JP2515503B2 - 柔軟な合板の製造方法 - Google Patents

柔軟な合板の製造方法

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JP2515503B2
JP2515503B2 JP61179300A JP17930086A JP2515503B2 JP 2515503 B2 JP2515503 B2 JP 2515503B2 JP 61179300 A JP61179300 A JP 61179300A JP 17930086 A JP17930086 A JP 17930086A JP 2515503 B2 JP2515503 B2 JP 2515503B2
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veneers
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、表裏ベニヤ単板(以下単板という)の繊維
方向の強度を殆ど低下させることなく柔軟な合板を製造
する方法に関するものである。
[従来の技術] 従来の合板の製造方法は、原木より切削された単板に
接着剤を塗布し、それらを複数枚重ね合わせて接着する
ものであった。
[発明が解決しようとする問題点] しかしこのようにして製造された合板は柔軟性が無
く、家具や内装材で曲面部に用いるべく曲げると折れて
しまうのであった。
又合板を例えばレベラーのようなロール間を通過させ
ることにより、任意の曲率で曲げて割れを生じさせ柔軟
性を付与することも考えられるが、合板の材質に対する
曲率の設定が困難であった。即ち、曲率が小であると割
れを生じさせることができず合板は柔軟性を得られず、
反対に曲率が大であると応力が1箇所に集中し合板が折
れて大きな割れが生じしかもこの割れが合板全体に大き
な間隔で断続的に形成され、美観も悪く前記用途には使
用できないのであった。
[問題点を解決するための手段] 本発明はこのような問題を解決するべく、合板の表裏
面の少なくとも一方の面に、合板の表裏単板の繊維方向
に連なり且つ表裏単板と繊維方向が直交する内層の単板
に達する深さの分離部を、多数形成する様に構成したも
のである。
[作用] その結果、得られた合板は前記分離部によって、合板
の表裏単板の繊維方向と直交する方向に、容易に曲げる
ことができる。
[実施例] 以下本発明の第1の実施例を示す。
本願出願人の出願である特開昭63−39302号公報に記
載された装置即ち、第1図に示す様に、相対して配置さ
れモーター(図示せず)により矢印方向に回転駆動輪さ
れるロール1、2の各々の周面に、刃先線が螺旋状に同
方向で(例えばロール1、2の軸方向に対して角度6度
程度の傾きで)連続し、刃先線と直交する断面形状が頂
角60度、高さ4mmの二等辺三角形である突起部3、4
を、ロール1、2の回転方向に一定間隔(例えば4mm間
隔)で形成する。
またこれら相対する突起部3、4の先端の間隔は、3
プライ合板Pの厚さより小(例えば厚さの20%の間隔)
となる様にロール1、2を配置する。
尚、これら突起部3、4は鋼、ステンレス、セラミッ
ク等の剛体を用いて構成する。
以上の様に備えたロール1、2の間に合板Pを、表裏
に接着されている単板P1、P3の繊維方向と直交する方向
へ挿通させる。
するとロール1、2の回転につれて合板Pは、表裏面
では突起部3、4が互いに交差した状態で押圧され、突
起部3、4が交差した箇所及び周囲の部分で合板Pに加
圧力が作用することになるのである。
その結果、合板Pには前記加圧力により細かいピッチ
即ち突起部3、4の回転方向の間隔で分離部である割れ
5が単板P1の繊維方向に連なって形成される。また、合
板Pの中板2の繊維方向は合板の進行方向と同一であ
り、中板P2の繊維を横切る方向に突起部3、4が作用す
るので、中板P2は、割れ5の形成と同時に繊維方向にお
いて前記細かいピッチで分断されるのである。(第4図
参照) このようにして得られた合板Pは、表裏単板の繊維方
向と直交する方向(第4図の矢印方向)に容易に屈曲す
ることができ、柔軟性に富んだものとなるのである。
しかも前述のごとく突起部3、4が繊維方向とほぼ同
方向に作用するので、前記表裏単板は、繊維方向の強度
は殆ど損なわれていないのである。
またこのように処理された合板Pの表面、必要に応じ
て裏面にも化粧用の単板例えば原板用単板、ツキ板等を
接着剤で接着し合板としても良い。
尚、前記原板用単板、ツキ板等を接着剤で接着する場
合、接着剤としてウレタンゴム系の接着剤を用いると、
硬化後の接着剤が通常用いられる尿素樹脂接着剤等に比
べて柔軟性があり、その結果、合板としての柔軟性も有
効に発揮されるのである。
次の本発明の第2の実施例を説明する。
第2の実施例は、合板Rに分離部を形成する装置とし
て以下の様に構成する。
即ち、第2図に示す様に、相対して配置されモーター
(図示せず)により矢印方向に回転駆動させられるロー
ル6、7において、ロール6の周面に、ロール6の軸方
向に任意一定長さ(例えば30mm)で連なり先端に刃先を
有する突刺体8を散在した状態に多数設ける。
また、ロール6の周面とロール7の周面との間隔を3
プライ合板Rの厚さとほぼ同一とし且つ突刺体8のロー
ル6の周面からの高さを、3プライ合板Rの上面から中
板R2を突刺可能な長さとして備えるのである。
このようにして備えたロール6、7の間に合板Rを、
表裏に接着されている単板R1、R3の繊維方向と直交する
方向へ挿入する。
そこで合板Rには上面より突刺体8が突刺されて上面
側の単板R1及び中板R2に分離部として切り込み9が多数
形成されるのである。(第5図参照) このようにして得られた合板Rは、表裏単板の繊維方
向と直交する方向(第5図の矢印方向)に単板R1または
R3を外側として曲げる力を加えると、前述のような処理
をしていない合板では曲がることに抵抗する力を反作用
として出す中板R2の繊維が切り込み9により分離されて
いるので、容易に曲げることができるのである。しかも
合板Rは一方の面即ち、単板R3の表面には突刺体8によ
る傷がついていないため、単板R3の側をそのまま表側と
することによって美観を必要とする箇所にもそのまま使
用できる。
もちろん第1の実施例と同様に、合板Rの表面に原板
用単板、ツキ板等を接着してもよい。
次の本発明の第3の実施例を説明する。
第3図に示す様に、軸方向に狭い間隔で厚さの薄い丸
鋸10を多数装着し、モーター(図示せず)により矢印方
向に高速回転駆動されるロール11を備え、該ロール11に
相対して、合板との摩擦力を高めるためにゴム等弾性体
を被覆し矢印方向に回転駆動されるロール12を配置す
る。
またロール12の周面と丸鋸10の先端との間隔は、3プ
ライ合板Sの下面側の単板S3の厚さより若干大となる様
に備える。
以上の様に備えた装置において、合板Sを表裏に接着
されている単板S1,S3の繊維方向と同じ方向で、ロール1
1、12との間に挿入する。
そこで合板Sは、ロール12の周速で搬送されつつ高速
回転する丸鋸10によって、上面側の単板S1及び中板S2に
分離部として単板S1の繊維方向へ連続した切り込み13が
多数形成されるのである。(第6図参照) このようにして得られた合板Sは、単板S1の繊維方向
と直交する方向(第6図の矢印方向)に単板S1を外側と
して容易に曲げることができるのである。
尚、本実施例においては、丸鋸10に代えて、周囲に連
続上の刃先を有するスリッターを用いて回転駆動させ中
板R2の繊維を切断しても良く、刃先を搬入側に向けた固
定ナイフを用いても良い。
以上3つの実施例を示したが、特に第1、第2の実施
例では、ロールの周面に突起部または突刺体を備えるも
のであるから、ロールの回転方向での間隔を小さくする
ことができ、その結果、合板に形成される分離部として
の割れの間隔も小とできるので、前記処理がなされた合
板はより大きい曲率で曲げることができるのである。
また実施例では3プライ合板の場合を説明したが、5
プライ以上の合板の場合は、表裏単板と繊維方向が直交
する内層の単板全てに達する深さの分離部を形成すれば
良い。
[効果] 以上の様に本発明によれば、合板の表裏面の単板の繊
維方向の強度を殆ど低下させることなく、該単板の繊維
方向と直交する方向に屈曲自在の柔軟な合板を製造する
ことができ、曲面の合板を必要とする家具、内装材等に
利用できるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は第1の実
施例の分部斜視図、第2図は第2の実施例の部分斜視
図、第3図は第3の実施例の部分斜視図、第4図、第5
図、第6図は合板の部分斜視図である。 1、2、6、7、11、12……ロール、3、4……突起
部、5……割れ、8……突刺体、9……切り込み、10…
…丸鋸、P、R、S……3プライ合板。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚のベニヤ単板を接着してなる合板に
    おいて、合板の状態で、合板の表裏面の少なくとも一方
    の面に、合板の表裏ベニヤ単板の繊維方向に連なり且つ
    表裏ベニヤ単板と繊維方向が直交する内層のベニヤ単板
    に達する深さの分離部を、多数形成することを特徴とす
    る柔軟な合板の製造方法。
JP61179300A 1986-07-30 1986-07-30 柔軟な合板の製造方法 Expired - Lifetime JP2515503B2 (ja)

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