JP2005238628A - 化粧板材の分離方法。 - Google Patents

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Kenichi Hiraiwa
賢市 平岩
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Abstract

【課題】化粧板材の化粧材層と板材とを分離する。
【解決手段】化粧板材7は、回転駆動させられる加工ロール1により搬送されつつ加工ロール1の突起部3が化粧材層7aの表面に圧接されることで、化粧材層7aに多数の凹部や割れ8が形成され、次いで刃物9に当接されることにより、刃物9の刃先9aの位置より上方にある若干の厚さの板材7bを含む化粧材層7aが上方に曲げられつつ、刃先9aの位置より下方にある板材7bと分離される。
【選択図】 図1












Description

本発明は、メラミン化粧合板のような合板・パーティクルボード・繊維板等の木質系板材の表面に化粧材層を一体化した化粧板材の分離方法に関するものである。
従来、家具、建材、台所用品には、前記のような化粧板材が使用されている。
これら化粧板材で使用済みとなったものや製品生産時の廃材等であっても、化粧材層を分離した板材は、そのまま別の用途で使用したり、小片に加工してパーティクルボードの材料とする等、再利用が可能である。
しかるに化粧板材の化粧材層は、研磨紙による研磨や、カッター加工で除去しようとしても、研磨紙やカッターの磨耗が激しくコストが係りすぎる問題があった。
また特許文献1のように、化粧板材を加熱または冷却処理して分離することも提案されているが、処理時間が長くなる問題があった。
特開2004−43739号公報
本発明は、化粧板材を簡単な構成により短時間で、化粧材層と板材とに分離することである。
本発明では、刃物を用いることで化粧材層と板材とが容易に分離でき、また化粧材層は刃物により曲げる力を受けるが、板材側は曲げる力を受けない。
更には化粧材層の材質が硬い場合には、多数の凹部や割れを形成することにより化粧材層がより小さい力で変形し易くなり、刃物により容易に分離することができる。
本発明では、化粧板材を、簡単な構成で短時間に化粧材層と板材とに分離することができる。
次に本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明を実施するための装置の側面説明図である。
円筒状の加工ロール1はモータ(図示せず)により矢印方向に回転駆動させられ、外周に先端が尖った多数の突起部3を設けてある。
加工ロール1に相対して配置され支持ロール5は、突起部3の先端と支持ロール5の外周面との間隔が、後述する化粧板材7の厚さより若干例えば1〜3mm程度小さくなるように設けられ、従動回転自在となっている。
加工ロール1と支持ロール5の回転方向搬出側には、刃物9を次のように固定して備える。
即ち、刃物9の刃先9aは、後述するように加工ロール1と支持ロール5の間を通過する化粧板材7の化粧材層7aと板材7bとの境界から1mm程度板材7b側に離れた位置にあり且つ該回転方向と逆方向に向いている。また刃物9の刃先9aに至る2面の内、面9bは化粧板材7の走行方向上手側から下手側に向かって上方に1度程度傾斜しており、一方、面9cは面9bとなす角度が20度程度になっている。
以上の装置において、図1に示すように、板材7bの上方に化粧材層7aがある状態の化粧板材7を、加工ロール1と支持ロール5の間に送り込む。
そこで化粧板材7は、加工ロール1からの駆動力により走行させられ、また加工ロール1の突起部3が化粧材層7aに圧接されることにより、化粧材層7aに多数の凹部や割れ8が形成される。
次いで化粧板材7は刃物9に当接させられ、前記刃先9aの位置より上方にある若干の厚さの板材7bを含む化粧材層7aが上方に曲げられつつ、刃先9aの位置より下方にある板材7bと分離される。
この時、刃物9の刃先9aは板材7bの部分に当接されるので、通常行なわれる木材の切削と同様に、過度の磨耗や破損が起きず良好に分離される。
また、刃物9の面9bは、分離された後の板材7bには接触しない位置関係となっているので、刃物9から殆ど力を受けず形状が安定し、そのまま再利用することもでき、また小片に加工し前記の原料とすることもできる。
一方、化粧材層7aは分離される際、前記のように曲げられることで折れたり塑性変形するが、分離後に廃棄するため問題とならない。
更には、前記のように化粧材層7aに多数の凹部や割れ8が形成されているので、化粧材層7aの材質が硬くても刃物9により上方に曲げる際に必要な力が小さくなり、容易に分離が行なわれる。
次に変更例を説明する。
1.上記実施例では外周に多数の突起部3を備えた加工ロール1により、化粧板材7の化粧材層7aに多数の凹部や割れ8を形成したが、化粧材層7aの材質の硬度が小さく刃物9により上方に曲げる際に必要な力が小さい場合は、該凹部や割れ8を形成することなく刃物9だけで同様に作用させ分離しても良い。
この場合、加工ロール1の外周には突起部3に変えて、化粧材層7aとの摩擦係数が大きいウレタンゴム等の弾性体を被覆して設け、更に必要ならば搬送力を高めるために支持ロール5にも該弾性体を被覆して設け且つモータにより加工ロール1と同じ周速で矢印方向に回転駆動させても良い。
2.実施例において、加工ロール1に設けた突起部3の形状は、化粧材層7aに多数の凹部や割れ8を形成することができるものであれば良く、例えば先端に数mmの連続する刃部を有する突起部や4角錐からなる突起部とする。
3.実施例のように化粧材層7aへの凹部や割れ8の形成を刃物9による前記分離と同時ではなく、加工ロール1と支持ロール5だけの構成で予め化粧材層7aに多数の凹部や割れ8を形成させた後、別に設けた搬送装置で搬送される化粧板材7に対し前記実施例と同様の位置関係で設けた刃物9により分離しても良い。
4.前記分離する際、刃物9が化粧材層7aに当り損傷することを防ぐために実施例では、化粧板材7に当接させる刃物9の刃先9aの位置を若干板材7b側に入った位置としたが、化粧材層7aに形成された凹部や割れ8の状態や化粧材層7aの材質により該損傷する可能性が少ない場合は、該刃先9aの位置を化粧材層7aと板材7bとの境界としても良い。
実施例の側面説明図である。
符号の説明
1・・・加工ロール、3・・・突起部、7・・・化粧板材、7a・・・化粧材層、7b・・・板材、8・・・割れ。

Claims (3)

  1. 板材の表面に化粧材層を一体化した化粧板材において、
    2つの面が刃先で鋭角を構成する刃物の一方側面を化粧板材の表面とほぼ平行として、刃先を化粧材層と板材との境界または該境界から板材側に所定距離離れた位置に進入させる化粧板材の分離方法。
  2. 板材の表面に化粧材層を一体化した化粧板材において、
    化粧材層の表面に多数の突起部を圧接して該化粧材層を変形又は破壊し、次いで、2つの面が刃先で鋭角を構成する刃物の一方側面を化粧板材の表面とほぼ平行として、刃先を化粧材層と板材との境界または該境界から板材側に所定距離離れた位置に進入させる化粧板材の分離方法。
  3. 周面に多数の突起部を設けたロールを該化粧材層に圧接させつつ回転させる請求項2記載の化粧板材の分離方法。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02202401A (ja) * 1989-02-01 1990-08-10 Meinan Mach Works Inc 片面が平滑なベニヤ単板の作成方法
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JP2001334505A (ja) * 2000-05-30 2001-12-04 Comany Inc 間仕切りパネルにおける表面材の分離装置

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