JP3904963B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホールIC素子等によりロータの回転位置を検出しつつロータの回転数を制御するモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の空調装置における送風駆動源には、例えば、駆動回路に設けられたパワートランジスタ等の半導体素子をON/OFFすることで整流した電流をコイルに通電して永久磁石を含めて構成されるロータを回転させるブラシレスモータが採用されており、ブラシレスモータの回転駆動力によって空調装置の本体部分から車両室内へ送風する構成となっている。
【0003】
一方で、このような半導体素子をON/OFFするタイミングの設定は、所望の回転数に対応して予め設定された設定値に基づいて行なわれるが、ロータが回転している状態では、ロータの回転数を別途検出し、この検出結果と設定値の偏差を算出して、この算出結果からロータの実際の回転数を設定値に対応した回転数に補正している。
【0004】
すなわち、実際に使用するブラシレスモータが三相のコイルを使用している場合に実際のロータの回転数を検出するためには、通常、ロータと一体的に回転するセンサマグネット(永久磁石)と、このセンサマグネットの回転半径方向外側で複数のホールIC素子等の磁気センサと、が用いられる。複数の磁気センサは各々が三相のコイルの各相に対応しており、各磁気センサによるセンサマグネットの回転位置検出結果に基づいて各相のコイルの通電タイミングが設定されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように、複数の磁気センサは各相のコイルに対応するように配置されているが、磁気センサを取り付けるにあたりその取付位置にはロータの軸心周りの誤差が生じる。すなわち、上記のような従来の構造では、各相のコイルに対する通電タイミングは、取付位置に誤差がある磁気センサの検出結果に基づいていることになり、厳密に言えば各相のコイルが適切なタイミングで通電されていないことになる。
【0006】
より一層適切なタイミングで通電するためには、磁気センサの取付位置を更に一層厳格に設定することで可能であるが、磁気センサの取付位置を更に一層厳格に設定することでコストが嵩んでしまうという問題が新たに生ずる。
【0007】
一方で、複数の回転位置検出結果の平均演算を行ない、この演算結果に基づいて通電タイミングの誤差を抑制する方法が従来からある。しかしながら、平均演算の処理回数が多いと制御の応答に遅れが生じるという問題が発生する。しかも、このように平均演算の処理回数を多くした場合には、演算時間が長くなり、演算時間を無視できなくなるため演算速度が速い高性能のマイコンが必要となり、このような場合(すなわち、高性能のマイコンを用いた場合)には、コストが高くなる。
【0008】
本発明は、上記事実を考慮して、安価なコストで各相のコイルに適切なタイミングで通電できるモータ制御装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のモータ制御装置は、ブラシレスモータが有する複数相の巻線の各々を所定のタイミングで通電する通電手段と、前記複数の巻線が形成する磁界で回転する前記ブラシレスモータのロータの回転周期を検出する周期検出手段と、前記周期検出手段が検出した前記ロータの回転周期を、予め定めた不均等な間隔で複数に分割し、当該分割値に基づいて前記通電手段による通電タイミングを設定する制御手段と、を備えている。
【0010】
上記構成のモータ制御装置では、通電手段により所定のタイミングでブラシレスモータを構成する複数相の各巻線が通電され、これらの巻線が形成する磁界によりブラシレスモータのロータが所定の回転数で回転される。
【0011】
一方、ロータが回転すると、このロータの回転周期が周期検出手段により検出される。さらに、この周期検出手段により検出されたロータの回転周期は制御手段により複数に分割され、この分割値に基づいて制御手段によって極めて適切な通電タイミングが設定され、この適切な通電タイミングで各巻線が通電手段により通電される。
【0012】
このように、本モータ制御装置では、上記の分割値に基づいて各巻線が通電されるため、仮に、ロータの回転位置を検出する磁気センサを含めて周期検出手段を構成することで、ロータ軸心周りの磁気センサの取付位置に誤差が生じても、回転周期検出結果に関しては誤差の影響がないか、あったとしても無視できる程度に極小である。このように、磁気センサ等の周期検出手段を構成する各部材の取付位置を厳格に設定しなくてもよいため、コストを安価にできる。
ところで、例えば、ロータ軸心周りに複数の磁気センサを所定間隔毎に設け、これらの磁気センサの検出信号に基づいてロータの回転位置を検出し、更に、この検出結果に基づき各層の巻線に対する通電制御を行なう構成がある。このような構成の場合、各磁気センサの配置位置(各磁気センサの間隔)によっては、各層の巻線に対する通電方向を変更した際に、異音等の要因となる現象が特定の周期で顕著に発生する可能性がある。
一方で、本発明では、周期検出手段により検出されたロータの回転周期は制御手段により、予め定めた不均等な間隔で複数に分割される。さらに制御手段では、この不均等な分割値に基づいて各相の巻線の通電タイミングが設定される。これにより、上述した異音等の要因となる現象の発生周期が分散される。このため、上記現象の発生回数は増える可能性はあるものの、発生周期が分散されることで、1回あたりの異音等の要因となる現象のレベルが効果的に軽減され、異音を効果的に抑制できる。
【0013】
請求項2記載のモータ制御装置は、請求項1記載の本発明において、前記ロータの回転軸心周りに一定角度毎に前記巻線の相数に対応した数だけ配置され、各々が前記ロータの回転位置を検出する複数の回転位置検出手段と、前記複数の回転位置検出手段の何れか1つが検出した前記ロータの回転周期を算出する周期算出手段と、を含めて前記周期検出手段を構成したことを特徴としている。
【0014】
上記構成のモータ制御装置では、巻線の相数に対応してロータの回転軸心周りに回転位置検出手段が設けられ、これらの回転位置検出手段のうちの何れか1つが検出したロータの回転位置に基づいて周期算出手段がロータの回転周期を算出する。
【0015】
ここで、以上のように各相毎に回転位置検出手段を設ける構成に関しては、従来のブラシレスモータの制御装置と同じであるため、実質的には、周期算出手段を設けるだけでよい。このため、コストを安価にできるうえ、従来のブラシレスモータ並びにその制御装置の構成を流用できる。
【0016】
また、各相毎に回転位置検出手段を設けることで、各回転位置検出手段による回転位置検出結果に基づいて各巻線への通電タイミングを設定する構成に対し、何れか1つの回転位置検出結果から回転周期を算出し、この算出結果の分割値に基づいた設定した通電タイミングを補償的に用いることも可能である。
【0017】
さらには、一定の回転数以上若しくは一定の回転数未満の何れか一方の状態でロータが回転している場合に各回転位置検出手段による回転位置検出結果に基づいて各巻線への通電タイミングを設定し、何れか他方の状態でロータが回転している場合に何れか1つの回転位置検出結果から回転周期を算出し、この算出結果の分割値に基づいて通電タイミングを設定することも可能である。
【0018】
請求項3記載のモータ制御装置は、請求項1又は請求項2記載の本発明において、前記制御手段は、前記周期検出手段が検出した前記ロータの回転周期を均等に分割可能で、更に、前記ロータの回転周期を予め定められた不均等な間隔で分割することで形成した分割値と、前記ロータの周期を均等に分割することで形成した分割値とで切り替え可能とした、ことを特徴としている。
【0019】
上記構成のモータ制御装置では、ロータの回転周期が周期検出手段により検出されると、この検出結果に基づいて制御手段はロータの回転周期を均等に分割することができる。ロータの回転周期を間隔が不均等な複数の分割値から、この均等な分割値に切り替えて、この均等な分割値に基づいて制御手段により通電タイミングが設定され、この通電タイミングで各巻線が通電手段により通電される。これにより、ロータを安定して回転させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態の構成>
(車載空調装置用モータアクチュエータ12の構成の概略)
図3には、本発明の第1の実施の形態に係るモータ制御装置10を備えた車載空調装置用モータアクチュエータ12(以下、単に「モータアクチュエータ12」と称する)を一部破断した正面断面図が示されている。
【0025】
この図に示されるように、本モータアクチュエータ12はハウジング14を備えており、その内側にはブラシレスモータ16(以下、単に「モータ16」と称する)とモータ制御装置10の制御基板18が収容されている。
【0026】
図3に示されるように、ハウジング14は一端が開口した浅底の略箱状に形成されており、ハウジング14の開口端には略円筒形状の筒部34がハウジング14に対して一体的に設けられている。
【0027】
また、ハウジング14には略円筒形状の支持部36が設けられており、この支持部36の外周部にはステータ28が一体的に取り付けられている。ステータ28は、薄珪素鋼板等から成る複数枚のコア片を積層して形成されたコア26を備えており、更に、このコア26には各々が巻線としての三相のコイル30A、30B、30Cから成るコイル群30(図2参照)が巻き掛けられている。これらのコイル30A〜30Cは、電気的な位相が120度ずれるように設けられており、これらのコイル30A〜30Cが所定の周期で交互に通電されることにより、ステータ28の周囲に所定の回転磁界を形成するようになっている。
【0028】
一方、図3に示されるように、支持部36の内側には一対の軸受38が固定されており、これらの軸受38によってシャフト20が支持部36並びに筒部34に対して同軸的で且つ自らの軸周りに回転自在に支持されている。
【0029】
このシャフト20の軸方向一端側は筒部34を貫通しており、その一端部若しくは一端部近傍にてシャフト20の回転力を受けて回動する図示しない空調装置本体に設けられた送風用のファンへ機械的に連結されている。
【0030】
また、シャフト20の筒部34から貫通した部分にはロータ22が一体的に取り付けられている。ロータ22はハウジング14の開口方向とは反対方向へ向けて開口した筒部34並びに支持部36に対して同軸の有底筒形状に形成されており、このロータ22の上底部をシャフト20が貫通している。
【0031】
このロータ22の内周部には、略円筒形状のマグネット24がロータ22に対して同軸的に固定されている。マグネット24はその軸心を介して半径方向一方の側はN極で他方の側がS極となるように形成されていると共に、自らの軸心周りに所定角度(例えば、60度)毎に磁極の極性が変わるように形成され、その周囲に所定の磁界を形成する。
【0032】
図3に示されるように、このマグネット24は支持部36の半径方向に沿ってステータ28の外側でステータ28と対向する如く設けられており、上述したコイル群30が通電されてステータ28の周囲に回転磁界が形成されると、この回転磁界とマグネット24が形成する磁界との相互作用で支持部36周りの回転力がマグネット24に生じ、これにより、シャフト20が回転する構成である。
【0033】
一方、図3に示されるように、ステータ28よりもハウジング14の底部側には制御基板18が配置されている。この制御基板18は表面及び裏面の少なくとも何れか一方にプリント配線が施されており、複数の抵抗素子やトランジスタ素子、更にはマイクロコンピュータ等の素子が上記のプリント配線を介して適宜に接続されている。
【0034】
(モータ制御装置10の構成の概略)
次に、制御基板18の概略的な構成、すなわち、本モータ制御装置10の概略的な構成について、図1及び図2に基づいて説明する。
【0035】
モータ制御装置10(制御基板18)は、速度指令回路42、電源スタンバイ回路44、周期算出手段として周期検出手段を構成すると共に制御手段としての速度制御演算部46、通電手段を構成するプリドライバ回路48、プリドライバ回路48と共に通電手段を構成する三相インバータ50、昇圧回路52を含めて構成されている。
【0036】
速度指令回路42は、フィルタ回路や増幅回路等の各種回路を含めて構成され、或いは、これらの回路を含めた構成と同等の機能を有するIC等により構成されており、例えば、車両のインパネ等に設けられた空調装置のON/OFF用や風量の切り替え用として用いられる1乃至複数の操作スイッチ54からの操作信号を入力できるようになっている。
【0037】
電源スタンバイ回路44は、速度指令回路42と後述する速度制御演算部46の間に介在しており、空調装置の停止状態にあっても電源56から空調装置へ流れる微弱な電流を制御して抑制する回路である。
【0038】
速度制御演算部46は、CPU62、ROM64、RAM66、タイマ68等を含めて構成されたマイコンで、構造的には1乃至複数の集積回路により構成されており、機能的にはコンパレータ回路(比較回路)、増幅回路、乗算回路等の各種回路及びこれらを組み合わせて構成される三角波やのこぎり波等の参照波生成回路やPWM(パルス幅変調)回路の機能を有し、最終的には、電源スタンバイ回路44を介して速度指令回路42から入力される速度指令信号に応じたPWM信号を出力する。
【0039】
三相インバータ50は、各々が上段スイッチング素子(若しくは、上段半導体素子)としての3つのNチャンネル・パワーMOS電界効果トランジスタ70A、70B、70Cと、各々が下段スイッチング素子(若しくは、下段半導体素子)としての3つのNチャンネル・パワーMOS電界効果トランジスタ72A、72B、72Cとを備えている(以下、これらのNチャンネル電界効果トランジスタ70A〜70C、72A〜72Cを、便宜上「MOSFET70A〜70C、72A〜72C」と称する)。
【0040】
これらのMOSFET70A〜70C、72A〜72Cのうち、MOSFET70Aのソース及びMOSFET72Aのドレインはコイル30Aの端子へ接続されている。また、MOSFET70Bのソース及びMOSFET72Bのドレインはコイル30Bの端子へ接続されており、MOSFET70Cのソース及びMOSFET72Cのドレインはコイル30Cの端子へ接続されている。
【0041】
プリドライバ回路48は、速度制御演算部46と三相インバータ50との間に介在する回路で、上述したMOSFET70A〜70C、72A〜72Cの各ゲートへ接続されており、速度制御演算部46から出力されたPWM信号に基づいて三相インバータ50の各MOSFET70A〜70C、72A〜72Cへ「HIGH」レベル若しくは「LOW」レベルのスイッチング信号をMOSFET70A〜70C、72A〜72Cの各ゲートへ出力する。従来周知のようにMOSFET70A〜70C、72A〜72Cは「LOW」レベルのスイッチング信号がゲートに入力された状態ではOFF状態で基本的に電源56からの電流がドレインからソースへ流れることはないが、「HIGH」レベルのスイッチング信号がゲートに入力されることでON状態となり電源56からの電流がドレインからソースへ流れる。
【0042】
昇圧回路52は、プリドライバ回路48へ接続された回路で、MOSFET70A〜70Cへ出力するスイッチング信号の電圧レベルを、電源56の電圧レベルよりも高くするための回路である。
【0043】
一方、本モータ制御装置10は回転位置検出手段としての回転検出装置74を備えている。
【0044】
この回転検出装置74は、センサマグネット76と3つのホールIC素子78A、78B、78Cとを含めて構成されている。
【0045】
センサマグネット76は、シャフト20の軸方向他端側にシャフト20に対して同軸的且つ一体的に固定されている。このセンサマグネット76もまた永久磁石で、その軸心周りに所定角度(例えば、60度)毎にN極とS極とが交互に位置する多極磁石とされており、その周囲に特定の磁界を形成する。
【0046】
一方、ホールIC素子78A〜78Cはセンサマグネット76の半径方向外側でセンサマグネット76の軸心周りに120度毎に設けられており、各々の位置でセンサマグネット76の磁界を構成する磁力線を検出する。
【0047】
これらのホールIC素子78A〜78Cは各々が上述した速度制御演算部46へ接続されている。
【0048】
また、本モータ制御装置10は電流センサ82、電圧センサ84、温度センサ86等の各種のセンサを備えている。電流センサ82は三相インバータ50に流れる電流の電流値を検出し、また、電圧センサ84は三相インバータ50に印加される電圧を検出する。さらに、温度センサ86は三相インバータ50等の温度を検出する。これらの電流センサ82、電圧センサ84、温度センサ86等の各種のセンサは、速度制御演算部46のCPU62へ接続されており、検出値に対応した信号はCPU62へ出力され、電流、電圧、温度が正常であるか否かを判定し、仮に各センサ82〜86が異常な電流、電圧、温度の何れかを検出した場合には、CPU62がモータ16を停止させるようになっている。
【0049】
<本実施の形態の作用、効果>
(基本的な動作の概略)
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0050】
本モータ制御装置10は、所謂「相補PWM制御」でモータ16の駆動制御を行なっている。相補PWM制御に関しては基本的に周知の技術であるので詳細な説明は省略して以下に簡単に説明する。
【0051】
本モータ制御装置10では、空調装置のON/OFF若しくは風量切り替えのために操作スイッチ54が操作されると、操作スイッチ54から所定電圧の操作信号が速度指令回路42に入力される。
【0052】
速度指令回路42に入力された操作信号は速度指令回路42で速度制御演算部46のCPU62にて比較等が行ないうる設定値としての速度指令信号に変換されたのち電源スタンバイ回路44を介して速度制御演算部46へ出力される。
【0053】
速度制御演算部46に入力された速度指令信号と、別に速度制御演算部46にて生成された三角波やのこぎり波等の参照波の各々は、コンパレート回路での比較演算処理と同等の処理がなされ、更に、速度指令信号と参照波に基づいて操作指令信号レベルに応じたパルス幅を有するパルス信号としてのPWM信号が生成され、プリドライバ回路48へ出力される。
【0054】
プリドライバ回路48では、昇圧回路52と共にPWM信号のレベル及びパルス幅に基づいて各MOSFET70A〜70C、72A〜72Cの各々をON/OFFしうる駆動信号としてのパルス状のスイッチング信号が生成され、このスイッチング信号が三相インバータ50の各MOSFET70A〜70C、72A〜72Cのゲートへ出力される。
【0055】
上述したように、MOSFET70A〜70C、72A〜72Cの各々は入力されたスイッチング信号が「LOW」レベルであれば、OFF状態となって基本的にドレインからソースへの電源56からの電流を遮断し、「HIGH」レベルであれば、ON状態となって電源56からの電流がドレインからソースへ流れることを許容する。ここで、スイッチング信号は上記のPWM信号に基づいて生成されることで、MOSFET70A〜70Cの何れかとMOSFET72A〜72Cの何れかとが交互にON状態となり、これにより、図4に示されるような通電波形が矩形波に整流された電流がコイル30A〜30Cに流れる。
【0056】
このようにしてコイル30A〜30Cの周囲に所定の磁界が形成され、コイル30A〜30Cが形成する磁界とマグネット24が形成する磁界との相互作用によってマグネット24が回転し、更に、マグネット24と一体のシャフト20が回転する。上述したように、シャフト20はハウジング14の外側で空調装置のファンに連結されているため、シャフト20が回転することでファンが回転し、これにより、空調装置から送風される。
【0057】
一方、シャフト20が回転することでセンサマグネット76が共に回転する。上記のようにセンサマグネット76は多極磁石を形成しており、その周囲に特定の磁界を形成しているが、センサマグネット76が回転することで、センサマグネット76の周囲に対するセンサマグネット76の磁界が変動する。
【0058】
センサマグネット76の周囲における磁界の変動は、センサマグネット76の周囲における特定位置での磁力線の強度変化となる。センサマグネット76が形成する磁界の磁力線は、センサマグネット76の周囲に配置されたホールIC素子78A〜78Cにより検出され、検出した磁力線の強度に応じた回転信号がホールIC素子78A〜78Cから速度制御演算部46に出力される。
【0059】
速度制御演算部46では、各ホールIC素子78A〜78Cから出力された回転信号に基づいて実際のロータ22(シャフト20)の回転方向と回転数が算出される。さらに、速度制御演算部46において、この算出結果に基づいた実回転信号と上述した速度指令信号の各々はコンパレート回路での比較演算処理と同等の処理がなされて偏差がとられる。速度制御演算部46では、この偏差に基づいたPWM信号を生成し、プリドライバ回路がこのPWM信号に基づいてMOSFET70A〜70C、72A〜72Cをスイッチング操作することで、シャフト20の回転数が補正される。
【0060】
(本実施の形態の特徴的な作用、効果)
一方、シャフト20が回転することでセンサマグネット76が共に回転する。上記のようにセンサマグネット76は多極磁石を形成しており、その周囲に特定の磁界を形成しているが、センサマグネット76が回転することで、センサマグネット76の周囲に対するセンサマグネット76の磁界が変動する。
【0061】
センサマグネット76の周囲における磁界の変動は、センサマグネット76の周囲における特定位置での磁力線の強度変化となる。センサマグネット76が形成する磁界の磁力線は、センサマグネット76の周囲に配置されたホールIC素子78A〜78Cにより検出されており、検出した磁力線の強度に応じた回転信号がホールIC素子78A〜78Cから速度制御演算部46に出力される。
【0062】
速度制御演算部46では、各ホールIC素子78A〜78Cのうち、ホールIC素子78Aからの信号に基づいてセンサマグネット76の回転周期、すなわち、ロータ22の回転周期が算出される。
【0063】
さらに、速度制御演算部46では、この算出したロータ22の回転周期が6分割され、この分割値に対応した実回転信号と上述した速度指令信号の各々がコンパレート回路での比較演算処理と同等の処理がなされて偏差がとられる。速度制御演算部46では、この偏差に基づいたPWM信号を生成し、プリドライバ回路がこのPWM信号に基づいてMOSFET70A〜70C、72A〜72Cをスイッチング操作することで、シャフト20の回転数が補正される。
【0064】
ここで、本モータ制御装置10では、基本的に各ホールIC素子78A〜78Cからの全ての出力信号に基づいて実回転信号が生成されずに、あくまでもホールIC素子78Aからの出力信号に基づいて実回転信号が生成される。このため、実回転信号と速度指令信号との偏差に基づいた通電タイミングは、図5の◎で示されるように、正確にロータ22の1周期を6分割した場合の分割点に設定される。
【0065】
すなわち、本実施の形態では、各ホールIC素子78A〜78Cが各相のコイル30A、30B、30Cに対応するようにセンサマグネット76周りに120度毎に配置されるため、理想的には図6の点線で示されるように、ホールIC素子78Bからの出力信号の位相はホールIC素子78Aの出力信号の位相に対して120度ずれており、また、ホールIC素子78Cからの出力信号の位相はホールIC素子78Aの出力信号の位相に対して240度ずれている。したがって、仮に、これらのホールIC素子78A〜78Cからの全ての出力信号に基づいて実回転信号を生成すれば、実回転信号と速度指令信号との偏差に基づいた通電タイミングは、図6の◎で示されるようにロータ22の回転周期に対して均等になり、基本的には図6に示される通電タイミングと同じになる。
【0066】
しかしながら、これはあくまでもホールIC素子78Aの取付位置に対してホールIC素子78Bの取付位置を極めて厳格に120度ずらし、ホールIC素子78Aの取付位置に対してホールIC素子78Cの取付位置を極めて厳格に240度ずらした場合での理想的な状態の場合であり、現実的には、ホールIC素子78Aの取付位置に対してホールIC素子78B、78Cの取付位置には誤差が生じる。したがって、現実的には、図6の実線で示されるように、通電タイミングは、図6の△で示されるように理想的な通電タイミングに対してずれが生じる。
【0067】
これに対して、本モータ制御装置10では、上述したように、あくまでもホールIC素子78Aからの出力信号に基づいて実回転信号が生成されるため、理想的な通電タイミングでコイル30A、30B、30Cを通電でき、ロータ22の回転数を適切に制御できる。
【0068】
しかも、基本的にはホールIC素子78Aからの出力信号に基づいて実回転信号を生成するため、ホールIC素子78A〜78Cの相対的な位置関係に誤差が生じていても、適切な通電タイミングでコイル30A、30B、30Cを通電できる。このため、コストが安価になる。
【0069】
また、構造的には各ホールIC素子78A〜78Cからの出力信号に基づいて実回転信号を生成する従来の構成と同じでよいため、従来構造の流用が可能で簡単な設計変更で実現できるというメリットがある。
【0070】
さらに、ホールIC素子78B、78Cを設けた構成でもあるため、各ホールIC素子78A〜78Cからの出力信号に基づいて実回転信号を生成する従来の方法との併用が可能である。このため、例えば、実回転信号の生成等にタイマ68を更に用いる構成の場合、ロータ22の回転数が遅いとタイマ68での計数値がオーバーフローしてしまう可能性があるが、このように、ロータ22の回転数が遅い場合にのみホールIC素子78Aからの出力信号に基づいて実回転信号を生成するという構成にすることも可能である。また、各ホールIC素子78A〜78Cからの出力信号に基づいて実回転信号を生成する従来の方法に対してホールIC素子78Aからの出力信号のみに基づいて生成した実回転信号を補償的に用いることも可能である。
【0071】
<第2の実施の形態>
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態を説明するにあたり、前記第1の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
【0072】
図7には、本実施の形態に係るモータ制御装置110を備えた本モータアクチュエータ112の構成の概略がブロック図によって示されている。この図に示されるように、モータ制御装置110は前記第1の実施の形態に係るモータ制御装置10と基本的に同一の構成であるが、モータ制御装置10とは異なり速度制御演算部46を備えておらず、代わりに速度制御演算部114を備えている。速度制御演算部114は、CPU116とROM118を備えている。
【0073】
速度制御演算部114のCPU116は、ROM118に予め記憶させておいた周期演算処理プログラムによって、各ホールIC素子78A〜78Cのうち、ホールIC素子78Aからの信号に基づいてセンサマグネット76の回転周期、すなわち、ロータ22の回転周期が算出する点では、基本的に前記第1の実施の形態と同じである。
【0074】
ここで、図8に示されるように、本実施の形態では、CPU116がロータ22の回転周期を60に等分割する。前記第1の実施の形態では、60に分割したロータ22の回転周期を10毎に等しく分割値を設定したことになる。一方、本実施の形態では、60に分割したロータ22の回転周期を12/60、20/60、28/60、40/60、48/60、60/60と、基本的に不均等に6に分割する。これらの不均等の分割値に対応した実回転信号と、上述した速度指令信号の各々がコンパレート回路での比較演算処理と同等の処理がなされて偏差がとられる。速度制御演算部46では、この偏差に基づいたPWM信号を生成し、プリドライバ回路がこのPWM信号に基づいてMOSFET70A〜70C、72A〜72Cがスイッチング操作されてコイル30A〜30Cの各々が通電され、或いは通電が解除される(図9参照)。
【0075】
ところで、図10に示されるように、例えば、ホールIC素子78A〜78Cの設置位置を正確に120度毎に設定し、これに基づいてコイル30A〜30Cの通電タイミングを設定すると、各コイル30A〜30Cに対する通電電流の切り替え時に、トルクリプルが発生することがある。このトルクリプルが特定の周期で発生することで、異音等の要因の1つとなる。
【0076】
ここで、図9に示されるように、本実施の形態では、上記のように不均等に設定した分割値に基づいてMOSFET70A〜70C、72A〜72Cをスイッチング操作してコイル30A〜30Cの各々が通電し、又は通電を解除するため、上記のトルクリプルの発生タイミングがずれ、これにより、トルクリプルに起因する異音を軽減若しくは防止できる。
【0077】
また、本実施の形態では、上記のように、ホールIC素子78Aからの信号に基づいてロータ22の回転周期を算出し、更に、分割値を算出する構成である。したがって、ホールIC素子78A〜78Cの設置位置に関係なく、通電タイミングの設定が行なわれることになる。このため、ロータ22の回転周期に応じて分割値の設定条件を変更することで、トルクリプルが大きくなる場合には、本実施の形態のように、意図的に分割値を不均等に設定し、トルクリプルが小さい場合には、前記第1の実施の形態のように、分割値を均等に設定することが可能となる。
【0078】
これにより、上記のトルクリプルに起因する異音の発生を効果的に軽減若しくは防止できると共に、適切な通電タイミングでコイル30A、30B、30Cを通電でき、ロータ22を安定して回転させることができ、コストも安価になるという優れた効果を得ることができる。
【0079】
なお、本第2の実施の形態では、先ず、CPU116がロータ22の回転周期を60に等分割したが、この分割数に関してはあくまでも一例であって、この数に限定されるものではない。したがって、60よりも大きい数(例えば、384)に分割してもよいし、少ない数に分割してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るモータ制御装置の構成の概略を示すブロック図である。
【図2】整流手段(三相インバータ)の構成と周囲との関係の概略を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るモータ制御装置を適用したブラシレスモータアクチュエータの構成の概略を示す断面図である。
【図4】コイルに流れる電流波形を示すタイムチャートである。
【図5】回転位置検出手段からの出力信号と通電タイミングとの対応を示すタイムチャートである。
【図6】全ての回転位置検出手段を用いて通電タイミングをとった場合の回転位置検出手段からの出力信号と通電タイミングとの対応を示すタイムチャートで、点線が理想的な状態値、実線が実際の状態である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るモータ制御装置の構成の概略を示すブロック図である。
【図8】回転位置検出手段からの出力信号と分割値との対応を示すタイムチャートである。
【図9】回転位置検出手段からの出力信号と通電タイミング及トルクリプルの発生タイミングとの対応を示すタイムチャートである。
【図10】厳格に位置設定された3つのホールセンサからの出力信号とこれに基づく通電タイミングと、トルクリプルの発生タイミングとの対応を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10・・・モータ制御装置、16・・・ブラシレスモータ、22・・・ロータ、30A、30B、30C・・・コイル(巻線)、46・・・速度制御演算部(周期算出手段、周期検出手段、制御手段)、48・・・プリドライバ回路(通電手段)、50・・・三相インバータ(通電手段)、74・・・回転検出装置(回転位置検出手段)、110・・・モータ制御装置、114・・・速度制御演算部(周期算出手段、周期検出手段、制御手段)
Claims (3)
- ブラシレスモータが有する複数相の巻線の各々を所定のタイミングで通電する通電手段と、
前記複数の巻線が形成する磁界で回転する前記ブラシレスモータのロータの回転周期を検出する周期検出手段と、
前記周期検出手段が検出した前記ロータの回転周期を、予め定めた不均等な間隔で複数に分割し、当該分割値に基づいて前記通電手段による通電タイミングを設定する制御手段と、
を備えるモータ制御装置。 - 前記ロータの回転軸心周りに一定角度毎に前記巻線の相数に対応した数だけ配置され、各々が前記ロータの回転位置を検出する複数の回転位置検出手段と、
前記複数の回転位置検出手段の何れか1つが検出した前記ロータの回転周期を算出する周期算出手段と、
を含めて前記周期検出手段を構成したことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。 - 前記制御手段は、前記周期検出手段が検出した前記ロータの回転周期を均等に分割可能で、更に、前記ロータの回転周期を予め定められた不均等な間隔で分割することで形成した分割値と、前記ロータの周期を均等に分割することで形成した分割値とで切り替え可能とした、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のモータ制御装置。
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