JP3996670B2 - 合板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来2プライの合板は、2枚のベニヤ単板(以下単板という)を、接着剤を介して単板の繊維方向が直交するように重ね合わせ、ホットプレスで接着し製造していた。
【0003】
【本発明が解決すべき課題】
しかしながら、従来の2プライの合板製造方法では、図1に示すように、接着後に単板のいずれか一方側の繊維方向と直交する方向に大きく反ってしまい、商品として用いられることは殆どなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題を解決すべく、3枚の単板を繊維方向が直交するように接着剤を介して重ね合わせ、ホットプレスで接着して3プライの合板を製造した後、中央層の単板を厚さ方向でかつ接着層と平行な方向に分割し2枚の2プライの合板を製造する様に構成したものである。
【0005】
【発明の実施形態】
次に本発明の実施形態を説明する。
図2及び図3は接着剤により接着された合板を、厚さ方向でかつ接着層と平行な方向に分割する分割装置を示したもので、図3は図2の後述する分割刃11の刃先を通る水平仮想線である一点鎖線XXより矢印方向を見た状態で且つ該分割刃11、後述する搬入コンベア14、及び搬出コンベア15、16を取り去った状態を説明する一部を省略した平面説明図である。
この分割装置において、基台(図示せず)に回転自在に支持され、モ−タ(図示せず)により矢印の方向に常時同じ回転数で回転駆動される駆動軸3、4を上下に相対して備える。駆動軸3、4には、図示のように外周に回転方向へ一定間隔をおいて突刺体5、6を形成した直径の等しい突刺搬送ロ−ル7、8を、駆動軸3、4の軸線方向に一定間隔で、また上下方向では両ロ−ル7、8が相対し且つ突刺体5、6の先端の間隔が1〜2mmとなるように設ける。
【0006】
駆動軸3において隣り合う突刺搬送ロ−ル7の間と、駆動軸4において隣り合う突刺搬送ロ−ル8の間には、各々次のような規制部材9、10を上下に相対して設ける。即ち、規制部材9、10の左側端部が各々基台(図示せず)に固定支持され、右側の先端は、駆動軸7、8の回転中心を結ぶ垂直仮想線より搬出側であって且つ両駆動軸7、8間の中間点を通る水平仮想線から等距離の箇所で相対する様に設ける。またこの右側の先端には、部分拡大図である図4に示す様に、矢印で示す突刺搬送ロ−ル7、8の搬入側から搬出側に向かって漸次互いに接近するべく、一点鎖線XXに対する角度が1度となる傾斜した長さ2mmの面9a、10aを各々設ける。更にこれら規制部材9、10は、上下方向で最も接近した箇所である角部9b及び10bとの間隔が、分割すべき合板の厚さの90%に相当する距離となるように配置されている。
【0007】
また、規制部材9、10の搬出側には、刃先が水平仮想線上にあって搬入側を向き先端角が24度で水平仮想線に対し均等振り分けした分割刃11を基台(図示せず)に固定する。
更には、規制部材9、10に相対し同じく一端側が基台(図示せず)に支持され、他端側が分割刃11付近に至ることで、分割刃11側に、各々突刺搬送ロ−ル7の各突刺体5の先端を結ぶ仮想円及び突刺搬送ロ−ル8の突刺体6の先端を結ぶ仮想円と各々交差する面12a、13aを有するはがし部材12、13を上下に相対して備える。
一方、突刺搬送ロ−ル7、8の搬入側には、突刺搬送ロ−ル7、8の突刺体5、6の先端の周速と同じ速さで分割すべき合板を矢印で示す方向に搬送するコンベア14を、また分割刃11及びはがし部材13の搬出側には、各々分割した後の合板を該周速と同じ速さで矢印方向に搬出する搬出コンベア15、16を設ける。
【0008】
本発明の実施形態における合板の分割装置は以上の様に設けるもので、次の様に合板が分割される。
図2に示した分割装置において搬入コンベア14上に、例えば、単板20及び22の厚さが0.65mm、単板21の厚さが1.2mmである3枚の単板を繊維方向を直交させた状態で接着してなる3プライの合板23を、中央層の単板21の繊維方向が搬送方向と直交する方向となるように載せる。
そこで合板23は搬入コンベア14により搬送され、次いで図5に示す様に、回転する突刺搬送ロ−ル7、8の突刺体5、6が合板23の表裏面に突刺されつつ、合板23は搬送され続ける。次に合板23は、規制部材9、10の前記先端の面9a、10aにより厚さ方向に加圧され、この状態で分割刃11に単板21の厚さ方向の中央の位置が当接されて上下に分割され続け、合板23が二等分され2枚の2プライ合板23a,23bとなる。
【0009】
この分割において、分割刃11により直接的に分割される単板21の繊維方向が搬送方向と直交する方向となっていること及び単板21が規制部材9、10の前記先端の面9a、10aにより厚さ方向に加圧されることにより、分割刃11による単板21分割時での、単板21への大きな先割の発生が防止され、良好な分割面が得られる。
これら2プライ合板23a,23bは分割された後はそれぞれ、図5に示す様に、突刺体5、6に突刺され続けるが、前述のように突刺体5、6の先端を結ぶ仮想円と各々交差する面12a、13aを有するはがし部材12、13を備えてあるので、面12a、13aによって2プライ合板23a,23bは突刺体5、6から順次はがされ各々右方向へ進行し、搬出コンベア15、16により次工程へと搬送される。
【0010】
このようにして得られた2プライ合板23a,23bは、図1に示した様に大きく反ることは無くほぼ平坦となっている。これは、分割刃11による分割時に塑性変形を受けること、単板21の分割された側の面に細かい割れが多数形成されること等によるものと考えられる。
また、上記製造方法では、接着剤を介して単板を重ね合わせた後は、3枚の単板を1単位として扱うことができるため、最初から2プライ合板を製造するべく2枚の単板を接着剤を介して重ね合わせこの2枚の単板を1単位として扱う場合に比べて、1動作当たりに扱う板材群の体積を大きくすることができ、時間当たりの生産量を大きくすることができる。
【0011】
以上本発明の実施の形態を説明したが、先に5プライの合板を製造し、図2に記した分割装置を使って5プライの中央層の単板を厚さ方向に分割し2枚の3プライ合板とし、また更に厚さ方向に分割して4枚の2プライ合板にするという方法で実施しても良い。
【0012】
【発明の効果】
本発明は以上の様に、3プライの合板製造し、分割して2プライの合板を製造することにより、大きく反ることがない製品となり、これまで用いられてなかった2プライの合板を種々の用途に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の方法で製造された2プライ合板の説明図である。
【図2】 本発明の実施態様で用いられた分割装置の側面説明図である。
【図3】 図2の一点鎖線XXより矢印方向を見た状態で且つ該分割刃11、搬入コンベア14、及び搬出コンベア15、16を取り去った状態を説明する一部省略した平面説明図である。
【図4】 図2の、規制部材9、10の右側端部の部分拡大説明図である。
【図5】 分割装置による3プライ合板の分割状態を示す作動説明図である。
【符号の説明】
3、4 駆動軸
5、6 突刺体
7、8 突刺搬送ロ−ル
9、10 規制部材
11 分割刃
12、13 はがし部材
23 3プライの合板
23a、23b 2プライの合板
Claims (2)
- 3枚のベニヤ単板を繊維方向が直交するように接着剤を介して重ね合わせ、ホットプレスで接着して3プライの合板を製造した後、中央層のベニヤ単板を厚さ方向でかつ接着層と平行な方向に分割し2枚の2プライの合板とすることを特徴とする合板の製造方法。
- 刃物により分割することを特徴とする請求項1記載の合板の製造方法。
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- 1997-06-09 JP JP16661897A patent/JP3996670B2/ja not_active Expired - Fee Related
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