JPH10337709A - 積層材の製造方法 - Google Patents
積層材の製造方法Info
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- JPH10337709A JPH10337709A JP16661897A JP16661897A JPH10337709A JP H10337709 A JPH10337709 A JP H10337709A JP 16661897 A JP16661897 A JP 16661897A JP 16661897 A JP16661897 A JP 16661897A JP H10337709 A JPH10337709 A JP H10337709A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 積層材の製造において、時間当たりの生産量
を大きくすること。 【解決手段】 複数枚の板材を接着剤を介して重ね合わ
せ接着して積層材を製造した後、該積層材を厚さ方向に
分割し複数枚の積層材を製造すること。
を大きくすること。 【解決手段】 複数枚の板材を接着剤を介して重ね合わ
せ接着して積層材を製造した後、該積層材を厚さ方向に
分割し複数枚の積層材を製造すること。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、合板、ＬＶＬ（La
minated Veneer Lumber） 等積層材の製造方法に関する
ものである。
minated Veneer Lumber） 等積層材の製造方法に関する
ものである。
【０００２】
【従来技術】従来これら積層材は、ベニヤ単板（以下単
板という）やＭＤＦと呼ばれる木質ボード等の板材を、
接着剤を介して複数枚重ね合わせ、接着し製造してい
た。
板という）やＭＤＦと呼ばれる木質ボード等の板材を、
接着剤を介して複数枚重ね合わせ、接着し製造してい
た。
【０００３】
【本発明が解決すべき課題】しかるに、板材が接着剤を
介して重ね合わされた後は、最終的に互いに接着され１
枚の積層材を構成することになる１組の複数枚の板材群
が１単位として各工程で扱われることになるのであっ
た。即ち、例えばホットプレスによる熱圧工程では、堆
積された状態の板材群から１組の板材群毎に取り出す動
作、次いでホットプレスの熱板間へ１組の板材群を挿入
する動作、及び接着後の熱板間から１組の板材群を取り
出す動作を行わなければならず、１動作当たりに扱う１
組の板材群の体積は、最終製品となる積層材のサイズに
より決定され、大きくすることはできなかった。その結
果、生産量を積層材の体積で考えた場合、時間当たりの
生産量を大きくすることはできず、特にこの傾向は最終
製品となる積層材の厚さが薄い場合、大きかった。また
２枚の単板１、２を繊維方向を直交させて接着剤により
接着して積層材の１つである２プライ合板を製造する
と、上記の問題に加え、合板は図１に示すように、接着
した単板のいずれか一方側の繊維方向と直交する方向に
大きく反ってしまい、商品として用いられることは殆ど
なかった。
介して重ね合わされた後は、最終的に互いに接着され１
枚の積層材を構成することになる１組の複数枚の板材群
が１単位として各工程で扱われることになるのであっ
た。即ち、例えばホットプレスによる熱圧工程では、堆
積された状態の板材群から１組の板材群毎に取り出す動
作、次いでホットプレスの熱板間へ１組の板材群を挿入
する動作、及び接着後の熱板間から１組の板材群を取り
出す動作を行わなければならず、１動作当たりに扱う１
組の板材群の体積は、最終製品となる積層材のサイズに
より決定され、大きくすることはできなかった。その結
果、生産量を積層材の体積で考えた場合、時間当たりの
生産量を大きくすることはできず、特にこの傾向は最終
製品となる積層材の厚さが薄い場合、大きかった。また
２枚の単板１、２を繊維方向を直交させて接着剤により
接着して積層材の１つである２プライ合板を製造する
と、上記の問題に加え、合板は図１に示すように、接着
した単板のいずれか一方側の繊維方向と直交する方向に
大きく反ってしまい、商品として用いられることは殆ど
なかった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
を解決すべく、複数枚の板材を接着剤を介して重ね合わ
せ接着して積層材を製造した後、該積層材を厚さ方向に
分割し複数枚の積層材を製造する様に構成したものであ
り、また複数枚の板材を接着剤を介して重ね合わせ接着
して積層材を製造した後、該積層材の中央層の板材を厚
さ方向に分割し２枚の積層材としても良く、更には３枚
の単板を接着剤を介して重ね合わせ接着して積層材を製
造した後、中央層の単板を厚さ方向に分割し２枚の積層
材としても良い。
を解決すべく、複数枚の板材を接着剤を介して重ね合わ
せ接着して積層材を製造した後、該積層材を厚さ方向に
分割し複数枚の積層材を製造する様に構成したものであ
り、また複数枚の板材を接着剤を介して重ね合わせ接着
して積層材を製造した後、該積層材の中央層の板材を厚
さ方向に分割し２枚の積層材としても良く、更には３枚
の単板を接着剤を介して重ね合わせ接着して積層材を製
造した後、中央層の単板を厚さ方向に分割し２枚の積層
材としても良い。
【０００５】
【発明の実施形態】次に本発明の実施形態を説明する。
図２及び図３は接着剤により接着された積層材を、厚さ
方向に分割する分割装置を示したもので、図３は図２の
後述する分割刃１１の刃先を通る水平仮想線である一点
鎖線ＸＸより矢印方向を見た状態で且つ該分割刃１１、
後述する搬入コンベア１４、及び搬出コンベア１５、１
６を取り去った状態を説明する一部を省略した平面説明
図である。この分割装置において、基台（図示せず）に
回転自在に支持されモ−タ（図示せず）により矢印の方
向に常時同じ回転数で回転駆動される駆動軸３、４を上
下に相対して備える。駆動軸３、４には、図示のように
外周に回転方向へ一定間隔をおいて突刺体５、６を形成
した直径の等しい突刺搬送ロ−ル７、８を、駆動軸３、
４の軸線方向に一定間隔で、また上下方向では両ロ−ル
７、８が相対し且つ突刺体５、６の先端の間隔が１〜２
mmとなるように設ける。
図２及び図３は接着剤により接着された積層材を、厚さ
方向に分割する分割装置を示したもので、図３は図２の
後述する分割刃１１の刃先を通る水平仮想線である一点
鎖線ＸＸより矢印方向を見た状態で且つ該分割刃１１、
後述する搬入コンベア１４、及び搬出コンベア１５、１
６を取り去った状態を説明する一部を省略した平面説明
図である。この分割装置において、基台（図示せず）に
回転自在に支持されモ−タ（図示せず）により矢印の方
向に常時同じ回転数で回転駆動される駆動軸３、４を上
下に相対して備える。駆動軸３、４には、図示のように
外周に回転方向へ一定間隔をおいて突刺体５、６を形成
した直径の等しい突刺搬送ロ−ル７、８を、駆動軸３、
４の軸線方向に一定間隔で、また上下方向では両ロ−ル
７、８が相対し且つ突刺体５、６の先端の間隔が１〜２
mmとなるように設ける。
【０００６】駆動軸３において隣り合う突刺搬送ロ−ル
７の間と、駆動軸４において隣り合う突刺搬送ロ−ル８
の間には、各々次のような規制部材９、１０を上下に相
対して設ける。即ち、規制部材９、１０の左側端部が各
々基台（図示せず）に固定支持され、右側の先端は、駆
動軸７、８の回転中心を結ぶ垂直仮想線より搬出側であ
って且つ両駆動軸７、８間の中間点を通る水平仮想線か
ら等距離の箇所で相対する様に設ける。またこの右側の
先端には、部分拡大図である図４に示す様に、矢印で示
す突刺搬送ロ−ル７、８の搬入側から搬出側に向かって
漸次互いに接近するべく、一点鎖線ＸＸに対する角度が
１度となる傾斜した長さ２mmの面９ａ、１０ａを各々設
ける。更にこれら規制部材９、１０は、上下方向で最も
接近した箇所である角部９ｂ及び１０ｂとの間隔が、分
割すべき積層材の厚さの９０％に相当する距離となるよ
うに配置されている。
７の間と、駆動軸４において隣り合う突刺搬送ロ−ル８
の間には、各々次のような規制部材９、１０を上下に相
対して設ける。即ち、規制部材９、１０の左側端部が各
々基台（図示せず）に固定支持され、右側の先端は、駆
動軸７、８の回転中心を結ぶ垂直仮想線より搬出側であ
って且つ両駆動軸７、８間の中間点を通る水平仮想線か
ら等距離の箇所で相対する様に設ける。またこの右側の
先端には、部分拡大図である図４に示す様に、矢印で示
す突刺搬送ロ−ル７、８の搬入側から搬出側に向かって
漸次互いに接近するべく、一点鎖線ＸＸに対する角度が
１度となる傾斜した長さ２mmの面９ａ、１０ａを各々設
ける。更にこれら規制部材９、１０は、上下方向で最も
接近した箇所である角部９ｂ及び１０ｂとの間隔が、分
割すべき積層材の厚さの９０％に相当する距離となるよ
うに配置されている。
【０００７】また、規制部材９、１０の搬出側には、刃
先が水平仮想線上にあって搬入側を向き先端角が２４度
で水平仮想線に対し均等振り分けした分割刃１１を基台
（図示せず）に固定する。更には、規制部材９、１０に
相対し同じく一端側が基台（図示せず）に支持され、他
端側が分割刃１１付近に至ることで、分割刃１１側に、
各々突刺搬送ロ−ル７の各突刺体５の先端を結ぶ仮想円
及び突刺搬送ロ−ル８の突刺体６の先端を結ぶ仮想円と
各々交差する面１２ａ、１３ａを有するはがし部材１
２、１３を上下に相対して備える。一方、突刺搬送ロ−
ル７、８の搬入側には、突刺搬送ロ−ル７、８の突刺体
５、６の先端の周速と同じ速さで分割すべき積層材を矢
印で示す方向に搬送するコンベア１４を、また分割刃１
１及びはがし部材１３の搬出側には、各々分割した後の
積層材を該周速と同じ速さで矢印方向に搬出する搬出コ
ンベア１５、１６を設ける。
先が水平仮想線上にあって搬入側を向き先端角が２４度
で水平仮想線に対し均等振り分けした分割刃１１を基台
（図示せず）に固定する。更には、規制部材９、１０に
相対し同じく一端側が基台（図示せず）に支持され、他
端側が分割刃１１付近に至ることで、分割刃１１側に、
各々突刺搬送ロ−ル７の各突刺体５の先端を結ぶ仮想円
及び突刺搬送ロ−ル８の突刺体６の先端を結ぶ仮想円と
各々交差する面１２ａ、１３ａを有するはがし部材１
２、１３を上下に相対して備える。一方、突刺搬送ロ−
ル７、８の搬入側には、突刺搬送ロ−ル７、８の突刺体
５、６の先端の周速と同じ速さで分割すべき積層材を矢
印で示す方向に搬送するコンベア１４を、また分割刃１
１及びはがし部材１３の搬出側には、各々分割した後の
積層材を該周速と同じ速さで矢印方向に搬出する搬出コ
ンベア１５、１６を設ける。
【０００８】本発明の実施形態における積層材の分割装
置は以上の様に設けるもので、次の様に積層材が分割さ
れる。図２に示した分割装置において搬入コンベア１４
上に、積層材の１つである合板、例えば、単板２０及び
２２の厚さが０．６５mm、単板２１の厚さが１．２mmで
ある３枚の単板を繊維方向を直交させた状態で接着して
なる３プライの合板２３を、中央層の単板２１の繊維方
向が搬送方向と直交する方向となるように載せる。そこ
で合板２３は搬入コンベア１４により搬送され、次いで
図５に示す様に、回転する突刺搬送ロ−ル７、８の突刺
体５、６が合板２３の表裏面に突刺されつつ、合板２３
は搬送され続ける。次に合板２３は、規制部材９、１０
の前記先端の面９ａ、１０ａにより厚さ方向に加圧さ
れ、この状態で分割刃１１に単板２１の厚さ方向の中央
の位置が当接されて上下に分割され続け、合板２３が二
等分され２枚の２プライ合板２３ａ，２３ｂとなる。
置は以上の様に設けるもので、次の様に積層材が分割さ
れる。図２に示した分割装置において搬入コンベア１４
上に、積層材の１つである合板、例えば、単板２０及び
２２の厚さが０．６５mm、単板２１の厚さが１．２mmで
ある３枚の単板を繊維方向を直交させた状態で接着して
なる３プライの合板２３を、中央層の単板２１の繊維方
向が搬送方向と直交する方向となるように載せる。そこ
で合板２３は搬入コンベア１４により搬送され、次いで
図５に示す様に、回転する突刺搬送ロ−ル７、８の突刺
体５、６が合板２３の表裏面に突刺されつつ、合板２３
は搬送され続ける。次に合板２３は、規制部材９、１０
の前記先端の面９ａ、１０ａにより厚さ方向に加圧さ
れ、この状態で分割刃１１に単板２１の厚さ方向の中央
の位置が当接されて上下に分割され続け、合板２３が二
等分され２枚の２プライ合板２３ａ，２３ｂとなる。
【０００９】この分割において、分割刃１１により直接
的に分割される単板２１の繊維方向が搬送方向と直交す
る方向となっていること及び単板２１が規制部材９、１
０の前記先端の面９ａ、１０ａにより厚さ方向に加圧さ
れることにより、分割刃１１による単板２１分割時で
の、単板２１への大きな先割の発生が防止され、良好な
分割面が得られる。これら２プライ合板２３ａ，２３ｂ
は分割された後はそれぞれ、図５に示す様に、突刺体
５、６に突刺され続けるが、前述のように突刺体５、６
の先端を結ぶ仮想円と各々交差する面１２ａ、１３ａを
有するはがし部材１２、１３を備えてあるので、面１２
ａ、１３ａによって２プライ合板２３ａ，２３ｂは突刺
体５、６から順次はがされ各々右方向へ進行し、搬出コ
ンベア１５、１６により次工程へと搬送される。
的に分割される単板２１の繊維方向が搬送方向と直交す
る方向となっていること及び単板２１が規制部材９、１
０の前記先端の面９ａ、１０ａにより厚さ方向に加圧さ
れることにより、分割刃１１による単板２１分割時で
の、単板２１への大きな先割の発生が防止され、良好な
分割面が得られる。これら２プライ合板２３ａ，２３ｂ
は分割された後はそれぞれ、図５に示す様に、突刺体
５、６に突刺され続けるが、前述のように突刺体５、６
の先端を結ぶ仮想円と各々交差する面１２ａ、１３ａを
有するはがし部材１２、１３を備えてあるので、面１２
ａ、１３ａによって２プライ合板２３ａ，２３ｂは突刺
体５、６から順次はがされ各々右方向へ進行し、搬出コ
ンベア１５、１６により次工程へと搬送される。
【００１０】このようにして得られた２プライ合板２３
ａ，２３ｂは、図１に示した様に大きく反ることは無く
ほぼ平坦となっている。これは、分割刃１１による分割
時に塑性変形を受けること、単板２１の分割された側の
面に細かい割れが多数形成されること等によるものと考
えられる。また、上記製造方法では、接着剤を介して単
板を重ね合わせた後は、３枚の単板を１単位として扱う
ことができるため、最初から２プライ合板を製造するべ
く２枚の単板を接着剤を介して重ね合わせこの２枚の単
板を１単位として扱う場合に比べて、１動作当たりに扱
う板材群の体積を大きくすることができ、時間当たりの
生産量を大きくすることができる。
ａ，２３ｂは、図１に示した様に大きく反ることは無く
ほぼ平坦となっている。これは、分割刃１１による分割
時に塑性変形を受けること、単板２１の分割された側の
面に細かい割れが多数形成されること等によるものと考
えられる。また、上記製造方法では、接着剤を介して単
板を重ね合わせた後は、３枚の単板を１単位として扱う
ことができるため、最初から２プライ合板を製造するべ
く２枚の単板を接着剤を介して重ね合わせこの２枚の単
板を１単位として扱う場合に比べて、１動作当たりに扱
う板材群の体積を大きくすることができ、時間当たりの
生産量を大きくすることができる。
【００１１】以上本発明の実施の形態を説明したが、以
下の様に実施しても良い。 １、図６に示す様に５枚の単板を接着剤により互いに繊
維方向が直交する様に接着して得られた５プライ合板２
６を、分割刃１１により分割して２枚の３プライ合板２
６ａ、２６ｂを製造する様にしても良い。この時も、分
割刃１１により直接分割される中央の単板２７の繊維方
向が合板２６の搬送方向と直交する方向となる状態とし
て搬送し分割する。この場合でも、最初から３プライの
合板を製造することに比べて、時間当たりの生産量を大
きくすることができる。
下の様に実施しても良い。 １、図６に示す様に５枚の単板を接着剤により互いに繊
維方向が直交する様に接着して得られた５プライ合板２
６を、分割刃１１により分割して２枚の３プライ合板２
６ａ、２６ｂを製造する様にしても良い。この時も、分
割刃１１により直接分割される中央の単板２７の繊維方
向が合板２６の搬送方向と直交する方向となる状態とし
て搬送し分割する。この場合でも、最初から３プライの
合板を製造することに比べて、時間当たりの生産量を大
きくすることができる。
【００１２】２、図７に示す様に、刃物３１及びノーズ
バー３２を備えた鉋台（図示せず）を被削材に向けて矢
印で示す様に移動させて切削する公知のスライサーによ
り、支持台（図示せず）に固定保持された例えば３プラ
イの合板３３を厚さ方向に分割し、２枚の２プライ合板
３３ａ、３３ｂとしても良い。
バー３２を備えた鉋台（図示せず）を被削材に向けて矢
印で示す様に移動させて切削する公知のスライサーによ
り、支持台（図示せず）に固定保持された例えば３プラ
イの合板３３を厚さ方向に分割し、２枚の２プライ合板
３３ａ、３３ｂとしても良い。
【００１３】３、更に別の分割方法としては、公知の帯
鋸を用いても良い。即ち、図８に部分平面説明図で示す
様に刃部３６を走行方向に連続して有するエンドレス状
の帯鋸３７を、側面説明図である図９に示す様に、矢印
方向に回転駆動されるロール３８及び従動ロール３９に
巻回して、帯鋸３７を矢印方向に走行させる。この帯鋸
３７に対し、３プライの合板４０を、帯鋸３７の走行方
向と直交する方向、即ち図９の一点鎖線ＹＹで矢印方向
を見た部分断面説明図である図１０で矢印方向に移動さ
せ、同様に厚さ方向に分割し、２枚の２プライ合板４０
ａ、４０ｂとするのである。この場合帯鋸により合板４
０の一部を屑にしつつ切断するため、上記分割刃１１に
より分割した場合に比べて製造された２プライ合板の厚
さが薄くなるが、分割して製造された１枚の２プライ合
板を構成する２枚の単板の厚さを同一とするためには、
前記屑となる厚さを考慮して予め合板４０を製造する時
の単板の厚さを決定すれば良い。また帯鋸に代えて、帯
鋸と同じくエンドレス状としロール３８及びロール３９
に巻回するが、図９の一点鎖線ＹＹで矢印方向を見た場
合と同様の部分断面説明図が、図１１に示す様に、先端
４１ａを鋭利な角度に形成したエンドレス刃物４１を用
い、帯鋸３７と同様に走行させて合板を分割すれば、屑
が出ることがない。
鋸を用いても良い。即ち、図８に部分平面説明図で示す
様に刃部３６を走行方向に連続して有するエンドレス状
の帯鋸３７を、側面説明図である図９に示す様に、矢印
方向に回転駆動されるロール３８及び従動ロール３９に
巻回して、帯鋸３７を矢印方向に走行させる。この帯鋸
３７に対し、３プライの合板４０を、帯鋸３７の走行方
向と直交する方向、即ち図９の一点鎖線ＹＹで矢印方向
を見た部分断面説明図である図１０で矢印方向に移動さ
せ、同様に厚さ方向に分割し、２枚の２プライ合板４０
ａ、４０ｂとするのである。この場合帯鋸により合板４
０の一部を屑にしつつ切断するため、上記分割刃１１に
より分割した場合に比べて製造された２プライ合板の厚
さが薄くなるが、分割して製造された１枚の２プライ合
板を構成する２枚の単板の厚さを同一とするためには、
前記屑となる厚さを考慮して予め合板４０を製造する時
の単板の厚さを決定すれば良い。また帯鋸に代えて、帯
鋸と同じくエンドレス状としロール３８及びロール３９
に巻回するが、図９の一点鎖線ＹＹで矢印方向を見た場
合と同様の部分断面説明図が、図１１に示す様に、先端
４１ａを鋭利な角度に形成したエンドレス刃物４１を用
い、帯鋸３７と同様に走行させて合板を分割すれば、屑
が出ることがない。
【００１４】４、合板だけでなく、繊維方向を揃えて複
数枚の単板を接着して製造するＬＶＬ等の積層材を分割
しても良い。 ５、１枚の積層材を、２分割だけではなく３分割、４分
割しても良い。即ち例えば、図１２に示す様に、表裏に
位置する単板４２、４６を同じ厚さで繊維方向を揃え、
またそえ芯単板４３、４５及びセンターコア単板４４の
厚さを単板４２の厚さの２倍とし且つそえ芯単板４３、
４５の繊維方向は単板４２の直交させセンターコア単板
４４の繊維方向は単板４２と同一として合板４７を製造
しておく。この合板４７を上記示した分割装置で、最初
に矢印Ｅの箇所で分割し、次いで矢印Ｇの箇所、矢印Ｆ
の箇所と順次分割し、各々厚さの等しい４枚の２プライ
合板を製造しても良い。 ６、図６で示した実施態様において、分割されて製造さ
れた３プライの合板２６ａを更に分割して２枚の２プラ
イの合板としても良い。 ７、積層材を構成する板材は、単板の他にＭＤＦと呼ば
れる木質ボードであっても良い。 ８、分割された後の積層材において、構成する単板等の
板材の厚さは必ずしも同一でなくても良い。
数枚の単板を接着して製造するＬＶＬ等の積層材を分割
しても良い。 ５、１枚の積層材を、２分割だけではなく３分割、４分
割しても良い。即ち例えば、図１２に示す様に、表裏に
位置する単板４２、４６を同じ厚さで繊維方向を揃え、
またそえ芯単板４３、４５及びセンターコア単板４４の
厚さを単板４２の厚さの２倍とし且つそえ芯単板４３、
４５の繊維方向は単板４２の直交させセンターコア単板
４４の繊維方向は単板４２と同一として合板４７を製造
しておく。この合板４７を上記示した分割装置で、最初
に矢印Ｅの箇所で分割し、次いで矢印Ｇの箇所、矢印Ｆ
の箇所と順次分割し、各々厚さの等しい４枚の２プライ
合板を製造しても良い。 ６、図６で示した実施態様において、分割されて製造さ
れた３プライの合板２６ａを更に分割して２枚の２プラ
イの合板としても良い。 ７、積層材を構成する板材は、単板の他にＭＤＦと呼ば
れる木質ボードであっても良い。 ８、分割された後の積層材において、構成する単板等の
板材の厚さは必ずしも同一でなくても良い。
【００１５】
【発明の効果】本発明は以上の様に、時間当たりの生産
量を大きくすることができるとともに、特に３プライの
合板を分割して２プライの合板を製造すれば大きく反る
ことがない製品となり、これまで用いられてなかった２
プライの合板を種々の用途に用いることができる。
量を大きくすることができるとともに、特に３プライの
合板を分割して２プライの合板を製造すれば大きく反る
ことがない製品となり、これまで用いられてなかった２
プライの合板を種々の用途に用いることができる。
【図１】従来の方法で製造された２プライ合板の説明図
である。
である。
【図２】本発明の実施態様で用いられた分割装置の側面
説明図である。
説明図である。
【図３】図２の一点鎖線ＸＸより矢印方向を見た状態で
且つ該分割刃１１、搬入コンベア１４、及び搬出コンベ
ア１５、１６を取り去った状態を説明する一部省略した
平面説明図である。
且つ該分割刃１１、搬入コンベア１４、及び搬出コンベ
ア１５、１６を取り去った状態を説明する一部省略した
平面説明図である。
【図４】図２の、規制部材９、１０の右側端部の部分拡
大説明図である。
大説明図である。
【図５】分割装置による３プライ合板の分割状態を示す
作動説明図である。
作動説明図である。
【図６】分割装９による５プライ合板の分割状態を示す
作動説明図である。
作動説明図である。
【図７】スライサーによる３プライ合板の分割状態を示
す作動説明図である。
す作動説明図である。
【図８】帯鋸の部分平面説明図である。
【図９】帯鋸を備えた分割装置の側面説明図である。
【図１０】帯鋸による３プライ合板の分割状態を示す作
動説明図である。
動説明図である。
【図１１】刃物の部分断面説明図である。
【図１２】合板の分割位置を示す説明図である。
３、４ 駆動軸 ５、６ 突刺体 ７、８ 突刺搬送ロ−ル ９、１０ 規制部材 １１ 分割刃 １２、１３ はがし部材 ２３ ３プライの合板 ２３ａ、２３ｂ ２プライの合板 ２６ ５プライの合板 ２６ａ、２６ｂ ３プライの合板 ３１ 刃物 ３２ ノーズバー ３７ 帯鋸 ４１ エンドレス刃物 ４７ ５プライの合板
Claims (5)
- 【請求項１】 複数枚の板材を接着剤を介して重ね合わ
せ接着して積層材を製造した後、該積層材を厚さ方向に
分割し複数枚の積層材とすることを特徴とする積層材の
製造方法。 - 【請求項２】 複数枚の板材を接着剤を介して重ね合わ
せ接着して積層材を製造した後、該積層材の中央層の板
材を厚さ方向に分割し２枚の積層材とすることを特徴と
する積層材の製造方法。 - 【請求項３】 ３枚のベニヤ単板を接着剤を介して重ね
合わせ接着して積層材を製造した後、中央層のベニヤ単
板を厚さ方向に分割し２枚の積層材とすることを特徴と
する積層材の製造方法。 - 【請求項４】 刃物により分割することを特徴とする請
求項１乃至３記載の積層材の製造方法。 - 【請求項５】 鋸により分割することを特徴とする請求
項１乃至３記載の積層材の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP16661897A JP3996670B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 合板の製造方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16661897A JP3996670B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 合板の製造方法 |
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|---|---|
| JPH10337709A true JPH10337709A (ja) | 1998-12-22 |
| JP3996670B2 JP3996670B2 (ja) | 2007-10-24 |
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|---|---|---|---|
| JP16661897A Expired - Fee Related JP3996670B2 (ja) | 1997-06-09 | 1997-06-09 | 合板の製造方法 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3996670B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005238628A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Meinan Mach Works Inc | 化粧板材の分離方法。 |
| JP4638003B2 (ja) * | 1999-07-28 | 2011-02-23 | 朝日ウッドテック株式会社 | 化粧板 |
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-
1997
- 1997-06-09 JP JP16661897A patent/JP3996670B2/ja not_active Expired - Fee Related
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