JPH09312988A - 空気調和機のモーター駆動装置 - Google Patents

空気調和機のモーター駆動装置

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JPH09312988A
JPH09312988A JP8126771A JP12677196A JPH09312988A JP H09312988 A JPH09312988 A JP H09312988A JP 8126771 A JP8126771 A JP 8126771A JP 12677196 A JP12677196 A JP 12677196A JP H09312988 A JPH09312988 A JP H09312988A
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motor
brushless motor
air conditioner
temperature
detecting
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JP8126771A
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English (en)
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Hiroshi Chikuhichi
浩 築比地
Naoyuki Ui
尚之 宇井
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
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Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の室内空気調和に使用される空気調和
機室内機においてスパイク電圧の影響を受けにくくし、
ブラシレスモーターを高負荷、高回転まで制御すること
のできる空気調和機のモーター駆動装置を提供すること
を目的としている。 【解決手段】 電流検出手段A5を備え、ブラシレスモ
ーター3に流れる電流を検出し、前記電流検出手段A5
の出力より、制御手段7は位置検出点を1通電モードの
中点から遅れた点まで可変することにより、スパイク電
圧の影響を受けにくくし、ブラシレスモーター3を高負
荷、高回転まで制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の室内空気
調和に使用される空気調和機の室内機のモーター駆動装
置に関し、特にそのファン回転用DCブラシレスモータ
ーの駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機のモーター駆
動装置は、特開平4−248356号公報に記載された
ブラシレスモーターの駆動装置が知られている。
【0003】以下、その空気調和機のモーター駆動装置
について図7および図8を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、空気調和機室内機本体1
01の側面に長方形の孔からなる吹出手段14と、この
吹出手段14内に設けられた板状の可動体の風向調整手
段102と、複数のスリットからなる吸込手段A103
と、空気調和機室内機本体101の天面に形成された吸
込手段B104と、空気調和機室内機本体101の内部
には前記吸込手段A103に対応した位置に、冷媒の通
路となる冷媒配管105を有した熱交換手段A106
と、前記吸込手段B104に対応した位置に、熱交換手
段A106と同様な構成の熱交換手段B107とを設け
ていた。そして、前記吹出手段14に対応した位置には
ファン108とこのファン108に回転動力を与えるべ
く連結嵌合し、複数相のモーターコイル1と磁石回転子
2を有したブラシレスモーター3と、このブラシレスモ
ーター3の天面方向に、2個のトランジスタを直列に配
し、このトランジスタを3組並列に接続した計6個のト
ランジスタを有する駆動用トランジスタ群より成る駆動
手段4と、これらの制御をおこなう制御手段109と、
磁石回転子2の位置を検出する位置検出手段6を有した
制御箱110を備えていた。
【0005】上記構成により、まず位置検出手段6に
て、ブラシレスモーター3が回転することにより発生す
る逆起電圧によるスパイク電圧と位置検出信号とを見極
め、前記スパイク電圧の後に発生する位置検出信号を制
御手段109に入力し、前記制御手段109は、この入
力をもとに通電信号を生成し駆動手段4へ順次伝達し、
前記モーターコイル1に通電することから、磁石回転子
2に回転磁界が与えられ、ブラシレスモーター3が回転
制御される。また、ブラシレスモーター3より、ファン
108に回転動力が発生し、ファン108が回転するこ
とから、空気調和機室内機本体101の内部気圧が前記
空気調和機室内機本体101の外周の大気圧よりも低い
気圧となり、吸込手段A103と吸込手段B104より
空気調和機室内機本体101の周辺の空気が吸い込ま
れ、それぞれの対応する熱交換手段A106、熱交換手
段B107にて熱交換され、空気調和機室内機本体10
1の内部にて合流し、ファン108の回転動力にて、吹
出手段14より熱交換された空気が吹き出され、室内の
空気調和をおこなっていた。
【0006】なお、前記制御手段による通電信号の発生
方法は、特開平4−248356号公報に詳細に述べら
れているのでここでは省略する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気
調和機室内機での制御では、ブラシレスモーターの巻線
仕様、回転数および負荷の大きさにより発生時間が大き
く変化する特性を有するスパイク電圧の影響により、位
置検出信号がスパイク電圧に隠れ位置検出信号を検出し
にくく、ブラシレスモーターの回転の制御ができなくな
ることがあるという問題があり、ブラシレスモーターを
高回転、高負荷、高効率にて回転させ、しかも完全な制
御をすることが要求されている。
【0008】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、第1の目的は、スパイク電圧の影響を受
けにくくし、ブラシレスモーターを高負荷、高回転まで
制御することができる空気調和機のモーター駆動装置を
提供することを目的としている。
【0009】第2の目的は、ブラシレスモーターの振動
を検出し、快適性を損なう騒音を抑えることができる空
気調和機のモーター駆動装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】第3の目的は、ブラシレスモーターの欠相
状態および動作不能状態等のときにブラシレスモーター
の回転を停止させ、異常状態を回避することのできる空
気調和機のモーター駆動装置を提供することを目的とし
ている。
【0011】また、第4の目的は、ブラシレスモーター
の起動時においてブラシレスモーターの温度に適合した
起動電圧が駆動手段に印加されず起動失敗することを未
然に防止できる空気調和機のモーター駆動装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】また、第5の目的は、駆動手段からブラシ
レスモーターへの接続線が誤接続されても、ブラシレス
モーターが逆方向へ回転することを未然に防止できる空
気調和機のモーター駆動装置を提供することを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機のモ
ーター駆動装置機は上記第1の目的を達成するために、
複数相のモーターコイルと磁石回転子を有したブラシレ
スモーターと、前記モーターコイルに通電し前記磁石回
転子に回転磁界を与えるために設けられた駆動手段と、
前記モーターコイルへの電流を検出する電流検出手段
と、前記モーターコイルに発生する誘起電圧から前記磁
石回転子の位置を検出する位置検出手段と、前記電流検
出手段の出力および前記位置検出手段の出力を得て前記
モーターコイルへの通電信号を生成し駆動手段へ順次伝
達する通電切り換え機能を有した制御手段とを備え、前
記モーターコイルに発生する誘起電圧から前記磁石回転
子の位置を検出して、この磁石回転子を前記制御手段か
ら出力される通電信号により前記駆動手段を制御して回
転させる前記ブラシレスモーターにおける前記電流検出
手段の出力に対応して、位置検出点を1通電モードの中
点から遅れた点まで可変する構成としたものである。
【0014】本発明によれば、スパイク電圧の影響を受
けにくくし、ブラシレスモーターを高負荷、高回転まで
制御することができる空気調和機のモーター駆動装置が
得られる。
【0015】また、第2の目的を達成するために、ブラ
シレスモーターの外郭に振動検出手段と、振動検出手段
の出力も加え通電信号を生成する通電切り換え機能を有
した制御手段を備え、ブラシレスモーターの振動を検出
し、前記振動検出手段の出力を前記制御手段が受信し、
位置検出点の可変幅を抑制する構成としたものである。
【0016】本発明によれば、快適性を損なう騒音を抑
えることができる空気調和機のモーター駆動装置が得ら
れる。
【0017】また、第3の目的を達成するために、複数
相のモーターコイル各相に電流検出手段を備え、前記モ
ーターコイル各相に流れる電流に応じてブラシレスモー
ターの回転を停止させる機能を有した制御手段を備えた
構成としたものである。
【0018】本発明によれば、欠相状態および動作不能
状態等のときにブラシレスモーターの回転を停止させ、
異常状態を回避することのできる空気調和機のモーター
駆動装置が得られる。
【0019】また、第4の目的を達成するために、ブラ
シレスモーターの温度を検出する温度検出手段と、駆動
手段に電力を供給する電力供給手段と、この電力供給手
段の出力電圧を検出する電圧検出手段と、温度検出手段
からの温度値によりブラシレスモーターの温度に適合し
た電圧を駆動手段へ供給しブラシレスモーターを駆動す
る制御手段を備えた構成としたものである。
【0020】本発明によれば、ブラシレスモーターの温
度により起動失敗することを未然に防止できる空気調和
機のモーター駆動装置が得られる。
【0021】また、第5の目的を達成するために、ブラ
シレスモーターの回転方向を切り換える回転方向切り換
え手段と、吸込手段と吹出手段にそれぞれ温度検出手段
を備え、その温度検出手段から得られた温度値の温度差
によりブラシレスモーターの回転方向を判断し逆回転で
あれば正常な回転方向へ切換えてブラシレスモーターの
逆回転を防止する構成としたものである。
【0022】本発明によれば、駆動手段からブラシレス
モーターへの接続線が誤接続されてもブラシレスモータ
ーが逆方向へ回転し続けることを未然に防止できる空気
調和機のモーター駆動装置が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数相のモーターコイルと磁石回転子を有したブラ
シレスモーターと、モーターコイルに通電し、磁石回転
子に回転磁界を与えるために設けられた駆動手段と、モ
ーターコイルへの電流を検出する電流検出手段と、モー
ターコイルに発生する誘起電圧から磁石回転子の位置を
検出する位置検出手段と、前記電流検出手段の出力およ
び前記位置検出手段の出力を得てモーターコイルへの通
電信号を生成し駆動手段へ順次伝達する通電切り換え機
能を有した制御手段とを備えた構成としたものであり、
モーターコイルに発生する誘起電圧から前記磁石回転子
の位置を検出して、この磁石回転子を前記制御手段から
出力される通電信号により、前記駆動手段を制御して回
転させるブラシレスモーターにおいて、前記電流検出手
段の出力に対応して、位置検出点を1通電モードの中点
から遅れた点まで可変する作用を有する。
【0024】また、請求項2に記載の発明は、ブラシレ
スモーターの外郭に振動検出手段と、振動検出手段の出
力も加え通電信号を生成する通電切り換え機能を有した
制御手段を備えたものであり、ブラシレスモーターの振
動を検出し、前記振動検出手段の出力を前記制御手段が
受信し、位置検出点の可変を抑制する作用を有する。
【0025】また、請求項3に記載の発明は、複数相の
モーターコイル各相に電流検出手段を備え、前記モータ
ーコイル各相に流れる電流に応じてブラシレスモーター
の回転を停止させる機能を有した制御手段を備えた構成
としたものであり、モーターコイル各相に流れる電流を
検出し、ブラシレスモーターが欠相状態および動作不能
状態等のときに回転を停止させる作用を有する。
【0026】また、請求項4に記載の発明は、ブラシレ
スモーターの温度を検出する温度検出手段と、駆動手段
に電力を供給する電力供給手段と、この電力供給手段の
出力電圧を検出する電圧検出手段と、温度検出手段から
の温度値によりブラシレスモーターの温度に適合した電
圧を駆動手段へ供給しブラシレスモーターを駆動する制
御手段を備え、ブラシレスモーターの起動失敗を防止す
る構成とし、ブラシレスモーターの温度に適合した起動
電圧にてブラシレスモーターを起動する作用を有する。
【0027】また、請求項5に記載の発明は、ブラシレ
スモーターの回転方向を切り換える回転方向切り換え手
段と、吸込手段と吹出手段にそれぞれ温度検出手段を備
え、その温度検出手段から得られた温度値の温度差によ
りブラシレスモーターの回転方向を判断し逆回転であれ
ば正常な回転方向へ切換えてブラシレスモーターの逆回
転を防止する構成とし、この温度検出手段から得られた
温度値の温度差によりブラシレスモーターの回転方向を
判断し逆回転であれば正常な回転方向へ切り換える作用
を有する。
【0028】以下、本発明の実施例について、図1から
図6を用いて説明する。なお、従来例に付した符号と同
一符号は同一物を示し、詳細な説明は省略する。
【0029】
【実施例】
(実施例1)図1および図6に示すように、空気調和機
室内機に複数相のモーターコイル1と、磁石回転子2を
有したブラシレスモーター3と、駆動手段4と、電流検
出手段A5と、位置検出手段6と、通電切り換え機能を
有した制御手段7aとを有した制御箱110を備え、こ
のモーターコイル1と、駆動手段4の出力は電気接続さ
れ、制御手段7aの入力として、電流検出手段A5と位
置検出手段6の出力を電気接続し、前記制御手段7aの
出力を、駆動手段4の入力となるよう電気接続した構成
とする。
【0030】上記構成において、ブラシレスモーター3
の回転数制御は、位置検出手段6にて、モーターコイル
1に発生する誘起電圧と、逆起電圧によるスパイク電圧
とを見極め、モーターコイル1に印加する電圧の分圧ま
たは、モーターコイル1の中性点等から得られる基準電
位との比較にて、磁石回転子2の位置を検出し、制御手
段7aに位置検出信号を伝達する。また、電流検出手段
A5は、モーターコイル1への電流を検出し、制御手段
7aのモーター駆動装置に総合電流信号を伝達する。こ
の2つの信号を受信した制御手段7aは、通電切り換え
機能を用いて、前記総合電流信号より、モーターコイル
1に発生するスパイク電圧の発生時間を判断し、スパイ
ク電圧の影響を避けるように、位置検出点を1通電モー
ドの中点から遅れた点まで可変し、前記位置検出信号よ
り目標のブラシレスモーター3の回転数と実際のブラシ
レスモーター3の回転数との差を判断し、位置検出点に
位置検出信号が発生するように、1通電モードの通電時
間を可変した通電信号を生成し、駆動手段4へ順次伝達
する。
【0031】そして駆動手段4は、制御手段7aから出
力される通電信号により、前記モーターコイル1に通電
し、磁石回転子2に回転磁界を与え、磁石回転子2を回
転させることにより、ブラシレスモーター3の回転数が
制御される。
【0032】このように本発明の実施例1の空気調和機
のモーター駆動装置によれば、ブラシレスモーター3の
負荷状態により、位置検出点を1通電モードの中点から
遅れた点まで可変するので、スパイク電圧の影響を受け
にくくし、ブラシレスモーター3を高負荷、高回転まで
制御することができる。
【0033】(実施例2)以下、本発明の実施例2につ
いて、図2を参照しながら説明する。
【0034】なお、実施例1と同一部分については同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
【0035】図に示すように、ブラシレスモーター3の
外郭に振動検出手段8と、この振動検出手段8の出力も
加え通電信号を生成する通電切り換え機能を有した制御
手段7bを、実施例1記載の空気調和機のモーター駆動
装置に追加した構成とする。
【0036】上記構成において、振動検出手段8は、ブ
ラシレスモーター3の振動を検出し、制御手段7bに振
動信号を伝達する。この振動信号を受信した制御手段7
bは、通電切り換え機能を用いて、位置検出点を1通電
モードの中点よりも遅れた点から中点の方向に可変さ
せ、前記位置検出点に位置検出信号が発生するように、
1通電モードの通電時間を可変した通電信号を生成し、
ブラシレスモーター3を回転させることにより、位置検
出点の過大な可変が抑制される。
【0037】このように本発明の実施例2の空気調和機
のモーター駆動装置によれば、ブラシレスモーター3の
振動を検出し、位置検出点の過大な可変を抑制すること
により、快適性を損なう騒音を抑えることができる。
【0038】(実施例3)以下、本発明の実施例3につ
いて、図3を参照しながら説明する。
【0039】なお上記実施例1および2と同一部分につ
いては同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0040】図に示すように、複数相のモーターコイル
1各相に対応した位置に電流検出手段B9を備え、実施
例1および2記載の空気調和機のモーター駆動装置の通
電切り換え機能を有した制御手段7cに電気接続する構
成とする。
【0041】上記構成において、電流検出手段B9は、
モーターコイル1各相に流れる電流を検出し、制御手段
7cに相電流信号を伝達する。この相電流信号を受信し
た制御手段7cは、ブラシレスモーター3の回転数に応
じて設定した基準電流範囲と比較し、この基準電流範囲
から外れた場合に、通電切り換え機能を用いることによ
り、ブラシレスモーター3の回転が停止される。
【0042】このように本発明の実施例3の空気調和機
のモーター駆動装置によれば、モーターコイル1各相に
流れる電流を検出し、欠相状態および、動作不能状態等
のときにブラシレスモーター3の回転を停止させること
から、異常状態を回避することができる。
【0043】(実施例4)以下、本発明の実施例4につ
いて、図4を参照しながら説明する。
【0044】なお、上記実施例1〜3と同一部分につい
ては同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0045】図に示すように、空気調和機室内機に、ブ
ラシレスモーター3と、このブラシレスモーター3の温
度を検出する温度検出手段A10と、制御箱110の内
部にブラシレスモーター3を駆動する駆動手段4と、こ
の駆動手段4に電力を供給する電力供給手段11と、こ
の電力供給手段11の出力電圧を検出する電圧検出手段
12と温度検出手段A10からの温度値によりブラシレ
スモーター3の温度に適合した電圧を駆動手段4へ供給
しブラシレスモーター3を駆動する制御手段7dを設け
ている。
【0046】上記構成において、ブラシレスモーター3
を起動する前に、制御手段7dは、温度検出手段A10
によりブラシレスモーター3の温度値を認識し、電圧検
出手段12により電力供給手段11から駆動手段4へ供
給される電圧値を認識する。そしてブラシレスモーター
3の温度値に適合した電圧値よりも駆動手段4へ供給さ
れる電圧値が高い場合もしくは低い場合に、制御手段7
dは、電力供給手段11の出力を補正してブラシレスモ
ーター3の温度値に適合した電圧値になるようにし、次
に駆動手段4を動作させブラシレスモーター3へ電力を
伝達し、ブラシレスモーター3を起動させる。
【0047】このように本発明の実施例4の空気調和機
のモーター駆動装置によれば、ブラシレスモーター3の
温度値に適合した起動電圧によりブラシレスモーター3
を起動するので、ブラシレスモーター3がブラシレスモ
ーター3の温度により起動失敗することを未然に防止で
きる。
【0048】(実施例5)以下、本発明の実施例5につ
いて、図5および図6を参照しながら説明する。
【0049】なお、上記実施例1〜4と同一部分につい
ては同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0050】図に示すように、空気調和機室内機は、回
転方向切り換え手段13と、温度検出手段B16を設け
た吸込手段15と温度検出手段C17を設けた吹出手段
14と制御手段7eが備えられている。
【0051】上記構成により、制御手段7eは冷房時に
おいては、吸込手段15に設けられた温度検出手段B1
6より得られた温度値と吹出手段14に設けられた温度
検出手段C17より得られた温度値を比較し、吹出手段
14に設けられた温度検出手段C17より得られた温度
値が低い場合には、ブラシレスモーター3の回転方向は
正常と判断し、その他の場合には回転方向は逆であると
判断し、回転方向切り換え手段13によりブラシレスモ
ーター3の回転方向を逆にする。暖房時においては、吸
込手段15に設けられた温度検出手段B16より得られ
た温度値と吹出手段14に設けられた温度検出手段C1
7より得られた温度値を比較し、吹出手段14に設けら
れた温度検出手段C17より得られた温度値が高い場合
には、ブラシレスモーター3の回転方向は正常と判断
し、その他の場合には回転方向は逆であると判断し、回
転方向切り換え手段13によりブラシレスモーター3の
回転方向を逆にする。
【0052】このように、本発明の実施例5の空気調和
機のモーター駆動装置によれば、ブラシレスモーター3
の回転方向を判断し常に正常な方向に切り換えられるの
で、ブラシレスモーター3と駆動回路の接続が誤接続さ
れても常に空調ができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電流検
出手段Aによりブラシレスモーターに流れる電流を検出
し、この電流検出手段Aの出力より制御手段は位置検出
点を1通電モードの中点から遅れた点まで可変するよう
にしたので、スパイク電圧の影響を受けにくくし、ブラ
シレスモーターを高負荷、高回転まで制御するという効
果のある空気調和機のモーター駆動装置を提供できる。
【0054】また、振動検出手段によりブラシレスモー
ターの振動を検出し、この振動検出手段の出力より制御
手段は位置検出点の過大な可変を抑制するようにしたの
で、快適性を損なう騒音を抑えるという効果のある空気
調和機のモーター駆動装置を提供できる。
【0055】また、電流検出手段Bによりモーターコイ
ル各相に流れる電流を検出し、この電流検出手段Bの出
力より制御手段はブラシレスモーターの回転を停止させ
るようにしたので、欠相状態および動作不能状態等の異
常状態を回避するという効果のある空気調和機のモータ
ー駆動装置を提供できる。
【0056】また、温度検出手段によりブラシレスモー
ターの温度を検出し、その温度に適合した起動電圧にて
ブラシレスモーターが起動されるように電力供給手段の
出力を電圧検出手段により検出し制御手段により電力供
給手段の出力電圧を補正するようにしたので、ブラシレ
スモーターの温度により起動失敗することを未然に防止
できるという効果のある空気調和機のモーター駆動装置
を提供できる。
【0057】また、吹出手段に設けられた温度検出手段
により吹き出し温度を検出し、吸込手段に設けられた温
度検出手段により吸い込み温度を検出し、吹き出し温度
と吸い込み温度の差異によりブラシレスモーターの回転
方向を制御手段が判断し、ブラシレスモーターの回転方
法を常に正しい方向へ切り換えられるようにしたので、
駆動手段からブラシレスモーターへの接続線が誤接続さ
れてもブラシレスモーターが逆方向へ回転し続けること
を未然に防止できるという効果のある空気調和機のモー
ター駆動装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1記載の空気調和機のモーター
駆動装置のシステムブロック図
【図2】同実施例2記載の空気調和機のモーター駆動装
置のシステムブロック図
【図3】同実施例3記載の空気調和機のモーター駆動装
置のシステムブロック図
【図4】同実施例4記載の空気調和機のモーター駆動装
置のシステムブロック図
【図5】同実施例5記載の空気調和機のモーター駆動装
置のシステムブロック図
【図6】同実施例1〜5記載の空気調和機室内機を示す
破断斜視図
【図7】従来の空気調和機のモーター駆動装置のシステ
ムブロック図
【図8】従来の空気調和機室内機を示す破断斜視図
【符号の説明】
1 モーターコイル 2 磁石回転子 3 ブラシレスモーター 4 駆動手段 5 電流検出手段A 6 位置検出手段 7a 制御手段 7b 制御手段 7c 制御手段 7d 制御手段 7e 制御手段 8 振動検出手段 9 電流検出手段B 10 温度検出手段A 11 電力供給手段 12 電圧検出手段 13 回転方向切り換え手段 14 吹出手段 15 吸込手段 16 温度検出手段B 17 温度検出手段C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数相のモーターコイルと磁石回転子を有
    したブラシレスモーターと、前記モーターコイルに通電
    し前記磁石回転子に回転磁界を与えるために設けられた
    駆動手段と、前記モーターコイルへの電流を検出する電
    流検出手段と、前記モーターコイルに発生する誘起電圧
    から前記磁石回転子の位置を検出する位置検出手段と、
    前記電流検出手段の出力および前記位置検出手段の出力
    を得て前記モーターコイルへの通電信号を生成し駆動手
    段へ順次伝達する通電切り換え機能を有した制御手段と
    を備え、前記モーターコイルに発生する誘起電圧から前
    記磁石回転子の位置を検出して、この磁石回転子を前記
    制御手段から出力される通電信号により前記駆動手段を
    制御して回転させる前記ブラシレスモーターにおける前
    記電流検出手段の出力に対応して、位置検出点を1通電
    モードの中点から遅れた点まで可変する構成とした空気
    調和機のモーター駆動装置。
  2. 【請求項2】ブラシレスモーターの外郭に振動検出手段
    と、振動検出手段の出力も加え通電信号を生成する通電
    切り換え機能を有した制御手段を備え、ブラシレスモー
    ターの振動を検出し、前記振動検出手段の出力を前記制
    御手段が受信し、位置検出点の可変幅を抑制する構成と
    した請求項1記載の空気調和機のモーター駆動装置。
  3. 【請求項3】複数相のモーターコイル各相に電流検出手
    段を備え、前記モーターコイル各相に流れる電流に応じ
    てブラシレスモーターの回転を停止させる機能を有した
    制御手段を備えた請求項1および2記載の空気調和機の
    モーター駆動装置。
  4. 【請求項4】ブラシレスモーターの温度を検出する温度
    検出手段と、駆動手段に電力を供給する電力供給手段
    と、この電力供給手段の出力電圧を検出する電圧検出手
    段と、温度検出手段からの温度値によりブラシレスモー
    ターの温度に適合した電圧を駆動手段へ供給しブラシレ
    スモーターを駆動する制御手段を備え、ブラシレスモー
    ターの起動失敗を防止する構成とした請求項1〜3記載
    の空気調和機のモーター駆動装置。
  5. 【請求項5】ブラシレスモーターの回転方向を切り換え
    る回転方向切り換え手段と、吸込手段と吹出手段にそれ
    ぞれ温度検出手段を備え、その温度検出手段から得られ
    た温度値の温度差によりブラシレスモーターの回転方向
    を判断し逆回転であれば正常な回転方向へ切換えてブラ
    シレスモーターの逆回転を防止する構成とした請求項1
    〜4記載の空気調和機のモーター駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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