JPH0715974Y2 - 施錠装置 - Google Patents

施錠装置

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JPH0715974Y2
JPH0715974Y2 JP1988052585U JP5258588U JPH0715974Y2 JP H0715974 Y2 JPH0715974 Y2 JP H0715974Y2 JP 1988052585 U JP1988052585 U JP 1988052585U JP 5258588 U JP5258588 U JP 5258588U JP H0715974 Y2 JPH0715974 Y2 JP H0715974Y2
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JP1988052585U
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Inventor
清靖 和気
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美和ロック株式会社
ワイケイケイ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は施錠装置に関する。本考案は、ダイヤル部材を
用いたダイヤル錠、鍵を用いて回動部材を回動する鍵付
き錠、電磁弁を用いて作動杆を出没させる電気錠などに
適する。
「従来の技術」 従来、たとえばダイヤル部材を回動して施解錠するダイ
ヤル錠は、外筒体の後端部にラッチホルダーが嵌挿さ
れ、このラッチホルダーには、ラッチ板がその長手方向
に形成された案内長孔を介しラッチ板と別体のラッチ軸
で枢支され、かつラッチ板は、その係合部がラッチホル
ダーから常時突出するようにラッチバネにより付勢され
ていた(実開昭57−38449号参照)。
「考案が解決しようとする課題」 従来の施錠装置は、ラッチ板とラッチ軸とが別体であ
り、またラッチ板はラッチホルダーにラッチ軸で枢支さ
れた状態で錠本体に組み込まれるので、次に列挙するよ
うな問題点を有していた。
ラッチ機構が多数の部品から成るので、組み合せが
面倒であり、また組み合せ時間もかかる。
ラッチ板とラッチ軸とが別体なので、せっかくラッ
チホルダーの側壁孔からラッチ板の案内長孔へとラッチ
軸を差し込み、ラッチ板をラッチホルダーに軸着させて
も、ちょっとしたミスでラッチ軸がラッチホルダーから
抜けてしまうことがある。
ラッチ機構を錠本体の小さいスペースの中に組み込
むのが困難である。
ラッチ板をシンプルな形状にし、かつその強度化を
図ることができない。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、組み立
てが容易であり、またラッチ部材を錠本体の小さいスペ
ースの中に組み込むことができ、さらに、ラッチ部材の
強度化も図ことができ、加えて、錠本体とこの錠本体と
重ね合わせられるスライダ係合部材との組み合わせによ
り、いわゆるスライダロックに使用することができる施
錠装置を提供しようとするものである。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案における施錠装置は、
施錠時錠本体(6)の軸(12)に回動自在に軸着された
ダイヤル部材(2)の外壁あるいは鍵Kの操作によって
外筒体(30)内を回動する回動部材(32)の回転子(3
1)と当接する突起状あるいはフラット状の当接面
(3、3A)及び錠本体(6)と重ね合わせられたスライ
ダ係合部材(4)の係合溝(26)と係合する突起状の係
合部(5)とを有するラッチ部材(1)の側壁に、解錠
時錠本体(6)に形成された長溝(11)に案内される突
出軸(7)を一体に設け、該ラッチ部材(1)を前記長
溝11を介して錠本体に上下動かつ回転可能に装着し、か
つ、ラッチ部材(1)をバネ部材(15)で常時前記係合
溝(20)の係合方向を付勢したことを特徴とする。
「実施例」 実施例について図面を参照して説明する。第1図〜第7
図において、Xは一般にダイヤル錠と称される施錠装置
で、この実施例では、二枚のスライダを重ね合せて両者
を施解錠することができるスライダロックを示してい
る。さらに詳しく主要部を説明すると、1は施錠時一方
側の部材、本実施例ではダイヤル部材2と当接する突起
状の当接面3と他方側のスライダ係合部材4と係合する
突起状の係合部5とを有するラッチ部材で、本実施例で
はこのラッチ部材1の両側壁1a、1bには解錠時錠本体6
に設けられた案内部に案内される突出軸7、7が一体に
形成されている。ラッチ部材1は、第3図て示すように
全体として円柱体のイメージであり、軸芯方向にその周
胴部を一部分切断するような格好で、前記当接面3と係
合部5がそれぞれ形成されている。
前記錠本体6は一方側のスライダを構成し、長箱状のケ
ーシング8と、このケーシングの開口部にカシメ固着さ
れる裏板9とから成る。そして、ケーシング8の上壁に
はダイヤル部材2の文字を見るための窓10が形成されて
いると共に、その左右両側壁8a、8bの内面には、第3図
および第4図で示すように、その端縁部の適当な部位か
ら幅方向にかけ、ラッチ部材1の前記突出軸7、7を上
下方向に案内する案内部、本実施例では長溝11、11が対
向して形成されている。これらの案内部は所要長さを有
する切欠部であっても良い。裏板9は中央部にケーシン
グ8の上壁内面に延びる軸12を有し、一端部にはスライ
ド片用ジョイントあるいは鎖の一端部を連結するための
取付孔13が形成されていると共に、他端部寄りの部位に
はラッチ部材1の前記係合部5が食み出る切欠部14が形
成されている。
しかして、ラッチ部材1は前記案内部11、11を介して錠
本体6に上下動および傾倒回動可能に装着され、かつ、
バネ部材15で常時係合部5の係合方向へ付勢される。
ダイヤル部材2は、本実施例では第4図で示すように裏
板9の軸12に軸着される二枚のダイヤル板16、17が用い
られている。一枚目のダイヤル板16はケーシング8の両
側壁8a、8Bから外周部が多少食み出る大きさの摘み用タ
イヤル板16で、そのフランジ部16の下面(第4図を基準
とした場合)には周溝18が形成されていると共に、適宜
部位にラッチ部材1の当接面3を逃すための切欠部が設
けられている。一方、二枚目のダイヤル板17の上面には
摘み用ダイヤル板16の周溝18内に突出して設けられた駆
動爪と係合する被駆動爪20が突設されていると共に、同
じく適宜部位に前記当接面3を逃すための切欠部21が形
成されている。
スライダ係合部材4は、本実施例では他方側のスライダ
を構成し、錠本体6と嵌合するとダイヤル部材2の操作
により施錠される。すなわち、スライダ係合部材4の一
端部にはスライド片あるいは鎖の他端部を連結するため
の取付孔22が形成され、一方、他端部には錠本体6のケ
ーシング8の両側壁8a、8bに形成された突出部23、23と
嵌合する嵌合溝24、24を有する枠状の側壁25が形成され
ている。そして、スライダ係合部材4の内面にはラッチ
部材1の係合部と係脱する係合溝26が幅方向に形成され
ている。
上記構成にあっては、ダイヤル部材2を暗証番号に基い
て左右に回し、各ダイヤル板17、16の切欠部19、21を第
5図で示すように一致させ、本施錠の状態から仮施錠の
状態とする。そして、スライダ係合部材4を矢印A方向
へ引くと、ラツチ部材1は突出軸7、7を支点にバネ部
材15のバネ力に抗して反時針方向へ回転する。そうする
と、その当接面3が各ダイヤル板の切欠部21に嵌り込む
と共に、係合部5がケーシング8内に後退する。したが
ってスライダ係合部材4をそのまま矢印4方向へ引っ張
ると、錠本体の突起部23、23からスライダ係合部材4の
嵌合溝24、24が外れる。
一方、錠本体6にスライダ係合部材4を施錠する場合
は、第6図で示すように矢印方向から錠本体6の突起2
3、23にスライダ係合部材4の嵌合溝24、24嵌め合せる
と、ラッチ部材1はその係合部5がスライダ係合部材4
の内面と摺接し、ケーシング8の長溝11、11に案内され
て上方へスライドする。
したがって、スライダ係合部材4は、錠本体6が本施錠
または仮施錠のいずれの状態であっても錠本体6と嵌合
し、直ちに本施錠あるいはダイヤル部材2を操作するこ
とにより仮施錠から本施錠となる。
なお、錠本体6にスライダ係合部材4を外れないように
嵌合させる場合は、錠本体6のケーシング8の両側壁8
a、8bに嵌合溝を形成し、一方、スライダ係合部材4の
側壁25に前記嵌合溝と係合する突起部を形成しても良
い。また、前記実施例において、一方側の部材はダイヤ
ル部材2であることを説明したが、たとえば第8図で示
すように鍵付き錠Yの場合は、鍵Kの操作によって外筒
体30内を回動しかつラッチ部材1Aのフラット状当接面3A
と当接する回転子31を有する回動部材であってもよい。
その他一方側の部材としては、電気錠により出没する電
気弁の作動杆、ラッチ部材の当接面を逃す切欠部を有す
る空錠の摘み用回転部材などがある。
「本考案の効果」 以上の説明から明らかなように、本考案にあっては次に
列挙するような効果がある。
(1)ラッチ機構を構成する部品が、ラッチ部材と、該
ラッチ部材を係合方向へ付勢するバネ部材だけで済む。
したがって、構成する部品点数が少ないので、組立が簡
単であり、また、ラッチ部材を錠本体の小さいスペース
の中に組み込むこともできる。
(2)ラッチ部材を錠本体に装着する場合、錠本体のケ
ーシングの少なくとも一両側壁に形成された案内部の方
向と、該案内部にラッチ部材を組み込む方向とが同じな
ので、案内部(長溝)にラッチ部材の突出軸を嵌め込む
だけで良い。したがって、組み合せが非常に容易であ
る。
(3)ラッチ部材の肉厚を大きくすることができるの
で、その強度化を図ることができる。
(4)ラッチ部材を錠本体のケーシングの形状に対応し
て色々とシンプルな形態に形成することができる。
(5)全体として安価に製作することができる。
(6)錠本体とこの錠本体と重ね合わせられるスライダ
係合部材との組み合わせにより、いわゆるスライダロッ
クに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本考案の一実施例を示す概略各説
明図、第8図は本考案の他の実施例を示す説明図であ
る。 1、1A……ラッチ部材、2……ダイヤル部材、3、3A…
…当接面、4……スライダ係合部材、5……係合部、6
……錠本体、7……突出軸、9……裏板、11……案内
部、15……バネ部材、32……回動部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】施錠時錠本体(6)の軸(12)に回動自在
    に軸着されたダイヤル部材(2)の外壁あるいは鍵Kの
    操作によって外筒体(30)内を回動する回動部材(32)
    の回転子(31)と当接する突起状あるいはフラット状の
    当接面(3、3A)及び錠本体(6)と重ね合わせられた
    スライダ係合部材(4)の係合溝(26)と係合する突起
    状の係合部(5)とを有するラッチ部材(1)の側壁
    に、解錠時錠本体(6)に形成された長溝(11)に案内
    される突出軸(7)を一体に設け、該ラッチ部材(1)
    を前記長溝11を介して錠本体に上下動かつ回転可能に装
    着し、かつ、ラッチ部材(1)をバネ部材(15)で常時
    前記係合溝(20)の係合方向を付勢したことを特徴とす
    る施錠装置。
JP1988052585U 1988-04-19 1988-04-19 施錠装置 Expired - Lifetime JPH0715974Y2 (ja)

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JP1988052585U JPH0715974Y2 (ja) 1988-04-19 1988-04-19 施錠装置

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JP1988052585U JPH0715974Y2 (ja) 1988-04-19 1988-04-19 施錠装置

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JPH01154267U JPH01154267U (ja) 1989-10-24
JPH0715974Y2 true JPH0715974Y2 (ja) 1995-04-12

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ID=31278590

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JP1988052585U Expired - Lifetime JPH0715974Y2 (ja) 1988-04-19 1988-04-19 施錠装置

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60107255U (ja) * 1983-12-27 1985-07-22 日野自動車株式会社 リツドロツク装置

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Publication number Publication date
JPH01154267U (ja) 1989-10-24

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