JP4649934B2 - ブラシレスdcモータの制御装置およびそれを搭載した天井扇風機 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、天井に取り付けられて室内の空気を循環させる天井扇風機の回転数を正確に一定にして使用されるブラシレスDCモータの制御装置に関する。
近年、天井扇風機はそれ単体でまたは照明機器と組み合わせて用いられ、装飾的機能を保ちながら夏場は涼風を発生させるだけでなく、冬場には天井付近に集まる暖気を循環させることにより、冷房効率や暖房効率を高める手段として利用されることが多くなってきている。また、天井扇風機に用いられる電動機は制御性、省エネ性、小型化、軽量化などの目的のために、ブラシレスDCモータが用いられることが多くなってきている。
また、天井扇風機の風量は扇風機に比べ弱風であるため、羽根の回転数を強、中、弱に切替えても肌に感じる風量は少なく、羽根の回転速度は低速である。この天井扇風機を一般住宅の他、学校、公共、商業施設などの広い空間に複数設置すると、回転速度が低速であるため、天井扇の羽根を見ると複数の天井扇風機の回転数が同じでないことが目立つなど、人の感性の観点から見る人に不快感を与える傾向がり、回転数の低いところでの回転数の安定性および回転精度を高めることが要求されている。
また、天井扇風機はインテリア的な要素が強いため、比較的目立つところに設置されることが多く、風量を強から弱、弱から強に切替えた場合など目標回転数との回転数が大きくなった時の回転数の制御性の向上が要求されている。
従来、この種の天井扇風機は図26に示すような構造をしていた。図26に示すように、天井扇風機本体101の下部に照明器102が設けられ、本体101に電動機103および制御部104を内蔵し、制御部104により電動機103を駆動させて電動機103に取付けられた羽根105を回転させている。
ブラシレスDCモータ106の回転数を一定する制御方法は図27に示すものが知られている。以下、その制御方法について図27および図28を参照しながら説明する。回転子107はN極とS極の磁石が交互に施され、回転子107の位置を検出するために固定子に固定された電気回路基板1の上に実装された3つの位置検出素子であるホールセンサによって、回転子107の磁石のN極からS極、S極からN極へ変化する時のH、Lの電気的信号を位置検出信号としてマイクロコンピュータ108に入力している。マイクロコンピュータ108は位置検出信号を回転数検出手段109に入力し、複数の位置検出素子から発生する位置検出信号をカウントし一定時間のカウント数によって回転数を検出している。
回転数フィードバック手段110は予め定められた目標回転数と回転数検出手段109より出力される回転数を比較し、回転数の差に応じて固定子に加わる直流電源111の電圧を変更する信号を出力し、回転数が目標回転数に一致するように制御している。
直流電圧変更手段112は、回転数フィードバック手段110より出力された信号をPWM変調した信号のデューティを変更してスイッチング手段113であるスイッチング素子に出力し、スイッチング素子は直流電源111の電圧を実際にPWM変調して固定子巻線114に加え、ブラシレスDCモータ106の電圧を変更して回転数を変更している。
ここで、図28に示すように位置検出素子であるホールセンサの電気信号と位置検出信号は1回転に例えば24個の信号を一定期間例えば1秒間カウントして回転数に換算していた。例えば60r/minで回転しているブラシレスDCモータ106は、1秒間に24カウントしていた。次に、回転数が変動して62r/minになった場合、同じく1秒間に24カウントとなり、カウント数に差がなく、差を設けようとすると、カウントする時間を長くしなければならなかった。
特に起動する時や停止する時、回転数の低い時にカウントする時間を延ばす必要があるため正確な回転数が検出できなかった。また、起動から目標回転数に到達する時間や停止するまでの時間は短くすることができなかった。
また、ブラシレスDCモータ106の回転数を一定する別の制御方法は図26に示すものが知られている。以下、その制御方法について図28を参照しながら説明する。回転数検出手段109は、複数の位置検出信号の1つが変化してから他の1つか変化するまでの時間間隔を測定する時間間隔測定手段3よって回転数を検出する。
ここで、位置検出素子のホールセンサの電気信号と位置検出信号は、例えば60r/minで回転しているブラシレスDCモータ106において、複数の位置検出信号の1つが変化してから他の1つか変化するまでの時間間隔は41.7msとなるが、固定子に固定された電気回路基板1の上に実装された3つのホールセンサの製造時における部品の実装する位置や角度のばらつきや、回転子107のN極とS極の着磁のばらつきによって位置検出信号の時間間隔にばらつきが発生し、例えば電気角で5度ずれた場合、位置検出信号の時間間隔は、[数1]より、38.23msとなる。
Figure 0004649934
回転数に換算すると、[数2]より、65.44r/minとなり、正確な回転数が検出できなかった。
Figure 0004649934
また、この種のブラシレスDCモータ106の制御装置の位置検出信号のばらつきを平均化しているのがある。例えば特許文献1参照。
一方、従来のブラシレスDCモータ106で起動する時や回転数変更により目標回転数が高くなって、回転数が上昇している場合において、運転時は回転数フィードバック手段110が回転数の差に応じて固定子に加わる直流電源111の電圧を変更する電圧変更信号を出力し、回転数が目標回転数に一致するように制御しているが、起動する時や回転数変更により目標回転数が高くなって、回転数が上昇している場合、時間間隔は著しく変化して目標回転数に近づいて行き、この時の時間間隔のばらつきによる影響は少なく、回転数の差に対応する電圧の変更する割合を調整することによって最速で目標回転数に到達することができる。しかし、回転数が一定で運転している時は上記に述べた様に位置検出信号の時間間隔のばらつきによって回転数が一定にならず変動したり、不安定になることがあった。また風量の変更により目標回転数が低くなった場合も同様であった。
また、位置検出信号の時間間隔のばらつきがない場合でも、回転数フィードバック手段110の回転数の差に対する電圧の変更する割合が目標回転数に近い時すなわち回転数を一定で運転している時と、目標回転数が変更されて回転数差が大きい場合とで回転数差に対応する電圧の変更する割合の最適値が異なることが頻繁にあり、目標回転数に回転数が近い時に、目標回転数が変更されて回転数差が大きい時の電圧の変更する割合で制御を行った場合、回転数が一定にならず変動したり不安定となることがあった。また、目標回転数が変更されて回転数差が大きい時に、回転数が目標回転数に近い時の電圧の変更する割合で制御を行った場合、回転数が目標回転数に到達するまでの時間が長くなることがあった。
特開2001−231288号公報
このような従来のブラシレスDCモータ制御装置では、位置検出素子の製造時の部品実装における位置や角度のばらつきや、回転子の着磁のばらつきによって位置検出信号の時間間隔のばらつきが発生し、正確な回転数が検出できないという課題があり、回転数の精度を高めることが要求されている。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、位置検出手段の製造時の部品実装における位置や角度のばらつきや回転子の着磁のばらつきを吸収でき、正確な回転数を検出して回転数の精度を高めることのできるブラシレスDCモータの制御装置を提供することを目的としている。
また、このような従来のブラシレスDCモータ制御装置は、回転数を低い回転数から高い回転数まで広範囲に使用されることが多く、特に起動する時や停止する時や回転数の低い時は回転数を検出する時間を延ばす必要があるため正確な回転数が検出できなかった。
また、回転数検出手段や回転数フィードバック手段により回転数を一定に保っていても、ある特定の回転数では回転数が不安定になる場合がある。
これは、回転数検出手段で回転数を確定した後回転数フィードバック手段により固定子巻線の電圧直流電圧を変えるためで、回転数を検出するタイミングと固定子巻線に加える電圧を変更するタイミングに遅れがあるために起きる。特に位置検出信号のばらつきが大きく回転数の低い所では回転数を検出する時間が長くなりその結果回転数をフィードバックする間隔が長くなるため発生しやすいが、他の回転数でも発生することがある。
また、強風量における回転数差1回転あたりのモータ印加電圧の大きさと弱風量における回転数差1回転あたりのモータに加える直流電圧の大きさを比べると弱風量の時の方が回転数差1回転あたりの直流電圧の大きさは小さく、モータに加える直流電圧を少し増加減するだけで、大きく回転数が変動するという特性を有しており、回転数を一定に保つために回転数によって電圧をフィードバックする周期の最適値が異なる。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、通常は位置検出信号毎に回転数を検出して回転数フィードバックをして、特定の回転数によっては回転数フィードバックする回数を少なくし回転数を検出するタイミングと電圧をフィードバックするタイミングを任意に変更することによって低い回転数から高い回転数まで回転数の安定性を高めることができるブラシレスDCモータの制御装置を提供することを目的とする。
また、起動する時や停止する時は最速で目標回転数に到達することができるが、最速で起動や停止する様に回転数フィードバックの電圧の変更の割合を調整した場合、回転数が一定で運転している時は回転数が一定にならず変動したり不安定になるという課題があり、起動する時や停止する時は従来のままで、回転数が一定の運転している時は回転数が一定になり安定することが望まれている。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、回転数が一定で運転している時は回転数が一定にすることができ、起動する時や停止する時は最速で目標回転数に到達し、回転数が一定で運転している時は回転数が一定で安定することができるブラシレスDCモータの制御装置を提供することを目的としている。
また、目標回転数で一定の回転数に保つためには、位置検出信号の時間間隔を正確に検出して回転数を得なければならないという課題があり、位置検出信号の時間間隔を正確に検出することが望まれている。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、位置検出信号の時間間隔を正確に検出し、目標回転数を高い精度で検出することができるブラシレスDCモータの制御装置を提供することを目的としている。
また、天井扇風機を低い回転数で一定回転数に保たなければならないという課題があり、位置検出素子の製造時の部品実装における位置や角度のばらつきや、回転子の着磁のばらつきを吸収でき、目標回転数に対する回転数差が生じた時の制御性や目標回転数での回転数に対する安定性を向上することができるブラシレスモータの制御装置を搭載した天井扇風機を提供することを目的としている。
本発明のブラシレスDCのモータ制御装置は上記目的を達成するために、表面にN極とS極の磁石が交互に施された回転子と、固定子巻線と、前記回転子の位置検出信号に応じて固定子巻き線の通電を行うブラシレスDCモータと、電気回路基板に実装し、前記回転子の磁石の極性の変化を検知して前記位置検出信号を発信する複数の位置検出素子と、前記位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に時間間隔測定手段によって時間間隔を記憶するとともに前記時間間隔から第1の回転数を求め、時間間隔平均手段によって記憶された前記時間間隔の機械角で1回転分の時間間隔から第2の回転数を求める回転数検出手段と、回転数にしきい値とを設け、前記第1の回転数が前記しきい値に対して目標値側にある場合に予め定められた目標回転数と前記第2の回転数を比較して回転数の差に応じて前記固定子巻線に加わる直流電圧を変更させる電圧を求める回転数フィードバック手段とを備えたものである。
これにより、位置検出手段の製造時の部品実装における位置や角度のばらつきや回転子の着磁のばらつきを吸収でき、正確な回転数を検出して回転数の精度を高めることができるブラシレスDCモータの制御装置が得られる。
また他の手段は、回転数検出手段は複数の位置検出素子から発生する位置検出信号毎に1回転の期間の時間間隔の平均値を求め、前記時間間隔の平均値により回転数を検出し、回転数フィードバック手段は回転数検出手段より出力される回転数と予め目標回転数毎に定められた固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期に基づいて固定子巻線に加わる直流電圧を変更するかしないかを判断する出力判断手段を備えたものである。
これにより、位置検出信号毎に回転数を検出して回転数フィードバックをして、特定の回転数によっては回転数フィードバックする回数を少なくし回転数を検出するタイミングと電圧をフィードバックするタイミングを任意に変更することによって低い回転数から高い回転数まで回転数の安定性を高めることができるブラシレスDCモータの制御装置が得られる。
また他の手段は、回転数フィードバック手段は目標回転数より低い回転数に第1のしきい値と第1のしきい値より低い第2のしきい値を設け、回転数が上昇している場合、第1のしきい値より回転数が低い時は時間間隔測定手段から得られた回転数を選択し、回転数が高い時は時間間隔平均手段から得られた回転数を選択し、回転数が下降している場合、第2のしきい値より回転数が低い時は時間間隔測定手段から得た回転数を選択し、回転数が高いときは時間間隔平均手段から得た回転数を選択する回転数選択手段と時間間隔測定手段を選択している時と時間間隔平均手段を選択している時で回転数の差に対する固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備えたものである。
これにより、起動する時、または目標回転数が高くなり、目標回転数との差が大きくなった時は最速で目標回転数に到達し、回転数が一定で運転している時は回転数が一定で安定することができるブラシレスDCモータの制御装置が得られる。
また他の手段は、回転数フィードバック手段は目標回転数より高い回転数に第1のしきい値と第1のしきい値より高い第2のしきい値を設け、回転数が降下している場合、第1のしきい値より回転数が高い時は時間間隔測定手段から得られた回転数を選択し、回転数が低い時は時間間隔平均手段から得られた回転数を選択し、回転数が上昇している場合、第2のしきい値より回転数が低い時は時間間隔平均手段から得た回転数を選択し、回転数が高いときは時間間隔測定手段から得た回転数を選択する回転数選択手段と時間間隔測定手段を選択している時と時間間隔平均手段を選択している時で回転数の差に対する固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備えたものである。
これにより、停止する時、または目標回転数が低くなり、目標回転数との差が大きくなった時は最速で目標回転数に到達し、回転数が一定で運転している時は回転数が一定で安定することができるブラシレスDCモータの制御装置が得られる。
また他の手段は、ブラシレスDCモータの制御装置を搭載した天井扇風機としたものである。
これにより、位置検出素子の製造時の部品実装における位置や角度のばらつきや、回転子の着磁のばらつきを吸収でき、目標回転数に対する回転数差が生じた時の制御性や目標回転数での回転数に対する安定性を向上することができるブラシレスモータの制御装置を搭載した天井扇風機が得られる。
本発明によれば、位置検出手段の製造時の部品実装における位置や角度のばらつきや回転子の着磁のばらつきを吸収でき、正確な回転数を検出して回転数の精度を高めることができる効果のあるブラシレスDCモータの制御装置が提供できる。
また、位置検出信号毎に回転数を検出して回転数フィードバックをして、特定の回転数によっては回転数フィードバックする回数を少なくし回転数を検出するタイミングと電圧をフィードバックするタイミングを任意に変更することによって低い回転数から高い回転数まで回転数の安定性を高めることができる効果のあるブラシレスDCモータの制御装置を提供できる。
また、起動する時、または目標回転数が高くなり、目標回転数との差が大きくなった時は最速で目標回転数に到達し、回転数が一定で運転している時は回転数が一定で安定することができる効果のあるブラシレスDCモータの制御装置を提供できる。
また、停止する時、または目標回転数が低くなり、目標回転数との差が大きくなった時は最速で目標回転数に到達し、回転数が一定で運転している時は回転数が一定で安定することができる効果のあるブラシレスDCモータの制御装置を提供できる。
また、位置検出信号の時間間隔を正確に検出し目標回転数の精度を高めることができる効果のあるブラシレスDCモータの制御装置を提供できる。
また、位置検出素子の製造時の部品実装における位置や角度のばらつきや、回転子の着磁のばらつきを吸収でき、目標回転数に対する回転数差が生じた時の制御性や目標回転数での回転数に対する安定性を向上することができるブラシレスモータの制御装置を搭載した天井扇風機を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、表面にN極とS極の磁石が交互に施された回転子と、固定子巻線と、前記回転子の位置検出信号に応じて固定子巻き線の通電を行うブラシレスDCモータと、電気回路基板に実装し、前記回転子の磁石の極性の変化を検知して前記位置検出信号を発信する複数の位置検出素子と、前記位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に時間間隔測定手段によって時間間隔を記憶するとともに前記時間間隔から第1の回転数を求め、時間間隔平均手段によって記憶された前記時間間隔の機械角で1回転分の時間間隔から第2の回転数を求める回転数検出手段と、回転数にしきい値とを設け、前記第1の回転数が前記しきい値に対して目標値側にある場合に予め定められた目標回転数と前記第2の回転数を比較して回転数の差に応じて前記固定子巻線に加わる直流電圧を変更させる電圧を求める回転数フィードバック手段を備えたものであり、目標回転数としきい値の間に前記第1の回転数がある場合に、ブラシレスDCモータの機械角で1回転の期間の時間間隔を測定し、1回転の期間の時間間隔の平均値で回転数を検出することにより、回転数の精度を高めることができる。
また、本発明の請求項2記載の発明は、回転数検出手段は複数の位置検出素子から発生する位置検出信号毎に1回転の期間の時間間隔の平均値を求め、前記時間間隔の平均値により回転数を検出し、回転数フィードバック手段は前記回転数検出手段より出力される回転数と固定子巻線に加わる直流電圧を変更する出力判断手段を備えたものであり、前記出力判断手段は、前記位置検出信号毎に固定子巻線に加わる直流電圧を変更することにより、低い回転数から高い回転数まで回転数の安定性を高めることができる。
また、本発明の請求項3記載の発明は、回転数検出手段は複数の位置検出素子から発生する位置検出信号毎に1回転の期間の時間間隔の平均値を求め、前記時間間隔の平均値により回転数を検出し、回転数フィードバック手段は前記回転数検出手段より出力される回転数と定められた固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期に基づいて固定子巻線に加わる直流電圧を変更する出力判断手段を備えたものであり、前記出力判断手段は、前記位置検出信号毎に固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期であるかを判断し、変更する周期であれば直流電圧を変更し、変更する周期でなければ、直流電圧を変更しないことにより、電圧をフィードバックするタイミングを変更することによって低い回転数から高い回転数まで回転数の安定性を高めることができる。
また、本発明の請求項4記載の発明は、回転数検出手段は複数の位置検出素子から発生する位置検出信号毎に1回転の期間の時間間隔の平均値を求め、前記時間間隔の平均値により回転数を検出し、回転数フィードバック手段は前記回転数検出手段より出力される回転数と予め目標回転数毎に定められた固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期に基づいて固定子巻線に加わる直流電圧を変更する出力判断手段を備えたものであり、前記出力判断手段は、前記位置検出信号毎に固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期であるかを判断し、変更する周期であれば直流電圧を変更し、変更する周期でなければ、直流電圧を変更しないということにより、電圧をフィードバックするタイミングを任意に変更することによって低い回転数から高い回転数まで回転数の安定性を高めることができる。
また、本発明の請求項5記載の発明は、目標回転数に対して低い回転数から近づける場合、回転数フィードバック手段は目標回転数より低い回転数にしきい値設け、第1の回転数が前記しきい値より低い時は前記第1の回転数を選択し、第1の回転数が前記しきい値より高い時は第2の回転数を選択する回転数選択手段と、前記第1の回転数を選択し時と前記第2の回転数を選択し時で固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備えたものであり、前記しきい値に対して第1の回転数が低場合と、前記しきい値に対して第1の回転数が高い場合とで選択する回転数と固定子に加わる直流電圧の変更の割合を切り替えることにより、起動する時、または目標回転数が高くなり、第1の回転数がしきい値より低く、目標回転数との差が大きくなった時は最速で目標回転数に到達し、回転数が一定で運転している時は回転数が一定で安定することができる。
また、本発明の請求項6記載の発明は、目標回転数に対して低い回転数から近づける場合、回転数フィードバック手段は目標回転数より低い回転数に第1のしきい値とこの第1のしきい値より低い第2のしきい値を設け、回転数が上昇している場合、前記第1のしきい値より第1の回転数が低い時は前記第1の回転数を選択し、前記第1のしきい値より第1の回転数が高い時は第2の回転数を選択し、回転数が下降している場合、前記第2のしきい値より第1の回転数が高い時は第2の回転数を選択し、前記第2のしきい値より第1の回転数が低いときは前記第1の回転数を選択する回転数選択手段と、前記第1の回転数を選択し時と前記第2の回転数を選択し時で固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備えたものであり、回転数の上昇と下降の前記第1のしきい値と前記第2のしきい値に差を設けると共にこれら前記しきい値に対して前記第1の回転数が低場合と、前記第1のしきい値と前記第2のしきい値に対して前記第1の回転数が高い場合とで選択する回転数と固定子に加わる直流電圧の変更の割合を切り替えることにより、起動する時、または目標回転数が高くなり、第1の回転数が第1のしきい値より低く、目標回転数との差が大きくなった時は最速で目標回転数に到達し、回転数が一定で運転している時は回転数が一定で安定することができる。
また、本発明の請求項7記載の発明は、目標回転数に対して高い回転数から近づける場合、回転数フィードバック手段は目標回転数より高い回転数にしきい値を設け、前記第1の回転数が前記しきい値より高い時は前記第1の回転数を選択し、前記第1の回転数が前記しきい値より低い時は前記第2の回転数を選択する回転数選択手段と、前記第1の回転数を選択し時と前記第2の回転数を選択し時で固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備えたものであり、前記しきい値に対して前記第1の回転数が高場合と、前記しきい値に対して前記第1の回転数が低場合とで選択する回転数と固定子に加わる直流電圧の変更の割合を切り替えることにより、停止する時、または目標回転数が低くなり、第1の回転数がしきい値より高く、目標回転数との差が大きくなった時は最速で目標回転数に到達し、回転数が一定で運転している時は回転数が一定で安定することができる。
また、本発明の請求項8記載の発明は、目標回転数に対して高い回転数から近づける場合、回転数フィードバック手段は目標回転数より高い回転数に第1のしきい値とこの第1のしきい値より高い第2のしきい値を設け、回転数が降下している場合、前記第1のしきい値より前記第1の回転数が高い時は前記第1の回転数を選択し、前記第1のしきい値より前記第1の回転数が低い時は第2の回転数を選択し、回転数が上昇している場合、前記第2のしきい値より前記第1の回転数が低い時は前記第2の回転数を選択し、前記第2のしきい値より前記第1の回転数が高いときは前記第1の回転数を選択する回転数選択手段と前記第1の回転を選択し時と前記第2の回転数を選択し時で固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備え、回転数の上昇と下降の前記第1のしきい値と前記第2のしきい値に差を設けると共に前記しきい値に対して前記第1の回転数が高場合と、前記第1のしきい値と前記第2のしきい値に対して前記第1の回転数が低い場合とで選択する回転数と固定子に加わる直流電圧の変更の割合を切り替えることにより、停止する時、または目標回転数が低くなり、第1の回転数が第1のしきい値より高く、目標回転数との差が大きくなった時は最速で目標回転数に到達し、回転数が一定で運転している時は回転数が一定で安定することができる。
また、本発明の請求項記載の発明は、ブラシレスDCモータの制御装置を備えた天井扇風機である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、ブラシレスDCモータ106は、固定子巻線U,V,Wと表面にN極とS極の永久磁石が交互に8極に施された回転子107と電気回路基板1に実装された3つの位置検出素子2a、2b、2c(例えばホールセンサ)から構成さている。
位置検出素子2a、2b、2cは回転子107の磁石のN極からS極、S極からN極へ変化する時の磁極の変化をH,Lの電気信号に変換し、位置検出信号としてマイクロコンピュータ108の回転数検出手段109に入力している。
回転数検出手段109は入力された位置検出信号からブラシレスDCモータ106の回転数を検出しており、位置検出信号は時間間隔測定手段3に入力され、位置検出信号の1つの信号が変化してから他の1つの信号が変化するまでの時間間隔を測定して回転子107の機械角の1回転分すなわち12個の時間間隔をマイクロコンピュータ108に保存している。
時間間隔平均手段4は、時間間隔測定手段3が保存した12個の時間間隔の平均値を求める。
回転数フィードバック手段110は予め定められた目標回転数と回転数検出手段109より検出される回転数を比較し回転数の差に応じて固定子巻線に加わる直流電圧を変更させる信号を直流電圧変更手段112に出力する。
直流電圧変更手段112は回転数フィードバック手段110より出力された固定子巻線に加わる直流電圧を変更させる信号に基づいてPWM変調し、駆動信号発生手段5に出力する。図による詳細な説明は省略するが、直流電圧変更手段112は三角波信号発生器とコンパレータにより構成され、回転数フィードバック手段110より出力される信号を基準値として、三角波発生器から出力される信号との大小をコンパレータにより比較し、三角波信号の周期に基づいたH,LのPWM信号とするものである。
駆動信号発生手段5は3つの位置検出素子の位置検出信号の変化を捕らえ、その時の位置検出信号の状態に応じて固定子巻線U,V,Wにそれぞれ所定の方向と順序で順次通電すると共に直流電圧変更手段112から出力されたPWM変調された信号に基づいて固定子巻線U,V,Wに加わる直流電圧を変更する信号をドライブ手段6に出力する。
回転数検出手段109と回転数フィードバック手段110と直流電圧変更手段112と駆動信号発生手段5はマイクロコンピュータ108に内蔵されている。
ドライブ手段6はマイクロコンピュータ108に内蔵されている駆動信号発生手段5より出力された信号に基づきスイッチング手段113のスイッチング素子をON、OFFする信号に変換する。
スイッチング手段113は直流電源111に接続され、6個のスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6と還流ダイオードD1,D2,D3,D4,D5,D6からなり、固定子巻線U,V,Wに所定のタイミングで順次通電を行うとともに、直流電源111の直流電圧を変更して固定子巻線114U,V,Wに加え、ブラシレスDCモータ106を回転させる。
具体的には、図2に示すように位置検出素子2a、2b、2cは回転子107の磁石の磁極の変化をH,Lの電気信号に変換し、位置検出信号(Hu、Hv、Hw)を得る。位置検出信号の組合せに対応するスイッチング手段113のスイッチング素子Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6のH,Lの組合せによってブラシレスDCモータ106を回転させる。
そして、図3は機械角で1回転分の位置検出信号波形を示したものであり、図3に示すように位置検出信号は固定子に固定された電気回路基板1の上に実装された3つの位置検出素子の製造時における部品の実装する位置のばらつきや、回転子107のN極とS極の着磁のばらつきによって位置検出信号の時間間隔にばらつきが発生し、時間間隔は等間隔ではなくなる。この時間間隔のばらつきは1回転毎の周期で繰り返し発生する。
時間間隔測定手段3は図4に示すフローチャートに基づいて制御処理動作を行い、ステップS1からステップS2を説明する。3つの位置検出素子の位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に時間間隔tを測定する。例えば位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化した時点の時間間隔tを時間間隔t1としマイクロコンピュータ108に保存する。以降機械角の1回転すなわち12個分の時間間隔を時間間隔t2,t3,t4,・・・t12として同様に記憶する。
時間間隔平均手段4は、図5に示すフローチャートに基づいて制御処理動作を行い、ステップS3からステップS4を説明する。時間間隔測定手段3により記憶された12個の時間間隔から時間間隔の平均値Tを[数3]より求める。
Figure 0004649934
回転数検出手段109は、図6に示すフローチャートに基づいて制御処理動作を行い、ステップS5からステップS6を説明する。時間間隔平均手段4により出力される平均値Tを用いて、回転数NTを[数4]により求める。
Figure 0004649934
回転数フィードバック手段110は図7に示すフローチャートに基づいて制御処理を行い、ステップS7からS10を説明する。図8は目標回転数との回転数差を示したものであり、予め定められた目標回転数Nmと回転数検出手段109の時間間隔平均手段4より検出される回転数NTを比較し、[数5]により回転数の差Ndを求める(ステップS7)。
Figure 0004649934
予め定められた回転数の差Ndに対応する電圧の変更する割合をゲインA、固定子巻線に加わっている直流電圧をVとすると、回転数の差Ndに対する直流電圧を変更する電圧Vdは、[数6]により求める(ステップS8およびステップS9)。
Figure 0004649934
目標回転数Nmに対し、回転数の差Ndが大きくなるほど、直流電圧を変更する電圧Vdは大きくなる。従って、目標回転数Nmに対して回転数NTが低くなり回転数の差Ndが大きくなると、固定子巻線に加わっている直流電圧に対して変更する電圧Vd分だけ増加させることにより、目標回転数Nmに近づけるように回転数の制御を行う。また、目標回転数Nmに対して回転数NTが高くなり回転数の差Ndが大きくなると、固定子巻線に加わっている直流電圧に対して変更する電圧Vd分だけ減少させることにより、目標回転数Nmに近づけるように回転数の制御を行う(ステップS10)。
例えば、目標回転数は60r/min、回転数の差が5r/minに対応する電圧の変更する割合が0.1に設定されている時、1回転分の時間間隔すなわち12個の時間間隔が923.1msの時、[数3]より時間間隔の平均値Tは38.46msとなる。回転数NTは[数4]より65r/minとなり、目標回転数との回転数の差は[数5]より、5r/minとなる。回転数の差Ndに対する直流電圧を変更する電圧Vdは[数6]より0.5Vとなり、固定子巻線に加わっている直流電圧に対して0.5V減少させて、目標回転数で一定回転になるように制御を行う。
なお、実施の形態1では回転数の差が5r/minに対応する電圧の変更する割合を0.1としたが、実際には回転数の差に対する電圧の変更する割合の最適値を設定すれば良い。
(実施の形態2)
図9において実施の形態1と同一部分については同一番号を符し、詳細な説明は省略する。
図10は、平均化する1回転分の時間間隔を示したものである。図10に示すように回転数検出手段109は、3つの位置検出素子の位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に、時間間隔tを時間間隔平均手段4よって記憶された機械角で1回転すなわち12個分の時間間隔(時間間隔t1〜t12)から[数3]および[数4]により時間間隔の平均値Tおよび回転数NTを求めるものである。
また、図7に示すように回転数フィードバック手段110は、3つの位置検出素子の位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に、目標回転数Nmと回転数NTを比較し回転数の差Ndに応じて固定子巻線に加わる直流電圧を変更させる電圧Vdを[数5]および[数6]により求める。
出力判断手段7は図11に示すフローチャートに基づいて制御処理動作を行い、ステップS11からステップS12を説明する。
3つの位置検出素子2a、2b、2cの位置検出信号の1つが変化している時、固定子巻線に加わっている直流電圧111に対して変更する電圧Vd分だけ変更する。3つの位置検出素子2a、2b、2cの位置検出信号に変化がない時は固定子巻線114に加わる直流電圧111は変更しない。
例えば、目標回転数は60r/min、回転数の差が5r/minに対応する電圧の変更する割合が0.1に設定されている時、1回転分の時間間隔すなわち12個の時間間隔が923.1msの時、[数3]より時間間隔の平均値Tは38.46msとなる。回転数NTは[数4]より65r/minとなり、目標回転数との回転数の差は[数5]より、5r/minとなる。回転数の差Ndに対する直流電圧を変更する電圧Vdは[数6]より0.5Vとなる。この時、3つの位置検出素子2a、2b、2cの位置検出信号の1つが変化している時、固定子巻線に加わっている直流電圧111に対して変更する電圧0.5Vを減少させ、3つの位置検出素子2a、2b、2cの位置検出信号に変化がない時は固定子巻線114に加わる直流電圧111は変更しない。
固定子巻線114に加わっている直流電圧に対して0.5V減少させる。
なお、実施の形態2では回転数の差が5r/minに対応する電圧の変更する割合を0.1としたが、実際には回転数の差に対する電圧の変更する割合の最適値を設定すれば良い。このように、位置検出素子から発生する位置検出信号毎に固定子巻線114に加わる直流電圧111を変更することにより、目標回転数Nmに近づけるように回転数制御を行う。
(実施の形態3)
図12において実施の形態1あるいは2と同一部分については同一番号を符し、詳細な説明は省略する。
図10は、平均化する1回転分の時間間隔を示したものである。図10に示すように回転数検出手段109は、3つの位置検出素子の位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に、時間間隔tを時間間隔平均手段4よって記憶された機械角で1回転すなわち12個分の時間間隔(時間間隔t1〜t12)から[数3]および[数4]により時間間隔の平均値Tおよび回転数NTを求めるものである。
また、図7に示すように回転数フィードバック手段110は、3つの位置検出素子の位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に、予め定められた固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期と比較し、直流電圧を変更する周期の時、目標回転数Nmと回転数NTを比較し回転数の差Ndに応じて固定子巻線114に加わる直流電圧111を変更させる電圧Vdを[数5]および[数6]により求める。
出力判断手段7は図13に示すフローチャートに基づいて制御処理動作を行い、ステップS13からステップS17を説明する。
直流電圧を変更するタイマが停止かつ直流電圧を変更するタイマがタイムアップしていない時、予め定められた固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期を取得し(ステップS15)、直流電圧を変更する周期に基づいた直流電圧111を変更する周期タイマをスタートさせる(ステップS16)。直流電圧を変更するタイマがタイムアップしている時(直流電圧を変更する周期の時)、固定子巻線に加わっている直流電圧111に対して変更する電圧Vd分だけ変更する(ステップS17)。直流電圧を変更するタイマが停止していない時(直流電圧を変更する周期が経過していない時)、直流電圧111は変更しない。
例えば、固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期を16.6ms、目標回転数は60r/min、回転数の差が5r/minに対応する電圧の変更する割合が0.1に設定されている時、1回転分の時間間隔すなわち12個の時間間隔が923.1msの時、[数3]より時間間隔の平均値Tは38.46msとなる。回転数NTは[数4]より65r/minとなり、目標回転数との回転数の差は[数5]より、5r/minとなる。回転数の差Ndに対する直流電圧を変更する電圧Vdは[数6]より0.5Vとなる。この時、固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期が経過していなければ、直流電圧を変更し、固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期がまだ経過していなければ、直流電圧111は変更しない。
なお、実施の形態3では固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期を16.6ms、回転数の差が5r/minに対応する電圧の変更する割合を0.1としたが、実際には固定子巻線114に加わる直流電圧111を変更する周期および回転数の差に対する電圧の変更する割合の最適値を設定すれば良い。
このように、固定子巻線114に加わる直流電圧111を目標回転数毎に予め定められた固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期に基づいて直流電圧を変更し、目標回転数Nmに近づけるように回転数制御を行う。
(実施の形態4)
図12においてにおいて実施の形態1乃至3のいずれかと同一部分については同一番号を符し、詳細な説明は省略する。
図10は、平均化する1回転分の時間間隔を示したものである。図10に示すように回転数検出手段109は、3つの位置検出素子の位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に、時間間隔tを時間間隔平均手段4よって記憶された機械角で1回転すなわち12個分の時間間隔(時間間隔t1〜t12)から[数3]および[数4]により時間間隔の平均値Tおよび回転数NTを求めるものである。
また、図7に示すように回転数フィードバック手段110は、3つの位置検出素子2a、2b、2cの位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に、目標回転数毎に予め定められた固定子巻線114に加わる直流電圧111を変更する周期と比較し、直流電圧111を変更する周期の時、目標回転数Nmと回転数NTを比較し回転数の差Ndに応じて固定子巻線114に加わる直流電圧を変更させる電圧Vdを[数5]および[数6]により求める。
出力判断手段7は図13に示すフローチャートに基づいて制御処理動作を行い、ステップS13からステップS17を説明する。
直流電圧を変更するタイマが停止かつ直流電圧を変更するタイマがタイムアップしていない時、目標回転数毎に予め定められた直流電圧を変更する周期を取得し(ステップS15)、直流電圧を変更する周期に基づいた直流電圧111を変更する周期タイマをスタートさせる(ステップS16)。直流電圧を変更するタイマがタイムアップしている時(直流電圧を変更する周期の時)、固定子巻線に加わっている直流電圧111に対して変更する電圧Vd分だけ変更する(ステップS17)。直流電圧を変更するタイマが停止していない時(直流電圧を変更する周期が経過していない時)、直流電圧111は変更しない。
例えば、目標回転数は60r/min、目標回転数60r/minにおける固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期を16.6ms、回転数の差に対応する電圧の変更する割合が0.1に設定されている時、1回転分の時間間隔すなわち12個の時間間隔が923.1msの時、[数3]より時間間隔の平均値Tは38.46msとなる。回転数NTは[数4]より65r/minとなり、目標回転数との回転数の差は[数5]より、5r/minとなる。回転数の差Ndに対する直流電圧を変更する電圧Vdは[数6]より0.5Vとなる。この時、固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期が経過していなければ、直流電圧を変更し、固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期がまだ経過していなければ、直流電圧は変更しない。
なお、実施の形態4では、目標回転数60r/minにおける固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期を16.6ms、回転数の差が5r/minに対応する電圧の変更する割合を0.1としたが、実際には固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期および回転数の差に対する電圧の変更する割合の最適値を設定すれば良い。
このように、固定子巻線114に加わる直流電圧を目標回転数毎に予め定められた固定子巻線114に加わる直流電圧を変更する周期に基づいて直流電圧を変更し、目標回転数Nmに近づけるように回転数制御を行う。
(実施の形態5)
図14において実施の形態1、4または6と同一部分については同一番号を符し、詳細な説明は省略する。
図15に示すように回転数フィードバック手段110の回転数比較手段8は目標回転数Nmより低い回転数しきい値Nkを設ける。また、時間間隔測定手段3より得られた時間間隔間隔tに対応する回転数Ntは[数7]で計算される。
Figure 0004649934
図16に示すフローチャートに基づいて制御処理動作ステップS18からステップS20を説明する。
回転数選択手段9は、しきい値Nkと回転数Ntと比較し、Nt<Nkの時はNtを選択し、Nt≧Nkの時はNTを選択し、回転数が目標回転数Nmから離れている時はNtを選択し、回転数が目標回転数Nmに近づいてきた時はNTを選択するようにしている。
次に、起動する時や回転数変更により目標回転数が高くなって、最速で回転数が上昇している時の回転数フィードバック手段110の最適な固定子巻線114に加える電圧の変更の割合ゲインAKtを求める。また、目標回転数Nmに近づいて回転数を一定で制御している時の最適な固定子巻線114に加える電圧の変更の割合ゲインAKTを求める。
図17に示すフローチャートに基づいて制御処理動作ステップS21からステップS23を説明する。回転数フィードバック手段110のゲイン変更手段10は回転数Ntが選択されている時ゲインAKtを選択し、回転数NTが選択されている時ゲインAKTを選択するようにする。
上記構成において、起動する時や回転数変更により目標回転数Nmが高くなって、回転数Ntが上昇している場合、回転数はNt、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAktを選択し、運転時の目標回転数Nmに近づいて来た場合、回転数はNT、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAkTを選択するとになる。
例えば、目標回転数が60r/min、しきい値Nkが55r/min、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインAktおよびAkTはそれぞれ、0.5、0.1に設定されている。
回転数が上昇し、回転数Ntが53r/minから57r/minになった時は、Nt≧Nkが成立し、回転数はNTを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAkTを選択する。また、回転数が下降し、回転数Ntが57r/minから53r/minになった時、Nt<Nkが成立し、回転数はNtを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAktを選択する。
なお、実施の形態5では、目標回転数が60r/min、しきい値Nkが55r/min、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインAktおよびAkTはそれぞれ、0.5、0.1としたが、実際には各数値における最適値を設定すれば良い。
(実施の形態6)
図14において実施の形態1、4または6と同一部分については同一番号を符し、詳細な説明は省略する。
図18に示すように回転数フィードバック手段110の回転数比較手段8は目標回転数Nmより低い回転数に第1のしきい値Nk1と第2のしきい値Nk2を設ける。また、時間間隔測定手段3より得られた時間間隔間隔tに対応する回転数Ntは[数7]で計算される。
図19に示すフローチャートに基づいて制御処理動作ステップS22からステップS26を説明する。回転数選択手段9は、第1のしきい値Nk1および第2のしきい値Nk2と回転数Ntおよび回転数NTと比較し、Nt<Nk2の回転が低い時はNtを選択し、Nk1>Nt≧Nk2またはNk1>NT≧Nk2の回転数が中間の時は、前回Ntを選択した時は回転数が上昇しているとしてNtを選択し、前回NTを選択した時は回転数が降下しているとしてNTを選択し、NT≧Nk1の回転数が目標回転数Nmに近づいてきた時はNTを選択するようにしている。
次に、起動する時や回転数変更により目標回転数が高くなって、最速で回転数が上昇している時の回転数フィードバック手段110の最適な固定子巻線114に加える電圧の変更の割合ゲインAKtを求める。また、目標回転数Nmに近づいて回転数を一定で制御している時の最適な固定子巻線114に加える電圧の変更の割合ゲインAKTを求める。
図17に示すフローチャートに基づいて制御処理動作ステップS21からステップS23を説明する。回転数フィードバック手段110のゲイン変更手段10は回転数Ntが選択されている時ゲインAKtを選択し、回転数NTが選択されている時ゲインAKTを選択するようにする。
上記構成において、起動する時や回転数変更により目標回転数Nmが高くなって、回転数Ntが上昇している場合、回転数はNt、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAktを選択し、運転時の目標回転数Nmに近づいて来た場合、回転数はNT、電圧決定手段のゲインはAkTを選択するとになる。また、Nk1>Nt≧Nk2またはNk1>NT≧Nk2の回転数が中間の時は、前回の回転数NtまたはNTを選択するので、回転数Ntと回転数NT切り替える際にヒステリシスを設けることになる。
例えば、目標回転数が60r/min、しきい値Nk1が55r/min、しきい値Nk2が40r/min、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインAktおよびAkTはそれぞれ、0.5、0.1に設定されている。
回転数が上昇し、回転数Ntが35r/minから57r/minになった時は、NT≧Nk1が成立し、回転数はNTを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAkTを選択する。この後、回転数が下降し、回転数NTが57r/minから53r/minになった時、Nk1>NT≧Nk2が成立し、回転数はNTを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAkTを選択する。この後、回転数NTが53r/minから35r/minになった時、NT<Nk2が成立し、回転数はNtを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAktを選択する。
なお、実施の形態6では、目標回転数が60r/min、しきい値Nk1が57r/min、しきい値Nk2が40r/min、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインAktおよびAkTはそれぞれ、0.5、0.1としたが、実際には各数値における最適値を設定すれば良い。
このようにすることにより、回転数Ntと回転数NTを切り替える際にヒステリシスを設けることができる。
(実施の形態7)
図14において実施の形態1、4または6と同一部分については同一番号を符し、詳細な説明は省略する。
図20に示すように回転数フィードバック手段110の回転数比較手段8は目標回転数Nmより高い回転数にしきい値Nkを設ける。
図21に示すフローチャートに基づいて制御処理動作ステップS28からステップS30を説明する。
回転数選択手段9は、しきい値Nkと回転数Ntと比較し、Nt>Nkの時はNtを選択し、N≦Nkの時はNTを選択し、回転数が目標回転数Nmから離れている時はNtを選択し、回転数が目標回転数Nmに近づいてきた時はNTを選択するようにしている。
次に、停止する時や回転数変更により目標回転数が低くなって、最速で回転数が下降している時の回転数フィードバック手段110の最適な固定子巻線114に加える電圧の変更の割合をゲインAKtを求める。また、目標回転数Nmに近づいて回転数を一定で制御している時の最適な固定子巻線114に加える電圧の変更の割合をゲインAKTを求める。
図17に示すフローチャートに基づいて制御処理動作ステップS21からステップS23を説明する。
回転数フィードバック手段110のゲイン変更手段10は回転数Ntが選択されている時ゲインAKtを選択し、回転数NTが選択されている時ゲインAKTを選択するようにする。
上記構成において、起動する時や回転数変更により目標回転数Nmが低くなって、回転数Ntが下降している場合、回転数はNt、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAktを選択し、運転時の目標回転数Nmに近づいて来た場合、回転数はNT、電圧決定手段のゲインはAkTを選択するととになる。
例えば、目標回転数が60r/min、しきい値Nkが65r/min、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインAktおよびAkTはそれぞれ、0.5、0.1に設定されている。
回転数が下降し、回転数Ntが67r/minから63r/minになった時は、NT≦Nkが成立し、回転数はNTを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAkTを選択する。また、回転数が上昇し、回転数Ntが63r/minから67r/minになった時、Nt>Nkが成立し、回転数はNtを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAktを選択する。
なお、実施の形態7では、目標回転数が60r/min、しきい値Nkが65r/min、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインAktおよびAkTはそれぞれ、0.5、0.1としたが、実際には各数値における最適値を設定すれば良い。
(実施の形態8)
図14において実施の形態1、4または6と同一部分については同一番号を符し、詳細な説明は省略する。
図22に示すように回転数フィードバック手段110の回転数比較手段8は目標回転数Nmより高い回転数に第3のしきい値Nk3と第4のしきい値Nk4設ける。
図23に示すフローチャートに基づいて制御処理動作ステップS30からステップS35を説明する。
回転数選択手段9は、第3のしきい値Nk3および第4のしきい値Nk4と回転数Ntおよび回転数NTと比較し、Nt>Nk4の回転数が高い時はNtを選択し、Nk4≧Nt>Nk3またはNk4≧NT>Nk3の回転数が中間の時は、前回Ntを選択した時は回転数が上昇しているとしてNtを選択し、前回NTを選択した時は回転数が下降しているとしてNTを選択し、NT≦Nk3の回転数が目標回転数Nmに近づいてきた時はNTを選択するようにしている。
次に、停止する時や回転数変更により目標回転数が低くなって、最速で回転数が下降している時の回転数フィードバック手段110の最適な固定子巻線114に加える電圧の変更の割合をゲインAKtを求める。また、目標回転数Nmに近づいて回転数を一定で制御している時の最適な固定子巻線114に加える電圧の変更の割合をゲインAKTを求める。
図17に示すフローチャートに基づいて制御処理動作ステップS21からステップS23を説明する。
回転数フィードバック手段110のゲイン変更手段10は回転数Ntが選択されている時ゲインAKtを選択し、回転数NTが選択されている時ゲインAKTを選択するようにする。
上記構成において、起動する時や回転数変更により目標回転数Nmが低くなって、回転数Ntが下降している場合、回転数はNt、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合ゲインはAktを選択し、運転時の目標回転数Nmに近づいて来た場合、回転数はNT、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAkTを選択するととになる。また、Nk4≧Nt>Nk3またはNk4≧NT>Nk3の回転数が中間の時は、前回の回転数NtまたはNTを選択するので、回転数Ntと回転数NTを切り替える際にヒステリシスを設けることになる。
例えば、目標回転数が60r/min、しきい値Nk3が65r/min、しきい値4が80r/min、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインAktおよびAkTはそれぞれ、0.5、0.1に設定されている。
回転数が下降し、回転数Ntが85r/minから63r/minになった時は、NT≦Nkが成立し、回転数はNTを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAkTを選択する。この後、回転数が上昇し、回転数NTが63r/minから67r/minになった時、Nk4≧NT>Nk3が成立し、回転数はNTを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAkTを選択する。この後、回転数NTが67r/minから85r/minになった時、NT>Nk4が成立し、回転数はNtを選択し、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインはAktを選択する
なお、実施の形態8では、目標回転数が60r/min、しきい値Nk3が67r/min、しきい値Nk4が80r/min、固定子巻線114に加える電圧の変更の割合のゲインAktおよびAkTはそれぞれ、0.5、0.1としたが、実際には各数値における最適値を設定すれば良い。
このようにすることにより、回転数Ntと回転数NTを切り替える際にヒステリシスを設けることができる。
(実施の形態9)
図24において実施の形態1及至8のいづれかと同一部分については同一番号を符し、詳細な説明は省略する。
図24に示すようにマイクロコンピュータ108は外部からクロック11を入力することにより、各仕様の処理を行う構成となっているが、例えば時間間隔測定手段3は、位置検出手段4の複数の位置検出信号の1つが変化してから他の1つが変化するまでの時間間隔を直接測定する。従って、前記クロック11を精度が0.1%以下である水晶発振子を使用すると、位置検出信号の時間間隔の精度も0.1%以下となる。
実際には、目標回転数に対して回転数の差が0.3%から0.9%になるように固定子巻線114に加わっている直流電圧を変更する回転数フィードバックを行っているので、位置検出信号の時間間隔の精度を0.1%以下にすることにより、目標回転数に対して回転数差は1%以下となる。
本構成により、位置検出信号の時間間隔の精度が0.1%以下になるので、目標回転数は1%以下の高い精度となる。
(実施の形態10)
図25に示すように、実施の形態1乃至9のいずれかに記載されたブラシレスDCモータの制御装置12を天井扇風機に備えることにより、天井に取り付けられて室内の空気を循環させる天井扇風機の回転数を正確に一定にすることができ、天井扇風機が複数設置されている場合でも、特に低回転域での回転数が同じなので、回転数のバラツキによる不快感を人に与えず、快適な天井扇風機を提供できる。
回転数を正確に一定にして使用されるブラシレスDCモータの制御装置や換気送風機器に搭載されるブラシレスDCモータの制御装置の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1のブラシレスDCモータの制御装置の構成図 同位置検出信号に基づくスイッチング素子のスイッチング波形図 同機械角で1回転分の時間間隔を示す図 同時間間隔測定手段におけるフローチャート 同時間間隔平均手段におけるフローチャート 同回転数検出手段におけるフローチャート 同回転数フィードバック手段におけるフローチャート 同目標回転数と回転数しきい値の関係を示した図 本発明の実施の形態2のブラシレスDCモータの制御装置の構成図 同平均化する1回転分の時間間隔を示す図 同出力判断手段におけるフローチャート 本発明の実施の形態3,4のブラシレスDCモータの制御装置の構成図 同出力判断手段におけるフローチャート 本発明の実施の形態5,6,7,8のブラシレスDCモータの制御装置の構成図 同目標回転数と回転数しきい値の関係を示した図 同回転数検出手段におけるフローチャート 同回転数フィードバック手段におけるフローチャート 同目標回転数と回転数しきい値の関係を示した図 同回転数検出手段におけるフローチャート 同目標回転数と回転数しきい値の関係を示した図 同回転数検出手段におけるフローチャート 同目標回転数と回転数しきい値の関係を示した図 同回転数検出手段におけるフローチャート 本発明の実施の形態9のブラシレスDCモータの制御装置の構成図 本発明の実施の形態10の天井扇風機の構成図 従来の天井扇風機の構成図 同位置検出信号をカウントして回転数を検出する関係を示す図 従来の位置検出信号の時間間隔を検出して回転数を検出するブラシレスDCモータの制御装置の構成図
符号の説明
1 電気回路基板
2a 位置検出素子
2b 位置検出素子
2c 位置検出素子
3 時間間隔測定手段
4 時間間隔平均手段
7 出力判断手段
8 回転数比較手段
9 回転数選択手段
10 ゲイン変更手段
12 ブラシレスDCモータの制御装置
106 ブラシレスDCモータ
107 回転子
109 回転数検出手段
110 回転数フィードバック手段
111 直流電源
112 直流電圧変更手段

Claims (9)

  1. 表面にN極とS極の磁石が交互に施された回転子と、固定子巻線と、前記回転子の位置検出信号に応じて固定子巻き線の通電を行うブラシレスDCモータと、電気回路基板に実装し、前記回転子の磁石の極性の変化を検知して前記位置検出信号を発信する複数の位置検出素子と、前記位置検出信号の1つが変化し次の1つが変化する毎に時間間隔測定手段によって時間間隔を記憶するとともに前記時間間隔から第1の回転数を求め、時間間隔平均手段によって記憶された前記時間間隔の機械角で1回転分の時間間隔から第2の回転数を求める回転数検出手段と、回転数にしきい値とを設け、前記第1の回転数が前記しきい値に対して目標値側にある場合に予め定められた目標回転数と前記第2の回転数を比較して回転数の差に応じて前記固定子巻線に加わる直流電圧を変更させる電圧を求める回転数フィードバック手段を備えたブラシレスDCモータの制御装置。
  2. 回転数検出手段は複数の位置検出素子から発生する位置検出信号毎に1回転の期間の時間間隔の平均値を求め、前記時間間隔の平均値により回転数を検出し、回転数フィードバック手段は前記回転数検出手段より出力される回転数と固定子巻線に加わる直流電圧を変更する出力判断手段を備え、前記出力判断手段は、前記位置検出信号毎に固定子巻線に加わる直流電圧を変更することを特徴とする請求項1記載のブラシレスDCモータの制御装置。
  3. 回転数検出手段は複数の位置検出素子から発生する位置検出信号毎に1回転の期間の時間間隔の平均値を求め、前記時間間隔の平均値により回転数を検出し、回転数フィードバック手段は前記回転数検出手段より出力される回転数と定められた固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期に基づいて固定子巻線に加わる直流電圧を変更する出力判断手段を備え、前記出力判断手段は、前記位置検出信号毎に固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期であるかを判断し、変更する周期であれば直流電圧を変更し、変更する周期でなければ、直流電圧を変更しないことを特徴とする請求項1記載のブラシレスDCモータの制御装置。
  4. 回転数検出手段は複数の位置検出素子から発生する位置検出信号毎に1回転の期間の時間間隔の平均値を求め、前記時間間隔の平均値により回転数を検出し、回転数フィードバック手段は前記回転数検出手段より出力される回転数と予め目標回転数毎に定められた固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期に基づいて固定子巻線に加わる直流電圧を変更する出力判断手段を備え、前記出力判断手段は、前記位置検出信号毎に固定子巻線に加わる直流電圧を変更する周期であるかを判断し、変更する周期であれば直流電圧を変更し、変更する周期でなければ、直流電圧を変更しないことを特徴とする請求項1記載のブラシレスDCモータの制御装置。
  5. 目標回転数に対して低い回転数から近づける場合、回転数フィードバック手段は目標回転数より低い回転数にしきい値設け、第1の回転数が前記しきい値より低い時は前記第1の回転数を選択し、第1の回転数が前記しきい値より高い時は第2の回転数を選択する回転数選択手段と、前記第1の回転数を選択し時と前記第2の回転数を選択し時で固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備え、前記しきい値に対して第1の回転数が低場合と、前記しきい値に対して第1の回転数が高い場合とで選択する回転数と固定子に加わる直流電圧の変更の割合を切り替えることを特徴とする請求項1または4記載のブラシレスDCモータの制御装置。
  6. 目標回転数に対して低い回転数から近づける場合、回転数フィードバック手段は目標回転数より低い回転数に第1のしきい値とこの第1のしきい値より低い第2のしきい値を設け、回転数が上昇している場合、前記第1のしきい値より第1の回転数が低い時は前記第1の回転数を選択し、前記第1のしきい値より第1の回転数が高い時は第2の回転数を選択し、回転数が下降している場合、前記第2のしきい値より第1の回転数が高い時は第2の回転数を選択し、前記第2のしきい値より第1の回転数が低いときは前記第1の回転数を選択する回転数選択手段と、前記第1の回転数を選択し時と前記第2の回転数を選択し時で固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備え、回転数の上昇と下降の前記第1のしきい値と前記第2のしきい値に差を設けると共にこれら前記しきい値に対して前記第1の回転数が低場合と、前記第1のしきい値と前記第2のしきい値に対して前記第1の回転数が高い場合とで選択する回転数と固定子に加わる直流電圧の変更の割合を切り替えることを特徴とする請求項1または4記載ブラシレスDCモータの制御装置。
  7. 目標回転数に対して高い回転数から近づける場合、回転数フィードバック手段は目標回転数より高い回転数にしきい値を設け、前記第1の回転数が前記しきい値より高い時は前記第1の回転数を選択し、前記第1の回転数が前記しきい値より低い時は前記第2の回転数を選択する回転数選択手段と、前記第1の回転数を選択し時と前記第2の回転数を選択し時で固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備え、前記しきい値に対して前記第1の回転数が高場合と、前記しきい値に対して前記第1の回転数が低い場合とで選択する回転数と固定子に加わる直流電圧の変更の割合を切り替えることを特徴とする請求項1、4または6記載のブラシレスDCモータの制御装置。
  8. 目標回転数に対して高い回転数から近づける場合、回転数フィードバック手段は目標回転数より高い回転数に第1のしきい値とこの第1のしきい値より高い第2のしきい値を設け、回転数が降下している場合、前記第1のしきい値より前記第1の回転数が高い時は前記第1の回転数を選択し、前記第1のしきい値より前記第1の回転数が低い時は第2の回転数を選択し、回転数が上昇している場合、前記第2のしきい値より前記第1の回転数が低い時は前記第2の回転数を選択し、前記第2のしきい値より前記第1の回転数が高いときは前記第1の回転数を選択する回転数選択手段と前記第1の回転を選択し時と前記第2の回転数を選択し時で固定子に加わる直流電圧の変更の割合を変えるゲイン変更手段を備え、回転数の上昇と下降の前記第1のしきい値と前記第2のしきい値に差を設けると共に前記しきい値に対して前記第1の回転数が高場合と、前記第1のしきい値と前記第2のしきい値に対して前記第1の回転数が低い場合とで選択する回転数と固定子に加わる直流電圧の変更の割合を切り替えることを特徴とする請求項1、4または7記載ブラシレスDCモータの制御装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のブラシレスDCモータの制御装置を搭載した天井扇風機。
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