JP4002891B2 - 筒状編地の編成方法 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は少なくとも前後一対の針ベッドを備えた横編機上で、第一編地と第二編地がその両端で連続する筒状編地の第一編地内において、少なくとも一部の区域で編地を三層に折り返し、第二編地と合わせて四層に重ねて編成する筒状編地の編成方法に関する。
背景技術
上面に多数の編針を備えた針ベッドを前後対向配置し、前後の針ベッドがその長手方向にラッキング可能に構成される横編機を利用し、編地を編成する過程において編地の編み終わり部の解れ止め処理を行うことで、編成完了後の後処理を容易にする編成方法が考案されている。
このような編成方法として、前身頃・後身頃・右袖・左袖といった各パーツをその形状に合わせて成型編を行ったインテグラルガーメントと呼ばれる編地として編成し、編成完了後にこれらパーツ同士を接合してニット衣類を構成する方法が知られている。また、別の編成方法として身頃と袖が接合され、衿刳りが形成されたセーターの様に編成完了後の後処理を不要または殆ど必要としない無縫製編地と呼ばれる編地を編成する方法が考案されている。
無縫製編地を編成するにあたり、横編機上で前身頃と後身頃がその両端で連続する筒状の編地として編成する場合に、編成される編地の筒径は編成に使用する針ベッドの幅に左右される。したがってより大きな筒径の筒状編地を編成するには、編成に使用する横編機の針ベッドの幅をより広いものとしなければならなかった。
本発明は第一編地と第二編地がその両端で連続する筒状編地の第一編地内において、少なくとも一部の区域で編地を三層に折り返し、第二編地と合わせて編地を四層に重ねて編成する筒状編地の編成方法を提供することを目的とする。
発明の開示
上記した課題を解決するため本発明の編成方法は、少なくとも第一、第二の前後一対の針ベッドを有し、その何れか一方または双方の針ベッドが左右摺動可能に構成される横編機を使用し、第一編地と第二編地がその両端で連続する筒状編地を編成する方法であり、第一編地は編地幅方向の一部において3つに区分けされた表層編地部、中層編地部、裏層編地部をその境界で編地表面側から表層編地部、中層編地部、裏層編地部となるように三層状に折り返し、該折り返し部分の裏層編地部/または裏層編地部と中層編地部の両方が、編地編成後に編地幅方向に拡げることが可能なことを特徴とするものであって、以下の工程を含む;
(a) 第二針ベッド上の針に中層編地部および裏層編地部と第二編地を付属させた状態で表層編地部を形成する工程、
(b) 第一針ベッド上の針に表層編地部を、第二針ベッド上の針に裏層編地部と第二編地を付属させた状態で第一編地の中層編地部を形成する工程、
(c) 第一針ベッド上の針に表層編地部、中層編地部を、第二針ベッド上の針に第二編地を付属させた状態で裏層編地部を形成する工程、
(d) 第一針ベッド上の針に表層編地部、中層編地部、裏層編地部を付属させた状態で第二編地を形成する工程。
上記発明の構成によれば、第一編地内の表層編地部、中層編地部、裏層編地部と第二編地が四層に重なる状態で表層編地部、中層編地部、裏層編地部および第二編地の編目を前後針ベッド間で目移しにより第一針ベッドまたは第二針ベッドの針に付属させた状態で編成を行う。編地を折り返して編成することで、編成に使用する針ベッドの幅よりも筒径の大きな筒状編地を編成できる。
また、中層編地部において編成完了時に表目となるループを裏目として形成し、編成完了時に裏目となるループを表目として形成することを特徴とすることも特徴の一つである。
また、中層編地部を第二針ベッドの針で形成することも特徴の一つである。
また、第一編地に形成される折り返し部分とは針ベッド長手方向の異なる領域で第二編地においても第一編地と同じような編地表面側から表層編地部、中層編地部、裏層編地部となる三層状の折り返し部分を形成することも特徴の一つである。
上記発明の構成によれば、第一編地と第二編地の双方の編地内で編地を三層に折り返して編成する。
発明を実施するための最良の形態
本発明の実施の一例を図面と共に詳細に説明する。以下の説明においては前後一対の下部針ベッド上にそれぞれ上部針ベッドを備えた四枚ベッド横編機を編成に使用する。しかしながら前後一対の針ベッドのみを備えた二枚ベッド横編機においても実施可能である。二枚ベッド横編機で編成を行う場合には、前後針ベッドの奇数番目の針に前編地のループを割り当て、偶数番目の針に後編地のループを割り当て、前編地を編成する際には後編地のループを全て後針ベッド上の針に付属させ、後編地を編成する際には前編地のループを全て前針ベッド上の奇数番目の針に付属させた状態で編成する針抜き編成と呼ばれる編成方法により実施すればよい。前編地を前針ベッドに付属させるとは、前編地以外の編地を形成する際に前編地のループを全て前針ベッドの針に保持することを意味し、後編地を後ベッドに付属させるとは、後編地以外の編地を形成する際に後編地のループを全て後ベッドの針に保持することを意味する。針抜き編成については本願出願人の先の出願である日本特許公告平3−75656号に開示されているため本願ではこれ以上の説明を省略する。
<第一実施例>
以下、第一実施例を第1図〜第6図を使用して説明する。第1−a図は第一実施例で編成するカーディガン1を示す図である。第1−b図は第1−a図の線i−i箇所における断面図であり、カーディガン1は着用時に左右前身頃2、3の開き部に沿って形成されたチューブ状の縁部4、5が前後に重なるように構成される。第2−a図は横編機でカーディガン1を編成する工程を模式的に示す図である。第2−b図は第2−a図の各段階P1〜P4に対応する編地の針床での係止状態を簡略化した図であり、第2−c図は段階P1における身頃部のループ配置を示す図である。第3図〜第5図は第一実施例を示す編成コース図である。第6図は第2−a図で点線Xで囲んだ部分の斜視断面図である。カーディガン1は裾ゴム6と縁部4、5以外は平編み組織で編成され、裾ゴム6はリブ編組織で、縁部4、5は袋編組織で形成される。以下P1〜P4の各段階で行われる編成を説明する。
段階P1ではカーディガン1が着用時に互いに前後に重なり合う前身頃の開き部に沿って延びる縁部4、5を左右前身頃2、3の内側に折り返した状態で形成する。縁部4、5が形成される部分では、チューブ状に形成される縁部4、5と前身頃2、3および後身頃7が四層に重なる状態で編成する。前身頃2、3と後身頃7からなる身頃部を裾側から、左右の袖8、9を袖口側から肩に向けて編成する。前身頃部2、3と後身頃7は単一の給糸口を使用して概略”C”の字を描く様に右前身頃2−後身頃7−左前身頃3に対し開き部を給糸口の反転箇所として編成する。左右の袖8、9はそれぞれの編成に使用される給糸口により前袖部8a,9aと後袖部8b,9bを周回状に編成する。
段階P2では衿ぐり開口部10を拡げる編成を行いながら脇下まで身頃2、3、7と袖8、9を並行して編成する。段階P3では袖8、9と身頃2、3、7の接合が完了し、袖8、9と身頃2、3、7が大きな一つの筒を描くようにして段階P1の身頃と同様の編成により形成する。段階P4では衿ぐり開口部10が更に拡げられる。段階P5は編成完了時の第1図の線i−i箇所の断面図を示し、編成過程で前身頃部2、3の内側に折り返して編成された縁部4、5を展開した状態を示す。縁部4、5を展開することで、右前身頃2の縁部4と左前身頃3の縁部5が重ねた状態で右前身頃2と左前身頃3を合わせた前身頃部の周長と後身頃部7の周長が等しくなる。
以下、第3図〜第5図を使用して説明するが、前身頃部2、3の縁部4、5を折り返した状態で編成する点を除いては公知の編成方法により編成可能である。したがって、以下の説明では身頃部2、3、7における編成のみ説明する。更に、身頃部2、3、7において身頃部の右側と左側で共通の編成を左右対称に行うため、第2−b図および第2−c図において点線Yで囲んだ左側部分の編成に限って説明する。なお、以下の説明では説明の便宜上、実際の編成で使用される針数に比べて極少数の針のみを使用する。
編成コース第3図中の左端の数字はコース番号を、左右方向の矢印は編成方向を、上下方向の矢印は目移し方向を示す。FDは下部前針ベッド、BDは下部後針ベッド、FUは上部前針ベッド、BUは上部後針ベッドである。第3図のコース0はカーディガン1に縁部5を形成する箇所でのループ配置を示す。コース0で後身頃7が上部後針ベッドの左端から奇数番目の針に係止される。縁部5は表層編地部3aを含む左前身頃3の内側に折り返した状態で係止される。縁部5は着用時に編地の表側に現れる裏層編地部5aが上部前針ベッドの偶数番目の針に、内側に隠れる中層編地部5bが下部前針ベッドの奇数番目の針に係止される。縁部以外のループは白丸で示され、これらのループは下部前針ベッドの偶数番目の針に係止される。
コース1では左前身頃3と縁部5のループを全て前針ベッド(上部前針ベッドまたは下部前針ベッド)に付属させた状態で下部後針ベッドの奇数番目の針に右向きに給糸して後身頃7を編成する。コース2では左前身頃3の編成に先立って縁部5のループを左前身頃3の編成の邪魔にならないように後針ベッドに付属させるため、裏層編地部5aを上部後針ベッドの空針へ、中層編地部5bのループを下部後針ベッドに目移しする。コース3で裏層編地部5a、中層編地部5b、後身頃7を後ベッド(上部後針ベッドまたは下部後針ベッド)に付属させた状態で下部前針ベッド上の針に係止される左前身頃3および表層編地部3aに次コースのループを形成する。コース4では上部後針ベッドの針に係止されている中層編地部5bのループを裏層編地部5aの形成に先だって下部前針ベッド上に目移しを行って中層編地部5bを前針ベッドに付属させる。コース5では表層編地部3aと中層編地部5bを前針ベッドに、後身頃7を後ベッドに付属させた状態で裏層編地部5aを右に向かって編成し、続いてコース6では中層編地部5bを編成することで筒状の縁部5を形成する。これにより左前身頃3の表層編地部3a、中層編地部5b、裏層編地部5a、後身頃7が4層に重なる。続いてC編の編成方向を反転し、コース7で中層編地部5bを左から右に編成する。コース8では中層編地部5bと裏層編地部5cの境界部のループを上部後針ベッドに目移しする。コース9では下部後針ベッド上の裏層編地部5aに次コースのループを形成する。この編成により、中層編地部5bと外層編地部5aの境界部のループが表層編地部5aと連結され、裏層編地部5aと中層編地部5bがチューブ状となる。コース10では表層編地部3aの編成に先立ち、中層編地部5bのループを上部後針ベッドに目移しする。コース11では中層編地部5b、裏層編地部5c、後身頃7を後ベッド上に付属させた状態で右方向に向かって表層編地部3aおよび左前身頃3を編成する。コース12では後身頃7の編成に先立って裏層編地部5aおよび中層編地部5bのループをそれぞれ上部前針ベッドと下部前針ベッドに目移しする。コース13では表層編地部5a、中層編地部5b、裏層編地部5cを前針ベッドに付属させた状態で後身頃7を左向きに編成する。以降身頃の右側部分で同様の編成を行った後、再度第3図のコース1〜第5図のコース13の編成へと戻る編成を繰り返すことで第1図のカーディガン1の身頃部が編成される。
上記の編成に従って編成されたカーディガン1は、第6図に示す様に右前身頃2の縁部4、および左前身頃3の縁部5がそれぞれ内側に折り返され、後身頃7と合わせて四層に編成される。編成完了後、縁部4、5を展開することで第1−b図に示すように左右前身頃2、3の縁部4、5が前後に重なる状態となる。上記したように本実施例の編成方法では、編成完了時に編地の幅方向に連続する三つの区域を三層に重ねて編成するので、編幅を拡げたのと同様の効果が得られる。また、縁部4、5を前身頃部2、3の内側に折り返した状態で形成することで、右前身頃2の縁部4と左前身頃3の縁部5を重ねた状態で前身頃部2、3の周長と後身頃部7の周長が等しくなる。
<第二実施例>
続いて第7図〜第9図を使用して本発明の第二実施例を説明する。第二実施例では三層に重なる部分を編地編成完了時に編地幅方向に列ぶように展開可能な状態に編成する方法を説明する。第7−a図は第二実施例で編成する筒状編地11の編機上での編成状態を示す図であり、第7−b図は第7−a図の筒状編地11のループ配置を示す図であり、第7−c図は第7−a図の編地を編成完了後に展開した状態を示す図である。第8図〜第9図は第二実施例を示す編成コース図である。筒状編地11は前編地12と後編地13が前後に重なりその両端で連続する。前編地12と後編地13はそれぞれ表層編地部12a,13aと中層編地部12b,13bと裏層編地部12c,13cを三層に重ねて編成する部分と、それ以外の単層の部分からなる。以下、図面とともに詳細に説明する。なお、左右および前後対称に編成が行われるため、以下の説明では第7−b図の点線Zで囲んだ部分で行われる編成のみを説明する。第二実施例では第一実施例で使用した編機と同じ四枚ベッド横編機を使用する。第8図のコース0はループ配置を示す。三層に重なる前編地12の表層編地部12aのループは下部前針ベッドの左側端から偶数番目に位置する針に、裏層編地部12cのループは上部後針ベッドの左側端から偶数番目に位置する針に、中層編地部12bのループは下部前針ベッドの左側端から奇数番目の針に係止される。コース1では表層編地部12a、中層編地部12b、裏層編地部12cを前針ベッドに付属させた状態で下部後針ベッドの一本置きの針を使用して後編地13を編成する。コース2では前編地12の表層編地部12aの編成に先立って、裏層編地部12cを下部後針ベッドの針に、中層編地部12bを上部後針ベッドの針に目移しする。コース3では中層編地部12b、裏層編地部12c、後編地13を後ベッドに付属させた状態で前針ベッド上の一本置きの針を使用して前編地12の表層編地部12aを編成する。コース4では給糸方向を反転し上部後針ベッド上の中層編地部12bを形成する。コース5では中層編地部12bを下部前針ベッドへ、裏層編地部12cを上部前針ベッドへ目移しする。第9図のコース6では表層編地部12a、中層編地部12bを前ベッドに、後編地13を後ベッドに付属させた状態で裏層編地部12cおよび中央線の左側に位置する前編地12を編成する。以降図示せぬ筒状編地の右側部分を編成した後、コース7では前編地12の表層編地部12a、中層編地部12b、裏層編地部12cを前ベッドに付属させた状態で後編地13を右方向に編成する。以降コース2〜7の編成を繰り返すことで第7図に示す筒状編地11が編成される。上記編成により編成された筒状編地11は折り返した部分を展開することで第7−c図に示す編地となる。本実施例の方法によれば、三層に重なる部分を針ベッドの幅方向に展開して編成する場合に比べ同じ針ベッドの幅でより筒径の大きな編地を編成できる。
<第三実施例>
続いて第10図〜第11図を使用して第三実施例を説明する。第10図は第三実施例で編成する筒状編地21を示す。第11図は第三実施例を示す編成コース図である。第三実施例で編成する筒状編地21は前編地22と後編地23の表層編地部22a,23a、中層編地部22b,23b、裏層編地部22c,23cを折り返して編成する部分で表層編地部22a,23aと中層編地部22b,23bの境界部と裏層編地部22c,23cを連結する編成コースが形成されるピンチ柄と呼ばれる編組織を編成する実施例である。以下編成コース図を使用して編成方法を説明する。なお、第三実施例では表層編地部22a,23aと裏層編地部22c,23cが分離している部分は第二実施例と同じ編成により形成し、表層編地部22a,23aと中層編地部22b,23bの境界部と裏層編地部22c,23cが連絡部24,25により綴じ合わされた部分を編成する際に以下の編成を行う。第三実施例においても第二実施例と同様に第7−b図の点線Zで囲まれた部分の編成のみを示す。
第11図のコース1〜6の編成は第二実施例の編成に続いて行う。コース1では表層編地部22aの編成に先立って前編地22の中層編地部22bと裏層編地部22cを後針ベッド上に目移しする。コース2では中層編地部22b、裏層編地部22cおよび後編地23を後ベッドに付属させた状態で右から左に向かって前編地22および三層に重なる部分では表層編地部22aに給糸してループを形成する。コース3では中層編地部22bと裏層編地部22cの境界部のループを上部前針ベッドの針へ目移しする。コース4では上部後針ベッドに保持される中層編地部22bを左から右に向かって編成する。コース5では後針ベッド上の針に保持されている中層編地部22bおよび裏層編地部22cのループを下部前針ベッドおよび上部前針ベッドに目移しする。コース6では表層編地部22a、中層編地部22bを前ベッドに、後編地23を後ベッドに付属させた状態で上部前針ベッド上に保持される裏層編地部22bを右から左に給糸し、図示せぬ筒状編地21の左側部分が編成される。第二実施例を適宜回数繰り返す毎に第三実施例を行う編成を繰り返すことで第10図に示す筒状編地21を編成する。第三実施例により編成された編地では、表層編地部22a,23aと中層編地部22b,23bの境界部と裏層編地部22c,23cを結ぶ連結部24,25により連結され、チューブ26,27が形成される。なお、上記第三実施例では表層編地部22a,23aと中層編地部22b,23bの境界部と裏層編地部22c,23cを目移しにより連結したが、例えば表層編地部22a,23aと裏層編地部22c,23cに連続して給糸する編み込みにより連結することも可能である。
なお、上記した実施例では前編地および後編地においてそれぞれ1カ所のみで編地を三層に重ねたが複数箇所で三層に重ねてもよい。複数箇所で重ねる場合には重なる部分が編幅方向に重ならないように配置すればよい。また、上記第三実施例では筒状編地の内側にチューブを形成したが、筒状編地の外側にチューブを形成することも可能である。また、毎コース表層編地部22aと中層編地部22bの境界部と裏層編地部22cを連結すれば中層編地部22bと裏層編地部22cが完全に閉じたチューブが形成される。また、上記実施例では表層編地部、中層編地部、裏層編地部が三層に重なった状態から説明したが、編出し編成を三層に折り返して行ってもよいし、編成過程で三層に重ねることも可能である。また、上記実施例では天竺編組織の編地の場合を説明したが、リンクス編組織の様に表目と裏目が混在する編組織の編地の場合には、例えば前編地の表層編地部で表目として形成される部分は前ベッド上で表目として形成されるのに対し中層編地部で表目となる部分は後ベッド上で裏目として形成される。逆に表層編地部で裏目として形成される部分は後ベッド上で裏目として形成されるのに対し中層編地部で裏目となる部分は前ベッド上で表目として形成される。また、中層編地部における編目の配列は、三層に折り返さずに編成する場合と左右逆転した状態で編成する。また、上記実施例では前編地と後編地の両方で編地を折り返して編成したため前編地と後編地の周長が等しくなったが、前編地または後編地の何れか一方のみを折り返して編成することもできる。このように一方の編地のみを折り返して編成した場合には意識的に前身頃部と後身頃部の周長の異なる編地を編成することができる。また、上記実施例では前編地と後編地において同じ編幅で折り返したが、前編地と後編地において折り返す幅を異ならすことも可能である。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明によれば、編地の少なくとも一部を三層に折り返して四層に重ねて編成することで編成に使用する針ベッドの幅を広げることなくより大きな筒径の筒状編地を編成できる。また、例えば筒状の身頃部とその左右で編成される袖を接合してセーターやカーディガンを編成する際に、身頃部内のコース方向において衿ぐり開口部を形成したり、袖との接合を行うなど編幅の変更が柄デザインに大きな影響を及ぼす領域以外の箇所で三層に折り返して編成することで、三層に重なる部分の幅を変更するだけで身頃部の筒径を調整するサイズ変更を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1−a図は第一実施例で編成するカーディガンを示し、第1−b図は第1−a図の線i−i箇所における断面図である。第2−a図は横編機でカーディガン1の編成工程を模式的に示す図であり、第2−b図は第2−a図の各段階P1〜P4に対応する編地の係止状態を示す図であり、第2−c図は段階P1におけるループ配置を示す図である。第3図は第一実施例を示す編成コース図である。第4図は第一実施例を示す編成コース図である。第5図は第一実施例を示す編成コース図である。第6図は第2−a図で点線Xで囲んだ部分の斜視断面図である。第7−a図は第二実施例の筒状編地11の編成状態を示す図であり、第7−b図は筒状編地11のループ配置を示す図であり、第7−c図は筒状編地11を展開した図である。第8図は第二実施例を示す編成コース図である。第9図は第二実施例を示す編成コース図である。第10図は第三実施例の筒状編地21を示す図である。第11図は第三実施例を示す編成コース図である。

Claims (4)

  1. 少なくとも第一、第二の前後一対の針ベッドを有し、その何れか一方または双方の針ベッドが左右摺動可能に構成される横編機を使用し、第一編地と第二編地がその両端で連続する筒状編地を編成する方法であり、第一編地は編地幅方向の一部において3つに区分けされた表層編地部(3a、12a)、中層編地部(5b、12b)、裏層編地部(5a、12c)をその境界で編地表面側から表層編地部(3a、12a)、中層編地部(5b、12b)、裏層編地部(5a、12c)となるように三層状に折り返し、該折り返し部分の裏層編地部(5a、12c)/または裏層編地部(5a、12c)と中層編地部(5b、12b)の両方が、編地幅方向に拡げられるものであって、以下の工程を含むことを特徴とする筒状編地の編成方法。
    (a) 第二針ベッド上の針に中層編地部(5b、12b)および裏層編地部(5a、12c)と第二編地を付属させた状態で表層編地部(3a、12a)を形成する工程、
    (b) 第一針ベッド上の針に表層編地部(3a、12a)を、第二針ベッド上の針に裏層編地部(5a、12c)と第二編地を付属させた状態で第一編地の中層編地部(5b、12b)を形成する工程、
    (c) 第一針ベッド上の針に表層編地部(3a、12a)、中層編地部(5b、12b)を、第二針ベッド上の針に第二編地を付属させた状態で裏層編地部(5a、12c)を形成する工程、
    (d) 第一針ベッド上の針に表層編地部(3a、12a)、中層編地部(5b、12b)、裏層編地部(5a、12c)を付属させた状態で第二編地を形成する工程。
  2. 中層編地部(5b、12b)において編成完了時に表目となるループを裏目として形成し、編成完了時に裏目となるループを表目として形成することを特徴とする請求項1に記載の筒状編地の編成方法。
  3. 中層編地部(5b、12b)を第二針ベッドの針で形成することを特徴とする請求項1に記載の筒状編地の編成方法。
  4. 第一編地に形成される折り返し部分とは針ベッド長手方向の異なる領域で第二編地においても第一編地と同じような編地表面側から表層編地部(13a)、中層編地部(13b)、裏層編地部(13c)となる三層状の折り返し部分を形成することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つの項に記載の筒状編地の編成方法。
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