説明するための模式図である。 自動車の牽引フックの位置を説明するための模式図である。
本考案の実施形態の車両牽引機構及び当該車両牽引機構を備えた貨物自動車について図面に基づいて説明する。
先ず、本実施形態の車両牽引機構及び当該車両牽引機構を備えた貨物自動車の構成について図1乃至図5を用いて説明する。なお、図1は、本実施形態の車両牽引機構の斜視図である。また、図2は、本考案の実施形態の車両牽引機構を備えた貨物自動車を上方から観た模式図である。また、図3は、本考案の本実施形態の車両牽引機構を構成する固定部を側面から観た模式図である。また、図4は、本考案の車両牽引機構を構成する滑車の一例を示した模式図であり、図4(a)は滑車の正面から観た模式図であり、図4(b)は滑車を側面から観た模式図である。また、図5は、本実施形態の貨物自動車における荷台後方移動の動作を説明するための模式図であり、図5(a)は荷台移動前の状態を示した模式図であり、図5(b)は荷台移動後の状態を示した模式図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の貨物自動車Wは、自動車等の荷物を搭載する荷台1と、荷台1の上に設けられた車両牽引機構10と、荷台1を車体後方の地上に略水平に降ろす荷台移動機構とを備えている。
そして、本実施形態の貨物自動車Wは、車体後方の地上に荷台1を降ろしてから、車両牽引機構10を構成するウインチ装置11から引き出したワイヤロープ13の先端を自動車(車両)の牽引フックに接続してウインチ装置11を巻込み駆動させることにより、自動車を牽引して荷台1上に引込むことができるようになっている。
なお、本実施形態は、車両牽引機構10の構成に特徴があり、その他の構成は、周知技術により実現されるものである。そのため、以下の説明では、車両牽引機構10について詳細に説明し、それ以外の構成の説明を簡略化する。
図1及び図2に示すように、車両牽引機構10は、荷台1の前方一端側に設置されたウインチ装置11と、荷台1の前方他端側に取り付けられ且つウインチ装置11から引き出されたワイヤロープ13を折り返して案内する第1滑車20と、第1滑車20に案内されたワイヤロープ13を荷台1の前後方向(図示するY方向)に折り返して案内する第2滑車30と、荷台1の前方側に設けられた固定部40とを備え、第2滑車30が固定部40に係止されるようになっている。
具体的には、ウインチ装置11は、ワイヤロープ13の巻き取り及び繰り出しを行う回転ドラムと、当該回転ドラムを回転駆動させる駆動機構(例えばモータ等の駆動機構)と、当該駆動機構の動作を制御する制御機構とを備えている。また、ウインチ装置11は、荷台1の床部1aの前方一端側に設けた切欠き1a1に、ドラム軸線S1(図1参照)が荷台1の前後方向(図示するY方向)となるように取り付けられている。
そして、ウインチ装置11からのワイヤロープ13は、荷台1の幅方向(図示するX方向)であって且つ荷台1の一端から他端に向かう方向に引き出されている。なお、本実施形態のウインチ装置11は、公知のものと同じであるため、詳細な説明を省略する。
また、第1滑車20は、荷台1の前方側(運転席側)の他端部に形成されたフック15に係止されている。また、第1滑車20は、ウインチ装置11から引き出されたワイヤロープ13(荷台1の幅方向(X方向)を一端側から他端側に向けて引き出されたワイヤロープ13)を反対側(一端側)に折り返して案内するようになっている。なお、第1滑車20は、ウインチ装置11から引き出されたワイヤロープ13を折り返して案内することができるものであればよく、具体的な構成について、特に限定されるものではないが、本実施形態では、図4に示すタイプの滑車を用いるものとする。
図4に示すように、第1滑車20は、相対向する一対の側板部21a、21b及び側板部21a、21bの上方を塞ぐ上面部21cを備えた断面視略コの字状のフレームを備える本体部21と、一対の側板部21a、21bの間に滑車軸22を介して回転自在に取り付けられたホイール(滑車)23とを備えている。また、ホイール23の外周部には、ワイヤロープ13が掛回されている。
また、本体部21の上面部21cには、当該上面部21cを面方向に回転自在に支持する支持部材24が取り付けられている。また、前記支持部材24の自由端(図中の上端)には、フック部材25が揺動自在に連結されている。そして、第1滑車20は、荷台1の前方側(運転席側)に形成されたフック15に、上記のフック部材25を係止することにより、荷台1の前方側に取り付けられるようになっている。
第2滑車30は、第1滑車20に案内されたワイヤロープ13(荷台1の他端から一端に向けて引き出されたワイヤロープ13)を荷台1の前後方向(Y方向)に折り返して案内するようになっている。そして、第2滑車30により、荷台1の前後方向に折り返して引き出されたワイヤロープ13は、その先端部13a(図2参照)が車両の牽引フックF1、F2(図6参照)に係止されるようになっている。なお、本実施形態では、第2滑車30の具体的に構成について特に限定されるものではないが、以下では、上述した図4に示したものが用いられるものとする。そして、第2滑車30は、固定部40(フック40a、40bのなかのいずれか)に、上記フック部材25を係止することにより、荷台1の前方側に取り付けられる。
固定部40は、荷台1の前端側(運転席側)に設けられたフレーム部1bに設けられている。また、固定部40は、荷台1の床部1aを基準に、高さ方向(H方向)に異なる位置に形成された1組のフック40a、40bにより構成されている(図1、図3参照)。具体的には、固定部40は、荷台1の床部1aから「H1」の高さ寸法の位置に形成されフック40aと、床部1aから「H2(H2>H1)」の高さ寸法の位置に形成されたフック40bとを備えている。なお、本実施形態では、床部1aを基準にして、2つの異なる高さ寸法の位置に、フック40a、40bを形成しているが、あくまでも、これは一例に過ぎない。例えば、3つ以上の異なる高さ寸法の位置に、フックが形成されていてもよい。また、図示する例では、フック40a、40bが環状に形成されているがあくまでもこれは一例である。
また、図1に示す例では、フレーム部1bは、床面部1aに載置された断面矩形状の板状部材と、床面部1aから立設した略鳥居形状の枠状部材とにより構成されているがあくまでもこれは一例である。フレーム部1bは、床部1aを基準にして、異なる高さ寸法の位置に、フック40a、40bを形成できるものであれば、どのような形状のものであってもよい。
また、床部1aからの高さ寸法である「H1」は、自動車の車体ボディの前部下側に突設した牽引フックの位置(高さ方向の位置)に対応するように設計されている。すなわち、フック40aは、図7(a)に示す自動車V1の牽引フックF1の高さに合う位置に配置されるように設計されている。
上記構成により、固定部40のフック40aに第2滑車30を係止し、当該第2滑車30から引き出されたワイヤロープ13の先端が、自動車V1の牽引フックF1に取り付けられると、第2滑車30と、牽引フックF1との間のワイヤロープ13が略水平に張架されるようになる。
また、床部1aからの高さ寸法である「H2」は、フロントバンパービームに取り付けられた牽引フックの位置に対応するように設計されている。すなわち、フック40bは、図7(b)に示す自動車V2の牽引フックF2の高さに合う位置に配置されるように設計されている。
上記構成により、固定部40のフック40bに第2滑車30を係止し、当該第2滑車30から引き出されたワイヤロープ13の先端が、自動車V2の牽引フックF2に取り付けられると、第2滑車30と、牽引フックF1との間のワイヤロープ13が略水平に張架されるようになる。
このように本実施形態では、第2滑車30を係止するフック40a、40bにより、第2滑車30の高さ方向(H方向)の位置が調節できるようになっている。
そのため、自動車の牽引フックの高さに合うフック40a、40bを選択して、第2滑車30を係止すれば、第2滑車30と、自動車の牽引フックとの間のワイヤロープ13を略水平に張架させるこができる。その結果、本実施形態によれば、牽引作業中に自動車の車体骨格や牽引フックに過剰な荷重がかかることが防止される。
また、1組のフック40a、40bにより構成された固定部40は、荷台1のフレーム部1bにおいて、荷台1の幅方向(X方向)に沿って複数箇所に形成されている。図示する例では、荷台1のフレーム部1bには、荷台1の幅方向(X方向)に沿って3組の固定部40が形成されている。
上記の構成により、第2滑車30は、高さ方向(H方向)の位置の調節に加え、荷台1の幅方向(X方向)の調節もできるようになる。そのため、本実施形態によれば、第2滑車30と、自動車の牽引フックとの間のワイヤロープを荷台の前後方向(Y方向)と平行に張架することができる。すなわち、本実施形態によれば、ウインチ装置11から引き出されたワイヤロープ13が荷台1の前後方向(Y方向)に沿って引き込まれるようになるため、車両のスムーズな積込み作業を行うことができる。
次に、本実施形態の荷台移動機構について図2及び図5を参照しながら説明する。なお、本実施形態の荷台移動機構は、上記した特許文献2のものと同じであるため、その説明を簡略化する。また、図5では、説明の便宜上、車両牽引機構10の構成を省略している。
具体的には、荷台移動機構は、貨物自動車Wの車体後部110に設けられた傾動シリンダ150(図5参照)と、その傾動シリンダ150で傾動する傾斜ガイドレール120及びサブガイドレール130とを備えている。また、傾斜ガイドレール120及びサブガイドレール130上に荷台1が載置されていると共に、一対の傾斜ガイドレール120・120間に第1油圧シリンダ160、第2油圧シリンダ170、第3油圧シリンダ180が配設されている。
また、傾斜ガイドレール120は、断面視略コ字形の柱状部材であり、その長手方向が車体後部110の前後方向に合わせて配置されると共に、その開口側を内側にし、所定間隔を開けて左右一対で設けられている。また、一対の傾斜ガイドレール120・120は、傾斜ガイドレール120の下側で傾斜ガイドレール120・120間に架橋されている連結部材121a〜121dで連結されている。また、傾斜ガイドレール120には、荷台1の前端下部に転動可能に設けられている前端コロ1cが係合するように収容され、傾斜ガイドレール120に沿った前端コロ1cの転動により、荷台1或いはその前端下部が傾斜ガイドレール120に沿って前後に移動可能になっている。なお、荷台1の後端には転動可能な後端コロ1d(図5参照)が設けられており、荷台1を地上面GLに降ろした際に、後端コロ1dの転動で荷台1がスムーズに地上面GLを移動するようになっている。
また、傾斜ガイドレール120の略後部にはブラケット122(図5参照)が下方に突出して形成されている。また、ブラケット122の略先端は、車体後部110の略後端に軸支されている傾動軸111に取り付けられて軸着されており、傾斜ガイドレール120は傾動軸111を中心にして傾動可能になっている。また、各傾斜ガイドレール120の略中央前部の下側には、傾動シリンダ150の第1ロッド151の先端が傾動可能に軸着されている。傾動シリンダ150は、第1ロッド151と第2ロッド152が反対方向に伸長するようにして2つの油圧シリンダを固定したものであり、第2ロッド152の先端は車体後部110の後車輪113近傍の支持部112に傾動可能に軸着されている。傾動シリンダ150は、図示省略した油圧機構で駆動制御され、第1ロッド151を上方向に漸次伸長する動作に合わせて第2ロッド152を漸次伸長し、傾斜ガイドレール120を水平状態から傾斜した状態に傾動すると共に、第1ロッド151の漸次収縮する動作に合わせて第2ロッドを漸次収縮し、傾斜ガイドレール120を傾斜状態から水平状態に復帰することが可能になっている。
サブガイドレール130は、断面視略コ字形の柱状部材であり、その長手方向を車体後部110の前後方向に合わせて傾斜ガイドレール120の内側に配置されていると共に、その開口側を内側にし、所定間隔を開けて左右一対で設けられている。一対のサブガイドレール130・130は、連結部材121c、121dにそれぞれ固定されることにより、傾斜ガイドレール120に対して固定され、傾斜ガイドレール120の傾動動作及び傾動復帰動作に連動して傾動及び傾動復帰するようになっている。サブガイドレール130には、後述する第1油圧シリンダ160のロッド162の先端と第2油圧シリンダ170のロッド172の先端との取付部191の両端に転動可能に設けられているコロ192が係合するように収容され、サブガイドレール130に沿ったコロ192の転動により、取付部191がサブガイドレール130に沿って前後に移動可能になっている。
第1油圧シリンダ160は、サブガイドレール130の長手方向に沿って後方へロッド162を伸長するように配置されており、本体161の後端(運転席側の端部)が連結部材21aに固定され、本体161の略中央が連結部材121bに固定されていると共に、ロッド162の先端が取付部191に回動可能に取り付けられている。
第2油圧シリンダ170は、前方へロッド172を伸長するように配置され、左右一対で設けられており、各第2油圧シリンダ170のロッド172の先端は取付部191に回動可能に取り付けられている。また、第2油圧シリンダ170・170間には、第3油圧シリンダ180が後方へロッド182を伸長するように配置されており、一対の第2シリンダ170・170の本体171・171と第3油圧シリンダ180の本体181は並設されて一体的に固定されている。第3油圧シリンダ180のロッド182の先端は荷台1の後部下側に固定されている。
上記のように構成された荷台移動機構は、以下のように動作して、地上面GLに荷台1を移動させるようになっている。具体的には、図5(a)に示す荷台1が車体後部110に水平に載置されている状態から、傾動シリンダ150の第1ロッド151と第2ロッド152を漸次伸長させる。また、傾動シリンダ150の伸長に伴い、傾動シリンダ150は支持部112の軸着部を中心に時計回りに回動すると共に、傾斜ガイドレール120及び傾斜ガイドレール120に載置された荷台1は、傾動軸111を中心に時計回りに傾動していく。
そして、第1油圧シリンダ160のロッド162を漸次伸長させると共に、第2油圧シリンダ170のロッド172及び第3油圧シリンダ180のロッド182を漸次伸長させ、図5(b)に示すように、荷台1が地上面GLで略水平の状態になるまで、荷台1を車体後部110から地上に降ろしていく。なお、荷台1を地上面GLから車体後部110に上げる際には、上記と逆の動作を行い、第1油圧シリンダ160、第2油圧シリンダ170、第3油圧シリンダ180のロッド162、172、182を漸次収縮し、図5(b)の状態から図5(a)の荷台1の傾斜状態に復帰させていく。
次に、本実施形態の車両牽引機構10による自動車の牽引作業について、図6を用いて説明する。なお、図6は、本実施形態の車両牽引機構による自動車の牽引作業を説明するための模式図であり、図6(a)は車体ボディの前部下側に突設した牽引フックを備えた自動車の牽引作業を説明するための模式図であり、図6(b)はフロントバンパービームに牽引フックを取り付けた自動車の牽引作業を説明するための模式図である。
本実施形態の貨物自動車Wの荷台1に自動車を積み込む作業では、先ず、上記荷台移動機構により、車体後方の地上に荷台1を降ろす(上述した図5(b)の状態にする)。これにより、荷台1は、車体後方の地上面GLに略水平に降ろされる。
次に、車両牽引機構10の第2滑車30を固定部40に取り付ける。具体的には、牽引対象となる自動車の牽引フックの位置(高さ方向の位置)に応じて、第2滑車30を取り付けるフック40a、40bを選定して、その選定したフック40a(或いは40b)に第2滑車20を取り付ける。なお、本実施形態の固定部40(フック40a、40b)は、荷台1の幅方向にも複数形成されている。そのため、フック40a、40bを選定する際には、牽引対象となる自動車の牽引フックの位置(車幅方向の位置)も考慮して、最適なフック40a、40bを選定する。
例えば、図6(a)に示すように、牽引対象が「車体ボディの前部下側に突設した牽引フックF1を備えた自動車V1」であれば、牽引フックF1と高さ方向(H方向)の位置が略同じである(高さ方向の位置が近い)フック40aを選定し、そのフック40aに第2滑車20を取り付ける。これにより、第2滑車30と、牽引フックF1との間のワイヤロープ13を略水平に張架することができる。また、例えば、図6(b)に示すように、牽引対象がフロントバンパービームに牽引フックF2を取り付けた自動車V2であれば、牽引フックF2と高さ方向(H方向)の位置が略同じである(高さ方向の位置が近い)フック40bを選定して、フック40bに第2滑車20を取り付ける。これにより、第2滑車30と、牽引フックF2との間のワイヤロープ13を略水平に張架することができる。
次に、牽引対象の自動車V1(或いは自動車V2)の牽引フックF1(或いは牽引フックF2)に、第2滑車30から引き出されたワイヤロープ13の先端部を係止する。そして、ウインチ装置11を駆動させ、自動車V1(或いはV2)を荷台1の上に引き込む。自動V1(或いは自動車V2)を荷台1の上に引き込んだら、その後は、上記荷台移動機構により、荷台1を車体後部110の上に戻して(図5(a)の状態に戻して)、作業を終了する。
このように、本実施形態では、自動車V1、V2のフックF1、F2にワイヤロープ13を架け渡す第2滑車20は、高さ方向の位置が調節できるようになっている。これにより、第2滑車30と、牽引フックF1、F2との間のワイヤロープ13を略水平に張架することができる。そのため、本実施形態によれば、ウインチ装置11を駆動させて、荷台1に自動車V1、V2を引き込んでも、自動車V1、V2の車体骨格や牽引フックF1、F2に過剰な荷重がかかることが防止される。なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、固定部40を構成する複数のフック40a、40bは、荷台1の前方側のフレーム部1bに予め設けられており、移動できないようになっているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、固定部が、第2滑車30を係止するフックと、前記フックを荷台の高さ方向に沿ってスライド自在に支持する支持機構とを備えたものであってもよい。この支持機構は、例えば、フックの基端部側をスライド自在に支持するガイドレールと、所望する位置にスライドさせたフックを固定するロック機構(例えば、ボルトやナットによりフックを固定する構成のもの)とを有する。この構成においても、第2滑車20の高さ方向の位置を調節できるため、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、例えば、荷台の前方側(例えば、フレーム部1b)に、高さ方向(H方向)に沿って、所定間隔を開けて複数のネジ穴を設けておく。また、第2フック30を係止するフック(移動フック)に前記ネジ穴に螺合するネジ溝を備えたアイボルトを用いる。この構成によれば、牽引対象の自動車V1、V2のフックF1、F2の位置に応じて、移動フックを螺着する位置を選定することができるため、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、荷台1を車体後方の地上に略水平に降ろすタイプの貨物自動車の例を示したがあくまでもこれは一例に過ぎない。本実施形態の車両牽引機構は、特許文献1に記載された荷台を後傾させる貨物自動車にも適用可能である。
V1…自動車、V2…自動車、F1…牽引フック、F2…牽引フック、W…貨物自動車、1…荷台、1a…床部(荷台)、1a1…切欠き(荷台)、1b…フレーム部、1c…前端コロ、1d…後端コロ、10…車両牽引機構、11…ウインチ装置、13…ワイヤロープ、15…フック、20…第1滑車、21a…側板部、21b…側板部、21c…上面部、23…ホイール、24…支持部材、25…フック部材、30…第2滑車、40…固定部、40a…フック(固定部)、40b…フック(固定部)、110…車体後部、111…傾動軸、112…支持部、113…後車輪、120…傾斜ガイドレール、121a〜121d…連結部材、122…ブラケット、130…サブガイドレール、150…傾動シリンダ、160…第1油圧シリンダ、170…第2油圧シリンダ、180…第3油圧シリンダ、191…取付部、192…コロ

Claims (4)

  1. 貨物自動車の荷台に設けられた車両牽引機構であって、
    前記荷台の前方一端側に設置されたウインチ装置と、
    前記荷台の前方他端側に取り付けられており且つ前記ウインチ装置から前記荷台の幅方向を該他端側に向けて引き出されたワイヤロープを折り返して案内する第1滑車と、
    前記第1滑車に案内された前記ワイヤロープを前記荷台の前後方向に向けて案内する第2滑車と、
    前記荷台の前方側に設けられた、前記第2滑車を係止する固定部とを備え、
    前記固定部は、前記荷台の高さ方向に異なる位置に形成された複数のフックにより構成され、
    前記第2滑車に案内されたワイヤロープの先端を車両の牽引フックに係止して前記ウインチ装置を駆動させて前記荷台に該車両を牽引して積み込むようになされていることを特徴とする車両牽引機構。
  2. 前記固定部は、前記荷台の幅方向に沿って複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両牽引機構。
  3. 貨物自動車の荷台に設けられた車両牽引機構であって、
    前記荷台の前方一端側に設置されたウインチ装置と、
    前記荷台の前方他端側に取り付けられており且つ前記ウインチ装置から前記荷台の幅方向を該他端側に向けて引き出されたワイヤロープを折り返して案内する第1滑車と、
    前記第1滑車に案内された前記ワイヤロープを前記荷台の前後方向に向けて案内する第2滑車と、
    前記荷台の前方側に設けられた、前記第2滑車を係止する固定部とを備え、
    前記固定部は、前記第2滑車を係止するフックと、前記フックを荷台の高さ方向に沿ってスライド自在に支持する支持機構とを有し、
    前記第2滑車に案内されたワイヤロープの先端を車両の牽引フックに係止して前記ウインチ装置を駆動させて前記荷台に該車両を牽引して積み込むようになされていることを特徴とする車両牽引機構。
  4. 荷台を車体後方の地上に降ろす貨物自動車であって、
    前記荷台には、請求項1乃至3のいずれかに記載の車両牽引機構が取り付けられていることを特徴とする貨物自動車。
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US9005856B2 (en) 2011-03-09 2015-04-14 Ricoh Company, Ltd. Hydroxygallium porphyrazine derivative mixture and electrophotographic photoconductor
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