JP4886725B2 - トランスインピーダンスアンプ回路 - Google Patents

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Description

この出願は、トランスインピーダンスアンプ(TIA:Trans Impedance Amplifier)回路に関し、特に、電源電圧の制約を受けにくいトランスインピーダンスアンプ回路に関する。
TIA回路は、フォトディテクタ(例えば、フォトダイオード)により光信号から変換された電流信号を、電圧信号に変換する回路であり、例えば、海底ケーブルを使用した光通信システムを始めとする大容量高速光通信システムや高性能サーバとその周辺機器とを繋ぐ光インターコネクト装置における光受信機に使用されている。
図1はTIA回路を適用した光通信システムの一例を示すブロック図である。
図1に示されるように、光通信システムは、光送信機100からの光出力を、送信側光アンプ110,光ファイバ300および受信側光アンプ210を介して光受信機200に伝送する。
光送信機100は、レーザダイオード等の光源101、光源101からの出力光を受け取って変調した光信号を送信側光アンプ110に供給する光変調器102、複数のパラレルデータをシリアルデータに変換するマルチプレクサ(MUX)103、クロックアンプ104、クロックアンプ104からのMUX103のデータ変換タイミングに同期したクロックによりMUX103からのシリアルデータを取り込んで出力するD−フリップフロップ(D−F/F)105、および、D−F/F105の出力により光変調器102を駆動するドライバ106を備えている。
また、光受信機200は、送信側光アンプ110,光ファイバ300および受信側光アンプ210を介して伝送された光信号を受け取って電流信号に変換するフォトダイオード等のフォトディテクタ201、フォトディテクタ201からの電流信号(出力電流)を電圧信号に変換するTIA回路202、TIA回路202の出力電圧信号から伝送されたデータ(シリアルデータ)を識別して出力する識別部203、識別部203からのシリアルデータをパラレルデータに変換するデマルチプレクサ(DEMUX)204、TIA回路202の出力信号のタイミング抽出を行うタイミング抽出部205、並びに、タイミング抽出部205の出力信号からクロックを生成して識別部203およびDEMUX204に供給するクロックアンプ206を備えている。
ここで、TIA回路(202)の役割は、フォトディテクタ201の出力である電流信号を、後段の回路で処理し易い電圧信号へと変換することであり、この役割を果たす際に主な課題となるのは、入力信号電力が小さい場合でも雑音によってエラー発生率が大きく(一定値以上に)ならないようにすること、並びに、入力信号電力が大きい場合でもTIA回路が飽和しないようにすることである。
ところで、近年、TIA回路は、CMOSプロセスを用いて設計および製造されるようになってきている。
図2は従来のTIA回路とフォトディテクタとの接続状態を概略的に示す図であり、図2(a)は斜視図を示し、また、図2(b)は寄生容量および寄生インダクタンスを含めた回路構成を示している。
図2(a)および図2(b)において、参照符号201はフォトディテクタ(フォトダイオード)、202はTIA回路、240はボンディングワイヤ、そして、250は基板を示している。
図2(a)に示されるように、TIA回路202は、例えば、フォトダイオード201(および、受信側光アンプ210)と共に基板250上に設けられて光検出器(光信号検出装置)を構成し、光ファイバ300を介して供給される光信号をフォトダイオード201で検出し、そのフォトダイオード201の出力(電流信号)がパッド201a,ボンディングワイヤ240およびパッド202aを介してTIA回路202に供給されるようになっている。
図2(b)に示されるように、TIA回路202は、高電位電源線Vddと低電位電源線(接地)GNDとの間に直列接続された負荷抵抗221並びにnチャネル型MOS(nMOS)トンジスタ222および223を備え、フォトダイオード201のアノードは、パッド201a,ボンディングワイヤ240およびパッド202aを介してTIA回路202におけるトランジスタ222のソースおよびトランジスタ223のドレインの接続ノードに繋がれている。
図2(b)において、参照符号PC1はフォトダイオード201およびパッド201a等における寄生容量、PLはフォトダイオード201のパッド201aとTIA回路202のパッド202aを接続するボンディングワイヤ240等における寄生インダクタンス、そして、PC2はTIA回路202のパッド202a等における寄生容量を示している。
ここで、例えば、トランジスタ222のゲート(信号BS1)は接地され、また、トランジス223のゲートには信号BS2が供給されバイアス電流Ibを制御するようになっている。
このように、図2に示すTIA回路202は、電源Vddから接地GNDに向かって、負荷抵抗221、ゲート接地トランジスタ222およびバイアス電流を流すトランジスタ223を縦積みに接続するようになっている。
ところで、TIA回路において、ビットエラーレート(BER)は、次の式(1)により表される。
BER=Q÷R×(/in2×Δf)1/2 ・・・(1)
ここで、Qは係数、Rは変換効率、inは入力換算雑音電流(/in2は入力換算雑音電流に二乗の平均)、そして、Δfは雑音帯域である。
上記式(1)から明らかなように、BERは、負荷抵抗の値に反比例して低下することが分かる。
すなわち、図2に示すTIA回路202の設計パラメータを設定する場合、負荷抵抗221の値を小さくすると、フォトディテクタ201の電流信号を電圧信号に変換するゲインが下がると共に、熱雑音が増大してエラー発生率(BER)を悪化させることになる。一方、負荷抵抗221の値を大きく設定すると、電源電圧の制約からバイアス電流を一定以上に大きくすることができない(もし、バイアス電流を大きくすると負荷抵抗221によって発生する電圧降下が大きくなり、トランジスタ222および223の二段の縦積みの構成に適正な電圧を印加することができない)。
このように、図2に示す従来のTIA回路では、負荷抵抗の値とバイアス電流の値の間にトレードオフの関係があり、フォトディテクタ201の出力電流の大きさ(フォトディテクタ201に対する光入力信号の強さ)に関わらず信号を正しく判別することが困難であった。
ところで、従来、入力ダイナミックレンジの拡大および高トランスインピーダンス利得化を容易にするために、ベース接地されたトランジスタと、入力端子とされるそのエミッタに接続された可変電流源と、出力端子とされるそのコレクタに接続された負荷用の抵抗器と、そのベースに接続された定電圧源と、出力端子と可変電流源との間に設けられた電流源制御回路と、を設け、可変電流源が、制御信号によってその電流値を変えられる機能を有し、電流源制御回路が、出力端子の出力電圧に応じて前記電流値を変えるための制御信号を出力するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−205047号公報
上述したように、図2に示すTIA回路202では、小さい入力信号を正しく判別できるように負荷抵抗221の値を大きく設定すると、トランジスタ223に適正なバイアス電圧を印加することが困難になり、負荷抵抗の値とバイアス電流の値の間にトレードオフの関係を生じていた。
この設計における困難は、電源電圧Vddが低いためにおこるものであるが、仮に、単純に電源電圧Vddを高くすると、今度は大きい入力信号が入ってきた場合にトランジスタ222および223に耐圧以上の電圧が印加されてしまうことになる。
この出願は、上述した従来技術が有する課題に鑑み、入力電流の大きさに関わらず信号を正しく判別することができるTIA回路の提供を目的とする。
本実施形態によれば、入力電流を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプ回路であって、異なる電圧を供給する複数の電源電圧手段と、前記入力電流に応じて前記複数の電源電圧手段を切り替えて使用する電圧を制御する制御手段と、を備えるトランスインピーダンスアンプ回路が提供される。
各実施例によれば、入力電流の大きさに関わらず信号を正しく判別することができるTIA回路を提供することができる。
図3は本実施形態のTIA回路とフォトディテクタとの接続状態を概略的に示す図である。
図3と図2(b)との比較から明らかなように、本実施形態のTIA回路では、トランジスタ22のドレインに対して、スイッチ素子241,242,243および負荷抵抗211,212,213を介して電源電圧Vdd1,Vdd2,Vdd3を供給するようになっており、フォトディテクタ201の出力電流に応じてスイッチ素子241〜243のオン/オフ制御を行うようになっている。
ここで、出力端子OUTのコモン電位Vcmは、次の式(2)により表される。
Vcm=Vdd−R×Ib ・・・(2)
なお、負荷抵抗211,212,213の抵抗値R(R1,R2,R3)および電源電圧Vdd(Vdd1,Vdd2,Vdd3)には、R1>R2>R3およびdd1>Vdd2>Vddの関係が成立している。
そして、TIA回路の入力信号電力(TIA回路の入力電流:フォトディテクタの出力電流)が小さいとき、すなわち、フォトディテクタに対する光入力信号が弱いときには、スイッチ素子241のみオン状態とし、高い電位の電源線(Vdd1)に繋がれた大きな抵抗値R1の負荷抵抗211を使用して、負荷抵抗211によって発生する大きな電圧降下を利用し、逆に、フォトディテクタの出力電流が大きいとき、すなわち、フォトディテクタに対する光入力信号が強いときには、スイッチ素子243のみオン状態とし、低い電位の電源線(Vdd3)に繋がれた小さな抵抗値R3の負荷抵抗213を使用して、負荷抵抗213によって発生する小さな電圧降下を利用する。
ここで、フォトディテクタの出力電流が通常のとき、すなわち、フォトディテクタに対する光入力信号が中程度のときには、スイッチ素子242のみオン状態とし、中間電位の電源線(Vdd2)に繋がれた中間の抵抗値R2の負荷抵抗212を使用して、負荷抵抗212によって発生する中間の電圧降下を利用する。
なお、各負荷抵抗211,212,213の抵抗値R1,R2,R3と各電源電圧Vdd1,Vdd2,Vdd3との間には、Vcm=Vdd1−R1×Ib=Vdd2−R2×Ib=Vdd3−R3×Ibの関係が成立している。
以上において、図3では、電源(電源電圧Vdd1,Vdd2,Vdd3),スイッチ素子241,242,243および負荷抵抗211,212,213は3組とされているが、これは2組、或いは、4組以上の複数組とすることも可能である。
このように、本実施形態のTIA回路によれば、出力端子OUTのコモン電位Vcmを一定に維持しつつ、二つの縦積みトランジスタ22および23に印加される電圧を一定に保つことができる。
また、トランジスタの耐圧以上の高い電源電圧(例えば、電源電圧Vdd1)を用いているにも関わらず、コモン電位Vcmを通常の電源電圧(例えば、電源電圧Vdd2)を使用する場合と同様に、その通常の電源電圧よりも低い値(Vdd2−R2×Ib)に維持することが可能になり、耐圧によってトランジスタの信頼性が劣化するといった問題も回避することができる。すなわち、例えば、1.2Vで動作する高速なトランジスタを使用してTIA回路を構成することが可能になる。
以下、トランスインピーダンスアンプ(TIA)回路の実施例を、添付図面を参照して詳述する。
図4は第1実施例のTIA回路を示す図である。図4において、参照符号207はレベル検出用抵抗、そして、208は選択信号生成回路を示している。
図4と上述した図3との比較から明らかなように、本第1実施例のTIA回路は、電源(電源電圧:3.3V,1.2V),スイッチ素子244,245および負荷抵抗214,215を2組とした例を示すものである。
図4に示されるように、フォトディテクタ(フォトダイオード)201の出力電流は、レベル検出用抵抗207により電圧信号として選択信号生成回路に供給され、選択信号生成回路208からの選択信号によりスイッチ素子244および245のオン/オフ制御を行うようになっている。
ここで、TIA回路の出力端子OUTのコモン電位Vcmと、各負荷抵抗214,215の抵抗値および各電源電圧との間には、
Vcm=3.3−800×0.003=1.2−100×0.003=0.9[V]
の関係が成立し、コモン電位Vcmを一定に維持しつつ、二つの縦積みトランジスタ22および23に印加される電圧も一定に保つようになっている。
なお、nMOSトランジスタ22のゲートには第1バイアス信号BS1が供給され、また、nMOSトランジスタ23のゲートには第2バイアス信号BS2が供給され、そして、トランジスタ23にはバイアス電流Ibが流れるようになっている。
図5および図6は図4のTIA回路の動作を説明するための図である。
まず、フォトダイオード201の出力電流が小さいときには、図4および図5に示されるように、選択信号生成回路208からの選択信号によりスイッチ素子244をオンすると共にスイッチ素子245をオフするように制御し、高い電位(3.3V)の電源線に繋がれた大きな抵抗値(800Ω)の負荷抵抗214を使用して、負荷抵抗214によって発生する大きな電圧降下(800×0.003=2.4V)を利用してフォトダイオード201により検出された信号の判別を行う。
一方、フォトダイオード201の出力電流が大きいときには、図4および図6に示されるように、選択信号生成回路208からの選択信号によりスイッチ素子244をオフすると共にスイッチ素子245をオンするように制御し、低い電位(1.2V)の電源線に繋がれた小さな抵抗値(100Ω)の負荷抵抗215を使用して、負荷抵抗215によって発生する小さな電圧降下(100×0.003=0.3V)を利用してフォトダイオード201により検出された信号の判別を行う。
図7は図4のTIA回路における選択信号生成回路の一例を示す図である。
図7に示されるように、選択信号生成回路208は、抵抗207の両端の電圧を所定の基準電圧Vrと比較するコンパレータ281、コンパレータ281の出力を受け取ってスイッチ素子244(245)のスイッチングを制御する論理回路282、並びに、インバータ283を備えている。ここで、スイッチ素子244および245は、pチャネル型MOS(pMOS)トンジスタとされ、トンジスタ244のゲートには論理回路282の出力(選択信号)が供給され、そして、トンジスタ245のゲートにはインバータ283により論理が反転された選択信号が供給されている。
これにより、フォトディテクタの出力電流(抵抗207の両端の電圧)が小さいときには、論理回路282から低レベル『L』の選択信号が出力されて大きな抵抗値の負荷抵抗214に接続されたトンジスタ244がオンされると共に、小さな抵抗値の負荷抵抗214に接続されたトンジスタ245がオフされ、逆に、フォトディテクタの出力電流が大きいときには、論理回路282から高レベル『H』の選択信号が出力されて大きな抵抗値の負荷抵抗214に接続されたトンジスタ244がオフされると共に、小さな抵抗値の負荷抵抗214に接続されたトンジスタ245がオンされる。
なお、図7に示すスイッチ素子244,245並びに選択信号生成回路208は、単なる例であり様々な素子並びに回路構成とすることができるのはいうまでもない。
図8は第2実施例のTIA回路を示す図であり、前述した図3と同様に、3組の電源(電源電圧Vdd1,Vdd2,Vdd3),スイッチ素子241,242,243および負荷抵抗211,212,213を備えた例を示すものである。
図8に示されるように、本第2実施例において、選択信号生成回路208’は、抵抗207の両端の電圧をそれぞれ異なる所定の基準電圧Vr1およびVr2と比較する2つのコンパレータ2811および2812、並びに、コンパレータ2811および2812の出力を受け取ってスイッチ素子241〜243のスイッチングを制御する論理回路2820を備えている。
そして、選択信号生成回路208’の出力信号により、抵抗207の両端の電圧に応じて、すなわち、フォトディテクタ201の出力電流に応じて、スイッチ素子241〜243のいずれかをオンするようになっている。なお、フォトディテクタ201の出力電流に応じたスイッチ素子241〜243のオン/オフ制御は、図3を参照して説明した通りである。
すなわち、負荷抵抗211,212,213の抵抗値R1,R2,R3および電源電圧Vdd1,Vdd2,Vdd3には、R1>R2>R3およびdd1>Vdd2>Vddの関係が成立しており、フォトディテクタ201の出力電流が小さいとき、には、スイッチ素子241のみオン状態とし、高い電位の電源線(Vdd1)に繋がれた大きな抵抗値R1の負荷抵抗211を使用して、負荷抵抗211によって発生する大きな電圧降下を利用し、逆に、フォトディテクタ201の出力電流が大きいときには、スイッチ素子243のみオン状態とし、低い電位の電源線(Vdd3)に繋がれた小さな抵抗値R3の負荷抵抗213を使用して、負荷抵抗213によって発生する小さな電圧降下を利用する。
なお、フォトディテクタ201の出力電流が通常のときには、スイッチ素子242のみオン状態とし、中間電位の電源線(Vdd2)に繋がれた中間の抵抗値R2の負荷抵抗212を使用して、負荷抵抗212によって発生する中間の電圧降下を利用することになる。
図8において、参照符号209は、バイアス電流Ibを流すトランジスタ23のゲートに供給する第2バイアス信号BS2を生成するバイアス信号生成回路であり、抵抗2091、容量2092およびコンパレータ2093を備えている。すなわち、バイアス信号生成回路209は、TIA回路の出力端子OUTの電圧(コモン電位Vcm)をモニタし、その電圧が所定レベルとなるように、トランジスタ23のゲートに供給される第2バイアス信号BS2をフィードバック制御するものである。
コンパレータ2093の一方の入力には、抵抗2091を介して出力端子OUTの電圧(Vcm)が印加され、また、コンパレータ2093の他方の入力には、バイアス信号生成用基準電圧Vrb(例えば、1.1V程度)が印加されており、コンパレータ2093の出力信号を、例えば、図示しないレベル変換回路を介してトランジスタ23のゲートに供給するようになっている。
図9は図8のTIA回路の変形例を示す図である。なお、図9では、図8における選択信号生成回路208’は省略されている。
図9と図8との比較から明らかなように、本変形例では、図8におけるバイアス電流Ibを流すトランジスタ23を、並列接続された複数のトランジスタ231〜23nで構成すると共に、バイアス電流を流すために使用するトランジスタをバイアス信号生成回路209’の出力信号CTによって制御するようになっている。
バイアス信号生成回路209’は、抵抗2091、容量2092、アナログ増幅器2094、A/D変換器2095およびバイアス信号処理回路400を備えている。ここで、バイアス信号生成回路209’も上述したバイアス信号生成回路209と同様に、TIA回路の出力端子OUTの電圧をモニタし、その電圧レベルをフィードバック制御するためのものである。
アナログ増幅器2094の一方の入力には、抵抗2091を介して出力端子OUTの電圧(Vcm)が印加され、また、アナログ増幅器2094の他方の入力には、バイアス信号生成用基準電圧Vrb(例えば、1.1V程度)が印加されている。
アナログ増幅器2094の出力信号はA/D変換器2095に供給され、A/D変換器2095からのバイアス信号制御信号CNT(/CNT)をバイアス信号処理回路400で処理し、複数のトランジスタ231〜23nにおいて、ゲートにバイアス信号(第2バイアス信号)BS2を印加してバイアス電流を流すために使用するトランジスタと、ゲートに接地電位(GND)を印加してバイアス電流を流すために使用しないトランジスタとを制御してTIA回路の出力端子OUTの電圧(Vcm)を所定の電圧レベルに維持するようになっている。
図10は図9のTIA回路のバイアス信号生成回路209’におけるバイアス信号処理回路400の一例を示す図である。
図10に示されるように、バイアス信号処理回路400は、トランジスタ231〜23nに対応して設けられた複数組のnMOSトランジスタ401〜403を備えている。トランジスタ401のゲートには、バイアス信号処理回路400からの正論理のバイアス信号制御信号CNTが供給され、また、トランジスタ403のゲートには負論理のバイアス信号制御信号/CNTが供給され、そして、トランジスタ402のソースおよびトランジスタ401のドレインの共通接続ノードに第2バイアス信号BS2が供給されている。
そして、各トランジスタ23(231〜23n)のゲートには、対応するバイアス信号処理回路400からのバイアス信号制御信号CNT,/CNTにより第2バイアス信号BS2または接地電位GNDの何れかが供給され、バイアス電流を流すために使用するか否かを制御してTIA回路の出力端子OUTの電圧(Vcm)を所定の電圧レベルに維持するようになっている。
図11は図10のバイアス信号処理回路で使用する第2バイアス信号を生成する回路の一例を示す図である。
図10に示すバイアス信号処理回路400において、トランジスタ402のソースおよびトランジスタ401のドレインの共通接続ノードに供給される第2バイアス信号BS2は、図11に示されるような回路により生成される。
すなわち、図11に示されるように、第2バイアス信号BS2の生成回路は、抵抗601,602,604、差動アンプ603、nMOSトランジスタ605,608、および、pMOSトランジスタ606,607を備えて構成される。
差動アンプ603の一方の入力には、高電位電源線(Vdd0)と接地線(GND)との間に直列に接続した抵抗601,602による抵抗分割で得られた所定の電圧信号が供給され、また、差動アンプ603の他方の入力には、抵抗604とトランジスタ605のドレインの共通接続ノードの電圧信号が供給されている。
ここで、高電位電源線の電位Vdd0は、例えば、バンドギャップリファレンス(BGR:Band Gap Reference)回路などの温度や電源電圧の変動に対して安定な回路から供給される電圧であり、差動アンプ603の他方の入力の電位(Vdd−If×Rf)を上記安定な電圧Vdd0を抵抗分割した電位(差動アンプ603の一方の入力の電位)と等しくなるようにフィードバック制御を行うようになっている。
差動アンプ603の出力は、トランジスタ605のゲートおよびトランジスタ608のゲートに共通接続され、また、トランジスタ608のソースは接地線に接続され、トランジスタ608のドレインはpMOSトランジスタ606のゲートおよびドレイン並びにpMOSトランジスタ607のゲートに共通接続されている。ここで、トランジスタ606および607は、カレンントミラー接続されている。
さらに、トランジスタ607のソースは高電位電源線Vddに接続され、そして、トランジスタ607のドレインから第2バイアス信号BS2が取り出されるようになっている。
図12はTIA回路における第1バイアス信号BS1を生成する回路の一例を示す図である。
トランジスタ22のゲートに供給される第1バイアス信号BS1は、図12(a)に示されるように、例えば、接地電位(GND)とすることがで、或いは、図12(b)に示されるように、高電位電源線(Vdd)と接地線(GND)との間に直列に接続した抵抗501,502による抵抗分割で得られた所定の電圧信号とすることができる。
なお、上述した第1バイアス信号BS1および第2バイアス信号BS2を生成するための回路は、単なる例であり、様々な回路を適用することができるのはいうまでもない。
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに、以下の付記を開示する。
(付記1)
入力電流を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプ回路であって、
異なる電圧を供給する複数の電源電圧手段と、
前記入力電流に応じて前記複数の電源電圧手段を切り替えて使用する電圧を制御する制御手段と、を備えるトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記2)
付記1に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
前記入力電流は、フォトディテクタの出力電流であるトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記3)
付記1または2に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
前記複数の電源電圧手段の少なくとも1つは、前記トランスインピーダンスアンプ回路を構成するトランジスタの耐圧よりも高い電圧を供給し、
前記制御手段は、前記トランスインピーダンスアンプ回路を構成するいずれのトランジスタにおいても当該トランジスタの耐圧以上の電圧が印加されないように前記複数の電源電圧手段の接続を制御するトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記4)
付記1〜3のいずれか1項に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
前記複数の電源電圧手段は、それぞれ異なる電位の電源線に直列接続されたスイッチ素子および負荷抵抗を備え、
前記負荷抵抗は、接続される当該電源線の電圧に対応した抵抗値を有するトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記5)
付記4に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
前記制御手段は、前記各電源電圧手段の前記各スイッチ素子のいずれか1つをオンに制御するトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記6)
付記5に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、さらに、
前記各スイッチ素子および前記各スイッチ素子を介した前記各電源線と接地線との間に直列接続される第1トランジスタおよび第2トランジスタを備え、
前記第1トランジスタの制御電極に第1バイアス信号を供給すると共に、前記第2トランジスタの制御電極に第2バイアス信号を供給して当該第2トランジスタに所定のバイアス電流を流すようにしたトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記7)
付記6に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
前記各電源手段は、対応する前記各電源電圧および前記各負荷抵抗により、当該各負荷抵抗の両端にそれぞれ異なる電圧を生じるようになっているトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記8)
付記7に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
前記制御手段は、
前記入力電流が小さい場合には、前記負荷抵抗の抵抗値が大きい前記電源手段の前記スイッチ素子をオンし、且つ、
前記入力電流が大きい場合には、前記負荷抵抗の抵抗値が小さい前記電源手段の前記スイッチ素子をオンするトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記9)
付記1〜8のいずれか1項に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、さらに、
前記トランスインピーダンスアンプ回路の出力端子の電圧を所定の電圧レベルに維持する手段を備えるトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記10)
付記2に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、前記フォトディテクタは、フォトダイオードであるトランスインピーダンスアンプ回路。
(付記11)
1つの基板上に付記1〜10のいずれか1項に記載のトランスインピーダンスアンプ回路および前記フォトディテクタを備えた光信号検出装置。
TIA回路の適用例を示すブロック図である。 従来のTIA回路とフォトディテクタとの接続状態を概略的に示す図である。 本実施形態のTIA回路とフォトディテクタとの接続状態を概略的に示す図である。 第1実施例のTIA回路を示す図である。 図4のTIA回路の動作を説明するための図(その1)である。 図4のTIA回路の動作を説明するための図(その2)である。 図4のTIA回路における選択信号生成回路の一例を示す図である。 第2実施例のTIA回路を示す図である。 図8のTIA回路の変形例を示す図である。 図9のTIA回路のバイアス信号生成回路におけるバイアス信号処理回路の一例を示す図である。 図10のバイアス信号処理回路で使用する第2バイアス信号を生成する回路の一例を示す図である。 TIA回路における第1バイアス信号を生成する回路の一例を示す図である。
符号の説明
100 光送信機
101 光源(レーザダイオード)
102 光変調器
103 マルチプレクサ(MUX)
104 クロックアンプ
105 D−フリップフロップ(D−F/F)
106 ドライバ
110 送信側光アンプ
200 光受信機
201 フォトディテクタ(フォトダイオード)
202 トランスインピーダンスアンプ(TIA)回路
203 識別部
204 デマルチプレクサ(DEMUX)
205 タイミング抽出部
206 クロックアンプ
207 レベル検出用抵抗
208,208’ 選択信号生成回路
209,209’ バイアス信号生成回路
210 受信側光アンプ
240 光ファイバ
250 基板
300 光ファイバ

Claims (5)

  1. 入力電流を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプ回路であって、
    異なる電圧を供給する複数の電源電圧手段と、
    前記入力電流に応じて前記複数の電源電圧手段を切り替えて使用する電圧を制御する制御手段と、を備えるトランスインピーダンスアンプ回路。
  2. 請求項1に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
    前記入力電流は、フォトディテクタの出力電流であるトランスインピーダンスアンプ回路。
  3. 請求項1または2に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
    前記複数の電源電圧手段の少なくとも1つは、前記トランスインピーダンスアンプ回路を構成するトランジスタの耐圧よりも高い電圧を供給し、
    前記制御手段は、前記トランスインピーダンスアンプ回路を構成するいずれのトランジスタにおいても当該トランジスタの耐圧以上の電圧が印加されないように前記複数の電源電圧手段の接続を制御するトランスインピーダンスアンプ回路。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
    前記複数の電源電圧手段は、それぞれ異なる電位の電源線に直列接続されたスイッチ素子および負荷抵抗を備え、
    前記負荷抵抗は、接続される当該電源線の電圧に対応した抵抗値を有するトランスインピーダンスアンプ回路。
  5. 請求項4に記載のトランスインピーダンスアンプ回路において、
    前記制御手段は、前記各電源電圧手段の前記各スイッチ素子のいずれか1つをオンに制御するトランスインピーダンスアンプ回路。
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