JP3338306B2 - Dcブラシレスモータの速度制御装置 - Google Patents

Dcブラシレスモータの速度制御装置

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JP3338306B2
JP3338306B2 JP27543996A JP27543996A JP3338306B2 JP 3338306 B2 JP3338306 B2 JP 3338306B2 JP 27543996 A JP27543996 A JP 27543996A JP 27543996 A JP27543996 A JP 27543996A JP 3338306 B2 JP3338306 B2 JP 3338306B2
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rotor
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哲男 野本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数極の永久磁石
を有し回転子の回転によって生じる誘起電圧を検出して
得られる位置検出信号に基づいて通電する固定子巻線を
順次切り換えるようにし、固定子巻線に印加する電圧を
可変して回転子の速度を制御するようにしたブラシレス
モータの制御装置において、ブラシレスモータの1回転
中において周期性をもって変化する負荷、例えば空気調
和機のコンプレッサを駆動するのに適したDCブラシレ
スモータの速度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような従来技術としては、特公平6
一48916号公報に記載のものがある。上記公報に記
載のものは、DCブラシレスモータに加わる負荷の所定
周期をn分割し、分割された隣り合う区間の速度を等し
くなるようにn分割した区間毎に設定された電流データ
もしくは電圧データを修正するものであり、モータ1回
転においてn個のn分割データを修正するようにした速
度制御装置である。
【0003】しかし上記公報に記載のものにおいては、
回転子1回転中のn分割された電流データまたは電圧デ
ータの修正は回転子1回転においてn回の割合で行われ
るため、回転子が低速で回転している場合には各データ
の修正に長い時間を要する。
【0004】また、所定時間あたりに変更する回転子平
均速度の速度量を回転子平均速度によらず所定量とする
と、回転子が低速で回転している場合には、所定時間あ
たりに変更する回転子平均速度の速度量に対するブラシ
レスモータ負荷変動量は大きくなる。
【0005】従って、回転子が低速回転している場合に
おいては、n分割データの修正が長時間化するとともに
ブラシレスモータ負荷変動量の増大によりn分割データ
の修正量が大きくなることから、負荷の変動に対して十
分な追従ができず回転子1回転中において回転子速度変
動を生じる恐れがあった。
【0006】また、段階的なモータトルクを発生するた
め、固定子巻線の通電を切り換えた場合の衝撃が大きな
ものになる恐れがあった。更に、区間毎に設けるデータ
を電流データとした場合には、指令電流に検出電流を一
致させるための電流制御が必要となりブラシレスモータ
の速度制御構成を複雑なものにしていた。
【0007】
【発明が解決しようする課題】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたものであり、回転子平均速度が
設定速度に移行中で変化している場合、あるいは回転子
平均速度が低速にある場合のDCブラシレスモータにか
かる負荷の大きな変動による不安定な状態に対し、回転
子1回転中の回転子速度変動を抑制するための回転子1
回転中における固定子巻線への印加電圧変更の応答性を
高め、あるいは所定時間あたりに変更する回転子平均速
度の速度量を少なくして回転子平均速度変化によるDC
ブラシレスモータにかかる負荷の変動を抑制すること
で、回転子平均速度が変化しかつ低速にある場合におい
ても回転子1回転中の回転子速度変動が増大することな
く運転できるDCブラシレスモータの速度制御装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明の請求項1に係
るDCブラシレスモータの速度制御装置は、複数極の永
久磁石を有する回転子と、通電時にこの回転子に回転磁
界を与えるように配置された複数の固定子巻線とを有
し、この複数の固定子巻線のうち幾つかの固定子巻線に
通電して回転磁界を得るとともに、この回転磁界で回転
する回転子の永久磁石によって通電していない固定子巻
線に生じる誘起電圧の変化で得られる回転子の回転の
置検出信号に基づいて通電する固定子巻線の組み合わせ
順次切り換えて回転子の回転を維持するようにし、固
定子巻線に印加する電圧を変更し回転子の平均回転速度
を制御するようにし、更に、回転子の1回転中での回転
子速度変動をなくすように固定子巻線への印加電圧を回
転子1回転中において所定周期ごとに変更するようにし
たDCブラシレスモータの制御装置において、回転子の
平均回転速度が設定速度に到達後の回転子の1回転中に
おける固定子巻線への印加電圧を変更する周期に比し、
設定速度に移行中の回転子1回転中における固定子巻線
への印加電圧を変更する周期を高めるように構成する。
【0009】このことにより、回転子平均速度が設定速
度に移行中で変化している場合のDCブラシレスモータ
にかかる負荷の大きな変動による不安定な状態に対し、
回転子1回転中の回転子速度変動を抑制するための回転
子1回転中における固定子巻線への印加電圧変更の応答
性を高めることで、回転子平均速度が変化している場合
においても回転子1回転中の回転子速度変動が増大する
ことなく運転できる。
【0010】 本発明の請求項2に係るDCブラシ
レスモータの速度制御装置は、複数極の永久磁石を有す
る回転子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるよ
うに配置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の
固定子巻線のうち幾つかの固定子巻線に通電して回転磁
界を得るとともに、この回転磁界で回転する回転子の永
久磁石によって通電していない固定子巻線に生じる誘起
電圧の変化で得られる回転子の回転の位置検出信号に基
づいて通電する固定子巻線の組み合わせを順次切り換
て回転子の回転を維持するようにし、固定子巻線に印加
する電圧を変更し回転子の平均回転速度を制御するよう
にし、更に、回転子の1回転中での回転子速度変動をな
くすように固定子巻線への印加電圧を回転子1回転中に
おいて所定周期ごとに変更するようにしたDCブラシレ
スモータの制御装置において、回転子の平均回転速度
低下に際し、この平均回転速度の低下比率より前記所定
周期の低下比率を小さくするように構成する。
【0011】このことにより、回転子平均速度が低速に
ある場合にDCブラシレスモータにかかる負荷の変動に
より不安定な状態になり易いのに対し、回転子1回転中
の回転子速度変動を抑制するための回転子1回転中にお
ける固定子巻線への印加電圧変更の応答性を高めること
で、回転子平均速度が低速の場合においても回転子1回
転中の回転子速度変動が増大することなく運転できる。
【0012】 本発明の請求項3に係るDCブラシ
レスモータの速度制御装置は、複数極の永久磁石を有す
る回転子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるよ
うに配置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の
固定子巻線のうち幾つかの固定子巻線に通電して回転磁
界を得るとともに、この回転磁界で回転する回転子の永
久磁石によって通電していない固定子巻線に生じる誘起
電圧の変化で得られる回転子の回転の位置検出信号に基
づいて通電する固定子巻線の組み合わせを順次切り換
て回転子の回転を維持するようにし、固定子巻線に印加
する電圧を変更し回転子の平均回転速度を制御するよう
にし、更に、回転子の1回転中での回転子速度変動をな
くすように固定子巻線への印加電圧を回転子1回転中に
おいて所定周期ごとに変更するようにしたDCブラシレ
スモータの制御装置において、回転子の平均回転速度が
設定速度に到達後の回転子の1回転中における固定子巻
線への印加電圧を変更する周期に比し、設定速度に移行
中の回転子1回転中における固定子巻線への印加電圧を
変更する周期を高めると共に、回転子の平均回転速度の
低下に際し、この平均回転速度の低下比率より前記所定
周期の低下比率を小さくするように構成する。
【0013】 このことにより、回転子平均速度が
設定速度に移行中で変化しておりかつ回転子平均速度が
低速にある場合のDCブラシレスモータにかかる負荷の
大きな変動による不安定な状態に対し、回転子1回転中
の回転子速度変動を抑制するための回転子1回転中にお
ける固定子巻線への印加電圧変更の応答性を高めると共
に、回転子の平均回転速度の低下に際し、この平均回転
速度の低下比率より前記所定周期の低下比率を小さくし
、回転子平均速度変化によるDCブラシレスモータに
かかる負荷の変動を抑制することで、回転子平均速度が
変化しかつ低速にある場合においても回転子1回転中の
回転子速度変動が増大することなく運転できる。
【0014】 本発明の請求項4に係るDCブラシ
レスモータの速度制御装置は、複数極の永久磁石を有す
る回転子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるよ
うに配置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の
固定子巻線のうち幾つかの固定子巻線に通電して回転磁
界を得るとともに、この回転磁界で回転する回転子の永
久磁石によって通電していない固定子巻線に生じる誘起
電圧の変化で得られる回転子の回転の位置検出信号に基
づいて通電する固定子巻線の組み合わせを順次切り換
て回転子の回転を維持するようにし、固定子巻線に印加
する電圧を変更し回転子の平均回転速度を制御するよう
にし、更に、回転子の1回転中での回転子速度変動をな
くすように固定子巻線への印加電圧を回転子1回転中に
おいて所定周期ごとに変更するようにしたDCブラシレ
スモータの制御装置において、回転子の平均回転速度
低下に際し、この平均回転速度の低下比率より前記所定
周期の低下比率を小さくすると共に、所定時間あたりに
変更する回転子平均速度の速度量を少なくするように構
成する。
【0015】 このことにより、回転子平均速度が
低速にある場合にDCブラシレスモータにかかる負荷の
変動により不安定な状態になり易いのに対し、回転子1
回転中の回転子速度変動を抑制するための回転子1回転
中における固定子巻線への印加電圧変更の応答性を高め
ると共に、所定時間あたりに変更する回転子平均速度の
速度量を少なくし回転子平均速度変化によるDCブラシ
レスモータにかかる負荷の変動を抑制することで、回転
子平均速度が低速にある場合においても回転子1回転中
の回転子速度変動が増大することなく運転できる。
【0016】 本発明の請求項5に係るDCブラシ
レスモータの速度制御装置は、上記請求項1乃至請求項
4記載のDCブラシレスモータの速度制御装置を空気調
和機のコンプレッサ駆動用のDCブラシレスモータに適
用されることを特徴とする。
【0017】 このことにより、回転子平均速度が
低速にある場合においても回転子1回転中の回転子速度
変動が増大することなく運転できるので、空気調和機の
コンプレッサの運転特性を良好なものとすることができ
る。
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に基づき説
明する。図1に本発明の実施例の制御ブロック図を示
す。交流電源1は整流回路2により整流され3相ブリッ
ジ結線された半導体スイッチング素子3を介して3相D
Cブラシレスモータ4に接続され、モータ1回転中にお
いて周期性をもって変化する脈動負荷、例えば空気調和
機のコンプレッサを駆動している。
【0021】誘起電圧検出部5においては、各モータ端
子から誘起電圧の変化を検出し回転子の位置検出信号を
得ており、通電巻線切換部6においては、前記位置検出
信号に基づき通電する固定子巻線を順次切り換えてい
る。
【0022】また、速度変動検出部7においては、前記
位置検出信号からモータ1回転中の速度変動を検出し、
その速度変動をなくすようなモータ1回転中のモータ瞬
時印加電圧が求められる。次に、平均度制御部12にお
いては、前記位置検出信号から平均速度検出部9で算出
したモータ平均速度と速度指令部11の指令を比較しモ
ータ1回転の平均印加電圧が求められる。
【0023】更に、印加電圧変更部8においては、平均
速度制御部12で求められたモータ平均印加電圧の変更
が行われると共に、平均速度検出部9で算出したモータ
平均速度と速度指令部11の指令により印加電圧変更周
期設定部10にて設定されたモータ瞬時印加電圧の変更
周期に従い、速度変動検出部7で求められたモータ瞬時
印加電圧の変更が行われ、モータに印加するモータ印加
電圧が決定される。
【0024】そして、駆動信号作成部13においては、
このようにして得られた通電する固定子巻線とモータ印
加電圧に基づき、半導体スイッチング素子3の駆動信号
を作成しモータ4を駆動している。
【0025】図4により、印加電圧変更周期設定部10
にて設定されるモータ1回転中のモータ瞬時印加電圧の
変更周期の設定について説明する。図は、時間T1 でモ
ータの設定速度がN1 からN2 へと変更されモータ速度
はN1 から徐々に上昇し時間T2 にてN2 に到達し、時
間T3 にてモータの設定速度がN2 からN1 へと変更さ
れモータ速度はN2 から徐々に下降し時間T4 にてN1
に到達する例である。
【0026】時間T1 以前、および時間T2 からT3
更に時間T4 以降については前記変更周期をTc2と設定
し、時間T1 からT2 、および時間T3 からT4 につい
ては前記変更周期をTc1(即ち、変更回数を増やすよ
う)に設定すればよい。つまり、モータ速度がモータ設
定速度に到達している場合におけるモータ1回転中のモ
ータ瞬時印加電圧の変更周期に比べて、モータ速度がモ
ータ設定速度に移行している場合における変更周期を短
く(即ち、変更回数を増やすように)設定すればよい。
【0027】図8に従来の速度装置における速度とモー
タ1回転中の速度変動量との関係の概念を示す。時間T
1 までのようにモータ速度がモータ設定速度N2 に到達
している場合には、モータ負荷としては安定な状態にあ
りモータ1回転中の速度変動量はΔN1 となっている
が、モータ速度がモータ設定速度N1 に移行している場
合、特に時間T1 から時間T2 のように速度が下降して
いる場合には、モータ負荷の変動が大きくなるので不安
定な状態になりモータ1回転中の速度変動を生じ易くな
ってモータ1回転中の速度変動量はΔN2 へと増大す
る。
【0028】これを、前述のように、モータ速度がモー
タ設定速度N1 に到達していない場合にはモータ1回転
中のモータ瞬時印加電圧を変更する周期を短く(即ち、
変更回数を増やすように)することによりモータ負荷変
動への応答性が向上し、モータ負荷の変動が大きくなり
不安定な状態となるような場合においてもモータ1回転
中の速度変動の増大を抑制することができる。
【0029】図2に本発明の他の実施例の制御ブロック
図を示す。図1と同様に、1は交流電源、2は整流回
路、3は半導体スイッチング素子、4は3相DCブラシ
レスモータ、5は誘起電圧検出部、6は通電巻線切換
部、13は駆動信号作成部である。
【0030】速度変動検出部14においては、誘起電圧
検出部5で得られた位置検出信号に基づきモータ1回転
中の速度変動を検出し、その速度変動をなくすようなモ
ータ1回転中のモータ瞬時印加電圧が求められる。
【0031】また、平均速度制御部18においては、前
記位置検出信号から平均速度検出部16で算出したモー
タ平均速度と速度指令部17の指令により速度変更量設
定部19にて設定されたモータ速度変更量に従い、平均
速度検出部16で算出したモータ平均速度と速度指令部
17の指令を比較しモータ1回転の平均印加電圧が求め
られる。ここで速度変更量とは回転子の平均速度の変更
量のことをいう。
【0032】次に、印加電圧変更部15においては、平
均速度制御部18で求められたモータ平均印加電圧の変
更が行われると共に、速度変動検出部14で求められた
モータ瞬時印加電圧の変更が行われ、モータに印加する
モータ印加電圧が決定される。
【0033】速度変更量の設定は図6に示すように、速
度N1 以下の場合には速度変更量ΔN1 とし、速度N1
から速度N2 にかけては徐々に速度変更量を増加させ、
速度N2 以上の場合には速度変更量ΔN2 となるように
設定すればよく、モータ速度が大きい場合におけるモー
タ速度変更量に比べて、モータ速度が小さい場合におけ
るモータ速度変更量を小さく設定すればよい。
【0034】同一の速度変化量に対してモータ速度が大
きい場合に比べ小さい場合には、速度変化前後のモータ
負荷変動が大きいことから、モータ負荷としては不安定
な状態にありモータ1回転中の速度変動が生じ易くなっ
てモータ1回転中の速度変動量は増大する傾向にある。
【0035】これを、前述のように、モータ速度が小さ
い場合にはモータ速度変更量を小さくすることによりモ
ータ負荷変動が緩慢となり、モータ速度が小さい場合に
おいてもモータ1回転中の速度変動の増大を抑制するこ
とができる。
【0036】図3に本発明の他の実施例の制御ブロック
図を示す。図1と同様に、1は交流電源、2は整流回
路、3は半導体スイッチング素子、4は3相DCブラシ
レスモータ、5は誘起電圧検出部、6は通電巻線切換
部、13は駆動信号作成部である。
【0037】速度変動検出部20においては、誘起電圧
検出部5で得られた回転子の位置検出信号に基づきモー
タ1回転中の速度の変動を検出し、その速度変動をなく
すようなモータ1回転中のモータ瞬時印加電圧が求めら
れる。
【0038】また、平均速度制御部25においては、前
記位置検出信号から平均速度検出部22で算出したモー
タ平均速度と速度指令部26の指令により速度変更量設
定部24にて設定されたモータ速度変更量に従い、平均
速度検出部22で算出したモータ平均速度と速度指令部
26の指令を比較しモータ1回転の平均印加電圧が求め
られる。
【0039】更に、印加電圧変更部21においては、平
均速度制御部25で求められたモータ平均印加電圧の変
更が行われるとともに、平均速度検出部22で算出した
モータ平均速度と速度指令部26の指令により印加電圧
変更周期設定部23にて設定されたモータ瞬時印加電圧
の変更周期に従い速度変動検出部20で求められたモー
タ瞬時印加電圧の変更が行われ、モータに印加するモー
タ印加電圧が決定される。
【0040】印加電圧変更周期と速度変更量の設定につ
いて図7により説明する。図は、時間T1 にてモータの
設定速度がN1 からN2 へと変更されモータ速度はN1
から徐々に上昇し時間T2 にてN2 に到達し、時間T3
にてモータの設定速度がN2からN1 へと変更されモー
タ速度はN2 から徐々に下降し時間T4 にてN1 に到達
する例である。
【0041】モータ1回転中のモータ瞬時印加電圧を変
更する印加電圧変更周期の設定は、時間T1 以前、およ
び時間T2 からT3 、更に時間T4 以降については周期
をTc2と設定し、時間T1 からT2 、および時間T3
らT4 についてはTc1に設定すればよい。次に、速度変
更量の設定はモータ速度N1 の時に速度変更量ΔN1
し、モータ速度N2 の時に速度変更量ΔN2 となるよう
に設定すればよい。
【0042】つまり、モータ速度がモータ設定速度に到
達していない場合のモータ1回転中のモータ瞬時印加電
圧を変更する周期をモータ速度がモータ設定速度に到達
している場合の周期よりも短く(即ち、変更回数を増や
すよう)設定し、モータ速度が小さい場合の速度変更量
をモータ速度が大きい場合の変更量よりも小さく設定す
ればよい。
【0043】これにより、設定速度に対してモータ速度
が上昇/下降中にある時にモータ1回転中のモータ瞬時
印加電圧を変更する応答性が高められると共に、モータ
速度が小さい時の速度変更に対するモータ負荷変動を緩
慢なものとすることができ、モータ速度が小さく、か
つ、上昇/下降中にあり非常に不安定な負荷状態にある
場合においてモータ1回転中の速度変動の増大を抑制す
ることができる。
【0044】図5に本発明の他の実施例におけるモータ
1回転中のモータ瞬時印加電圧の印加電圧変更周期の設
定例を示す。モータ速度Nと印加電圧変更周期Tc の関
係には、従来例のようにモータ1回転中においてn回の
モータ瞬時印加電圧の変更を行う場合には、曲線27に
示すように、
【0045】
【数1】Tc =k×(1/N) の関係がある。
【0046】これに対し、本発明では、モータ速度N1
における印加電圧変更周期がTc1より小さいTc3、モー
タ速度N2 における印加電圧変更周期がTc2、つまり、
従来のモータ速度と印加電圧変更周期の関係(曲線2
7)に比べモータ速度が小さい場合の印加電圧変更周期
が小さくなる関係(曲線28)とするわけである。
【0047】これにより、モータ速度が小さい場合にモ
ータ1回転中のモータ瞬時印加電圧を変更する応答性が
高められ、モータ速度が小さい場合においてモータ1回
転中の速度変動の増大を抑制することができる。
【0048】
【発明の効果】このように本発明のDCブラシレスモー
タの速度制御方法は、回転子平均速度が設定速度に移行
中で変化している場合、あるいは低速の状態である場合
のDCブラシレスモータにかかる負荷の大きな変動によ
る不安定な状態に対し、回転子1回転中の回転子速度変
動を抑制するための回転子1回転中における固定子巻線
への印加電圧変更の応答性を高めることで、あるいは所
定時間あたりに変更する回転子平均速度の速度量を少な
くし回転子平均速度変化によるDCブラシレスモータに
かかる負荷の変動を抑制することにより、回転子平均速
度が変化している場合においても、回転子1回転中の回
転子速度変動が増大することなく運転できる。
【0049】また、設定速度に対してモータ速度が上昇
/下降中にある時に、モータ1回転中のモータ瞬時印加
電圧を変更する応答性が高められると共に、モータ速度
が小さい時の速度変更に対するモータ負荷変動を緩慢な
ものとすることができ、モータ速度が小さく、かつ、上
昇/下降中にあり非常に不安定な負荷状態にある場合に
おいて、モータ1回転中の速度変動の増大を抑制するこ
とができるものである。
【0050】そして、回転子平均速度が低速にある場合
においても回転子1回転中の回転子速度変動が増大する
ことなく運転できるので、空気調和機のコンプレッサの
駆動モータとして用いた場合、コンプレッサの運転特性
を良好なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す制御ブロック図。
【図2】本発明の他の実施例を示す制御ブロック図。
【図3】本発明の他の実施例を示す制御ブロック図。
【図4】印加電圧変更周期の設定例を示す図。
【図5】印加電圧変更周期の他の設定例を示す図。
【図6】速度変更量の設定例を示す図。
【図7】印加電圧変更周期及び速度変更量の設定例を示
す図。
【図8】速度変化による速度変動量を示す概念図。
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流回路 3 半導体スイッチング素子群 4 3相DCブラシレスモータ 5 誘起電圧検出部 6 通電巻線切換部 7,14,20 速度変動検出部 8,15,21 印加電圧変更部 9,16,22 平均速度検出部 10,23 印加電圧変更周期設定部 11,17,26 速度指令部 12,18,25 平均速度制御部 13 駆動信号作成部 19,24 速度変更量設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数極の永久磁石を有する回転子
    と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配置
    された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子巻
    線のうち幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を得る
    とともに、この回転磁界で回転する回転子の永久磁石
    よって通電していない固定子巻線に生じる誘起電圧の変
    化で得られる回転子の回転の位置検出信号に基づいて通
    電する固定子巻線の組み合わせを順次切り換えて回転子
    の回転を維持するようにし、固定子巻線に印加する電圧
    を変更し回転子の平均回転速度を制御するようにし、更
    に、回転子の1回転中での回転子速度変動をなくすよう
    に固定子巻線への印加電圧を回転子1回転中において
    定周期ごとに変更するようにしたDCブラシレスモータ
    の制御装置において、回転子の平均回転速度が設定速度
    に到達後の回転子の1回転中における固定子巻線への印
    加電圧を変更する周期に比し、設定速度に移行中の回転
    子1回転中における固定子巻線への印加電圧を変更する
    周期を高めることを特徴とするDCフラシレスモータの
    速度制御装置。
  2. 【請求項2】 複数極の永久磁石を有する回転子と、通
    電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配置された
    複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子巻線のう
    ち幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を得るととも
    に、この回転磁界で回転する回転子の永久磁石によって
    通電していない固定子巻線に生じる誘起電圧の変化で得
    られる回転子の回転の位置検出信号に基づいて通電する
    固定子巻線の組み合わせを順次切り換えて回転子の回転
    を維持するようにし、固定子巻線に印加する電圧を変更
    し回転子の平均回転速度を制御するようにし、更に、
    転子の1回転中での回転子速度変動をなくすように固定
    子巻線への印加電圧を回転子1回転中において所定周期
    ごとに変更するようにしたDCブラシレスモータの制御
    装置において、回転子の平均回転速度の低下に際し、こ
    平均回転速度の低下比率より前記所定周期の低下比率
    を小さくすることを特徴とするDCブラシレスモータの
    速度制御装置。
  3. 【請求項3】 回転子の平均回転速度の低下に際し、こ
    の平均回転速度の低下比率より前記所定周期の低下比率
    を小さくすることを特徴とする請求項1に記載のDCブ
    ラシレスモータの速度制御装置。
  4. 【請求項4】 回転子の平均回転速度の低下に際し、所
    定時間あたりに変更する回転子平均速度の速度量を少な
    くすることを特徴とする請求項2に記載のDCブラシレ
    スモータの速度制御装置。
  5. 【請求項5】 DCブラシレスモータは空気調和機のコ
    ンプレッサ駆動用であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4記載のDCブラシレスモータの速度制御装置。
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