JP2638745B2 - 寄木細工による線形模様板材の製法 - Google Patents

寄木細工による線形模様板材の製法

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JP2638745B2
JP2638745B2 JP6056466A JP5646694A JP2638745B2 JP 2638745 B2 JP2638745 B2 JP 2638745B2 JP 6056466 A JP6056466 A JP 6056466A JP 5646694 A JP5646694 A JP 5646694A JP 2638745 B2 JP2638745 B2 JP 2638745B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願にかかる発明は、寄木細工に
よる線形模様板材の製法に関し、詳しくは、種々の木片
を構成して集成する寄木の手法により、板材の表面が縦
横一定、又は種々間隔の格子模様に区画され、各区画毎
に表れた柾目模様(平行直線が多数条に揃った状態を示
す木目模様)が、上下左右で隣接する区画どうしで所定
の角度を持った状態に配置され、種々趣向の連続した繰
り返し線形模様を成形するための線形模様板材の製法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような線型模様を寄木細工に
よって製造する方法は、主に、図10(A)(B)、図
11(A)(B)に示す工程により行われていた。先
ず、2種類の木製単板50、60を用意し、一方の木製
単板50は、断面矩形状の長尺板状をなし、その長手方
向の四側面のうち幅広面51には、長手方向に沿った柾
目模様が表れたものとし(図10(A))、他方の木製
単板60には、同様形状の板材であるが、幅広面61に
は、短手方向に沿った柾目模様が表れたものを用意する
(図10(B))。
【0003】次に、その2種の木製単板50、60、の
それぞれを、長手方向に沿って適宜の間隔(格子状にす
る場合は、同一間隔)で切断して(切断線x、y)、複
数個の短冊状の木片50x、60yを作成する。そし
て、この木片50xと木片60yとを同数個(図11
(A)においては2個づつ)を用いて、それぞれを交互
に、かつ柾目模様が表れた面(以下「柾目面」と略
称。)51、61を面一に連なるように揃え、切断面5
2、62どうしを接着し(矢印o)、集成板材70を作
成する(図11(A))。
【0004】次に、この集成板材70を、接着線71に
対して直交する切断線zをもって、一定の間隔(格子状
にする場合は、前記切断間隔と同一)て切り分け、複数
個の短冊状の集成木片70z、70z、・・・を形成す
る。そして、この切り分けた集成木片70zを、今度
は、一つ置きに両端部の位置を交換するように回転させ
て(矢印p)配列し、切断面72どうしを接着集成して
(矢印q)、集成板材80を形成する(図6(B))。
【0005】これにより、上下左右で隣接する区画に表
れた柾目模様は、直交する位置関係に表れる。このよう
にして、言わば市松風格子模様をした板材80を形成す
る。かかる板材80は、そのまま板材として使用するこ
ともできるが、ほとんど多くは表面を薄くシート状にス
ライスして(矢印w)、これを他の材料などの表面に張
り付ける装飾材として用いられていた。
【0006】
【発明が解決使用しようとする課題】しかし、かかる製
法は、薄くスライスして装飾材として用いる場合には良
いが、この寄木細工で構成した板材そのものを、製品の
構造材として用いることは、材料確保が容易でなく、又
たとえ確保できたとしてもコストの高いものとなる問題
点があった。すなわち、図示したように幅広面51、6
1に、綺麗な柾目模様が表れた木製単板50、60を確
保することは、困難である。このような板材を原木から
切り出すためには、年輪と直角になるように半径方向に
切断する必要があり、原木の直径によって、木製単板5
0の幅、木製単板60の長さが決まることになる。ま
た、一般に、このように幅広面51、61に綺麗な柾目
模様が表れた木製単板50、60は、価格的にも高価な
ものである。
【0007】そこで、本願発明は、これらの問題点に着
目して成されたもので、価格の安い木製単板を用いて、
この柾目面を寄木細工の手法によって組み合わせ集成す
るこにより線型模様板材を作ることを目的とする、寄木
細工による線形模様板材の製法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明の寄木細工による線形模様の製法は、以下
の各工程の結合から構成される。 一定の幅と一定の厚さで長尺状を成し、かつ長手方向
に沿う柾目が表れた対向する二側面(1s、以下「柾目
面」と略称。)を有する木製の単板(1)を用意し、そ
の複数個を、柾目が表れていない対向する二側面(1
w、以下「板目面」と略称。)を接着集成して、柾目面
を面一に連ねた集成ブロックAを製造する第1工程。
【0009】該ブロックAを、柾目面(1s)に対し
て垂直に、かつ柾目方向と直角になるように一定の間隔
で切断し、複数の集成木片(2、2、・・)を作成する
第2工程。 該集成木片(2)の柾目方向と、前記単板(1)の柾
目方向とが直交関係になるように、かつそれぞれの柾目
面(1s、2s)が面一に連なるようにして、同数個の
単板(1)と集成木片(2)とを交互に接着集成して集
成ブロックBを製造する第3工程。
【0010】該集成ブロックBを、柾目面(1s、2
s)に対して垂直に、かつ第3工程の接着面(3c)に
対して直角になるように一定の間隔で切断し、複数の集
成木片(3、3、・・)を作成する第4工程。 該集成木片(3)を、一つ置きに左右両端部を交換す
るように180度回転させ、かつ柾目面(3s)が面一
に連なるようにして、接着集成して集成ブロックCを製
造する第5工程。
【0011】該集成ブロックCを切断面(5c)が、
柾目面(3s)と平行になるように、適宜の間隔で切断
して寄木板材(5)を製造する第6工程。 なお、前記第5工程において、一つ置きに表面側(3
a)と裏面側(3b)とを交換するように180度回転
させ、かつ柾目面(3s)が面一に連なるように複数個
の集成木片(3)を接着集成して、集成ブロックCを製
造するようにしてもよい。
【0012】次にまた、上記第2工程において、ブロッ
クAを、柾目と所定の交差角度(α)をもって、かつ柾
目面(1s)とは直角にして、適宜の幅で切り分けて複
数個の集成木片(2、2、・・)し、第3工程以降を以
下のようにする。 該集成木片(2)と前記単板(1)を、互いの柾目面
(1s、2s、9s、10s)どうしを面一に連ね、か
つ互いの柾目方向の成す角度が所定の角度(α)になる
ようにして交互に並べ、これを接着集成して集成ブロッ
クBを製造する第3工程。
【0013】該集成ブロックBを、柾目面(1s、2
s、9s、10s)に対して垂直に、かつ第3工程の接
着線に対して所定の交差角度(β)をもって、適宜の幅
で切り分けて複数個の集成木片(7、7、・・)を製造
する第4工程。 該集成木片(7)を、一つ置きに置き換えて、かつ柾
目面(7s)が面一に連なるように揃え、前第4工程に
おける切断面(7c)どうしを接着集成した集成ブロッ
クDを製造する第5工程。
【0014】該集成ブロックDを、柾目面、及び前第
5工程における接着面に対して直角をもって、柾目模様
に合わせて適宜の間隔で切断し、複数個の集成木片
(8、8、・・)を製造する第6工程。 再びこの集成木片(8)を、一つ置きに置き換えて、
かつ柾目面(8s)が面一に連なるように揃え、前第6
工程における切断面(8c)どうしを接着集成した集成
ブロックEを製造する第7工程。
【0015】該集成ブロックEを、切断面が柾目面
(8s)と平行になるように、適宜の間隔で切り分けて
寄木板材(5)を製造する第8工程。
【0016】
【実施例1】次に、本願発明にかかる寄木細工による線
形模様の製法の具体的実施例の1つを、各工程を示す図
面(図1〜図4)に基づきその詳細を説明する。本実施
例1は、以下の工程順にしたがって行われるものであ
る。 第1工程(図1参照。) 先ず、断面形が矩形状をなし、その幅Wと厚さHが一定
に形成された、長尺状の木製の単板1を用意する。これ
に用いられる単板1には、幅の狭い方の対向する二側面
(以下、この面を「幅狭面」と称する。)1s、1s
に、長手方向に沿う略直線状に略平行に多数の木目が揃
って表れた、いわゆる“柾目”が表れたもの(以下、こ
の面を「柾目面」と称する。)を用いられる。なお、幅
の広い方の対向する二側面(以下、この面を「幅広面」
と称する。)1w、には、柾目でない木目(板目)が表
れる(以下、この面を「板目面」と称する。)。
【0017】この単板1の複数個を、それぞれの板目面
1wどうしを接着して集成し(矢印a)、集成ブロック
Aを作成する。このとき、各単板1、1、1・・・は、
柾目面1sが、同一面上(「面一」)に連なるように配
置して接着集成する。 第2工程(図1、2参照。) 次に、第1工程で作成した集成ブロックAを、柾目面1
s及び板目面1wに対して直角(別言すれば、木口面1
tと平行)となる切断面2cをもって、所定の間隔Mで
切断する。この時、柾目面1sに表れる切断線bは、柾
目方向と略直角となる。このようにして、集成ブロック
Aを順次切り分け、複数個の集成木片2,2,・・・を
作成する。
【0018】なお、間隔Mを切断毎に変化させることに
より、種々の線形模様を構成することができる。 第3工程(図2、3参照。) 第2工程で切り分けられた複数個の集成木片2、2、・
・の間に、第1工程で用いたと同様の幅狭面が柾目面1
sとなった単板1を挟持するようにして配置し接着させ
る(矢印c)。この配置は、集成木片2の切断面2c
と、単板1の板目面1wとを当接させ、それぞれの柾目
面1s、2sが面一に連なるようにして構成される。別
言すれば、集成木片2の板目面2wと、単板1の木口面
1tとが面一に連なることになる。この結果、集成木片
2の柾目方向と、単板1の柾目方向とは、直交すること
になる。
【0019】このようにしてそれぞれ同数個(本実施例
ではそれぞれ5個)の集成木材2と単板1とを交互に接
着剤で接着して、集成ブロックBを製造する。ここで、
交互に配列して集成する集成木片2と単板1とが同数で
あるため、集成ブロックBの両端部の区画に表れた柾目
方向は、互いに直交する方向となる(図3参照。)。
【0020】なお、本実施例では、第1工程における切
断間隔Mは、単板1の厚さHと同じに設定されている。
また、ここで集成する集成木片2、及び単板1の個数
(それぞれ同数)は、最終製品の板材に要求される大き
さによって適宜設定されるものである。 第4工程(図2、図3参照。) 次に、この集成ブロックBを、前記第3工程において接
着した接着面3cと垂直な切断面4cをもって、かつ所
定の間隔Nをもって切断(d)する。別言すると、切断
面4cは、集成ブロックBにおいて集成木片2の幅広面
2w、及び単板1の木口面1tと平行な面となる。この
ようにして複数個の集成木片3、3、・・を作成する。
【0021】なお、間隔Nは、前記第2工程における切
断の間隔Mと同じに設定される。このように切断間隔M
とNとを同じ値に設定することにより、最終的な格子模
様の区画形状は正方形となる。 第5工程(図3、4参照。) 第4工程で切り分けられた集成木片3の複数個を、1つ
置きに柾目面3sの両端の位置を換えるように180度
回転させて(矢印e)、切断面4cどうしを適合させて
接着集成し(矢印f)、集成ブロックCを製造する。
【0022】すなわち、この回転させて配置することに
より、1つの集成木片3の各区画に表れた柾目方向は、
これと上下に隣接する区画の柾目方向と直交関係になる
ように配置されることになる。また、上記回転の他に、
表面側3aと裏面側3bとを交換するように180度回
転させるようにしてもよい。
【0023】このようにして集成ブロックCを構成する
ことにより、柾目面3sには略正方形の区画が格子状に
配列され、各区画に表れた柾目方向は、上下左右に隣合
う区画の柾目方向と直交するように構成される。なお、
ここで集成する集成木片3の個数は、最終製品の板材に
要求される大きさによって適宜設定される。
【0024】 第6工程(図4参照。) 最後に、この集成ブロックCを、柾目面3sと平行な切
断面5cをもって、かつ適宜の間隔(厚さ)Dをもって
切断(g)することにより、目的の線形模様板材5が製
造される。この間隔Dを適宜変えることにより、適宜の
厚さの線形模様板材5を製造することができる。
【0025】なお上記各工程における切断手段は、一般
的なカッティングマシンなどが用いられる。また、上記
工程の接着工程で用いられる接着剤は、エポキシ樹脂接
着剤など、従来市販されている接着剤から適宜選択して
用いられている。
【0026】
【実施例2】次に、本願発明の他の実施例を、図面に基
づいて説明する。前記実施例1は、格子状の区画の隣接
する木目どうしが直交する線型模様の構成であるが、こ
の他の線型模様の構成についても説明する。なお、前記
実施例1と同様の工程については、説明を省略する。ま
た、実施例1と同じ構成部分については、同一番号を付
して説明を省略する。
【0027】先ず、第1工程から第3工程までは、前
記と同様の工程を踏んで、順次集成ブロックA、及び集
成ブロックBを製造する。 第4工程(図6(A)を参照。)。 この集成ブロックBを、柾目面(1s、2s)に対して
垂直Rに、かつ前記第3工程の接着によって柾目面(1
s、2s)に表れた接着線6に対して所定の交差角度β
を45°になるようにして、適宜の間隔Pで切り分け
る。これにより複数個の集成木片7、7、・・・を形成
する。
【0028】第5工程(図6(B)を参照。) 次に、この集成木片7を、一つ置きに置き換えて、かつ
柾目面7sが面一に連なるようにして揃え、前第4工程
で切り分けた切断面7cどうしを再び接着して集成し
(矢印i)、集成ブロックDを製造する。ここで置き換
え方としては、表面側7aと裏面側7bとを交換するよ
うに180度回転(矢印j)させることにより行う。
【0029】第6工程(図7(A)を参照。) 次に、前記工程で製造した集成ブロックDを、柾目面7
s、及び前第5工程の接着面7cに対して直角をもっ
て、適宜の間隔で順次切断する。この切断位置kは、木
目模様に合わせて、例えば各繰り返し模様の区切り目に
合わせて等、設定される。これにより複数個の集成木片
8、8、・・を製造する。
【0030】第7工程(図7(B)を参照。) 再び、これら集成木片8を、一つ置きに置き換えて、か
つ柾目面8sが面一に連なるように揃え、前工程の切断
面8cどうしを接着集成して(矢印l)、集成ブロック
Eを製造する。ここでの置き換え方としては、前記のよ
うに(イ)表面側8aと裏面側8bを交換するような1
80度回転、すなわち、図面においてX軸回転(矢印
m)又はZ軸回転(矢印n)、及び(ロ)両端部を交換
するような180度回転、すなわち、Y軸回転(矢印
o)があり、集成木片8の集成区画数、及び所望の線型
模様により、これらが適宜選択して行われる。
【0031】第8工程(図7(B)を参照。) 最後に、この集成ブロックEを、柾目面8sと平行にな
るようにして、かつ所望の板厚に合わせて適宜の間隔Q
で切り分け、目的の寄木板材を製造する。
【0032】
【実施例3、4】次にまた、実施例3、4は、前記実施
例2において、第3工程(前記実施例1と同様)におい
て用いた集成木片2の構成を変更したものである。すな
わち、集成ブロックBを構成する集成木片2の、集成ブ
ロックAからの切り分け方法において、図5に示すよう
に、実施例2では切断線bと柾目の交差角度αを90°
に設定しているが、本実施例3においては、交差角度α
を+45°(反時計回り方向を+と定義。右上がり傾
斜)、又は−45°(右下がり傾斜)に設定している。
【0033】図8は、実施例3を示すもので、交差角度
α=+45°に切断した集成木片9を用いた場合を示す
ものである。この実施例3において、集成ブロックBを
製造する場合、図面において水平方向の柾目模様が表れ
た単板1と集成木片9の柾目模様が右下がりに成るよう
に配置して、柾目面を連ねている。このようにして集成
ブロックBを製造した後は、前記実施例2の第4工程と
同様の工程を踏んで、寄木板材が製造される。図8の
(A)(B)及び(C)は、その時、集成ブロックB、
D、及びEの柾目面に表れた柾目模様をそれぞれ表した
ものである。
【0034】また、図9は、実施例4を示すもので、交
差角度α=−45°に切断した集成木片10を用いた場
合を示すものである。この実施例4において、集成ブロ
ックBを製造する場合、図面において水平方向の柾目模
様が表れた単板1と集成木片9の柾目模様が右上がりに
成るように配置して、柾目面を連ねている。図9の
(A)(B)及び(C)は、その時、集成ブロックB、
D、及びEの柾目面に表れた柾目模様をそれぞれ表した
ものである。 なお、上記実施例においては、柾目との
交差角度α、βをそれぞれ90°又は±45°に設定し
ているが、これに限定するものでなく、他の角度を設定
することより、各種趣向の線型模様を形成することがで
きる。
【0035】
【効果】本願発明は上記のように構成されているため、
以下に列挙した種々の効果を奏する。 (イ)この製作に用いられる木製の単板は、幅広面に柾
目模様が表れた高価なものでなく、幅狭面に柾目模様が
表れた比較的安価な単板を繋ぎ合わせて用いるため、原
木の大きさに左右されることなく、自由に大きさを設定
することができる効果ある。
【0036】(ロ)寄木細工模様をスライスして張り付
け材として用いることができるばかりでなく、寄木板材
としても大量に製造することができる。また、各木口の
木目が交差して織なす独特の線型模様を構成することが
できる。 (ハ)しかも、かかる模様は、従来安易に行われている
印刷でなく、自然の木目を利用して作成されるため、自
然の風合いを強く発揮することができると共に、年月を
経ることにより独自の持ち味を醸し出させることができ
る。
【0037】(ニ)さらに、各木片の集成個数を適宜変
えることにより、所望の大きさの寄木板を大量に製造す
ることができる利点がある。 (ホ)また、集成ブロックを製造する集成木片の切断線
の角度を適宜設定することにより、種々の趣向の線型模
様が表れた寄木板材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1の第1工程、及び第2工程
を示す斜視図である。
【図2】本願発明の実施例1の第3工程、及び第4工程
を示す斜視図である。
【図3】本願発明の実施例1の第4工程、及び第5工程
を示す斜視図である。
【図4】本願発明の実施例1の第5工程、及び第6工程
を示す斜視図である。
【図5】本願発明の実施例2、3の第1工程、及び第2
工程を示す斜視図である。
【図6】本願発明の実施例2の第4工程(A)、及び第
5工程(B)を示す斜視図である。
【図7】本願発明の実施例2の第6工程(A)、第7工
程(B)、及び第8工程(B)を示す斜視図である。
【図8】本願発明の実施例3において、各工程の集成ブ
ロック表れた柾目模様をそれぞれ表れる平面図である。
【図9】本願発明の実施例4において、各工程の集成ブ
ロック表れた柾目模様をそれぞれ表れる平面図である。
【図10】従来例の工程を示す斜視図である。
【図11】従来例の工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・単板 1s・・柾目面(幅狭面) 1
w・・板目面(幅広面) 1t・・木口面 2・・・集成木片 2
c・・切断面 2w・・板目面 2s・・柾目面 3
・・・集成木片 3c・・接着面 3s・・柾目面 4
・・・集成木片 4c・・切断面 5・・・集成木片 5
c・・切断面 6・・・接着線 7・・・集成木片 7
a・・表面側 7b・・裏面側 7s・・柾目面 8
・・・集成木片 8s・・柾目面 8c・・切断面 9
・・・集成木片 10・・集成木片 A,B,C,D,E・・・集成ブロック M,
N,D,P,Q・・・間隔 b,d,g,h,k・・・切断線

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の工程順の結合からなる、寄木細工に
    よる線型模様板材の製法。 一定の幅と一定の厚さで長尺状を成し、かつ長手方向
    に沿う柾目面(1s)を有する木製の単板(1)を用意
    し、その複数個を、互いの柾目面(1s)を面一に連
    ね、かつ柾目方向を揃えるようにして、板目面(1w)
    どうしを当接させて集成し、これらを接着して集成ブロ
    ックAを製造する第1工程。 該ブロックAを、柾目と所定の交差角度(α)をもっ
    て、かつ柾目面(1s)とは直角にして、適宜の幅で切
    り分けて複数個の集成木片(2、2、・・)を製造する
    第2工程。 該集成木片(2)と前記単板(1)を、互いの柾目面
    (1s、2s、9s、10s)どうしを面一に連ね、か
    つ互いの柾目方向の成す角度が所定の角度(α)になる
    ようにして交互に並べ、これを接着集成して集成ブロッ
    クBを製造する第3工程。 該集成ブロックBを、柾目面(1s、2s、9s、1
    0s)に対して垂直に、かつ第3工程の接着線(6)に
    対して所定の交差角度(β)をもって、適宜の幅(P)
    で切り分けて複数個の集成木片(7、7、・・)を製造
    する第4工程。 該集成木片(7)を、一つ置きに置き換えて、かつ柾
    目面(7s)が面一に連なるように揃え、前第4工程に
    おける切断面(7c)どうしを接着集成した集成ブロッ
    クDを製造する第5工程。 該集成ブロックDを、柾目面(7s)、及び前第5工
    程における接着面(7c)に対して直角をもって、柾目
    模様に合わせて適宜の間隔で切断し、複数個の集成木片
    (8、8、・・)を製造する第6工程。 再びこの集成木片(8)を、一つ置きに置き換えて、
    かつ柾目面(8s)が面一に連なるように揃え、前第6
    工程における切断面(8c)どうしを接着集成した集成
    ブロックEを製造する第7工程。 該集成ブロックEを、切断面(8c)が柾目面(8
    s)と平行になるように、適宜の間隔で切り分けて寄木
    板材(5)を製造する第8工程。
  2. 【請求項2】 第2工程及び第3工程の交差角度(α)
    を90度、又は45 度としたことを特徴とする請求項1
    記載の寄木細工による線型模様板材の製法。
  3. 【請求項3】 第4工程の交差角度(β)を90度、又
    は45度としたことを特徴とする請求項1、又は2記載
    の寄木細工による線型模様板材の製法。
  4. 【請求項4】 第5工程、及び(又は)第7工程の置き
    換えにおいて、集成木片(3)を、一つ置きに左右両端
    部を交換するように180度回転させたことを特徴とす
    る請求項1、2、又は3記載の寄木細工による線型模様
    板材の製法。
  5. 【請求項5】 第5工程、及び(又は)第7工程の置き
    換えにおいて、集成木片(3)を、一つ置きに表面側
    (7a、8a)と裏面側(7b、8b)とを交換するよ
    うに180度回転させたことを特徴とする請求項1、
    2、3、又は4記載の寄木細工による線型模様板材の製
    法。
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