JP4002717B2 - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転子の回転数を指定する回転指示信号に従ってモータの回転数を制御するブラシレスモータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車などの空調装置における送風ファンの回転駆動用のモータとしては、永久磁石を回転子とし、電機子巻き線を固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチング素子で置き換えたブラシレスモータが知られている。このブラシレスモータは、電源回路から駆動電源が供給されるとともに、IC(Integrated Circuit)化されたモータ制御回路により制御されて送風ファンを回転させる。
【0003】
このようなモータ制御回路では、パルス信号であるデューティ信号が入力され、デューティ信号を平滑化し、電圧レベルを検出して送風ファンの回転数を決定していた。このモータ制御回路では、パルス信号を平滑化するので、デューティ信号に短時間のノイズが含まれている場合であっても、回転動作させている送風ファンの回転数が0と認識することがない。したがって、このモータ制御回路では、送風ファンの回転動作中にリスタートが発生することがないという利点があった。
【0004】
しかし、このような制御を行うモータ制御回路では、デューティ信号を平滑化するための外部平滑回路を付加する必要があり、装置自体のコストが高いという問題点があった。更に、このモータ制御回路では、デューティ信号の周波数に応じて複数の外部平滑回路を付加する必要がある。更にまた、上述のモータ制御回路では、デューティ信号を平滑化するための期間を要し、送風ファンの応答性が良好でないという問題点がある。
【0005】
そこで、従来より、デューティ信号を平滑化せずに送風ファンの回転数を制御するモータ制御回路が使用されている。このモータ制御回路では、デューティ信号のパルス周期を検出し、周期に応じて送風ファンの回転数目標値を決定して送風ファンの回転数を制御するものである。このモータ制御回路によれば、直接デューティ信号を検出して回転数目標値を決定するので送風ファンの応答性が早いという利点がある。
【0006】
また、従来のモータ制御回路では、デューティ信号に基づいて回転数目標値Dsfanを決定し、目標とする回転数を決定するファン速目標値算出回路を備えている。このファン速目標値算出回路では、8ビットのカウンタを備え、図6に示すように、入力されるデューティ信号の周期に応じて0〜255間で段階的に回転数目標値Dfanを決定していた。
【0007】
更に、従来のモータ制御回路では、送風ファンの回転開始時に、図6(a)に示すように回転数目標値Dfanに向かってソフトスタート目標値Dsfanを上昇させるときに、回転開始時刻から勾配遅延を設けて順次ソフトスタート目標値Dsfanを上昇させるソフトスタート制御をするソフトスタート目標値算出回路を備えるものがある。このソフトスタート目標値算出回路では、回転開始時刻からの1.5秒間は最大の回転数目標値Dfan(100%)に対する5%/秒の勾配でソフトスタート目標値Dsfanを上昇させ、1.5秒以降は8%/秒の勾配でソフトスタート目標値Dsfanを上昇させる制御をする。このソフトスタート目標値算出回路では、ソフトスタート制御をしてソフトスタート目標値Dsfanが回転数目標値Dfanに達したら遅延を解除していた。
【0008】
一方、従来のモータ制御回路では、送風ファンの回転停止時には、図6(b)に示すように、勾配遅延を設けずに回転数目標値Dfanを下降させる制御をして送風ファンの回転を停止させていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来において、デューティ信号を直接検出して回転数目標値Dfanを決定するモータ制御装置では、デューティ信号にノイズが混入すると、デューティ信号の周期にノイズが含まれ、送風ファンの回転数目標値Dfanが「0」と認識される可能性がある。送風ファンの回転数目標値Dfanが「0」と認識されると、図6(b)に示すようにソフトスタート目標値算出回路によるソフトスタート目標値Dsfanを下降させる制御が開始され、次のパルスでファン速目標値Dfanが検出されると図6(b)に示すようにファン速目標値Dfanに向かってソフトスタート制御が再開されてしまう。すなわち、従来のモータ制御装置では、送風ファンが停止し、ソフトスタート目標値算出回路によるソフトスタート制御が開始されてしまう、リスタート現象が発生してしまうという問題点がある。特に、モータを制御する制御回路では、ノイズに厳しいため、発生頻度が高くなるという問題がある。
【0010】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、送風ファンの回転数を制御する装置において、リスタート現象の発生を防止して安定して送風ファンを回転させることができるブラシレスモータの制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するために、永久磁石を回転子とし、電機子巻き線を固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチング素子としたブラシレスモータの制御をするブラシレスモータの制御装置において、上記回転子の回転数を指示する回転指示信号を入力し、上記回転子を回転させるときの指示回転数を、回転指示信号から検出する回転数検出手段と、上記回転数検出手段で検出された指示回転数に基づいて上記回転子を回転させる目標となる回転数目標値を算出する第1の目標値算出手段と、上記回転子が停止しているときに、上記第1の目標値算出手段で算出された回転数目標値が、0から立ち上がったときに、第1勾配に従って回転数目標値を上昇させる上昇目標値を算出するソフトスタート制御をし、上記回転子が回転しているときに、上記第1の目標値算出手段で算出されて、上記回転子の回転数を下降させる回転数目標値が入力されたときには、第2勾配に従って回転数目標値を下降させる下降目標値を算出する第2の目標値算出手段と、上記第2の目標値算出手段で上昇目標値又は下降目標値が算出されていない場合には上記第1の目標値算出手段で算出された回転数目標値に従って、上記電機子巻き線に電力を供給するスイッチング素子に駆動信号を出力して上記回転子を回転駆動させ、上記第2の目標値算出手段上昇目標値又は下降目標値が算出された場合には当該上昇目標値又は下降目標値に従って上記電機子巻き線に電力を供給するスイッチング素子に駆動信号を出力して上記回転子を回転駆動させる回転駆動手段とを備える。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
本発明は、例えば図1に示すように構成されたブラシレスモータに適用される。
【0014】
ブラシレスモータは、バッテリ端子11からバッテリ電源が供給されるモータ制御回路12、センサマグネット13、センサ信号検出回路14を備える。
【0015】
センサマグネット13は、ロータの回転位置を示すために設けられ、ロータの回転中心に対し、N極とS極の対が2対均等角度に配置され、ロータと一体に回転するシャフトに取り付けられている。このセンサマグネット13の周囲には、センサマグネット13から発生する磁界の方向を検出する3つのホールIC13a〜13cがステータの内周に120度間隔で均等配置されている。
【0016】
センサ信号検出回路14は、センサマグネット13の磁界方向の変化による検出信号が各ホールIC13a〜13cから入力され、各検出信号を用いて反転信号を生成し、非反転信号とともに、6本の信号をセンサ信号としてモータ制御回路12に供給する。
【0017】
モータ制御回路12は、センサ信号検出回路14からのセンサ信号を参照して送風ファンの回転数を算出し、算出した回転数と、回転指示信号(PWM信号)で指示された回転数との比較をして、送風ファンの回転数を制御する。
【0018】
回転指示信号は、送風ファンの回転数を指定する信号であり、そのデューティ(Duty)比が制御されて、回転数を指定する。すなわち、回転動作信号は、Hレベルの信号時間とLレベルの信号時間の比率(Duty比)を変化させることで、送風ファンの回転数を指定する。回転指示信号は、デューティ比が10%〜90%の通常指示範囲内で変化されることで、例えば送風ファンの回転駆動範囲の0%の回転数〜100%の回転数を指定する。回転指示信号は、送風ファンを高回転数で駆動させるときには高いデューティ比の信号となり、送風ファンを低回転数で駆動させるときには低いデューティ比の信号となる。
【0019】
モータ制御回路12は、センサ信号に基づいてMOSFETQ1〜Q6をオンとオフの間で制御し、オンとなるMOSFETの組み合わせで電機子コイル15a〜15fを流れる電流の方向を切り替える。
【0020】
つぎに、モータ制御回路12の詳細な構成について図2を参照して説明する。
【0021】
モータ制御回路12は、電圧入力がされる第1フィルタ回路21と、アナログ信号として回転指示信号が入力される第2フィルタ回路22と、ACC電圧算出回路23とを備える。
【0022】
モータ制御回路12は、図示しない電源回路から電源が供給され第1フィルタ回路21によりフィルタ処理を施して、ACC電圧算出回路23に供給する。ACC電圧算出回路23では、供給された電源電圧を分圧して、分圧した電圧値を8ビットのデータDaccとして電圧補正値算出回路30に出力する。
【0023】
モータ制御回路12は、図示しない空調制御回路から、アナログ方式の回転指示信号が入力されたときには、第2フィルタ回路22によりフィルタ処理をしてACC電圧算出回路23に供給し、ACC電圧算出回路23によりディジタル方式の回転指示信号を作成してファン速目標値算出回路27に供給する。
【0024】
また、モータ制御回路12は、センサ信号検出回路14からのセンサ信号が入力される波形変換回路24を備える。
【0025】
波形変換回路24は、センサ信号検出回路14からのセンサ信号を波形変換して、センサ信号SAH、SAL、SBH、SBL、SCH、SCLを生成して、センサ信号SAHを回転数検出回路35に供給するとともに、全センサ信号をLoサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34に供給する。
【0026】
更に、モータ制御回路12は、ディジタル信号として回転指示信号が入力されるディジタルフィルタ回路25、デューティ比検出回路26、ファン速目標値算出回路27、ファン速変更目標値算出回路28、急スタート切替回路29を備える。
【0027】
モータ制御回路12は、図示しない空調制御回路からのディジタル方式の回転指示信号が入力されると、ディジタルフィルタ回路25によりフィルタ処理をして、デューティ比検出回路26に供給する。
【0028】
デューティ比検出回路26は、図3に示すように、回転指示信号の立ち上がり又は立ち下がりを検出することでパルス周期Tinを検出する。デューティ比検出回路26は、前パルスの立ち下がりから次パルスの立ち上がりまでの時間Tinon、すなわちON電圧レベル区間を検出し、パルス周期Tinと、検出した時間Tinonとの比率(Tin/Tinon)であるデューティ比Ddutyを検出する。ここで、デューティ比Ddutyは、送風モータの回転数を示す値となり、8ビットのデータで表現される。デューティ比検出回路26は検出したデューティ比Ddutyをファン速目標値算出回路27に供給する。
【0029】
ファン速目標値算出回路27は、デューティ比Ddutyを送風ファンの回転数に変換するためのテーブルを有し、変換した送風ファンの回転数を示すファン速目標値Dfanを算出する。このファン速目標値算出回路27は、ファン速目標値Dfanを8ビット(0〜255)のデータで表現して、ファン速変更目標値算出回路28及び急スタート切替回路29に供給する。
【0030】
ファン速変更目標値算出回路28は、送風ファンが停止ファン速目標値Dfanまでに達するまでのファン速変更目標値Dsfanと時間との関係を示したテーブルを備えている。このファン速変更目標値算出回路28は、テーブルを参照して時間に対するファン速変更目標値Dsfanを算出して、ファン速変更目標値Dsfanを急スタート切替回路29に供給する。このファン速変更目標値算出回路28は、オフ(0%)から立ち上がったときに、ファン速目標値Dfanまでファン速度を上昇させるように勾配遅延を設定してソフトスタート制御をする。
【0031】
また、このファン速変更目標値算出回路28は、回転数目標値Dfanで送風ファンが回転しているときに、回転数目標値Dfanからファン速度を下降させるときのファン速変更目標値Dsfanと時間との関係を示したテーブルを備えている。このファン速変更目標値算出回路28は、テーブルを参照して時間に対するファン速変更目標値Dsfanを急スタート切替回路29に供給することで勾配遅延を設定する。
【0032】
急スタート切替回路29は、セレクタからなり、ファン速目標値Dfan及びファン速変更目標値Dsfanが入力されるとともに、外部からの急スタート入力ポートからHi信号又はLo信号が入力される。急スタート切替回路29は、急スタート入力ポートからHi信号が入力されたときには、ファン速目標値算出回路27からのファン速目標値Dfanをそのまま目標値Dfan'として電圧補正値算出回路30に出力する。急スタート切替回路29は、急スタート入力ポートからLo信号が入力されたときにはファン速変更目標値算出回路28からのファン速変更目標値Dsfanを目標値Dfan'として電圧補正値算出回路30に出力する。
【0033】
更にまた、モータ制御回路12は、電圧補正値算出回路30、基準データ作成回路31、PMW出力回路32、Loサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34を備える。
【0034】
基準データ作成回路31は、ブラシレスモータ自体の電源電圧の中心電圧の大きさを8ビットデータで表現する基準データDrefを生成して電圧補正値算出回路30に供給する。
【0035】
電圧補正値算出回路30は、基準データ作成回路31からの基準データDrefと電圧入力データDaccとの比率を検出し、検出した比率から目標値Dfan'を補正し、8ビットデータで表現された補正値Dfan''を生成する。すなわち、電圧補正値算出回路30は、
(Dref/Dacc)・Dfan'=Dfan''
で表現される演算をして補正値Dfan''を算出する。
【0036】
PMW出力回路32は、8ビットの周期で補正値Dfan''のデューティ比を、Loサイド出力回路33及び図示しない外部のPMWモニタに出力する。
【0037】
更にまた、モータ制御回路12は、回転数検出回路35、オーバーラップ算出回路36、進角量算出回路37、ロック判定回路38、ロック保護制御回路39、出力判定回路40、出力オン/オフタイマー回路41を備える。
【0038】
回転数検出回路35は、センサマグネット13の極数が2極であり、2周期分がロータの1周期となるため、2周期毎にカウントをしてロータ回転数の回転周期Trを検出する。この回転数検出回路35は、検出したロータの回転周期Trをオーバーラップ算出回路36、進角量算出回路37、Loサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34に供給する。
【0039】
オーバーラップ算出回路36は、回転周期Trに基づいて、オーバーラップ量Toを決定する。このオーバーラップ算出回路36は、回転周期Trに対するオーバーラップ量Toとを対応づけたテーブルを有し、テーブルを参照してオーバーラップ量Toを決定する。オーバーラップ算出回路36は、決定したオーバーラップ量ToをLoサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34に出力する。
【0040】
進角量算出回路37は、回転周期Trに基づいて、進角制御をするための進角時間Tfを決定する。この進角量算出回路37は、回転周期Trに対する進角時間Tfとを対応づけたテーブルを有し、テーブルを参照して進角時間Tfを決定する。進角量算出回路37は、決定した進角時間TfをLoサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34に出力するとともに、外部の進角量切替入力端子に供給する。
【0041】
ロック判定回路38は、回転周期Trが所定時間以上の場合に、Hi信号をロック判定信号としてロック保護制御回路39に出力し、所定時間以下の場合にLo信号を出力する。
【0042】
出力判定回路40は、電圧補正値算出回路30からの目標値Dfan''が入力され、目標値Dfan''が「0」であるときにはLo信号を出力判定信号としてロック保護制御回路39に出力し、目標値Dfan''が「0」以外であるときにはHi信号を出力する。
【0043】
出力オン/オフタイマー回路41は、ファン速目標値算出回路27からのファン速目標値Dfanが入力され、ファン速目標値Dfanが「0」から立ち上がったらカウントを開始して所定時間以上経過したらHi信号を出力オン/オフタイマー信号としてロック保護制御回路39に出力する。
【0044】
ロック保護制御回路39は、アンド回路で構成され、ロック判定信号、出力判定信号及び出力オン/オフタイマー信号が入力され、これらすべての信号がHi信号であるときには、出力を停止することを示すHi信号のロック保護制御信号を生成する。一方、ロック保護制御回路39は、各信号のうちいずれかの信号がLo信号であるときには、出力動作を示すLo信号のロック保護制御信号を生成する。ロック保護制御回路39は、Loサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34、外部にロック検知信号出力として出力するとともに、ファン速変更目標値算出回路28にロック保護制御信号として出力する。
【0045】
Loサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34は、波形変換回路24からのセンサ信号、オーバーラップ量Lo、回転周期Tr及びロック保護制御信号に基づいて、MOSFETQ1〜MOSFETQ6を開閉動作させる。
【0046】
つぎに、ファン速変更目標値算出回路28の動作について説明する。
【0047】
ファン速変更目標値算出回路28は、ファン速目標値算出回路27からのファン速目標値Dfanが入力されると、図4又は図5に示すような特性で次第にファン速変更目標値Dsfanを高い値又は低い値にしてファン速目標値Dfanとする。ファン速変更目標値算出回路28は、0%のファン速変更目標値Dsfanからファン速目標値Dfanに達するまでの間、順次目標値Dfan''を変更するようにファン速変更目標値Dsfanを生成する。
【0048】
図4(a)によれば、ファン速変更目標値算出回路28は、0%からスタートした時刻から1.5秒間のみ5%/秒でファン速変更目標値Dsfanを順次上昇させ、1.5秒以降では8%/秒でファン速変更目標値Dsfanを順次上昇させる。そして、ファン速変更目標値算出回路28は、ファン速目標値Dfanに達したらソフトスタート制御を終了する。これにより、ファン速変更目標値算出回路28では、スタートした時刻からファン速目標値Dfanに達するまでにファン速変更目標値Dsfanを勾配させて上昇させることにより、上昇方向においてファン速目標値Dfanに達するまでの遅延時間tを与えることができる。
【0049】
一方、図4(b)によれば、ファン速変更目標値算出回路28は、ファン速目標値Dfanで回転しているときに、ファン速目標値算出回路27から「0」のファン速目標値Dfanが入力されたときには、ファン速目標値Dfanから100%/秒でファン速変更目標値Dsfanを下降させる。これにより、ファン速変更目標値算出回路28は、ファン速目標値Dfanに達するまでにファン速変更目標値Dsfanを勾配させて下降させることにより、下降方向におけるファン速目標値Dfanに達するまでの遅延時間tを与える。
【0050】
図5(a)によれば、ファン速変更目標値算出回路28は、0%からスタートした時刻から8%/秒でファン速変更目標値Dsfanを上昇させて、ファン速変更目標値Dsfanがファン速目標値Dfanに達したらソフトスタート制御を終了する。これにより、ファン速変更目標値算出回路28では、スタートした時刻からファン速目標値Dfanに達するまでに勾配させて上昇させることにより、上昇方向における遅延時間tを与えることができる。
【0051】
一方、図5(b)によればファン速変更目標値算出回路28は、ファン速目標値Dfanで送風ファンが回転しているときに、ファン速目標値算出回路27から「0」のファン速目標値Dfanが入力されたときには、ファン速目標値Dfanから100%/秒でファン速変更目標値Dsfanを下降させる。これにより、ファン速変更目標値算出回路28は、ファン速目標値Dfanに達するまでにファン速変更目標値Dsfanを勾配させて下降させることにより、下降方向における遅延時間tを与える。
【0052】
ファン速変更目標値算出回路28は、下降方向における勾配を、100%/秒のみならず勾配としても良い。すなわち、ファン速変更目標値算出回路28はブラシレスモータを停止するときを考慮し、停止したらすぐに送風ファンの回転が停止する範囲内で下降方向の勾配を決定する。
【0053】
このようなブラシレスモータでは、ファン速目標値算出回路27でファン速目標値Dfanが「0」と検出されてもファン速変更目標値算出回路28でソフトスタート制御が開始するようなことはない。すなわち、このブラシレスモータでは、下降方向に勾配を設けているので、ノイズにより回転指示信号が一時的に「0」とファン速変更目標値算出回路28により検出されても次の回転指示信号のデューティ比Ddutyで通常のファン速目標値Dfanが検出されてファン速目標値が0となるようなことはない。したがって、このブラシレスモータによれば、ファン速目標値Dfanが「0」と検出されたことに応じて発生するファン速変更目標値算出回路28でのリスタート現象を防止して安定して送風ファンを回転させることができる。
【0054】
また、このブラシレスモータによれば、上昇方向のみならず、下降方向にも勾配を設けていて遅延時間tを与えているので、ファン速度を上昇又は下降させるに際してファン速度の急な加減速が無くなり、MOSFETQ1〜Q6に与える負荷を低減することができ、過電流によりMOSFETの破損が発生する確率を低減することができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、回転子が停止してるときに、第1の目標値算出手段で算出された回転数目標値、0から立ち上がったときに、第1勾配に従って回転数目標値を上昇させる上昇目標値を算出し、回転子が回転しているときに、第1の目標値算出手段で算出された回転子の回転数を下降させる回転数目標値が入力されたときには、第2勾配に従って下降目標値を算出するので、回転指示信号にノイズが含まれて第1の回転数算出手段により回転子を停止させる回転数目標値が算出されても、回転数目標値がすぐに「0」なることがなくソフトスタート制御を開始することを防止することができる。
したがって、本発明によれば、リスタート現象の発生を防止して安定して回転子を回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したブラシレスモータを示すブロック構成図である。
【図2】本発明を適用したブラシレスモータに備えられるモータ制御回路を示すブロック構成図である。
【図3】本発明を適用したブラシレスモータに備えられるデューティ比検出回路によりデューティ比の検出をすることを説明するための図である。
【図4】本発明を適用したブラシレスモータに備えられるソフトスタート目標値算出回路の動作を説明するための図であり、(a)はソフトスタート制御において時間とファン速変更目標値Dsfanとの関係を示す図であり、(a)は下降方向の制御において時間とファン速変更目標値Dsfanとの関係を示す図である。
【図5】本発明を適用したブラシレスモータに備えられるソフトスタート目標値算出回路の他の動作を説明するための図であり、(a)はソフトスタート制御において時間とファン速変更目標値Dsfanとの関係を示す図であり、(a)は下降方向の制御において時間とファン速変更目標値Dsfanとの関係を示す図である。
【図6】従来のソフトスタート目標値算出回路の動作について説明するための図であり、(a)はソフトスタート制御において時間とファン速変更目標値Dsfanとの関係を示す図であり、(a)は下降方向の制御において時間とファン速変更目標値Dsfanとの関係を示す図である。
【符号の説明】
12 モータ制御回路
13 センサマグネット
14 センサ信号検出回路
15 電機子コイル
25 ディジタルフィルタ回路
26 デューティ比検出回路
27 ファン速目標値算出回路
28 ファン速変更目標値算出回路
29 急スタート切替回路
30 電圧補正値算出回路

Claims (1)

  1. 永久磁石を回転子とし、電機子巻き線を固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチング素子としたブラシレスモータの制御をするブラシレスモータの制御装置において、
    上記回転子の回転数を指示する回転指示信号を入力し、上記回転子を回転させるときの指示回転数を、回転指示信号から検出する回転数検出手段と、
    上記回転数検出手段で検出された指示回転数に基づいて上記回転子を回転させる目標となる回転数目標値を算出する第1の目標値算出手段と、
    上記回転子が停止しているときに、上記第1の目標値算出手段で算出された回転数目標値が、0から立ち上がったときに、第1勾配に従って回転数目標値を上昇させる上昇目標値を算出するソフトスタート制御をし、上記回転子が回転しているときに、上記第1の目標値算出手段で算出されて、上記回転子の回転数を下降させる回転数目標値が入力されたときには、第2勾配に従って回転数目標値を下降させる下降目標値を算出する第2の目標値算出手段と、
    上記第2の目標値算出手段で上昇目標値又は下降目標値が算出されていない場合には上記第1の目標値算出手段で算出された回転数目標値に従って、上記電機子巻き線に電力を供給するスイッチング素子に駆動信号を出力して上記回転子を回転駆動させ、上記第2の目標値算出手段上昇目標値又は下降目標値が算出された場合には当該上昇目標値又は下降目標値に従って上記電機子巻き線に電力を供給するスイッチング素子に駆動信号を出力して上記回転子を回転駆動させる回転駆動手段とを備えることを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
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