JP4011839B2 - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転子の回転数を指定する回転指示信号に従ってモータの駆動を制御するブラシレスモータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車などの空調装置における送風ファンの回転駆動用のモータとしては、永久磁石を回転子とし、電機子巻き線を固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチング素子で置き換えたブラシレスモータが知られている。このブラシレスモータは、電源回路から駆動電源が供給されるとともに、IC(Integrated Circuit)化されたモータ制御回路により制御されて送風ファンを回転させる。
【0003】
従来のブラシレスモータを備えた車両空調システムを図7に示す。図7によれば、車両機構側に、バッテリ101、バッテリ101と接続された配電部102、配電部102と接続されアクセサリスイッチ部103を備える。また、この車両空調システムでは、空調機構側に、オートA/Cアンプ104、ブラシレスモータ105を備える。
【0004】
この車両空調システムでは、例えばアクセサリスイッチ部103をユーザが操作することに応じて、電源投入がされると、配電部102は、バッテリ101からの電源を空調機構側のオートA/Cアンプ104及びブラシレスモータ105に供給する。通常、車両空調システムでは、配電部102を介してバッテリ101とブラシレスモータ105とが電源供給線を通じて直接接続されていることが多い。
【0005】
車両空調システムのブラシレスモータ105は、図8に示すように、モータ制御回路111を駆動するために駆動電圧、モータ本体部112を駆動するためのバッテリ電源を供給する電源回路、センサマグネット113、センサ信号検出回路114を備える。
【0006】
センサマグネット113は、ロータの回転位置を示すために設けられ、ロータの回転中心に対し、N極とS極の対が2対均等角度に配置され、ロータと一体に回転するシャフトに取り付けられている。このセンサマグネット113の周囲には、センサマグネット113から発生する磁界の方向を検出する3つのホールIC113a〜113cがステータの内周に120度間隔で均等配置されている。
【0007】
センサ信号検出回路114は、センサマグネット113の磁界方向の変化による検出信号が各ホールIC113から入力され、各検出信号を用いて反転信号を生成し、非反転信号とともに、6本の信号をセンサ信号としてモータ制御回路111に供給する。
【0008】
モータ制御回路111は、センサ信号検出回路114からのセンサ信号を参照してモータ本体部112の回転数を算出し、算出した回転数と、回転指示信号(PWM信号)で指示された回転数との比較をして、モータ本体部112の回転数を制御する。
【0009】
回転指示信号は、送風ファンの回転数を指定する信号であり、そのデューティ(Duty)比が制御されて、回転数を指定する。すなわち、回転動作信号は、Hレベルの信号時間とLレベルの信号時間の比率(Duty比)を変化させることで、送風ファンの回転数を指定する。回転指示信号は、デューティ比が変化されることで、例えば送風ファンの回転駆動範囲の10%の回転数〜90%の回転数を指定する。回転指示信号は、送風ファンを高回転数で駆動させるときには高いデューティ比の信号となり、送風ファンを低回転数で駆動させるときには低いデューティ比の信号となる。
【0010】
モータ制御回路111は、センサ信号に基づいてMOSFET(Q1〜Q6)をオンとオフの間で制御し、オンとなるMOSFETの組み合わせで電機子コイル115a〜115fを流れる電流方向を切り替える。
【0011】
このような従来のブラシレスモータ105において、バッテリ電源に直接接続されたモータ制御回路111は、ディジタル信号(デューティ信号)に基づいて、モータの回転駆動範囲内における100%の信号が入力された場合には、そのまま100%で駆動する制御をしていた。
【0012】
ブラシレスモータ105は、例えば図9に示すようなパルス形状のデューティ信号が供給されたときには、モータ制御回路111内のデューティ比検出部121によりデューティ比(Tin/Tinon)を検出し、デューティ比に基づいてファン速目標値検出部122により目標とするファン速を算出する。そして、ブラシレスモータ105は、信号出力部123から各MOSFETQ1〜Q6を開閉動作する信号を出力して、モータ本体部112においてファン速を制御して送風ファンを回転させる。
【0013】
図9に示すようなデューティ信号が供給された場合において、ファン速目標値検出部122では、デューティ比検出部121からのデューティ比Ddutyを示す8ビットデータの値(0〜255)と図10に示す特性とに基づいて送風ファンの目標とするファン速目標値Dfanを決定する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来のブラシレスモータ105では、上述したように、バッテリ電源が供給される電源供給端子、接地端子、回転指示信号の入力端子を備えていることが多い。このようなブラシレスモータ105では、例えば製造をして出荷する前に、正確に動作するか否かなどを判定するための検査が作業者により行われる。
【0015】
しかし、図7に示すようにバッテリ101に直接に接続されたブラシレスモータ105の場合、例えばブラシレスモータ105の製造時の検査段階の取付、取り外し作業中に何らかの原因で信号線が接地したときに100%のデューティ比Ddutyの回転指示信号が入力される。すると図10に示すようにファン速目標値Dfanが100%となりモータが回転してしまうおそれがある。現状において、回転動作信号は、図9に示したように回転指示信号がLレベルの時において100%の回転数で回転させることを示すように設計されている。
【0016】
したがって、作業者がブラシレスモータ105を持って検査等をしているときに信号線がグランドに触れるとLレベルの信号が供給されることになり、作業者の意志に拘わらずモータが100%で回転してしまう問題があった。
【0017】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、例えば検査等の作業中において安全性を確保することができるブラシレスモータの制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するために、永久磁石を回転子とし、電機子巻き線を固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチング素子としたブラシレスモータの制御をするブラシレスモータの制御装置において、上記電機子巻き線に電力を供給するスイッチング素子に駆動信号を出力して上記回転子を回転駆動させる回転駆動手段と、上記回転子の回転数を指示する回転指示信号を入力し、上記回転駆動手段が上記回転子を回転させるときの指示回転数を、回転指示信号から検出する回転数検出手段と、上記回転数検出手段で検出された指示回転数に基づいて上記回転子を回転させる目標となる回転数目標値を算出し、当該回転数目標値を示す信号を上記回転駆動手段に供給する回転数目標値算出手段、上記回転子が停止していることに応じてロック検出をするロック検出手段とを備える。本発明において、回転数目標値算出手段は、上記回転数検出手段で検出された指示回転数が所定の指示範囲外であるときには上記回転子の回転駆動を停止する回転数目標値とし、上記回転子の回転駆動を停止する回転数目標値としたときにロック検出をしないように上記ロック検出手段を制御する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
本発明は、例えば図1に示すように構成されたブラシレスモータに適用される。
【0022】
ブラシレスモータは、バッテリ端子11からバッテリ電源が供給されるモータ制御回路12、センサマグネット13、センサ信号検出回路14を備える。
【0023】
センサマグネット13は、ロータの回転位置を示すために設けられ、ロータの回転中心に対し、N極とS極の対が2対均等角度に配置され、ロータと一体に回転するシャフトに取り付けられている。このセンサマグネット13の周囲には、センサマグネット13から発生する磁界の方向を検出する3つのホールIC13a〜13cがステータの内周に120度間隔で均等配置されている。
【0024】
センサ信号検出回路14は、センサマグネット13の磁界方向の変化による検出信号が各ホールIC13a〜13cから入力され、各検出信号を用いて反転信号を生成し、非反転信号とともに、6本の信号をセンサ信号としてモータ制御回路12に供給する。
【0025】
モータ制御回路12は、センサ信号検出回路14からのセンサ信号を参照して送風ファンの回転数を算出し、算出した回転数と、回転指示信号(PWM信号)で指示された回転数との比較をして、送風ファンの回転数を制御する。
【0026】
回転指示信号は、送風ファンの回転数を指定する信号であり、そのデューティ(Duty)比が制御されて、回転数を指定する。すなわち、回転動作信号は、Hレベルの信号時間とLレベルの信号時間の比率(Duty比)を変化させることで、送風ファンの回転数を指定する。回転指示信号は、デューティ比が10%〜90%の通常指示範囲内で変化されることで、例えば送風ファンの回転駆動範囲の0%の回転数〜100%の回転数を指定する。回転指示信号は、送風ファンを高回転数で駆動させるときには高いデューティ比の信号となり、送風ファンを低回転数で駆動させるときには低いデューティ比の信号となる。
【0027】
モータ制御回路12は、センサ信号に基づいてMOSFETQ1〜Q6をオンとオフの間で制御し、オンとなるMOSFETの組み合わせで電機子コイル15a〜15fを流れる電流の方向を切り替える。
【0028】
つぎに、モータ制御回路12の詳細な構成について図2を参照して説明する。
【0029】
モータ制御回路12は、電圧入力がされる第1フィルタ回路21と、アナログ信号として回転指示信号が入力される第2フィルタ回路22と、ACC電圧算出回路23とを備える。
【0030】
モータ制御回路12は、図示しない電源回路から電源が供給され第1フィルタ回路21によりフィルタ処理を施して、ACC電圧算出回路23に供給する。ACC電圧算出回路23では、供給された電源電圧を分圧して、分圧した電圧値を8ビットのデータDaccとして電圧補正値算出回路30に出力する。
【0031】
モータ制御回路12は、図示しない空調制御回路から、アナログ方式の回転指示信号が入力されたときには、第2フィルタ回路22によりフィルタ処理をしてACC電圧算出回路23に供給し、ACC電圧算出回路23によりディジタル方式の回転指示信号を作成してファン速目標値算出回路27に供給する。
【0032】
また、モータ制御回路12は、センサ信号検出回路14からのセンサ信号が入力される波形変換回路24を備える。
【0033】
波形変換回路24は、センサ信号検出回路14からのセンサ信号を波形変換して、センサ信号SAH、SAL、SBH、SBL、SCH、SCLを生成して、センサ信号SAHを回転数検出回路35に供給するとともに、全センサ信号をLoサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34に供給する。
【0034】
更に、モータ制御回路12は、ディジタル信号として回転指示信号が入力されるディジタルフィルタ回路25、デューティ比検出回路26、ファン速目標値算出回路27、ソフトスタート目標値算出回路28、急スタート切替回路29を備える。
【0035】
モータ制御回路12は、図示しない空調制御回路からのディジタル方式の回転指示信号が入力されると、ディジタルフィルタ回路25によりフィルタ処理をして、デューティ比検出回路26に供給する。
【0036】
デューティ比検出回路26は、図9に示すように、回転指示信号の立ち上がり又は立ち下がりを検出することでパルス周期Tinを検出する。デューティ比検出回路26は、前パルスの立ち下がりから次パルスの立ち上がりまでの時間Tinon、すなわちON電圧レベル区間を検出し、パルス周期Tinと、検出した時間Tinonとの比率(Tin/Tinon)であるデューティ比Ddutyを検出する。ここで、デューティ比Ddutyは、送風モータの回転数を示す値となり、8ビットのデータで表現される。デューティ比検出回路26は検出したデューティ比Ddutyをファン速目標値算出回路27に供給する。
【0037】
ファン速目標値算出回路27は、図3に示すように、デューティ比Ddutyを、送風ファンの回転数に変換するためのテーブルを有している。変換した送風ファンの回転数を示すファン速目標値Dfanを算出する。このファン速目標値算出回路27は、ファン速目標値Dfanを8ビットのデータで表現して、ソフトスタート目標値算出回路28及び急スタート切替回路29に供給する。
【0038】
ソフトスタート目標値算出回路28は、ファン速目標値Dfanまでに達するときのビット数と時間との関係を示したテーブルを備えている。このソフトスタート目標値算出回路28は、テーブルを参照して時間に対するソフトスタート目標値Dsfanを算出して、ソフトスタート目標値Dsfanを急スタート切替回路29に供給する。このソフトスタート目標値算出回路28は、オフ(0%)から立ち上がったときに、ファン速目標値Dfanまでファン速を上昇させるように勾配遅延を設定してソフトスタート制御をする。
【0039】
急スタート切替回路29は、ファン速目標値Dfan及びソフトスタート目標値Dsfanが入力されるとともに、外部からの急スタート入力ポートからHi信号又はLo信号が入力される。急スタート切替回路29は、急スタート入力ポートからHi信号が入力されたときには、ファン速目標値算出回路27からのファン速目標値Dfanをそのまま目標値Dfan’として電圧補正値算出回路30に出力する。急スタート切替回路29は、急スタート入力ポートからLo信号が入力されたときには電圧補正値算出回路30からのソフトスタート目標値Dsfanを目標値Dfan'として電圧補正値算出回路30に出力する。
【0040】
更にまた、モータ制御回路12は、電圧補正値算出回路30、基準データ作成回路31、PMW出力回路32、Loサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34を備える。
【0041】
基準データ作成回路31は、ブラシレスモータ自体の電源電圧の中心電圧の大きさを8ビットデータで表現する基準データDrefを生成して電圧補正値算出回路30に供給する。
【0042】
電圧補正値算出回路30は、基準データ作成回路31からの基準データDrefと電圧入力データDaccとの比率を検出し、検出した比率から目標値Dfan'を補正し、8ビットデータで表現された補正値Dfan''を生成する。すなわち、電圧補正値算出回路30は、
(Dref/Dacc)・Dfan'=Dfan''
で表現される演算をして補正値Dfan''を算出する。
【0043】
PMW出力回路32は、8ビットの周期で補正値Dfan''のデューティ比を、Loサイド出力回路33及び図示しない外部のPMWモニタに出力する。
【0044】
更にまた、モータ制御回路12は、回転数検出回路35、オーバーラップ算出回路36、進角量算出回路37、ロック判定回路38、ロック保護制御回路39、出力判定回路40、出力オン/オフタイマー回路41を備える。
【0045】
回転数検出回路35は、センサマグネット13の極数が2極であり、2周期分がロータの1周期となるため、2周期毎にカウントをしてロータ回転数の回転周期Trを検出する。この回転数検出回路35は、検出したロータの回転周期Trをオーバーラップ算出回路36、進角量算出回路37、Loサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34に供給する。
【0046】
オーバーラップ算出回路36は、回転周期Trに基づいて、オーバーラップ量Toを決定する。このオーバーラップ算出回路36は、回転周期Trに対するオーバーラップ量Toとを対応づけたテーブルを有し、テーブルを参照してオーバーラップ量Toを決定する。オーバーラップ算出回路36は、決定したオーバーラップ量ToをLoサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34に出力する。
【0047】
進角量算出回路37は、回転周期Trに基づいて、進角制御をするための進角時間Tfを決定する。この進角量算出回路37は、回転周期Trに対する進角時間Tfとを対応づけたテーブルを有し、テーブルを参照して進角時間Tfを決定する。進角量算出回路37は、決定した進角時間TfをLoサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34に出力するとともに、外部の進角量切替入力端子に供給する。
【0048】
ロック判定回路38は、回転周期Trが所定時間以上の場合に、Hi信号をロック判定信号としてロック保護制御回路39に出力し、所定時間以下の場合にLo信号を出力する。
【0049】
出力判定回路40は、電圧補正値算出回路30からの目標値Dfan''が入力され、目標値Dfan''が「0」であるときにはLo信号を出力判定信号としてロック保護制御回路39に出力し、目標値Dfan''が「0」以外であるときにはHi信号を出力する。
【0050】
出力オン/オフタイマー回路41は、ファン速目標値算出回路27からのファン速目標値Dfanが入力され、ファン速目標値Dfanが「0」から立ち上がったらカウントを開始して所定時間以上経過したらHi信号を出力オン/オフタイマー信号としてロック保護制御回路39に出力する。
【0051】
ロック保護制御回路39は、アンド回路で構成され、ロック判定信号、出力判定信号及び出力オン/オフタイマー信号が入力され、これらすべての信号がHi信号であるときには、出力を停止することを示すHi信号のロック保護制御信号を生成する。一方、ロック保護制御回路39は、各信号のうちいずれかの信号がLo信号であるときには、出力動作を示すLo信号のロック保護制御信号を生成する。ロック保護制御回路39は、Loサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34、外部にロック検知信号出力として出力する。
【0052】
Loサイド出力回路33及びHiサイド出力回路34は、波形変換回路24からのセンサ信号、オーバーラップ量Lo、回転周期Tr及びロック保護制御信号に基づいて、MOSFETQ1〜MOSFETQ6を開閉動作させる。
【0053】
つぎに、上述のモータ制御回路12において、ファン速目標値算出回路27の動作について説明する。
【0054】
図3によれば、ファン速目標値算出回路27は、デューティ比Ddutyの値が0(0%)以上の所定範囲及び255(100%)以下の所定範囲において、ファン速目標値Dfanの値が一定となるようにマージンを設けている。すなわち、ファン速目標値算出回路27には、通常状態において、値が26(10%)〜230(90%)のデューティ比Ddutyのデータが入力される。
【0055】
本例において、ファン速目標値算出回路27は、デューティ比Ddutyの値が26(10%)〜230(90%)の通常指示範囲内で送風ファンを回転させる制御をし、デューティ比Ddutyが6〜230以外では通常指示範囲外となる。
【0056】
また、ファン速目標値算出回路27は、デューティ比Ddutyの値が255(100%)のときには、何らかの原因で異常が発生しているとしてファン速目標値Dfanを0(0%)とする。ファン速目標値算出回路27は、図4に示すように、デューティ比Ddutyの値が242(95%)以上のときにファン速目標値Dfanを0(0%)としても良い。すなわち、ファン速目標値算出回路27は、通常指示範囲以上のデューティ比Ddutyの値を示すデータが入力された時には、ファン速目標値Dfanを0とする。
【0057】
更に、ファン速目標値算出回路27は、外部からファン速目標値切替入力がされる。ファン速目標値算出回路27は、4本のポートから入力される信号(Hi信号又はLo信号)の組み合わせに基づき、図5に示すようにデューティ比Ddutyに対するファン速目標値Dfanの値を変化させる複数の特性に切り替える。ファン速目標値算出回路27は、例えば空調装置を備える車種に応じて、16種類の特性うち1つの特性を使用する。
【0058】
このようなファン速目標値算出回路27を備えたブラシレスモータでは、通常指示範囲以上のデューティ比の回転指示信号がディジタルフィルタ回路25に供給された場合であっても、ファン速目標値算出回路27により送風ファンを回転させるようなことがない。したがって、このブラシレスモータによれば、例えば製造時の検査に際して作業者がバッテリ電源に対する取付作業、取り外し作業をしていて、何らかの原因で信号線がグランドに触れてデューティ比が通常指示範囲以上の信号が入力されたとしても誤って送風ファンが回転するようなことはない。したがって、このブラシレスモータによれば、例えば検査等の作業中における安全性を確保することができる。
【0059】
また、このブラシレスモータでは、デューティ比Ddutyを行うに際して0%、100%の場合に信号がないと判定するので、回路構成を簡略化することができ、コストを低減することができる。
【0060】
更に、このブラシレスモータによれば、デューティ比が100%の場合に送風ファンを停止する場合のみならず、例えばデューティ比が95%以上の場合に送風ファンを停止するように設計することで、より安全性を向上させることができる。すなわち、ファン速目標値算出回路27は、回転子の回転駆動を停止するデューティ比の通常指示範囲を、回転子の回転数の上限から所定の範囲及び回転子の回転数の下限から所定の範囲とする。
【0061】
更にまた、上述のブラシレスモータにおいて、例えばデューティ比が100%の通常指示範囲以上の回転指示信号が入力されて、ファン速目標値算出回路27によりファン速目標値Dfanを0%にする場合であっても、100%の回転指示信号が通常動作をするときの信号であることが多く、モータが回転しないとロック保護制御回路39によりロック検出がされる可能性がある。これにより、本実施の形態に係るブラシレスモータにおいては、通常指示範囲以上のデューティ比の回転指示信号が入力されたときに、ファン速目標値算出回路27は、ロック保護制御回路39にロック保護による処理を解除する信号を出力する。これにより、ロック保護制御回路39は、100%のデューティ比の回転指示信号が入力された場合であってもロック検出エラーを出力するようなことがない。
【0062】
つぎに、本発明の他の実施の形態に係るブラシレスモータについて図6を参照して説明する。なお、上述した実施の形態と同様の部分については同一符号を付することによりその詳細な説明を省略する。
【0063】
このブラシレスモータでは、回転指示信号を入力してモータ制御回路12に供給する微分回路51を更に備える。微分回路51は、上述の回転指示信号が入力され、通常指示範囲外のデューティ比を示す回転駆動信号成分をカットする。微分回路51は、例えばデューティ比が0%〜5%、及び95%〜100%の回転駆動信号成分をカットする。
【0064】
これにより、ブラシレスモータでは、信号線がグランドに接触して100%のデューティ比の回転駆動信号が入力されたときであっても、微分回路51によりカットすることができ、誤って送風ファンが回転するようなことはない。従って、このブラシレスモータでは、作業者の安全性を向上させることができる。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、回転数目標値算出手段により回転数検出手段で検出された指示回転数が所定の指示範囲外であるときには回転子の回転駆動を停止する回転数目標値とするので、回転指示信号が所定の指示範囲以上となっても回転子が回転するようなことはない。したがって、本発明によれば、例えば検査等の作業中において安全性を確保することができる。回転子の回転駆動を停止する回転数目標値としたときにロック検出をしないので、ロック検出エラーを出力するようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したブラシレスモータを示すブロック構成図である。
【図2】本発明を適用したブラシレスモータに備えられるモータ制御回路を示すブロック構成図である。
【図3】モータ制御回路内に備えられるファン速目標値算出回路の動作について説明するための図である。
【図4】モータ制御回路内に備えられるファン速目標値算出回路の動作について説明するための他の図である。
【図5】モータ制御回路内に備えられるファン速目標値算出回路の動作について説明するための更に図である。
【図6】本発明を適用したブラシレスモータの他のブロック構成図である。
【図7】従来の車両空調システムの構成を示すブロック図である。
【図8】従来のブラシレスモータのを示すブロック構成図である。
【図9】デューティ比の検出をすることを説明するための図である。
【図10】従来のブラシレスモータにおいてファン速目標値を決定する手法を説明するための図である。
【符号の説明】
12 モータ制御回路
13 センサマグネット
14 センサ信号検出回路
15 電機子コイル
21 第1フィルタ回路
22 第2フィルタ回路
23 ACC電圧算出回路
25 ディジタルフィルタ回路
26 デューティ比検出回路
27 ファン速目標値算出回路
28 ソフトスタート目標値算出回路
29 急スタート切替回路
30 電圧補正値算出回路
31 基準データ作成回路
32 PMW出力回路
33 Loサイド出力回路
34 Hiサイド出力回路
35 回転数検出回路
36 オーバーラップ算出回路
37 進角量算出回路
38 ロック判定回路
39 ロック保護制御回路
40 出力判定回路
41 出力オン/オフタイマー回路
51 微分回路

Claims (1)

  1. 永久磁石を回転子とし、電機子巻き線を固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチング素子としたブラシレスモータの制御をするブラシレスモータの制御装置において、
    上記電機子巻き線に電力を供給するスイッチング素子に駆動信号を出力して上記回転子を回転駆動させる回転駆動手段と、
    上記回転子の回転数を指示する回転指示信号を入力し、上記回転駆動手段が上記回転子を回転させるときの指示回転数を、回転指示信号から検出する回転数検出手段と、
    上記回転数検出手段で検出された指示回転数に基づいて上記回転子を回転させる目標となる回転数目標値を算出し、当該回転数目標値を示す信号を上記回転駆動手段に供給する回転数目標値算出手段と
    上記回転子が停止していることに応じてロック検出をするロック検出手段とを備え、
    上記回転数目標値算出手段は、上記回転数検出手段で検出された指示回転数が所定の指示範囲外であるときには上記回転子の回転駆動を停止する回転数目標値とし、上記回転子の回転駆動を停止する回転数目標値としたときにロック検出をしないように上記ロック検出手段を制御することを特徴とするブラシレスモータの制御装置。
JP2000259776A 2000-08-29 2000-08-29 ブラシレスモータの制御装置 Expired - Fee Related JP4011839B2 (ja)

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