JP2000224886A - 直流ブラシレスモータの起動方法及びモータ起動制御装置 - Google Patents

直流ブラシレスモータの起動方法及びモータ起動制御装置

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JP2000224886A
JP2000224886A JP11022960A JP2296099A JP2000224886A JP 2000224886 A JP2000224886 A JP 2000224886A JP 11022960 A JP11022960 A JP 11022960A JP 2296099 A JP2296099 A JP 2296099A JP 2000224886 A JP2000224886 A JP 2000224886A
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Mitsuo Hagiwara
充雄 萩原
Yoriyuki Takegawa
順之 武川
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Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサレスの直流ブラシレスモータを短時間
で確実に起動させることのできる直流ブラシレスモータ
の駆動方法とモータ起動制御装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 センサレスの直流ブラシレスモータ10
を起動させる際、ロータ14の回転速度が所定の値に達
しない場合には、センサレス運転に移行せずに運転を一
旦停止し、加速用制御信号SSの電圧あるいは通電時間
を、前回よりも増加させて上記モータ10を再起動させ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの駆動巻線
に発生する誘導電圧から回転子の位置を検出し、この検
出信号に基づいてモータをセンサレス運転する直流ブラ
シレスモータの起動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直流ブラシレスモータには、ホール素子
等の位置検出素子を備え回転子(ロータ)の位置を検出
し、この検出信号に基づいて上記モータの駆動巻線に通
電する電流を制御しモータを駆動するものと、位置検出
素子を持たず、ロータの回転により駆動巻線に発生する
誘導電圧からロータの位置を検出し、この位置検出信号
に基づいてモータをセンサレス運転するものがある。従
来、上記センサレスの直流ブラシレスモータを起動させ
る方法としては、はじめにモータの駆動巻線に予め決め
られた通電パターンに従った信号(加速用制御信号)を
供給してロータを回転させる同期運転を行ない、上記ロ
ータが所定の回転速度に達し、各駆動巻線から十分な誘
導電圧が得られた時点で、モータの駆動を、回転子の回
転により上記駆動巻線に発生する誘導電圧から回転子の
位置を検出し、この位置検出信号に基づいて駆動するセ
ンサレス運転に切換える方法が一般的である。
【0003】このような起動方法は、上述したように、
同期モータとしての運転状態を途中から駆動巻線の誘起
電圧に基づき駆動電流を転流するセンサレス運転へ切換
えるため、過渡運転状態において、誘導電圧が不十分で
あったり加速用制御信号と誘導電圧信号との識別が困難
であることなどにより、運転状態が不安定になるといっ
た問題点があった。この問題点を解決するため、ロータ
回転速度(あるいは誘導電圧)が不十分な場合にはモー
タへの電流供給を中断し所定時間経過後に再起動させる
方法が提案されている(例えば、特開平3−17339
5号公報)。しかしながら、上記例では、センサレス運
転に移行してからロータの回転速度の判定を行っている
ため、モータの負荷が大きい場合などには、速度判定中
にモータが発振してしまう恐れがあった。モータが発振
すると大きな電流が流れて回路素子に負担がかかり、回
路素子破損の原因となる。
【0004】そこで、本出願人は、特開平9−1171
86号公報において、上述した同期運転によって生じる
ノイズが発生しない状態で誘導電圧を測定して回転子の
位置を検出し、モータの駆動をセンサレス運転に切換え
ることのできる直流ブラシレスモータの駆動装置を提案
している。これは、加速用制御信号による同期運転を一
定時間行ってロータの回転速度が所定の値に達するまで
加速し、しかる後に上記加速制御信号の供給を停止し、
同期運転によって生じる誘導電圧に起因するノイズが発
生しない状態とした後、上記ロータの回転により駆動巻
線に誘起される誘導電圧からセンサレス信号を得、これ
によりモータの駆動をセンサレス運転に切換えるように
したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記駆
動装置において、様々な起動条件下でセンサレス運転に
移行するのに十分な駆動電圧信号を得るためには、上記
加速制御信号の供給する時間を十分長くとり、ロータの
回転速度を十分上げてやる必要があった。また、モータ
の負荷が大きい場合など、起動条件によっては、十分な
誘導電圧信号を得ることができない場合も考えられる
が、その対策については具体的に示されていなかった。
【0006】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、センサレスの直流ブラシレスモータを短時間で
確実に起動させることのできる直流ブラシレスモータの
駆動方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の直流ブラシレスモータの起動方法は、モータの駆動巻
線に加速用制御信号を供給してモータを駆動する同期運
転を所定の時間だけ行った後上記信号の供給を停止し、
モータの駆動を、回転子の回転により上記駆動巻線に発
生する誘導電圧から回転子の位置を検出し、この位置検
出信号に基づいて駆動するセンサレス運転に切換える際
に、上記回転子の回転速度が所定の値に達しない場合に
は、センサレス運転に移行せずに運転を一旦停止し、そ
の後にモータを再起動させるようにしたものである。
【0008】また、請求項2に記載のモータ起制御装置
は、同期運転時に、回転子の回転速度が所定の値に達し
たかどうかを判定する速度判定手段と、上記回転速度が
所定の値に達しない場合には、センサレス運転に移行せ
ずに運転を一旦停止し、その後にモータを再起動させる
よう上記加速用制御信号を制御する加速信号制御手段と
を備えたものである。
【0009】請求項3に記載のモータ起動制御装置は、
再起動時に加速用制御信号の電圧または通電期間または
その両方を増加させるようにしたものである。
【0010】請求項4に記載のモータ起動制御装置は、
上記加速用制御信号の電圧,通電期間及び再起動の回数
の上限値を記憶する上限値記憶手段と、上記加速用制御
信号の電圧と通電期間とを計測する通電状態検出手段
と、再起動の回数を計測する計数手段と、上記加速用制
御信号の電圧,通電期間,再起動の計数値と上限値記憶
手段に記憶した上限値とをそれぞれ比較し、上記電圧,
通電期間,計数値のいずれか1つあるいは複数あるいは
全部が上限値以上の場合には、モータが起動不良である
と判定する故障判定手段を備えたものである。
【0011】請求項5に記載のモータ起動制御装置は、
故障判定時に上記モータの起動不良を報知する故障報知
手段を設けたものである。
【0012】請求項6に記載のモータ起動制御装置は、
上記直流ブラシレスモータが空調装置のコンプレッサを
稼動するモータである場合には、コンプレッサの寝込み
運転を行った後に加速用制御信号の供給を開始し、モー
タを起動させるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。 実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1に係わる
直流ブラシレスモータの駆動装置の構成を示す図であ
る。同図において、10はA相,B相,C相を構成する
ステータ巻線(駆動巻線)11,12,13とロータ
(永久磁石回転子)14とを備え、図示しないルームエ
アコン等の空調装置のコンプレッサを稼動する直流ブラ
シレスモータ、20はスイッチングトランジスタ22〜
27と転流ダイオード28〜33から成るコミュテータ
部21と直流電源34とを備え、上記直流ブラシレスモ
ータ10の各駆動巻線11,12,13に駆動電流を供
給する駆動装置、40はロータ14の回転により各駆動
巻線11,12,13に誘起される誘導電圧信号からロ
ータ14の回転速度が所定の値に達したかどうかを判定
する速度判定手段41と、上記誘導電圧信号からロータ
14の回転位置を検出し、ロータ14の回転速度が所定
の値に達した場合には、ロータの位置検出信号(センサ
レス信号)ZA〜ZCを出力する位置検出手段42とを備
えた位置検出回路、50は上記センサレス信号に基づい
直流ブラシレスモータ10をセンサレス運転するための
転流制御信号AU〜CLを出力する位置帰還駆動信号発生
部51と、直流ブラシレスモータ10を同期運転によっ
て起動し加速するための加速用制御信号SSを出力する
加速駆動信号発生部52と、上記コミュテータ部21の
各スイッチングトランジスタ22〜27のベースに与え
る制御信号を切換える制御信号切換え部53とを備えた
制御回路、60は上記モータ10の起動不良を報知する
故障報知手段である。また、上記速度判定手段41での
ロータ回転速度の判定は、例えば、各駆動巻線11,1
2,13に誘起される誘導電圧波形から作成される通電
切換え信号を用いて行う。モータ10がセンサレス駆動
可能な程度に加速されていれば、所定の通電切換え信号
が発生するので、起動開始時刻と上記通電切換え信号が
発生する時刻とに基づいてモータ10の回転速度を測定
することができる。
【0014】図2は、上記制御信号切換え部53の詳細
を示す図で、1は速度判定手段41により、ロータ回転
速度が所定の値に達しない判定された場合に、センサレ
ス運転に移行せずに運転を一旦停止するとともに、所定
の時間後に起動回数に応じた電圧及び通電期間でモータ
10を再起動させるよう、上記加速駆動信号発生部52
から出力される加速用制御信号を制御する加速信号制御
手段、2は上記加速用制御信号の電圧と通電期間とを計
測する通電状態検出手段、3は再起動の回数を計測する
計数手段、4は加速用制御信号の電圧,通電期間及び再
起動の回数の上限値を記憶する上限値記憶手段、5は通
電状態検出手段と計数手段3とから送られる加速用制御
信号の電圧,通電期間,再起動の計数値と上記上限値記
憶手段4に記憶した加速用制御信号の電圧,通電期間,
再起動の上限値とをそれぞれ比較し、上記電圧,通電期
間,計数値の少なくとも1つが上限値以上の場合には、
故障判定する故障判定手段、6は各スイッチングトラン
ジスタ22〜27のベースに与える制御信号を切換える
制御信号切換え手段である。
【0015】次に、上記直流ブラシレスモータ10の駆
動装置の起動方法について、図3のフローチャートに基
づき説明する。はじめに、コンプレッサの寝込み運転動
作を行う(ステップS101)。ルームエアコンのコン
プレッサでは、周辺の温度が低いときには、冷媒の一部
が液化して冷媒の流路に滞留する(寝込んでいる)場合
がある。このような状態ではコンプレッサの負荷が大き
いので、起動時に寝込み運転を行い上記液体をコンプレ
ッサ外に排出し、コンプレッサをスムーズに起動させる
準備を行う。この寝込み運転は寝込みの量にもよるが、
通常、一回転約1.2秒(50rpm)の低速度で2〜6
回転行う。寝込み運転動作後、所定の通電パターンに従
い、所定のモータ印加電圧V1の加速用制御信号SSを
所定の通電時間T1だけ各駆動巻線11,12,13に
通電し、モータ10を起動させた(ステップS102,
S103)後、加速用制御信号SSの供給を時間TOFF
だけ停止する(ステップS104)。この通電が停止さ
れた状態で、速度判定手段41により、ロータ14の回
転速度が予め設定されたセンサレス運転に移行するため
の設定回転速度に達しているかどうかを判定し(ステッ
プS105)、上記回転速度が上記設定回転速度に達し
ている場合には位置検出手段42により、上記誘導電圧
信号からロータ14の回転位置を検出してセンサレス信
号ZA〜ZCを制御回路50の位置帰還駆動信号発生部5
1に出力する。位置帰還駆動信号発生部51は、上記セ
ンサレス信号に基づいて転流制御信号AU〜CLを駆動装
置20に出力し、スイッチングトランジスタ22〜27
を制御してモータ10をセンサレス運転する(ステップ
S106)。
【0016】一方、上記ステップS105において、ロ
ータ14の回転速度が上記設定回転速度に達しない場合
には、電流供給を停止している時間がT0(TOFF
0)時間経過するまで待機(ステップS107)した
後、再度寝込み運転を行い(ステップS108)、寝込
み運転動作後、所定の通電パターンに従い、上記モータ
印加電圧V1よりも高い電圧V2の加速用制御信号SSを
用いてモータ10を再起動する(ステップS109)。
再起動時の通電時間は、上記初回の通電時間T1と同じ
とし、上記通電時間T1が経過後、通電を時間TOFFだけ
停止させ(ステップS110,S111)、再度ロータ
14の回転速度の検出と速度判定とを行う(ステップS
112)。ロータ14の回転速度が上記設定回転速度に
達している場合には、上記ステップS106に移行し、
モータ10をセンサレス運転する。また、ロータ14の
回転速度が上記設定回転速度に達しない場合には、加速
用制御信号SSの電圧を前回のモータ印加電圧Vより
も高い電圧Vk+1に設定し、上記ステップS107から
ステップS112と同様の手順でモータ10の再起動を
行う。
【0017】なお、本発明では、上記加速用制御信号の
電圧,通電期間及び再起動の回数に上限値を設け、上記
電圧,通電期間,計数値の少なくとも1つが上限値以上
の場合には、モータが起動不良であると判定するように
している。図4は、その故障判定の制御フローを示すも
ので、上述した起動のフローチャート(図3)におい
て、ロータ14の回転速度を判定するステップ(例え
ば、ステップS105)において、ロータ14の回転速
度が上記設定回転速度に達しない場合には、まず、再起
動の回数Nが所定の上限値NSに達したかどうかを判定
し(ステップH1)、回数Nが所定の上限値NS以上で
ある場合にはモータが起動不良であると判定し、再起動
を停止するとともに、故障信号を故障報知手段に送りモ
ータの起動不良を報知する。次に、加速用制御信号の通
電期間Tが所定の上限値TSに達したかどうかを判定し
(ステップH2)、上記Tが上限値TS以上である場合
にはモータが起動不良であると判定する。更に、加速用
制御信号の電圧Vが所定の上限値VSに達したかどうか
を判定し(ステップH3)、上記Tが上限値TS以上で
ある場合にはモータが起動不良であると判定し再起動を
停止するとともに、故障信号を故障報知手段に送りモー
タの起動不良を報知する。再起動の停止は、例えば、加
速信号制御手段1で加速用制御信号の電圧を0にする
か、制御信号切換え手段6から無信号を出力するなどの
手法で実現できる。なお、本実施の形態1では、再起動
時の通電時間が初回の通電時間T1と同じなので、上記
ステップH2を省略してもよい。
【0018】このように、本実施の形態1では、センサ
レスの直流ブラシレスモータ10を起動させる際、ロー
タ14の回転速度が所定の値に達しない場合には、セン
サレス運転に移行せずに運転を一旦停止し、前回のモー
タ印加電圧Vよりも高い電圧Vk+1の加速用制御信号
SSを用いてモータ10を再起動させ、ロータ回転速度
を前回よりも増加させて再起動時には前回よりもセンサ
レス運転により移行しやすい状態としたので、センサレ
スの直流ブラシレスモータを短時間で確実に起動させる
ことができる。
【0019】なお、上記実施の形態1では、加速用制御
信号の電圧,通電期間及び再起動の回数の少なくとも1
つが上限値を越えた場合に故障判定したが、故障判定の
基準はこれに限るものではなく、上記電圧,通電期間,
再起動回数のうちの複数あるいは全部が上限値以上の場
合に故障判定するようにしてもよい。
【0020】実施の形態2.上記実施の形態1では、直
流ブラシレスモータ10の再起動時には、加速用制御信
号SSの電圧を前回よりも増加させるようにしたが、本
実施の形態2は、図5のフローチャートに示すように、
再起動時には通電期間を増加させることによりロータ1
4の回転速度を前回よりも増加させるようにしたもので
ある。すなわち、ステップS108において、再度の寝
込み運転を行った後、所定の通電パターンに従い、前回
と同じモータ印加電圧V1の加速用制御信号SSを用い
てモータ10を再起動する(ステップS109)。この
とき、再起動時の通電時間は、上記初回の通電時間T1
よりも長い通電時間T2とし、上記通電時間T2が経過後
(ステップS210)、通電を時間TOFFだけ停止させ
(ステップS111)、再度ロータ14の回転速度の検
出と速度判定を行う(ステップS112)。上記回転速
度が上記設定回転速度に達している場合には、ステップ
S106に移行しモータ10をセンサレス運転する。ま
た、上記回転速度が上記設定回転速度に達しない場合に
は、加速用制御信号SSの通電時間を、前回の通電時間
よりも長い通電時間Tk+1に設定して、上記ステッ
プS107からステップS112と同様の手順でモータ
10の再起動を行う。これにより、再起動の時には回転
子の回転速度を前回よりも増加させることができ、セン
サレスの直流ブラシレスモータを短時間で確実に起動さ
せることができる。なお、故障判定については、上記実
施の形態1と同様である。
【0021】なお、上記実施の形態1,2では、直流ブ
ラシレスモータ10の再起動時には、加速用制御信号S
Sの電圧または通電時間のいづれか一方を前回よりも増
加させるようにしたが、図6のフローチャートに示すよ
うに、再起動時には電圧と通電期間の両方をを増加させ
るようにしてもよい。なお、同図において、V<V
k+1、T<Tk+1(k=1,2,3,‥‥)である。
また、上記例では、直流ブラシレスモータ10をルーム
エアコン等の空調装置のコンプレッサを稼動する直流ブ
ラシレスモータとしたが、他の用途に用いられるセンサ
レスの直流ブラシレスモータであっても、上記例と同様
の起動方法をもちいることにより、短時間で確実にモー
タを起動させることのできることは言うまでもない。な
お、そのときには、起動の準備動作としては、上記寝込
み運転に代えて、通常の相固定動作を行うものとする。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、同期運転を所定の時間だけ行った後上記
信号の供給を停止した後、モータの駆動をセンサレス運
転に切換える際に、上記回転子の回転速度が所定の値に
達しない場合には、センサレス運転に移行せずに運転を
一旦停止し、その後にモータを再起動させるようにした
ので、センサレスの直流ブラシレスモータを確実に起動
させることができる。
【0023】また、請求項2に記載の発明によれば、同
期運転時に、回転子の回転速度が所定の値に達したかど
うかを判定する速度判定手段と、上記回転速度が所定の
値に達しない場合には、センサレス運転に移行せずに運
転を一旦停止し、その後にモータを再起動させるよう上
記加速用制御信号を制御する加速信号制御手段とを備え
たので、センサレスの直流ブラシレスモータを確実に起
動させることができるモータ起動制御装置を得ることが
できる。
【0024】請求項3に記載の発明によれば、再起動時
には、加速用制御信号の電圧または通電期間またはその
両方を増加させて再起動の時には回転子の回転速度が前
回よりも増加するようにしたので、センサレスの直流ブ
ラシレスモータを短時間で確実に起動させることができ
る。
【0025】請求項4に記載の発明によれば、上記加速
用制御信号の電圧,通電期間及び再起動の回数の上限値
を記憶する上限値記憶手段と、上記加速用制御信号の電
圧と通電期間とを計測する通電状態検出手段と、再起動
の回数を計測する計数手段と、上記加速用制御信号の電
圧,通電期間,再起動の計数値と上限値記憶手段に記憶
した上限値とをそれぞれ比較し、上記電圧,通電期間,
計数値のいずれか1つあるいは複数あるいは全部が上限
値以上の場合には、モータが起動不良であると判定する
故障判定手段を備えたので、必要最小限の再起動の繰り
返しにより故障判定を行うことができる。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、故障判定
時に上記モータの起動不良を報知する故障報知手段を設
けたので、モータの故障を確実に報知することができ
る。
【0027】請求項6に記載の発明によれば、上記直流
ブラシレスモータが空調装置のコンプレッサを稼動する
モータである場合には、コンプレッサの寝込み運転を行
った後に加速用制御信号の供給を開始し、モータを起動
させるようにしたので、モータの負荷を低減することが
でき、直流ブラシレスモータをスムーズに起動させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる直流ブラシレ
スモータの駆動装置の構成を示す図である。
【図2】 制御信号切換部の構成を示す図である。
【図3】 本実施の形態1に係わる直流ブラシレスモー
タの起動方法を示すフローチャートである。
【図4】 モータの起動不良を判定するための制御フロ
ーである。
【図5】 本実施の形態2に係わる直流ブラシレスモー
タの起動方法を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の直流ブラシレスモータの他の起動方
法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 加速信号制御手段、2 通電状態検出手段、3 計
数手段、4 上限値記憶手段、5 故障判定手段、6
制御信号切換え手段、10 直流ブラシレスモータ、1
1,12,13 駆動巻線、14 ロータ、20 駆動
装置、21 コミュテータ部、22〜27 スイッチン
グトランジスタ、28〜33 転流ダイオード、34
直流電源、40 位置検出回路、41速度判定手段、4
2 位置検出手段、50 制御回路、51 位置帰還駆
動信号発生部、52 加速駆動信号発生部、53 制御
信号切換え部、60 故障報知手段。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H560 AA02 BB04 BB07 BB12 DA13 DA19 DB20 DC04 EB01 EC10 HA02 HA03 HA08 JJ07 JJ19 JJ20 SS01 UA02 XA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動巻線に加速用制御信号を供
    給してモータを駆動する同期運転を所定の時間だけ行っ
    た後上記信号の供給を停止し、モータの駆動を、回転子
    の回転により上記駆動巻線に発生する誘導電圧から回転
    子の位置を検出し、この位置検出信号に基づいて駆動す
    るセンサレス運転に切換える直流ブラシレスモータの起
    動方法において、上記回転子の回転速度が所定の値に達
    しない場合には、センサレス運転に移行せずに運転を一
    旦停止し、その後にモータを再起動させるようにしたこ
    とを特徴とする直流ブラシレスモータの起動方法。
  2. 【請求項2】 ロータの回転によりステータ巻線に発生
    する誘導電圧信号からロータの位置を検出し位置検出信
    号を出力する位置検出回路と、上記位置検出信号に基づ
    いモータを駆動するための転流制御信号を出力する駆動
    信号発生部と、上記モータを同期運転によって起動し加
    速するための加速用制御信号を出力する加速駆動信号発
    生部とを備えたモータ起動制御装置において、同期運転
    時に、上記回転子の回転速度が所定の値に達したかどう
    かを判定する速度判定手段と、上記回転速度が所定の値
    に達しない場合には、センサレス運転に移行せずに運転
    を一旦停止し、その後にモータを再起動させるよう上記
    加速用制御信号を制御する加速信号制御手段とを備えた
    ことを特徴とするモータ起動制御装置。
  3. 【請求項3】 再起動時には、加速用制御信号の電圧ま
    たは通電期間またはその両方を増加させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項2記載のモータ起動制御装置。
  4. 【請求項4】 上記加速用制御信号の電圧,通電期間及
    び再起動の回数の上限値を記憶する上限値記憶手段と、
    上記加速用制御信号の電圧と通電期間とを計測する通電
    状態検出手段と、再起動の回数を計測する計数手段と、
    上記加速用制御信号の電圧,通電期間,再起動の計数値
    と上限値記憶手段に記憶した上限値とをそれぞれ比較
    し、上記電圧,通電期間,計数値のいずれか1つあるい
    は複数あるいは全部が上限値以上の場合には、モータが
    起動不良であると判定する故障判定手段を備えたことを
    特徴とする請求項2記載のモータ起動制御装置。
  5. 【請求項5】 故障判定時に上記モータの起動不良を報
    知する故障報知手段を設けたことを特徴とする請求項4
    記載のモータ起動制御装置。
  6. 【請求項6】 上記モータを空調装置のコンプレッサを
    稼動するモータとし、モータの起動時には、コンプレッ
    サの寝込み運転を行った後、加速用制御信号を供給する
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載のモータ起動
    制御装置。
JP11022960A 1999-01-29 1999-01-29 直流ブラシレスモータの起動方法及びモータ起動制御装置 Withdrawn JP2000224886A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007202294A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Valeo Thermal Systems Japan Corp センサレス・ブラシレスモータの駆動制御方法及びその装置
JP2009027923A (ja) * 2008-11-06 2009-02-05 Sharp Corp モータ制御装置
JP2020031735A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 株式会社ナカニシ 医療装置

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