JP4004359B2 - 施錠装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は施錠装置に関し、詳しくは例えば鉄道車輌等に設置されている空調機用の点検扉などにおいて扉を固定枠に圧接させて閉鎖する施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、扉を固定枠に圧接させて閉鎖する施錠装置の一例が、特許第3272690号の特許公報に「耐振動型ファスナーロック装置」として開示されている。このファスナーロック装置は、扉に固着される固定外筒に回転内筒を嵌挿し、固定外筒から突出した回転内筒の前端部に操作ハンドルを固着し、回転内筒にはロック軸を嵌挿して構成されている。ロック軸の前端部にはその横断方向に貫通孔が形成されており、この貫通孔には連動ピンが挿入され、貫通孔から突出している連動ピンの両端は回転内筒の周側壁に形成されたへの字状の誘導溝に係合している。
【0003】
ロック軸の後端部にも貫通孔が形成されており、この貫通孔に挿入された停止ピンの両端は、該貫通孔から突出して固定外筒の後端部に形成された規制溝と凹部に係合されている。また、ロック軸は、固定外筒の後端部における小径部を外装するように配置された圧縮コイルバネにより固定外筒に対して後方へ付勢されている。このような構成のファスナーロック装置では、回転内筒を操作ハンドルによって解錠状態から施錠方向に回転すると、誘導溝に係合している連動ピンの両端が周方向と軸方向への移動力を受け、この移動力がロック軸に伝達される。
【0004】
他方、ロック軸の後端部における貫通孔に挿入されている停止ピンは、規制溝に沿って周方向へのみ移動し得るため、ロック軸は規制溝の形成範囲だけ回転し、その後は停止ピンが規制溝につながる凹部に沿って軸方向へのみ移動し得るため、ロック軸は凹部の長さ分だけ軸方向に移動する。この結果、ロック軸の後部に設けられている止め金板部が所定範囲回転した後に固定フレーム側の受金に圧接する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許公報に開示されているファスナーロック装置は、操作ハンドルが固定外筒から突出している回転内筒の前端部に固着されているだけなので、停止ピンが凹部と整列した位置にあるとき、ロック軸に後方側から何らかの押し込み力が掛かると回転内筒の前端部が固定外筒からさらに突出して誘導溝が露出する。その結果、ロック軸の前端部における貫通孔に挿入され、誘導溝に両端が係合している連動ピンが抜け落ちる、という場合がある。この連動ピンが抜け落ちると、回転内筒とロック軸との連結手段がなくなるため、両部品が固定外筒から抜け落ちて分解してしまう、という事態となる。
【0006】
また、上述のファスナーロック装置は、ロック軸を後方へ摺動付勢する圧縮コイルバネが、固定外筒の後端部における小径部に外装されており、この圧縮コイルバネによって停止ピンの抜け落ちを防止している。したがって、圧縮コイルバネの螺旋間隔がピンの直径より大きい場合には停止ピンの抜け落ちが起こる。停止ピンの直径は、2mm程度であるので、圧縮コイルバネの螺旋間隔をこれ以上狭くすると、圧縮コイルバネの圧縮ストロークが制限され、ロック軸の軸方向移動量にも影響を与えるなど設計の自由度を低下させる、という問題もあった。
【0007】
本発明の目的は、かかる従来の技術的課題を解決するためになされたもので、例えば鉄道車輌などに設置されている各種の扉に取り付けて使用する施錠装置において、不用意な操作による該装置の分解を起こらなくすると共に、設計の自由度を高めることの可能な施錠装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した課題解決のための、この発明に係る施錠装置が前提とするところは、下記の点にある。すなわち、施錠装置(1)が、筒状部(6b)を有する操作ハンドル(6)と、前端部及び後端部と筒状の内周面とを有するハウジング部(3a)と、前端部及び後端部を有するカム筒部(4)と、前端部及び後端部を有する円柱状の主軸(5)と、爪部(13)とを含むこと、前記操作ハンドルは、前記ハウジング部の前記前端部に回転可能に支持されていること、前記ハウジング部は、固定枠に開閉可能に支持された扉(2)に取り付けられていること、前記カム筒部は、該カム筒部の前記前端部及びその近傍部が前記操作ハンドルの前記筒状部の内部に該操作ハンドルと一体に回転するように挿入されているとともに、該カム筒部の前記後端部が前記ハウジング部の前記前端部の内部に該前端部の側から回転可能に挿入され、該カム筒部の周壁にその周方向へ延びるカム溝(8)が形成されていること、前記主軸は、前記ハウジング部及び前記カム筒部の内部に該ハウジング部の前記後端部の側から回転かつ該主軸の軸方向へ摺動可能に挿入され、前記主軸の前記前端部と前記操作ハンドルの前記筒状部の前端底部との間にコイルバネが配置され、その圧縮復元力によって前記主軸がその軸方向後方へ付勢されていること、前記爪部は、前記ハウジング部の後端(3h)から後方へ突出する前記主軸の前記後端部に設けられていること、前記カム筒部の前記カム溝に移動可能に係合し前記主軸を回転させかつその軸方向へ摺動させるための、該主軸の径方向に突出する第1突起部は、前記主軸の前記前端部に、かつ第2突起部は、前記主軸の前記前端部と前記後端部との間にそれぞれ設けられていること、周方向溝部(7a)と該周方向溝部に連通する軸方向溝部(7b)とから形成され、前記主軸の前記第2突起部が係合する移動制限溝(7)は、前記ハウジング部の前記内周面に形成されていること、及び前記主軸は、前記操作ハンドルの回転操作により回転と前記ハウジング部の軸方向への移動とを起すこと。
【0009】
前記前提において、この発明の特徴とするところは、下記の点にある。すなわち、前記カム溝は、前記カム筒部の径方向に対向し90度の範囲で延びる第1及び第2カム溝部(8)とから構成され、該第1及び第2カム溝部は、それらの延びる方向に始端部(8c)及び終端部(8d)と、該始端部から該終端部の側へ向かいかつ前記カム筒の前端(4A)の側へ斜めに延びる長辺部分(8a)と、該長辺部分から該終端部の側へ向かいかつ前記カム筒の後端(4B)の側へ斜めに延びる短辺部分(8b)とからそれぞれ「への字」状に形成されていること、前記移動制限溝は、90度の範囲で互いに前記ハウジング部の径方向に対向してその周方向へ延びる第1及び第2周方向溝部(7a)と、該第1及び第2周方向溝部と該周方向へ交互に位置するように該第1及び第2周方向溝部の間で互いに該径方向に対向して前記ハウジング部の軸方向へ延びる第1及び第2軸方向溝部(7b)とから形成され、該第1及び第2週方向溝部の一端は閉鎖され、他端は前記第1及び第2軸方向溝部とそれぞれ交差して連通し、かつ該第1及び第2周方向及び軸方向溝部は、前記ハウジング部の後端(3h)で開放されていること、前記第1突起部は、前記主軸の径方向に形成された貫通孔(5a)を貫通して該径方向外側へ突出する連結ピン(11)により形成され、該連結ピンは、前記カム溝と協働して、前記カム筒部の軸方向における該連結ピンの移動範囲(D)だけ前記主軸をその軸方向へ摺動させるように規制されていること、前記第2突起部は、前記連結ピンと前記主軸の前記後端部との間の該主軸の径方向に形成された貫通孔(5d)を貫通して該径方向外側へ突出していて、前記ハウジング部の前記後端における前記第1及び第2周方向溝部の間に形成される該後端の開口径よりも短い長さを有する移動制限ピン(12)により形成され、該移動制限ピンは、前記第1及び第2周方向及び軸方向溝部に移動可能に係合してそれぞれ前記ハウジングの周方向と軸方向へのみの移動が可能にされていること、及び前記移動制限溝は、前記ハウジング部の 前記後端部の内周面の、前記連結ピンの前記移動範囲に相当する該ハウジング部の軸方向の範囲に設けられ、これによって、前記移動制限ピンは、前記主軸の軸方向への進退を通じて常に前記ハウジング部の内部に位置していること。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る施錠装置の詳細を図に示される実施形態について説明する。図1および図2には、一実施形態における施錠装置1が示されている。この施錠装置1の構成及び作用の概要は、固定枠(図示せず)に開閉可能に支持された扉2に本施錠装置1を取り付ける金具3を備え、この金具3の前方側(図1で見て左側)には操作ハンドル6が回転可能に支持され、また金具3の後方側からは主軸5の後端部が突出し、この主軸5の後端部には爪部13が設けられている。この施錠装置1は、施錠時に、操作ハンドル6の時計方向への90度回転に連動して主軸5を同角度回転させ、爪部13を同角度旋回させて固定枠の受け部に対向させ、その後、操作ハンドル6のさらなる時計方向への90度回転に連動して主軸5を軸方向前方〈操作ハンドル6の側〉へ移動させて、爪部13を操作ハンドル6の受け部に当接させ、解錠時にはその逆の動作を起こさせる、ことにある。
【0012】
この施錠装置1の構成を作用とともにさらに詳細に説明すると、この金具3は、筒状のハウジング部3aを備え、その内部には、図3の断面図から明らかなように扉2の外側である前方側(図1で見て左方向)からカム筒部4が挿入され、かつ後方側からは主軸5がカム筒部4内に挿入されている。操作ハンドル6は、ハウジング部3aに回転可能に支持されている。ハウジング部3aから突出しているカム筒部4は、操作ハンドル6と共に回転するように操作ハンドル6に係止されている。
【0013】
金具3は、図4および図5に示される正面図及び背面図から明らかなように、ハウジング部3aの周壁から径方向外方で、かつそれぞれ反対方向へ張り出した2つのフランジ部3bを備え、各フランジ部3bの先端近傍にはこれを扉2に取り付けるためのネジ挿通孔3cが形成されている。図6は、図4および図5の6−6線で切断して金具3を示す断面図であり、この図6に示されるように、ハウジング部3a内には、その前方側から操作ハンドル6の後述する構成部分を挿入して取り付けるための穴3dが形成されており、さらにこの穴3dの中心部には該穴3dより小径の貫通孔3eが形成されている。
【0014】
この貫通孔3eにおける後方側内周面には、ハウジング部3aの後端3hから操作ハンドル6の側へ延びる軸方向部分3f1及び該部分の前端部一側に交差連続する周方向部分3f2とからなる横向きのL字型をした2つの隆起部3fが貫通孔3eの径方向中心線を中心として該径方向に対向し、これら2つの隆起部3fにより移動制限溝7が画成されている。具体的には、この移動制限溝7は、90度の範囲で互いに貫通孔3eの径方向中心線を中心として該径方向に対向して周方向へ延びる一対の周方向溝部7aと、一対の周方向溝部7aの間で互いに径方向に対向して軸方向へ延びる一対の軸方向溝部7bとから形成され、各周方向溝部7aの一端は各隆起部3fの軸方向部分3f1の側面で閉鎖され、他端は各軸方向溝部7bと交差して連通し、かつこれら溝部7a,7bは、ハウジング部3aの後端3hで開放されている(図3,6参照)。さらに各周方向溝部7aと各軸方向溝部7bとの位置関係についていえば、各軸方向溝部7bは、各周方向溝部7aの閉塞されていない前記他端とこれに隣接する各隆起部3fの軸方向部分3f1との間に位置している(図5参照)。各周方向溝部7aは、これに係合する後記移動制限ピン12を周方向へのみの回転を可能にし、各軸方向溝部7bは、これに係合する該移動制限ピンを軸方向へのみの移動を可能にする。
【0015】
カム筒部4は、ハウジング部3a内の貫通孔3e内にその前方側から回転可能に挿入され、その前端部はハウジング部3aから前方に突出している。このカム筒部4の周壁には、図7に示されるように周方向に延びる「への字」状の一対のカム溝8が90度の範囲に形成されている(図9参照)。各カム溝8は、カム筒部4の周面を展開して示す図9の構成説明図から明らかなように貫通孔3eの径方向中心線を中心として該径方向に対向するように形成されている。具体的には、各カム溝8は、それが延びる方向に始端部8c及び終端部8dと、始端部8cから終端部8dの側へ向かいかつカム筒4の前端4Aの側へ斜めに延びる長辺部分8aと、該長辺部分から終端部8dの側へ向かいかつカム筒4の後端4Bの側へ斜めに延びる短辺部分8bとから形成されている。
【0016】
このカム筒部4の後端部は、貫通孔3e内において隆起部3fの前端面にシール用のオーリング9を介して当接し(図3参照)、それ以上後方へ進入することがない。すなわち、移動制限溝7を画成している隆起部3fの前端面は、カム筒部4が貫通孔3e内に前方側から所定長さ以上に進入するのを防止するストッパーとして機能している。カム筒部4の後端部と隆起部3fの前端面との間に配置されたシール用のオーリング9は、水が施錠装置1の前方側(扉2の外側)からハウジング部3a内を通って後方側(扉2の内側)へ浸入するのを防止している。
【0017】
操作ハンドル6は、図2に示されるように前方から見た形状が舟形をしている握持部6aと、この握持部6aの後面側の中央部からほぼ垂直に突出した筒状部6bとから構成されている。この筒状部6bの外径は、ハウジング部3aにおける前方側の穴3dの内径にほぼ等しいか僅かに小さく、その後端部が穴3d内に前方側から挿入されて回転可能に取り付けられる。
【0018】
すなわち、操作ハンドル6の筒状部6bにおける外周面には、全周にわたって溝6cが形成されている。他方、この筒状部6bが挿入される穴3dの内周面にも全周にわたって溝3gが形成されており、筒状部6bの後端部が穴3d内に挿入されたとき、これらの溝6c、3gは軸方向に整合し、バネクリップリング10の内外側部がそれぞれ各溝6c、3gに嵌合して、操作ハンドル6をハウジング部3aに対して抜脱不能且つ回転可能に係止している。
【0019】
ハウジング部3aから前方へ突出しているカム筒部4の前端部は、操作ハンドル6がハウジング部3aに回転可能に取り付けられることで、筒状部6b内に収容される。カム筒部4の前端部には、図7および図8に示されるように径方向において対向する2つの係止片4aが軸方向に突出している。カム筒部4の前端部に形成されている係止片4aは、操作ハンドル6がハウジング部3aに回転可能に取り付けられたとき、図10に示されるように筒状部6bの最深部に形成されているほぼ矩形状の凹部6dに嵌合し、回転方向に対して係止している。その結果、操作ハンドル6によりカム筒部4を回転させることができる。
【0020】
ハウジング部3aの後方側からは、円柱状の主軸5の前端部が挿入され、ハウジング部3aに前方側から挿入されているカム筒部4内に進入している。主軸5には、軸方向に間隔をあけて形成された並行な2つの貫通孔5a、5bが該主軸5の長手方向中心線に対して直交する方向に形成され、これらの貫通孔5a、5bには、主軸5の外径よりやや長いそれぞれ1本の、連結ピン11と、移動制限ピン12とがそれぞれ挿入されている。特に、この移動制限ピン12の長さは、ハウジング部3aの後端3hにおける両周方向溝部7aの間の該後端の開口径よりも短くされている。主軸5の前方側における貫通孔5aから突出している連結ピン11の両端は、第1突起部としてカム筒部4の各カム溝8に摺動可能に係合している。他方、主軸5の後方側における貫通孔5bから突出している移動制限ピン12の両端は、第2突起部としてハウジング部3a内の移動制限溝7に摺動可能に係合している。この移動制限ピン12は、前記長さを有することから、貫通孔5bに挿入されたままの状態で、主軸5とともにハウジング部3aの後端側から該ハウジング部の内部 に挿入されることができ、このことは、施錠装置1の構成部材を組む付ける作業を容易にする要因の一つとなる。主軸5の後端部には径方向に突出した爪部13が一体に設けられている。
【0021】
カム筒部4の内部には、その前方側からコイルバネ14が挿入され、主軸5の前端部と操作ハンドル6との間に圧縮配置され、主軸5を後方へ付勢している。すなわち、コイルバネ14の一端部は、主軸5の前端面に当接し、他端部は、操作ハンドル6の筒状部6b内において軸方向の内壁面に当接している。
【0022】
次に、図1,3,5,9を参照して、この施錠装置1の動作について説明する。施錠装置1が解錠状態にあるとき、主軸5の軸方向前部に位置する連結ピン11の両端は、図9に示されるように「への字」状の各カム溝8における長辺部分8aの終端8cに位置している。今、施錠装置1を施錠状態にするため操作ハンドル6を図1,3の前方側からみて時計方向に回転すると、これとともにカム筒部4が同角度回転し、その結果、連結ピン11を各カム溝8の溝部分8aに沿って相対的に移動させようとする作用力が連結ピン11に付与される。
【0023】
しかし、主軸5の後部に位置する移動制限ピン12両端は、解錠状態では各周方向溝部7aの始端側、すなわち、各隆起部3fの軸方向部分3f1の側面3f11(図5参照)に位置しており、この周方向溝部7aに沿って周方向へのみ移動が可能であるため、連結ピン11はカム溝8の長辺部分8aに沿って移動することはなく、その位置で、前記時計方向への回転力を受けてカム筒部4とともに主軸5を前記時計方向へ回転させ、これに伴って爪部13が旋回する。各周方向溝部7aは、周方向90度の範囲に形成されているため、移動制限ピン12の両端が前記時計方向へ90度移動すると、各軸方向溝部7bの交差部、すなわち、各周方向溝部7bの終端3f12を経て、該終端に隣接する隆起部3fの軸方向部分3f1の側面3f13に当接し各軸方向溝部7bに位置するようになり、そのため、それ以上は前記時計方向へ移動できない。
【0024】
したがって、図3に爪部13を鎖線で示すように、爪部13は前記時計方向へ90度旋回して操作開始時における垂直方向の向きから横方向へ向き、固定枠の受け部に対向する位置に到ることになる。その後、さらに操作ハンドル6を90度回転すると、移動制限ピン12の両端は、各軸方向溝部7bに沿って軸方向にのみ移動可能であることから、連結ピン11がカム筒部4のカム溝8における長辺部分8aに沿って相対的に移動して主軸5をコイルバネ14の付勢力に抗して軸方向前方へ移動させる。その結果、爪部13が主軸6とともに固定枠の受け部接近するように移動し、最終的に該受け部に圧接する。連結ピン11が、カム溝8における短辺部分8bに入り込むと、カム筒部4への回転力が付与されなくなっても連結ピン11がコイルバネ14の付勢方向に対してロック状態となるため、連結ピン11が元の解錠位置に戻ることはなく、爪部13の受け部に対する圧接が維持される。
【0025】
次に、爪部13を施錠位置から解錠位置に戻す場合には、操作ハンドル6を反時計方向に回転する。すると、カム筒部4が回転して、連結ピン11が短辺の溝部分8bから長辺の溝部分8aに相対的に移動し、ロック状態が解錠される。その際、移動制限ピン12は軸方向溝部7bに係合しているため、ロック状態が解錠される間、主軸5は僅かに前方へ動く。
【0026】
次いで、主軸5はコイルバネ14による軸方向後方への付勢力を受けており、同時に移動制限ピン12が軸方向溝部7bに係合し、また連結ピン11がカム溝8の溝部分8aに沿って動き得ることから、主軸5はコイルバネ14の付勢力だけで軸方向後方へ移動し、爪部13が固定枠の受け部から離れる。
【0027】
カム筒部4が90度回転され、連結ピン11がカム溝8の長辺部分8aの終端、すなわち、長辺部分8aと短辺部分8bとの境界に移動したとき、移動制限ピン12も周方向溝部7aとの交差部に位置し、その後、操作ハンドル6をさらに90度反時計方向に回転すると、カム筒部4に付与される回転力が連結ピン11を介して主軸5に伝達される。そのとき、移動制限ピン12は周方向溝部7aに沿って移動可能であるため、主軸5は回転し、爪部13は、旋回して固定枠の受け部に対面する位置から90度だけ外れる。これにより扉を固定枠に対して開くことができる。
【0028】
以上の説明から明らかなように、連結ピン11は、カム溝8にこれに沿って移動可能に係合し、カム溝8と協働して、カム筒部4の軸方向における移動範囲(D)(図9参照)における移動を可能にするように規制するとともに、ハウジング部3aの後端部の内周面に形成された移動制限溝7に係合する移動制限ピン12がハウジング部3aの後端3hから後方へ突出しないように規制し、かつカム筒部4と主軸5とを互いに連結している。このことから明らかなように、移動制限溝7は、ハウジング部3aの後端部の内周面の、連結ピン11の前記移動範囲(D)に相当する該ハウジング部の軸方向(前後方向)の範囲に、さらに厳密には、該内周面において、後端3hから該ハウジング部の前端部の側へ向かう、連結ピン11の前記移動範囲(D)に相当する該ハウジング部の軸方向の所定範囲に設けられ、これによって、移動制限ピン12は、主軸5の軸方向への進退を通じて、すなわち、施錠装置1の解錠及び施錠を通じて、常にハウジング部3aの内部に位置することになる。
【0029】
また、図示の例では、カム筒部4と操作ハンドル6とが独立した部品としてこれらを組み立てるようにしたが、これら2つの部品は一体に製造されていてもよいし、また別体の部品として製造した後に接着又は溶接など適宜の手段で固着されていてもよい。
【0030】
このように、この施錠装置1によると、操作ハンドル6が、その筒状部6bの後端部をハウジング部3a内に嵌合して回転可能に支持されているため、カム筒部4のカム溝8に係合している連結ピン11が外部に露出することはなく、もし主軸5が軸方向前方に押されて移動した場合でも連結ピン11が抜け落ちて施錠装置1が分解してしまうようなことがない。
【0031】
また、この施錠装置1では、主軸5を軸方向後方へ付勢するコイルバネ14が主軸5の前端部と操作ハンドル6との間に圧縮配置されているため、使用するコイルバネに仕様上の大きな制限がなく、線材の太さや螺旋間隔など自由に設計することができるため、施錠装置1を所望の性能に設計できるなどその自由度を格段に向上させることができる。さらに、この施錠装置1では、移動制限ピン12が主軸5の貫通孔5bに挿入されていても、この移動制限ピン12の両端が係合する移動制限溝7は、ハウジング部3aの内周面に形成されているため、この移動制限ピン12が外部に露出することはなく、従ってこれが抜け落ちる恐れもない。
【0032】
【発明の効果】
本発明に係る施錠装置によれば、操作ハンドルがハウジング部に回転可能に支持されているため、如何なる場合でもカム筒部が前方側に押し出されるようなことはなく、連結ピンが外部に露出することはない。したがって、もし主軸が何らかの原因で軸方向前方に押されても連結ピンの抜け落ちは起こらず、本施錠装置の使用中にこれが分解するようなことがない。
【0033】
主軸がカム溝とこれに係合する連結ピンとの協働によって該主軸の軸方向への移動を規制され、移動制限ピンが係合する移動制限溝がハウジング部の後端部の内周面に所定範囲 で形成されているため、主軸の軸方向への進退を通じて、すなわち、移動制限ピンが本発明に係る施錠装置の解錠及び施錠を通じて、常にハウジング部の内部に位置し、該施錠装置がその使用中に受ける振動等の外力によって抜け落ちることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態に係る施錠装置の解錠時における側面図。
【図2】 図1に示される施錠装置の正面図。
【図3】 図1に示される施錠装置の拡大断面図。
【図4】 施錠装置を扉に取り付けるための金具を示す正面図。
【図5】 図4に示される金具の背面図。
【図6】 図4、図5に示される金具を6−6線に沿う断面図。
【図7】 施錠装置を構成するカム筒部を示す側面図。
【図8】 図7に示されるカム筒部の正面図。
【図9】 図7に示されるカム筒部の周面を展開してカム溝の形状と位置を示す構成説明図。
【図10】 操作ハンドルを示す背面図。
【符号の説明】
1 施錠装置
2 扉
3a ハウジング部
4 カム筒部
5 主軸
6 操作ハンドル
7 移動制限溝
7a 周方向溝部
7b 軸方向溝部
8 カム溝
11 連結ピン(第1突起部)
12 移動制限ピン(第2突起部)
13 爪部
14 コイルバネ
Claims (1)
- 施錠装置(1)が、筒状部(6b)を有する操作ハンドル(6)と、前端部及び後端部と筒状の内周面とを有するハウジング部(3a)と、前端部及び後端部を有するカム筒部 ( 4 ) と、前端部及び後端部を有する円柱状の主軸 ( 5 ) と、爪部(13)とを含み、
前記操作ハンドルは、前記ハウジング部の前記前端部に回転可能に支持され、
前記ハウジング部は、固定枠に開閉可能に支持された扉(2)に取り付けられ、
前記カム筒部は、該カム筒部の前記前端部及びその近傍部が前記操作ハンドルの前記筒状部の内部に該操作ハンドルと一体に回転するように挿入されるとともに、該カム筒部の前記後端部が前記ハウジング部の前記前端部の内部に該前端部の側から回転可能に挿入され、該カム筒部の周壁にその周方向へ延びるカム溝(8)が形成され、
前記主軸は、前記ハウジング部及び前記カム筒部の内部に該ハウジング部の前記後端部の側から回転かつ該主軸の軸方向へ摺動可能に挿入され、前記主軸の前記前端部と前記操作ハンドルの前記筒状部の前端底部との間にコイルバネが配置され、その圧縮復元力によって前記主軸がその軸方向後方へ付勢され、
前記爪部は、前記ハウジング部の後端(3h)から後方へ突出する前記主軸の前記後端部に設けられ、
前記カム筒部の前記カム溝に移動可能に係合し前記主軸を回転させかつその軸方向へ摺動させるための、該主軸の径方向に突出する第1突起部は、前記主軸の前記前端部に、かつ第2突起部は、前記主軸の前記前端部と前記後端部との間にそれぞれ設けられ、
周方向溝部(7a)と該周方向溝部に連通する軸方向溝部(7b)とから形成され、前記主軸の前記第2突起部が係合する移動制限溝(7)は、前記ハウジング部の前記内周面に形成され、
前記主軸は、前記操作ハンドルの回転操作により回転と前記ハウジング部の軸方向への移動とを起す前記施錠装置において、
前記カム溝が、前記カム筒部の径方向に対向し90度の範囲で延びる第1及び第2カム溝部(8)とから構成され、該第1及び第2カム溝部は、それらの延びる方向に始端部(8c)及び終端部(8d)と、該始端部から該終端部の側へ向かいかつ前記カム筒の前端(4A)の側へ斜めに延びる長辺部分(8a)と、該長辺部分から該終端部の側へ向かいかつ前記カム筒の後端(4B)の側へ斜めに延びる短辺部分(8b)とからそれぞれ「への字」状に形成され、
前記移動制限溝は、90度の範囲で互いに前記ハウジング部の径方向に対向してその周方向へ延びる第1及び第2周方向溝部(7a)と、該第1及び第2周方向溝部と該周方向へ交互に位置するように該第1及び第2周方向溝部の間で互いに該径方向に対向して前記ハウジング部の軸方向へ延びる第1及び第2軸方向溝部(7b)とから形成され、該第1及び第2週方向溝部の一端は閉鎖され、他端は前記第1及び第2軸方向溝部とそれぞれ交差して連通し、かつ該第1及び第2周方向及び軸方向溝部が、前記ハウジング部の後端(3h)で開放され、
前記第1突起部は、前記主軸の径方向に形成された貫通孔(5a)を貫通して該径方向外側へ突出する連結ピン ( 11 ) により形成され、該連結ピンは、前記カム溝と協働して、前記カム筒部の軸方向における該連結ピンの移動範囲(D)だけ前記主軸をその軸方向へ摺動させるように規制され、
前記第2突起部は、前記連結ピンと前記主軸の前記後端部との間の該主軸の径方向に形成された貫通孔(5d)を貫通して該径方向外側へ突出していて、前記ハウジング部の前記後端における前記第1及び第2周方向溝部の間に形成される部分の該後端の開口径よりも短い長さを有する移動制限ピン(12)により形成され、該移動制限ピンは、前記第1及び第2周方向及び軸方向溝部に移動可能に係合してそれぞれ前記ハウジングの周方向と軸方向へのみの移動が可能にされ、
前記移動制限溝は、前記ハウジング部の前記後端部の内周面の、前記連結ピンの前記移動範囲に相当する該ハウジング部の軸方向の範囲に設けられ、これによって、前記移動制限ピンは、前記主軸の軸方向への進退を通じて常に前記ハウジング部の内部に位置していることを特徴とする前記施錠装置。
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