JP2005110363A - ブラシレスモータの駆動制御装置及び駆動制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ブラシレスモータの回転位置を検知するセンサの位置ずれがあっても駆動回路によるPWM駆動開始タイミングを適正な状態に容易に補正でき、装置の信頼性及び性能の維持を図れるブラシレスモータの駆動制御装置及び駆動制御方法を提供する
【解決手段】 コントローラ7内には、予め計測しておいた回転位置検出センサ71の正規位置からの位置ずれ量をメモリに記憶した位置ずれ量記憶手段76と、これからの情報をもとに回転位置検出センサ71により実際に検出された回転位置信号のずれを補正する回転位置信号補正手段75が設けられ、これにより補正された回転位置信号が目標回転数演算手段73に入力され、駆動回路72のPWM駆動開始タイミングを制御するようになされている。
【選択図】図3
【解決手段】 コントローラ7内には、予め計測しておいた回転位置検出センサ71の正規位置からの位置ずれ量をメモリに記憶した位置ずれ量記憶手段76と、これからの情報をもとに回転位置検出センサ71により実際に検出された回転位置信号のずれを補正する回転位置信号補正手段75が設けられ、これにより補正された回転位置信号が目標回転数演算手段73に入力され、駆動回路72のPWM駆動開始タイミングを制御するようになされている。
【選択図】図3
Description
この発明は、油圧式パワーステアリング装置等に用いられるブラシレスモータの駆動制御装置及び駆動制御方法に関する。
油圧式パワーステアリング装置では、油圧ポンプをブラシレスモータにより駆動し、車速、あるいは舵角速度等の車両走行条件に応じた油圧によって所要のアシスト力を得ている電動ポンプ式のものがある。この種の油圧式パワーステアリング装置では、車速或いは舵角速度と目標とするモータの回転数との関係を予めメモリに記憶しておく。そして、モータ回転位置検出センサを介してモータの回転を検出し、検出した実際の回転数とメモリの目標回転数との偏差を求め、偏差が常に所定値以下になるようにモータの回転数を制御し、必要なアシスト力を得るようにしている。
ところで、ブラシレスモータを駆動する場合は、実際にはモータの回転位置を検知するセンサ、例えば、ホール素子からなる3個のセンサデバイスからの出力に基づいてPWM駆動を行う駆動回路のパワートランジスタの駆動開始タイミングを制御するため、上記センサを構成する3個のホール素子が120°づつ均等な間隔で配置されていない場合は、駆動回路のパワートランジスタの駆動開始タイミングがずれることになる。
この結果、ブラシレスモータの回転数が規定の回転数に達しないという問題を生じると共に、駆動回路が短絡されパワートランジスタが破壊する恐れがある。
このため、工場における装置の検査時等では、予めブラシレスモータのロータ位置を検出するセンサをある適切な位置に配置してモータを一定時間運転させその回転数を別途の検出装置で検出させると共に、この検出状況とこのときのモータ電流等をモニターするようにしてセンサ位置の調整を行っているが、多くの調整工数を必要としかつ別途の回転数検出装置が必要になるため装置のコストが上昇するという問題があった。
この結果、ブラシレスモータの回転数が規定の回転数に達しないという問題を生じると共に、駆動回路が短絡されパワートランジスタが破壊する恐れがある。
このため、工場における装置の検査時等では、予めブラシレスモータのロータ位置を検出するセンサをある適切な位置に配置してモータを一定時間運転させその回転数を別途の検出装置で検出させると共に、この検出状況とこのときのモータ電流等をモニターするようにしてセンサ位置の調整を行っているが、多くの調整工数を必要としかつ別途の回転数検出装置が必要になるため装置のコストが上昇するという問題があった。
この発明は、上記のような点に鑑み、ブラシレスモータの回転位置を検知するセンサの位置ずれがあっても駆動回路によるPWM駆動開始タイミングを適正な状態に容易に補正でき、装置の信頼性及び性能の維持を図れるブラシレスモータの駆動制御装置及び駆動制御方法を提供することを目的とする。
この発明は、目標モータ回転数と実際の回転数との偏差に応じてPWM駆動を行う駆動回路によりブラシレスモータの回転数を制御すると共に、上記ブラシレスモータの回転位置を検出する回転位置検出センサの回転位置信号に基づき、上記駆動回路のPWM駆動開始タイミングを制御するブラシレスモータの駆動制御装置において、予め計測された回転位置検出センサの正規位置からの位置ずれ量を記憶する位置ずれ量記憶手段と、この位置ずれ量記憶手段に記憶された位置ずれ量に応じて上記回転位置検出センサの回転位置信号を補正する回転位置信号補正手段とを備えている。
この発明によれば、回転位置検出センサの取り付け誤差等による回転位置信号のずれがあっても駆動回路によるPWM駆動開始タイミングを適正な状態に補正し、所望のモータ出力特性を得ることができると共に、駆動回路を構成するパワートランジスタの短絡破壊を防止することができ、装置の信頼性及び性能の維持を図ることができる。
実施の形態
図1はこの発明を適用した電動ポンプ油圧式パワーステアリング装置の構成を示す図であり、図中において、ステアリングギヤ1は、図示しない自動車等の車両の左、右操舵輪にナックルアームを介して連結されるタイロッド2が設けられている。このステアリングギヤ1は、周知のように舵取りハンドル3の舵取り操作がステアリングシャフト4により伝達されることにより油圧流路を切換える流路切換弁と、舵取り操作をタイロッド2側に伝達する伝達部と、左、右室のいずれかに油圧を導入することで舵取り操作に応じたアシスト力を発生させるパワーシリンダを備えている。
また、オイルポンプ部10は電動モータにより駆動されてステアリングギヤ1に油圧配管9を介して圧油を送るものであり、オイルポンプ5とこれを駆動する電動モータであるDCブラシレスモータ6と、ポンプ5の周囲を覆うケーシングによるオイルタンク8、さらにこの電動モータを最適に制御するコントローラ7によって構成される。
図1はこの発明を適用した電動ポンプ油圧式パワーステアリング装置の構成を示す図であり、図中において、ステアリングギヤ1は、図示しない自動車等の車両の左、右操舵輪にナックルアームを介して連結されるタイロッド2が設けられている。このステアリングギヤ1は、周知のように舵取りハンドル3の舵取り操作がステアリングシャフト4により伝達されることにより油圧流路を切換える流路切換弁と、舵取り操作をタイロッド2側に伝達する伝達部と、左、右室のいずれかに油圧を導入することで舵取り操作に応じたアシスト力を発生させるパワーシリンダを備えている。
また、オイルポンプ部10は電動モータにより駆動されてステアリングギヤ1に油圧配管9を介して圧油を送るものであり、オイルポンプ5とこれを駆動する電動モータであるDCブラシレスモータ6と、ポンプ5の周囲を覆うケーシングによるオイルタンク8、さらにこの電動モータを最適に制御するコントローラ7によって構成される。
また、図2は、ブラシレスモータ6及びブラシレスモータをPWM駆動する駆動回路の一例を示す図であり、ブラシレスモータ6をPWM駆動する場合、6個のトランジスタQ1〜Q6のうち、上段のパワートランジスタQ1〜Q3の中から任意のトランジスタを選択してオンすると同時に、下段のパワートランジスタQ4〜Q6の中からも任意のトランジスタを選択してオンするような動作を順次繰り返して、ブラシレスモータ6内の各電機子コイルの通電と通電方向の変化を行い、これによりブラシレスモータ6の図示しないロータを所定の回転速度で回転させる。
なお、各トランジスタをオンさせる場合、上段の例えばトランジスタQ1とこれに直列接続される下段のトランジスタQ4とを同時にオンすると、トランジスタQ1,Q4がショートして破壊するため、互いに直列接続され対となるトランジスタは同時にオンしないように制御する必要がある。
なお、各トランジスタをオンさせる場合、上段の例えばトランジスタQ1とこれに直列接続される下段のトランジスタQ4とを同時にオンすると、トランジスタQ1,Q4がショートして破壊するため、互いに直列接続され対となるトランジスタは同時にオンしないように制御する必要がある。
さらに、図3は、前述のブラシレスモータ6の駆動制御を行うコントローラ7の制御ブロック図である。
このブラシレスモータ6は同図に示すように3相モータであり、図2に示した6個のパワートランジスタQ1〜Q6からなる駆動回路72によりPWM駆動される。
そして、ブラシレスモータ6のロータ回転位置は回転位置検出センサ71により検出される。この回転位置検出センサ71は後述の図4に示すようにようにコントローラ7の基板上に互いに120゜毎の間隔で配置される3個のホール素子H1〜H3からなり、ロータ61とは非接触となっている。
このブラシレスモータ6は同図に示すように3相モータであり、図2に示した6個のパワートランジスタQ1〜Q6からなる駆動回路72によりPWM駆動される。
そして、ブラシレスモータ6のロータ回転位置は回転位置検出センサ71により検出される。この回転位置検出センサ71は後述の図4に示すようにようにコントローラ7の基板上に互いに120゜毎の間隔で配置される3個のホール素子H1〜H3からなり、ロータ61とは非接触となっている。
この回転位置検出センサ71からの回転位置信号は、回転数演算手段74に入力され、この信号を基に回転数が演算される。回転数演算手段74の出力は駆動回路72を制御する目標回転数演算手段73に入力される。
この目標回転数演算手段73は、車両の舵取り操作に伴う舵角及び舵角速度を検出する舵角センサ11と車速を検出する車速センサ12の信号に基づき、予めメモリに記憶された目標とするモータの回転数と、目標回転数演算手段73から入力された実際の回転数との偏差を求め、偏差が常に所定値以下になるようにモータの回転数を制御し、必要なアシスト力を得るように駆動回路72のPWM駆動を行っている。
なお、このこの目標回転数演算手段73は、例えば、特開2001−103776号公報に示されるように、モータの実際の回転数をフィードバックして目標回転数との回転偏差に基づき、比例制御と積分制御により制御電圧を設定し、これにより駆動回路のPWM駆動を制御し、モータの回転数を制御するように構成できる。
この目標回転数演算手段73は、車両の舵取り操作に伴う舵角及び舵角速度を検出する舵角センサ11と車速を検出する車速センサ12の信号に基づき、予めメモリに記憶された目標とするモータの回転数と、目標回転数演算手段73から入力された実際の回転数との偏差を求め、偏差が常に所定値以下になるようにモータの回転数を制御し、必要なアシスト力を得るように駆動回路72のPWM駆動を行っている。
なお、このこの目標回転数演算手段73は、例えば、特開2001−103776号公報に示されるように、モータの実際の回転数をフィードバックして目標回転数との回転偏差に基づき、比例制御と積分制御により制御電圧を設定し、これにより駆動回路のPWM駆動を制御し、モータの回転数を制御するように構成できる。
さらにこれに加え、コントローラ7内には、予め計測しておいた回転位置検出センサ71の正規位置からの位置ずれ量をメモリに記憶した位置ずれ量記憶手段76と、これからの情報をもとに回転位置検出センサ71により実際に検出された回転位置信号のずれを補正する回転位置信号補正手段75が設けられ、後述するように、これにより補正された回転位置信号が目標回転数演算手段73に入力され、駆動回路72のPWM駆動開始タイミングを制御するようになされている。
なお、回転位置検出センサ71の位置ずれ量は、回転位置検出センサ71を構成するよう取り付け基板上に取り付けられたホール素子と、その取り付け基板が固定されたコントローラに対し、モータのロータの基準位置からの角度を回転方向にステップ的(例えば0.1°毎)に回転させ、ロータ磁極の切換わり位置(例えばS→N)がホール素子上を通過する際のホール素子出力変化を検出し、このときの基準位置からの角度を計測することにより求めることができる。これを複数の他のホール素子についても同様に行い、位置ずれ量の計測を行う。
また、回転位置検出センサ71の位置ずれ量には、これを構成するホール素子の取り付け基板上の取り付け誤差、その取り付け基板のコントローラ7上への組み付け誤差、そのコントローラ7とブラシレスモータ6のロータ及び位置検出のための磁石位置との組み付け誤差の一部あるいはすべてが含まれる。
また、センサ位置ずれ量記憶手段76としては、マイクロコンピュータ上のフラッシュメモリ、あるいはEEPROMを用いることにより、各コントローラ7ごとに補正を行うことが容易となる。
また、回転位置検出センサ71の位置ずれ量には、これを構成するホール素子の取り付け基板上の取り付け誤差、その取り付け基板のコントローラ7上への組み付け誤差、そのコントローラ7とブラシレスモータ6のロータ及び位置検出のための磁石位置との組み付け誤差の一部あるいはすべてが含まれる。
また、センサ位置ずれ量記憶手段76としては、マイクロコンピュータ上のフラッシュメモリ、あるいはEEPROMを用いることにより、各コントローラ7ごとに補正を行うことが容易となる。
次に、図4の制御フローを用いてコントローラ7の制御動作について説明する。目標回転数演算手段73は、ステップ101、102において舵角センサ11から舵角速度、車速センサ12から車速情報を読み込み目標回転数を演算し、ステップ103において回転数演算手段74が回転位置センサ71の出力信号から実際の回転数を演算する。そしてステップ104において目標回転数演算手段73は目標回転数と実回転数を比較し、両者の差が所定値より大きい場合にはステップ105においてその偏差に応じてPWM駆動量を変更する。一方、回転位置信号補正手段75は、ステップ106において回転位置センサ71の出力信号と位置ずれ量記憶手段76に記憶してある位置ずれ量から位置センサ71の出力信号のずれ量を補正し、補正された回転位置信号により適正なPWM駆動開始タイミングを演算する。最後にステップ107において、変更されたPWM駆動量及びPWM駆動開始タイミングに基づきPWM駆動制御を実行する。
さらに、図5〜図9によりコントローラ7によるPWM駆動開始タイミングの補正動作の一例について説明する。
図5は、ブラシレスモータ6の出力軸方向から、ロータの磁極位置と回転位置検出センサ71との位置関係を示した図である。回転位置検出センサ71を構成する3つのホール素子H1〜H3は、互いに電気角120゜(機械角40°)毎の間隔で同心円状に配置され、NS極3対の磁石が配置されたロータ61がCCW(反時計回り)方向に回転するとき、ホール素子H1〜H3上をNS極が切換わる時にホール素子出力が変化する。そのときの出力変化を図6に示す。
そして、3相ブラシレスモータ6はこの3つのホール素子出力に基づいて所定のタイミングで駆動される。ホール素子H1立上りから、ホール素子H3立下りを例に、対応するV相PWM駆動開始タイミングについて説明する。
ホール素子H1立上りエッジからH3立下りエッジ間(電気角60°)に計測した時間Tから、次の30°周期(T/2)を求める。この位置を角度基準位置とする。(図7)
実際のPWM駆動開始位置は、出力特性が最適となるように所定のオフセット進角量(XMTR_KDT)だけ進角させている。したがって、H3立下りからPWM駆動開始位置までの時間Tpwmは
Tpwm = T/2 − XMTR_KDT
となる。
図5は、ブラシレスモータ6の出力軸方向から、ロータの磁極位置と回転位置検出センサ71との位置関係を示した図である。回転位置検出センサ71を構成する3つのホール素子H1〜H3は、互いに電気角120゜(機械角40°)毎の間隔で同心円状に配置され、NS極3対の磁石が配置されたロータ61がCCW(反時計回り)方向に回転するとき、ホール素子H1〜H3上をNS極が切換わる時にホール素子出力が変化する。そのときの出力変化を図6に示す。
そして、3相ブラシレスモータ6はこの3つのホール素子出力に基づいて所定のタイミングで駆動される。ホール素子H1立上りから、ホール素子H3立下りを例に、対応するV相PWM駆動開始タイミングについて説明する。
ホール素子H1立上りエッジからH3立下りエッジ間(電気角60°)に計測した時間Tから、次の30°周期(T/2)を求める。この位置を角度基準位置とする。(図7)
実際のPWM駆動開始位置は、出力特性が最適となるように所定のオフセット進角量(XMTR_KDT)だけ進角させている。したがって、H3立下りからPWM駆動開始位置までの時間Tpwmは
Tpwm = T/2 − XMTR_KDT
となる。
ここで、ホール素子H1の正規立上り位置に対し進角側に3°(電気角)、H3立下り位置に対し遅角側に3°(電気角)ずれた場合を想定する。(図8)
ホール素子H1立上りエッジからH3立下りエッジ間(電気角60°)に計測した時間Txxから、次の30°周期(Txx/2)を求める。このとき計測したTxxはホール位置ずれにより電気角66°分の時間となっているため、角度基準位置は図7のとおりH3立下りエッジから33°の位置となる。さらに、H3立下りエッジは正規の位置から3°遅れているため、全体としては6°遅延することになる。
この発明においては、前述したように回転位置検出センサ71を構成するホール素子の正規位置からの角度位置ずれ量を各コントローラ7の位置ずれ量記憶手段76に記憶しておき、実際の駆動制御時に回転位置信号補正手段75によりその位置ずれ量を補正して、補正された回転位置信号を目標回転数演算手段73に入力し、駆動回路72のPWM駆動開始タイミングを制御するようになされている。
ホール素子H1立上りエッジからH3立下りエッジ間(電気角60°)に計測した時間Txxから、次の30°周期(Txx/2)を求める。このとき計測したTxxはホール位置ずれにより電気角66°分の時間となっているため、角度基準位置は図7のとおりH3立下りエッジから33°の位置となる。さらに、H3立下りエッジは正規の位置から3°遅れているため、全体としては6°遅延することになる。
この発明においては、前述したように回転位置検出センサ71を構成するホール素子の正規位置からの角度位置ずれ量を各コントローラ7の位置ずれ量記憶手段76に記憶しておき、実際の駆動制御時に回転位置信号補正手段75によりその位置ずれ量を補正して、補正された回転位置信号を目標回転数演算手段73に入力し、駆動回路72のPWM駆動開始タイミングを制御するようになされている。
以下に、各ホール素子H1,H2,H3の位置ずれ量をθnとして、ホール素子H3立下りからPWM駆動開始位置までの時間Tpwmに対する補正について説明する。(図9)
各ホール素子調整値をθn(°)とすると計測されたエッジ期間Txxは各ホール素子の位置ずれ量を含むため、下記となる。
Txx = T − T×θ1/60°+ T×θ3/60°・・・・・式(1)
= T × (60+θ3−θ1)/60
したがって、正規の電気角60°分の周期Tは
T = Txx × 60/(60+θ3−θ1)
また、H3立下り位置の補正量を考慮した「H3立下りからPWM駆動開始位置までの時間Tpwm」は、オフセット進角量をTKDTとすると、
Tpwm = T/2 − TKDT − T×θ3/60°・・・・・式(2)
となる。
各ホール素子調整値をθn(°)とすると計測されたエッジ期間Txxは各ホール素子の位置ずれ量を含むため、下記となる。
Txx = T − T×θ1/60°+ T×θ3/60°・・・・・式(1)
= T × (60+θ3−θ1)/60
したがって、正規の電気角60°分の周期Tは
T = Txx × 60/(60+θ3−θ1)
また、H3立下り位置の補正量を考慮した「H3立下りからPWM駆動開始位置までの時間Tpwm」は、オフセット進角量をTKDTとすると、
Tpwm = T/2 − TKDT − T×θ3/60°・・・・・式(2)
となる。
このように各ホール素子の位置ずれ量に応じてPWM駆動タイミングを制御することにより、例えば、図10のブラシレスモータの負荷トルクに対する回転速度の特性(N−T特性)に示すように、回転位置検出センサが進角方向に機械角で1°ずれた場合の特性Aや遅角方向に機械角で1°ずれた場合の特性Bを補正し、モータの出力特性を回転位置検出センサの位置ずれがない場合の最適な特性Cに設定することができる。
この発明はブラシレスモータの駆動制御及びブラシレスモータを用いた油圧式パワーステアリングに用いることができる。
6 ブラシレスモータ
7 コントローラ
71 回転位置検出センサ
72 駆動回路
73 目標回転数演算手段
74 回転数演算手段
75 回転位置信号補正手段
76 位置ずれ量記憶手段
Q1〜Q6 パワートランジスタ
H1〜H3 ホール素子
7 コントローラ
71 回転位置検出センサ
72 駆動回路
73 目標回転数演算手段
74 回転数演算手段
75 回転位置信号補正手段
76 位置ずれ量記憶手段
Q1〜Q6 パワートランジスタ
H1〜H3 ホール素子
Claims (7)
- 目標モータ回転数と実際の回転数との偏差に応じてPWM駆動を行う駆動回路によりブラシレスモータの回転数を制御すると共に、上記ブラシレスモータの回転位置を検出する回転位置検出センサの回転位置信号に基づき、上記駆動回路のPWM駆動開始タイミングを制御するブラシレスモータの駆動制御装置において、
予め計測された回転位置検出センサの正規位置からの位置ずれ量を記憶する位置ずれ量記憶手段と、
この位置ずれ量記憶手段に記憶された位置ずれ量に応じて上記回転位置検出センサの回転位置信号を補正する回転位置信号補正手段とを
備えたブラシレスモータの駆動制御装置。 - 上記位置ずれ量記憶手段は、マイクロコンピュータ上のフラッシュメモリまたはEEPROMであることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータの駆動制御装置。
- 上記回転位置検出センサは複数のホール素子で構成され、上記位置ずれ量は、これらのホール素子の取り付け基板上の取り付け誤差、その取り付け基板のコントローラ上への組み付け誤差、そのコントローラとロータ及び位置検出のための磁石位置との組み付け誤差のいずれかを含むことを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータの駆動制御装置。
- 車両の車速と舵角及び舵角度速度とに基づき目標モータ回転数を演算し、実際の回転数との偏差が所定値以下になるように上記駆動回路の制御を行う目標回転数演算手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータの駆動制御装置。
- 上記目標回転数演算手段は、上記駆動回路を構成するパワートランジスタの駆動開始タイミングを制御することを特徴とする請求項4記載のブラシレスモータの駆動制御装置。
- 上記ブラシレスモータは、油圧式パワーステアリング装置の油圧ポンプを駆動することを特徴とする請求項4記載のブラシレスモータの駆動制御装置。
- 目標モータ回転数と実際の回転数との偏差に応じてPWM駆動を行う駆動回路によりブラシレスモータの回転数を制御すると共に、上記ブラシレスモータの回転位置を検出する回転位置検出センサの回転位置信号に基づき、上記駆動回路によるPWM駆動開始タイミングを制御するブラシレスモータの駆動制御方法において、
予め計測された回転位置検出センサの正規位置からの位置ずれ量を記憶し、この記憶された位置ずれ量に応じて上記回転位置検出センサの回転位置信号を補正するようにしたことを特徴とするブラシレスモータの駆動制御方法。
Priority Applications (2)
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