JPH05131402A - 曲形の木製枠材の製造方法 - Google Patents

曲形の木製枠材の製造方法

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JPH05131402A
JPH05131402A JP22878891A JP22878891A JPH05131402A JP H05131402 A JPH05131402 A JP H05131402A JP 22878891 A JP22878891 A JP 22878891A JP 22878891 A JP22878891 A JP 22878891A JP H05131402 A JPH05131402 A JP H05131402A
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Takashi Matsuzawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】細巾や複雑,繊細な曲形を精密かつ安価に製造
する。 【構成】形成する曲形に沿って多数個の直状形の組木1
を配列固定した後、各組木1を連続して切断する方法に
おいて、組木1を薄性板4の上に接着して配列固定し、
各組木1の切断の際に薄性板4をも同時に切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲形の木製枠材の製造
方法に関する。さらに詳しくは、扉枠,飾窓枠等に使用
される比較的中規模の曲形の木製枠材の製造方法の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、曲形の木製枠材の製造方法として
は、大規模のものについては、曲形の金型に板材を圧接
させて湾曲形成したものを重ね合せ連結して必要な曲形
に形成することが行なわれており、また小規模のものに
ついては、1枚の無垢板から必要な曲形に連続的に切断
形成することが行なわれている。然しながら、比較的中
規模のものについては、大規模のものについての手段で
は面倒であり小規模のものについての手段では無垢板の
大きさの限界から不可能であることから、図7に示す製
造方法が採られている。
【0003】図7に示す従来の曲形の木製枠材の製造方
法は、形成する曲形(図示の場合は真円形)に沿って多
数個の直状形の組木1を多角形に配列し隣接する組木1
を止金2で固定し、相対する組木1に十字形に支持枠3
を組付けた後、支持枠3の中心を回転支持機等に固定し
て全体を回転させながら、点線に示すように各組木1を
連続して切断するものである。なお、真円形以外の楕円
形等の曲形に形成する場合には、支持枠3を組付けない
こともある。
【0004】このような従来の曲形の木製枠材の製造方
法では、組木1の切断の際に止金2,支持枠3が切断刃
等の邪魔になるため、得ようとする木製枠材Rの巾dに
対して組木1の巾Dをかなり広巾にしておかなければな
らず、材料の無駄が多くなり製造コストが嵩むという問
題点を有している。さらに、組木1の切断中に隣接した
組木1が分離損傷しないように木製枠材Rの巾d内に止
金2が残置するようにしなければならないため、木製枠
材Rの巾dを細巾にすることができないという問題点を
有している。さらに、形成する曲形を複雑,繊細にする
と、隣接する組木1に別方向から切断の応力が作用して
隣接する組木1が捩れたり組木1の全体の配列が歪んだ
りし、精密な曲形の切断が困難になるという問題点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問題
点を考慮してなされたもので、細巾や複雑,繊細な曲形
を精密かつ安価に製造することのできる曲形の木製枠材
の製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係る曲形の木製枠材の製造方法は、形成す
る曲形に沿って多数個の直状形の組木を配列固定した
後、各組木を連続して切断する曲形の木製枠材の製造方
法において、組木を薄性板の上に接着して配列固定し、
各組木の連続切断の際に薄性板をも同時に切断すること
を特徴とする手段を採用する。
【0007】
【作用】前述の手段によると、各組木が薄性板を介して
固定され従来の止金は必要なくなり、また従来の支持枠
を薄性板で代替することもできることから、組木の切断
の際に止金,支持枠が邪魔になることがなく木製枠材の
巾に対して組木の巾をあまり広巾にしておかなくともよ
くなるため、材料の無駄が低減される。さらに、従来の
止金が必要なくなり木製枠材の巾内に障害物がなくなる
ため、木製枠材の巾を細巾にすることができる。さら
に、各組木は薄性板に広い面積で接着固定され薄性板を
介して一体化されていることから、隣接する組木に別方
向から切断の応力が作用しても隣接する組木が捩れたり
組木の全体の配列が歪んだりすることもなくなるため、
精密な曲形の切断が可能となる。
【0008】このため、細巾や複雑,繊細な曲形を精密
かつ安価に製造することのできる曲形の木製枠材の製造
方法を提供するという課題が解決される。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る曲形の木製枠材の製造方
法の実施例を図1〜図6に基いて説明する。
【0010】この実施例では、前述の従来例と同様に真
円形からなる曲形を形成するものを示してある。
【0011】まず、第1工程としての組木1の配列固定
は、薄性板4を使用して行なう。
【0012】薄性板4は、ベニヤ板,合成樹脂薄板,硬
質紙等の薄性の平板な形状で簡単に切断可能なものであ
ればその材質は特に限定されない。組木1は、直状形の
角材の両端部を斜めに切断したような形状からなるもの
で、図3に示すように裏面に接着材5を塗布して薄性板
4の上に接着され、図1に示すように8個で8角形に配
列固定されている。なお、隣接する組木1の継目面にも
接着材5を塗布することも可能である。
【0013】このような組木1の配列固定では、各組木
1が共通の薄性板4を介して固定され全体が一体化さ
れ、各組木1が裏面全体で薄性板4に固定され固定強度
が強固になっている。また、薄性板4上に予め組木1に
配列位置を線等で指示しておけば、配列固定作業を容易
にすることができる。
【0014】次に、第2工程として各組木1を連続して
切断する。
【0015】この組木1の切断工作は、例えば、図5に
示すように組木1の配列の8角形の中心に位置する部分
の薄性板4に回転指示機6等を貫通固定し、全体を回転
させながら図5の矢印方向から切断する。このような切
断により、組木1に加えて薄性板4をも一体的に切断し
て、図2に示すような真円形のリング形の木製枠材Rを
得ることができる。
【0016】このような組木1,薄性板4の切断では、
従来の止金2,支持枠3が存在しないことから、切断の
邪魔になる障害物が存在しなくなるため、木製枠材Rの
巾dに対して組木1の巾Dをあまり広巾にしておかなく
ともよくなり、材料の無駄が低減されることになる。さ
らに、製造される木製枠材Rの巾d内にも従来の止金2
等からなる障害物がなくなるため、木製枠材Rの巾dを
かなり細巾にすることができる。さらに、各組木1が薄
性板4により強固な固定強度で一体化されていることか
ら、隣接する組木1に別方向から切断の応力が作用して
も隣接する組木1が捩れたり組木1の全体の配列が歪ん
だりすることもなくなるため、精密な曲形の切断が可能
となる。
【0017】なお、木製枠材Rの使用目的によっては、
図4に示すように、矢印方向から接着材5部分を切断し
て組木1,薄性板4を分離することも可能である。
【0018】さらに、図6に示すように、薄性板4の両
面に組木1を接着しておくと、木製枠材Rの厚さを厚く
することができ、また図4のように組木1,薄性板4を
分離することで2個の木製枠材Rを同時に製造すること
ができる。
【0019】以上、図示した実施例の外に、木製枠材R
が楕円形,ハート形等の曲形である場合にも実施が可能
である。特に、曲形が複雑,繊細になるほど、従来に比
し精密性が顕著になる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明に係る曲形の木製枠
材の製造方法は、組木の切断の邪魔になる障害物が存在
しいことから、木製枠材の巾に対して組木の巾をあまり
広巾にしておかなくともよくなり材料の無駄が低減され
るため、製造コストが安価になる効果がある。
【0021】さらに、木製枠材の巾内にも障害物がなく
なるため、細巾の木製枠材を製造することができる効果
がある。
【0022】さらに、各組木が薄性板により強固な固定
強度で一体化されていることから、組木が捩れたり組木
の全体の配列が歪んだりすることもなくなるため、細巾
や複雑,繊細な曲形でも精密に製造することができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る曲形の木製枠材の製造方法の実施
例を示す第1工程の平面図である。
【図2】図1に続く第2工程の平面図である。
【図3】図1のX−X線拡大断面図である。
【図4】図2のY−Y線拡大断面図である。
【図5】図2に示した第2工程の1態様を示す断面図で
ある。
【図6】図1に示した第1工程の変形態様を示す断面図
である。
【図7】従来例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 組木 4 薄性板 5 接着材 R 木製枠材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形成する曲形に沿って多数個の直状形の
    組木を配列固定した後、各組木を連続して切断する曲形
    の木製枠材の製造方法において、組木を薄性板の上に接
    着して配列固定し、各組木の連続切断の際に薄性板をも
    同時に切断することを特徴とする曲形の木製枠材の製造
    方法。
JP22878891A 1991-08-14 1991-08-14 曲形の木製枠材の製造方法 Expired - Lifetime JPH0751282B2 (ja)

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JPH05131402A true JPH05131402A (ja) 1993-05-28
JPH0751282B2 JPH0751282B2 (ja) 1995-06-05

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008030324A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nagaegumi:Kk 組立木枠
JP2009034838A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Rhythm Watch Co Ltd 木製品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008030324A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Nagaegumi:Kk 組立木枠
JP2009034838A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Rhythm Watch Co Ltd 木製品

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JPH0751282B2 (ja) 1995-06-05

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