JP3666319B2 - モータの制御方法 - Google Patents
モータの制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3666319B2 JP3666319B2 JP27577399A JP27577399A JP3666319B2 JP 3666319 B2 JP3666319 B2 JP 3666319B2 JP 27577399 A JP27577399 A JP 27577399A JP 27577399 A JP27577399 A JP 27577399A JP 3666319 B2 JP3666319 B2 JP 3666319B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- energization
- compressor
- stability
- air conditioner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置などのような多機能装置に設けられる直流モータの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、誘起電圧でモータ磁極位置検知を行いながら駆動させる直流モータ制御においては、効率や振動の対策のため、各相の通電期間を120°以上の広角通電を行う場合、3相通電期間では誘起電圧検知ができない。
【0003】
そのため、従来は、2相通電期間のみでモータ磁極位置検知を行い、モータを駆動させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、モータの回転が不安定な時、特にモータ起動時等、3相通電期間にモータ磁極位置検知信号が返ってくることがあり、モータ磁極位置検知が確実にできないものであった。その結果、振動が大きくなったり、効率の低下や、回転不良、起動失敗等の問題があった。
【0005】
本発明は、かかる従来の課題を解決するもので、高効率かつ、低振動のモータの起動方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、冷媒を循環させる圧縮機の駆動用の直流モータと、前記直流モータを駆動する直流モータ駆動回路と、前記直流モータ駆動回路を制御する制御部と、前記モータの運転が安定したことを判断する安定判定手段とを備えた空気調和装置において、前記安定判定手段は前記直流モータの運転時間を計時する計時手段と前記記直流モータの回転数を検知する回転数検知手段から出力された安定度合いの出力信号により、前記モータの各相の通電期間を、120°通電から120°以上の広角通電に切換え、広角通電の通電幅を変化させるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるモータの制御方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0008】
(実施の形態1)
本実施の形態1では、モータの制御方法を、空気調和機の圧縮機モータに適用した場合について説明する。
【0009】
空気調和機の室外機のモータ制御方法の基本動作の概略は、冷媒を循環させる圧縮機と、圧縮機を駆動する駆動回路と、駆動回路を制御する制御部と、圧縮機の運転が安定したことを判断する安定判定手段とを備え、安定判定手段の出力信号により、圧縮機の各相の通電期間を、120°通電かまたは、120°以上の広角通電かを切換えるものである。
【0010】
図1は、空気調和機の室外機の構成図を示し、図2はその動作を説明するフローチャートである。図1に示すように、空気調和機の室外機は、圧縮機1と、電源回路2aを含む駆動回路2と、制御部3と、安定判定手段4で構成されている。
【0011】
上記構成による動作を、図2を用いて説明する。図2において、運転開始とともに、圧縮機の運転が安定しているかどうかを判定する(ステップ101)。そして、安定していなければ120°通電とし(ステップ102)、安定していれば広角通電に切換える(ステップ103)。したがって、圧縮機の運転が不安定なときは120°通電とするため、回転不良や起動失敗を回避することができる。
【0012】
ここで、120°通電あるいはそれ以上の広角通電制御は、前記駆動回路2を構成するマイクロコンピュター(図示せず)の制御プログラム、およびそのプログラムによって動作する関連半導体素子を含む制御回路(図示せず)によって実現される。
【0013】
安定判定手段4から出力された安定度合い、すなわち安定判定手段4で検出した値や変化の大きさにより、広角通電の通電幅を変動させるものである。
【0014】
以下、図3のフローチャートを用いて、その動作を説明する。同図において、運転開始とともに、圧縮機1の運転の安定度合いを判定し(ステップ201)、安定度合いがα未満であれば、120°通電とする(ステップ202)。そして、前記安定度合いがα以上β未満であれば(ステップ203)、通電幅を120°+θ1とし(ステップ204)、安定度合いがβ以上であれば、通電幅を120°+θ2とする(ステップ205)。 したがって、圧縮機1の運転の安定度合いに応じて通電幅を変更することにより、より高効率で低振動な運転ができる。
【0015】
一般的に、空気調和機の圧縮機を起動し、一定時間の運転を行うと、冷媒循環サイクルの高低圧が安定し、圧縮機の運転も安定するので圧縮機の運転時間を計時する計時手段で圧縮機の安定判定を行うものである。
【0016】
以下、図4のフローチャートを用いて、その動作を説明する。同図において、運転開始とともに、圧縮機1の運転の時間を計時し(ステップ301)、運転時間がT未満であれば120°通電とする(ステップ302)。そして、運転時間がT以上であれば、広角通電に切換える(ステップ303)。したがって、圧縮機1の起動時の運転が不安定なときは120°通電とするため、回転不良や起動の失敗を回避することができる。
【0017】
一般的に、空気調和機の圧縮機が起動する際、圧縮機の回転数が一定値以上になると、圧縮機の運転も安定するので圧縮機1の回転数を検知する回転数検知手段により、圧縮機1の安定判定を行うものである。
【0018】
以下、図5のフローチャートを用いて、その動作を説明する。同図において、運転開始とともに、圧縮機1の運転の回転数を検知し(ステップ401)、回転数がn未満であれば120°通電とする(ステップ402)。そして、回転数がn以上であれば、広角通電に切換える(ステップ403)。したがって、圧縮機1の起動時の運転が不安定なときは120°通電とするため、回転不良や起動失敗を回避することができる。
【0019】
(参考例)
一般的に、空気調和機の圧縮機の駆動時、圧縮機の運転は安定していれば、圧縮機の電流変化量は一定値未満となるので、圧縮機1の電流変化を検知するモータ電流検知手段で圧縮機の安定判定を行うものである。
【0020】
以下、図6のフローチャートを用いて、その動作を説明する。同図において、運転開始とともに、圧縮機1のモータ電流の変化量を検知し(ステップ501)、電流変化がi未満であれば120°通電とする(ステップ502)。そして、電流変化がi以上であれば、広角通電に切換える(ステップ503)。したがって、圧縮機1の起動時の運転が不安定なときは120°通電とするため、回転不良や起動失敗を回避することができる。
【0021】
一般的に、空気調和機の圧縮機が起動する際、空気調和機の運転電流が一定値以上になると、圧縮機の運転も安定していると判断できるので、空気調和機の運転電流を検知する運転電流検知手段で圧縮機の安定判定を行うものである。
【0022】
以下、図7のフローチャートを用いて、その動作を説明する。同図において、運転開始とともに、空気調和機の運転電流を検知し(ステップ601)、運転電流がI未満であれば120°通電とする(ステップ602)。そして、運転電流がI以上であれば、広角通電に切換える(ステップ603)。したがって、圧縮機1の起動時の運転が不安定なときは120°通電とするため、回転不良や起動失敗を回避することができる。
【0023】
一般的に、空気調和機の圧縮機の駆動時、圧縮機の運転が安定していれば、圧縮機の位置検知信号が正常に検出できるので、圧縮機1の位置検知信号を検知する位置検知信号検知手段で圧縮機1の安定判定を行うものである。
【0024】
以下、図8のフローチャートを用いて、その動作を説明する。同図において、運転開始とともに、圧縮機1の位置検知信号を検知し(ステップ701)、位置検知信号が検知できなければ120°通電とする(ステップ702)。そして、位置検知信号が検知できれば、広角通電に切換える(ステップ703)。したがって、圧縮機1の起動時の運転が不安定なときは120°通電とするため、回転不良や起動失敗を回避することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明のモータの制御方法は、モータの運転状態が不安定であれば、120°通電とし、安定すれば120°以上の広角通電に切換えたり、通電幅を変化させるもので、回転不良や起動の失敗が回避できる。
【0026】
また、空気調和機の圧縮機モータ制御の場合であっても、圧縮機の運転が不安定であれば120°通電とし、安定すれば120°以上の広角通電に切換えたり、通電幅を変化させることにより回転不良や起動の失敗を回避し、高効率で低振動な運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における空気調和機の室外機の制御回路構成図
【図2】 本発明の一実施形態における空気調和機の動作を説明するフローチャート
【図3】 本発明の他の実施形態における空気調和機の動作を説明するフローチャート
【図4】 本発明のさらに他の実施形態における空気調和機の動作を説明するフローチャート
【図5】 本発明のさらに他の実施形態における空気調和機の動作を説明するフローチャート
【図6】 参考例の実施形態における空気調和機の動作を説明するフローチャート
【図7】 参考例の他の実施形態における空気調和機の動作を説明するフローチャート
【図8】 参考例のさらに他の実施形態における空気調和機の動作を説明するフローチャート
【符号の説明】
1 圧縮機2 圧縮機駆動回路3 制御部4 安定判定手段
Claims (1)
- 冷媒を循環させる圧縮機の駆動用の直流モータと、前記直流モータを駆動する直流モータ駆動回路と、前記直流モータ駆動回路を制御する制御部と、前記モータの運転が安定したことを判断する安定判定手段とを備えた空気調和装置において、前記安定判定手段は、前記直流モータの運転時間を計時する計時手段と前記記直流モータの回転数を検知する回転数検知手段から出力された安定度合いの出力信号により、前記モータの各相の通電期間を、120°通電から120°以上の広角通電に切換え、広角通電の通電幅を変化させるモータの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27577399A JP3666319B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | モータの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27577399A JP3666319B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | モータの制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001103782A JP2001103782A (ja) | 2001-04-13 |
JP3666319B2 true JP3666319B2 (ja) | 2005-06-29 |
Family
ID=17560205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27577399A Expired - Fee Related JP3666319B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | モータの制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3666319B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004266904A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-09-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータの運転制御装置 |
JP2010063302A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Sanden Corp | インバータ装置 |
JP5787054B2 (ja) * | 2011-01-25 | 2015-09-30 | 株式会社ジェイテクト | 電動ポンプ装置 |
-
1999
- 1999-09-29 JP JP27577399A patent/JP3666319B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001103782A (ja) | 2001-04-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3832257B2 (ja) | 同期モータの起動制御方法と制御装置 | |
JP4259173B2 (ja) | 電動圧縮機の駆動装置 | |
US7235941B2 (en) | Phase commutation method of brushless direct current motor | |
JP2000228896A (ja) | インバ―タ冷蔵庫の共振周波数制御装置及びその制御方法 | |
US20060186843A1 (en) | Method and apparatus for controlling motor | |
JP4233303B2 (ja) | 空気調和機の室外ファンモータ駆動制御装置 | |
KR100548843B1 (ko) | 직류 무브러시 모터의 제어 방법 | |
KR950014129B1 (ko) | Dc모터 제어방법 및 장치 | |
JP3666319B2 (ja) | モータの制御方法 | |
JP3833918B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JPH11318097A (ja) | ブラシレスモータの駆動制御装置 | |
JP4436651B2 (ja) | 冷凍サイクル装置 | |
JP3577245B2 (ja) | モータ起動制御装置 | |
JP2000188891A (ja) | ブラシレスモータの駆動方法及び駆動装置 | |
JP2005207362A (ja) | 電動圧縮機の駆動装置 | |
KR100282365B1 (ko) | 센서리스 비엘디씨(bldc) 모터의 구동방법 | |
JP3332612B2 (ja) | ブラシレスモータ駆動装置 | |
JP4289774B2 (ja) | センサレスdcブラシレスモーターの制御方法及びセンサレスdcブラシレスモーター及びファンモーター及び圧縮機モーター及び冷凍空調用ファンモーター及び冷凍空調用圧縮機モーター | |
KR100282366B1 (ko) | 센서리스 비엘디씨(bldc) 모터의 구동방법 | |
JPH06311778A (ja) | 冷凍サイクル制御装置 | |
JP3362150B2 (ja) | ブラシレスdcモータ駆動方法およびその装置 | |
KR19990075671A (ko) | 오픈루프 구간의 제어방법 | |
JP3394858B2 (ja) | 空気調和機の冷媒流量制御方法 | |
JP2000224886A (ja) | 直流ブラシレスモータの起動方法及びモータ起動制御装置 | |
JPH07255193A (ja) | ブラシレスモータの制御方法およびその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050315 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050328 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080415 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090415 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100415 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |