JP4001707B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造技術に係り、特に、DRAM型の記憶素子を有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
DRAMは、1トランジスタ、1キャパシタで構成できる半導体記憶装置であり、従来より高密度・高集積化された半導体記憶装置を製造するための構造や製造方法が種々検討されている。特に、DRAMにおけるキャパシタの構造は高集積化に多大な影響を与えるため、如何にして装置の高集積化を阻害せずに所望の蓄積容量を確保するかが重要である。
【0003】
高集積化を図るためにはメモリセル面積を縮小することが不可欠であり、キャパシタの形成される面積をも小さくする必要がある。そこで、柱状やシリンダ状のキャパシタ構造を採用することにより高さ方向にキャパシタの表面積を広げ、キャパシタが形成される領域の面積を増加することなく所望の蓄積容量を確保することが提案されている。その一方、キャパシタの高さが増加すると周辺回路領域とメモリセル領域との間の段差、いわゆるグローバル段差が顕著となるため、焦点深度の問題から微細なリソグラフィーが困難となり、或いは、配線の信頼性が損なわれるなどの問題がある。
【0004】
かかる背景において、柱状やシリンダ状のキャパシタ構造を採用しつつグローバル段差を軽減しうる半導体装置及びその製造方法が提案されている。以下に、グローバル段差を軽減する従来の半導体装置の製造方法について図30乃至図33を用いて説明する。
【0005】
まず、シリコン基板100上に、通常のMOSトランジスタの製造方法と同様にして、ゲート電極102及びソース/ドレイン拡散層104、106を有するメモリセルトランジスタと、ゲート電極108及びソース/ドレイン拡散層110を有する周辺回路用トランジスタを形成する。
【0006】
次いで、メモリセルトランジスタ及び周辺回路用トランジスタを覆う層間絶縁膜118上に、プラグ112を介してソース/ドレイン拡散層104に電気的に接続されたビット線114と、ソース/ドレイン拡散層110に電気的に接続された配線層116とを形成する。なお、図示する断面にはビット線114は現れないため、ビット線114は点線で示している。
【0007】
次いで、ビット線114及び配線層116が形成された層間絶縁膜118上に、層間絶縁膜120を形成する。
【0008】
次いで、層間絶縁膜120、118に、プラグ122を介してソース/ドレイン拡散層106に電気的に接続されたプラグ124を埋め込む(図30(a))。
【0009】
次いで、プラグ124が埋め込まれた層間絶縁膜120上に、例えばCVD法により、例えばシリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ膜126と、例えばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜128と、例えばアモルファスシリコン膜よりなるハードマスク130とを形成する(図30(b))。
【0010】
次いで、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術によりハードマスク130、層間絶縁膜128、エッチングストッパ膜126をパターニングし、プラグ124に達する開口部132を形成する(図31(a))。
【0011】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えばRu(ルテニウム)膜やSRO(SrRuO3)膜などよりなる導電膜134と、例えばシリコン酸化膜又はレジストからなる内側保護膜136を堆積する(図31(b))。
【0012】
次いで、例えばCMP法やドライエッチング法により、層間絶縁膜128が露出するまで導電膜134、内側保護膜136及びハードマスク130の表面を均一に後退させる。こうして、開口部132内に、導電膜134よりなるシリンダ状の蓄積電極138を形成する(図32(a))。
【0013】
次いで、通常のリソグラフィー技術により、周辺回路領域を覆いメモリセル領域を露出するフォトレジスト膜140を形成する。
【0014】
次いで、フォトレジスト膜140をマスクとし、エッチングストッパ膜126をストッパとして、層間絶縁膜128及び内側保護膜136を等方性エッチングし、メモリセル領域の層間絶縁膜128及び内側保護膜136を選択的に除去する。これにより、蓄積電極138の内表面及び外表面が露出される(図32(b))。
【0015】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えばTa25やBST膜などよりなる誘電体膜を堆積し、これら誘電体膜よりなり蓄積電極138を覆うキャパシタ誘電体膜142を形成する。
【0016】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えばRu膜やSRO膜よりなる導電膜を堆積してパターニングし、この導電膜よりなりキャパシタ誘電体膜142を介して蓄積電極138を覆うプレート電極144を形成する(図33(a))。
【0017】
こうして、蓄積電極138、キャパシタ誘電体膜142、プレート電極144を有し、メモリセルトランジスタのソース/ドレイン拡散層106に電気的に接続されたキャパシタを形成する。
【0018】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えばシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜146を形成する。
【0019】
次いで、必要に応じて、配線層116に接続された配線層148を形成する(図33(b))。
【0020】
こうして、1トランジスタ、1キャパシタによりメモリセルが構成されたDRAMが製造されていた。
【0021】
このように、図30乃至図33に示す半導体装置の製造方法では、層間絶縁膜128に形成された開口部132を利用することにより層間絶縁膜128と高さがほぼ等しい蓄積電極138を形成し、周辺回路領域の層間絶縁膜128をそのまま残存させるので、メモリセル領域と周辺回路領域とにおけるグローバル段差を大幅に軽減することができる。したがって、層間絶縁膜146上に配線層を形成する場合においても微細なリソグラフィーが容易であり、また、配線の信頼性を高めることができる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半導体装置の製造方法では、メモリセル領域の層間絶縁膜128を選択的に除去する過程において、周辺回路領域を覆うフォトレジスト膜140を形成するためのリソグラフィー工程が必要があり、製造工程数の増加、ひいては製造コストの増加を避けることができなかった。
【0023】
本発明の目的は、製造工程を複雑にすることなく、グローバル段差を緩和しつつ所望のキャパシタ容量を確保しうる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明は、層間絶縁膜に形成した開口部内に導電膜を堆積し、その導電膜により蓄積電極を形成する半導体装置の製造方法において、開口部内に蓄積電極を形成した後、蓄積電極と層間絶縁膜との界面から層間絶縁膜を基板の表面に対して水平方向にエッチングすることにより、メモリセル領域の層間絶縁膜を選択的に除去することを主たる特徴としている。
【0025】
以下、層間絶縁膜58にプラグ62が埋め込まれてなる下地構造上にプラグ62に電気的に接続された蓄積電極80を形成する場合を例にして、本発明の原理を図1を用いて説明する。
【0026】
まず、プラグ62が埋め込まれた層間絶縁膜58上に、エッチングストッパ膜68と、層間絶縁膜70とを形成する。
【0027】
次いで、蓄積電極80の形成予定領域の層間絶縁膜70に、エッチングストッパ膜68に達する開口部74を形成する(図1(a))。
【0028】
次いで、開口部74の側壁部に、選択除去膜76を形成する(図1(b))。なお、選択除去膜76は、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、後に形成する密着層78及び蓄積電極80に対して選択的に除去しうる材料により構成する。
【0029】
次いで、開口部74の内壁及び底部に沿って密着層78及び蓄積電極80を形成する。こうして、シリンダ状の蓄積電極80を形成する(図1(c))。なお、蓄積電極80は開口部74内を埋め込むように形成し、柱状の蓄積電極80としてもよい。
【0030】
次いで、選択除去膜76を、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、密着層78及び蓄積電極80に対して選択的に除去し、密着層78と層間絶縁膜70との間に間隙84を形成する(図1(d))。
【0031】
次いで、ウェットエッチングにより、エッチングストッパ膜68をストッパとして層間絶縁膜70をエッチングする。
【0032】
このとき、エッチング液は間隙84内に染み込み、基板表面に対して水平方向にも層間絶縁膜70のエッチングが進行する。また、メモリセル領域内に形成されている層間絶縁膜70は周辺回路領域と比較して極めて狭い領域に存在している。したがって、メモリセル領域の層間絶縁膜70は、周辺回路領域の層間絶縁膜70の厚さの減少を小さく抑えつつ、選択的に除去することができる。
【0033】
したがって、本発明によれば、層間絶縁膜70のエッチングに先立ち、層間絶縁膜70の側壁部分に間隙84を形成しておくことで、周辺回路領域を覆うフォトレジスト膜を形成することなく、メモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的に除去することができる。
【0034】
また、層間絶縁膜58やエッチングストッパ膜68に対して密着性に優れた材料よりなる密着層78を蓄積電極80に接して設けることにより、蓄積電極80が層間絶縁膜58やエッチングストッパ膜68に対して密着性が悪い場合であっても、層間絶縁膜70をウェットエッチングする際にエッチング液がエッチングストッパ膜68よりも下層に染み込みメモリセルトランジスタ等にダメージを与えることを防止することができる。
【0035】
また、このようにしてメモリセル領域の層間絶縁膜70を除去することから、本発明による半導体装置は、周辺回路領域の層間絶縁膜70の側壁の形状が、蓄積電極80の側壁の外周形状を反映した部分を含むという特徴を有することとなる。
【0036】
なお、選択除去膜76を形成する代わりに、層間絶縁膜70に対して密着性に劣る膜(低密着性層)を形成してもよい。選択除去膜76の代わりに低密着性層を形成すると、層間絶縁膜70の側壁部分に間隙84を形成せずとも層間絶縁膜70と低密着性層との間にエッチング液が染み込むため、上記と同様の効果を得ることができる。また、層間絶縁膜70の側壁部分に、エッチング液が染み込むように所定の表面処理を行い、層間絶縁膜70の側壁部分に低密着性層を形成してもよい。
【0037】
選択除去膜76としては、層間絶縁膜70がシリコン酸化膜の場合、例えば、アモルファスシリコン膜や、多結晶シリコン膜、Al23(アルミナ)膜、Al(アルミニウム)膜、Al/Cu膜、Ti(チタン)膜、W(タングステン)膜、BPSG(Boro-Phospho-Silicate Glass)膜、Cu(銅)膜、C(炭素)膜、有機膜、シリコン窒化膜、開口部74を形成する際のデポ膜などを適用することができる。
【0038】
選択除去膜76の選択エッチングは、多結晶シリコン膜の場合には例えば希釈弗酸と硝酸とを含む水溶液を、Al23膜やW膜の場合には例えば硫酸ボイルを、Al膜、Al/Cu膜、Ti膜の場合には例えば塩酸を、C膜の場合には例えば400℃のCO2加熱処理やO2プラズマ処理を、有機膜の場合には例えば過酸化水素処理を、シリコン窒化膜の場合には例えば燐酸ボイルを、それぞれ用いることができる。
【0039】
低密着性層としては、例えば、Ru(ルテニウム)膜、W(タングステン)膜などを適用することができる。
【0040】
また、層間絶縁膜の側壁部分の表面改質処理により低密着性層を形成する方法としては、例えば、リンやボロンを含む400〜500℃のガス雰囲気中に表面を曝す処理、アルコール溶液に浸して有機物を付着させる処理、弗素処理などを適用することができる。
【0041】
また、蓄積電極80はプラグ62を兼ねるようにしてもよいし、層間絶縁膜70のエッチング時における剥がれを防止する構造体で支えるようにしてもよい。
【0043】
すなわち、上記目的は、第1の領域と前記第1の領域に接する第2の領域とを含む基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の領域内の前記第1の絶縁膜に前記基板に達する開口部を形成する工程と、前記開口部の内壁に選択除去膜を形成する工程と、前記選択除去膜が形成された前記開口部の前記内壁及び底部に密着層を形成する工程と、前記密着層が形成された前記開口部内に、蓄積電極を形成する工程と、前記選択除去膜を、前記第1の絶縁膜、前記密着層及び前記蓄積電極に対して選択的に除去し、前記第1の絶縁膜と前記密着層との間に間隙を形成する工程と、前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を露出した状態で、前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を残存するように、前記間隙へのエッチング液の染み込みを利用して、前記間隙から前記第1の絶縁膜を前記基板の表面に対して水平方向にエッチングする工程と、前記蓄積電極を覆う誘電体膜を形成する工程と、前記誘電体膜を介して前記蓄積電極を覆うプレート電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によって達成される。
また、上記目的は、第1の領域と前記第1の領域に接する第2の領域とを含む基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の領域内の前記第1の絶縁膜に前記基板に達する開口部を形成する工程と、前記開口部の内壁に、低密着性層を形成する工程と、前記低密着性層が形成された前記開口部の内壁及び底部に密着層を形成する工程と、前記密着層が形成された前記開口部内に、蓄積電極を形成する工程と、前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を露出した状態で、前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を残存するように、前記第1の絶縁膜に対する密着性が前記密着層よりも低い前記低密着性層と前記第1の絶縁膜との界面におけるエッチング液の染み込みを利用して、前記第1の絶縁膜を前記基板の表面に対して水平方向にエッチングする工程と、前記蓄積電極を覆う誘電体膜を形成する工程と、前記誘電体膜を介して前記蓄積電極を覆うプレート電極を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成される。
【0044】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による半導体装置及びその製造方法について図2乃至図9を用いて説明する。
【0045】
図2は本実施形態による半導体装置の構造を示す断面図及び平面図、図3乃至図9は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0046】
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図2を用いて説明する。なお、図2(a)は本実施形態による半導体装置の概略断面図を示すものであり、図面右側が周辺回路領域の断面を、図面左側がメモリセル領域の断面を示している。また、図2(b)は本実施形態による半導体装置のメモリセル領域の平面図を示すものであり、図2(a)のメモリセル領域の断面図は図2(b)のA−A′線断面に沿った断面図を表したものである。
【0047】
シリコン基板10上には、素子領域を画定する素子分離膜12が形成されている。素子領域上には、ゲート電極20とソース/ドレイン拡散層26、28とを有するメモリセルトランジスタと、ゲート電極22とソース/ドレイン拡散層30とを有する周辺回路用トランジスタとが形成されている。ゲート電極20は、図2(b)に示すようにワード線を兼ねる導電膜としても機能する。メモリセルトランジスタ及び周辺回路用トランジスタが形成されたシリコン基板10上には、層間絶縁膜32、46が形成されている。層間絶縁膜46上には、プラグ40を介してソース/ドレイン拡散層26に接続されたビット線54と、ソース/ドレイン拡散層30に接続された配線層56とが形成されている。ビット線54は、図2(b)に示すように、ワード線と交わる方向に延在して複数形成されている。ビット線54及び配線層56が形成された層間絶縁膜46上には、層間絶縁膜58が形成されている。層間絶縁膜58上には、密着層78、プラグ62及びプラグ42を介してソース/ドレイン拡散層28に接続されたシリンダ状の蓄積電極80が形成されている。蓄積電極80上には、キャパシタ誘電体膜86を介してプレート電極88が形成されている。周辺回路領域の層間絶縁膜58上には、エッチングストッパ膜64、層間絶縁膜66、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜70、90と、配線層56に接続されたプラグ92が形成されている。
【0048】
こうして、1トランジスタ、1キャパシタよりなるメモリセルを有するDRAMが構成されている。
【0049】
図2に示すように、本実施形態による半導体装置は、蓄積電極80の高さが層間絶縁膜70の高さとほぼ等しくなっており、メモリセル領域と周辺回路領域との間のグローバル段差が緩和されている。したがって、層間絶縁膜90上に配線層を形成する場合においても、微細なリソグラフィーが容易であり、また、配線の信頼性をも高めることができる。
【0050】
また、図2に示す半導体装置の構造的な特徴は、周辺回路領域の層間絶縁膜70の側壁の形状が、蓄積電極80の側壁の外周形状を反映した部分を含む点にもある。この特徴は、本発明による半導体装置の製造方法に起因するものであり、後に詳細に述べる。
【0051】
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図3乃至図9を用いて説明する。なお、図3及び図5乃至図9において、各図右側は周辺回路領域の工程断面図を表し、各図左側は図2(b)のA−A′線断面における工程断面図を表している。また、図4は、図2(b)のB−B′線断面における工程断面図を表している。
【0052】
まず、半導体基板10の主表面上に、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により素子分離膜12を形成する。
【0053】
次いで、素子分離膜12により画定された複数の素子領域上に、例えば熱酸化法により、シリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜14、16を形成する。なお、ゲート絶縁膜14はメモリセルトランジスタのゲート絶縁膜であり、ゲート絶縁膜16は周辺回路用トランジスタのゲート絶縁膜であるものとする。
【0054】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば多結晶シリコン膜とシリコン窒化膜とを順次堆積した後、この積層膜をパターニングし、上面がシリコン窒化膜18により覆われた多結晶シリコン膜よりなるゲート電極20、22を形成する。ここで、ゲート電極20はメモリセルトランジスタのゲート電極であり、ゲート電極22は周辺回路トランジスタのゲート電極であるものとする。なお、ゲート電極20、22は、多結晶シリコン膜に限られるものではなく、ポリサイド構造、ポリメタル構造、或いは、金属膜等を適用してもよい。
【0055】
次いで、ゲート電極20、22をマスクとしてイオン注入を行い、ゲート電極20の両側のシリコン基板10中にソース/ドレイン拡散層26、28を形成し、ゲート電極22の両側のシリコン基板10中にLDD領域或いはエクステンション領域を形成する。
【0056】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えばシリコン窒化膜を堆積した後にエッチバックし、ゲート電極20、22及びシリコン窒化膜18の側壁にシリコン窒化膜よりなるサイドウォール絶縁膜24を形成する。
【0057】
次いで、ゲート電極22及びサイドウォール絶縁膜24をマスクとしてイオン注入を行い、ゲート電極22の両側のシリコン基板10中に、ソース/ドレイン拡散層30を形成する。
【0058】
こうして、メモリセル領域に、ゲート電極20と、その両側のシリコン基板10中に形成されたソース/ドレイン拡散層26、28とを有するメモリセルトランジスタを形成し、周辺回路領域に、ゲート電極22と、その両側のシリコン基板10中に形成されたソース/ドレイン拡散層30とを有する周辺回路トランジスタを形成する(図3(a)、図4(a))。
【0059】
次いで、全面に、例えばCVD法により例えばシリコン酸化膜を堆積した後、CMP(化学的機械的研磨:Chemical Mechanical Polishing)法等によりシリコン窒化膜18が露出するまでその表面を研磨し、表面が平坦化されたシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜32を形成する。
【0060】
次いで、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術により、層間絶縁膜32に、ソース/ドレイン拡散層26に達するスルーホール34と、ソース/ドレイン拡散層28に達するコンタクトホール36と、ソース/ドレイン拡散層30に達するスルーホール38とを、ゲート電極20、22及びサイドウォール絶縁膜24に対して自己整合的に形成する(図3(b)、図4(b))。
【0061】
次いで、層間絶縁膜32に開口されたコンタクトホール34、36、38内に、プラグ40、42、44をそれぞれ埋め込む(図3(c)、図4(c))。例えば、CVD法により多結晶シリコン膜を堆積してエッチバックすることによりコンタクトホール34、36、38内のみに多結晶シリコン膜を残存させた後、イオン注入法により多結晶シリコン膜にドーピングして低抵抗化し、ドープトポリシリコンよりなるプラグ40、42、44を形成する。
【0062】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚50〜100nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜46を形成する。
【0063】
次いで、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術により、プラグ40に達するコンタクトホール48と、プラグ44に達するコンタクトホール50とを層間絶縁膜46に形成する(図3(d)、図4(d))。なお、図3(d)に示す断面にはプラグ38に達するコンタクトホールは現れないが、他の構成要素との位置関係を明確にするため、以降の図面において点線で表すこととする。
【0064】
次いで、全面に、例えばCVD法によりTiN(窒化チタン)膜とW(タングステン)膜とシリコン窒化膜とを順次堆積してパターニングし、上面がシリコン窒化膜52により覆われプラグ40を介してソース/ドレイン拡散層26に接続されたビット線54と、上面がシリコン窒化膜52により覆われプラグ44を介してソース/ドレイン拡散層30に接続された配線層56とを形成する(図3(e)、図4(e))。なお、図3(e)に示す断面にはビット線54は現れないが、他の構成要素との位置関係を明確にするため、以降の図面において点線で表すこととする。
【0065】
次いで、全面に例えばCVD法によりシリコン窒化膜を堆積した後にエッチバックし、ビット線54及びシリコン窒化膜52の側壁にサイドウォール絶縁膜(図示せず)を形成する。
【0066】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚500nmのシリコン酸化膜を堆積し、CMP法によりシリコン窒化膜52が露出するまでその表面を研磨し、表面が平坦化されたシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜58を形成する。
【0067】
次いで、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術により、プラグ42に達するコンタクトホール60を層間絶縁膜58、46に形成する(図5(a))。コンタクトホール60は、ビット線54上に形成されたシリコン窒化膜52及びビット線54の側壁に形成されたサイドウォール絶縁膜(図示せず)に対して自己整合的に開口することができる。
【0068】
次いで、層間絶縁膜46、58に開口されたコンタクトホール60内に、プラグ62を埋め込む(図5(b))。例えば、CVD法により、例えばTi(チタン)膜とTiN膜とW膜とを順次堆積した後、CMP法或いはエッチバック法によってコンタクトホール50内にW膜、TiN膜及びTi膜を残存させることにより、プラグ62を形成する。
【0069】
次いで、層間絶縁膜58上に、例えばCVD法により、例えば膜厚40nm程度のシリコン窒化膜を堆積し、シリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ膜64を形成する。
【0070】
次いで、エッチングストッパ膜64上に、例えばCVD法により、例えば膜厚100nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜66を形成する。
【0071】
次いで、層間絶縁膜66上に、例えばCVD法により、例えば膜厚40nm程度のシリコン窒化膜を形成し、シリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ膜68を形成する。
【0072】
次いで、エッチングストッパ膜68上に、例えばCVD法により、例えば膜厚700nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜70を形成する。
【0073】
次いで、層間絶縁膜70上に、例えばCVD法により、例えば膜厚50nmのアモルファスシリコン膜を堆積し、アモルファスシリコン膜よりなるハードマスク72を形成する(図5(c))。
【0074】
なお、ハードマスク72は厚い層間絶縁膜70をエッチングする際にフォトレジスト膜だけでは十分なマスク性を得られない場合を考慮したものであり、フォトレジスト膜に十分な耐性があるときには必ずしも形成する必要はない。また、エッチングストッパ膜64及び層間絶縁膜66は、後工程でメモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的に除去する際に蓄積電極が剥がれるのを防止するためのものである。したがって、蓄積電極が剥がれる虞がない場合には、エッチングストッパ膜64及び層間絶縁膜66を形成せずに、層間絶縁膜58上に直にエッチングストッパ膜68、層間絶縁膜70及びハードマスク72を堆積してもよい。
【0075】
次いで、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術により、ハードマスク72、層間絶縁膜70をパターニングし、エッチングストッパ膜68に達する開口部74を形成する(図6(a))。開口部74は、蓄積電極80の形成予定領域に開口される。
【0076】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚約5nmのアモルファスシリコン膜を堆積してエッチバックし、開口部74の側壁にアモルファスシリコン膜よりなる選択除去膜76を形成する。
【0077】
なお、選択除去膜76は、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、後に形成する密着層78及び蓄積電極80に対して選択的に除去しうる材料であればよく、必ずしもアモルファスシリコン膜でなくてもよい。例えば、多結晶シリコン膜、Ti膜、Al膜、W膜、BPSG膜、Cu膜、C膜、開口部74を形成する際のデポ膜などを適用することができる。
【0078】
次いで、ハードマスク72をマスクとして、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜66、エッチングストッパ膜64を異方性エッチングし、開口部74内にプラグ62を露出させる(図6(b))。
【0079】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚5〜10nmのTiN膜と、例えば膜厚30nmのRu膜とを堆積する。なお、Ru膜は蓄積電極80となる膜であり、TiN膜は蓄積電極80とプラグ62或いは蓄積電極80とエッチングストッパ膜64、68及び層間絶縁膜66との間の密着性を高めるための密着膜78となる膜である。
【0080】
なお、蓄積電極80を構成するための導電膜は、後に形成するキャパシタ誘電体膜86との相性に応じて適宜選択する。例えば、キャパシタ誘電体膜86としてTa25のような誘電体膜を用いる場合には、プレート電極62としてRu(ルテニウム)、RuOx(酸化ルテニウム)、W(タングステン)、WN(窒化タングステン)などを用いることができる。また、キャパシタ誘電体86としてBST(BaSrTiOx)やST(SrTiOx)のような誘電体膜を用いる場合には、プレート電極62としてはPt(プラチナ)、Ru、RuOx、W、SRO(SrRuO3)などを用いることができる。また、キャパシタ誘電体膜86としてON(SiO2/SiN)膜などの誘電体膜を用いる場合には、プレート電極62としてドープトポリシリコンなどを用いることができる。更に、キャパシタ誘電体膜86としてPZTのような誘電体膜を用いる場合には、プレート電極62としてPtなどを用いることができる。その他、TiOx(酸化チタン)、SiN(窒化シリコン)、SiON(窒化酸化シリコン)、Al23(アルミナ)、SBT(SrBiTiOx)などの誘電体膜を用いる場合にも、これら誘電体膜との相性に応じて適宜選択すればよい。
【0081】
また、密着層78を構成するための導電膜は蓄積電極80とプラグ62或いは蓄積電極80とエッチングストッパ膜64、68及び層間絶縁膜66との間の密着性に優れた材料とする。例えば、蓄積電極80としてRu(ルテニウム)、Pt(プラチナ)、W(タングステン)、SRO(SrRuO3)などを用いる場合には、密着層78としてTiN(窒化チタン)やWN(窒化タングステン)などを用いることができる。本実施形態では、蓄積電極80としてRu膜を想定し、密着層78をTiN膜により構成するものとする。なお、密着層78とキャパシタ誘電体膜との相性は良好であることが望ましいが、これら膜の相性が悪い場合であっても、後述の手段によりキャパシタ特性の劣化を防止することができる。
【0082】
次いで、全面に、例えばスピンコート法により、例えばSOG膜を堆積する。SOG膜は、後工程で研磨により蓄積電極80及び密着層78を形成する際に蓄積電極の内側の領域を保護する内側保護膜として機能するものであり、SOG膜の代わりに例えばフォトレジスト膜を適用してもよい。
【0083】
次いで、例えばCMP法により、層間絶縁膜70が表面に露出するまで、SOG膜、Ru膜、TiN膜、及び、ハードマスク72を平坦に除去し、開口部74内に形成されたTiN膜よりなる密着層78と、開口部74内に形成されたRu膜よりなる蓄積電極80と、密着層78及び蓄積電極80が形成された開口部74内に埋め込まれたSOG膜よりなる内側保護膜82とを形成する(図7(a))。これにより、周辺回路領域の層間絶縁膜70の高さとほぼ等しい高さの蓄積電極80を形成することができる。
【0084】
次いで、選択除去膜76を、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、密着層78及び蓄積電極80に対して選択的に除去し、層間絶縁膜70と密着層78との間に間隙84を形成する(図7(b))。例えば、弗酸と硝酸とを含む水溶液によりウェットエッチングを行うことにより、アモルファスシリコン膜よりなる選択除去膜76を選択的に除去することができる。
【0085】
次いで、例えば弗酸水溶液を用いたウェットエッチングにより、エッチングストッパ膜68をストッパとして、メモリセル領域の層間絶縁膜70及び内側保護膜82をエッチングする(図8(a))。この際、エッチング液は間隙84内に入り込み、基板表面に対して水平方向にもエッチングが進行する。また、メモリセル領域内に形成されている層間絶縁膜70はその厚さに比して極めて狭い領域に存在している。したがって、メモリセル領域の層間絶縁膜70は、周辺回路領域の層間絶縁膜70の厚さの減少を小さく抑えつつ、選択的に除去することができる。例えば、0.13μmルールのデバイスの場合、周辺回路領域の層間絶縁膜70の膜減りを約50nm程度に抑えつつ、メモリセル領域の層間絶縁膜70を除去することができる。
【0086】
また、SOG膜よりなる内側保護膜82はCVD法により堆積したシリコン酸化膜等と比較してエッチングレートが高いため、層間絶縁膜70のエッチングと同時に完全に除去される。
【0087】
また、間隙84の下部にはエッチングストッパ膜68と密着層78との接触面が存在するが、これら膜の密着性は極めて優れており、エッチング液がエッチングストッパ膜68の下層に入り込んでメモリセルトランジスタ等の下地構造にダメージを与えることもない。
【0088】
なお、このようにエッチングした層間絶縁膜70の側壁の形状は、蓄積電極80の側壁の外周形状を反映した部分を含むことになる。すなわち、層間絶縁膜70のエッチングは蓄積電極80の側壁部分から等方的に進行するため、層間絶縁膜70のエッチング面の形状は蓄積電極80の配置等を反映した形状となる。その結果、周辺回路領域とメモリセル領域との境界近傍における層間絶縁膜70の側壁の形状も、蓄積電極80の形状を反映した部分を含むことになる。
【0089】
次いで、密着層78を、例えば硫酸と過酸化水素とを含む水溶液により、蓄積電極80、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜70、66に対して選択的にエッチングする(図8(b))。このエッチングは、密着層78と後に形成するキャパシタ誘電体膜86の相性が悪い場合を考慮したものであり、少なくとも、エッチングストッパ膜68及び層間絶縁膜66と蓄積電極80との間に間隙が形成されるまで密着層78をエッチングする。密着層78とキャパシタ誘電体膜86とが接してもキャパシタの特性劣化をもたらさないような場合には、密着層78は必ずしもエッチングする必要はない。なお、密着層とキャパシタ誘電体膜との相性によるキャパシタ特性の劣化を防止する技術に関しては、同一出願人による特願平10−315370号明細書に詳述されている。
【0090】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚10〜30nmのTa25膜或いはBST膜を堆積し、Ta25或いはBSTよりなるキャパシタ誘電体膜86を形成する。
【0091】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚50〜300nmのRu膜を堆積した後、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術によりこのRu膜をパターニングし、Ru膜よりなるプレート電極88を形成する(図9(a))。なお、プレート電極88を構成する材料は、蓄積電極80と同様に、キャパシタ誘電体膜86との相性に応じて適宜選択する。
【0092】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚150nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜90を形成する。
【0093】
次いで、必要に応じて、層間絶縁膜90上に、プレート電極88に接続された配線層(図示せず)や、プラグ92を介して配線層56に接続された配線層(図示せず)等を形成する。
【0094】
こうして、1トランジスタ、1キャパシタよりなるDRAMを製造することができる。
【0095】
このように、本実施形態によれば、層間絶縁膜70の側壁部分に形成した間隙84を利用してメモリセル領域の層間絶縁膜70をエッチングするので、リソグラフィー工程を経ることなく、メモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的に除去することができる。これにより、製造コストを大幅に増加することなく、メモリセル領域と周辺回路領域との間のグローバル段差を緩和することができ、したがって、層間絶縁膜90上に配線層を形成する場合においても、微細なリソグラフィーが容易であり、また、配線の信頼性をも高めることができる。
【0096】
なお、上記実施形態では、周辺回路領域の層間絶縁膜70が表面に露出した状態でメモリセル領域の層間絶縁膜70を除去するため、周辺回路領域の層間絶縁膜70の膜減りを避けることができないが、例えば以下のプロセスを適用することにより、層間絶縁膜70の膜減りを抑えることができる。
【0097】
すなわち、まず、図7(a)に示す蓄積電極80及び密着層78を開口部74に自己整合的に形成する工程において、層間絶縁膜70上のハードマスク72を除去せずに残存する(図10(a))。
【0098】
次いで、選択除去膜76を、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、密着層78及び蓄積電極80に対して選択的に除去し、層間絶縁膜70と密着層78との間に間隙84を形成する(図10(b))。なお、このエッチングにおいてハードマスク72もエッチングされるが、ハードマスク72の膜厚を十分厚く(例えば100nm)形成しておくことにより、選択除去膜76を除去した後にも層間絶縁膜70上にハードマスク72を残存することができる。また、選択除去膜76とハードマスク72とをエッチング特性の異なる材料により構成するようにしてもよい。
【0099】
次いで、図8(a)に示す工程と同様にして、メモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的に除去する(図11(a))。このとき、周辺回路領域の層間絶縁膜70上にはハードマスク72が残存しているため、層間絶縁膜70が膜減りすることはない。
【0100】
次いで、ハードマスク72を除去することにより、図8(a)に示す構造と同様の構造を形成することができる(図11(b))。
【0101】
また、上記実施形態では、メモリセル領域の層間絶縁膜70を完全に除去する場合について説明したが、メモリセル領域の層間絶縁膜70をすべて除去しなくてもよい。すなわち、メモリセル領域の層間絶縁膜70を除去するのは、蓄積電極80の外表面を露出してプレート電極を埋め込むことを可能にするためであり、すべての層間絶縁膜70を除去せずとも、当該目的を達成することができる。
【0102】
したがって、例えば図12の平面図に示すように、4つの蓄積電極80の間に星形に柱状の層間絶縁膜70が残存する状態で層間絶縁膜70のエッチングを停止するようにしてもよいし(図12(a))、ワード線方向に沿って層間絶縁膜70の柱が残存するようにしてもよいし(図12(b))、ビット線方向に沿って層間絶縁膜70の柱が残存するようにしてもよいし(図12(c))、マトリクス状に層間絶縁膜70の柱が残存するようにしてもよい(図12(d))。このように残存した層間絶縁膜70の柱の形状は、蓄積電極80の形状を反映した部分を含むことになる。
【0103】
また、選択除去膜76を形成する代わりに、層間絶縁膜70の側壁部分にエッチング液が染み込むように、開口部74の形成後、層間絶縁膜70の側壁部分に所定の表面処理を行って低密着性層を形成するようにしてもよい。例えば、リンやボロンを含む400〜500℃のガス雰囲気中に表面を曝す処理、アルコール溶液に浸して有機物を付着させる処理などにより、層間絶縁膜70の側壁部分に低密着性層を形成することができる。
【0104】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による半導体装置及びその製造方法について図13乃至図16を用いて説明する。なお、図2乃至図11に示す第1実施形態による半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
【0105】
図13は本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図、図14乃至図16は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0106】
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図13を用いて説明する。
【0107】
本実施形態による半導体装置は、図12に示すように、基本的には第1実施形態による半導体装置と同様である。本実施形態はプレート電極88を層間絶縁膜70に対して自己整合的に形成することに主たる特徴があり、構造的にはプレート電極88が層間絶縁膜70上に延在していないこと等の特徴が挙げられる。プレート電極88を自己整合的に形成することにより、第1実施形態による半導体装置の製造方法と比較してリソグラフィー工程を1工程削減することができ、製造コストを低廉化することができる。
【0108】
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図14乃至図16を用いて説明する。
【0109】
まず、図3(a)乃至図7(a)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、開口部74内に形成されたTiN膜よりなる密着層78と、開口部74内に形成されたRu膜よりなる蓄積電極と80、密着層78及び蓄積電極80が形成された開口部74内に埋め込まれた内側保護膜82とを形成する。
【0110】
次いで、蓄積電極80、密着層78、内側保護膜82の表面をエッチングし、これら表面を層間絶縁膜70の表面よりも後退させる。例えば、蓄積電極80、密着層78、内側保護膜82の表面を、層間絶縁膜70の表面よりも例えば200nm程度後退させる(図14(a))。
【0111】
次いで、選択除去膜76を、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、密着層78及び蓄積電極80に対して選択的に除去し、層間絶縁膜70と密着層78との間に間隙84を形成する(図14(b))。
【0112】
次いで、第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、例えば弗酸水溶液を用いたウェットエッチングにより、エッチングストッパ膜68をストッパとして層間絶縁膜70及び内側保護膜82をエッチングし、周辺回路領域の層間絶縁膜70の膜減りを抑えつつメモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的に除去する(図15(a))。
【0113】
次いで、密着層78を、蓄積電極80、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜70、66に対して選択的にエッチングする(図16(b))。
【0114】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚10〜30nmのTa25膜或いはBST膜を堆積し、これら膜よりなるキャパシタ誘電体膜86を形成する。
【0115】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚50〜300nmのRu膜87を堆積する。
【0116】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚150nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜89を形成する(図16(a))。
【0117】
次いで、例えばCMP法により、少なくとも層間絶縁膜70の表面が露出するまで層間絶縁膜89、Ru膜87及びキャパシタ誘電体膜86を平坦に除去する。これにより、周辺回路領域のRu膜87は完全に除去され、Ru膜87すなわちプレート電極88はメモリセル領域に選択的に形成される。したがって、プレート電極88を形成するに際し、リソグラフィー工程を経てRu膜87をパターニングする必要はなく、第1実施形態による半導体装置の製造方法と比較して、リソグラフィー工程を1工程削減することができる。
【0118】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚150nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜90を形成する。
【0119】
次いで、必要に応じて、層間絶縁膜90上に、プレート電極88に接続された配線層(図示せず)や、プラグ92を介して配線層56に接続された配線層(図示せず)等を形成する。
【0120】
こうして、1トランジスタ、1キャパシタよりなるDRAMを製造することができる。
【0121】
このように、本実施形態によれば、プレート電極88をメモリセル領域に自己整合で形成するので、プレート電極88を形成するためのリソグラフィー工程を削減することができる。
【0122】
なお、上記実施形態では、Ru膜87及び層間絶縁膜89を形成した後にCMP法により層間絶縁膜89及びRu膜87を除去し、メモリセル領域に、上面が層間絶縁膜89に覆われたRu膜87よりなるプレート電極88を形成したが、メモリセル領域の層間絶縁膜89を完全に除去し、プレート電極88がメモリセル領域の全面に露出するようにしてもよい。また、層間絶縁膜89は必ずしも形成する必要はない。
【0123】
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による半導体装置及びその製造方法について図17乃至図21を用いて説明する。なお、図2乃至図16に示す第1及び第2実施形態による半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
【0124】
図17は本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図、図18乃至図21は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0125】
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図17を用いて説明する。
【0126】
本実施形態による半導体装置は、図17に示すように、基本的には第1実施形態による半導体装置と同様である。本実施形態による半導体装置の主たる特徴は、蓄積電極80が、第1及び第2実施形態による半導体装置のようにプラグ42及びプラグ62を介してソース/ドレイン拡散層28に電気的に接続されているのではなく、プラグ42のみを介してソース/ドレイン拡散層28に電気的に接続されていることある。このようにして半導体装置を構成することにより、プラグ62を形成するための工程を削減することができる。また、蓄積電極80は層間絶縁膜46、58によって支えられるため、層間絶縁膜70をエッチングする際にも剥がれにくく、蓄積電極80の剥がれ防止のための構造体(エッチングストッパ膜64及び層間絶縁膜66)を別途形成する必要もない。したがって、かかる点からも製造工程を簡略にすることができる。
【0127】
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図18乃至図21を用いて説明する。
【0128】
まず、例えば図3(a)乃至図4(e)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、メモリセルトランジスタ、周辺回路用トランジスタ、ビット線54、配線層56等を形成する。
【0129】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚500nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜58を形成する。
【0130】
次いで、層間絶縁膜58上に、例えばCVD法により、例えば膜厚40nm程度のシリコン窒化膜を形成し、シリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ膜68を形成する。
【0131】
次いで、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術により、蓄積電極80をプラグ42に接続するためのコンタクトホールを形成する領域のエッチングストッパ膜68を除去する。
【0132】
次いで、パターニングしたエッチングストッパ膜68上に、例えばCVD法により、例えば膜厚700nmのシリコン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜70を形成する。
【0133】
次いで、層間絶縁膜70上に、例えばCVD法により、例えば膜厚50nmのアモルファスシリコン膜を堆積し、アモルファスシリコン膜よりなるハードマスク72を形成する(図18(a))。
【0134】
次いで、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術により、ハードマスク72、層間絶縁膜70をパターニングし、エッチングストッパ膜68に達する開口部74を形成する(図18(b))。
【0135】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚約5nmのアモルファスシリコン膜を堆積してエッチバックし、開口部74の側壁にアモルファスシリコン膜よりなる選択除去膜76を形成する(図19(a))。
【0136】
次いで、ハードマスク72及びエッチングストッパ膜68をマスクとして層間絶縁膜58、46をエッチングし、開口部74内にプラグ42を露出させる(図19(b))。
【0137】
次いで、例えば図7(a)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、開口部74内に、密着層78と、蓄積電極80と、内側保護膜82とを形成する(20(a))。
【0138】
次いで、例えば図7(b)及び図8(a)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、選択除去膜76を除去し、メモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的に除去する(図20(b))。なお、選択除去膜76を除去することにより形成される間隙84の下部にはエッチングストッパ膜68と密着層78との接触面が存在するが、これら膜の密着性は極めて優れており、エッチング液がエッチングストッパ膜68の下層に入り込んで層間絶縁膜58、46等にダメージを与えることもない。
【0139】
次いで、密着層78を、蓄積電極80、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜70に対して選択的にエッチングする(図21(a))。このエッチングは、密着層78と後に形成するキャパシタ誘電体膜86の相性が悪い場合を考慮したものであり、少なくとも、エッチングストッパ膜68と蓄積電極80との間に間隙が形成されるまで密着層78をエッチングする。密着層78とキャパシタ誘電体膜86とが接してもキャパシタの特性劣化をもたらさないような場合には、密着層78は必ずしもエッチングする必要はない。
【0140】
次いで、例えば図9(a)及び図9(b)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、キャパシタ誘電体膜86、プレート電極88、プラグ92、プレート電極88に接続された配線層(図示せず)、プラグ92を介して配線層56に接続された配線層(図示せず)等を形成する(図21(b))。
【0141】
こうして、1トランジスタ、1キャパシタよりなるDRAMを製造することができる。
【0142】
このように、本実施形態によれば、蓄積電極80を下部プラグと兼ねるので、製造工程を更に簡略化することができる。
【0143】
なお、上記実施形態では、第1実施形態による半導体装置のプラグ62を蓄積電極80により兼ねる場合を示したが、第2実施形態による半導体装置のプラグ62を蓄積電極80により兼ねるようにしてもよい。
【0144】
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による半導体装置及びその製造方法について図22乃至図25を用いて説明する。なお、図2乃至図21に示す第1乃至第3実施形態による半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
【0145】
図22は本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図、図23乃至図25は本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0146】
第1乃至第3実施形態では、選択除去膜76を除去して形成された間隙84を利用して、メモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的にエッチングしたが、選択除去膜76の代わりにエッチング液が染み込みやすい膜(低密着性層)を適用することにより、この膜を除去することなしにメモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的にエッチングすることが可能である。本実施形態では、このような膜を利用した半導体装置及びその製造方法を示す。
【0147】
はじめに、本実施形態による半導体装置について図22を用いて説明する。
【0148】
本実施形態による半導体装置は、図22に示すように、蓄積電極80の外壁部に低密着性層94が密着層78を介して形成されており、低密着性層94がキャパシタの電極面の一部をなしていることに特徴がある。図2に示す半導体装置とのこのような相違点は、選択除去膜76の代わりに低密着性層94を利用しているためであり、工程途中で除去する選択除去膜76とは異なり最終的な構造においても低密着性層94が残存する。
【0149】
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図23乃至図25を用いて説明する。
【0150】
まず、例えば図3(a)乃至図6(a)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、層間絶縁膜70を貫きエッチングストッパ膜68に達する開口部74を形成する(図23(a))。
【0151】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚10nmのTi膜を堆積してエッチバックし、開口部74の側壁にTi膜よりなる低密着性層94を形成する(図23(b))。なお、本明細書において、低密着性層94とは、層間絶縁膜70との間の密着性に劣り、層間絶縁膜70と低密着性層94との界面にエッチング液が染み込みやすい膜をいうものとする。例えばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜70との界面にエッチング液が染み込みやすい材料としては、Ti膜のほか、Ru膜やW膜などがあり、これら材料を本実施形態による低密着性層94として利用することができる。また、低密着性層94は最終的にキャパシタ誘電体膜86と接するので、キャパシタ誘電体膜86との相性のよい導電膜を適用する必要がある。
【0152】
次いで、ハードマスク72をマスクとして、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜66、エッチングストッパ膜64を異方性エッチングし、開口部74内にプラグ62を露出させる。
【0153】
次いで、例えば図7(a)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、開口部74内に形成されたTiN膜よりなる密着層78と、開口部74内に形成されたRu膜よりなる蓄積電極と80、密着層78及び蓄積電極80が形成された開口部74内に埋め込まれた内側保護膜82とを形成する(図24(a))。
【0154】
次いで、例えば弗酸水溶液を用いたウェットエッチングにより、エッチングストッパ膜68をストッパとして層間絶縁膜70及び内側保護膜82をエッチングする。この際、エッチング液は低密着性層94と層間絶縁膜70との界面に染み込み、基板表面に対して水平方向にもエッチングが進行する。また、メモリセル領域内に形成されている層間絶縁膜70は周辺回路領域と比較して極めて狭い領域に存在している。したがって、メモリセル領域の層間絶縁膜70は、周辺回路領域の層間絶縁膜70の厚さの減少を小さく抑えつつ、選択的に除去することができる(図24(b))。
【0155】
次いで、密着層78を、蓄積電極80、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜70、低密着性層94に対して選択的にエッチングする(図25(a))。このエッチングは、密着層78と後に形成するキャパシタ誘電体膜86の相性が悪い場合を考慮したものであり、蓄積電極80の上部近傍の蓄積電極80と低密着性層94との間に例えば深さ約10〜50nmの間隙が形成されるまで密着層78をエッチングする。密着層78とキャパシタ誘電体膜86とが接してもキャパシタの特性劣化をもたらさないような場合には、密着層78は必ずしもエッチングする必要はない。
【0156】
次いで、例えば図9(a)及び図9(b)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、キャパシタ誘電体膜86、プレート電極88、プラグ92、プレート電極88に接続された配線層(図示せず)、プラグ92を介して配線層56に接続された配線層(図示せず)等を形成する(図25(b))。
【0157】
こうして、1トランジスタ、1キャパシタよりなるDRAMを製造することができる。
【0158】
このように、本実施形態によれば、層間絶縁膜70の側壁部分に形成した低密着性層94を利用してメモリセル領域の層間絶縁膜70をエッチングするので、リソグラフィー工程を経ることなく、メモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的に除去することができる。これにより、製造コストを大幅に増加することなく、メモリセル領域と周辺回路領域との間のグローバル段差を緩和することができ、したがって、層間絶縁膜90上に配線層を形成する場合においても、微細なリソグラフィーが容易であり、また、配線の信頼性をも高めることができる。
【0159】
なお、上記実施形態では、第1実施形態による半導体装置において選択除去膜76の代わりに低密着性層94を利用する場合を示したが、第2及び第3実施形態による半導体装置にも同様に適用することができる。
【0160】
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による半導体装置及びその製造方法について図26乃至図29を用いて説明する。なお、図2乃至図25に示す第1乃至第4実施形態による半導体装置及びその製造方法と同一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
【0161】
はじめに、本実施形態による半導体装置について図26を用いて説明する。
【0162】
本実施形態による半導体装置は、図26に示すように、基本的な構造は図2に示す第1実施形態による半導体装置と同様である。本実施形態による半導体装置は、キャパシタの構造がシリンダ状ではなく柱状である点に主たる特徴がある。
【0163】
次に、本実施形態による半導体装置の製造方法について図27乃至図29を用いて説明する。
【0164】
まず、例えば図3(a)乃至図6(b)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜66、及びエッチングストッパ膜64を貫きプラグ62を露出する開口部74、選択除去膜76等を形成する(図27(a))。
【0165】
次いで、全面に、例えばCVD法により、例えば膜厚10nmのTiN膜と、例えば膜厚30nmのRu膜とを堆積する。なお、Ru膜は蓄積電極80となる膜であり、TiN膜は蓄積電極80とプラグ62或いは蓄積電極80とエッチングストッパ膜64、68及び層間絶縁膜66との間の密着性を高めるための密着膜78となる膜である。
【0166】
次いで、例えばCMP法により、層間絶縁膜70が表面に露出するまで、Ru膜、TiN膜、及び、ハードマスク72を平坦に除去し、開口部74内に形成されたTiN膜よりなる密着層78と、開口部74内に埋め込まれたRu膜よりなる柱状の蓄積電極80とを形成する(図27(b))。
【0167】
次いで、選択除去膜76を、層間絶縁膜70、エッチングストッパ膜68、密着層78及び蓄積電極80に対して選択的に除去し、層間絶縁膜70と密着層78との間に間隙84を形成する(図28(a))。
【0168】
次いで、例えば図8(a)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、メモリセル領域の層間絶縁膜70を選択的に除去する(図28(b))。
【0169】
次いで、密着層78を、蓄積電極80、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜70、66に対して選択的にエッチングする(図29(b))。
【0170】
次いで、例えば図9(a)及び図9(b)に示す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にして、キャパシタ誘電体膜86、プレート電極88、プラグ92、プレート電極88に接続された配線層(図示せず)、プラグ92を介して配線層56に接続された配線層(図示せず)等を形成する(図29(b))。
【0171】
こうして、1トランジスタ、1キャパシタよりなるDRAMを製造することができる。
【0172】
このように、本実施形態によれば、柱状の蓄積電極80を有する半導体装置においても、製造コストを大幅に増加することなく、メモリセル領域と周辺回路領域との間のグローバル段差を緩和することができる。したがって、層間絶縁膜90上に配線層を形成する場合においても、微細なリソグラフィーが容易であり、また、配線の信頼性をも高めることができる。
【0173】
なお、上記実施形態では、第1実施形態による半導体装置及びその製造方法に柱状キャパシタを適用した例を説明したが、第1乃至第4実施形態による半導体装置及びその製造方法においても同様にして柱状キャパシタを適用することができる。
【0174】
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0175】
例えば、上記実施形態では、DRAMのキャパシタとして説明しているが、DRAMに限られるものではなく、多数のキャパシタを必要とする半導体集積回路装置に適用されるものであり、特に、DRAMと同様な構成を有する強誘電体メモリ(FeRAM)に適用することによって、高集積度のFeRAMを製造することができる。
【0176】
また、上記実施形態では、ビット線の上層にキャパシタを配置するCOB(Capacitor Over Bit Line)構造に本発明を適用した場合について示したが、本発明はキャパシタと周辺回路領域の層間絶縁膜に関わるものであり、ビット線の位置との直接的な関連はない。したがって、本発明は、キャパシタの上層にビット線を配置するCUB(Capacitor Under Bit Line)構造においても同様に適用することができる。
【0177】
以上詳述したように、本発明による半導体装置及びその製造方法の特徴をまとめると以下の通りとなる。
【0178】
(付記1) 第1の領域と前記第1の領域に接する第2の領域とを含む基板と、
前記基板上に形成され、前記第1の領域内に接続孔が形成された第1の絶縁膜と、
少なくとも前記接続孔内の前記基板上に形成された密着層と、
前記密着層上に形成され、前記第1の絶縁膜上方に突出する蓄積電極と、
前記蓄積電極上に形成された誘電体膜と、
前記誘電体膜を介して前記蓄積電極を覆うプレート電極と、
前記第2の領域の前記第1の絶縁膜上に形成され、側壁の形状が前記蓄積電極の側壁の外周形状を反映した部分を含む第2の絶縁膜と
を有することを特徴とする半導体装置。
【0179】
なお、本明細書にいう「基板」とは、シリコン基板などの半導体基板そのもののみならず、トランジスタ、配線層、絶縁膜等が形成された半導体基板をも含むものである。
【0180】
(付記2) 付記1記載の半導体装置において、
前記第2の絶縁膜と同一の絶縁層により形成された絶縁膜であって、前記第1の領域内の前記第1の絶縁膜上に形成され、側壁の形状が前記蓄積電極の側壁の外周形状を反映した部分を含む第3の絶縁膜を更に有する
ことを特徴とする半導体装置。
【0181】
(付記3) 第1の領域と前記第1の領域に接する第2の領域とを含む基板と、
前記第2の領域上に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の領域内に形成され、前記基板上方に突出する蓄積電極と、
前記蓄積電極の少なくとも側壁に形成された密着層と、
前記蓄積電極の側壁に前記密着層を介して形成され、前記絶縁膜に対する密着性が前記密着層よりも低い低密着性層と、
前記密着層及び前記低密着性層を介して前記蓄積電極を覆う誘電体膜と、
前記密着層、前記低密着性層及び前記誘電体膜を介して前記蓄積電極を覆うプレート電極とを有し、
前記第1の絶縁膜は、側壁の形状が前記蓄積電極の側壁の外周形状を反映した部分を含む
ことを特徴とする半導体装置。
【0182】
(付記4) 付記3記載の半導体装置において、
前記第1の絶縁膜と同一の絶縁層により形成された絶縁膜であって、前記第1の領域内の前記基板上に形成され、側壁の形状が前記蓄積電極の側壁の外周形状を反映した部分を含む第2の絶縁膜を更に有する
ことを特徴とする半導体装置。
【0183】
(付記5) 第1の領域と前記第1の領域に接する第2の領域とを含む基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の領域内の前記第1の絶縁膜に、前記基板に達する開口部を形成する工程と、
前記開口部の内壁及び底部に密着層を形成する工程と、
前記密着層が形成された前記開口部内に、蓄積電極を形成する工程と、
前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を残存するように、前記密着層と前記第1の絶縁膜との界面から前記第1の絶縁膜を前記基板の表面に対して水平方向にエッチングする工程と、
前記蓄積電極を覆う誘電体膜を形成する工程と、
前記誘電体膜を介して前記蓄積電極を覆うプレート電極を形成する工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0184】
(付記6) 付記5記載の半導体装置の製造方法において、
前記開口部を形成する工程と前記密着層を形成する工程との間に、前記開口部の内壁に選択除去膜を形成する工程を、
前記蓄積電極を形成する工程と前記第1の絶縁膜をエッチングする工程との間に、前記選択除去膜を、前記第1の絶縁膜、前記密着層及び前記蓄積電極に対して選択的に除去し、前記第1の絶縁膜と前記密着層との間に間隙を形成する工程を更に有し、
前記第1の絶縁膜をエッチングする工程では、前記間隙へのエッチング液の染み込みを利用して、前記第1の絶縁膜を前記基板の表面に対して水平方向にエッチングする
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0185】
(付記7) 付記5記載の半導体装置の製造方法において、
前記開口部を形成する工程と前記密着層を形成する工程との間に、前記開口部の内壁に、前記第1の絶縁膜に対する密着性が前記密着層よりも低い低密着性層を形成する工程を更に有し、
前記第1の絶縁膜をエッチングする工程では、前記低密着性層と前記第1の絶縁膜との界面におけるエッチング液の染み込みを利用して、前記第1の絶縁膜を前記基板の表面に対して水平方向にエッチングする
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0186】
(付記8) 付記5乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1の絶縁膜をエッチングする工程は、前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を露出した状態で行う
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0187】
(付記9) 付記5乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記開口部を形成する工程では、前記第1の絶縁膜上に形成されたハードマスクをマスクとして前記第1の絶縁膜をエッチングすることにより前記開口部を形成し、
前記第1の絶縁膜をエッチングする工程は、前記第1の絶縁膜が前記ハードマスクで覆われた状態で行う
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0188】
(付記10) 付記5乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記第1の絶縁膜を形成する工程の前に、前記基板上に、前記第1の絶縁膜とはエッチング特性が異なり、前記密着層に対する密着性のよい第2の絶縁膜を形成する工程を更に有し、
前記第1の絶縁膜をエッチングする工程では、前記密着層及び前記第2の絶縁膜により、エッチング液が前記基板中に染み込むのを防止する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0189】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、絶縁膜に形成した開口部内に導電膜を堆積し、その導電膜により蓄積電極を形成する半導体装置の製造方法において、開口部内に蓄積電極となる導電膜を形成する前に開口部内壁に選択除去膜を形成しておき、蓄積電極を形成した後にこの選択除去膜を選択的に除去し、この選択除去膜を除去することにより形成された間隙部からメモリセル領域の絶縁膜を選択的に除去するので、リソグラフィー工程を経ることなくメモリセル領域の層間絶縁膜を選択的に除去することができる。これにより、製造コストを大幅に増加することなく、メモリセル領域と周辺回路領域との間のグローバル段差を緩和することができる。したがって、層間絶縁膜上に配線層を形成する場合においても、微細なリソグラフィーが容易であり、また、配線の信頼性をも高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体装置及びその製造方法の原理を説明する工程断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図及び平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図5】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図6】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図7】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その5)である。
【図8】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その6)である。
【図9】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その7)である。
【図10】本発明の第1実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図11】本発明の第1実施形態の変形例による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図12】本発明の第1実施形態の他の変形例による半導体装置及びその製造方法を示す平面図である。
【図13】本発明の第2実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図15】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図16】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図17】本発明の第3実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図18】本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図19】本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図20】本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図21】本発明の第3実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図22】本発明の第4実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図23】本発明の第4実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図24】本発明の第4実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図25】本発明の第4実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図26】本発明の第5実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
【図27】本発明の第5実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図28】本発明の第5実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図29】本発明の第5実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図30】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図31】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図32】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図33】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【符号の説明】
10…シリコン基板
12…素子分離膜
14、16…ゲート絶縁膜
18…シリコン窒化膜
20、22…ゲート電極
24…サイドウォール絶縁膜
26、28、30…ソース/ドレイン拡散層
32…層間絶縁膜
34、36、38…コンタクトホール
40、42、44…プラグ
46…層間絶縁膜
48、50…コンタクトホール
52…シリコン窒化膜
54…ビット線
56…配線層
58…層間絶縁膜
60…コンタクトホール
62…プラグ
64…エッチングストッパ膜
66…層間絶縁膜
68…エッチングストッパ膜
70…層間絶縁膜
72…ハードマスク
74…開口部
76…選択除去膜
78…密着層
80…蓄積電極
82…内側保護膜
84…間隙
86…キャパシタ誘電体膜
87…Ru膜
88…プレート電極
89、90…層間絶縁膜
92…プラグ
94…低密着性層
100…シリコン基板
102、108…ゲート電極
104、106、110…ソース/ドレイン拡散層
112…プラグ
114…ビット線
116…配線層
118、120…層間絶縁膜
122、124…プラグ
126…エッチングストッパ膜
128…層間絶縁膜
130…ハードマスク
132…開口部
134…導電膜
136…内側保護膜
138…蓄積電極
140…フォトレジスト膜
142…キャパシタ誘電体膜
144…プレート電極
146…層間絶縁膜
148…配線層

Claims (2)

  1. 第1の領域と前記第1の領域に接する第2の領域とを含む基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の領域内の前記第1の絶縁膜に前記基板に達する開口部を形成する工程と、
    前記開口部の内壁に選択除去膜を形成する工程と、
    前記選択除去膜が形成された前記開口部の前記内壁及び底部に密着層を形成する工程と、
    前記密着層が形成された前記開口部内に、蓄積電極を形成する工程と、
    前記選択除去膜を、前記第1の絶縁膜、前記密着層及び前記蓄積電極に対して選択的に除去し、前記第1の絶縁膜と前記密着層との間に間隙を形成する工程と、
    前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を露出した状態で、前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を残存するように、前記間隙へのエッチング液の染み込みを利用して、前記間隙から前記第1の絶縁膜を前記基板の表面に対して水平方向にエッチングする工程と、
    前記蓄積電極を覆う誘電体膜を形成する工程と、
    前記誘電体膜を介して前記蓄積電極を覆うプレート電極を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 第1の領域と前記第1の領域に接する第2の領域とを含む基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の領域内の前記第1の絶縁膜に前記基板に達する開口部を形成する工程と、
    前記開口部の内壁に、低密着性層を形成する工程と、
    前記低密着性層が形成された前記開口部の内壁及び底部に密着層を形成する工程と、
    前記密着層が形成された前記開口部内に、蓄積電極を形成する工程と、
    前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を露出した状態で、前記第2の領域の前記第1の絶縁膜を残存するように、前記第1の絶縁膜に対する密着性が前記密着層よりも低い前記低密着性層と前記第1の絶縁膜との界面におけるエッチング液の染み込みを利用して、前記第1の絶縁膜を前記基板の表面に対して水平方向にエッチングする工程と、
    前記蓄積電極を覆う誘電体膜を形成する工程と、
    前記誘電体膜を介して前記蓄積電極を覆うプレート電極を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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