JP4003108B2 - スプリンクラヘッドカバー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井面等に設置されたスプリンクラヘッドを、外的衝撃から保護するスプリンクラヘッドカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
天井面等に設置されたスプリンクラヘッドが、外部衝撃を受けて暴発するのを防止すると共に、スプリンクラヘッドの天井面等への取付部の間隙を閉塞して意匠的にも優れたものとするために、スプリンクラヘッドの下部にスプリンクラヘッドカバーを設けたものがある。
【0003】
この種スプリンクラヘッドカバーの一例として、特開平3−292968号公報に開示されたものがある。この公報に記載されたカバープレート(本発明のスプリンクラヘッドカバーに相当する)は、カバープレートの内側の3か所に、ほぼL字状の合成樹脂片がばね材を介して低温はんだにより取付けられており、この合成樹脂片によりカバープレートをスプリンクラヘッドのデフレクタに装着するようにしたもので、火災の発生により低温はんだが溶融してカバープレートが落下するようにしたものである(従来技術1)。
【0004】
また、実公平7−37638号公報には、リング状の取付体、リング状のばね材及び蓋部材によってスプリンクラヘッド用ガード(本発明のスプリンクラヘッドカバーに相当する)を構成し、取付体をスプリンクラヘッドが取付けられた天井の穴と同心的にして天井の下面に当接し、ねじ止めする。そして、取付体の下面にばね材を当接し、取付体と蓋部材を低融点合金で接合してスプリンクラヘッドをガードするようにしたもので、火災の発生により低融点合金が溶融して蓋部材が落下するように構成したものである(従来技術2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術1の発明は、低温はんだによりカバープレートに接合されたばね材にL字状の合成樹脂片を取付け、この合成樹脂片によりカバープレートをスプリンクラヘッドのデフレクタに装着するようにしているので、カバープレートの取付け、取外しがきわめて面倒であり、特に、スプリンクラヘッドの設置後に、スプリンクラヘッドを外部衝撃から保護するためにカバープレートを増設したい場合などに対処しにくい。
【0006】
従来技術2の考案は、従来技術1のものより取付け、取外しが容易であるが、取付体を天井面にねじ止めしなければならないので、やはり従来技術1と同様の問題がある。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、スプリンクラヘッドカバーの取付け、取外しが容易で、監視時には緩んだり外れたりすることがなく、火災時には確実に作動して落下するスプリンクラヘッドカバーを得ることを目的としたものである。
また、地震時などにスプリンクラヘッドと天井とが上下方向に異なる動きをしても、スプリンクラヘッドカバーに力が加わってずれたり落下したりするおそれのないスプリンクラヘッドカバーを得ることを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスプリンクラヘッドカバーは、スプリンクラヘッドに取付けられる取付部材と、該取付部材に係止する係止片を有する係止部材と、該係止部材に設けた固定部に低融点合金で接合され、前記スプリンクラヘッドの下部を覆うカバー部材とによって構成されるスプリンクラヘッドカバーであって、前記取付部材を円筒状に形成し、該取付部材の内壁の上部に拡径部を設け、該拡径部の上部に前記スプリンクラヘッドのフランジに設けたおねじ部に螺合するめねじ部を設けると共に、該めねじ部と前記拡径部の下端部との間をめねじの存在しない拡径部とし、そのめねじの存在しない拡径部をスプリンクラヘッドのフランジが収容される収容部としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係るスプリンクラヘッドカバーのスプリンクラヘッドへの装着状態を示す縦断面図である。
図において、30は天井板であり、スプリンクラヘッドを設置するための開口部31が設けられている。35は開口部31に臨ませて設置され、その感知部36が天井板30から室内等に突出したスプリンクラヘッド、1はスプリンクラヘッド35に装着されたスプリンクラヘッドカバーである。なお、27は開口部31のスプリンクラヘッドカバー1の外周を閉塞する、中央に開口部を有するリング状のシーリングプレートである。
【0015】
スプリンクラヘッドカバー1は、スプリンクラヘッド35に装着される取付部材2、取付部材2の下端部に後述するばねフック20等を介して取付部材2と離脱可能に装着され、スプリンクラヘッド35の感知部36を覆うカバー部材10、カバー部材10の内面側において取付部材2の下端部に接合された係止部材を構成するプロテクタ15、取付部材2とカバー部材10との間に設けられ、カバー部材10を外方及び下方に付勢する係止片としてのばねフック20及びコイルばね26等から構成されている。以下、これら各構成部材について詳細に説明する。
【0016】
図2、図3は取付部材2の縦断面図及び平面図である。取付部材2は例えば合成樹脂によりほぼ円筒状に形成されて下端部外周にはフランジ3が設けられており、フランジ3の上面には等間隔(図には120°の場合が示してある)で、下方に向ってほぼ45°の角度で傾斜した複数の係止凹部4が設けられている。5はフランジ3の下面に設けられた係止段部である。そして、上端側内周面には段部6が形成されてそれより上の部分は拡径されており、その内周面にはスプリンクラヘッド35のフランジ37に設けたおねじ部38にねじ込むためのめねじ部7が設けられている。
【0017】
ここで、取付部材2の上端側内周面に段部6を設けた理由を説明する。スプリンクラヘッド35のフランジ37には、取付部材2の上端内周面に形成しためねじ部7が螺合するおねじ部38が設けられているが、このおねじ部38にはスプリンクラヘッド35を配管に取りつける際に工具を係合させるための溝39が設けられている(図1参照)。このため、段部6が無い場合には取付部材2をスプリンクラヘッド35に取りつけた際に、取付部材2とスプリンクラヘッド35との間で溝39の部分が隙間となってしまい、その間隙から腐食性の気体が流入してしまう。
そこで、溝39の深さよりも幅の大きい段部6を形成することによって、取付部材2をスプリンクラヘッド35に取りつけた際に段部6が溝39の底よりも内側に位置することになり、取付部材2とスプリンクラヘッド35との間に隙間ができるのを防止するようにしたものである。
また、この段部6はスプリンクラヘッドカバー1にかかる垂直方向の力を受け止めて、スプリンクラヘッド35を保護する機能も備えている。
【0018】
カバー部材10は、熱伝導率の高い銅、アルミニウムなどの薄い材料をほぼ椀状に形成して構成したものである。
また、プロテクタ15は図4の断面図及び図5の底面図に示すように、例えば合成樹脂製でリング状に形成された上枠16、この上枠16より小径でリング状の下枠17、及びこれら上枠16と下枠17を連結する複数のリブ18とを一体成形したもので、上枠16の上面には取付部材2の係止段部5に係合する係止突部19が設けられている。
そして、下枠17の直径方向には、下面がカバー部材10の底部の形状に対応して弧状に形成され、両端部が、例えば下枠17にインサートされて一体成形された帯状の金属板からなるストッパ板25(固定部)が設けられている。
【0019】
また、複数のリブ18のうち、120°間隔で設けられたリブ(例えば、18a,18b,18c)には、外側面の上下方向に凹部18dが設けられており、この凹部18dの下端部には、先端部がほぼ45°に折り曲げられて係止片としての係止部21が形成された板ばねからなるばねフック20の基端部が例えばインサートされて一体成形されている。なお、17aは下枠17の外周に形成された段部で、コイルばね26のばね座を形成する。
【0020】
このプロテクタ15には、リブ18の間に開口部が形成されているので、カバー部材10が落下したのち、仮りにプロテクタ15が取付部材2に固着して落下しなくても開口部から熱気流が流入するため、スプリンクラヘッド35が作動遅れを生じることはない。なお、スプリンクラヘッド35の作動に伴い、放水圧力によってプロテクタ15は確実に落下する。
なお、プロテクタ15に複数のリブ18を設けたのは、プロテクタ15自体の容量を小さくして熱容量を小さくすると共に、カバー部材10との接触面積を小さくすることによって、カバー部材10の熱をプロテクタ15が奪うのを極力防止し、後述のはんだの溶融を促進し、スプリンクラヘッドカバー1の作動遅れを防止するためである。
【0021】
次に、図1、図6及び図7を参照して本実施の形態の組立手順の一例について説明する。なお、カバー部材10の内面中心部には、図8(a)に示すように、ストッパ板25を固定するためのほぼコ字状のフック12が、スプリンクラヘッド35の作動温度より低い融点をもつ低融点合金であるはんだ11によりあらかじめ取付けられている。
【0022】
先ず、取付部材2の下端部に設けた係止段部5にプロテクタ15の上面に設けた係止突部19を嵌合させる。このとき、各ばねフック20の位置を、取付部材2の係止凹部4の位置に整合させる。そして、プロテクタ15の段部17aにコイルばね26を嵌合し、この状態で治具を使用するなどして、これら3部品をカバー部材10内に、取付部材2のフランジ3がカバー部材10の上端部に当接するまで押込む。
【0023】
これにより、ストッパ板25はカバー部材10の底部に設けたフック12の腕部13a,13bの間に挿入され、コイルばね26はプロテクタ15とカバー部材10との間に圧縮されて介装される。また、ばねフック20はカバー部材10に押圧されて凹部18d内に折り曲げられて収容され、圧入状態で押し込まれて先端部に設けた係止部21が取付部材2の係止凹部4に係止する。この状態で、フック12の腕部13a,13bを図8(b)に示すように、互いに内側に折り曲げてかしめ、ストッパ板25をフック12、ハンダ11を介してカバー部材10に固定する。このときの状態を図1に示す。
【0024】
このスプリンクラヘッドカバー1の組立てにあたっては、ばねフック20がプロテクタ15にあらかじめ取付けられているので、取付部材2とプロテクタ15の位置決めが容易である。また、プロテクタ15にばねフック20が取付けられているため、プロテクタ15はカバー部材10内で全く動かないので、スプリンクラヘッド35の感知部36に接触することはない。
【0025】
このようにして組立てられた本実施の形態においては、カバー部材10はプロテクタ15との間に介装されたコイルばね26により、常時下方に向う付勢力を受けているが、カバー部材10とプロテクタ15とはストッパー板25とフック12とにより一体に固定されており、さらに、プロテクタ15に設けたばねフック20は、カバー部材10を外方に付勢する反力によりその係止部21が取付部材2の係止凹部4に係止しているので、スプリンクラヘッド35の感知部36を覆うカバー部材10は、コイルばね26の付勢力に打勝ってその位置に保持される。このとき、カバー部材10の上端部は、取付部材2のフランジ3の下面に密着するので、カバー部材10は内部機構を密封することができ、腐食性の気体及び液体の流入を防止できる。
このように構成したスプリンクラヘッドカバー1は、スプリンクラヘッド35にねじ嵌合され、感知部36を保護する。
【0026】
このスプリンクラヘッドカバー1の取付部材2は、シーリングプレート27の開口部を取付部材2に嵌合してフランジ3上に位置させ、天井材30の下から開口部31に挿入する。そしてスプリンクラヘッド35のフランジ37に嵌合してそのめねじ部7をスプリンクラヘッド35のフランジ37に設けたおねじ部38に螺合して固定し、装着される。このとき、シーリングプレート27は天井板30の下面に圧着される。このように、スプリンクラヘッド35へのカバー部材10の取付けは、おねじ部38への回転作業だけで行えるので、カバー部材10の着脱作業がきわめて容易である。このとき、カバー部材10はスプリンクラヘッド35の感知部36を覆って保護する。
【0027】
また、スプリンクラヘッド35は、プロテクタ15を介してカバー部材10により覆われ、かつ、プロテクタ15と取付部材2とは、互いに段部を備えた係止段部5と係止突部19とによって係止しているので、スプリンクラヘッド35を外力から確実に保護することができる。すなわち、カバー部材10の下方又は側方から作用する外力は、プロテクタ15を介して取付部材2に吸収され、その外力がスプリンクラヘッド35に加わることはない。
【0028】
また、カバー部材10は火災時に火炎又は熱気流の当り易い底部の1か所に設けたはんだ11を介してストッパ板25に固定されており、火災時には確実にはんだ11が溶解して早期に取付部材2側と分離することができるので、感度がよく信頼性の高いスプリンクラヘッドカバー1を得ることができる。また、輸送時や監視時などにおいて、カバー部材10が不用意に外れることもない。
【0029】
さらに、取付部材2を熱伝導率の低い合成樹脂で構成したので、火災時に熱が取付部材2に奪われることが少なく、スプリンクラヘッド35の感度を向上することができる。
なお、スプリンクラヘッドカバー1をスプリンクラヘッド35から取外す場合は、スプリンクラヘッドカバー1をねじの緩み方向に回転すれば、容易に取外すことができる。
【0030】
次に、図9により本実施の形態の作用を説明する。図1における監視状態から、火災時の熱によってカバー部材10が加熱されると、フック12を取付けているはんだ11が溶けてカバー部材10とストッパー板25とが分離し、カバー部材10はプロテクタ15による拘束が解除されてフリー状態になるので、コイルばね26のばね力によって下方に押出される。
これにより、カバー部材10の上部がばねフック20から外れてその押圧力がなくなるので、各ばねフック20はそのばね力によって外方に変位し、係止部21が取付部材2の係止凹部4から離脱する。
【0031】
この結果、カバー部材10が取付部材2から外れて落下し、これに続いてコイルばね26及びプロテクタ15も自重により落下して、スプリンクラヘッド35の感知部36が露出する。そして、感知部36に加えられた火災の熱によりスプリンクラヘッド35が作動する。
【0032】
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係るスプリンクラヘッドカバー1は、カバー部材10を備えた取付部材2をねじによりスプリンクラヘッド35に装着するようにしたので、取付け、取外しがきわめて容易であり、スプリンクラヘッド35の設置後にカバーが必要になった場合などにも、簡単にスプリンクラヘッドカバー1を取付けることができる。
【0033】
[実施の形態2]
実施の形態1においては、カバー部材10と一体化された取付部材2の上部内壁にめねじ部7を設け、このめねじ部7をスプリンクラヘッド35のフランジ37に設けたおねじ部38に螺合して、スプリンクラヘッド35にスプリンクラヘッドカバー1を取付けるようにしたので、スプリンクラヘッドカバー1の着脱がきわめて容易である。
【0034】
ところで、このスプリンクラヘッドカバー1を、例えば住宅に設置されたスプリンクラヘッド35に装着した場合、居住者等がカバー部材10やシーリングプレート27の拭き掃除などを繰返し行うことにより、スプリンクラヘッドカバー1が緩み方向に回されて、若し火災が発生すると感度障害や散水障害を生じるにもかかわらずそのまま放置されるおそれがある。
以下に説明する実施の形態2〜4は、このようなおそれのないスプリンクラヘッドカバーに関するものである。
【0035】
図10は実施の形態2の縦断面図、図11はスプリンクラヘッドカバーをスプリンクラヘッドに装着した状態を示す縦断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0036】
本実施の形態においては、取付部材2の上部に段部6を介して形成された拡径の内壁上部にめねじ部7を設けると共に、段部6とめねじ部7との間に、スプリンクラヘッド35のフランジ37が収容される収容部8を設けたものである。そして、この収容部8の深さt2 は、スプリンクラヘッド35のフランジ37の厚みt1 とほぼ等しいか又は若干大きく形成されている。
【0037】
上記のように構成した本実施の形態においては、カバー部材10が装着された取付部材2を天井板30に設けた開口部31から挿入して回転し、そのめねじ部7をスプリンクラヘッド35のフランジ37に設けたおねじ部38に螺合する。回転を続けると、めねじ部7がおねじ部38から外れてねじの係合がなくなり、フランジ37は、図11に示すように、収容部8内に収容される。これにより、取付部材2、したがってスプリンクラヘッドカバー1はスプリンクラヘッド35に対してフリー状態になり、回転はするが、上下には移動しない。
このため、拭き掃除などによりスプリンクラヘッドカバー1が回転しても、単にから回りするだけで上下方向の位置は変らないので、感度障害や散水障害を生じることはない。
【0038】
スプリンクラヘッドカバー1をスプリンクラヘッド35から取外す場合は、スプリンクラヘッドカバー1を下方に引きながら緩み方向に回転すれば、めねじ部7がおねじ部38に噛み込むので、引続き回転することにより取外すことができる。
【0039】
[実施の形態3]
図12は実施の形態3の縦断面図、図13は図12の取付部材の平面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、取付部材2の拡径部の周壁に、ほぼ等間隔で段部6に達する複数(図には4個の場合が示してある)のスリット9を設けると共に、各スリット9間の内壁に、スプリンクラヘッド35のおねじ部38に係止する、取付部材2の上端面とほぼ平行な複数段の係止突起14をそれぞれ設けたものである。
【0040】
本実施の形態においては、カバー部材10が装着された取付部材2を、天井板30に設けた開口部31から挿入し、その開口部をスプリンクラヘッド35のフランジ37に押込む。これにより、取付部材2の上部が弾性変形して係止突起14がフランジ37のおねじ部38に係止して取付けられる。
【0041】
これにより、取付部材2に設けた各係止突起14がそれぞれスプリンクラヘッド35のおねじ部38に食い込んで係止されるため、故意に外そうとしない限り緩んだり外れたりすることはない。このため、カバー部材10を拭き掃除などしてもスプリンクラヘッドカバー1が緩んだり外れたりすることがない。
【0042】
[実施の形態4]
本実施の形態は、居住者等のスプリンクラヘッドカバー1の拭き掃除により、取付部材2と天井板30との間に圧着されたシーリングプレート27が回転し、スプリンクラヘッドカバー1が緩み方向に回転して、感度障害や散水障害が生ずるのを防止するためのもので、図14は本実施の形態の縦断面図、図15は図14の取付部材2の平面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
【0043】
本実施の形態においては、図15に示すように、取付部材2のフランジ3に、複数個(図には2個の場合が示してある)の係合突起3aを設けると共に、シーリングプレート27の開口部周縁にこの係合突起3aが係合する係合部28を設けたものである。なお、本実施の形態においては、スプリンクラヘッドカバー1をスプリンクラヘッド35に装着した状態で、取付部材2のフランジ3の上面とシーリングプレート27の下面との間にはすき間が生ずるようになっている。
【0044】
本実施の形態に係るスプリンクラヘッドカバー1をスプリンクラヘッド35に装着するにあたっては、カバー部材10等が装着された取付部材2の上方からシーリングプレート27を嵌入し、その係合部28を取付部材2の係合突起3aに係合させる。
そして、シーリングプレート27を持って取付部材2のめねじ部7をスプリンクラヘッド35のおねじ部38に螺合し、取付部材2が所定の位置まで螺合されたときは、シーリングプレート27を押上げて天井板30に当接させ、取付部材2との係合を外す。これにより、図16に示すように、シーリングプレート27は取付部材2に対してフリー状態になる。
【0045】
したがって、拭き掃除等によりシーリングプレート27が回転してもから回りするだけで、その回転が取付部材2には伝達されないので、取付部材2が緩むことはない。
また、取付部材2のスプリンクラヘッド35への装着にあたっては、カバー部材10を持つことがないので、カバー部材10が変形したり外れたりすることもない。
【0046】
スプリンクラヘッドカバー1をスプリンクラヘッド35から取外すときは、シーリングプレート27を引き下げてその係合部28を取付部材2の係合突起3aに係合させ、シーリングプレート27を緩み方向に回転させればよい。
【0047】
上記の説明では、取付部材2に係合突起3aを設け、シーリングプレート27にこれと係合する係合部28を設けた場合を示したが、例えば取付部材2に係合部を、シーリングプレート27に係合突起を設けるなど、両者の係合手段は適宜選択することができる。
なお、取付部材2とシーリングプレート27の係合にあたっては、比較的大きな力を必要とするように構成し、あるいは、シーリングプレート27を押上げて取付部材2との係合を外した際に、シーリングプレート27を若干回転させてその係合手段を取付部材2の係合手段から外すなどして、シーリングプレート27が自重により下降しても両者の係合手段が係合しないようにすることが望ましい。
【0048】
[実施の形態5]
ところで、地震の発生によりスプリンクラヘッド35と天井板30が上下方向に異なる動きをしたり、天井板が老朽化などにより落下したりすると、スプリンクラヘッドカバー1に大きな衝撃が加わり、スプリンクラヘッドカバー1が外れたり損傷したりすることがあり、そのまま放置しておくと若し火災が発生した場合、感度障害や散水障害を引きおこすおそれがある。
【0049】
本実施の形態はこのような問題に対処するためのもので、図17は本実施の形態の縦断面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、スプリンクラヘッドカバー1をスプリンクラヘッド35に装着した場合に、天井板30に当接したシーリングプレート27と取付部材2のフランジ3との間にすき間gが生じるように構成し、このすき間gに、例えば図18に示すように、板ばねの如き弾性部材29を配設したものである。
【0050】
このように構成したことにより、例えば地震によって、図19に示すように天井板30が下降しても、シーリングプレート27と取付部材2との間に介装された弾性部材29が天井板30の下降を吸収して、スプリンクラヘッドカバー1に負荷がかかるのを防止できるので、スプリンクラヘッドカバー1、特にカバー部材10が外れたり損傷したりすることがなく、感度障害や散水障害の発生を防止することができる。
【0051】
上記の説明では、弾性部材29に板ばねを用いた場合を示したが、板ばねに代えてコイルばねを用いてもよく、あるいはゴムの如き弾性材を用いてもよい。
【0052】
以上、本発明の各実施の形態について詳細に説明したが、これらはそれぞれ単独で実施してもよく、あるいは適宜組合わせて実施してもよい。
また、スプリンクラヘッドカバー1を、取付部材2と、カバー部材10及びカバー部材10を着脱可能に取付部材2に結合するプロテクタ15、ばねフック20、ストッパ板25、コイルばね26などによって構成した場合を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、取付部材2にカバー部材10を取付けるにあたっては、適宜の手段を用いることができる。
【0053】
【発明の効果】
本発明に係るスプリンクラヘッドカバーは、スプリンクラヘッドに取付けられる取付部材と、この取付部材に係止する係止片を有する係止部材と、係止部材に設けた固定部に低融点合金で接合され、スプリンクラヘッドの下部を覆うカバー部材とによって構成し、
また、上記の取付部材を円筒状に形成し、この取付部材の内壁にスプリンクラヘッドのフランジに設けたおねじ部に螺合するめねじ部を設けたので、スプリンクラヘッドへのスプリンクラヘッドカバーの取付け、取り外しがきわめて容易である。
【0054】
また、上記の取付部材の内壁の上部に拡径部を設け、この拡径部の上部にめねじ部を設けると共に、めねじ部と拡径部の下端部との間にスプリンクラヘッドのフランジが収容される収容部を設けたので、清掃作業などによってカバー部材が回転しても、から回りするだけで上下方向の位置は変らないため、感度障害や散水障害を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の縦断面図である。
【図2】図1の取付部材の縦断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図1のプロテクタ部分の縦断面図である。
【図5】図4の底面図である。
【図6】実施の形態1の組立手順の説明図である。
【図7】図6の組立状態を示す平面図である。
【図8】ストッパ板のカバー部材への固定手順を示す説明図である。
【図9】実施の形態1の作用説明図である。
【図10】本発明の実施の形態2の縦断面断面図である。
【図11】図10のスプリンクラヘッドカバーをスプリンクラヘッドに装着した状態を示す縦断面図である。
【図12】本発明の実施の形態3の縦断面図である。
【図13】図12の取付部材の平面図である。
【図14】本発明の実施の形態4の縦断面図である。
【図15】図14の取付部材の平面図である。
【図16】図14のシーリングプレート及びスプリンクラヘッドカバーをスプリンクラヘッドに装着した状態を示す縦断面図である。
【図17】本発明の実施の形態5の縦断面図である。
【図18】図17の要部の説明図である。
【図19】実施の形態5の作用説明図である。
【符号の説明】
1 スプリンクラヘッドカバー
2 取付部材
3 フランジ
7 めねじ部
8 収容部
9 スリット
10 カバー部材
11 低融点合金
12 フック
14 係止突起
15 プロテクタ(係止部材)
20 ばねフック(係止片)
25 ストッパ板
26 コイルばね
27 シーリングプレート
29 板ばね(弾性部材)
30 天井板
35 スプリンクラヘッド
37 フランジ
38 おねじ部

Claims (1)

  1. スプリンクラヘッドに取付けられる取付部材と、該取付部材に係止する係止片を有する係止部材と、該係止部材に設けた固定部に低融点合金で接合され、前記スプリンクラヘッドの下部を覆うカバー部材とによって構成されるスプリンクラヘッドカバーであって、
    前記取付部材を円筒状に形成し、該取付部材の内壁の上部に拡径部を設け、該拡径部の上部に前記スプリンクラヘッドのフランジに設けたおねじ部に螺合するめねじ部を設けると共に、該めねじ部と前記拡径部の下端部との間をめねじの存在しない拡径部とし、そのめねじの存在しない拡径部をスプリンクラヘッドのフランジが収容される収容部としたことを特徴とするスプリンクラヘッドカバー。
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