JP4005329B2 - 道路用標示体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車線のセンターライン標示、車線誘導標示或いは交通規制誘導標示等を目的として、舗装路面に固定し配列した状態で用いる道路用標示体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
センターライン等に設置される従来の道路用標示体は、車両等にかなりの速度で踏みつけられることに耐えて復元し、且つ相当な回数そのような状況に耐え得ることが必要とされる。従って基材自体が柔軟で、踏みつけられたときに応力が集中し分離の原因となる接合部を極力作らない傾向がある。そのため、従来はキャップ部を含めたポール部とベース部を射出成形等により一体成形する方法がよく用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記の如き方法では、様々な仕様への対応に樹脂加工に係わる設備やそれに伴う費用、加工に係わる手間や時間等、種々の制約が生じることとなる。新たに金型を製作するには、道路用標示体のほぼ全体が成形可能な金型を新たに製作する必要があり、多額の費用を要する。また、後加工を行う方法では、成形に要する時間に加え、更に後加工を行う時間を要することから、迅速な納期に対応するには極めて困難である。これらの要因に加え、高さを異なるものにも対応しようとすれば、その制約は更に大きなものとなる。
【0004】
例えば、反射シートの貼着だけでは再帰反射性が足りず、キャップ部やベース部に再帰反射性を有する部材を取り付ける場合には、成形済みの道路用標示体に孔空けを行い、その孔にガラスビーズ等の再帰反射体を接着する等の方法が考えられるが、その孔明けや接着に必要な手間や部材は、本数が多くなるにつれて莫大なものとなる。
【0005】
そこで、本発明は種々の機能を付加したり、様々な形状のものを形成するのに係わる手間や費用が小さいものである道路用標示体を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上下端部が開口し、長さ方向に沿って同一の内径を有する円筒形の中空柱状体よりなるポール部と、ポール部の内径とほぼ同一の外径の挿入部を有するキャップ部とベース部とからなり、ポール部の上端にキャップ部の挿入部が、ポール部の下端にベース部の挿入部が挿入され、ポール部の内側面とキャップ部及びベース部の挿入部の外側面とが融着されて一体化され、ベース部の下端部にはアンカーボルトが突設され、該アンカーボルトが路面に植設されたアンカーナットに螺着されることで、路面に固着され、ベース部の外周面に沿って補助部材が設けられたものであって、前記外周面は下方に向かって外径が小さくなるよう傾斜され、補助部材には上方に向かって穴径が大きくなるようになされた貫通孔が設けられ、アンカーボルトが路面に植設されたアンカーナットに螺着されるときに、前記ベース部の外周面と前記補助部材の貫通孔の内周面が接するようになされたことを特徴とするものである。
【0008】
また本発明は、上下端部が開口し、長さ方向に沿って同一の内径を有する円筒形の中空柱状体よりなるポール部と、ポール部の内径とほぼ同一の外径の挿入部を有するキャップ部とベース部とからなり、ポール部の上端にキャップ部の挿入部が、ポール部の下端にベース部の挿入部が挿入され、ポール部の内側面とキャップ部及びベース部の挿入部の外側面とが融着されて一体化され、ベース部の外周面には補助部材が設けられたものであって、前記外周面は下方に向かって外径が大きくなるよう傾斜され、前記補助部材には上方に向かって穴径が小さくなるようになされた貫通孔が設けられ、前記補助部材が路面に固着されるとき、又は前記補助部材及びベース部が路面に固着されるときに、前記ベース部の外周面と前記補助部材の貫通孔の内周面が接するようになされたことを特徴とするものである。
【0010】
また、これらの道路用標示体のキャップ部及び/又はベース部にその外周面に沿って溝部が設けられ、該溝部にガラスビーズを装着したベルト状体である再帰反射体が取り付けられたことを特徴とするものである。
【0012】
道路用標示体はポール部、キャップ部、ベース部の分離し、ポール部は単なる中空柱状体であり、キャップ部、ベース部はポール部の内径とほぼ同一の外径の挿入部さえ設けておけば、他の部分の形状を変更したり、他の部材を付加したりして、種々の形状や機能を持たせることができる。またポール部の長さを変更することのみで種々の高さを有する道路用標示体を形成することが可能である。また各部材を融着により接合していることで、外観上接合部がほとんど目立たず、且つ接合部が溶融して一体化されているため、強固な接合力を得ることができ、長期間に亘る車両等の踏みつけにも耐えうるものとなる。
【0013】
ポール部の長さは任意のものとできるが、長さ方向に沿って内径は同一のものであり、キャップ部、ベース部の挿入部はそれぞれポール部の内径に合わせて成形する必要がある。キャップ部、ベース部はそれぞれ挿入部を有することで、融着の際、特に融着に係わるもの以外の外力を加えることなく融着させることが可能である。ポール部を形成するのは単なる円筒状の中空柱状体であり、それらをある程度の長さのものを在庫しておき、必要に応じて任意の長さに切断してポール部とし、同じく在庫してあるキャップ部、ベース部と融着により接合することで、オーダーに対して迅速な対応が可能である。
【0014】
また、道路用標示体が有する機能を種々のものに変更するために新たな金型を製作する場合においても、金型が必要となるのはキャップ部及びベース部についてであり、ポール部を合わせたほぼ全体の金型よりはるかに小さいものとなり、従って製作に要する時間や費用等は格段に小さいものとなり得る。
【0015】
また、ベース部からアンカーボルトを突設させ、道路に植設したアンカーナットに螺着させることで、他の部材を必要とすることなく容易に路面に道路用標示体を固着することができる。
【0016】
また、ベース部の外周面を下方に向かって外径が小さくなるよう傾斜させ、補助部材に上方に向かって穴径が大きくなるようになされた貫通孔を設け、アンカーボルトが路面に植設されたアンカーナットに螺着されるときに、前記ベース部の外周面と前記補助部材の貫通孔の内周面が接するようにベース部の外周面に沿って補助部材が設けることで、ベース部が1種類であっても、補助部材の形状及び付加する機能を変更することで種々の道路用標示体となり得る。ベース部の外周面と補助部材の貫通孔の内周面が接し、その接触面が傾斜していることで、道路用標示体を路面に固着する際には、ベース面のみを固着すれば、補助部材はベース部から外れることなく、路面に設置することができる。
【0017】
また、同じくベース部の外周面に補助部材を設けるにおいて、外周面は下方に向かって外径が大きくなるよう傾斜され、前記補助部材には上方に向かって穴径が小さくなるようになされた貫通孔が設けられ、前記補助部材、ベース部が路面に固着されるとき、ベース部の外周面と前記補助部材の貫通孔の内周面が接するようにすることで、補助部材を路面に固着することで、ベース部は補助部材から外れることなく路面に設置される。路面に固着するのは、補助部材のみであってもよく、補助部材とベース部の両方であってもよい。また路面への固着方法は、接着やボルト、ナット等によるものであってよい。
【0018】
また、道路用標示体について大きな問題の1つに、標示体に貼着した反射シートが汚れ、または剥がれることで再帰反射性が喪失されるというものがあるが、ベース部には予めポール部の内径より外径の小さい標示体が取り付けられ、該標示体はポール部の内部に収納され、ポール部は透光性を有する材料により形成されていることで、収納された標識体が視認できると共に、ポール部により標識体が保護され、反射シートの汚れ、剥がれによる再帰反射性の喪失等を防止することができる。
【0019】
また、これらの道路標識体のキャップ部及び/又はベース部には、ガラスビーズの装着体、プリズム反射体等の再帰反射体が取り付けられることで、反射シートが汚れたり剥がれたりした場合においても再帰反射性を維持することができる。また、ポール部は中空の柱状体で、材料の節減、衝突に対する屈曲性の維持等の理由から、樹脂の厚みはそれ程大きなものではなく、再帰反射体を取り付けることで強度の低下が起こる恐れがある。比較的樹脂の厚みの大きいキャップ部、ベース部に再帰反射体を取り付けることで、かような強度の低下を低減することができる。
【0020】
前記の再帰反射体は、ガラスビーズを装着したベルト状体であって、キャップ部及び/又はベース部には、その外周面に沿って溝部が設けられ、該溝部に前記ベルト状体が取り付けられたものであ。予めガラスビーズをベルト状体に装着しておくことで、キャップ部やベース部にガラスビーズ等の再帰反射体を埋め込む必要がなく、ベルト状体を巻き付けるだけで容易に取り付けが可能である。また、キャップ部、ベース部に形成した溝部にベルト状体を取り付けることで、ベルト状体はずれることなく道路用標示体に巻き付けることができる。更にはキャップ部、ベース部は、溝部を形成してもポール部と比較してそれ程強度の低下が起こるものではなく、溝部の形成には好適な部位である。
【0021】
本発明に係わる融着は、超音波融着、高周波融着でもよいが、融着部材同士が円筒状であることを考慮すると、融着部全体でほぼ一定の融着強度を得ることが容易である回転融着を行うのがより好ましい。回転融着とは、樹脂部材同士を接触させた状態で一方を回転させるか若しくは双方を逆の方向に回転させて、当接面に摩擦熱を発生させ、その熱により当接面部分の樹脂が溶融し冷却後は一体化されるものである。樹脂部材同士の当接面が融着部はポール部の内側面であり、外観上接合部は殆ど目立つことがない。
【0022】
ベース部の融着を行う部位についてはベース部の挿入部とポール部との融着部の外側を取り巻く形で外周壁を設け、融着部からの溶融樹脂漏れ等を隠蔽して外観を良好にすると同時に融着部の強度低下を防止する構造とするのが好ましい。外周壁はベース部との一体成形にて挿入部の外側にポール部の先端が嵌着される溝を形成した外側に設けてもよく、ベース部の挿入部とポール部を融着させた後、該融着部の外側に円筒状の別個の部材を融着等により接合して設けてもよく、また底部を有する円筒状の部材をベース部とポール部の融着部に嵌着しアンカーボルトをベースアンカーに螺着して固定する際にベース部と路面とに円筒状部材の底部が挟まれて固定される状態としてもよい。
【0023】
本発明に係わるポール部の成形方法は円筒状の中空の柱状体が形成できれば特に限定するものではなく射出成形によるものでもよいが、連続して内径が同一である中空柱状体が得られる中空押出成形又はスパイラル成形による方法が好ましい。前記の如き中空柱状体を成形する場合には、押出成形を行うことで射出成形より生産性及び効率が高くでき、また連続した中空柱状体が得られることから自在の長さの中空柱状体が成形可能であり、ポール部の長さに応じた長さの中空柱状体として在庫することができる。
【0024】
各部材の材質は成形及び融着が可能であれば特に限定するものではないが、成形の容易さ及び車両等の踏みつけに対する復元性、耐久性等を考慮すると熱可塑性ポリウレタンや軟質ポリオレフィン、エラストマー等が好適であり、融着の容易さから、熱可塑性の樹脂が好ましい。リサイクルの観点から各部材の材質は同一であることが好ましいが、強度等を考慮して別の材質とする場合でも接合部分の面積はそれ程大きくないことから、切断等により分割しても別材質の混入量は小さく、リサイクルは容易に可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
図1〜図7は本発明に係わる道路用標示体の基本的な実施の一形態を示すものであり、図1は本発明に道路用標示体の全体を示すものである。円筒状の中空柱状体であるポール部1の上端部にキャップ部2が、下端部にベース部3が回転融着により一体化されている。ベース部3の下端にはアンカーボルト31が突設されている。さらにポール部の上部の外側面には再帰反射性を有する反射シートRが被着されている。
【0026】
図2は道路用標示体を構成するポール部を示すものである。ポール部1は熱可塑性ポリウレタンを用いて中空押出成形により成形され、長さ方向に沿って同一の内径及び肉厚を有しており、その内部に中空部11が形成されているものである。
【0027】
図3は道路用標示体を構成するキャップ部を示すものである。キャップ部2は熱可塑性ポリウレタンを用いて射出成形により成形され、外径の大部分がポール部の外径と同一である露出部21と、外径がポール部の内径とほぼ同一である挿入部22を有している。
【0028】
図4は、キャップ部のポール部への取り付け状態を示すものである。キャップ部2の内、挿入部22がポール部1の中空部11に挿入され、回転融着によりポール部1の内側面にキャップ部2の挿入部22の外側面が融着される。また、キャップ部2の上方の頂点には、車両踏み付けの際に圧縮された空気が抜けることが出来るよう、空気抜き用の孔23が穿設されている。挿入部22には、その外側面に沿って凸部221が設けられ、この凸部221が溶融することで融着が確実に行われ、また融着時に溶融した樹脂がポール部1の外にまではみ出す恐れを小さくできる。
【0029】
図5は、道路用標示体を構成するベース部と、そのベース部がポール部と融着される状態を示す断面図である。本実施形態において、ベース部3は、予め補強材32が形成されており、また挿入部34と外側壁33の間に、ポール部1の下端が挿入される嵌挿部35が設けられている。また、ベース部3には、予めアンカーボルト31が植設されている。ポール部1がべース部3に回転融着されるには、ポール部1の中空部11にベース部3の挿入部34が挿入され、ポール部1の内周面とベース部3の挿入部34の外周面が融着される。また融着時には同時に外側壁33の内周面と、ポール部1の外周面が融着されてもよい。ベース部3には外側壁33が設けられていることで、融着時に溶融した樹脂が、外から見える箇所にはみ出し、外観が悪化するのを防止できる。
【0030】
図6は、図5に示した本発明に係わるベース部の実施形態の変形を示すものである。ベース部3には、ポール部1が挿入される嵌挿部35の他に、補強材32となるポールの嵌挿部36が設けられ、これらにそれぞれポール部1及び中空部を有する筒状のポールから形成された補強材32の下端が挿入されて、回転融着されることで、ベース部3とポール部1及び補強材32は強固に一体化される。また、ベース部3を成形する段階で補強材32を設けておく必要がないことから、金型の形状を簡略なものとすることができる。
【0031】
図7は、図1〜図6において形成された道路用標示体が路面に固着される状態を示す断面図である。路面Gに予め埋設されたアンカーナットNに、本発明に係わるベース部3に植設されたアンカーボルト31が螺着されることで、道路用標示体は路面Gに固着されることとなる。
【0032】
図8〜図10は本発明に係わる道路用標示体で、ベース部の外周面に沿って補助部材を設けたものを示し、図8は、ベース部外周面が下方に向かって外径が小さくなるように形成されたものである。ポール部1の下端はベース部3に融着され、ベース部3にはアンカーボルト31が植設されているが、ベース部3が、補助部材4の貫通孔41に挿入され、アンカーボルト31が図7に示す如く路面に螺着されると、ベース部3の外周面37は、補助部材4の上方に向かって穴径が大きくなされた貫通孔41の内側面42と接し、外周面37が内側面42を路面に押しつけることで、補助部材4は道路用標示体に密着した状態で外れることがなくなる。また、外周面37と内側面42を融着させて、ベース部3と補助部材4とをより強固に一体化してもよい。
【0033】
本実施形態における補助部材4は、下部が占める面積を大きくして道路用標示体として運転者から認識し易くすると共に、車両が乗り上げた際にハンドルを取られたりしないよう、円錐状の形状となされたものである。補助部材4は、上方に向かって穴径が大きくなされた貫通孔41を設けておくことで、ベース部3の形状を変更することなく様々な形状や機能を付加したものに変更することが可能となり、ベース部3の形成に要する金型は1種類で済むことととなる。また、補助部材4を設けない状態でも、路面に設置して道路用標示体とすることも可能である。
【0034】
図9は、ベース部外周面が下方に向かって外径が大きくなるように形成されたものであり、ベース部にはアンカーボルトは植設されていない。補助部材4に設けられた貫通孔41は下方に向かって穴径が大きくなるようになされ、ベース部3が、下方から貫通孔41に挿入される。図8に示したものと逆に、補助部材4側にアンカーボルト31を貫通させて路面に固着することで、内側面42が外側面37を下方に押しつけ、道路用標示体は補助部材4に密着した状態で外れることがなくなる。また、外周面37と内側面42を融着させて、ベース部3と補助部材4とをより強固に一体化してもよい。本実施形態においては、補助部材4を路面に固着するのにアンカーボルト31を用いているが、補助部材4の下面と路面を接着剤等により接着させてもよく、また補助部材4の下面に加えてベース部3の下面も路面に接着させてもよい。図10が、図8及び図9に示した実施形態における道路用標示体の全体を示すものであり、ポール部1の上方には再帰反射性を有する反射シートRが貼着されている。
【0035】
図11は、本発明に係わる実施の一形態であって、透光性のポール部の内部に標示体を設けたものである。道路用標示体が抱える1つの大きな問題点として、貼着した反射シートが車両の踏みつけ等により汚れたり、剥がれたりすることで視認性が低下する点が挙げられるが、本実施形態においては、予めベース部3の補強材32にポール部1の内径より小さい外径の、筒状の標示体10を融着しておき、その後透光性の材料から形成されたポール部1に、ベース部3及びキャップ部2を回転融着している。反射シート(図示せず)は標示体10の外周面に貼着されており、ポール部1が透光性を有する材料により形成されていることから、標示体10及び貼着された反射シートは視認できる。しかし、反射シートは車両の踏みつけ等からポール部1により保護され、汚れ、剥がれの発生が防止されている。また、本実施形態の道路用標示体は、キャップ部2及びベース部3に特殊なものを用いる必要がなく、ポール部1を透光性のものとし、標示部10を付加するだけで容易に形成が可能なものである。
【0036】
図12及び図13は、本発明に係わる実施の一形態を示すもので、ベース部、キャップ部に再帰反射体を取り付けた道路用標示体を示す概略図である。図12はキャップ部にプリズム反射体5aが取り付けられているものである。本実施形態において、再帰反射体を取り付けるに当たりキャップ部2以外は特に形状を変更する必要がなく、種々の機能を付加するのは容易に可能であることがわかる。
【0037】
図13は、キャップ部2及びベース部3にガラスビーズを装着した再帰反射性を有するであるベルト状体5bが取り付けられている道路用標示体を示している。キャップ部2及びベース部3はその外面に沿って溝部(図示せず)が設けられ、その溝部にベルト状体5bは巻き付けられて固定されており、車両の踏みつけ等によりベルト状体5bがずれることがなく、またベルト状体5bの再帰反射体はガラスビーズであり、反射シートと比較して汚れにくく、また脱落する恐れも小さい。ポール部1に溝部を設けると、その部位の強度が低下し、ポール部1が破損する恐れがあるが、キャップ部2、ベース部3は比較的樹脂厚が大きく、溝部を設けても破損の恐れは小さい。また、キャップ部2、ベース部3のみの変更で種々の機能の付加が容易に可能である。
【0038】
【発明の効果】
道路用標示体はポール部、キャップ部、ベース部の分離し、ポール部は単なる中空柱状体であり、キャップ部、ベース部はポール部の内径とほぼ同一の外径の挿入部さえ設けておけば、他の部分の形状を変更したり、他の部材をふかしたりして、種々の形状や機能を持たせることができる。またポール部の長さを変更することのみで種々の高さを有する道路用標示体を形成することが可能である。また各部材を融着により接合していることで、外観上接合部がほとんど目立たず、且つ接合部が溶融して一体化されているため、強固な接合力を得ることができ、長期間に亘る車両等の踏みつけにも耐えうるものとなる。
【0039】
ポール部の長さは任意のものとできるが、長さ方向に沿って内径は同一のものであり、キャップ部、ベース部の挿入部はそれぞれポール部の内径に合わせて成形する必要がある。キャップ部、ベース部はそれぞれ挿入部を有することで、融着の際、特に融着に係わるもの以外の外力を加えることなく融着させることが可能である。ポール部を形成するのは単なる円筒状の中空柱状体であり、それらをある程度の長さのものを在庫しておき、必要に応じて任意の長さに切断してポール部とし、同じく在庫してあるキャップ部、ベース部と融着により接合することで、オーダーに対して迅速な対応が可能である。
【0040】
また、道路用標示体が有する機能を種々のものに変更するために新たな金型を製作する場合においても、金型が必要となるのはキャップ部及びベース部についてであり、ポール部を合わせたほぼ全体の金型よりはるかに小さいものとなり、従って製作に要する時間や費用等は格段に小さいものとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる道路用標示体の実施の一形態を示すものである。
【図2】図1の道路用標示体を構成するキャップ部を示すものである。
【図3】図1の道路用標示体を構成するポール部を示すものである。
【図4】図1の道路用標示体を構成するベース部周辺の一例を示す断面図である。
【図5】図1の道路用標示体を構成するベース部周辺の一例を示す断面図である。
【図6】図1の道路用標示体を構成するベース部周辺の一例を示す断面図である。
【図7】図1の道路用標示体の、路面への取り付け状態を示す断面図である。
【図8】本発明に係わる実施の一形態を示す、ベース部付近及び補助部材の断面図である。
【図9】本発明に係わる実施の一形態を示す、ベース部付近及び補助部材の断面図である。
【図10】本発明に係わる実施の一形態を示す概略図である。
【図11】本発明に係わる実施の一形態を示す断面図である。
【図12】本発明に係わる実施の一形態を示す概略図である。
【図13】本発明に係わる実施の一形態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ポール部
11 中空部
2 キャップ部
21 キャップ部の露出部
22 キャップ部の挿入部
23 空気抜き用の孔
3 ベース部
31 アンカーボルト
32 補強材
33 ベース部の外周壁
34 ベース部の挿入部
35 嵌挿部
36 嵌挿部
37 外側面
4 補助部材
41 貫通孔
42 内側面
5 再帰反射体
5a プリズム反射体
5b ガラスビーズを装着したベルト状体
10 標示体
R 反射シート
G 路面
N アンカーナット

Claims (5)

  1. 上下端部が開口し、長さ方向に沿って同一の内径を有する円筒形の中空柱状体よりなるポール部と、ポール部の内径とほぼ同一の外径の挿入部を有するキャップ部とベース部とからなり、ポール部の上端にキャップ部の挿入部が、ポール部の下端にベース部の挿入部が挿入され、ポール部の内側面とキャップ部及びベース部の挿入部の外側面とが融着されて一体化され、ベース部の下端部にはアンカーボルトが突設され、該アンカーボルトが路面に植設されたアンカーナットに螺着されることで、路面に固着され、ベース部の外周面に沿って補助部材が設けられたものであって、前記外周面は下方に向かって外径が小さくなるよう傾斜され、補助部材には上方に向かって穴径が大きくなるようになされた貫通孔が設けられ、アンカーボルトが路面に植設されたアンカーナットに螺着されるときに、前記ベース部の外周面と前記補助部材の貫通孔の内周面が接するようになされたものであることを特徴とする道路用標示体。
  2. 上下端部が開口し、長さ方向に沿って同一の内径を有する円筒形の中空柱状体よりなるポール部と、ポール部の内径とほぼ同一の外径の挿入部を有するキャップ部とベース部とからなり、ポール部の上端にキャップ部の挿入部が、ポール部の下端にベース部の挿入部が挿入され、ポール部の内側面とキャップ部及びベース部の挿入部の外側面とが融着されて一体化され、ベース部の外周面には補助部材が設けられたものであって、前記外周面は下方に向かって外径が大きくなるよう傾斜され、前記補助部材には上方に向かって穴径が小さくなるようになされた貫通孔が設けられ、前記補助部材が路面に固着されるとき、又は前記補助部材及びベース部が路面に固着されるときに、前記ベース部の外周面と前記補助部材の貫通孔の内周面が接するようになされたものであることを特徴とする道路用標示体。
  3. キャップ部及び/又はベース部には、その外周面に沿って溝部が設けられ、該溝部にガラスビーズを装着したベルト状体である再帰反射体が取り付けられたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の道路用標示体。
  4. 融着の方法は、回転融着であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の道路用標示体。
  5. ポール部は、中空押出成形又はスパイラル成形により成形された円筒状の中空柱状体であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の道路用標示体。
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