JP3999189B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トランジスタ等の能動素子と共に、配線を利用した容量素子を有する半導体装置に関する。
従来より、各種電子機器に搭載されるLSI等の半導体装置においては、トランジスタ等の能動素子に加えて、抵抗素子,容量素子などの受動素子を設けることが多い。特に、近年では、半導体装置中の各部を構成する微細パターンが形成可能になったことに伴い、配線を用いて容量素子を形成する手法が主流になってきた。
図11(a)〜(c)は、順に、配線を利用して容量素子を設けている従来の半導体装置の容量素子領域の平面図,Xb−Xb線における断面図,Xc−Xc線における断面図である。
図11(b),(c)に示すように、従来の半導体装置には、トランジスタが形成された基板部121の上方に、下側層間絶縁膜105と、上側層間絶縁膜106と、第1配線101と、第2配線102とが設けられている。下側層間絶縁膜105の上端部には、下側第1配線101aと下側第2配線102aとが埋め込まれ、上側層間絶縁膜106の上端部には、上側第1配線101bと上側第2配線102bとが埋め込まれている。そして、図示されていない断面において、下側第1配線101aと上側第1配線101bとはプラグを介して互いに接続され、下側第2配線102aと上側第2配線102bとは互いに接続されている。そして、図11(a)に示すように、上側第1配線101bと上側第2配線102bとは相対向する櫛歯状の部分をそれぞれ有し、図示されていないが、下側第1配線101aと下側第2配線102aとは相対向する櫛歯状の部分をそれぞれ有している。さらに、下側第1配線101aと上側第2配線102bとは上側層間絶縁膜106の一部を挟んで相対向し、下側第2配線102aと上側第1配線101bとは上側層間絶縁膜106の一部を挟んで相対向していて、第1配線101及び第2配線102によって、全体として1つの容量素子を構成している。
一般に、平行平板間に誘電体膜を挟んで構成される容量素子の容量値Cは、下記式
C=ε・S/d
によって表される。ただし、εは誘電体膜の誘電率,Sは平行平板の相対向する部分の面積,dは誘電体膜の厚さである。
図11に示す構造の場合、下側層間絶縁膜105及び上側層間絶縁膜106の誘電率を同じ値εとし、各配線101a,102a,101b,102bの厚さをAとし、各配線101a,102a,101b,102bの幅をBとし、上側層間絶縁膜106の厚さをDとすると、横方向の配線ピッチ(B+W)についての容量値COは、下記式(1)
O ≒εL[(2A/W)+{B/(D−A)}] (1)
で表される。
特開2000−277691
上記従来の半導体装置中の容量素子の容量値を大きくするためには、配線の厚みを厚くする、配線の幅を広くする、配線間の距離,つまり層間絶縁膜の厚さを小さくする、などの手段が有効である。
ところが、このような容量素子は、半導体装置の配線を利用して設けられているので、配線を厚くすると、容量素子として使っていない他の配線も厚くなる結果、他の配線間の寄生容量が増大し、半導体全体の動作速度が低下するという不具合が生じる。
また、層間絶縁膜を薄くすると、半導体装置中の他の配線間の寄生容量が増大するので、同様に、半導体装置の動作速度が低下するという不具合がある。
また、配線の幅を広くすると、半導体装置全体の配線のために要する面積が増大し、半導体装置の小型化という要請に反する。
本発明の目的は、上述のような不具合の発生を抑制しつつ、配線を利用した,比較的大容量の容量素子を備えた半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明の半導体装置は、トランジスタ,ダイオードなどの能動素子の多層配線層を形成する工程を利用して形成される容量素子を備えており、容量素子は、プラグ(又はビア)に相当する接続部材と共通の工程で形成された第1,第2縦方向配線部をそれぞれ有する第1,第2の配線を有し、第1,第2の縦方向配線部をN層目の層間絶縁膜の一部を挟んで横方向に相対向する構造によって、高い容量値を得るようにしている。つまり、薄い配線層とは異なり、厚いN層目の層間絶縁膜を貫通している第1,第2縦方向配線部間には大きな容量値が得られるからである。
第1,第2の配線は、N層目の層間絶縁膜を挟む櫛状の第1,第2下側配線部と櫛状の第1,第2上側配線部とを有していることにより、より大きな容量値が得られる。
さらに、N−1層目の層間絶縁膜とN層目の層間絶縁膜との間に比誘電率の高い容量絶縁膜を設けて、第1,第2の配線のうちの一方の配線の下側配線部と他方の配線の縦方向配線部とが容量絶縁膜を挟んで相対向する構造にすることで、より大きな容量値が得られる。
本発明の半導体装置の製造方法は、N層目の層間絶縁膜を貫通する能動素子の接続部材の形成工程を利用して、相対向する容量素子の第1,第2縦方向配線部を形成する方法である。
この方法により、上述のような容量値の高い容量素子を備えた半導体装置が容易に形成されることになる。
また、N−1層目の層間絶縁膜とN層目の層間絶縁膜との間に、誘電率の高い容量絶縁膜形成しておいて、第1配線又は第2配線に容量絶縁膜を挟んで下側配線部と対向する壁状部材を形成する工程を含ませることによって、大幅に容量値を向上させることができる。
本発明の半導体装置又はその製造方法によると、能動素子のビア(プラグ)を形成する工程を利用して、容量素子を構成する第1,第2の配線に、N層目の層間絶縁膜の一部を挟んで横方向に相対向する,第1,第2縦方向配線部を形成したので、半導体装置の占有面積の増大を抑制しつつ,容量値の大きい容量素子を備えた半導体装置が得られる。
(第1の実施形態)
図1(a),(b)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第1の実施形態に係る半導体装置の平面図,及びIb−Ib線における断面図である。図2(a),(b)は、順に、第1の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域のIIa−IIa線における断面図、及びトランジスタと容量素子の等価回路図である。本実施形態及び後述する各実施形態は、2層以上の多層配線構造を有する半導体装置を前提としており、説明を簡単にするために、2つの配線層を有する場合について説明するが、本発明の容量素子は、3層以上の配線層を有する半導体装置のうちのいずれか2つの配線層中の配線(下層配線であるN−1層目の配線及び上層配線であるN層目の配線)や接続部材(ビア,プラグ)を形成する工程を利用して形成されていればよい。
図1(b),図2(a)に示すように、シリコン等の半導体からなる半導体基板51の上方に、下側層間絶縁膜5(N−1層目の層間絶縁膜)と、上側層間絶縁膜6(N層目の層間絶縁膜)とが設けられており、半導体基板51,下側層間絶縁膜5及び上側層間絶縁膜6に亘って、ロジックトランジスタが設けられるロジック領域Raと、容量素子が設けられる容量素子領域Rbとがある。
ロジック領域Raには、半導体基板51の表面部に形成され活性領域を区画するトレンチ分離52と、活性領域に形成されたMISトランジスタとを備えている。MISトランジスタは、半導体基板51の活性領域上に形成されたゲート絶縁膜53と、ゲート絶縁膜53の上に形成されたゲート電極54と、ゲート電極の側面を覆うサイドウォール55と、半導体基板51内に形成されたソース・ドレイン領域56a,56bとを有している。そして、上側層間絶縁膜6を挟んで第1層目配線58(下層配線)と、プラグ59及び第2層目配線60(上層配線)とが設けられている。下側層間絶縁膜5を貫通して、MISトランジスタのソース・ドレイン領域56a,56bに接続されるプラグ57が設けられているとともに、図1(b)に示されている断面とは別の断面において、第2下側配線部2aとMISトランジスタのゲート電極54とを接続するプラグ57が形成されている(図1(a)参照)。
容量素子領域Rbには、第1配線1と、第2配線2とが設けられている。下側層間絶縁膜5の上端部には、ロジック領域Raの第1層目配線58と共通の工程で形成された第1下側配線部1aと第2下側配線部2aとが埋め込まれ、上側層間絶縁膜6の上端部には、ロジック領域Raの第2層目配線60と共通の工程で形成された第1上側配線部1bと第2上側配線部2bとが埋め込まれている。そして、第1下側配線部1aと第1上側配線部1bとは、ロジック領域Raのプラグ59と共通の工程で形成された壁状の第1縦方向配線部1cを介して互いに接続され、第2下側配線部2aと第2上側配線部2bとはロジック領域Raのプラグ59と共通の工程で形成された壁状の第2縦方向配線部2cを介して互いに接続されている。第1下側配線部1a,第1上側配線部1b及び第1縦方向配線部1cにより第1配線1が構成され、第2下側配線部2a,第2上側配線部2b及び第2縦方向配線部2cにより第2配線2が構成されている。そして、図1(a)に示すように、第1上側配線部1bと第2上側配線部2bとは、横方向に相対向する櫛状の平面形状をそれぞれ有している。すなわち、第1上側配線部1bと第2上側配線部2bとの各々複数の櫛歯部分が交互に配置されており、各櫛歯部分を連結する連結部分が設けられている。同様に、第1下側配線部1aと第2下側配線部2aとは、横方向に相対向する櫛状の平面形状をそれぞれ有している。すなわち、第1下側配線部1aと第2下側配線部2aとの各々複数の櫛歯部分が交互に配置されており、各櫛歯部分を連結する連結部分が設けられている。同様に、第1縦方向配線部1cと第2縦方向配線部2cとは、N層目の層間絶縁膜である上側層間絶縁膜6の一部を挟んで横方向に相対向する櫛状の平面形状をそれぞれ有している。容量素子の第1配線1及び第2配線2は、上述のような構造を有している。
ただし、第1,第2縦方向配線部1c,2cは、櫛状部材である各上側配線部1b,2bと各下側配線部1a,2aの櫛歯部分だけを接続する壁状の部材であってもよく、各上側配線部1b,2bと各下側配線部1a,2aの櫛歯の連結部に相当する部分には存在していなくてもよい。その場合にも、後述するように容量値の増大効果を充分得ることができる。さらに、本実施形態では、第1,第2縦方向配線部1c,2cは、1つの連続した部材であるが、何カ所かで分断されていてもよい。その場合には、製造工程において、縦方向配線部1c,2cを形成するための溝状の貫通穴が連続したものではないので、層間絶縁膜の強度を大きく確保することができる。
なお、上側層間絶縁膜6の上に、さらに上層の層間絶縁膜が形成され、その層間絶縁膜に壁状の各縦方向配線部とさらに上側の配線とが埋め込まれる構造を多層配線層に沿って、順次積層下容量素子を構成してもよい。
図2(b)の等価回路図に示すように、第1,第2下側配線部1a,2a同士の間に1つの容量部が存在し、第1,第2上側配線部1b,2b同士の間に1つの容量部が存在し、第1,第2縦方向配線部1c,2c同士の間に1つの容量部が存在していて、容量素子は互いに並列に接続された3つの容量部を有している。そして、容量素子の第2配線2がMISトランジスタのゲート電極54に接続されている。
なお、半導体装置には、MISトランジスタに代えて、又はMISトランジスタに加えて、バイポーラトランジスタ,ダイオード等のMISトランジスタ以外の能動素子が配置されていてもよいし、能動素子だけでなく、能動素子に接続される1又は2以上の配線層と層間絶縁膜とが設けられていてもよい。
本実施形態の半導体装置中の容量素子によると、第1,第2下側配線部1a,2aの間、第1,第2上側配線部1b,2bの間だけでなく、第1,第2縦方向配線部1c,2cの間においても、薄い絶縁膜を挟んで横方向に相対向しているので、第1,第2縦方向配線部1c,2cの間にも容量が存在し、しかも、壁状の配線であることから、容量値が大幅に増大することになる。例えば、下側層間絶縁膜5及び上側層間絶縁膜6の誘電率を同じ値εとし、各下側配線部1a,2a,各上側配線部1b,2b及び各縦方向配線部1c,2cの厚さをいずれもAとし、各下側配線部1a,2a,各上側配線部1b,2bの幅をBとし、各下側配線部同士,各上側配線部同士及び各縦方向配線部同士の間隔をWとし(各縦方向配線部1c,2cと各下側配線部1a,2a等との幅の相違は無視する)、上側層間絶縁膜6の厚みDとすると、横方向の配線ピッチ(B+W)についての容量値C1 は、下記式(2)
1 ≒εL(D+A)/W (2)
で表される。
このときの容量値を、図11(a)〜(c)に示す従来の容量素子と比較すると、例えばA=0.1μm,B=0.1μm,W=0.1μm,D=0.4μmのときには、C1 /C0 ≒2.1である。すなわち、本実施形態の容量素子は、従来の容量素子に比べて、容量値を約2倍に高めることができる。
また、実施形態の容量素子の場合には、上側層間絶縁膜6の厚さを厚くすることにより、壁状の縦方向配線部1c,2c間の容量を増大させることができ、しかも、容量素子として使っていない配線の寄生容量もかえって低減されるなど、他に悪影響を及ぼすことなく、大容量の容量素子を形成することができる。
すなわち、縦方向に相対向する壁状の配線部分を有する容量素子により、容量値を増大させることができ、大容量の容量素子を形成することが可能となる。
−製造方法−
図3(a),(b)および図4(a),(b)は、第1の実施形態の半導体装置の製造工程の一例を示すIb−Ib線における断面図である。
図3(a)に示す工程の前に、ロジック領域Raにおいて、活性領域を区画するトレンチ分離52が形成され、活性領域に、ゲート絶縁膜53と、ゲート電極54と、サイドウォール55と、ソース・ドレイン領域56a,56bとが形成される。
そして、図3(a)に示す工程で、ゲート絶縁膜53の上に、シリコン酸化膜(例えばBPSG膜)からなる下側層間絶縁膜5を形成した後、下側層間絶縁膜5に、ロジック領域Raのゲート電極54,ソース・ドレイン領域56a,56b等に接続される接続孔と、配線パターンを形成するための淺溝と、容量素子領域Rbの各下側配線部1a,2aを形成するための淺溝とが形成される。その後、接続孔及び淺溝を埋めるとともに下側層間絶縁膜5を覆うアルミニウムや銅などの金属膜を堆積した後、CMPを行なって、アルミニウムや銅を接続孔や淺溝に埋め込むことにより、ロジック領域Raには、信号接続用のプラグ57及び第1層目配線58を形成し、容量素子領域Rbには第1,第2下側配線部1a,2aを形成する。このとき、図示しない断面においても、半導体装置の各能動素子に接続される信号接続用の配線やプラグが形成される。
次に、図3(b)に示す工程で、シリコン酸化膜などからなる上側層間絶縁膜6を形成し、上側層間絶縁膜6の上に、接続孔形成領域や貫通溝形成領域を開口した第1のレジスト膜Re1を形成する。そして、第1のレジスト膜Re1をマスクとして、CF4等のエッチングガスによるドライエッチングを行なって、上側層間絶縁膜6に、ロジック領域Raの第1層目配線58に到達する接続孔65と、容量素子領域Rbの第1,第2下側配線部1a,2aにそれぞれ到達する貫通穴である貫通溝8とを形成する。各貫通溝8は、各下側配線部1a,2aと共通の櫛歯型の平面形状を有しているが、各貫通溝8の幅は各下側配線部1a,2aよりも少し狭い。
次に、図4(a)に示す工程で、第1のレジスト膜Reを除去した後、配線形成領域を開口した第2のレジスト膜Re2を形成する。そして、そして、第2のレジスト膜Re2をマスクとし、CF4等のエッチングガスによるドライエッチングを行なって、上側層間絶縁膜6に、ロジック領域Raにおいては、接続孔65につながる配線溝66を形成し、容量素子領域Rbにおいては、すでに形成されている各貫通溝8の幅を拡大してなる淺溝9を形成する。各淺溝9の平面形状は、各下側配線部1a,2aと共通であるので、各淺溝9と貫通溝8とによって、段付きの溝が形成されることになる。
次に、図4(b)に示す工程で、第2のレジスト膜Re2を除去した後、スパッタやCVDにより、接続孔65,配線溝66,貫通溝8及び淺溝9を埋めるとともに上側層間絶縁膜6を覆うアルミニウムや銅などの金属膜を堆積し、CMPにより、接続孔65,配線溝66,貫通溝8及び淺溝9に金属膜を埋め込んで、ロジック領域Raにおける信号接続用のプラグ59及び第2層目配線60と、容量素子領域Rbにおける第1,第2縦方向配線部1c,2c及び第1,第2上側配線部1b,2bとを形成する。
以上の工程により、図1(a),(b)及び図2(a)に示す構造を有する半導体装置を容易に形成することができる。
なお、本実施形態においては、平坦な側面を有する壁状ビア配線である縦方向配線部を設けたが、信号接続用の円柱状プラグを横方向につないで波状の側面を有する縦方向配線部を設けてもよい。その場合にも、従来の容量素子に比べると、容量値の増大効果を発揮することができる。
本実施形態では、デュアルダマシン法を利用したので、第1,第2縦方向配線部1c,2cと、第1,第2上側配線部1b,2bとが、ロジック領域Raのプラグ57及び第1層目配線58と共通の工程で形成されるが、本実施形態の製造方法に代えて、シングルダマシン法を用いることも可能である。その場合には、第1,第2縦方向配線部1c,2cがロジック領域Raのプラグ59と共通の工程で形成され、第1,第2上側配線部1b,2bがロジック領域Raの第2層目配線60と共通の工程で形成されることになる。
(第2の実施形態)
図5(a)〜(c)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第2の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域の平面図,Vb−Vb線における断面図,Vc−Vc線における断面図である。
図5(b),(c)に示すように、本実施形態の半導体装置の容量素子領域Rbには、第1の実施形態と同様の構造を有する下側層間絶縁膜5(N−1層目の層間絶縁膜)と、上側層間絶縁膜6(N層目の層間絶縁膜)と、第1,第2下側配線部1a,2aと、第1,第2上側配線部1b,2bとが設けられている。そして、第1下側配線部1aと第1上側配線部1bとは、櫛歯の部分に設けられた円柱状の第1縦方向配線部1dを介して互いに接続され、第2下側配線部2aと第2上側配線部2bとは、櫛歯の部分に設けられた円柱状の第2縦方向配線部2dを介して互いに接続されている。第1下側配線部1a,第1上側配線部1b及び第1縦方向配線部1dにより第1配線1が構成され、第2下側配線部2a,第2上側配線部2b及び第2縦方向配線部2dにより第2配線2が構成されている。そして、図4(a)に示すように、第1縦方向配線部1dと第2縦方向配線部2dとは、各下側配線部1a,2aと各上側配線部1b,2bとをそれぞれ接続する孤立した複数の円柱によって構成されている。このような第1配線1及び第2配線2により、1つの容量素子が構成されている。
なお、図5(a)〜(c)には図示されていないが、ロジック領域Raは、第1の実施形態におけるロジック領域Raと同じ構造を有している。そして、MISトランジスタのゲート電極と第2下側配線部2aとがプラグを介して接続されている。
なお、半導体装置には、MISトランジスタに代えて、又はMISトランジスタに加えて、バイポーラトランジスタ,ダイオード等のMISトランジスタ以外の能動素子が設けられていてもよいし、能動素子だけでなく、能動素子に接続される1又は2以上の配線層と層間絶縁膜とが設けられていてもよい。
本実施形態における容量素子が第1の実施形態における容量素子と異なる点は、縦方向配線部1d,2dが連続した壁状の構造ではなく、互いに孤立した複数の円柱によって構成されている点である。このような構造は、製造過程において、例えば上側層間絶縁膜6が膜はがれを起こしやすい材料又は形状であって、各縦方向配線部を連続した形状にすると不具合が生じるような場合に好ましい。
本実施形態の容量素子においては、例えば、下側層間絶縁膜5及び上側層間絶縁膜6の誘電率を同じ値εとし、各下側配線部1a,2a,各上側配線部1b,2bの厚さをいずれもAとし、各下側配線部1a,2a,各上側配線部1b,2bの幅をBとし、各下側配線部1a,2a同士,各上側配線部1b,2b同士及び各縦方向配線部1d,2d同士の間隔をWとし(各縦方向配線部1d,2d同士の間隔と各下側配線部1a,2a同士等との間隔の相違は無視する)、上側層間絶縁膜6の厚みDとすると、横方向の配線ピッチ(B+W)についての容量値C2 は、下記式(3)
2 ≒εL[2A+{(D−A)/2}]/W (3)
で表される。
このときの容量値を、図11(a)〜(c)に示す従来の容量素子と比較すると、例えばA=0.1μm,B=0.1μm,W=0.1μm,D=0.4μmのときには、C2 /C0 ≒1.5である。すなわち、本実施形態の容量素子は、従来の容量素子に比べて、容量値を約1.5倍に高めることができる。
(第3の実施形態)
図6(a)〜(c)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第3の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域の平面図,VIb−VIb線における断面図,VIc−VIc線における断面図である。
図6(b),(c)に示すように、本実施形態の半導体装置の容量素子領域Rbには、第1の実施形態と同様の構造を有する下側層間絶縁膜5(N−1層目の層間絶縁膜)と、上側層間絶縁膜6(N層目の層間絶縁膜)と、第1,第2下側配線部1a,2aと、第1,第2上側配線部1b,2bとが設けられている。そして、第1下側配線部1aと第1上側配線部1bとは、櫛歯の部分に設けられた円柱状の第1縦方向配線部1dを介して互いに接続され、第2下側配線部2aと第2上側配線部2bとは、櫛歯の部分に設けられた円柱状の第2縦方向配線部2dを介して互いに接続されている。第1下側配線部1a,第1上側配線部1b及び第1縦方向配線部1dにより第1配線1が構成され、第2下側配線部2a,第2上側配線部2b及び第2縦方向配線部2dにより第2配線2が構成されている。そして、図4(a)に示すように、第1縦方向配線部1dと第2縦方向配線部2dとは、各下側配線部1a,2aと各上側配線部1b,2bとを互いに接続する孤立した複数の円柱によって構成されている。このような第1配線1及び第2配線2により、1つの容量素子が構成されている。
本実施形態における容量素子が、第2の実施形態における容量素子と異なる点は、円柱状の第1縦方向配線部1dと第2縦方向配線部2dとが、平面的にみると千鳥状に配置されている点である。このような容量素子の構造は、製造過程において、例えばリソグラフィの制限から、信号接続用のプラグ同士の最小配置間隔が信号接続用の配線の最小配置間隔Wよりも長いときに適している。
なお、図6(a)〜(c)には図示されていないが、ロジック領域Raは、第1の実施形態におけるロジック領域Raと同じ構造を有している。そして、MISトランジスタのゲート電極と第2下側配線部2aとがプラグを介して接続されている。
なお、半導体装置には、MISトランジスタに代えて、又はMISトランジスタに加えて、バイポーラトランジスタ,ダイオード等のMISトランジスタ以外の能動素子が設けられていてもよいし、能動素子だけでなく、能動素子に接続される1又は2以上の配線層と層間絶縁膜とが設けられていてもよい。
本実施形態の容量素子の場合、第1,第2縦方向配線部1d,2d間の間隔が、第1,第2下側配線部1a,2a間の間隔(2W=0.2μm)よりも広い間隔(2W=0.25μm)であるとし、他の部分の寸法は第2の実施形態と同じであるとすると、横方向の配線ピッチ(B+W)についての容量値COは、1.2となる。すなわち、本実施形態の容量素子は、従来の容量素子に比べて、容量値を約1.2倍に高めることができる。
(第4の実施形態)
図7(a)〜(c)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第4の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域の平面図,VIIb−VIIb線における断面図,VIIc−VIIc線における断面図である。
図7(b),(c)に示すように、本実施形態の半導体装置の容量素子領域Rbには、半導体基板51の上方に、下側層間絶縁膜5(N−1層目の層間絶縁膜)と、上側層間絶縁膜6(N層目の層間絶縁膜)とが設けられている。下側層間絶縁膜5の上端部には、第2下側配線部2aが埋め込まれ、上側層間絶縁膜6の上端部には、第1上側配線部1bと第2上側配線部2bが埋め込まれているが、第1下側配線部は設けられていない。そして、第1上側配線部1bとは一体的に形成された,上下に延びる第1壁状配線1fが設けられていて、第1上側配線部1bと第1壁状配線1fとにより、第1配線1が構成されている。第2下側配線部2aと第2上側配線部2bとは円柱状の第2縦方向配線部2dを介して互いに接続されていて、第2下側配線部2a,第2上側配線部2b及び第2縦方向配線部2dにより第2配線2が構成されている。また、下側層間絶縁膜5と上側層間絶縁膜6との間には、薄いシリコン窒化膜からなる容量絶縁膜11が介在しており、第2下側配線部2aの上面と第1壁状配線1fの下面とは容量絶縁膜11を挟んで縦方向に相対向し、容量素子の主要部を構成している。なお、図7(a)に示すように、第1上側配線部1bと第1壁状配線1fとはT字状に交わっていて、第1壁状配線1fの側面と第2上側配線部2bの側面とは横方向に相対向して、容量素子の一部を構成している。また、図1(c)に示すように、第1壁状配線1fの側面と第2縦方向配線部2dの側面とは横方向に相対向して容量素子の一部を構成している。さらに、第2縦方向配線部2dは、容量絶縁膜11を貫通して、第2下側配線部2aに接続されている。このような第1配線1及び第2配線2により、1つの容量素子が構成されている。
なお、図7(a)〜(c)には図示されていないが、ロジック領域Raは、第1の実施形態におけるロジック領域Raと同じ構造を有している。そして、MISトランジスタのゲート電極と第2下側配線部2aとがプラグを介して接続されている。
なお、半導体装置には、MISトランジスタに代えて、又はMISトランジスタに加えて、バイポーラトランジスタ,ダイオード等のMISトランジスタ以外の能動素子が設けられていてもよいし、能動素子だけでなく、能動素子に接続される1又は2以上の配線層と層間絶縁膜とが設けられていてもよい。
本実施形態の容量素子によると、第1配線1の一部に、信号接続用のビアと共に形成される壁状ビアである第1壁状配線1fを設けたことにより、第1壁状配線1fの下面が薄い容量絶縁膜11を挟んで第2下側配線部2aの上面と縦方向に相対向する構造を設けることができ、この部分に大きな容量を持たせることができる。容量絶縁膜11の誘電率をε’とし、第2下側配線部2aの幅をBとし、容量絶縁膜11の厚さを0.03μmとすると、この部分の容量値C3 は、下記式(4)
3 ≒ε’LB/0.03 (4)
となり、εをシリコン酸化膜ε’をシリコン窒化膜の誘電率とすると、この部分だけで、従来の容量素子の2.4倍の容量値を有することになる。
−製造方法−
図8(a)〜(c)および図9(a)〜(c)は、第4の実施形態の製造工程を示すVIIc−VIIc線における断面図である。
図8(a)に示す工程の前に、ロジック領域Raにおいて、活性領域に、ゲート絶縁膜と、ゲート電極と、サイドウォールと、ソース・ドレイン領域とを有するMISトランジスタが形成される(図示せず、図3(a)参照)。
そして、図8(a)に示す工程で、半導体基板51の上に、シリコン酸化膜(例えばBPSG膜)からなる下側層間絶縁膜5を形成した後、下側層間絶縁膜5に、ロジック領域Raのゲート電極,ソース・ドレイン領域等に接続される接続孔と、配線パターンを形成するための淺溝(いずれも図示せず、図3(a)参照)と、容量素子領域Rbの第2下側配線部2aを形成するための淺溝とが形成される。その後、接続孔及び淺溝を埋めるとともに下側層間絶縁膜5を覆うアルミニウムや銅などの金属膜を堆積した後、CMPを行なって、アルミニウムや銅を接続孔や淺溝に埋め込むことにより、ロジック領域Raには、信号接続用のプラグ及び第1層目配線(いずれも図示せず、図3(a)参照)を形成し、容量素子領域Rbには第2下側配線部2aを形成する。このとき、図示しない断面においても、半導体装置の各能動素子に接続される信号接続用の配線やプラグが形成される。
そして、CVD又はスパッタにより、下側層間絶縁膜5及び第2下側配線部2aを覆う,シリコン窒化膜からなる,厚さ0.03μmの容量絶縁膜11を形成した後、容量絶縁膜11の上に、シリコン酸化膜からなる上側層間絶縁膜6を形成する。このとき、容量絶縁膜11と上側層間絶縁膜6とは、本実施形態のように、互いにエッチング選択比が高い材料によって構成されていることが好ましい。
次に、図8(b)に示す工程で、上側層間絶縁膜6の上に、第1配線1の第1壁状配線1fと第2配線2の第2縦方向配線部2dとを形成しようとする領域を開口した第1のレジスト膜Re10を形成した後、上側層間絶縁膜6のドライエッチングを行なって、上側層間絶縁膜6を貫通する壁状貫通穴20と、柱状貫通穴21とを形成する。このとき、図示しないが、ロジック領域においても、容量絶縁膜11上までエッチングされた柱状貫通穴21に相当する接続孔が形成される。なお、シリコン酸化膜からなる容量絶縁膜11に対するエッチング選択比が高いシリコン窒化膜からなる容量絶縁膜11は、エッチングストッパとして機能する。
次に、図8(c)に示す工程で、第1のレジスト膜Re10を除去した後、各上側配線部1b,2bを形成しようとする領域を開口した第2のレジスト膜Re11を形成する。このとき、第2のレジスト膜Re11は、壁状貫通穴20の大部分を埋めている。
次に、図9(a)に示す工程で、第2のレジスト膜Re11をマスクとし、CF4等のエッチングガスによるドライエッチングを行なって、上側層間絶縁膜6に、第1,第2上側配線部を埋め込むための淺溝22,23を形成する。各淺溝22,23は、壁状貫通穴20,柱状貫通穴21につながっている。このとき、図示しないが、ロジック領域においては、接続孔につながる配線溝が形成される。この工程では、適切なエッチング時間を設定することにより、第1,第2上側配線部1b,2bの厚さを適宜決定することができる。このとき、容量素子領域Rbの壁状貫通穴20のうち第2のレジスト膜Re11で覆われていない部分にだけ、幅が拡大された淺溝22が形成される。
次に、図9(b)に示す工程で、第2のレジスト膜Re11を残したままで、リン酸水溶液を用いたウエットエッチングにより容量絶縁膜11の選択的エッチングを行なって、壁状貫通穴20のうち第2のレジスト膜Re11によって覆われていない部分と、柱状貫通穴21とに、容量絶縁膜11を貫通する貫通孔24,25をそれぞれ形成する。容量絶縁膜11をエッチングする際、容量素子領域Rbの壁状貫通穴20の底面に露出している大部分は第2のレジスト膜Re11で覆われているので、貫通孔24が第2下側配線部2aに接触することはない。このとき、図示しないが、ロジック領域においても柱状貫通穴21に相当する接続孔の下の容量絶縁膜11がエッチングされ、第1層目配線に到達する接続孔が形成される。
次に、図9(c)に示す工程で、第2のレジスト膜Re11を除去した後、壁状貫通穴20,柱状貫通穴21,各淺溝22,23,及び各貫通孔24,25を埋めるとともに上側層間絶縁膜6を覆うアルミニウムや銅などの金属膜を堆積し、CMPにより、壁状貫通穴20,柱状貫通穴21,各淺溝22,23及び各貫通孔24,25に金属膜を埋め込んで、容量素子領域Rbにおける第1壁状配線1f及び第1,第2上側配線部1b,2bを形成する。このとき、図示しないが、ロジック領域Raにおいては、信号接続用のプラグ及び第2層目配線が形成される。
以上の工程により、図7(a)〜(c)に示す構造を有する半導体装置を容易に形成することができる。
なお、本実施形態においては、第1配線1を互いに連続する第1壁状配線1fと第1上側配線部1bとによって構成したが、これは、容量素子の第1配線1を第1上側配線部1bを介して他の領域の素子(直接的には、より上層の配線層)と接続するために必要な構造である。したがって、例えば第1壁状配線1fの幅を第1上側配線部1bと同じ幅まで拡大することにより、第1壁状配線1fとさらに上層の配線層とをプラグ等によって接続することができるので、第1上側配線部1bは不要である。その場合、第1壁状配線1fの平面面積がより広くなるので、第1壁状配線1fの下面と第2下側配線部2aの上面との相対向する部分の面積が大きくなり、容量値が拡大するとともに、図9(b)に示す工程における貫通孔24は形成されないので、容量素子の信頼性はより向上する。
(第5の実施形態)
図10(a)〜(c)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第5の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域の平面図,Xb−Xb線における断面図,Xc−Xc線における断面図である。
図10(b),(c)に示すように、本実施形態の半導体装置の容量素子領域Rbには、半導体基板51の上方に、下側層間絶縁膜5と、上側層間絶縁膜6と、第1配線1と、第2配線2とが設けられている。下側層間絶縁膜5の上端部には、櫛歯状の第1上側配線部1aと第2下側配線部2aとが埋め込まれ、上側層間絶縁膜6には、直線状の第1上側配線部1bと第2上側配線部2bとが埋め込まれている。そして、第1下側配線部1aと第1上側配線部1bとは円柱状の第1縦方向配線部1dを介して互いに接続され、第2下側配線部2aと第2上側配線部2bとは円柱状の第2縦方向配線部2dを介して互いに接続されている。また、上側層間絶縁膜6には、縦方向に延びる第1,第1壁状配線1f,2fが埋め込まれており、各壁状配線1f,2fの上端部はいずれも各上側配線部1b,2bに接続されている。そして、図10(a)に示すように、第1上側配線部1b及び第1壁状配線1fと、第2上側配線部2b及び第2壁状配線2fとは、櫛歯状の平面形状を有している。
また、下側層間絶縁膜5と上側層間絶縁膜6との間には、薄いシリコン窒化膜からなる容量絶縁膜11が介在しており、第2下側配線部2aの上面と第1壁状配線1fの下面とは容量絶縁膜11を挟んで縦方向に相対向している。第1,第2縦方向配線部1d,2dは、容量絶縁膜11を貫通して、それぞれ第1,第2下側配線部1a,2aに接続されている。
そして、第1下側配線部1a,第1上側配線部1b,第1縦方向配線部1d及び第1壁状配線1fにより第1配線1が構成され、第2下側配線部2a,第2上側配線部2b,第2縦方向配線部2d及び第2壁状配線2fにより第2配線2が構成されている。このような第1配線1及び第2配線2により、1つの容量素子が構成されている。
なお、図10(a)〜(c)には図示されていないが、ロジック領域Raは、第1の実施形態におけるロジック領域Raと同じ構造を有している。そして、MISトランジスタのゲート電極と第2下側配線部2aとがプラグを介して接続されている。
なお、半導体装置には、MISトランジスタに代えて、又はMISトランジスタに加えて、バイポーラトランジスタ,ダイオード等のMISトランジスタ以外の能動素子が設けられていてもよいし、能動素子だけでなく、能動素子に接続される1又は2以上の配線層と層間絶縁膜とが設けられていてもよい。
本実施形態の容量素子が第4の実施形態の容量素子と異なる点は、第4の実施形態における第1壁状配線1fと第2下側配線部2aとによって構成される容量部を横方向に交互に配置した点である。すなわち、第1壁状配線1fと第2下側配線部2aとが容量絶縁膜11を挟んで縦方向に相対向する容量部と、第2壁状配線2fと第1下側配線部1aとが容量絶縁膜11を挟んで縦方向に相対向する容量部とを横方向に交互に設けた点である。その結果、第1壁状配線1fと第2壁状配線2fとが横方向に相対向する部分にも、大容量値の容量部が形成される。
本実施形態の容量素子においては、下側層間絶縁膜5及び上側層間絶縁膜6の誘電率を同じ値εとし、各下側配線部1a,2a,各上側配線部1b,2bの厚さをいずれもAとし、各下側配線部1a,2a,各上側配線部1b,2bの幅をBとし、各下側配線部1a,2a同士,各上側配線部1b,2b同士及び各壁状配線1f,2f同士の間隔をWとし(各壁状配線1f,2f同士の間隔と各下側配線部1a,2a同士との間隔の相違は無視する)、上側層間絶縁膜6の厚みDとすると、配線ピッチ(B+W)当たりの容量値は、下記式(5)
4 ≒L{ε(D+A−0.03)/W+ε’B/0.03} (5)
で表される。
このときの容量値を、図11(a)〜(c)に示す従来の容量素子と比較すると、例えばA=0.1μm,B=0.1μm,W=0.1μm,D=0.4μmのときには、εをシリコン酸化膜ε’をシリコン窒化膜の誘電率とすると、C4 /C0 ≒4.4である。すなわち、本実施形態の容量素子は、従来の容量素子に比べて、容量値を約4.4倍に高めることができる。
本実施形態における製造工程の図示及び説明は省略するが、図8(a),(b)及び図9(a),(b)に示す工程を利用して、各壁状配線1f,2fと各下側配線部1a,2aとを容易に形成することができる。
なお、上記各実施形態では、デュアルダマシン法を用いて配線,プラグ及び層間絶縁膜を形成しているが、シングルダマシン法を用いてもよいし、金属膜をエッチングによってパターニングする方法を採用することも可能である。
本発明の半導体装置は、容量素子を内蔵したDRAM等のメモリ,ロジック回路,リニア回路などを有する半導体デバイス全般に利用することができる。
(a),(b)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第1の実施形態に係る半導体装置の平面図,及びIb−Ib線における断面図である。 (a),(b)は、順に、第1の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域のIIa−IIa線における断面図、及びトランジスタと容量素子の等価回路図である。 (a),(b)は、第1の実施形態の製造工程の前半部分を示すIb−Ib線における断面図である。 (a),(b)は、第1の実施形態の製造工程の後半部分を示すIb−Ib線における断面図である。 (a)〜(c)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第2の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域の平面図,Vb−Vb線における断面図,Vc−Vc線における断面図である。 (a)〜(c)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第3の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域の平面図,VIb−VIb線における断面図,VIc−VIc線における断面図である。 (a)〜(c)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第4の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域の平面図,VIIb−VIIb線における断面図,VIIc−VIIc線における断面図である。 (a)〜(c)は、第4の実施形態の製造工程の前半部分を示すVIIc−VIIc線における断面図である。 (a)〜(c)は、第4の実施形態の製造工程の後半部分を示すVIIc−VIIc線における断面図である。 (a)〜(c)は、順に、配線を用いて容量素子を設けている第5の実施形態に係る半導体装置の容量素子領域の平面図,Xb−Xb線における断面図,Xc−Xc線における断面図である。 (a)〜(c)は、順に、配線を利用して容量素子を設けている従来の半導体装置の容量素子領域の平面図,Xb−Xb線における断面図,Xc−Xc線における断面図である。
符号の説明
1 第1配線
1a 第1下側配線部
1b 第1上側配線部
1c 第1縦方向配線部
1d 第1縦方向配線部
1f 第1壁状配線
2 第2配線
2a 第2下側配線部
2b 第2上側配線部
2c 第2縦方向配線部
2d 第2縦方向配線部
2f 第2壁状配線
5 下側層間絶縁膜
6 上側層間絶縁膜
8 貫通穴
9 淺溝
11 容量絶縁膜
20 壁状貫通穴
21 柱状貫通穴
22 淺溝
23 淺溝
24 貫通孔
25 貫通孔
51 半導体基板
52 トレンチ分離
53 ゲート絶縁膜
54 ゲート電極
55 サイドウォール
56a,56b ソース・ドレイン領域
57 プラグ
58 第1層目配線
59 プラグ
60 第2層目配線
65 接続孔
66 配線溝

Claims (4)

  1. 基板上に、能動素子と容量素子とを配置してなる半導体装置であって、
    上記基板の上方に設けられたN−1層目の層間絶縁膜(Nは2以上の整数)と、
    上記N−1層目の層間絶縁膜に形成された第1の配線溝に埋め込まれた上記能動素子の下層配線と、
    上記N−1層目の層間絶縁膜に形成された下側淺溝に埋め込まれた、上記下層配線と共通の工程で形成された下側配線部と、
    上記N−1層目の層間絶縁膜及び上記下側配線部上に形成された容量絶縁膜と、
    上記容量絶縁膜上に形成されたN層目の層間絶縁膜と、
    上記N層目の層間絶縁膜に形成された第2の配線溝に埋め込まれた上記能動素子の上層配線と、
    上記N層目の層間絶縁膜を貫通して上記下層配線と上記上層配線とを接続する上記能動素子の信号接続用部材と、
    上記下側配線部と、上記N層目の層間絶縁膜及び上記容量絶縁膜を貫通して上記下側配線部に接続し且つ上記信号接続用部材と共通の工程で形成された接続部材とを有する1つの配線と、
    上記N層目の層間絶縁膜を貫通して下面が上記容量絶縁膜を挟んで上記1つの配線の下側配線部と相対向し且つ上記信号接続用部材と共通の工程で形成された壁状部材を有するもう1つの配線とを備え、
    上記1つの配線と上記容量絶縁膜と上記もう1つの配線とにより上記容量素子が構成されている,半導体装置。
  2. 基板上に、能動素子と容量素子とを配置してなる半導体装置の製造方法であって、
    上記基板の上方に、N−1層目の層間絶縁膜(Nは2以上の整数)を形成する工程(a)と、
    上記工程(a)の後に、上記N−1層目の層間絶縁膜の上部に、上記能動素子の下層配線と、上記容量素子の1つの配線の下側配線部とを埋め込む工程(b)と、
    上記N−1層目の層間絶縁膜の上方に、N層目の層間絶縁膜を形成する工程(c)と、
    上記工程(b)の後で、上記工程(c)の前に、上記N−1層目の層間絶縁膜,下層配線及び下側配線部を覆う,上記N層目の層間絶縁膜よりも誘電率の高い容量絶縁膜を形成する工程(d)と、
    上記工程(c)の後で、第1のレジスト膜を用いて、上記N層目の層間絶縁膜のエッチングを行なうことにより、上記N層目の層間絶縁膜を貫通する接続孔と、各々上記N層目の層間絶縁膜を貫通して、上記容量絶縁膜を挟んで上記下側配線部の一部及び他部に対向する容量素子用接続孔と貫通長溝とを形成する工程(e)と、
    上記第1のレジスト膜を除去した後、上記貫通長溝のうち少なくとも上記下側配線部の上記他部の上方に位置する部分を覆い、上記接続孔,上記容量素子用接続孔及びそれらの周縁部の上方を開口した第2のレジスト膜を用いて上記N層目の層間絶縁膜のエッチングを行なうことにより、上記N層目の層間絶縁膜に、各々上記接続孔,容量素子用接続孔につながり、上記接続孔及び容量素子用接続孔よりも浅い,配線溝及び容量素子用配線溝とを形成する工程(f)と、
    上記第2のレジスト膜を残したままで、上記容量絶縁膜のエッチングを行なうことにより、上記接続孔及び上記容量素子用接続孔を上記容量絶縁膜を貫通させて上記下層配線及び上記下側配線部に到達させる工程(g)と、
    上記第2のレジスト膜を除去した後、上記容量素子用接続孔,貫通長溝,配線溝及び容量素子用配線溝を上記導体材料で埋めて、上記能動素子の下層配線に接続される接続部材と、上記1つの配線の上記下側配線部に接続される容量素子用接続部材と、下面が上記容量絶縁膜を挟んで上記下側配線部の上面と相対向するもう1つの配線の壁状部材と、上記能動素子の信号用配線と、上記容量素子の1つの配線の上側配線部とを形成する工程(h)とを含み、
    上記容量絶縁膜を挟んで相対向する,上記1つの配線の下側配線部と上記もう1つの配線の上記壁状部材とにより、上記容量素子が構成される,半導体装置の製造方法。
  3. 請求項記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(f)では、上記第2のレジスト膜として、上記貫通長溝のうち上記下側配線部の上方に位置しない部分及びその周縁部を開口しているレジスト膜を用い、上記貫通長溝よりも浅い壁状配線部用溝を形成し、
    上記工程(h)では、上記壁状配線部の信号接続用配線をも形成する,半導体装置の製造方法。
  4. 請求項又は記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(a)及び(c)では、上記N−1層目の層間絶縁膜及びN層目の層間絶縁膜として、シリコン酸化膜を形成し、
    上記工程(d)では、上記容量絶縁膜としてシリコン窒化膜を形成する,半導体装置の製造方法。
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