JP3998430B2 - 回転センサ付き転がり軸受 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンの出力軸やモータの回転軸などの回転数や回転角を検出するための回転センサ用ハウジングの転がり軸受への取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記の出力軸や回転軸の回転数や回転角の検出方法として、回転ドラムの周囲に強磁性薄膜などで多極に着磁した回転素子の回転に伴う磁気の変化を、検出素子によって検出し、パルス信号として出力する回転センサを用いる方法が知られている。
【0003】
従来、このような回転センサを、内輪2と、外輪3と、転動体5とからなる転がり軸受1に取り付ける場合、例えば、図11に示すように、回転軌道輪側の内輪2の端部外径面に、多極に着磁された回転素子6が嵌着される。そして、固定軌道輪側の外輪3の端部内径面に嵌着された芯金17に、周壁18aとその内方に延びるつば部18bとからなる合成樹脂製の環状のセンサハウジング18が締め代を設けて油圧を使用して圧入され、固定される。この環状のセンサハウジング18に装着された電気回路基板9に、前記回転素子6に近接し、対向して検出素子10が取り付けられ、回転センサが軸受に装備される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記回転センサ付き軸受の使用環境温度範囲が、例えば、−40℃から120℃までの範囲で変化するとすれば、低温側での使用環境温度では、圧入されたセンサハウジング18の外径及び幅、即ち周壁18aの軸方向の長さが収縮する。このため、芯金17とセンサハウジング18との間に半径方向の隙間を生じてセンサハウジング18が軸方向に対して傾いたり、半径方向にガタついたり、周方向に回転して、前記回転素子と検出素子との位置ずれ等を生じたり、甚だしい場合には、センサハウジングが芯金から抜け出たりして、回転素子の回転に伴う磁気変化を精度良く検出できず、検出素子からの精度良い出力波形を測定できないという問題がある。
【0005】
このような問題を回避するために、使用環境温度が低温の場合でも、芯金17とセンサハウジング18との間に半径方向の隙間が発生しないように、圧入時の締め代を大きく設定すると、芯金17にセンサハウジング18が圧入しにくくなる。このため、センサハウジングが圧入による大きな接触圧力を受けて、割れるおそれがある。
【0006】
一方、使用環境温度が高温側の場合には、前記低温側の場合とは逆に、センサハウジング18の外径及び幅、即ち周壁18aの軸方向の長さが膨張するため、圧入による接触圧力が、半径方向の膨張によって増大し、過負荷応力状態となって、センサハウジング18が割れるおそれが大きくなる。また、センサハウジング18の外径面は、高温域での前記接触圧力の作用下で、芯金17により拘束されているため、クリープ変形が生じ、使用環境温度が高温状態から常温状態に戻ると、センサハウジングが収縮する上に、前記クリープ変形により、半径方向の締め代の弾性回復がなくなるので、センサハウジング18と芯金17との半径方向の隙間が大きくなって、前述の場合と同様に、センサハウジング18の傾き、半径方向のガタつき、周方向の位置ずれ等が生じるおそれが大きくなる。また、前記クリープ変形により、センサハウジング18は幅方向、即ち軸方向に膨張し、この方向に力が作用し、前記収縮時の熱応力との相乗作用によって、センサハウジング18が芯金から抜け出しやすくなる。
【0007】
このようなセンサハウジングの芯金からの抜け出しを防止するために、図12に示すように、芯金17aの端部を、全周にわたってセンサハウジング18の内径側に、その外面に形成されたテーパ部に沿うように折り曲げて、センサハウジング18の軸方向の移動を抑制すれば、芯金からの抜け出しを防止することができる。しかし、このようにしても、前記の周方向の位置ずれは防止することができない。
【0008】
そこで、この発明の課題は、低温域から高温域にわたる使用環境温度においても、前記転がり軸受に固定された芯金に装着されるセンサハウジングに、軸方向、円周方向、半径方向のいずれの方向にもガタつきや位置ずれが発生せず、精度良く回転速度を測定できる回転センサ付き転がり軸受を実現することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、この発明では以下の構成を採用したのである。
【0010】
即ち、転がり軸受の回転軌道輪側に回転素子を取り付け、前記軸受の固定軌道輪側に取り付けた芯金に環状のセンサハウジングを装着し、前記センサハウジングに検出素子を、前記回転素子に近接し、対向するように装備した回転センサ付き転がり軸受において、前記センサハウジングの外周に溝を設け、この溝に充填した弾性を有する接着剤で前記芯金にセンサハウジングを接着し、前記芯金とセンサハウジングとを、芯金に形成した凸部とセンサハウジングに形成した凹部との嵌め合わせにより固定したのである。
【0011】
このようにすれば、使用環境温度が低温域にある場合に、センサハウジングが半径方向に収縮しても、前記接着剤が弾性を有するために、芯金とセンサハウジングとの固定状態を維持でき、半径方向にガタつかず、センサハウジングが傾くことを防止できる。そして、芯金とセンサハウジングとの間に、軸方向または周方向に、振動等により、前記接着剤の接着能力よりも大きな剪断力が作用した場合でも、前記芯金の凸部が前記センサハウジングの凹部に嵌合しているため、センサハウジングが軸方向に移動して抜けたり、周方向に回転して位置ずれすることを防止することができる。
【0012】
また、使用環境温度が高温状態から常温状態に戻った場合に、センサハウジングが収縮する上に、前記クリープ変形により、前記締め代の弾性回復がなくなるので、センサハウジングと芯金との半径方向の隙間が大きくなる場合でも、前記接着剤の弾性力によって、固定状態を維持でき、半径方向のガタつきを防止できる。さらに、前記クリープ変形による軸方向の膨張に伴う芯金とセンサハウジングとの軸方向のずれは、前記凸部と前記凹部との嵌合により抑制されるので、センサハウジングが芯金から抜け出ることを防止できる。そして、前述の場合と同様に、前記凹凸嵌合によって、センサハウジングの周方向の位置ずれをも防止できる。
【0013】
前記センサハウジングに設けた溝を、周方向に連続して形成することが望ましい。
【0014】
このようにすれば、前記芯金と前記センサハウジングとが周方向に連続して接着されるので、総接着面積が広くなり、半径方向のガタつきを確実に防止できる。また、芯金とセンサハウジングとの間に軸方向または周方向に作用する剪断力に対する接着能力が向上する。
【0015】
前記凸部が前記芯金の周壁に設けた爪状の係止片であり、前記凹部が切欠き溝であり、前記係止片を前記切欠き溝に折り曲げて嵌め合わせることが望ましい。
【0016】
このようにすれば、前記爪状の係止片を前記切欠き溝に折り曲げて嵌め込むことにより、芯金とセンサハウジングとを固定でき、前述のようなセンサハウジングの抜け出しや周方向の位置ずれを防止できる。
【0017】
前記凸部を前記芯金の軸方向に沿って湾曲するようにその内周側に突出し、この凸部を芯金の周方向に複数形成し、前記センサハウジングの凹部を、前記凸部に対応した位置に周方向に複数形成することができる。
【0018】
このように、前記凸部及び前記凹部をいずれも前記軸方向に湾曲した形状に形成することにより、前述のようなセンサハウジングの抜け出しを確実に防止することができる。また、前記凸部は周方向に複数設けているため、センサハウジングの周方向の位置ずれをも確実に防止できる。
【0019】
前記凸部を前記芯金の軸方向の断面形状をV字形にして前記芯金の周方向に複数形成し、前記センサハウジングの凹部を、前記凸部に対応した位置に周方向に複数形成することができる。
【0020】
このように、前記凸部及び前記凹部の前記軸方向の断面形状を、いずれもV字形に形成しても、これらの凹凸嵌合によって、センサハウジングの抜け出しや周方向の位置ずれを確実に防止できる。
【0021】
前記凸部を前記芯金の軸方向の断面形状をコ字形にして前記芯金の周方向に複数形成し、前記センサハウジングの凹部をコ字形とし、前記凸部に対応した位置に周方向に複数形成することができる。
【0022】
このように、前記凸部及び凹部の前記軸方向の断面形状を、いずれもコ字形に形成しても、これらの凹凸嵌合によって、前述のように、センサハウジングの抜け出しや周方向の位置ずれを確実に防止できる。
【0023】
なお、前記の湾曲した凸部、V字形の凸部、及びコ字形の各凸部は、予め芯金に形成した後に、これらの各凸部に対応した形状の凹部を形成した前記センサハウジングを装着してもよく、また、前記センサハウジングを芯金に圧入した後に、前記芯金を加締めて前記凸部を形成し、前記凹部に嵌め合わせるようにしてもよい。
【0024】
また、前記凸部を、前記軸方向に湾曲して、または軸方向の断面形状をV字形、コ字形に形成することにより、予めこれらの凸部を芯金に形成した場合に、センサハウジングを芯金に圧入しやすくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態を添付の図1から図10に基づいて説明する。
【0026】
この発明の実施形態の回転センサ付き転がり軸受は、図1(a)及び(b)に示すように、内輪2と、外輪3と、保持器4に保持された転動体5とからなる転がり軸受1の回転軌道輪側の内輪2の端部外径面に、回転ドラムの周囲に強磁性薄膜などで多極に着磁された回転素子6が嵌着されている。そして、固定軌道輪側の外輪3の端部内径面に嵌着された芯金7に、周壁8aとつば部8bとからなる合成樹脂製の環状のセンサハウジング8が、締め代を設けて油圧を使用して圧入され、固定されている。このセンサハウジング8のつば部8bに形成された溝8cに電子回路基板9が取り付けられ、この電気回路基板9を介して、検出素子10が前記周壁8aの内周面に、センサハウジング8の半径方向に前記回転素子6に近接して対向するように装備され、前記回路基板9に電子回路部品11が装備されて回転センサが形成されている。そして、この検出素子10により、回転素子6の回転による磁気変化が検出されて出力波形、即ちパルス信号が出力され、前記転がり軸受1の回転速度が計測されるようになっている。
【0027】
前記芯金7の大径側の端部には、図2に示すように、爪状の係止片12が周方向に3箇所形成されており、この係止片12に対応して、センサハウジング8の周壁8aからつば部8bにかけてのコーナー部の外面に、係止片12が嵌まり込む切欠き溝13が、同様に周方向に3箇所形成され、係止片12が折り曲げられて切欠き溝13に嵌め込まれ、芯金7とセンサハウジング8とが固定されている。
【0028】
前記センサハウジング8の周壁8aの外周には、周方向に連続して接着剤の充填用溝14が形成され、この充填用溝14にシリコンポリマーとエポキシ樹脂を主成分とした弾性を有する接着剤が充填され、センサハウジング8が芯金7に接着されている。
【0029】
このように、芯金7に形成した係止片12を折り曲げて形成した凸部を、センサハウジング8に形成した切欠き溝13、即ち凹部に嵌め合わせ、さらに芯金7とセンサハウジング8とを前記接着剤で接着することにより、圧入されたセンサハウジング8が芯金7に固定されている。なお、前記芯金7は、前記外輪3の端部外径面に嵌着することもできる。
【0030】
この発明の実施形態は以上のような構成であり、以下にその作用について説明する。
【0031】
前記センサハウジング8は、芯金7に対して、弾力性を有する接着剤で接着されているため、前記転がり軸受の使用環境温度が低温域にある場合に、センサハウジング8が半径方向に収縮しても、接着剤が弾性変形して芯金7とセンサハウジング8との接着状態が維持され、半径方向にガタづかず、センサハウジング8が傾くことを防止できる。そして、芯金7とセンサハウジング8との間に、振動などによって軸方向または周方向に、前記接着剤の接着能力よりも大きな剪断力が作用した場合でも、芯金7に形成した係止片12がセンサハウジング8の切欠き溝13に嵌め合わされているために、センサハウジング8が軸方向に移動して抜けたり、周方向に位置ずれすることを防止できる。
【0032】
また、使用環境温度が高温状態から常温状態に戻った場合に、センサハウジング8が収縮する上に、前記クリープ変形により、締め代の弾性回復がなくなり、センサハウジング8と芯金7との半径方向の隙間が大きくなる場合でも、前記接着剤の弾性力によって、前記固定状態が維持され、半径方向のガタつきを防止できる。そして、このような使用状態の場合でも、前記クリープ変形による軸方向の膨張に伴う芯金7とセンサハウジング8との軸方向のずれは、爪状の係止片12と切欠き溝13との嵌め込みにより抑制されるので、センサハウジング8が芯金7から抜け出ることを防止でき、かつセンサハウジング8の周方向の位置ずれをも防止できる。
【0033】
前記接着剤の充填用溝14は、センサハウジング8の外周に周方向に連続して形成されているので、総接着面積が広くなり、半径方向のガタつきを確実に防止できる。また、芯金7とセンサハウジング8との間に軸方向または周方向に作用する剪断力に対する接着能力が向上する。
【0034】
前記芯金に形成された爪状の係止片12をセンサハウジング8に形成された切欠き溝13に折り曲げて嵌め込むだけで、芯金7とセンサハウジング8とを容易に固定でき、前述のようなセンサハウジング8の抜け出しや周方向の位置ずれを防止できる。
【0035】
なお、前記爪状の係止片12は、図3(a)及び(b)に示すように、係止片12の折り曲げる先端側が、図1(b)及び図2に示した場合とは逆に、転がり軸受1側になる係止片12aのように形成することもできる。センサハウジング8側には傾斜した凹部13aが形成される。
【0036】
図4(a)、(b)、図5(a)、(b)、及び図6(a)、(b)は、いずれも他の実施形態を示したものである。
【0037】
図4(a)、(b)に示すように、芯金7に、その軸方向に湾曲した凸部15を周方向に複数形成し、この凸部15をセンサハウジング8に形成した前記軸方向に湾曲した凹部16に嵌め合わせて、芯金7とセンサハウジング8とを固定することができる。
【0038】
図5(a)、(b)に示すように、芯金7に、その軸方向の断面形状がV字形の凸部15aを周方向に複数形成し、この凸部15aをセンサハウジング8に形成した前記軸方向の断面形状が同様にV字形の凹部16aに嵌め合わせ、芯金7とセンサハウジング8とを固定することもできる。
【0039】
図6(a)、(b)に示すように、芯金7に、その軸方向の断面形状がコ字形の凸部15bを周方向に複数形成し、この凸部15bをセンサハウジング8に形成した前記軸方向の断面形状が同様にコ字形の凹部15bに嵌め合わせ、芯金7とセンサハウジング8とを固定することもできる。
【0040】
このように、いずれの場合も、前記凸部と凹部の凹凸嵌合により芯金7とセンサハウジング8とを固定することで、センサハウジング8の芯金7からの抜け出しを確実に防止することができる。また、前記各凸部15、15a、15bはいずれも周方向に複数形成されているため、センサハウジング8の周方向の位置ずれをも確実に防止できる。そして、それぞれの場合に、センサハウジング8の外周面に形成された前記溝14に弾力性を有する接着剤が充填されて芯金7とセンサハウジング8とが接着されているため、前述のように、使用環境温度の影響を受け、センサハウジング8が半径方向に収縮しても、この半径方向のガタつき及びセンサハウジングの傾きも防止できる。
【0041】
前記の各凸部15、15a、15bは、いずれも予め芯金7に形成した後に、これらの各凸部に対応した形状の凹部16、16a、16bを外周面に形成した前記センサハウジング8を圧入してもよく、また、センサハウジング8を芯金7に圧入した後に、前記芯金7を加締めて前記各凸部を形成し、前記各凹部に嵌め合わせるようにしてもよい。
【0042】
なお、前記センサハウジングの外周面に周方向に連続して形成される前記接着剤の充填用溝14は、図7に示すように、センサハウジングの軸方向に湾曲して窪んだ断面形状の溝14a、図8(a)及び(b)に示すように、前記軸方向の断面形状が、V字形状の溝14b及び矩形状の溝14cのいずれであってもよく、また、前記各溝14a、14b及び14cをセンサハウジング8の外周面に複数本、例えば、図9及び図10(a)、(b)に示すように、2本形成してもよい。また、これらの充填用溝14a、14b、14cと、芯金7に形成される前記の各凸部及びこれらの凸部の形状に対応した、センサハウジング8に形成される前記の各凹部とを、任意に組み合わせて、前述のように、芯金7とセンサハウジング8とを接着し、かつ、前記各凸部を前記各凹部に嵌め合わせて、センサハウジング8の半径方向のガタつき、軸方向の傾き、周方向の位置ずれ、及び芯金7からの抜け出しを防止することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、固定軌道輪側に取り付けた芯金と、回転センサの検出素子を取り付けたセンサハウジングとを、弾性を有する接着剤を用いて接着し、かつ、芯金に形成した凸部とセンサハウジングに形成した凹部との凹凸嵌合で固定したので、使用環境温度が低温であったり、また、高温状態から常温に戻ったりした場合に、センサハウジングが半径方向に収縮しても、前記接着剤の弾性変形により、芯金との接着状態が維持され、半径方向にガタつかず、センサハウジングが傾くことを防止できる。
【0044】
また、振動などにより、芯金とセンサハウジングとの間に、前記接着剤の接着能力よりも大きな剪断力が作用した場合でも、前記の凹凸嵌合により、センサハウジングが芯金から抜け出したり、周方向に回転して位置ずれすることを防止できる。
【0045】
これらにより、使用環境温度の影響を受けず、回転素子の回転に伴う検出素子からの精度良い出力波形を測定できる回転センサ付きころがり軸受を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)この発明の実施形態の回転センサ付き転がり軸受の正面図
(b)同上のA−A線における縦断側面図
【図2】図1の回転センサ付き転がり軸受に取り付けた芯金とセンサハウジングとの固定の要部を示す斜視図
【図3】(a)図1の回転センサ付き転がり軸受に取り付けた芯金とセンサハウジングとの固定の他の実施形態の要部を示す斜視図
(b)同上の回転センサ付き転がり軸受の縦断側面図
【図4】(a)図1の回転センサ付き転がり軸受に取り付けた芯金とセンサハウジングとの固定の他の実施形態の要部を示す斜視図
(b)同上の回転センサ付き転がり軸受の縦断側面図
【図5】(a)図1の回転センサ付き転がり軸受に取り付けた芯金とセンサハウジングとの固定の他の実施形態の要部を示す斜視図
(b)同上の回転センサ付き転がり軸受の縦断側面図
【図6】(a)図1の回転センサ付き転がり軸受に取り付けた芯金とセンサハウジングとの固定の他の実施形態の要部を示す斜視図
(b)同上の回転センサ付き転がり軸受の縦断側面図
【図7】この発明の実施形態の、センサハウジングに接着剤の充填用溝を形成した回転センサ付き転がり軸受の一部省略縦断側面図
【図8】(a)同上の、図7とは異なる形状の充填用溝を形成した回転センサ付き転がり軸受の一部省略縦断側面図
(b)同上の、図8(a)とは異なる形状の充填用溝を形成した回転センサ付き転がり軸受の一部省略縦断側面図
【図9】図7に示した充填用溝を2本形成した回転センサ付き転がり軸受の一部省略縦断側面図
【図10】(a)図8(a)に示した充填用溝を2本形成した回転センサ付き転がり軸受の一部省略縦断側面図
(b)図8(b)に示した充填用溝を2本形成した回転センサ付き転がり軸受の一部省略縦断側面図
【図11】従来技術の回転センサ付き転がり軸受の縦断側面図
【図12】従来技術の他の回転センサ付き転がり軸受の縦断側面図
【符号の説明】
1 転がり軸受
2 内輪
3 外輪
4 保持器
5 転動体
6 回転素子
7 芯金
8 センサハウジング
8a 周壁
8b つば部
8c 溝
9 電気回路基板
10 検出素子
11 電子回路部品
12 係止片
13 切欠き溝
14、14a、14b、14c 充填用溝
15、15a、15b 凸部
16、16a、16b 凹部

Claims (4)

  1. 転がり軸受の回転軌道輪側に回転素子を取り付け、前記軸受の固定軌道輪側に取り付けた芯金に環状のセンサハウジングを装着し、前記センサハウジングに検出素子を、前記回転素子に近接し、対向するように装着した回転センサ付き転がり軸受において、
    前記センサハウジングの外周に周方向に連続した溝を設け、この溝に充填した弾性を有する接着剤で前記芯金にセンサハウジングを接着し、前記芯金の周壁に爪状の係止片が芯金の周方向に複数形成され、前記センサハウジングに前記係止片に対応した位置に切欠き溝が周方向に複数形成され、前記係止片を前記切欠き溝に折り曲げて嵌め込むことにより、前記芯金とセンサハウジングを固定したことを特徴とする回転センサ付き転がり軸受。
  2. 転がり軸受の回転軌道輪側に回転素子を取り付け、前記軸受の固定軌道輪側に取り付けた芯金に環状のセンサハウジングを装着し、前記センサハウジングに検出素子を、前記回転素子に近接し、対向するように装着した回転センサ付き転がり軸受において、
    前記センサハウジングの外周に周方向に連続した溝を設け、この溝に充填した弾性を有する接着剤で前記芯金にセンサハウジングを接着し、前記芯金に該芯金の軸方向に沿って湾曲するようにその内周側に突出した凸部が該芯金の周方向に複数形成され、前記センサハウジングに前記凸部に対応した位置に凹部が周方向に複数形成され、前記凸部と凹部との嵌め合わせにより、前記芯金とセンサハウジングとを固定したことを特徴とする回転センサ付き転がり軸受。
  3. 転がり軸受の回転軌道輪側に回転素子を取り付け、前記軸受の固定軌道輪側に取り付けた芯金に環状のセンサハウジングを装着し、前記センサハウジングに検出素子を、前記回転素子に近接し、対向するように装着した回転センサ付き転がり軸受において、
    前記センサハウジングの外周に周方向に連続した溝を設け、この溝に充填した弾性を有する接着剤で前記芯金にセンサハウジングを接着し、前記芯金に該芯金の軸方向の断面形状がV字形の凸部が前記芯金の周方向に複数形成され、前記センサハウジングに前記凸部に対応した位置に凹部が周方向に複数形成され、前記凸部と凹部との嵌め合わせにより、前記芯金とセンサハウジングとを固定したことを特徴とする回転センサ付き転がり軸受。
  4. 転がり軸受の回転軌道輪側に回転素子を取り付け、前記軸受の固定軌道輪側に取り付けた芯金に環状のセンサハウジングを装着し、前記センサハウジングに検出素子を、前記回転素子に近接し、対向するように装着した回転センサ付き転がり軸受において、前記センサハウジングの外周に周方向に連続した溝を設け、この溝に充填した弾性を有する接着剤で前記芯金にセンサハウジングを接着し、前記芯金に該芯金の軸方向の断面形状がコ字形の凸部が前記芯金の周方向に複数形成され、前記センサハウジングに前記凸部に対応した位置にコ字形の凹部が周方向に複数形成され、前記凸部と凹部との嵌め合わせにより、前記芯金とセンサハウジングとを固定したことを特徴とする回転センサ付き転がり軸受。
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