JP2018129957A - モータ制御装置及び空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、空気調和装置1は、制御部10と、インバータ20と、モータ30と、コンプレッサ40と、電源50と、シャント抵抗19と、2つの電流センサ35v,35wと、空調部60と、を備える。
図2(b)に示すように、吸入弁47iが開いた状態で、かつ排出弁47oが閉じた状態で、モータ30の角度θが120°まで回転すると、ロータ42がシリンダ41の内周面に沿って図中の反時計回りに120°回転する。この際、吸入室46a内に吸入口41iを介して冷媒が吸入されるとともに、圧縮室46b内の冷媒は圧縮される。図2(c)に示すように、さらにモータ30の角度θが180°まで回転すると、圧縮室46b内の冷媒がさらに圧縮されることで冷媒の温度は上昇する。図2(d)に示すように、モータ30の角度θが240°程度まで回転すると、圧縮室46b内の圧力が高まることで排出弁47oが開く。これにより、圧縮された冷媒は排出される。
図5に示すように、トルク制御部13は、トルク脈動推定部13aと、ノイズ除去部の一例である第3のローパスフィルタ13eと、補正トルク電流演算部13fと、を備える。
図4に示す回転速度フィルタ処理部15は、角度・速度推定制御部12gにより推定されたモータ30の回転速度ωからトルク脈動による回転速度変動成分のみを含む回転速度ω’を抽出し、回転速度ωからトルク脈動以外の要因による回転速度変動を除去する。このトルク脈動以外の要因は、例えば、(a)コギングトルクに代表されるモータ30の構造による回転速度変動、(b)モータ制御部12を構成するマイクロコンピュータの演算誤差を含む各制御(電流制御、速度制御)によるバラツキ、(c)電流センサ35v、35w等による測定誤差によるバラツキ、(d)外的要因による突発的なノイズ、が挙げられる。
これにて当該フローチャートが終了となる。当該フローチャートはモータ30の駆動中において繰り返し実行される。以上が回転速度ω’を抽出するための処理手順の説明である。
まず、振幅を合わせた位相進み補償について説明する。
例えば、図11(a)に示すように、回転速度信号Sω4の振幅がトルク脈動による負荷の変動パターンA4と同一となるように位相進み補償を行った場合には、位相補償後の回転速度信号Sω5の振幅は変動パターンA4の振幅に近くなる。しかし、位相進み補償の場合、振幅を合わせるべく、まず先にゲインが決定されるため、その決定されたゲインに応じた位相進み角となってしまう。このため、位相進み補償では位相と振幅の調整の両立が困難であり、位相進み補償後の回転速度信号Sω5には位相遅れが位相遅れ量C1だけ残る。
以上のように、上記ステップS105の波形補正により得られた回転速度ω’は上記各位相進み補償により得られた回転速度信号Sω5,Sω6に比べてトルク脈動による負荷の変動パターンA4に近くなる。従って、トルク脈動による回転速度変動成分のみを含む回転速度ω’を抽出するためには、波形補正が位相進み補償よりも好ましい。
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
この構成によれば、上述したように、コンプレッサ回転時の負荷の変動パターンが変化した場合であっても、それに合わせてリアルタイムで異なる値にトルク補正電流Iq*’が設定される。このため、モータ30の回転速度ωを安定させることができる。また、これによりコンプレッサ40の振動、騒音等も低減させることができる。
また、上記構成では、無数に存在する負荷の変動パターンに応じてトルク補正電流Iq*’を予め記憶させる必要がないため、トルク制御部13の設計も容易であり、トルク補正電流Iq*’を記憶させるメモリの負担も小さい。
この構成によれば、トルク脈動により生じる回転速度変動成分以外の回転速度変動成分が補正トルク電流演算部13fにおけるトルク補正電流Iq*’の演算に影響が及ぶことが抑制される。よって、モータ30の回転速度ωをより安定させることができる。
この構成によれば、第1のローパスフィルタ15aにより生じた位相遅れ及び振幅の減少がもとに戻される。よって、差分がとられる出力トルクTaと負荷トルクTbの間にずれが生じることが抑制され、モータ30の回転速度ωをより安定させることができる。
この構成によれば、第2のローパスフィルタ15bにより突発性のランダムノイズが除去される。これにより、モータ30の回転速度ωをより安定させることができる。
スライドベーン型のコンプレッサ40は、他種類のコンプレッサに比べても特に1回転中における負荷変動及び回転速度変動が大きい。この構成であっても、モータ制御部12によってリアルタイムでトルク補正電流Iq*’が更新されることによりモータ30の回転速度ωを安定させることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
この場合、モータ制御部12は、シャント抵抗19からの電流検出信号Sp1とPWMスイッチングパターンとに基づき3相の交流電流Iu,Iv,Iwを復元してもよい。
10 制御部
11 運転指令部
12 モータ制御部
12a 速度制御部
12b d軸電流指令演算部
12c 電流制御部
12d 電圧変換部
12e PWM信号生成部
12g 角度・速度推定制御部
12h 電流変換部
12i 3相電流演算部
13 トルク制御部
13a トルク脈動推定部
13b モータ出力トルク演算部
13c モータ負荷トルク演算部
13d 減算器
13e 第3のローパスフィルタ(ノイズ除去部)
13f 補正トルク電流演算部
15 回転速度フィルタ処理部
15a 第1のローパスフィルタ(抽出部)
15b 第2のローパスフィルタ(平均処理部)
15c 波形補正部
20 インバータ
30 モータ
40 コンプレッサ
50 電源
60 空調部
Claims (6)
- モータの目標回転速度に応じて目標モータ電流を決定し、前記モータの現在のモータ電流が前記目標モータ電流に一致するようにインバータを介して前記モータの各相に交流電流を供給することで前記モータとともにコンプレッサを駆動するモータ制御装置であって、
前記モータの回転速度変動を抑制するトルク補正電流を演算し、当該トルク補正電流を前記目標モータ電流に加算するトルク制御部を備え、
前記トルク制御部は、
前記モータ電流に基づき前記モータの出力トルクを演算するモータ出力トルク演算部と、
前記モータの回転速度を表す回転速度情報に基づき前記モータの負荷トルクを演算するモータ負荷トルク演算部と、
前記モータ出力トルク演算部により演算される前記出力トルクと前記モータ負荷トルク演算部により演算される前記負荷トルクとの差分値に基づき前記トルク補正電流を演算する補正トルク電流演算部と、を備える、
モータ制御装置。 - 前記モータの回転速度変動成分のうち前記コンプレッサの回転に伴う負荷変動による回転速度変動成分を前記回転速度情報として抽出する抽出部を備え、
前記モータ負荷トルク演算部は、前記抽出部を経た前記回転速度情報に基づき前記モータの前記負荷トルクを演算する、
請求項1に記載のモータ制御装置。 - 前記抽出部を経た前記回転速度情報の位相遅れ及び振幅の減少を戻すように、予め設定された位相補正値だけ前記回転速度情報の位相を進め、かつ、予め設定された振幅補正値だけ前記回転速度情報の振幅を増加させる波形補正部を備える、
請求項2に記載のモータ制御装置。 - 複数の周期の前記回転速度情報を取得し、当該取得した前記複数の周期の間で前記回転速度情報の平均化を図る平均処理部を備える、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のモータ制御装置。 - 前記差分値に重畳するノイズを除去するノイズ除去部を備える、
請求項1から4の何れか1項に記載のモータ制御装置。 - 請求項1から5の何れか1項に記載のモータ制御装置と、
前記インバータと、
前記モータと、
スライドベーン型の前記コンプレッサと、
前記コンプレッサにより圧縮された冷媒を利用して室温を調整する空調部と、
を備える、
空気調和装置。
Priority Applications (1)
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JP2017022232A JP2018129957A (ja) | 2017-02-09 | 2017-02-09 | モータ制御装置及び空気調和装置 |
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Family Applications (1)
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