JPH068207A - 寄木細工による線形模様板材の製法 - Google Patents

寄木細工による線形模様板材の製法

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JPH068207A
JPH068207A JP16801492A JP16801492A JPH068207A JP H068207 A JPH068207 A JP H068207A JP 16801492 A JP16801492 A JP 16801492A JP 16801492 A JP16801492 A JP 16801492A JP H068207 A JPH068207 A JP H068207A
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wood
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pieces
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JP16801492A
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Seiji Yabuki
征二 矢吹
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Abstract

(57)【要約】 【目的】寄木細工のみで連続する線型模様を表した単板
の製造方法を提供するものである。 【構成】次の各工程の結合から成る、寄木細工による線
型模様の製法。(イ)一定の幅と一定の厚さを成し、幅
広面に柾目が表れ、かつその柾目方向に延びる木製の長
尺幅広単板(1)を、その柾目に対して一定の角度
(Θ)をもって適宜の間隔(L)で切断して複数個の木
片Aを形成する第1工程、(ロ)一定個数の木片Aの切
口面(1c)を揃えるように並べ、各柾目面(1s)ど
うしを集成接着してブロックBを形成する第2工程、
(ハ)ブロックBの接着面に対して直角に、かつ一定の
間隔(M)で切断して複数個の木片Cに分ける第3工
程、(ニ)一定個数の木片Cを、一つ置きに柾目に直角
方向を軸(X)として180度回転させ、集成接着して
ブロックDを形成する第4工程、(ホ)ブロックDの木
口(4)を揃え、一定個数を積層し、集成接着してブロ
ックEを形成する第5工程、(ヘ)ブロックEの木口
(4)に沿って、一定間隔(N)で切断する第6工程。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、寄木細工による線型
模様の製法。詳しくは、寄木細工の手法により、柾目を
利用した線型模様を、板材の表面に連続して形成した寄
木細工による菱形模様板材の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】原木から適宜方向の木取りをし、これら
を種々の木目態様で組合わせ集成して、自然の風合をも
った各種模様を形成する、いわゆる寄木細工は、従来か
ら広く行われていた。例えば菱形が繰り返し表れた連続
模様の化粧合板を製造するためには、板材の柾目の部分
を柾目対して一定の角度をもって切り取り、これを互い
に方向を変えながら組み合わせ集成することにより製造
していた。
【0003】
【発明が解決使用しようとする課題】しかし、かかる製
法では、薄くスライスして、これを合板表面に接着して
単に模様としのみ用いる場合は良いが、この寄木だけで
単板を作成した場合は、木目から欠けたりして強度が保
てなかった。また、かかる単板を大量に製造するには能
率が悪く生産性の劣るものであった。
【0004】そこで、本願発明はこれを解決すべく鋭意
検討の結果なされたもので、寄木細工のみで連続する線
型模様を表した板材の製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明の寄木細工による線型模様の製法は、以下
の各工程の結合から構成される。 (イ)一定の幅と一定の厚さを成し、幅広面に柾目が表
れ、かつその柾目方向に延びる木製の長尺幅広単板を、
その柾目に対して一定の角度をもって適宜の間隔で切断
して複数個の木片Aを形成する第1工程 (ロ)一定個数の木片Aの切口面を揃えるように並べ、
各柾目面どうしを集成接着してブロックBを形成する第
2工程 (ハ)ブロックBの接着面に対して直角に、かつ一定の
間隔で切断して複数個の木片Cに分ける第3工程 (ニ)一定個数の木片Cを、一つ置きに柾目に直角方向
を軸として180度回転させ、集成接着してブロックD
を形成する第4工程 (ホ)ブロックDの木口を揃え、一定個数を積層し、集
成接着してブロックEを形成する第5工程 (ヘ)ブロックEの木口に沿って、一定間隔で切断する
第6工程。
【0006】また、上記第4工程において、一定個数の
木片Cを、一つ置きに柾目方向を軸として90度回転さ
せて、集成接着してブロックDを形成する工程を第4工
程としても良い。
【0007】
【実施例】次に本願発明にかかる寄木細工による線型模
様の製法の具体的実施例を、図面に基づき以下にその詳
細を説明する。本実施例は、以下の各工程にしたがって
製造されるものである。 (イ)第1工程(図1参照。) 断面形が矩形で、その幅が一定でその高さ(厚さ)が一
定の、長尺状の幅広単板1を用意する。この単板1は、
その幅広面1sに略直線状の木目が表れ、かつその木目
方向(木の繊維方向、または木の維管束の延びる方向)
に延びて長尺状に木取りされる。すなわち,別言すれ
ば、幅広面1sに柾目が表れるように木取りされる。
【0008】かかるように原木から木取りされた単板1
を用い、その幅広面1sにおいて、そこに表れた柾目に
対して一定角度Θの切断線2をもって、かつ適宜の間隔
Lで次々に切断して複数個の木片A、A、A、・・・を
形成する。なおここで、幅広面1sが切断された後の面
は、以下の記載では、柾目面1sと称することにする。
切断された結果、かかる各木片Aの柾目面1sは、平行
四辺形に形成される。
【0009】ここで角度Θと間隔Lとは適宜に設定され
るが、このΘの設定は、最終的な模様に影響するもので
ある。本実施例では、Θを45°に、Lを板厚Hと同じ
に設定している。これにより、各隣合う区画の木目が互
いに90度の角度をもって接するようになり、全体とし
て見たときに正方形模様や、菱形模様などの線型模様が
表れることになる。 (ロ)第2工程(図2参照。) 前記第1工程で形成した各木片Aを90度づつ回転(矢
印a)させて切口面1cを面一になる様に並べ、かつ各
柾目面1sの形状を一致させるようにして揃える。次
に、この各柾目面1sに接着剤を塗布し、適宜の個数を
集成接着させる(矢印b)。これによりブロックBを形
成する。 (ハ)第3工程(図3参照。) 次に、ブロックBを、前記第2工程で接着した柾目面1
sに対して直角の切断線3によって、かつ一定の間隔M
をもって、複数個の木片C、C、C、・・・に切り分け
る。
【0010】その結果、木片Cの木口4には、正方形の
区画内に対して一定角度(前記の角度Θと同じ)に傾斜
(本実施例では45度)した木目が表れることになる。
本実施例では、間隔Mを前記板厚Hと同じに設定したた
め木口4の形状は、正方形となるとなり、その長さは、
前記のLとMで決定される。 (ニ)第4工程(図4参照。) 前記各木片Cを一つ置きに、柾目に対して直角方向Xを
軸にして180度回転(矢印c)させた状態で並べ、一
定個数を集積接着させてブロックDを形成する。別言す
れば、この配列は、前方の木口4fと後方の木口4bと
を、一つ置きに入れ換えることである。
【0011】これにより、図面上、横に並んだ各木口4
には、右上がりの木目と、右下がりの木目が交互に表れ
ることになる。ここで木片Cを並べる個数は、最終製品
である寄木板5の所望寸法(図5において横の寸法)に
より決定される。なお、木目の変更については、上記の
前方の木口4fと後方の木口4bとを入れ換える手法の
ほかに、木片Cの長手方向Yを軸として、90度回転さ
せることによって行うこともできる。しかしながら、か
かる方法でもよいが、前記の方が、強度上好ましいもの
である。 (ホ)第5工程(図5参照。) 次に前記工程で形成したブロックDの木口4を揃えるよ
うにして、複数個のブロックDを積層し(図面上、上方
に積み上げる)、これを集積接着してブロックEを形成
する。
【0012】このとき、上下に隣接する各木口4、4、
4・・・の木目の傾斜が互いに異なるように積層され
る。また、積層するブロックDの個数は、必要とする最
終製品の寄木板5の所望寸法(図5において縦の寸法)
により決定される。 (ヘ)第6工程(図5参照。) 最後に、ブロックEの木口4の面に沿った切断線6にお
いて、所望間隔N毎に切り分け寄木板5を作成する。切
断手段は、一般的なカッティングマシンなどが用いられ
る。
【0013】以上の工程を経ることにより、寄木細工に
よる線型模様が表れた寄木板5が製造される。なお、上
記工程の集成接着で用いられる接着剤は、エポキシ樹脂
接着剤など、従来市販されている接着剤から適宜選択し
て用いられている。また、本実施例では、図1に示すよ
うに単板1を1枚だけ用いているが、このとき、単板1
を何枚かを積層して、上記工程にしたがって製造するこ
ともできる。これにより大量に大型の寄木板5を製造す
ることができる。
【0014】
【効果】本願発明は上記のように構成されているため、
寄木細工模様をスライスして張り付け材として用いるこ
とができるばかりでなく、寄木板としても大量に製造す
ることができる。また、各木口の木目が交差して織なす
独特の寄木の線型模様を作成することができる。
【0015】しかも、かかる模様は、従来安易に行われ
ている印刷でなく、自然の木目を利用して作成されるた
め、自然の風合いを強く発揮することができると共に、
年月を経ることにより独自の持ち味を醸し出させること
ができる。さらに、かく木片の集積個数を適宜増やすこ
とにより、所望の大きさの寄木板を大量に製造すること
ができる。
【0016】さらにまた、各木片毎に木目方向(繊維方
向)が異なるため、“割れ”などが入り難くなり強度的
にも丈夫なものを作成することができ、かつ板状にした
場合の“反り”なども生じ難くすることがもできる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1工程の木取りを示す斜視図である。
【図2】第2工程を示す斜視図である。
【図3】第3工程を示す斜視図である。
【図4】第4工程を示す斜視図である。
【図5】第5工程及び第6工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・単板 1c・・切口面 1
s・・幅広面(柾目面) 2、3、6・・・切断線 4・・・木口 4
f・・・前方の木口 4b・・・後方の木口, 5・・・寄木板,
A,C,・・・木片 B,D,E・・・ブロック, H・・・板厚
L,M,N・・・間隔 X,Y・・・軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の各工程の結合から成る、寄木細工によ
    る線型模様板材の製法。 (イ)一定の幅と一定の厚さを成し、幅広面に柾目が表
    れ、かつその柾目方向に延びる木製の長尺幅広単板
    (1)を、その柾目に対して一定の角度(Θ)をもって
    適宜の間隔(L)で切断して複数個の木片Aを形成する
    第1工程 (ロ)一定個数の木片Aの切口面(1c)を揃えるよう
    に並べ、各柾目面(1s)どうしを集成接着してブロッ
    クBを形成する第2工程 (ハ)ブロックBの接着面に対して直角に、かつ一定の
    間隔(M)で切断して複数個の木片Cに分ける第3工程 (ニ)一定個数の木片Cを、一つ置きに柾目に直角方向
    を軸(X)として180度回転させ、集成接着してブロ
    ックDを形成する第4工程 (ホ)ブロックDの木口(4)を揃え、一定個数を積層
    し、集成接着してブロックEを形成する第5工程 (ヘ)ブロックEの木口(4)に沿って、一定間隔
    (N)で切断する第6工程
  2. 【請求項2】一定個数の木片Cを、一つ置きに柾目方向
    を軸(Y)として90度回転させて、集成接着してブロ
    ックDを形成することを第4工程とする請求項1記載の
    寄木細工による線型模様板材の製法。
JP16801492A 1992-06-25 1992-06-25 寄木細工による線形模様板材の製法 Pending JPH068207A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6837953B2 (en) * 2000-09-28 2005-01-04 Kai Richard H Wooden tiles and boards and methods for making the same
KR100952626B1 (ko) * 2009-09-01 2010-04-15 에스디상사 (주) 격자무늬가 형성되는 집성재의 제조방법 및 이를 이용한 격자무늬 집성판, 격자무늬 집성기둥, 집성 게임판 그리고 격자무늬 집성 테이블

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