JP4005401B2 - 増幅回路及び光通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は増幅回路及び光通信装置に関するものである。
近年、PDA(Personal Digital Assistants )等の携帯端末、携帯電話等の電子機器には、赤外線データ通信機能が付加されている、即ち赤外線を用い空間を介してデータの送受信を行う光通信装置が搭載されている。また、コンピュータ等には、光ファイバ等の通信媒体を介してデータの送受信を行う光通信装置が搭載されている。これらの光通信装置では、低価格化と高性能化が求められている。
【0002】
【従来の技術】
図20は、第一従来例の光受信アンプ10のブロック回路図である。
光受信アンプ10はフォトダイオードPDが接続され、該フォトダイオードPDは受光量に対応した受信電流IPDを生成し、光受信アンプ10は受信電流IPDに基づく受信信号RXを出力する。
【0003】
光受信アンプ10は、プリアンプ11、メインアンプ12、コンパレータ13を備えている。
プリアンプ11は、抵抗R1とダイオードD1を含み、抵抗R1は、一端に動作電源VREG が供給され、他端がフォトダイオードPDに接続されている。ダイオードD1は、抵抗R1に流れる電流に対して順方向に並列に接続されている。このプリアンプ11は、受信電流IPDを電圧信号VFMに変換する。入力光量の変化に応じた受信電流IPDの変化量ΔIPDに対する電圧信号VFMの変化量ΔVFMは、ΔVFM=ΔIPD×R1となる。動作電源VREG は、光受信アンプ10を形成したICの内部又は外部に設けた電源フィルタを介して供給される電源、又は定電圧電源から供給される電源である。
【0004】
メインアンプ12は、電圧信号VFMを増幅した信号VAを出力し、コンパレータ13はメインアンプ12の出力信号VAをしきい値電圧VTHに基づいて2値化した受信信号RXを出力する。
【0005】
図21は、第二従来例の光受信アンプ20のブロック回路図である。尚、第一従来例と同様に作用する素子については同じ符号を付して説明する。
この光受信アンプ20は、第一従来例と同様に、受光量に応じてフォトダイオードPDに流れる受信電流IPDに基づく受信信号RXを出力する。
【0006】
光受信アンプ20は差動型アンプであり、プリアンプ21、バッファ回路22、バンドパスフィルタ23、メインアンプ24、コンパレータ25、DC光キャンセル回路26を備えている。
【0007】
プリアンプ21は差動出力を持ち、抵抗R2,R3、トランジスタQ1〜Q4、電流源27,28を含む。第1抵抗R2と第1トランジスタQ1と第1電流源27は動作電源VREG と低電位電源との間に直列に接続され、第2抵抗R3と第2トランジスタQ2と第2電流源28は動作電源VREG と低電位電源との間に直列に接続されている。両トランジスタQ1,Q2のベースには所定のバイアス電圧VB が印加されている。第1トランジスタQ1と第1電流源27の間にはフォトダイオードPDが接続されている。
【0008】
第1,第2抵抗R2,R3と第1,第2トランジスタQ1,Q2の間には第3,第4トランジスタQ3,Q4のエミッタがそれぞれ接続され、両トランジスタQ3,Q4のコレクタには高電位電源Vccが供給され、両トランジスタQ3,Q4のベースには所定のクランプ電圧Vcが印加されている。
【0009】
このプリアンプ21は、受信電流IPDを電流−電圧変換し、第1抵抗R2と第1トランジスタQ1の間と、第2抵抗R3と第2トランジスタQ2の間とから、それぞれメイン側とリファレンス側の電圧信号VFM,VFPを出力する。
【0010】
無信号時(信号光の入射が無いとき)、クランプ電圧Vcと第3,第4トランジスタQ3,Q4のベースエミッタ電圧VBEと電圧信号VFMは、(VC −VBE>VFM)の状態にあり、トランジスタQ3,Q4はオフしている。そして、トランジスタQ3,Q4は大入力信号時にオンして電圧信号VFM,VFPを所定電圧にクランプする。
【0011】
入力光量の変化に応じた受信電流IPDの変化量ΔIPDに対する電圧信号VFMの変化量ΔVFMは、ΔVFM=ΔIPD×R2となる。バッファ回路22、バンドパスフィルタ23、メインアンプ24によりプリアンプ21の差動出力の差電圧ΔVF (=ΔVFP−ΔVFM)を増幅する。コンパレータ25は、メインアンプ24の差動出力を2値化した受信信号RXを出力する。
【0012】
DC光キャンセル回路26は、太陽光等のDC光(フォトダイオードPDに流れる受信電流IPDの直流成分を生成する光)によってフォトダイオードPDに流れる受信電流IPDに含まれる直流成分(DC成分)の影響を打ち消すために設けられている。このDC成分は、通信周波数を含む所定の周波数帯より低い周波数成分を含む。DC光キャンセル回路26は電圧信号VFM,VFPに含まれる直流成分に応じてそれを打ち消すように生成した電流をプリアンプ21の入力にフィードバックする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、入力光に、目的の信号以外の成分がある場合に、光受信アンプ10,20の総合ゲインを下げてS/N比を向上する必要がある。ゲインを下げる手段として、一般的には自動ゲイン調整(AGC)回路が用いられる。より効果的で簡単にゲインを下げる方法として、プリアンプ11内の電流電圧変換抵抗R1(プリアンプ21の抵抗R2,R3)の抵抗値をAGC回路によって調整する方法がある。しかし、これら抵抗R1〜R3の抵抗値を調整すると、抵抗値によってバイアス電圧が変化してしまい。後段のアンプに接続すべき適正なバイアス電位からはずれるという問題があった。特に、低い電源電圧にて光受信アンプ10,20を動作させる場合、アンプ間のバイアスレベルに余裕が無くなってしまう。
【0014】
プリアンプ11,21内の電流電圧変換抵抗R1,R2,R3の抵抗値をAGC回路にて調整する方法の場合、減衰量(ゲインの変化量)は−30dBΩ程度である。光入力信号が大きい(入力光量が多い)場合は、更にゲインを下げる必要がありその手段が必要となる。しかし、このような手段は回路規模が大きいため、小さな規模の回路を追加して大幅にゲインを下げることが難しいという問題があった。
【0015】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的はゲインを調整しバイアス電位を安定させることができる増幅回路及び光通信装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、電圧信号に基づくゲイン調整信号を生成するゲイン調整回路と、ゲイン調整信号に基づいてバイアス調整信号を生成するバイアス調整回路とを備え、ゲイン調整信号にて第1の増幅器に備えられた電流電圧変換抵抗の抵抗値を調整し、バイアス調整信号にて第1の増幅器の出力点におけるバイアス電流を調整する。従って、ゲイン調整によるバイアス電位のDC的な変動が押さえられる。また、バイアス調整回路は、電流電圧変換抵抗と同じ電気的特性を持ち、ゲイン調整信号にてその抵抗値が調整される可変抵抗と、入力端子に接続された抵抗の抵抗値と該抵抗に流れる第1の電流の電流値との積を、可変抵抗の抵抗値と該可変抵抗に流れる第2の電流の電流値の積と等しくするように可変抵抗に接続された電流源に流れる電流量を調整する信号をバイアス調整信号として出力する増幅器とを備えた。
【0017】
ゲイン調整回路は、請求項2に記載の発明のように、電圧信号のピークレベルを保持するピークホールド回路と、ピークホールド回路の出力信号を増幅してゲイン調整信号を生成する出力回路と、ゲインをリセットするべくピークホールド回路の保持電荷を放電する放電回路とを有し、放電回路は、ピークホールド回路の出力信号と基準信号とが入力された電流出力型増幅器であり、該増幅器の出力信号がピークホールド回路の出力信号が入力される端子に帰還される。
【0019】
請求項に記載の発明は、電圧信号に基づいて第2の増幅器のゲインを調整する第2のゲイン調整回路を備えた。従って、よりゲインの調整が容易になる。
請求項に記載の発明は、第1及び第2の増幅器の間に挿入接続された帯域通過フィルタと、電圧信号に基づいて帯域通過フィルタの周波数特性を調整する第2のゲイン調整回路とを備えた。従って、通信モードに応じて受信特性が変更される。
【0020】
請求項に記載の発明は、電流電圧変換抵抗にコンデンサを接続して低域通過フィルタを構成した。従って、ゲインとともにフィルタの低域通過特性が調整される。
【0021】
第2のゲイン調整回路は、請求項に記載の発明のように、第1のゲイン調整回路によるゲイン調整の限界付近から動作を開始する。第2のゲイン調整回路によるゲインの調整は入力信号が充分に大きくなった時点から動作するため、精度を必要とせず、回路規模が小さくなる。
【0022】
請求項に記載の発明は、信号光を受ける第1の受光素子と、第1の受光素子に流れる受信電流が入力電流として供給される請求項1〜のうちの何れか一に記載の増幅回路を含む受信回路とをモールドしてなる光通信装置であって、信号光の一部を受ける第2の受光素子を備え、増幅回路は、第2の受光素子に流れる電流に基づいて第1の増幅器を含むゲインを調整するべく第2のゲイン調整信号を生成する第2のゲイン調整回路を備えた。受信光により生じるリーク電流を検出してゲインを調整することができる。
【0023】
第2の受光素子は、請求項に記載の発明のように、信号光が照射される非素子形成領域と半導体基板により形成されるダイオードである。従って、半導体基板の大きさが増大しない。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0025】
図4は、光通信装置の概略構成図である。
光通信装置30は、発光ダイオードLD、フォトダイオードPD、送受信回路31を備える。送受信回路31は、増幅回路,受信回路としての光送信アンプ32、送信回路としての光受信アンプ33を含む。
【0026】
光送信アンプ32は、出力端子に発光ダイオードLDが接続され、送信信号TXが入力される。光送信アンプ32は、送信信号TXに応答して生成した送信電流ILDを発光ダイオードLDに供給する。発光ダイオードLDは、パルス状の送信電流ILDに基づいて発光及び消光を繰り返す。
【0027】
光受信アンプ33は、入力端子にフォトダイオードPDが接続される。フォトダイオードPDは、受信した光に対応した受信電流IPDを生成する。受信アンプ33は、受信電流IPDを電流−電圧(I−V)変換して受信電圧を生成し、その受信電圧を2値化して生成した受信信号RXを出力する。
【0028】
図1は、光受信アンプ33のブロック回路図である。
光受信アンプ33は、プリアンプ41、メインアンプ42、比較器としてのコンパレータ43、自動ゲイン調整(AGC)回路44、自動バイアス調整(ABC)回路45を有している。
【0029】
フォトダイオードPDはプリアンプ41の入力端子に接続されている。プリアンプ41は、フォトダイオードPDが生成する受信電流IPDを電圧信号VFMに電流−電圧(I−V)変換する。
【0030】
メインアンプ42は、電圧信号VFMを増幅した信号VRPを出力する。コンパレータ43は、メインアンプ42の出力信号VRPをしきい値電圧VTHに基づいて2値化した受信信号RXを出力する。
【0031】
AGC回路44は、コンパレータ43の入力信号、即ちメインアンプ42の出力信号VRPの電圧が該コンパレータ43の2値化に適した電圧とするように、光受信アンプ33のゲインを調整する、詳しくはプリアンプ41のゲインを調整するために設けられている。ゲインが大きすぎると、信号VRPを2値化した受信信号RXのパルス幅が規格外のパルス幅になる(受信信号RXのパルス幅が太る)等の問題が発生するからである。
【0032】
AGC回路44は、メインアンプ42の出力信号VRPを入力し、該出力信号VRPの電圧に基づいてプリアンプ41の出力信号(電圧信号VFM)を所定の電圧に制御するように生成したゲイン調整信号VAGC を出力する。プリアンプ41は、その調整信号VAGC に応答してI−V変換におけるゲインを変更する、即ち受信電流IPDの電流値に対する電圧信号VFMの電圧値を変更する。
【0033】
ABC回路45は、プリアンプ41から出力される電圧信号VFMに生じるバイアス電圧を調整するために設けられている。ABC回路45は、AGC回路44から出力される調整信号VAGC を入力し、該調整信号VAGC に基づいてプリアンプ41から出力される電圧信号VFMに生じるバイアス電圧の変化(電圧信号VFMの直流的(DC的)な電位変化)を小さくするように生成したバイアス調整信号VABC を出力する。
【0034】
プリアンプ41は、電流電圧変換抵抗としての抵抗RFM、ダイオードD1、電流源46を有している。抵抗RFMは、第1端子に動作電源VREG が供給され、第2端子が電流源46の第1端子に接続され、電流源46の第2端子は低電位電源に接続されている。ダイオードD1は、アノードが抵抗RFMの第1端子に接続され、カソードが抵抗RFMの第2端子に接続されている。そして、抵抗RFMと電流源46との間にフォトダイオードPDが接続されている。電流源46は、フォトダイオードPDに流れる受信電流IPDを電圧信号VFMに変換する抵抗RFMに所定のバイアス電流I1を流す。
【0035】
本実施形態の抵抗RFMは、制御信号に応答して抵抗値を変更する抵抗値可変素子であり、このような素子は例えばPチャネルMOS型トランジスタにより実現される。該トランジスタは、制御端子(ゲート)に印加される電流又は電圧に応じて抵抗値を変更する。尚、抵抗RFMとして、MOS型トランジスタとパッシブな抵抗との合成抵抗を用いても良い。また、バイポーラトランジスタを用いても良い。
【0036】
また、本実施形態の電流源46は、制御信号に応答して電流量を変更する電流値変更機能を有している。この機能は、例えば電流源46を構成するトランジスタの制御端子(ゲート又はベース)に印加する電圧又は電流を変更することで実現される。
【0037】
即ち、抵抗RFMにはゲイン調整信号VAGC が供給され、電流源46にはバイアス調整信号VABC が供給されている。そして、抵抗RFMは、ゲイン調整信号VAGC の電圧値に応答して抵抗値を変更し、電流源46は、バイアス調整信号VABC の電圧値に応答して電流I1の電流値を変更する。
【0038】
例えば、メインアンプ42の出力信号VRPの電圧値が所定の電圧値より大きい場合、AGC回路44はプリアンプ41のゲインを下げるようにゲイン調整信号VAGC を生成し、抵抗RFMはそのゲイン調整信号VAGC に応答してその抵抗値を小さくする。ABC回路45は、ゲイン調整信号VAGC に基づいてバイアス調整信号VABC を生成し、電流源46はそのバイアス調整信号VABC に応答して電流I1を多くする。
【0039】
プリアンプ41は、抵抗RFMと電流源46の間の電圧値を持つ電圧信号VFMを出力する。そして、抵抗RFMの抵抗値の変化に対応して電流源46が流す電流I1の電流量を変更することで、抵抗RFMと電流源46の間のノードの電位をほぼ一定とすることができる。
【0040】
即ち、AGC回路44は、メインアンプ42の出力信号VRPに基づいて、該出力信号VRPの電圧を所定の電圧に近づけるように電流電圧変換抵抗RFMの抵抗値を変更してプリアンプ41のゲインを調整する。そして、ABC回路45は、メインアンプ42の出力信号VRPに基づいて、電圧信号VFMのDC的な電位変化を小さくするようにプリアンプ41の出力点におけるバイアス電流を調整する。
【0041】
図2は、AGC回路44の回路図である。
AGC回路44は、ピークホールド回路51、アンプ52、抵抗RG を備えている。ピークホールド回路51は、アンプ53、ダイオードDPH、コンデンサCPHを備えている。アンプ53の出力端子はダイオードDPHのアノードに接続され、ダイオードDPHのカソードはアンプ53の反転入力端子とコンデンサCPHの第1端子に接続され、コンデンサCPHの第2端子は低電位電源に接続されている。アンプ53の非反転入力端子にはメインアンプ42の出力信号VRPが入力されている。このように構成されたピークホールド回路51は、入力信号VRPのピークレベルを保持した信号VPHを出力する。
【0042】
アンプ52は、非反転入力端子にピークホールド回路51から出力される信号VPHが入力され、反転入力端子に基準信号VREF が入力される。アンプ52の出力端子は抵抗RG を介して図1の抵抗RFMの第1端子に接続されている。従って、抵抗RG には抵抗RFMの第1端子における電圧VFRが印加される。基準信号VREF の電位は、プリアンプ41のバイアス電圧を決定する。
【0043】
アンプ52は、電流出力型アンプであり、ピークホールド回路51の出力信号VPHと基準信号VREF の電位差に応じた電流IG を抵抗RG に流し、それによる電圧を持つゲイン調整信号VAGC を出力する。
【0044】
図3は、ABC回路45の回路図である。
ABC回路45は、アンプ55、第1電流源56、第2電流源57、第1抵抗RA 、第2抵抗RFAを有している。
【0045】
第1抵抗RA は固定抵抗であり、その第1端子には動作電源VREG が供給され、第2端子は電流源56の第1端子に接続され、電流源56の第2端子は低電位電源に接続されている。第1抵抗RA と第1電流源56の間のノードはアンプ55の非反転入力端子に接続され、反転入力端子は第2抵抗RFAに接続されている。
【0046】
第2抵抗RFAは第1端子に動作電源VREG が供給され、第2端子がアンプ55の反転入力端子に接続され、第3端子にゲイン調整信号VAGC が印加されている。第2抵抗RFAは、図1の電流電圧変換抵抗RFMと実質的に同じ特性を持つ抵抗値可変素子であり、その抵抗値をゲイン調整信号VAGC によって抵抗RFMの抵抗値と実質的に同一又は比例した抵抗値に変更する。
【0047】
第2抵抗RFAの第2端子は第2電流源57に接続されている。第2電流源57は、第1端子が第2抵抗RFAに接続され、第2端子が低電位電源に接続され、第3端子がアンプ55の出力端子に接続されている。
【0048】
第2電流源57は、図1の電流源46と同様に、制御信号に応答して電流量を変更する電流値変更機能を有し、その電気的特性は電流源46と実質的に同一である。従って、第2電流源57は、アンプ55の出力信号に応じた電流IFAを流す。そして、アンプ55はバイアス調整信号VABC を出力する。
【0049】
上記のように構成されたABC回路45は、第2電流源57に流す電流IFAを調整し、(RA ・IA )=(RFA・IFA)となるような電圧を有するバイアス調整信号VABC を出力する。尚、式の各項は、その各項が符号として付された素子の電気的特性値(抵抗値、電流値など)であり、以下の式も同様とする。
【0050】
このバイアス調整信号VABC は、図1の電流源46に供給され、該電圧によりバイアス電流I1 を調整する。従って、ABC回路45は、電流源46を制御してバイアス電流I1 を調整し、第1抵抗RA と第1電流源56の間のノードの電圧VA とプリアンプ41の出力信号VFMの電圧をDC的に等しく(VA =VFM=(RFM・I1 ))する。
【0051】
次に、上記のように構成された光受信アンプ33の作用を図5に従って説明する。
今、フォトダイオードPDに、入射した信号光に応答してパルス状の受信電流IPDが流れる。図1のプリアンプ41は受信電流IPDを電流−電圧変換して生成した電圧信号VFMを出力し、メインアンプ42はその電圧信号VFMを増幅した信号VRPを出力する。AGC回路44は、図2のピークホールド回路51にて保持した電圧を持つ信号VPHに基づいて生成したゲイン調整信号VAGC を出力する。
【0052】
メインアンプ42の出力信号VRPの電圧が所望の電圧より大きい場合、AGC回路44は、プリアンプ41のゲインを下げるべく抵抗RFMの抵抗値を小さくするように生成したゲイン調整信号VAGC を出力する。
【0053】
ABC回路45は、ゲイン調整信号VAGC により抵抗RFMが変化した抵抗分Δrに応じて、電流源46が流すバイアス電流I1 を電流Δi変更するようにバイアス調整信号VABC を生成する。従って、プリアンプ41から出力される電圧信号VFMは、
VFM=(RFM・I1 )≒(RFM+Δr)・(I1 +Δi)
となり、該電圧信号VFMのDC的な変動が小さくなる。
【0054】
尚、図5に破線にてABC回路45を備えていない光受信アンプにおいてプリアンプから出力される電圧信号の波形を、本実施形態における電圧信号VFMと重ねて示す。
【0055】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)光受信アンプ33は、プリアンプ41、メインアンプ42、比較器としてのコンパレータ43、自動ゲイン調整(AGC)回路44、自動バイアス調整(ABC)回路45を有している。AGC回路44は、メインアンプ42の出力信号VRPに基づいて、該出力信号VRPの電圧を所定の電圧に近づけるように電流電圧変換抵抗RFMの抵抗値を変更してプリアンプ41のゲインを調整する。そして、ABC回路45は、メインアンプ42の出力信号VRPに基づいてプリアンプ41の出力点におけるバイアス電流を調整するようにした。その結果、プリアンプ41のゲインを調整するとともに、その調整による、電圧信号VFMのDC的な電位変化を小さくすることができる。
【0056】
(2)AGC回路44はプリアンプ41の電流電圧変換抵抗RFMの抵抗値を変更してゲインを調整し、ABC回路45は抵抗RFMに直列に接続された電流源46の電流値を調整するようにした。その結果、トランジスタを縦積みにしないため、即ち抵抗RFMや電流源46に対して調整するためのトランジスタを直列に接続する必要がないため、低い電源電圧で動作させることが可能となる。
【0057】
尚、前記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施形態において、AGC回路44の構成を適宜変更して実施しても良い。
【0058】
図6は、別の自動ゲイン調整回路の回路図である。変更された構成部分について説明する。
AGC回路61は、ピークホールド回路51、第1アンプ52、第1抵抗RG 、第2アンプ62、電流源63、第2抵抗RFGを備えている。第1アンプ52の出力端子は第2アンプ62の反転入力端子と第2抵抗RFGに接続されている。第2アンプ62は、非反転入力端子が電流源63の第1端子に接続され、電流源63の第2端子は低電位電源に接続されている。また、第2アンプ62の非反転入力端子は第1抵抗RG を介して図1の抵抗RFMの第1端子に接続されている。第2抵抗RFGは抵抗値可変素子であり、図1の電流電圧変換抵抗RFMと実質的に同じ特性を持つ抵抗値可変素子であり、その抵抗値をゲイン調整信号VAGC によって抵抗RFMの抵抗値と実質的に同一又は比例した抵抗値に変更する。第2抵抗RFGは、第1端子が図1の抵抗RFMの第1端子に接続され、第2端子が第1アンプ52の出力端子に接続され、第3端子が第2アンプ62の出力端子に接続されている。
【0059】
第1アンプ52は、ピークホールド回路51の出力信号VPHと基準信号VREF の電位差に応じた電流IFGを出力端子に流し込む。この電流IFGにより、
RG ・IG =RFG・IFG
となるように生成されたゲイン調整信号VAGC が第2アンプ62から出力される。従って、プリアンプ41の抵抗RFMは電流IFGに比例してその抵抗値が変化する。このように、電流IFGによって可変抵抗RFGの抵抗値調整が容易にできる。
【0060】
図7は、別の自動ゲイン調整回路の回路図である。
AGC回路71は、ピークホールド回路51、アンプ52、抵抗RG 、放電回路72を備えている。放電回路72は電流源又は固定抵抗にて構成され、ピークホールド回路51の出力端子と低電位電源との間に接続されている。放電回路72は、プリアンプ41のゲインを元に戻す(リセットする)ために設けられ、ピークホールド回路51を構成するコンデンサCPHに蓄積された電荷を放電する。この放電回路72により、連続した入力信号がこなくなった後や、入力信号が小さくなった場合にゲインを元に戻すことができる。
【0061】
図8は、別の自動ゲイン調整回路の回路図であり、図9は、その動作波形図である。
AGC回路81は、ピークホールド回路51、第1アンプ52、抵抗RG 、放電回路としての第2アンプ82を備えている。
【0062】
第1アンプ52は、反転入力端子に第1基準信号VREF1が入力される。基準信号VREF1の電位は、図1のプリアンプ41のバイアス電圧を決定する。第1アンプ52は、電流出力型アンプであり、ピークホールド回路51の出力信号VPHと基準信号VREF1の電位差に応じた電流IG を抵抗RG に流し、それによる電圧を持つゲイン調整信号VAGC を出力する。
【0063】
第2アンプ82は、非反転入力端子がピークホールド回路51の出力端子に接続され、反転入力端子に第2基準信号VREF2が入力される。第2アンプ82は電流出力型アンプであり、出力端子が非反転入力端子に接続されている。
【0064】
第2アンプ82は、ピークホールド回路51の出力信号VPHと第2基準信号VREF2の電位差を増幅した電流IDSを出力する。その電流IDSは第2アンプ82の非反転入力端子に帰還される。従って、電流IDSは、アンプ内部のカレントミラーなどで、例えば、1/10^6(10の6乗)にて出力され、この電流IDSは、ピークホールド回路51を構成するコンデンサCPHの放電電流となる。この放電電流IDSは、
IDS=gm・(VDS−VREF2)
(但し、gm:第2アンプ82のコンダクタンス)
となる。従って、図9に示すように、出力信号VPHの電圧値が大きい(コンデンサCPHの充電電荷が多い)場合は放電電流IDSの電流量が大きく、その電圧値が小さい場合は放電電流IDSの電流量も小さくなる。
【0065】
このように、このAGC回路81は、第2アンプ82によって図7のAGC回路71に比べて放電電流、放電時間の設定が容易にできる。これに対し、ピークホールド回路51を構成するコンデンサCPHをICチップ内に搭載する場合は、その容量値を大きくできないため、放電電流の制御が難しい。また、図7に示す電流源や抵抗からなる放電回路72はホールドレベル(信号VPHの電位)に合わせて放電電流を調整することができないからである。
【0066】
図10は、別の自動ゲイン調整回路の回路図である。
AGC回路91は、ピークホールド回路51、アンプ92、抵抗RG 、第1,第2電流源93,94を備えている。
【0067】
アンプ92は電圧出力型アンプであり、出力端子は第1,第2電流源93,94に接続されている。第1電流源93は、第1端子がアンプ92の非反転入力端子に接続され、第2端子が低電位電源に接続されている。第2電流源94は、第1端子が抵抗RG に接続され、第2端子が低電位電源に接続されている。
【0068】
第1,第2電流源93,94は、構成するトランジスタがアンプ92の出力素子とミラー接続され、それぞれ電流IDS,IG を流す。第1電流源93が流す電流IDSは、第2電流源94が流す電流IG の1/n(例えばn=10^6)に設定されている。第1電流源93は、ピークホールド回路51を構成するコンデンサCPHの電荷を放電する放電回路として機能し、第2電流源94はゲイン調整信号VAGC を生成するために機能する。
【0069】
このように構成されたAGC回路91は、出力電流IG と放電電流IDSを決める基準電位が同じになってしまい、互いに任意に設定できないが、図8の第2アンプ82を省略することができるため、回路素子数や消費電流を減らすことができる。
【0070】
・上記実施形態において、ABC回路45の構成を適宜変更して実施しても良い。
例えば、図3のアンプ55を電流出力型とし、その出力用のトランジスタ流れる電流をカレントミラーにて図1に示す電流源46に流れる電流を調整するようにしても良い。
【0071】
また、図6に示す電流IFGをカレントミラー回路にて受け取り、それを増幅した電流を同じくカレントミラーにて図1に示す電流源46に流れる電流を調整するようにしてもよい。この場合、回路構成が簡略化できる。
【0072】
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態を図11に従って説明する。
尚、説明の便宜上、上記実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0073】
図11は、本実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
光受信アンプ100は差動型アンプであり、プリアンプ101、バッファ回路102、バンドパスフィルタ(帯域通過フィルタ:BPF)103、メインアンプ104、コンパレータ105、DC光キャンセル回路106、自動ゲイン調整(AGC)回路44、自動バイアス調整(ABC)回路45を備えている。
【0074】
プリアンプ101、バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104は差動出力を持つ。
プリアンプ101は、第1,第2抵抗RFM,RFP、第1〜第4トランジスタQ1〜Q4、第1,第2電流源107,108を含む。第1抵抗RFMと第1トランジスタQ1と第1電流源107は動作電源VREG と低電位電源との間に直列に接続され、第2抵抗RFPと第2トランジスタQ2と第2電流源108は動作電源VREG と低電位電源との間に直列に接続されている。第1,第2トランジスタQ1,Q2のベースには所定のバイアス電圧VB が印加されている。第1トランジスタQ1と電流源107の間のノードにはフォトダイオードPDが接続されている。
【0075】
第1,第2抵抗RFM,RFPと第1,第2トランジスタQ1,Q2の間には第3,第4トランジスタQ3,Q4のエミッタがそれぞれ接続され、両トランジスタQ3,Q4のコレクタには高電位電源Vccが供給され、両トランジスタQ3,Q4のベースには所定のクランプ電圧Vcが印加されている。
【0076】
プリアンプ101は、フォトダイオードPDに流れる受信電流IPDを電流−電圧変換し、第1抵抗RFMと第1トランジスタQ1の間と、第2抵抗RFPと第2トランジスタQ2の間とから、メイン側電圧信号VFMとリファレンス側電圧信号VFPを出力する。そして、バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104は、それぞれメイン側信号とリファレンス側信号を出力する。
【0077】
AGC回路44にはメインアンプ104から出力されるリファレンス側信号が入力される。尚、AGC回路44にメインアンプ104から出力されるメイン側信号を入力しても良い。また、AGC回路44にバッファ回路102から出力されるメイン側信号又はリファレンス側信号を入力しても良い。
【0078】
第1,第2抵抗RFM,RFPは、第一実施形態と同様に、制御信号に応答して抵抗値を変更する抵抗値可変素子であり、このような素子は例えばPチャネルMOS型トランジスタによりそれぞれ実現される。そして、第1抵抗RFMは第2抵抗RFPと同一の電気的特性を持つ。
【0079】
第1,第2電流源107,108は、制御信号に応答して電流量を変更する電流値変更機能を有している。この機能は、例えば第1,第2電流源107,108を構成するトランジスタの制御端子(ゲート又はベース)に印加する電圧又は電流を変更することで実現される。そして、第1電流源107は第2電流源108と同一の電気的特性を持つ。
【0080】
即ち、第1,第2抵抗RFM,RFPにはAGC回路44からゲイン調整信号VAGC が供給され、電流源46にはABC回路45からゲイン調整信号VAGC に基づくバイアス調整信号VABC が供給されている。そして、第1,第2抵抗RFM,RFPは、ゲイン調整信号VAGC の電圧値に応答して抵抗値を変更し、電流源46は、バイアス調整信号VABC の電圧値に応答して電流I1の電流値を変更する。
【0081】
無信号時(信号光の入射が無いとき)、クランプ電圧Vcと第3,第4トランジスタQ3,Q4のベースエミッタ電圧VBEと電圧信号VFMは、(VC −VBE>VFM)の状態にあり、第3,第4トランジスタQ3,Q4はオフしている。そして、第3,第4トランジスタQ3,Q4は大入力信号時にオンして電圧信号VFM,VFPを所定電圧にクランプする。
【0082】
バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104によりプリアンプ101の差動出力の差電圧ΔVF (=ΔVFP−ΔVFM)を増幅する。コンパレータ105は、メインアンプ104の差動出力を2値化した受信信号RXを出力する。
【0083】
DC光キャンセル回路106は、太陽光等のDC光(フォトダイオードPDに流れる受信電流IPDの直流成分を生成する光)によってフォトダイオードPDに流れる受信電流IPDに含まれる直流成分(DC成分)の影響を打ち消すために設けられている。このDC成分は、通信周波数を含む所定の周波数帯より低い周波数成分を含む。DC光キャンセル回路106は電圧信号VFM,VFPに含まれる直流成分に応じてそれを打ち消すように生成した電流をプリアンプ101の入力にフィードバックする。
【0084】
以上記述したように、本実施形態によれば、差動出力を持つ光受信アンプ100においても、プリアンプ101のゲインを調整し、該調整による電圧信号VFMのDC的な電位変化を小さくすることができる。
【0085】
(第三実施形態)
以下、本発明を具体化した第三実施形態を図12に従って説明する。
尚、説明の便宜上、上記各実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0086】
図12は、本実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
光受信アンプ110は差動型アンプであり、プリアンプ111、バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104、コンパレータ105、DC光キャンセル回路106、自動ゲイン調整(AGC)回路44、自動バイアス調整(ABC)回路45を備えている。
【0087】
プリアンプ111、バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104は差動出力を持つ。
プリアンプ111は、第1,第2,第3抵抗RFM,RFP,RFC、第1〜第4トランジスタQ1〜Q4、第1,第2,第3電流源112,113,114、コンデンサCF を含む。
【0088】
第1抵抗RFMと第2抵抗RFPは第1端子が互いに接続され、その接続点は第3抵抗RFCを介して動作電源VREG に接続されている。第1抵抗RFMの第2端子は第1トランジスタQ1を介して第1電流源112の第1端子に接続され、第1電流源112の第2端子は低電位電源に接続されている。第2抵抗RFPの第2端子は第2トランジスタQ2を介して第2電流源113の第1端子に接続され、第2電流源113の第2端子は低電位電源に接続されている。第1,第2トランジスタQ1,Q2のベースには所定のバイアス電圧VB が印加されている。第1トランジスタQ1と電流源107の間のノードにはフォトダイオードPDが接続されている。
【0089】
第1,第2抵抗RFM,RFPと第1,第2トランジスタQ1,Q2の間には第3,第4トランジスタQ3,Q4のエミッタがそれぞれ接続され、両トランジスタQ3,Q4のコレクタには高電位電源Vccが供給され、両トランジスタQ3,Q4のベースには所定のクランプ電圧Vcが印加されている。
【0090】
第1,第2抵抗RFM,RFPの接続点には第3電流源114の第1端子が接続され、第3電流源114の第2端子は低電位電源に接続されている。また、その接続点にはコンデンサCF の第1端子が接続され、コンデンサCF の第2端子は低電位電源に接続されている。
【0091】
第1,第2抵抗RFM,RFPは抵抗値可変素子であり、それぞれにゲイン調整信号VAGC が供給されている。第3抵抗RFCは抵抗値固定素子である。
第1,第2電流源112,113は定電流源であり、それぞれ電流I1 ,I2 を流す。第3電流源114は可変電流源であり、供給されるバイアス調整信号VABC に応じた電流I3 を流す。
【0092】
この電流I3 はABC回路45にて生成されるバイアス調整信号VABC による第1,第2抵抗RFM,RFPの抵抗値の変化に応じて調整され、それによってプリアンプ111の差動出力である電圧信号VFM,VFPのDC的な電位を調整できる。
【0093】
メイン側電圧信号VFMのDC成分の変化ΔVFMは、ΔVFM=ΔVFR=(RFC・ΔI3 )となるので、抵抗RFCと電流I3 によってバイアス電位を設定しやすくなる。
【0094】
尚、コンデンサCF は、第3抵抗RFCの抵抗値が小さい場合は無くてもよい。しかし、第3抵抗RFCの抵抗値が大きい場合は、差動のリファレンス側電圧信号VFPが同位相となってゆれるため、差動出力が減少してしまう。このため、コンデンサCF を接続することで、そのゆれを抑えることができる。
【0095】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)電流電圧変換抵抗RFM,RFPの接続点に固定抵抗RFCを接続し、その接続点に第3電流源114を接続する。そして、第1,第2抵抗RFM,RFPの抵抗値を変更してゲインを調整し、第3電流源114の電流I3 を変更した。その結果、電圧信号VFM,VFPのDC的な電位変化を小さくし、電圧信号VFM,VFPのDC的な電位を調整することができる。
【0096】
(第四実施形態)
以下、本発明を具体化した第四実施形態を図13に従って説明する。
尚、説明の便宜上、上記各実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0097】
図13は、本実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
光受信アンプ120は差動型アンプであり、プリアンプ121、バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104、コンパレータ105、DC光キャンセル回路106、自動ゲイン調整(AGC)回路44、自動バイアス調整(ABC)回路45を備えている。
【0098】
プリアンプ121、バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104は差動出力を持つ。
プリアンプ121は、第1,第2,第3抵抗RFM,RFP,RFC、第1〜第5トランジスタQ1〜Q5、第1,第2,第3電流源112,113,114、コンデンサCF を含む。
【0099】
第三実施形態と異なる点について説明する。
第1抵抗RFMと第2抵抗RFPは第1端子が互いに接続され、その接続点には第5トランジスタQ5が接続されている。第5トランジスタQ5はNPNトランジスタであり、エミッタが第1,第2抵抗RFM,RFPに接続され、コレクタに動作電源VREG が供給され、ベースに第3抵抗RFCとコンデンサCF と第3電流源114が接続されている。尚、第5トランジスタQ5をNチャネルMOSトランジスタとしてもよい。
【0100】
この光受信アンプ120は、第3抵抗RFCと第5トランジスタQ5を介してバイアスを調整するものである。この光受信アンプ120は、第三実施形態の光受信アンプ110に比べて、第3抵抗RFCの抵抗値を大きくすることができるため、バイアス電流I3 の調整幅が小さくて済む。
【0101】
第5トランジスタQ5はエミッタフォロワとして働き、DC的には電圧シフトである。バイアス電流I3 の電流値によって第5トランジスタQ5のベース電位を調整し、電圧信号VFMのDC的な電位を調整できる。従って、プリアンプ121から出力される電圧信号VFMとメインアンプ104から出力される信号VFRは、
VFM=VFR−RFM・I1
VFR=VREG −(RFC・I3 )−VBE(Q5)
となる。
【0102】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)電流電圧変換抵抗RFM,RFPの接続点にトランジスタQ5を接続し、その制御端子に固定抵抗RFCと第3電流源114を接続する。そして、第1,第2抵抗RFM,RFPの抵抗値を変更してゲインを調整し、第3電流源114の電流I3 を変更した。その結果、第三実施形態に比べて抵抗RFCの抵抗値を大きくできるため、調整するバイアス電流を少なくすることができる。
【0103】
(第五実施形態)
以下、本発明を具体化した第五実施形態を図14に従って説明する。
尚、説明の便宜上、上記各実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0104】
図14は、本実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
光受信アンプ130は複数の自動ゲイン調整(AGC)回路を含む。即ち、光受信アンプ130は、プリアンプ131、バッファ回路132、バンドパスフィルタ133、メインアンプ134、コンパレータ135、第1自動ゲイン調整(AGC1)回路136、第2自動ゲイン調整(AGC2)回路137を備えている。
【0105】
尚、本実施形態の光受信アンプ130は、図示しないが、上記の各実施形態と同様に、自動バイアス調整(ABC)回路45を備えている。また、DC光キャンセル回路26を備えている。
【0106】
プリアンプ131、バッファ回路132、バンドパスフィルタ133、メインアンプ134は差動出力を持つ。
プリアンプ131は、上記第二〜第四実施形態のプリアンプ101,111,121のうちの何れかの構成を持ち、入力端子に接続されたフォトダイオードPDに流れる受信電流IPDを電流−電圧変換して生成したメイン側電圧信号VFMとリファレンス側電圧信号VFPを出力する。図中、プリアンプ131内に示された抵抗RF は、上記各実施形態のプリアンプ101,111,121を構成する第1及び第2抵抗RFM,RFPである。
【0107】
プリアンプ131から出力される電圧信号VFM,VFPはバッファ回路132、バンドパスフィルタ133を介してメインアンプ134に入力され、メインアンプ134は入力信号を増幅してメイン側信号VRMとリファレンス側信号VRPを出力する。コンパレータ135は、メインアンプ134から入力する信号VRM,VRPを2値化した受信信号RXを出力する。
【0108】
第1AGC回路136はプリアンプ131のゲインを調整するために設けられ、第2AGC回路137はメインアンプ134のゲインを調整するために設けられている。
【0109】
第1AGC回路136は図2に示すAGC回路44と同じ回路構成を持ち、メインアンプ134から入力されるリファレンス側信号VRPに基づいて第1ゲイン調整信号VAGC1を生成する。第1AGC回路136にて生成された第1ゲイン調整信号VAGC1はプリアンプ131に供給され、該プリアンプ131の抵抗RF の抵抗値が調整される。尚、第1AGC回路136の構成を、図6〜図8,図10のAGC回路61,71,81,91と同じ回路構成としても良い。
【0110】
第2AGC回路137は、第1AGC回路136によるプリアンプ131のゲインの調整量が限界付近になってから動作し始めるように構成されている。例えば、第1及び第2AGC回路136,137はメインアンプ134の出力信号VRPに応答して動作を開始するためのしきい値を持ち、それぞれのしきい値を上記のごとく動作するように設定する。
【0111】
そして、第2AGC回路137は、入力信号が充分に大きくなった時点で動作するので、あまり精度が必要ではなく、第1AGC回路136による調整に比べてシンプルな方法でゲインを下げることが可能となる。その方法には、例えば、メインアンプ134の差動入力間に接続した可変抵抗の抵抗値を調整する、差動対を用いたメインアンプの場合にはその差動対の動作電流を調整する、等がある。また、光受信アンプ130の総合ゲインを実質的に調整する方法として、コンパレータ135のしきい値電圧を調整して検出感度を減衰させるなどの方法がある。
【0112】
これらの方法により、第1及び第2AGC回路136,137を段階的に動作させて光受信アンプ130のゲインを調整することで、光受信アンプ130の回路規模を、各アンプのゲインをバランスよく下げる場合に比べて小さくすることができる。
【0113】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)第1AGC回路136によりプリアンプ131のゲインを調整し、第2AGC回路137によりメインアンプ134のゲインを調整するようにした。その結果、光受信アンプ130の総合ゲインを調整することができる。
【0114】
(2)第2AGC回路137は、第1AGC回路136によるプリアンプ131のゲイン調整が限界付近になってから動作するように設定されている。その結果、第2AGC回路137は第1AGC回路136に比べて精度を必要とせず、回路規模を小さくすることができる。
【0115】
尚、前記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・第2AGC回路137によりバッファ回路132のゲインを調整するようにしてもよい。
【0116】
・第1AGC回路136の入力端子をバッファ回路132の出力端子に接続し、該バッファ回路132の出力信号に基づいてプリアンプ131のゲインを調整するようにしてもよい。また、第2AGC回路137の入力端子をバッファ回路132の出力端子に接続し、該バッファ回路132の出力信号に基づいてバッファ回路132のゲインを調整するようにしてもよい。
【0117】
(第六実施形態)
以下、本発明を具体化した第六実施形態を図15に従って説明する。
尚、説明の便宜上、上記各実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0118】
図15は、本実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
光受信アンプ140は、図13に示す第四実施形態の光受信アンプ120に対して第2自動ゲイン調整(AGC)回路を追加したものである。即ち、光受信アンプ140は差動型アンプであり、プリアンプ121、バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104、コンパレータ105、DC光キャンセル回路106、第1AGC回路44、ABC回路45、第2AGC回路141を備えている。
【0119】
プリアンプ121、バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104は差動出力を持つ。
プリアンプ121は、第1,第2,第3抵抗RFM,RFP,RFC、第1〜第5トランジスタQ1〜Q5、第1,第2,第3電流源112,113,114、コンデンサCF を含む。
【0120】
第1AGC回路44は、メインアンプ104の出力信号(図ではリファレンス側信号VRP)を入力して第1ゲイン調整信号VAGC1を出力する。ABC回路45は、第1ゲイン調整信号VAGC1を入力し、プリアンプ121のバイアスを調整するように生成したバイアス調整信号VABC を出力する。
【0121】
第2AGC回路141は、バッファ回路102の出力信号(図ではリファレンス側信号)を入力して第2ゲイン調整信号VAGC2を生成する。この第2ゲイン調整信号VAGC2は、バイアス調整信号VABC とともにプリアンプ121を構成する第3電流源114に印加され、その第3電流源114はバイアス調整信号VABC と第2ゲイン調整信号VAGC2の合成電圧に応じた電流I3 を流す。
【0122】
第1AGC回路44が抵抗RFM,RFPの抵抗値をほぼ限界まで小さくした後、第2AGC回路141が動作してゲインを調整するように生成した第2ゲイン調整信号VAGC2を出力する。第3電流源114がバイアス調整信号VABC と第2ゲイン調整信号VAGC2に応答して電流I3 の電流量を増やしていくと、バイアス電位がずれるため、電圧信号VFMの電位が下がる。すると、クランプ用の第3,第4トランジスタQ3,Q4にコレクタ電流が流れ、エミッタ抵抗re(コレクタ−エミッタ間の抵抗成分)が小さくなる。
【0123】
この時、電圧信号VFMの出力端子から見た抵抗分は、エミッタ抵抗reと抵抗RFMとを並列接続した抵抗分となる。この抵抗分がプリアンプ121における電流電圧変換抵抗として機能し、第1,第2抵抗RFM,RFP単体の抵抗値を小さくする場合に比べて電流電圧変換抵抗値を大幅に小さくでき、ゲインを大きく調整することができる。
【0124】
尚、バイアス電位がずれ、クランプ用の第3,第4トランジスタQ3,Q4にコレクタ電流が流れるが、入力信号が充分に大きい場合は、プリアンプ121のゲインが小さいためバイアス電位がずれても受信信号RXに影響はない。
【0125】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ABC回路45にて生成したバイアス調整信号VABC と、第2AGC回路141にて生成した第2ゲイン調整信号VAGC2とによりプリアンプ121の第3電流源114の電流I3 を調整するようにした。電流I3 の電流量を増やしていくと、クランプ用の第3,第4トランジスタQ3,Q4にコレクタ電流が流れ、エミッタ抵抗re(コレクタ−エミッタ間の抵抗成分)が小さくなる。そして、電圧信号VFMの出力端子から見た抵抗分は、エミッタ抵抗reと抵抗RFMとを並列接続した抵抗分となる。この抵抗分がプリアンプ121における電流電圧変換抵抗として機能するため、第1,第2抵抗RFM,RFP単体の抵抗値を小さくする場合に比べて電流電圧変換抵抗値を大幅に小さくでき、ゲインを大きく調整することができる。
【0126】
(第七実施形態)
以下、本発明を具体化した第七実施形態を図16,図17に従って説明する。尚、説明の便宜上、上記各実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0127】
図16は、本実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
光受信アンプ150は、プリアンプ151、バッファ回路102、バンドパスフィルタ103、メインアンプ104、コンパレータ105、第1AGC回路(AGC1)152、第2AGC回路(AGC2)153、抵抗RDP、光検出手段としてのダイオードDP を含む。光受信アンプ150を構成する各素子は1つの半導体基板上に形成されている。そして、この光受信アンプ150は、それに接続されたフォトダイオードPDとともに、光透過性樹脂にてモールドされている。
【0128】
プリアンプ151は図14のプリアンプ131と実質的に同一の機能を持ち、第1AGC回路152は図14の第1AGC回路136と同様に動作してメインアンプ104の出力信号VRPに基づいて生成した第1ゲイン調整信号VAGC1をプリアンプ151に供給する。
【0129】
第2AGC回路153はその入力端子が抵抗RDPとダイオードDP のカソードとに接続され、抵抗RDPには高電位電源Vccが供給され、ダイオードDP のアノードは低電位電源と接続されている。
【0130】
ダイオードDP は、フォトダイオードPDに入射される信号光が照射される位置に形成されている。そして、このダイオードDP は、ICチップ上の回路ブロック間やパッド周りなどの素子が形成されていない領域(非素子形成領域)、上記信号光が照射される領域を接続して形成した大きな面積の島領域(N型)と、半導体基盤(P型)との間に形成されるダイオードである。
【0131】
このダイオードDP は、フォトダイオードPDに入射される信号光が照射され、該信号光に応答して電流IDPを流す。第2AGC回路153は、その電流IDPに基づいてプリアンプ151のゲインを調整するように生成した第2ゲイン調整信号VAGC2を出力する。
【0132】
プリアンプ151は、第1及び第2AGC回路152,153から供給される第1及び第2ゲイン調整信号VAGC1,VAGC2に応答して抵抗RF の抵抗値を変更し、それによりゲインが変更される。
【0133】
このように光受信アンプ150を構成することで、チップ面積の増加を抑え、信号光による光リークを検出してリーク電流が大きい場合にゲインを下げることができる。これは、以下の問題点を解決する。
【0134】
例えば、光空間通信などにおいては、受信側の光を受信する部分は、フォトダイオードと光受信アンプのICを同一の光透過性樹脂でモールドすることが一般的である。そして、光空間通信においては、送信側と受信側が近接する場合があり、この場合は、送信側の光がフォトダイオードだけではなく、ICチップにも過大な信号光が照射される。ICでは、過大な信号光によりリーク電流が流れ、動作点がずれるなどの問題が起こるので、ゲインが高い場合は誤動作を起こしやすい。
【0135】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)第2AGC回路153はフォトダイオードPDに入射される信号光が照射される位置に形成されたダイオードDP に流れる電流IDPに基づいてプリアンプ151のゲインを調整するように生成した第2ゲイン調整信号VAGC2を出力する。この電流IDPは、受信光が強い場合に多く流れる。従って、信号光によるリーク電流を検出してプリアンプ151のゲインを下げることで、そのリーク電流による誤動作を防止することができる。
【0136】
(2)ダイオードDP は、ICチップ上の回路ブロック間やパッド周りなどの素子が形成されていない領域(非素子形成領域)、上記信号光が照射される領域を接続して形成した大きな面積の島領域(N型)と、半導体基盤(P型)との間に形成されるダイオードである。従って、チップ面積の増加を抑えることができる。
【0137】
尚、前記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施形態では、チップ上に形成した光検出手段としてのダイオードDP を用いて大入力信号レベルを検出したが、他の方法を用いてそれを検出するようにしてもよい。
【0138】
例えば、通常のPNダイオードを光検出手段として用いても良い。
また、送信用の発光ダイオードLDをモニタするフォトダイオードを用いても良い。
【0139】
また、送信用の発光ダイオードLDを光検出手段として用いて用いても良い。図17は、その場合の光通信装置の概略構成図である。
光通信装置(光通信モジュール)160は、発光ダイオードLDとフォトダイオードPDと送受信回路161とを備え、それらは同一の光透過性樹脂にてモールドされている。送受信回路161は、光送信アンプ162、光受信アンプ163、切替回路としてのスイッチ回路164を含む。
【0140】
光送信アンプ162は、スイッチ回路164を介して出力端子に発光ダイオードLDが接続され、送信信号TXが入力される。光送信アンプ162は、送信信号TXに応答して生成した送信電流ILDをスイッチ回路164を介して発光ダイオードLDに供給する。発光ダイオードLDは、パルス状の送信電流ILDに基づいて発光及び消光を繰り返す。
【0141】
光受信アンプ163は、入力端子にフォトダイオードPDが接続される。フォトダイオードPDは、受信した光に対応した受信電流IPDを生成する。光受信アンプ163は、受信電流IPDを電流−電圧(I−V)変換して受信電圧を生成し、その受信電圧を2値化して生成した受信信号RXを出力する。
【0142】
また、光受信アンプ163はスイッチ回路164を介して発光ダイオードLDに接続されている。スイッチ回路164は、送受信動作に応じて発光ダイオードLDを光送信アンプ162又は光受信アンプ163と接続する。例えば、スイッチ回路164は、送信動作時(例えば光送信アンプ162から送信電流ILDが供給される間)、発光ダイオードLDを光送信アンプ162に接続し、それ以外の時にはそれを光受信アンプ163に接続する。
【0143】
光受信アンプ163は図16の光受信アンプ150と同様に構成され、ダイオードDP に代えて発光ダイオードLDが接続されている。即ち、第2AGC回路153の入力端子はスイッチ回路164を介して発光ダイオードLDに接続される。
【0144】
即ち、発光ダイオードLDは、送信動作時に発光手段として機能し、それ以外の時には光検出手段として機能する。このように光通信装置160を構成しても、上記実施形態と同様に光入力が大きい場合にプリアンプのゲインを下げて誤動作を防止することができる。
【0145】
(第八実施形態)
以下、本発明を具体化した第八実施形態を図18,図19に従って説明する。
尚、説明の便宜上、上記各実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0146】
図18は、本実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
光受信アンプ170は差動型アンプであり、プリアンプ171、バッファ回路172、バンドパスフィルタ173、メインアンプ174、コンパレータ175、第1及び第2AGC回路176,177、図示しないABC回路及びDC光キャンセル回路を備えている。プリアンプ171、バッファ回路172、バンドパスフィルタ173、メインアンプ174は差動出力を持つ。
【0147】
プリアンプ171は、上記第二〜第四実施形態のプリアンプ101,111,121のうちの何れかの構成に、コンデンサCL が追加されている。図中、プリアンプ131内に示された抵抗RF は、上記各実施形態のプリアンプ101,111,121を構成する第1及び第2抵抗RFM,RFPである。この抵抗RF とコンデンサCL によりローパスフィルタが構成されている。
【0148】
第1AGC回路176はプリアンプ171のゲインと周波数特性を調整するために設けられ、第2AGC回路177はバンドパスフィルタ173の周波数特性を調整するために設けられている。尚、第2AGC回路177の出力信号によりメインアンプ174又はコンパレータ175の周波数特性を調整するようにしても良い。
【0149】
第1AGC回路176は図2に示すAGC回路44と同じ回路構成を持ち、メインアンプ174から入力されるリファレンス側信号VRPに基づいて第1ゲイン調整信号VAGC1を生成する。第1AGC回路136にて生成された第1ゲイン調整信号VAGC1はプリアンプ131に供給され、該プリアンプ131の抵抗RF の抵抗値が調整される。尚、第1AGC回路136の構成を、図6〜図8,図10のAGC回路61,71,81,91と同じ回路構成としても良い。
【0150】
抵抗RF の抵抗値を小さくすると、コンデンサCL との関係でローパスフィルタのカット周波数fL が高くなる。例えば、抵抗RF の抵抗値が1/2になるとカットオフ周波数fL は2倍になる。そして、抵抗RF の抵抗値を更に小さくすると、プリアンプ171自体の周波数特性にってカットオフ周波数が頭打ちになる。
【0151】
変調方式によってベースバンド周波数が、ある決められた周波数の場合、ノイズ耐量を向上させるため、通常バンドパスフィルタを入れて帯域制限を行う。
例えば、光空間通信の1方式であるIrDA(赤外線通信)通信においては、ベースバンド周波数と受信距離について明確な規定があり、低速115Kbps(パルス幅が1.63us)の方式と、高速1.152Mbps(パルス幅が217ns)の方式がある。規定によると高速1.152Mbpsに比べて、低速115Kbpsの場合は受信感度が2.5倍必要である。
【0152】
このような通信方式に対応する場合において、AGC回路によりゲインを調整すると同時に光受信アンプの周波数特性をも可変する方法を用いる。例えば、あらかじめ、前述の低速115Kbpsに合わせて周波数特性を調整しておく。光入力信号が大きい場合は、ローパスフィルタのカット周波数が高域側へ移動するため、高速1.152Mbpsに適したアンプの周波数特性になる。
【0153】
以上のように、低速モードに比べて高速モードの方がゲイン小さくて良い場合において、高い感度が必要なモードではカットオフ周波数が低域側に設定することで、帯域制限によってノイズマージンを大きくすることができる。光入力が大きい場合は、カットオフ周波数を高域側にシフトする。この場合、AGC回路によってゲインが下がるので、ノイズマージンを大きくすることができる。
【0154】
図19(a)はプリアンプ171の回路図、図19(b)はバンドパスフィルタ173の回路図である。
プリアンプ171は、第1,第2,第3抵抗RFM,RFP,RFC、第1〜第4トランジスタQ1〜Q4、第1,第2,第3電流源112,113,114、コンデンサCF 、コンデンサCLF,CLPを含む。プリアンプ171は、図12に示すプリアンプ111と同様の接続状態に対してコンデンサCLF,CLPが接続されている。コンデンサCLF,CLPは、第1端子が抵抗RFM,RFPにそれぞれ接続され、第2端子が低電位電源に接続されている。
【0155】
バンドパスフィルタ173は、コンデンサC1,C2、抵抗R1,R2、可変抵抗VRを含む。第1コンデンサC1と第1抵抗R1とから構成されるハイパスフィルタと、第2コンデンサC2と第2抵抗R2とから構成されるロウパスフィルタ(低域通過フィルタ:LPF)とを直列接続してバンドパスフィルタを構成している。第2抵抗R2には並列に可変抵抗VRが接続され、該可変抵抗VRには第2ゲイン調整信号VAGC2が供給され、該第2調整信号VAGC2により可変抵抗VRの抵抗値が調整されてロウパスフィルタのカットオフ周波数が変更され、それによりバンドパスフィルタの中心周波数fcが変更される。
【0156】
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)プリアンプ171を構成する電流電圧変換抵抗RFMにコンデンサCL を接続してロウパスフィルタを構成し、抵抗RFMの抵抗値を第1AGC回路176により変更するようにした。その結果、プリアンプ171のゲインを調整するとともに、ロウパスフィルタの周波数特性を調整する(プリアンプ171のゲインを下げ、ロウパスフィルタの遮断周波数を高域側へシフトする)ことができる。
【0157】
(2)第2AGC回路177によりバンドパスフィルタ173の周波数特性を調整することができる。
以上の様々な実施の形態をまとめると、以下のようになる。
(付記1) 入力電流を第1の電圧信号に変換する第1の増幅器と、該第1の電圧信号を増幅した第2の電圧信号を出力する第2の増幅器とを備えた増幅回路において、
前記電圧信号に基づくゲイン調整信号を生成する第1のゲイン調整回路と、
前記ゲイン調整信号に基づいてバイアス調整信号を生成するバイアス調整回路とを備え、
前記ゲイン調整信号にて前記第1の増幅器に備えられた電流電圧変換抵抗の抵抗値を調整し、前記バイアス調整信号にて前記第1の増幅器の出力点におけるバイアス電流を調整することを特徴とする増幅回路。
(付記2) 前記第1の増幅器は、前記電流電圧変換抵抗と直列に接続され該電流電圧変換抵抗にバイアス電流を流す電流源を有し、
前記バイアス調整回路は前記電流源の電流量を調整することを特徴とする付記1記載の増幅回路。
(付記3) 前記第1の増幅器は、前記電流電圧変換抵抗と並列に接続された電流源を有し、該接続点が抵抗を介して高電位電源に接続され、
前記バイアス調整回路は該電流源の電流量を調整することを特徴とする付記1記載の増幅回路。
(付記4) 前記電流電圧変換抵抗はバイポーラトランジスタまたはMOS型トランジスタを介して高電位電源に接続され、該トランジスタの制御端子と高電位電源との間に接続された抵抗と、前記制御端子と低電位側電源との間に接続された電流源とを有し、
前記バイアス調整回路は該電流源の電流量を調整することを特徴とする付記1記載の増幅回路。
(付記5) 前記第1の増幅器は前記入力電流が大電流のときに前記出力電圧を所定電位にクランプするクランプ回路を有していることを特徴とする付記1〜4のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記6) 前記第1のゲイン調整回路は、前記電圧信号のピークレベルを保持するピークホールド回路と、前記ピークホールド回路の出力信号を増幅してゲイン調整信号を生成する出力回路とを有し、
該出力回路は、
前記ピークホールド回路の出力信号を増幅する増幅器と、
前記電流電圧変換抵抗と同じ電気的特性を持つ可変抵抗と、
前記可変抵抗に前記ピークホールド回路の出力信号に応じた第1の電流を流す第1の増幅器と、
入力端子に接続された抵抗の抵抗値と該抵抗に流れる第2の電流の電流値との積を、前記可変抵抗の抵抗値と前記第1の電流の電流値の積と等しくするように前記可変抵抗に供給する信号を前記ゲイン調整信号として出力する増幅器とを備えたこと
を特徴とする付記1〜5のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記7) 前記第1のゲイン調整回路は、前記電圧信号のピークレベルを保持するピークホールド回路と、前記ピークホールド回路の出力信号を増幅してゲイン調整信号を生成する出力回路と、前記ゲインをリセットするべく前記ピークホールド回路の保持電荷を放電する放電回路とを有し、
前記放電回路は、前記ピークホールド回路の出力信号と基準信号とが入力された電流出力型増幅器であり、該増幅器の出力信号が前記ピークホールド回路の出力信号が入力される端子に帰還されることを特徴とする付記1〜6のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記8) 前記第1のゲイン調整回路は、前記電圧信号のピークレベルを保持するピークホールド回路と、前記ピークホールド回路の出力信号を増幅してゲイン調整信号を生成する出力回路と、前記ゲインをリセットするべく前記ピークホールド回路の保持電荷を放電する放電回路とを有し、
前記出力回路は、前記ピークホールド回路の出力信号と基準信号とが入力された増幅器と、前記電流電圧変換抵抗と並列に接続された抵抗に該増幅器の出力信号に応じた電流を流す第1の電流源とを備え、
前記放電回路は、前記ピークホールド回路の出力端子と低電位電源との間に接続され前記第1の電流源とカレントミラー接続された第2の電流源であることを特徴とする付記1〜6のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記9) 前記バイアス調整回路は、
前記電流電圧変換抵抗と同じ電気的特性を持ち、前記ゲイン調整信号にてその抵抗値が調整される可変抵抗と、
入力端子に接続された抵抗の抵抗値と該抵抗に流れる第1の電流の電流値との積を、前記可変抵抗の抵抗値と該可変抵抗に流れる第2の電流の電流値の積と等しくするように前記可変抵抗に接続された電流源に流れる電流量を調整する信号を前記バイアス調整信号として出力する増幅器と
を備えたことを特徴とする付記1〜8のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記10) 前記電圧信号に基づいて前記第2の増幅器のゲインを調整する第2のゲイン調整回路を備えたこと
を特徴とする付記1〜9のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記11) 前記電圧信号に基づいて第2のゲイン調整信号を生成する第2のゲイン調整回路を備え、
前記バイアス調整回路の出力信号と前記第2のゲイン調整信号に基づいて前記第1の増幅器の出力点におけるバイアス電流を調整すること
を特徴とする付記1〜9のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記12) 前記第1及び第2の増幅器の間に挿入接続された帯域通過フィルタと、
前記電圧信号に基づいて前記帯域通過フィルタの周波数特性を調整する第2のゲイン調整回路と
を備えたことを特徴とする付記1〜9のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記13) 前記電流電圧変換抵抗にコンデンサを接続して低域通過フィルタを構成したことを特徴とする付記1〜12のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記14) 前記第2のゲイン調整回路は、前記第1のゲイン調整回路によるゲイン調整の限界付近から動作を開始することを特徴とする付記10〜13のうちの何れか一に記載の増幅回路。
(付記15) 信号光を受ける第1の受光素子と、前記第1の受光素子に流れる受信電流が前記入力電流として供給される付記1〜14のうちの何れか一に記載の増幅回路を含む受信回路とをモールドしてなる光通信装置であって、
前記信号光の一部を受ける第2の受光素子を備え、
前記増幅回路は、前記第2の受光素子に流れる電流に基づいて前記第1の増幅器を含むゲインを調整するべく第2のゲイン調整信号を生成する第2のゲイン調整回路を備えたことを特徴とする光通信装置。
(付記16) 前記第2の受光素子は、前記信号光が照射される非素子形成領域と半導体基板により形成されるダイオードであることを特徴とする付記15記載の光通信装置。
(付記17) 前記第2の受光素子は、光送信用の発光素子であり、
送信信号に基づいて前記発光素子に送信電流を供給する送信回路と、前記発光素子を通信動作に応じて前記送信回路と前記受信回路とに切替接続する切替回路と、
を備えたことを特徴とする付記15記載の光通信装置。
【0158】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ゲインを調整しバイアス電位を安定させることができる増幅回路及び光通信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
【図2】 自動ゲイン調整回路の回路図である。
【図3】 自動バイアス調整回路の回路図である。
【図4】 光通信装置の概略構成図である。
【図5】 第一実施形態の動作波形図である。
【図6】 別の自動ゲイン調整回路の回路図である。
【図7】 別の自動ゲイン調整回路の回路図である。
【図8】 別の自動ゲイン調整回路の回路図である。
【図9】 図8の動作波形図である。
【図10】 別の自動ゲイン調整回路の回路図である。
【図11】 第二実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
【図12】 第三実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
【図13】 第四実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
【図14】 第五実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
【図15】 第六実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
【図16】 第七実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
【図17】 別の光通信装置の概略構成図である。
【図18】 第八実施形態の光受信アンプのブロック回路図である。
【図19】 プリアンプ回路とバンドパスフィルタの回路図である。
【図20】 第一従来例の光受信アンプのブロック回路図である。
【図21】 第二従来例の光受信アンプのブロック回路図である。
【符号の説明】
41 第1の増幅器としてのプリアンプ
42 第2の増幅器としてのメインアンプ
44 ゲイン調整回路
45 バイアス調整回路
VABC バイアス調整信号
VAGC ゲイン調整信号
VAGC2 第2のゲイン調整信号
VFM 第1の電圧信号
VRP 第2の電圧信号
PD 第1の受光素子としてのフォトダイオード
DP 第2の受光素子としてのダイオード

Claims (8)

  1. 入力電流を第1の電圧信号に変換する第1の増幅器と、該第1の電圧信号を増幅した第2の電圧信号を出力する第2の増幅器とを備えた増幅回路において、
    前記電圧信号に基づくゲイン調整信号を生成する第1のゲイン調整回路と、
    前記ゲイン調整信号に基づいてバイアス調整信号を生成するバイアス調整回路とを備え、
    前記ゲイン調整信号にて前記第1の増幅器に備えられた電流電圧変換抵抗の抵抗値を調整し、前記バイアス調整信号にて前記第1の増幅器の出力点におけるバイアス電流を調整し、
    前記バイアス調整回路は、
    前記電流電圧変換抵抗と同じ電気的特性を持ち、前記ゲイン調整信号にてその抵抗値が調整される可変抵抗と、
    入力端子に接続された抵抗の抵抗値と該抵抗に流れる第1の電流の電流値との積を、前記可変抵抗の抵抗値と該可変抵抗に流れる第2の電流の電流値の積と等しくするように前記可変抵抗に接続された電流源に流れる電流量を調整する信号を前記バイアス調整信号として出力する増幅器と
    を備えたことを特徴とする増幅回路。
  2. 前記第1のゲイン調整回路は、前記電圧信号のピークレベルを保持するピークホールド回路と、前記ピークホールド回路の出力信号を増幅してゲイン調整信号を生成する出力回路と、前記ゲインをリセットするべく前記ピークホールド回路の保持電荷を放電する放電回路とを有し、
    前記放電回路は、前記ピークホールド回路の出力信号と基準信号とが入力された電流出力型増幅器であり、該増幅器の出力信号が前記ピークホールド回路の出力信号が入力される端子に帰還されることを特徴とする請求項1記載の増幅回路。
  3. 前記電圧信号に基づいて前記第2の増幅器のゲインを調整する第2のゲイン調整回路を備えたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の増幅回路。
  4. 前記第1及び第2の増幅器の間に挿入接続された帯域通過フィルタと、
    前記電圧信号に基づいて前記帯域通過フィルタの周波数特性を調整する第2のゲイン調整回路と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の増幅回路。
  5. 前記電流電圧変換抵抗にコンデンサを接続して低域通過フィルタを構成したことを特徴とする請求項1〜4のうちの何れか一項記載の増幅回路。
  6. 前記第2のゲイン調整回路は、前記第1のゲイン調整回路によるゲイン調整の限界付近から動作を開始することを特徴とする請求項3〜5のうちの何れか一項記載の増幅回路。
  7. 信号光を受ける第1の受光素子と、前記第1の受光素子に流れる受信電流が前記入力電流として供給される請求項1〜6のうちの何れか一項に記載の増幅回路を含む受信回路とをモールドしてなる光通信装置であって、
    前記信号光の一部を受ける第2の受光素子を備え、
    前記増幅回路は、前記第2の受光素子に流れる電流に基づいて前記第1の増幅器を含むゲインを調整するべく第2のゲイン調整信号を生成する第2のゲイン調整回路を備えたことを特徴とする光通信装置。
  8. 前記第2の受光素子は、前記信号光が照射される非素子形成領域と半導体基板により形成されるダイオードであることを特徴とする請求項7記載の光通信装置。
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