JP4724024B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ホールIC素子等によりロータの回転位置を検出しつつロータの回転数を制御するモータ制御装置に関する。
一般に、ブラシレスモータの回転数を制御するためには、ロータと一体的に回転するセンサマグネット(永久磁石)と、このセンサマグネットと対向するように配置された複数のホールIC素子等の磁気センサと、が用いられる。そして、ブラシレスモータが三相のコイルを有して構成されている場合には、複数の磁気センサの各々が三相のコイルの各相に対応して配置される。また、このブラシレスモータを駆動させる制御装置では、各磁気センサによるセンサマグネットの回転位置検出結果に基づいて各相のコイルの通電タイミングが設定される。
特開2003−47277号公報
ところで、上記のように、ロータと一体的に回転するセンサマグネットは、その回転方向に複数の磁極を有して構成される。ところが、一般に、センサマグネットの磁極は、回転方向にバラつきを持った状態とされる(つまり回転方向に磁極が不均一となる)。特に、一般に、磁極数が多くなるほど、若しくは、センサマグネットの外径が小さくなるほど着磁ピッチの精度が低下する。従って、この種のブラシレスモータの制御装置では、センサマグネットの磁極が回転方向にバラついた状態での磁気センサの検出結果に基づいて各相のコイルに対する通電タイミングが設定されていることになり、厳密に言えば各相のコイルが適切な通電タイミングで通電されていないことになる。このため、ブラシレスモータにトルクむらが発生し、騒音が増大する虞がある。
このとき、より一層適切な通電タイミングで通電するためには、工作精度を上げる等により、センサマグネットの磁極の着磁位置を更に一層厳格に設定することが考えられる。しかしながら、このようにすると、センサマグネットの磁極の着磁位置を更に一層厳格に設定することでコストが嵩んでしまうという問題が新たに生ずる。
一方で、センサマグネットの磁極の着磁位置は、各ブラシレスモータに特有のもので不変である。このことから、例えば、各ブラシレスモータの製造時にEEPROM等の記憶装置に該ブラシレスモータに設けられたセンサマグネットの磁極の着磁位置を予め記憶させておき、この記憶情報に基づいて各相のコイルに対する通電タイミングを補正して設定することも考えられる。このようにすれば、センサマグネットの磁極が回転方向にバラついた状態でも、ブラシレスモータのトルクむらを防止することが可能となる。しかしながら、このようにすると、一般に、EEPROM等の記憶装置は高価であると共に製造工程での作業工数増加によりコストアップすること等の問題が新たに生ずる。
本発明は、上記事実を考慮して、コストアップを回避しつつブラシレスモータのトルクむらを抑制し、騒音を低減できるモータ制御装置を得ることを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置は、ブラシレスモータが有する複数相の巻線の各々を所定の通電タイミングで通電する通電回路と、
前記複数の巻線が形成する磁界で回転する前記ブラシレスモータのロータの回転位置を検出すべく前記ロータと一体的に回転すると共にその回転方向に複数の位置検出用の磁極を有するセンサマグネットと、前記センサマグネットと対向して配置され、前記センサマグネットの回転に伴う磁界の変化を検出する回転センサと、モータ起動時からその後のモータ定常運転開始時までの間のタイミングで、前記回転センサの検出結果に基づいて前記センサマグネットの一回転分の周期情報及び前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報を検出すると共に、前記センサマグネットの一回転分の周期情報を前記センサマグネットの磁極数で除することにより前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の理想周期情報を算出し、且つ、前記各磁極の理想周期情報と前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報との差を補正値として算出して記憶し、モータ定常運転開始時には前記回転センサから得られる前記センサマグネットの各磁極の周期情報を前記補正値で補正して前記補正値で補正された周期情報に基づいて前記通電回路の通電タイミングを設定する制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置では、通電回路により所定の通電タイミングでブラシレスモータを構成する複数相の各巻線が通電され、これらの巻線が形成する磁界によりブラシレスモータのロータが所定の回転数で回転される。
一方、ロータが回転すると、このロータと一体的にセンサマグネットが回転し、このセンサマグネットに回転方向に複数形成された位置検出用の磁極が、センサマグネットと対向して配置された回転センサを通過することで、この回転センサによってセンサマグネットの回転に伴う磁界の変化が検出される。
さらに、制御手段では、上述の回転センサの検出結果に基づいてセンサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報が検出される。また、制御手段では、上述のセンサマグネットの一回転分の周期情報がセンサマグネットの磁極数で除され、これにより、センサマグネットが一回転するときの各磁極の理想周期情報が算出される。さらに、制御手段では、この各磁極の理想周期情報と上述の如く検出されたセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報との差が算出されて、この算出された値が補正値として記憶される。そして、実際にブラシレスモータを定常運転させるときには、回転センサから得られるセンサマグネットの各磁極の周期情報(直前の周期情報)が補正値で補正され、この補正値で補正された周期情報に基づいて通電回路の通電タイミング(現在の通電タイミング)が設定される。
このように、請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置では、モータ定常運転開始時においては回転センサから得られるセンサマグネットの各磁極の周期情報(直前の周期情報)が補正値で補正され、この補正値で補正された周期情報に基づいて通電回路の通電タイミング(現在の通電タイミング)が設定される。このため、仮に、センサマグネットの磁極が回転方向にバラついた状態とされても、このバラつきの影響を排除して、通電タイミングを適切に設定することができる。これにより、ブラシレスモータのトルクむらを抑制でき、騒音を低減できる。また、センサマグネットの磁極の着磁位置を更に一層厳格に設定する必要が無いので、コストアップも回避できる。
また、請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置では、センサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報の検出から補正値の算出までの処理が、モータ起動時からその後のモータ定常運転開始時までの間のタイミングで行われる。すなわち、上記処理がブラシレスモータの制御装置の起動毎に行われる。従って、ブラシレスモータの制御装置にEEPROM等の記憶装置を設けると共に、各ブラシレスモータの製造時にこの記憶装置にブラシレスモータに設けられたセンサマグネットの磁極の着磁位置を予め記憶させておく必要がない。このため、ブラシレスモータの制御装置の記憶装置に、EEPROM等の一般に高価とされるものを用いる必要が無い。
また、請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置では、上述の補正値の算出までの処理が、モータ定常運転開始時までに行われる。このとき、モータ定常運転開始時に通電制御と併せて上述の補正値の算出を行う場合には、制御装置に用いるマイコン等の演算処理装置への負担が大きくなり、このマイコン等の演算処理装置に処理速度の速い高価なものを用いる必要が生じる。ところが、請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置では、上述の補正値の算出までの処理が、モータ定常運転開始時までに行われるので、通電制御の処理量が少ない状態若しくは無い状態のときに上述の補正値の算出を行うことができる。従って、制御装置に用いるマイコン等の演算処理装置(つまり制御手段)に、処理速度の速い高価なものを用いる必要が無くなる。
このように、請求項1に記載のブラシレスモータの制御装置では、記憶装置に、EEPROM等の一般に高価とされるものを用いる必要が無く、しかも、演算処理装置にも、処理速度の速い高価なものを用いる必要が無いので、これにより、コストアップの更なる回避を図ることが可能となる。
請求項2に記載のブラシレスモータの制御装置は、請求項1に記載のモータ制御装置において、前記制御手段は、前記センサマグネットの一回転分の周期情報及び前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報の検出から前記補正値の算出までの処理を複数回行い、該複数の処理で得られた複数の補正値の平均値で前記回転センサから得られる前記センサマグネットの各磁極の周期情報を補正して前記補正値で補正された周期情報に基づいて前記通電回路の通電タイミングを設定することを特徴とする。
請求項2に記載のブラシレスモータの制御装置では、センサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報の検出から補正値の算出までの処理が複数回行われる。また、この複数の処理で得られた複数の補正値の平均値(例えば、最大値と最小値を除いた平均値、多数決により多数得られた値、最大値と最小値との範囲の中央値等)が算出され、この平均された補正値によって、上述の回転センサから得られるセンサマグネットの各磁極の周期情報が補正され、この補正値で補正された周期情報に基づいて通電回路の通電タイミングが設定される。このように、請求項2に記載のブラシレスモータの制御装置では、複数の補正値を得て、この複数の補正値を平均するので、補正値の算出精度を向上させることができる。従って、通電回路の通電タイミングもより適正化される。
請求項3に記載のブラシレスモータの制御装置は、請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置において、前記制御手段は、前記ブラシレスモータの回転数又は印加電圧を一定にした状態で、前記回転センサの検出結果に基づいて前記センサマグネットの一回転分の周期情報及び前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報を検出することを特徴とする。
請求項3に記載のブラシレスモータの制御装置では、回転センサの検出結果に基づいたセンサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報の検出が、ブラシレスモータの回転数(回転周期)又は印加電圧を一定にした状態で行われる。従って、回転センサの検出結果に基づいたセンサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報を安定して検出することができる。特に、上述のように、センサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報の検出から補正値の算出までの処理を複数回行う場合には、回転数(回転周期)、印加電圧を一定にすることで、同一条件での平均処理を実現することができ、補正値の算出精度をさらに向上させることができる。
請求項4に記載のブラシレスモータの制御装置は、請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置において、前記制御手段は、前記ブラシレスモータの通電をオフ状態とし、前記ブラシレスモータが惰性で回転しているときに、前記回転センサの検出結果に基づいて前記センサマグネットの一回転分の周期情報及び前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報を検出することを特徴とする。
請求項4に記載のブラシレスモータの制御装置では、回転センサの検出結果に基づいたセンサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報の検出が、ブラシレスモータの通電がオフ状態とされ、ブラシレスモータが惰性で回転されているとき、すなわち、ブラシレスモータの駆動力(加振力)の無い状態のときに行われる。従って、ブラシレスモータのトルクむらの影響を排除して、回転センサの検出結果に基づいたセンサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報の検出を行うことができる(磁極のバラつき情報を正確に検出できる)。これにより、補正値の算出精度がさらに向上する。
(車載空調装置用モータアクチュエータ12の構成の概略)
はじめに、車載空調装置用モータアクチュエータの構成の概略について説明する。
図3に示されるように、本モータアクチュエータ12はハウジング14を備えており、その内側にはブラシレスモータ16(以下、単に「モータ16」と称する)とモータ制御装置10の制御基板18が収容されている。
図3に示されるように、ハウジング14は一端が開口した浅底の略箱状に形成されており、ハウジング14の開口端には略円筒形状の筒部34がハウジング14に対して一体的に設けられている。
また、ハウジング14には略円筒形状の支持部36が設けられており、この支持部36の外周部にはステータ28が一体的に取り付けられている。ステータ28は、薄珪素鋼板等から成る複数枚のコア片を積層して形成されたコア26を備えており、更に、このコア26には各々が巻線としての三相のコイル30A、30B、30Cから成るコイル群30が巻き掛けられている。これらのコイル30A〜30Cは、電気的な位相が120度ずれるように設けられており、これらのコイル30A〜30Cが所定の周期で交互に通電されることにより、ステータ28の周囲に所定の回転磁界を形成するようになっている。
一方、支持部36の内側には一対の軸受38が固定されており、これらの軸受38によってシャフト20が支持部36並びに筒部34に対して同軸的で且つ自らの軸周りに回転自在に支持されている。
このシャフト20の軸方向一端側は筒部34を貫通しており、その一端部若しくは一端部近傍にてシャフト20の回転力を受けて回動する図示しない空調装置本体に設けられた送風用のファンへ機械的に連結されている。
また、シャフト20の筒部34から貫通した部分にはロータ22が一体的に取り付けられている。ロータ22はハウジング14の開口方向とは反対方向へ向けて開口した筒部34並びに支持部36に対して同軸の有底筒形状に形成されており、このロータ22の上底部をシャフト20が貫通している。
このロータ22の内周部には、略円筒形状のマグネット24がロータ22に対して同軸的に固定されている。マグネット24はその軸心を介して半径方向一方の側はN極で他方の側がS極となるように形成されていると共に、自らの軸心周りに所定角度(例えば、60度)毎に磁極の極性が変わるように形成され、その周囲に所定の磁界を形成する。
このマグネット24は支持部36の半径方向に沿ってステータ28の外側でステータ28と対向する如く設けられており、上述したコイル群30が通電されてステータ28の周囲に回転磁界が形成されると、この回転磁界とマグネット24が形成する磁界との相互作用で支持部36周りの回転力がマグネット24に生じ、これにより、シャフト20が回転する構成である。
一方、ステータ28よりもハウジング14の底部側には制御基板18が配置されている。この制御基板18は表面及び裏面の少なくとも何れか一方にプリント配線が施されており、複数の抵抗素子やトランジスタ素子、更にはマイクロコンピュータ等の素子が上記のプリント配線を介して適宜に接続されている。
(モータ制御装置10の構成の概略)
次に、モータ制御装置10の概略的な構成について説明する。
モータ制御装置10(制御基板18)は、図1に示されるように、速度指令回路42、電源スタンバイ回路44、制御手段としての速度制御演算部46、通電回路を構成するプリドライバ回路48、プリドライバ回路48と共に通電回路を構成する三相インバータ50、昇圧回路52を含めて構成されている。
速度指令回路42は、フィルタ回路や増幅回路等の各種回路を含めて構成され、或いは、これらの回路を含めた構成と同等の機能を有するIC等により構成されており、例えば、車両のインパネ等に設けられた空調装置のON/OFF用や風量の切り替え用として用いられる1乃至複数の操作スイッチ54からの操作信号を入力できるようになっている。
電源スタンバイ回路44は、速度指令回路42と後述する速度制御演算部46の間に介在しており、空調装置の停止状態にあっても電源56から空調装置へ流れる微弱な電流を制御して抑制する回路である。
速度制御演算部46は、CPU62、ROM64、RAM66、タイマ68等を含めて構成されたマイコンで、構造的には1乃至複数の集積回路により構成されており、機能的にはコンパレータ回路(比較回路)、増幅回路、乗算回路等の各種回路及びこれらを組み合わせて構成される三角波やのこぎり波等の参照波生成回路やPWM(パルス幅変調)回路の機能を有し、最終的には、電源スタンバイ回路44を介して速度指令回路42から入力される速度指令信号に応じたPWM信号を出力する。
三相インバータ50は、図2に示されるように、各々が上段スイッチング素子(若しくは、上段半導体素子)としての3つのNチャンネル・パワーMOS電界効果トランジスタ70A、70B、70Cと、各々が下段スイッチング素子(若しくは、下段半導体素子)としての3つのNチャンネル・パワーMOS電界効果トランジスタ72A、72B、72Cとを備えている(以下、これらのNチャンネル電界効果トランジスタ70A〜70C、72A〜72Cを、便宜上「MOSFET70A〜70C、72A〜72C」と称する)。
これらのMOSFET70A〜70C、72A〜72Cのうち、MOSFET70Aのソース及びMOSFET72Aのドレインはコイル30Aの端子へ接続されている。また、MOSFET70Bのソース及びMOSFET72Bのドレインはコイル30Bの端子へ接続されており、MOSFET70Cのソース及びMOSFET72Cのドレインはコイル30Cの端子へ接続されている。
プリドライバ回路48は、速度制御演算部46と三相インバータ50との間に介在する回路で、上述したMOSFET70A〜70C、72A〜72Cの各ゲートへ接続されており、速度制御演算部46から出力されたPWM信号に基づいて三相インバータ50の各MOSFET70A〜70C、72A〜72Cへ「HIGH」レベル若しくは「LOW」レベルのスイッチング信号をMOSFET70A〜70C、72A〜72Cの各ゲートへ出力する。従来周知のようにMOSFET70A〜70C、72A〜72Cは「LOW」レベルのスイッチング信号がゲートに入力された状態ではOFF状態で基本的に電源56からの電流がドレインからソースへ流れることはないが、「HIGH」レベルのスイッチング信号がゲートに入力されることでON状態となり電源56からの電流がドレインからソースへ流れる。
図1に示される昇圧回路52は、プリドライバ回路48へ接続された回路で、図2に示されるMOSFET70A〜70Cへ出力するスイッチング信号の電圧レベルを、電源56の電圧レベルよりも高くするための回路である。
一方、本モータ制御装置10は、センサマグネット76(図3,図4(a)参照)と3つのホールIC素子78A、78B、78C(図1,図4(b)参照)とを含めて構成されている。
センサマグネット76は、図3に示されるように、シャフト20の軸方向他端側にシャフト20に対して同軸的且つ一体的に固定されている。このセンサマグネット76もまた永久磁石で、図4(a)に示されるように、その軸心周りに所定角度(例えば、60度)毎にN極の磁極76n1〜76n3とS極の磁極76s1〜76s3とが交互に位置する多極磁石とされており、その周囲に特定の磁界を形成する。
一方、ホールIC素子78A〜78Cは、センサマグネット76と対向するようにセンサマグネット76の軸心周りに20度毎に設けられており、各々の位置でセンサマグネット76の磁界を構成する磁力線を検出する。これらのホールIC素子78A〜78Cは各々が上述した速度制御演算部46へ接続されている。
また、本モータ制御装置10は、電流センサ82、電圧センサ84、温度センサ86等の各種のセンサを備えている。電流センサ82は、三相インバータ50に流れる電流の電流値を検出し、また、電圧センサ84は、三相インバータ50に印加される電圧を検出する。さらに、温度センサ86は、三相インバータ50等の温度を検出する。これらの電流センサ82、電圧センサ84、温度センサ86等の各種のセンサは、速度制御演算部46のCPU62へ接続されており、検出値に対応した信号はCPU62へ出力され、電流、電圧、温度が正常であるか否かを判定し、仮に各センサ82〜86が異常な電流、電圧、温度の何れかを検出した場合には、CPU62がモータ16を停止させるようになっている。
(モータアクチュエータ12の動作)
次に、上記構成からなるモータアクチュエータ12の動作について説明する。
本モータ制御装置10は、所謂「相補PWM制御」でモータ16の駆動制御を行なっている。相補PWM制御に関しては基本的に周知の技術であるので詳細な説明は省略して以下に簡単に説明する。
本モータ制御装置10では、空調装置のON/OFF若しくは風量切り替えのために操作スイッチ54が操作されると、操作スイッチ54から所定電圧の操作信号が速度指令回路42に入力される。
速度指令回路42に入力された操作信号は速度指令回路42で速度制御演算部46のCPU62にて比較等が行ないうる設定値としての速度指令信号に変換されたのち電源スタンバイ回路44を介して速度制御演算部46へ出力される。
速度制御演算部46に入力された速度指令信号と、別に速度制御演算部46にて生成された三角波やのこぎり波等の参照波の各々は、コンパレート回路での比較演算処理と同等の処理がなされ、更に、速度指令信号と参照波に基づいて操作指令信号レベルに応じたパルス幅を有するパルス信号としてのPWM信号が生成され、プリドライバ回路48へ出力される。
プリドライバ回路48では、昇圧回路52と共にPWM信号のレベル及びパルス幅に基づいて各MOSFET70A〜70C、72A〜72Cの各々をON/OFFしうる駆動信号としてのパルス状のスイッチング信号が生成され、このスイッチング信号が三相インバータ50の各MOSFET70A〜70C、72A〜72Cのゲートへ出力される。
上述したように、MOSFET70A〜70C、72A〜72Cの各々は入力されたスイッチング信号が「LOW」レベルであれば、OFF状態となって基本的にドレインからソースへの電源56からの電流を遮断し、「HIGH」レベルであれば、ON状態となって電源56からの電流がドレインからソースへ流れることを許容する。ここで、スイッチング信号は上記のPWM信号に基づいて生成されることで、MOSFET70A〜70Cの何れかとMOSFET72A〜72Cの何れかとが交互にON状態となり、これにより、通電波形が矩形波に整流された電流がコイル30A〜30Cに流れる。
このようにしてコイル30A〜30Cの周囲に所定の磁界が形成され、コイル30A〜30Cが形成する磁界とマグネット24が形成する磁界との相互作用によってマグネット24が回転し、更に、マグネット24と一体のシャフト20が回転する。
また、シャフト20が回転することでセンサマグネット76が共に回転する。上記のようにセンサマグネット76は多極磁石を形成しており、その周囲に特定の磁界を形成しているが、センサマグネット76が回転することで、センサマグネット76の周囲に対するセンサマグネット76の磁界が変動する。
センサマグネット76の周囲における磁界の変動は、センサマグネット76の周囲における特定位置での磁力線の強度変化となる。センサマグネット76が形成する磁界の磁力線は、センサマグネット76の周囲に配置されたホールIC素子78A〜78Cにより検出され、検出した磁力線の強度に応じた回転信号がホールIC素子78A〜78Cから速度制御演算部46に出力される。
このとき、図8(a)に示されるように、センサマグネット76の着磁にバラつきが無い(着磁ピッチが均一である)場合には、図8(b)のホールIC素子78A〜78Cから出力されるU,V,W相の各回転信号に含まれるセンサマグネット76の各磁極の周期情報Tn1〜Ts3(周期情報)に誤差を生じることが無い(図8(c)参照)。その一方で、図4(a)に示されるように、センサマグネット76の着磁にバラつきがある(着磁ピッチが不均一である)場合には、図4(b)のホールIC素子78A〜78Cから出力されるU,V,W相の各回転信号に含まれるセンサマグネット76の各磁極の周期情報Tn1〜Ts3(周期情報)に誤差En1〜Es3が生じる(図4(c)参照)。そこで、本実施形態では、このセンサマグネット76の着磁のバラつきに伴う誤差En1〜Es3の影響を排除するために、速度制御演算部46が次の処理を行う。
すなわち、速度制御演算部46は、図6に示されるように、モータ起動時からその後のモータ定常運転開始時までの間で回転数を保持して(例えば、ブラシレスモータ16の動作範囲が800rpm〜4000rpmの場合、なだらかに起動する0rpm〜800rpmの間(例えば、500rpm)でユーザに気付かれない期間だけ回転数を保持して)、ホールIC素子78A〜78Cから出力されるU,V,W相の各回転信号を検出する。また、このとき、このホールIC素子78A〜78Cの検出結果に基づいて、図4(c)に示すように、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Tw及びセンサマグネット76が一回転するときの各磁極76n1〜76s3の周期情報Tn1〜Ts3を各相について検出して記憶する。
なお、この周期情報Tu,Tv,Tw及び各相についての周期情報Tn1〜Ts3は、車両のイグニッションスイッチがオンの間だけRAM66に記憶され、イグニッションスイッチがオフとなった時点でリセット(消去)される。また、次回、イグニッションスイッチがオンとなり、上述のようにしてモータ16が起動し始めると、周期情報Tu,Tv,Tw及び各相についての周期情報Tn1〜Ts3の検出が行われ、再びRAM66に記憶される。
また、速度制御演算部46は、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Twを、センサマグネット76の磁極数(すなわち、磁極数6)で除することにより、図4(d)に示すように、センサマグネット76が一回転するときの各磁極の理想周期情報Tn1’〜Ts3’を各相について算出し、且つ、各相について、この各磁極の理想周期情報Tn1’〜Ts3’と上述のセンサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3との差を補正値Hn1〜Hs3として算出して記憶する。
つまり、センサマグネット76の着磁ピッチが不均一の場合、一定回転数でモータ16を回転させると、各磁極の周期情報Tn1〜Ts3は不均一となるが、センサマグネット76は円環状であるため、一回転分の周期情報Tu,Tv,Tw(磁極数分の周期情報Tn1〜Ts3の総和)は、図7に示されるように、均一となる。従って、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Twをセンサマグネット76の磁極数(すなわち、磁極数6)で除することにより、図4(d)に示すように、センサマグネット76の着磁にバラつきが無い場合(比較の対象となる周期情報は図8参照)と同様の周期情報Tn1’〜Ts3’(理想値)を得ることができる。そして、本実施形態では、この各磁極の理想周期情報Tn1’〜Ts3’と上述の各磁極の周期情報Tn1〜Ts3との差を補正値Hn1〜Hs3とし、これを記憶する。
一方、図6に示されるモータ定常運転開始時には、速度制御演算部46において、図5(a)に示されるように、ホールIC素子78A〜78Cから出力されるU,V,W相の各回転信号に含まれるセンサマグネット76の各磁極の周期情報Tn1〜Ts3(直前の周期情報)を、図5(b)に示されるように、上述の補正値Hn1〜Hs3で順次補正して、これを回転信号Su,Sv,Swとする。また、この回転信号Su,Sv,Swと上述した速度指令信号の各々をコンパレート回路での比較演算処理と同等の処理を行って偏差を取る。
また、速度制御演算部46は、この偏差に基づいたPWM信号(現在の通電タイミング)を生成し、プリドライバ回路48がこのPWM信号に基づいてMOSFET70A〜70C、72A〜72Cをスイッチング操作することで、シャフト20の回転数が補正される。また、上述したように、シャフト20はハウジング14の外側で空調装置のファンに連結されている。このため、このようにしてシャフト20が回転することでファンが回転し、これにより、空調装置から送風される。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、本実施形態では、モータ定常運転開始時にホールIC素子78A〜78Cから出力されるU,V,W相の各回転信号に含まれるセンサマグネット76の各磁極の周期情報Tn1〜Ts3(直前の周期情報)が補正値Hn1〜Hs3で補正され、この補正値で補正された回転信号Su,Sv,Swに基づいてプリドライバ回路48のPWM信号(現在の通電タイミング)が設定される。このため、仮に、図4(a)に示されるように、センサマグネット76の磁極が回転方向にバラついた状態とされても、このバラつきの影響を排除して、プリドライバ回路48のPWM信号を適切に設定することができる。これにより、モータ16のトルクむらを抑制でき、騒音を低減できる。また、センサマグネット76の磁極の着磁位置を更に一層厳格に設定する必要が無いので、コストアップも回避できる。
また、本実施形態では、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Tw及びセンサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3の検出から補正値Hn1〜Hs3の算出までの処理が、図6に示されるモータ起動時からその後のモータ定常運転開始時までの間のタイミングで行われる。すなわち、上記処理がイグニッションスイッチのオン毎(モータ制御装置10の起動毎)に行われる。従って、モータ制御装置10にEEPROM等の記憶装置を設けると共に、各モータ16の製造時にこの記憶装置にモータ16に設けられたセンサマグネット76の磁極の着磁位置を予め記憶させておく必要がない。このため、モータ制御装置10の記憶装置に、EEPROM等の一般に高価とされるものを用いる必要が無い。
また、本実施形態では、上述の補正値Hn1〜Hs3の算出までの処理が、モータ定常運転開始時までに行われる。このとき、モータ定常運転開始時に通電制御と併せて上述の補正値の算出を行う場合には、モータ制御装置10の速度制御演算部46への負担が大きくなり、この速度制御演算部46に処理速度の速い高価なものを用いる必要が生じる。ところが、本実施形態では、上述の補正値Hn1〜Hs3の算出までの処理が、モータ定常運転開始時までに行われるので、通電制御の処理量が少ない状態若しくは無い状態のときに上述の補正値Hn1〜Hs3の算出を行うことができる。従って、モータ制御装置10の速度制御演算部46(つまり制御手段)に、処理速度の速い高価なものを用いる必要が無くなる。
このように、本実施形態では、モータ制御装置10の記憶装置に、EEPROM等の一般に高価とされるものを用いる必要が無く、しかも、速度制御演算部46にも、処理速度の速い高価なものを用いる必要が無いので、これにより、コストアップの更なる回避を図ることが可能となる。
また、本実施形態によれば、上記以外にも、上述の補正値Hn1〜Hs3の算出までの処理を、モータ定常運転開始時までに行うことにより、次の作用及び効果を奏する。
つまり、センサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3をカウントするタイマ68は、カウント周期が固定である。このため、上述のように、モータ16の回転数が低いときにセンサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3を検出するようにすれば、各磁極の周期情報Tn1〜Ts3をカウントするタイマ68のカウント量を多くできる。従って、カウント量が多くなることにより、周期情報Tn1〜Ts3の演算時の丸め誤差を少なくでき、その精度も向上できる。
また、モータ16の回転数が低い方が、モータ16の駆動力(加振力)が弱い。このため、上述のように、このモータ16の回転数が低いときに補正値Hn1〜Hs3の算出の処理を行うようにすれば、乗員に対し補正前のトルクむらによる騒音を感じにくくすることができる。
また、本実施形態のように、モータ16を回転させないときに車両のバッテリ上りを防ぐために回路消費電流を極力少なくする電源スタンバイ回路44を備える(スタンバイモードを有する)システムの場合、回転指令情報と共に速度制御演算部46(マイコン)に電源供給し、プログラムを起動させる。このため、上述のように、モータ16の回転数が低いときに補正値Hn1〜Hs3の算出の処理を行うようにすれば、速度制御演算部46のROM64のソフトを組む際に、初期設定とモータ制御のルーチンの間に上述の補正値算出のルーチンを追加でき、ROM64のソフトの変更を最小限にできる。
また、本実施形態のように、車載空調装置用の場合には、ユーザが不快と感じないように、モータ16の回転数(印加電圧)の調整はなだらかに制御されるように構成されている。このため、上述のように、モータ16の回転数が低いときに補正値Hn1〜Hs3の算出の処理を行うようにすれば、なだらかに回転数を上昇させている間に上述の補正値Hn1〜Hs3の記憶を完了させることができ、ユーザに気づかれることを防止できる。これにより、ユーザに対し違和感を与えないようにすることができる。
(本実施形態の変形例)
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Tw及びセンサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3の検出から補正値Hn1〜Hs3の算出までの処理が1回だけ行われるように説明したが、この処理が複数回行われるようにしても良い。また、この複数の処理で得られた複数の補正値の平均値(例えば、最大値と最小値を除いた平均値、多数決により多数得られた値、最大値と最小値との範囲の中央値等)を算出し、この平均された補正値によって、ホールIC素子78A〜78Cから出力されるU,V,W相の各回転信号に含まれるセンサマグネット76の各磁極の周期情報Tn1〜Ts3(直前の周期情報)を補正し、この補正値で補正された周期情報に基づいてプリドライバ回路48のPWM信号(現在の通電タイミング)を設定するようにしても良い。このようにすれば、複数の補正値を得て、この複数の補正値を平均するので、補正値の算出精度を向上させることができる。従って、プリドライバ回路48のPWM信号もより適正化される。
また、上記実施形態において、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Tw及びセンサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3の検出が、モータ16の回転数(回転周期)又は印加電圧を一定にした状態で(回転数(回転周期)、出力電圧等が一定であることを監視しながら)行われるようにしても良い。このようにすれば、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Tw及びセンサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3を安定して検出することができる。特に、上述のように、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Tw及びセンサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3から補正値Hn1〜Hs3の算出までの処理を複数回行う場合には、回転数(回転周期)、印加電圧を一定にすることで、同一条件での平均処理を実現することができ、補正値の算出精度をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、補正前の周期情報Tn1〜Ts3からモータ16を駆動し、補正値Hn1〜Hs3を読むという手法を採用しているため、補正値Hn1〜Hs3の読み取り中はセンサマグネット76の着磁のバラつきの影響がある状態でモータ16を駆動させていることになる。このため、モータ16の回転数が低い状態で補正値Hn1〜Hs3を算出することによってセンサマグネット76の着磁のバラつきの影響を極力抑えられるものの、トルクむらの影響が若干残る可能性がある。そこで、その影響を消すために、モータ16の駆動力(加振力)の無い状態とするために、周期情報Tn1〜Ts3の読み取り直前にモータ16への通電をオフとし、モータ16が惰性で回転しているタイミングで周期情報Tn1〜Ts3を検出するようにしても良い。
このようにすれば、モータ16のトルクむらの影響を排除して、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Tw及びセンサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3の検出を行うことができる(磁極のバラつき情報を正確に検出できる)。これにより、補正値Hn1〜Hs3の算出精度がさらに向上する。また、このときに、モータ16が惰性で回転している間も、回転数(回転周期)、印加電圧等を監視し、一定状態での補正値Hn1〜Hs3の読み取りを行うようにすれば、補正値Hn1〜Hs3の算出精度がより向上する。
また、上記実施形態では、センサマグネット76の一回転分の周期情報Tu,Tv,Tw及びセンサマグネット76が一回転するときの各磁極の周期情報Tn1〜Ts3の検出から補正値Hn1〜Hs3の算出までの処理が、図6に示されるモータ起動時からその後のモータ定常運転開始時までの間のタイミングで行われるようにしたが、最初の一回転で(速度制御演算部46の負荷の少ない状態で)行われるようにしても良い。
本発明の一実施形態に係るモータ制御装置の構成の概略を示すブロック図である。 三相インバータの構成と周囲との関係の概略を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るモータ制御装置を適用したブラシレスモータアクチュエータの構成の概略を示す一部破断した正面断面図である。 (a)本発明の一実施形態に係るセンサマグネットの磁極の配置構成を示す図、(b)本発明の一実施形態に係るホールIC素子の配置構成を示す図、(c)本発明の一実施形態に係るセンサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報を示すタイムチャート、(d)センサマグネットが一回転するときの各磁極の理想周期情報を示すタイムチャートである。 (a)本発明の一実施形態に係るホールIC素子から出力されるU,V,W相の各回転信号に含まれるセンサマグネットの各磁極の周期情報を示すタイムチャート、(b)センサマグネットの各磁極の周期情報を補正値で補正して得られた回転信号を示すタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係るブラシレスモータの回転数と経過時間との関係を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るセンサマグネットの周期情報(3周期分)を示すタイムチャートである。 (a)理想とされるセンサマグネットの磁極の配置構成を示す図、(b)ホールIC素子の配置構成を示す図、(c)理想とされるセンサマグネットの一回転分の周期情報及びセンサマグネットが一回転するときの各磁極の周期情報を示すタイムチャートである。
符号の説明
10…モータ制御装置、12…モータアクチュエータ、14…ハウジング、16…ブラシレスモータ、18…制御基板、20…シャフト、22…ロータ、24…マグネット、26…コア、28…ステータ、30A,30B,30C…コイル(巻線)、34…筒部、36…支持部、38…軸受、42…速度指令回路、44…電源スタンバイ回路、46…速度制御演算部(制御手段)、48…プリドライバ回路(通電回路)、50…三相インバータ(通電回路)、52…昇圧回路、54…操作スイッチ、56…電源、68…タイマ、70A,70B,70C,72A,72B,72C…電界効果トランジスタ、74…回転検出装置、76…センサマグネット、76n1〜76s3…磁極、78A,78B,78C…ホールIC素子(回転センサ)、82…電流センサ、84…電圧センサ、86…温度センサ。

Claims (4)

  1. ブラシレスモータが有する複数相の巻線の各々を所定の通電タイミングで通電する通電回路と、
    前記複数の巻線が形成する磁界で回転する前記ブラシレスモータのロータの回転位置を検出すべく前記ロータと一体的に回転すると共にその回転方向に複数の位置検出用の磁極を有するセンサマグネットと、
    前記センサマグネットと対向して配置され、前記センサマグネットの回転に伴う磁界の変化を検出する回転センサと、
    モータ起動時からその後のモータ定常運転開始時までの間のタイミングで、前記回転センサの検出結果に基づいて前記センサマグネットの一回転分の周期情報及び前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報を検出すると共に、前記センサマグネットの一回転分の周期情報を前記センサマグネットの磁極数で除することにより前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の理想周期情報を算出し、且つ、前記各磁極の理想周期情報と前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報との差を補正値として算出して記憶し、モータ定常運転開始時には前記回転センサから得られる前記センサマグネットの各磁極の周期情報を前記補正値で補正して前記補正値で補正された周期情報に基づいて前記通電回路の通電タイミングを設定する制御手段と、
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記センサマグネットの一回転分の周期情報及び前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報の検出から前記補正値の算出までの処理を複数回行い、該複数の処理で得られた複数の補正値の平均値で前記回転センサから得られる前記センサマグネットの各磁極の周期情報を補正して前記補正値で補正された周期情報に基づいて前記通電回路の通電タイミングを設定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記ブラシレスモータの回転数又は印加電圧を一定にした状態で、前記回転センサの検出結果に基づいて前記センサマグネットの一回転分の周期情報及び前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記ブラシレスモータの通電をオフ状態とし、前記ブラシレスモータが惰性で回転しているときに、前記回転センサの検出結果に基づいて前記センサマグネットの一回転分の周期情報及び前記センサマグネットが一回転するときの前記各磁極の周期情報を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置。
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