JP2000116178A - ソフトスタート機能付きブラシレスモータ - Google Patents

ソフトスタート機能付きブラシレスモータ

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JP2000116178A
JP2000116178A JP10284530A JP28453098A JP2000116178A JP 2000116178 A JP2000116178 A JP 2000116178A JP 10284530 A JP10284530 A JP 10284530A JP 28453098 A JP28453098 A JP 28453098A JP 2000116178 A JP2000116178 A JP 2000116178A
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duty ratio
soft start
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JP10284530A
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English (en)
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Hideki Sunaga
英樹 須永
Futoshi Araki
太 新木
Takeshi Sekine
剛 関根
栄二 ▲高▼橋
Eiji Takahashi
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトスタートにおいて電力が無駄にならな
いソフトスタート制御を行うブラシレスモータを得るこ
とを目的とする。 【解決手段】 FAN指示信号の入力に伴って、モータ
制御部10がモータの最低起動電力となるための所定の
デューティ比である初期値から一定時間毎に序々に増加
させたデューティ比の出力PWM信号を得て、このデュ
ーティ比の駆動電力でモータのロータを回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブラシレスモータに
関し、特に目標回転数が入力したときに、その目標回転
数を効率良く得るためのスタート時のデューティ比を序
々に増加させたソフトスタートの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の空調装置におけるブロアファン
の回転駆動用のモータは、永久磁石を回転子、電機子巻
線を固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチン
グ素子で置き換えたブラシレスモータが用いられるよう
になってきている。
【0003】図17は従来の自動車の空調装置の概略構
成図である。ブラシレスモータ1は図17に示すよう
に、自動車内の内気を取り入れるための内気導入用ダク
ト2と外気を取り入れる外気用ダクト3との間に設けら
れたエアーインテークドア4の近傍に設けられたFAN
付きのモータ本体部5と、このモータ本体部5に互いに
位相の異なる電力を供給する駆動回路部6と、後述する
空調制御回路8からのFAN指示信号とモータ本体部5
に設けられている磁極センサ(図示せず)からの検出信
号等に基づいて駆動回路部6への所定のデューティ比の
制御信号を生成するモータ制御回路部7とから構成され
る。また、モータ本体部5の近傍にはエバポレータEが
設けられている。
【0004】前述の空調制御回路8(ACアンプともい
う)は、図示しない水温センサ、温度センサ、外気セン
サ等からの検出信号と車両のインストルメントパネルに
組み付けられた操作盤9からの指示信号を入力し、この
指示信号と各種センサからの検出信号とからモータの目
標回転数を求め、所定時間後にこの目標回転数になるた
めの図18に示すようなFAN指示信号をモータ制御回
路部7に送出する。
【0005】そして、モータ制御回路部7は、このFA
N指示信号の入力に伴って、図19に示すように、駆動
回路部6への制御信号(出力PWM信号ともいう)のデ
ューティ比を0から序々に増加して行って(この間をソ
フトスタート時間と称する)、目標の回転数になるデュ
ーティ比の出力PWM信号を送出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、モータというのは所定の所定以上の電力が供
給されて回転を開始するものであるのにも係わらず、モ
ータ制御回路部がFAN指示信号の入力に伴ってモータ
を回転させるための出力PWM信号のデューティ比を
「0」から序々に立ち上げたソフトスタート制御を行っ
ている。
【0007】すなわち、図20に示すように零からある
値まではモータが回転しない期間があるにも係わらず零
から序々に立ち上げて序々に電力を増やしているので、
ソフトスタートにおいて電力が無駄になるという課題が
あった。
【0008】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、ソフトスタートにおいて電力が無駄にな
らない制御を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された回
転子の目標回転数と固定子に固定された複数のホール素
子からの検出信号とから各相のコイルへの駆動パルスの
デューティ比を決定させる制御信号を得て回転子を回転
させるブラシレスモータにおいて、モータ制御部が目標
回転数の入力に伴って、駆動パルスが回転子の最低起動
電力となるための所定のデューティ比である初期値から
一定時間毎に序々に増加させたデューティ比を制御信号
として得て送出する。
【0010】また、本発明は、入力された回転子の目標
回転数と固定子に固定された複数のホール素子からの検
出信号とから各相のコイルへの駆動パルスのデューティ
比を決定させる制御信号を得て回転子を回転させる一
方、制御信号のデューティ比が回転停止状態となる第1
のロック判定値に到達し、かつ回転子の回転数が基準の
回転数より低い第1のロック判定回転数以下のとき制御
信号の送出を停止して回転子の回転を停止させるブラシ
レスモータにおいて、モータ制御部が目標回転数の入力
に伴って、駆動パルスが前記回転子の最低起動電力とな
るための基準のデューティ比である第1の初期値を所定
時間、前記制御信号として得て送出した後に、第1の初
期値から一定時間毎に序々に増加させたデューティ比を
制御信号として得て送出する。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、目標回転
数の入力に伴って、回転子の最低起動電力となるための
所定のデューティ比である初期値から一定時間毎に序々
に増加させたデューティ比の制御信号を得て、このデュ
ーティ比の駆動電力でモータの回転子を回転させるよう
にしたことにより、従来のように零からソフトスタート
が行われないで、最低起動電力のデューティ比の初期値
からソフトスタートが行われてモータの回転子が直ちに
回転開始するので、ソフトスタートにおいて電力が無駄
になる期間がないという効果が得られている。
【0012】また、目標回転数の入力に伴って、駆動パ
ルスが回転子の最低起動電力となるための基準のデュー
ティ比である第1の初期値を所定時間維持した制御信号
を送出した後に第1の初期値から一定時間毎に序々に増
加させたデューティ比の制御信号を送出することによ
り、第1の初期値を所定時間維持している間にモータの
回転数が目標回転数に近くなるので、ソフトスタート時
において制御信号のデューティ比がロック判定値以下で
あっても、実際の回転数は既にロック判定回転数を越え
ていることになる。このため、ソフトスタートにおいて
モータ側が正常であればロック判定状態とされることは
ないという効果が得られている。
【0013】
【発明の実施の形態】<実施の形態1>図1は実施の形
態1のブラシレスモータの概略構成図である。図1にブ
ラシレスモータは、空調制御部8からのFAN指示信号
の入力に伴ってモータが回転する所定デューティ比の制
御値を駆動回路部6に送出する第1のモータ制御部10
を備えている。
【0014】この第1のモータ制御部10は、ホールI
Cの検出信号を検出するセンサ信号検出回路11を介し
てモータ本体部に接続されている。
【0015】モータ本体部は、図2に示すように、シャ
フト12の一端の周囲に回転検出用のためのマグネット
13(以下センサマグネット13という)を設け、この
センサマグネット13の周囲に6個の突極14a、14
b、……を有する固定子14を取付けている。前述のセ
ンサマグネット13はN極とN極、S極とS極とがそれ
ぞれ一対で対向させられ、シャフト12の一方の端の周
囲に設けられている。
【0016】また、固定子14の6個の突極14a、1
4b、……にはコイル15a、15b、……が巻き付け
られ、対向する2個のコイルで1相をなしている。すな
わち、6個のコイルで三相の駆動系を構成している。
【0017】この固定子14の外側にあるロータ16に
は図2に示すように、90度間隔でメインマグネット1
7a、17b、……が周設されている。ロータ16はシ
ャフト12の他端(図示せず)にシャフト12と一体で
回転可能に連結されている。
【0018】さらに、固定子14にはセンサマグネット
13の磁極(S極、N極)の磁界の方向を検出するホー
ル素子18a、18b、18cが120間隔で均等に配
置されている。
【0019】一方、駆動回路部6は、変換回路20と変
換回路20に接続された6個の抵抗R1、R2、……
と、6個のパワー素子Q1、Q2……とからなり、変換
回路20が第1のモータ制御部10からの出力PWM信
号のデューティ比diとPWM信号とのアンドをレベル
変換した各相毎の駆動信号を生成し、これらの駆動信号
を対応する抵抗を介してパワー素子に送出する。
【0020】また、第1のモータ制御部10は、空調制
御部8からのFAN指示信号を読み込む指示値読込手段
22と、指示値読込手段22がFAN指示値を読み込ん
だとき、メモリ24に予め設定されている初期値(例え
ばデューティ比5.8パーセント)を読み、この初期値
doをソフトスタート値演算手段25に設定する初期値
設定手段23とを備えている。
【0021】ソフトスタート値演算手段25は、設定さ
れた初期値doから一定時間毎に序々に増加したデュー
ティ比diを制御値演算手段26に送出する。
【0022】制御値演算手段26は、ソフトスタート値
演算手段25からのデューティ比diに基づくパルス信
号を生成し、このパルス信号とPWM信号とのアンドを
取った出力PWM信号を変換回路20に送出する。
【0023】すなわち、実施の形態1では、FAN指示
信号が入力したとき、零からゆっくりと立ち上げない
で、図3に示すように、直ぐにモータが最低起動電圧に
なるデューティ比(5.8パーセント)からソフトスタ
ート動作を行わせるようにしている。
【0024】このため、駆動回路部6に出力PWM信号
が送出されたときは、モータが回転しない期間というの
が無いので、ソフトスタートにおいて電力が無駄になら
ない。
【0025】<実施の形態2>前述の第1のモータ制御
部10は、出力PWM信号のデューティ比(以下出力デ
ューティという)を監視し、この値が予め設定されてい
るロック判定値(ロータが目標回転数を大きく下回わっ
たときの値)に到達すると、ロータの回転数を判定し、
ロータの回転数が目標回転数を大きく下回っている回転
数(ロック判定回転数)以下となっている場合は、モー
タがロック状態と判定して回転を停止させている。
【0026】具体的に図4を用いて説明する。図4は、
時間を横軸に、縦軸にロック判定の出力デューティ比を
とり、かつ回転数Miを取った座標系に、回転数Miと
ソフトスタートパターンPiとを描いたものである。ロ
ック判定値はソフトスタートパターンの時間「零」の値
(5.8パーセント)より、少し上の値である。
【0027】図4に示すように、零から急激に5.8パ
ーセントのデューティ比diで序々にゆっくりと立ち上
がるソフトスタートパターンで目標回転数になるように
制御していくので、所定時刻ta経過してもロック判定
値dp以下である。このとき、回転初期においては、直
ぐには追従できないのでロータの回転数はまだロック判
定回転数Mp以下である。
【0028】しかし、第1のモータ制御部10は、出力
PWM信号のデューティ比がロック判定値dp以下で回
転数Miがロック判定回転数以下かどうかを判定してい
る。このため、所定時刻taまではロック状態と判定さ
れて回転が停止されてしまう。
【0029】すなわち、モータ側に何ら異常が無くとも
ロータの回転を停止させてしまう。
【0030】このようなことを実施の形態2においては
解決する。図5は実施の形態2の概略構成図である。実
施の形態2においては、主要部のみを示す。すなわち、
第1のモータ制御部10に代えて図5に示す第2のモー
タ制御部30を備える。
【0031】この第2のモータ制御部30は実施の形態
1と同様な指示値読込手段22と、初期値設定手段23
と、制御値演算手段26とを備えると共に、ソフトスタ
ート値演算手段31と、第1のタイマー32と、メモリ
33と、初期値維持手段34と、第2のタイマー35と
を備える。
【0032】ソフトスタート値演算手段31は、初期値
設定手段23からの初期値doを内部に設定して初期値
維持手段34から初期値読み込み停止指令が入力するま
で、設定した初期値doを制御値演算手段26に送出す
る。
【0033】また、ソフトスタート値演算手段31は、
初期値維持手段34から初期値読み込み停止指令が入力
した後は第1のタイマー32の計測時間に対応するメモ
リ33のデューティ比diを制御値演算手段26に送出
する。
【0034】初期値維持手段34は、初期値設定手段2
3がソフトスタート値演算手段31に初期値doを設定
したとき、第1のタイマー32を停止状態にすると共
に、第2のタイマー35をスタートさせる。そして、ソ
フトスタート値演算手段31に初期値読み込み指令を一
定間隔(例えば、100msec)で送出し、第2のタ
イマー35が計測時間が1秒計測(例えば50rpmに
到達するまでの時間)されたとき、初期値読み込み停止
指令をソフトスタート値演算手段31に送出すると共に
第1のタイマー32をスタートさせる。
【0035】上記のように構成された実施の形態2の動
作を以下に詳細に説明する。図6は初期値維持手段34
の動作を説明するフローチャートである。
【0036】初期値維持手段34は初期値設定手段23
が初期値doをソフトスタート値演算手段31に設定し
たかどうかを判定する(S601)。
【0037】ステップS601において、初期値doを
設定したと判定したときは、第2のタイマー35を起動
すると共に第1のタイマー32を停止する(S60
2)。
【0038】次に、ソフトスタート値演算手段31に、
設定された初期値doの読み込み指令を送出して、その
初期値doを制御値演算手段26に送出させる。
【0039】そして、初期値維持手段34は、第2のタ
イマー35が1秒計測したかどうかを判定する(S60
4)。この1秒というのは、モータ側に異常がない場合
に回転数が安定してロック判定回転数を越える回転数に
なるまでの時間であり、本説明では1秒間としている。
【0040】ステップS604において、1秒間経過し
ていないときはステップS603に処理を戻して再びソ
フトスタート値演算手段31に初期値doを読み込ませ
る。
【0041】すなわち、FAN指示信号の入力に伴って
1秒間は5.8パーセントのデューティ比の初期値do
が維持される。
【0042】また、ステップS604において、1秒経
過したときは、初期値維持手段34がソフトスタート値
演算手段31に初期値の読み込み停止指令を送出して
(S605)、第2のタイマー35を停止させると共
に、第1のタイマー32を起動させる(S605)。
【0043】すなわち、ソフトスタート時においては1
秒経過後にソフトスタートパターンPiで制御を行わせ
るようにしている。次に、ソフトスタート値演算手段3
1の動作を図7のフローチャートを用いて説明する。
【0044】ソフトスタート値演算手段31は、初期値
設定手段23から初期値doの入力かどうかを監視する
(S701)。
【0045】ステップS701において、初期値doの
入力と判定したときは、この初期値doを内部に設定し
(S702)、この初期値doを制御値演算手段26に
送出する(S703)。
【0046】そして、初期値読み込み指令の入力かどう
かを判定する(S704)。ステップS704におい
て、初期値の入力と判定したときは、処理をステップS
703に戻して設定されている初期値doを送出させ
る。すなわち、1秒間は初期値doで制御が行われる。
【0047】また、ステップS704において、初期値
読み込み指令の入力ではないと判定したときは、初期値
読み込み停止指令の入力かどうかを判定する(S70
5)。
【0048】ステップS705において、初期値読み込
み指令の入力と判定したときは、第1のタイマー32の
計測値tiを読み(S706)、この計測値tiに対応
するメモリ33のデューティ比diを読み(S70
7)、このデューティ比diと初期値doとを加算し
(S708)、このデューティ比diを制御値演算手段
26に送出する(S709)。そして、終了かどうかを
判定し(S710)、終了でないときは処理をステップ
S701に戻す。
【0049】すなわち、実施の形態2においては、図8
に示すようにFAN指示信号の入力に伴って、デューテ
ィ比5.8パーセントの初期値doで1秒間回転数を制
御させて回転を安定させた後に、ソフトスタートパター
ンPiに基づくデューティ比で制御を行っている。この
ため、例えば、低回転指示のときに時刻t1においてロ
ック判定値に以下であっても実際の回転数はロック判定
回転数をすでに越えた回転数になっているのでロック状
態と判定されないことになる。
【0050】<実施の形態3>前述の各モータ制御部
は、イグニッションの投入に伴って送出されるバッテリ
の電圧(以下IGN電圧という)を用いてデューティ比
を決定している。すなわち、IGN電圧の変動によって
デューティ比も変わってしまう。例えば、IGN電圧が
低くなると、目標の回転数を維持するためにデューティ
比の値が5.8から10パーセントにする。
【0051】すなわち、図9に示すようにソフトスター
トパターンPiがIGN変動によって、上昇するパター
ンPiaとなるから時刻t2に到達する前に時刻t2で
モータがロック状態と判定されてしまう。
【0052】このようなことを実施の形態3では解決す
る。図10は実施の形態3の概略構成図である。実施の
形態3は第3のモータ制御部40を備える。この第3の
モータ制御部40は、ロック判定手段41と、メモリ4
2と、ロック判定値変更手段43と、メモリ44とを備
えている。
【0053】ロック判定手段41は、制御値演算手段2
6がソフトスタート値演算手段31からのソフトスター
ト値diとセンサ信号検出回路11からの検出信号等か
ら求めた回転数等に基づいて決定した出力PWM信号を
読み、この信号のデューティ比がメモリ44のロック判
定値dp以下で、かつ回転数Miがメモリ44のロック
判定回転数Mp以下のときにモータ本体部側がロック状
態と判定して出力PWM信号の出力を停止して回転を停
止させる。
【0054】ロック判定値変更手段43は、IGN電圧
Viを読み、このIGN電圧Viに対応するロック判定
値dpにメモリ42のロック判定値dpを変更する。
【0055】前述のメモリ44には、例えばIGN電圧
Viが12V(本装置の最低起動電圧を保証する電圧)
のときは、ロック判定値が6.2、16Vでは11パー
セントになるようなパターンで記憶されている。
【0056】すなわち、実施の形態3では、図11に示
すように、ロック判定値がdp1のときに、IGN電圧
Viが下降すると、ロック判定値をdp1(dp2>d
p1)に変更している。
【0057】このため、IGN電圧の下降に伴ってソフ
トスタートパターンPiが上昇してPiaになると、時
刻t1ではロック判定値dp1以上であるので、ロック
状態と判定されない。また、実施の形態2に示すように
1秒間後にソフトスタートパターンPiを用いた場合は
図11に示すように、IGN電圧が上昇してPiになっ
たとしても、時刻tpにおいてロック判定値dp2に到
達するが回転が安定した後であるので、回転数Miはロ
ック判定回転数以上となって、結果としてロック判定と
はされないことになる。
【0058】<実施の形態4>一般にモータは温度が低
いと回転数が低下する傾向にあり、逆に温度が高いと回
転数が高くなる傾向にある。このため、温度が低下する
と図12に示すように、ソフトスタートを行っていると
きに、出力PWM信号のデューティ比diがロック判定
値dp以下で、回転数がロック判定回転数Mp以下とな
っているとロック状態と判定されてしまう。
【0059】このようなことを実施の形態4では解決す
る。図13は実施の形態4の概略構成図である。本実施
の形態4においては主要部のみを示して説明する。実施
の形態4の第4のモータ制御部50は、図示しない温度
センサによって検出されたモータ本体部側の温度を入力
し、この温度に対応するロック判定回転数Mpをメモリ
52から検出し、メモリ42のロック判定回転数Mpを
検出したロック判定回転数Mpに変更するロック判定回
転数変更手段51を備えている。
【0060】すなわち、実施の形態4では、図14に示
すように、温度が低下して回転数Miが回転数Miaと
なっても、ロック判定回転数変更手段51が予めその低
下した温度に対応するロック判定回転数Mpをメモリ5
2から検出して、メモり42のロック判定回転数Mpを
検出したロック判定回転数Mpに変更しているので、例
えば、ソフトスタートパターンPiでソフトスタート制
御を行っているときに時刻tpでソフトスタートパター
ンPiがロック判定値dpに以下でも、メモリ42のロ
ック判定回転数Mp1は低い回転数Mp2にされている
ので、回転数Miaがロック判定回転回数Mp2を越え
ていると判定され、結果としてロック状態と判定されな
い。
【0061】<実施の形態5>上記実施の形態4におい
ては、温度に応じてロック判定回数を変更するようにし
たが、ソフトスタートパターンPiの初期値doを温度
に応じて変更してもよい。
【0062】図15は実施の形態5の概略構成図であ
る。実施の形態5では上記構成の他に初期値変更手段6
1を備える、この初期値変更手段61は、モータ本体側
の検出温度kiを読み、この温度kiに対応する初期値
doをメモリ62から抽出し、メモリ24の初期値do
を抽出した初期値doに変更する。
【0063】すなわち、実施の形態5では、初期値変更
手段61が検出された温度に対応する初期値doをメモ
リ24に設定して、この温度に対応する初期値doを初
期値設定手段23がソフトスタート値演算手段31に設
定する。そして、ソフトスタート値演算手段31が温度
に対応する初期値doを用いたソフトスタートパターン
Piに基づく値でモータを回転させる。
【0064】このため、図16に示すように温度によっ
て回転数Miが変動してもソフトスタートパターンPi
全体のレベルが変動する。
【0065】従って、例えば図16に示すように、初期
値doがdoaにされているときは、温度が低下して回
転数Miaになったときは、ソフトスタートパターンは
Piaになり、時刻taでロック判定値dp以下で、か
つ回転数Miaがロック判定回転数Mp以下となってロ
ック状態と判定されるが、初期値doがdob(doa
>doa)にされている場合は、ソフトスタートパター
ンはPibになり、時刻tb(ta>tb)でロック判
定値dpに到達する。すなわち、初期値diaのときよ
り遅くロック判定値dpに到達する。このため、モータ
の回転数が安定するので、ロック判定値dpになったと
きには、ロック判定回転数Mpを越えるのでロック状態
と判定されない。
【0066】また、初期値doがdoc(doa>do
a>doc)にされている場合は、ソフトスタートパタ
ーンはPicになり、時刻tc(tc>ta>tb)で
ロック判定値dpに到達する。すなわち、初期値dib
のときより、さらに遅くロック判定値dpに到達する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のブラシレスモータの概略構成図
である。
【図2】ブラシレスモータの本体部の構成図である。
【図3】実施の形態1のソフトスタートを説明する説明
図である。
【図4】実施の形態1の問題点を説明する説明図であ
る。
【図5】実施の形態2のブラシレスモータのモータ制御
部の概略構成図である。
【図6】実施の形態2の動作を説明するフローチャート
である。
【図7】実施の形態2の動作を説明するフローチャート
である。
【図8】実施の形態2による初期値の維持による効果を
説明する説明図である。
【図9】IGN電圧変動によるソフトスタートの問題点
を説明する説明図である。
【図10】実施の形態3のブラシレスモータのモータ制
御部の概略構成図である。
【図11】実施の形態3のING電圧変動によるロック
判定値の変更による効果を説明する説明図である。
【図12】温度低下によるソフトスタートの問題点を説
明する説明図である。
【図13】実施の形態4のブラシレスモータのモータ制
御部の概略構成図である。
【図14】温度変動によるロック判定回転数の変更によ
る効果を説明する説明図である。
【図15】実施の形態5のブラシレスモータのモータ制
御部の概略構成図である。
【図16】実施の形態5による初期値の変更による効果
を説明する説明図である。
【図17】従来の空調制御装置の概略構成図である。
【図18】FAN指示信号を説明する説明図である。
【図19】従来のソフトスタートを説明する説明図であ
る。
【図20】従来のソフトスタートによる課題を説明する
説明図である。
【符号の説明】
8 空調制御部 22 指示値読込手段 23 初期値設定手段 25 ソフトスタート値演算手段 26 制御値演算手段 30 第2のモータ制御部 31 ソフトスタート値演算手段 34 初期値維持手段 40 第3のモータ制御部 43 ロック判定値変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 剛 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 ▲高▼橋 栄二 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 Fターム(参考) 5H001 AB01 AB08 AC02 5H560 AA01 BB04 BB08 BB12 DA01 DA19 EB01 GG04 HA01 UA05 XA05 XA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された回転子の目標回転数と固定子
    に固定された複数のホール素子からの検出信号とから各
    相のコイルへの駆動パルスのデューティ比を決定させる
    制御信号を得て前記回転子を回転させるブラシレスモー
    タにおいて、 前記目標回転数の入力に伴って、前記駆動パルスが前記
    回転子の最低起動電力となるための所定のデューティ比
    である初期値(do)から一定時間毎に序々に増加させ
    たデューティ比を前記制御信号として得て送出すること
    を特徴とするモータ制御部(10)を有することを特徴
    とするソフトスタート機能付きブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 入力された回転子の目標回転数と固定子
    に固定された複数のホール素子からの検出信号とから各
    相のコイルへの駆動パルスのデューティ比を決定させる
    制御信号を得て前記回転子を回転させる一方、前記制御
    信号のデューティ比が回転停止状態となる第1のロック
    判定値(dp)以下で、かつ前記回転子の回転数が基準
    の回転数より低い第1のロック判定回転数(Mp)以下
    のとき前記制御信号の送出を停止して前記回転子の回転
    を停止させるブラシレスモータにおいて、 前記目標回転数の入力に伴って、前記駆動パルスが前記
    回転子の最低起動電力となるための基準のデューティ比
    である第1の初期値(do)を所定時間、前記制御信号
    として得て送出した後に、前記第1の初期値(do)か
    ら一定時間毎に序々に増加させたデューティ比を前記制
    御信号として得て送出することを特徴とするモータ制御
    部(30)を有することを特徴とするソフトスタート機
    能付きブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 前記モータ制御部(30)は、 前記回転子の回転数が第1のロック判定回転数に到達す
    る時間と前記一定時間とを加算した時間を前記第1の初
    期値を維持する前記所定時間としていることを特徴とす
    る請求項2記載のソフトスタート機能付きブラシレスモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 前記モータ制御部(40)は、 予め電源電圧の変動範囲の各電圧値毎に、互いにことな
    る第2のロック判定値を対応させて、前記電源電圧を検
    出し、この電源電圧に対応する前記第2のロック判定値
    に前記第1のロック判定値を変更することを特徴とする
    請求項2又は3記載のソフトスタート機能付きブラシレ
    スモータ。
  5. 【請求項5】 前記モータ制御部(50)は、 モータ本体部側の温度の変動範囲の温度値毎に、任意の
    前記第2のロック判定回転数を対応させて、前記温度を
    検出し、この検出温度に対応する第2のロック判定回転
    数に前記第1のロック判定回転数を変更することを特徴
    とする請求項2、3又は4記載のソフトスタート機能付
    きブラシレスモータ。
  6. 【請求項6】 前記モータ制御部(60)は、 予め温度の変動範囲の温度値毎に、互いにことなる値の
    第2の初期値を対応させて、前記温度を検出し、この検
    出温度に対応する第2の初期値に前記第1の初期値を変
    更することを特徴とする請求項2、3、4又は5記載の
    ソフトスタート機能付きブラシレスモータ。
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