JPH02202401A - 片面が平滑なベニヤ単板の作成方法 - Google Patents

片面が平滑なベニヤ単板の作成方法

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JPH02202401A
JPH02202401A JP2278589A JP2278589A JPH02202401A JP H02202401 A JPH02202401 A JP H02202401A JP 2278589 A JP2278589 A JP 2278589A JP 2278589 A JP2278589 A JP 2278589A JP H02202401 A JPH02202401 A JP H02202401A
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藤江 照男
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北添 政志
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は片面が平滑なベニヤ単板の作成方法および該ベ
ニヤ単板の作成装置に関する。
−船釣に、ベニヤ単板(以下、単に単板と称す)は、ベ
ニヤレース等の単板構成機によって原木から構成される
その際、切削用刃物に倣って単板が一方的に屈折される
ことに起因して、切削用刃物の刃先が介入する以前に原
木が先割れすると、適正な切削が成し得す、所謂目ぼれ
等の肌荒れが発生することから、現存する単板構成機に
於ては、圧力バー等の押圧部材を用いて、原木と単板と
の境界付近を押圧する構成が採られているが、構成され
る殆どの単板に、先割れの一種である裏割れが実在する
ことからも明らかな如く、前記構成による予防効果が必
ずしも万全でないことは公知の通りである。
斯様な単板の肌荒れは、例えば接着時に於ける接着剤の
過剰な消費を余儀無くしたり、或は表面仕上時に於ける
単板表層の過剰な除去を余儀無くしたりするなどの不都
合を惹起することから、従来より種々の対策が試みられ
てはいるが、例えば予め原木を加熱して、その柔軟性を
拡大し、単板の屈折の容易化を図るものは、加熱に要す
る設備費用拳運転費用等が高価になる難点を有しており
、また例えば切削用刃物の刃先角度を鋭利にして、単板
の屈折度合の低減を図るものは、原木の節等の硬質部分
を切削する際に、切削用刃物の刃先が損傷し易い欠点が
あり、更に例えば切削用刃物の刃先の原木側を、屈折面
状に研磨して、その一部を原木に滅込ませ、単板の屈折
度合の低減を図るものは、全体的に硬い原木を切削する
場合に、切削用刃物が単板側へ押曲げられて、単板の厚
さが不揃いになるなど、いずれも一長一短であった。
本発明は、斯かる従来の対策とは全く別の観点から、単
板の作成方法を見立して、新たな作成方法を開発し、従
来以上に片面が平滑な単板の作成に成功したものであり
、具体的には、原木から構成した厚単板を厚さ方向に二
分割することにより、二枚の単板を作成する方法であっ
て、該二枚の単板のいずれもが、厚単板から屈折分割さ
れる状態にて、分割を行うことを特徴とする作成方法を
提案する。
また更に、後述する理由により、前記作成方法の実施に
用いる装ごとして、規制面を有する定置式の規制部材と
案内面を有する弾性変位可能な案内部材とを、前記規制
面と案内面とが厚単板の通路を介して対向する位置へ対
設すると共に、前記両部材のいずれか一方に、単板進行
方向直交方向の所定間隔毎に位置する適宜幅の溝部を設
け、更に軸芯方向の所定間隔毎に回転方向へ並ぶ多数の
突刺体を有し、駆動源を介して単板進行方向へ駆動回転
される突刺搬送ロールを、前記溝部を介して突刺体が厚
単板の通路に達する位置へ備え、而も適宜形状の刃先を
有する分割刃を、単板進行方向と逆方向に向けた刃先が
、厚単板の通路の出口に振分は状に臨む位置へ備えて構
成した作成装置と、軸芯方向の所定間隔毎に回転方向へ
並ぶ多数の突刺体を、且つ各突刺体の列の間隙に、突刺
体の先端よりも厚単板の厚さに満たない高さだけ低い位
置に位置する、リング状の弾性体を夫々有し、駆動源を
介して単板進行方向へ駆動回転される突刺搬送ロールと
、規制面を有する定置式の規制部材とを、厚単板の通過
に伴って圧縮変形される弾性体と前記規制面とが厚単板
の通路を介して対向する位置へ対設すると共に、適宜形
状の刃先を有した分割刃を、単板進行方向と逆方向に向
けた刃先が、厚単板の通路の出口に振分は状に臨む位置
へ備えて構成した作成装置。
並びに前記各作成装置の構成に加えて、前記厚単板の通
路を介して突刺搬送ロールの反対側に位置する部材に、
単板進行方向直交方向の所定間隔毎に位置する適宜幅の
溝部を設けると共に、軸芯方向の所定間隔毎に厚単板と
係合する保合部を有し、駆動源を介して単板進行方向へ
駆動回転される搬送ロール(好ましくは、回転方向へ並
ぶ多数の突刺体を保合部とした、突刺搬送ロール)を、
前記溝部を介して係合部が厚単板の通路に達する位置へ
別途に備える構成を夫々付加した作成装置を提案する。
前記の如き構成で成る作成方法によれば、作成される二
枚の単板のいずれもが、厚単板から屈折分割されるもの
であるから、たとえ分割に用いる分割刃の刃先角度が単
板構成機の切削用刃物の刃先角度と同等であるとしても
、各単板の屈折度合がより少なくなる(例えば均等に屈
折させれば単板構成機の1/2)ので、先割れの発生が
著しく抑制されて、従来以上に片面が平滑な単板を得る
ことが可能であり、而も二枚の単板の木理(繊維の配向
性)が全体的に殆ど一致するので、後述する如く、特に
各単板の少なくとも一部の木理が非道直な場合に、その
使途が拡大して、利用価値が向上する。
但し、原則的に先割れの発生を予防すべく、厚単板と二
枚の単板との境界付近を押圧する処置は当然必要であり
、而も安定した押圧を行う為には、本発明に係る作成装
置の如く、分割処理途上に於て変位しない規制面を有す
る、所謂定置式の規制部材が、厚単板の通路の片側に存
在する構成を採るのが望ましい。
ところが、前記構成によると、分割に際しては、分割抵
抗の外に、規制部材の規制面の摺動抵抗も併せた総合的
な抵抗を上回る搬送力を厚単板に付与する必要が生じる
が、搬送力を付与する搬送部材として、例えば−船釣に
多用されている、摩擦係合式の搬送ロールを用いた場合
には、その摩擦係数を可及的に増大しても、発揮し得る
摩擦力に限界があるので、所要搬送力を安定的に厚単板
へ付与することが困難であって、例えば単板が分割途上
に於て左右に蛇行したり、或は分割が一次的乃至は恒久
的に不能化したりして、処理工程の流れを阻害するなど
の不具合を誘発する虞があり、実用性に欠けることが本
発明の開発過程で確認された。
それに対して、前記各作成装置に於ては、軸芯方向の所
定間隔毎に回転方向へ並ぶ多数の突刺体を有する突刺搬
送ロールを用い、突刺体による剪断力を搬送に利用する
構成を採るものであるから、必要十分な搬送力を安定的
に単板へ付与することが可能であって、先記新たな単板
の作成方法の実施に好適であり、その具現化を容易にし
たものである。
以下、本発明を図面に例示した実施の一例と共に更に詳
述する。
第1図及び第2図に於て、1は、平坦な規制面2を有す
る規制部材であって、後述する案内部材3の案内面4と
規制面2とが厚単板9の通路を介して対向すべく、支持
部材13によって強固に支持されており、厚単板9の通
過位置を規制する。
3は平坦な案内面4を有する案内部材であって、前記規
制部材lの規制面2と案内面4とが厚単板9の通路を介
して対向すべく、保持部材14によって弾性変位可能に
保持されており、図示矢印方向への弾性的な微動によっ
て、厚単板9の厚み誤差を吸収しつつ、厚単板9の通過
を案内する。
5は、前記案内部材3の単板進行方向直交方向の所定間
隔毎に設けられた、適宜幅を有する溝部であって、後述
する突刺搬送ロール6の突刺体6aが、厚単板9の通路
へ介入し得る余地を確保する。
6は、軸芯方向の所定間隔毎に回転方向へ並ぶ多数の突
刺体6aを有する突刺搬送ロールであって、前記案内部
材3の溝部5を介して突刺体6aが厚単板9の通路に達
すべく備えられ、駆動源(図示省略)による図示矢印方
向への駆動を得て、厚単板9に搬送力を付与する。
10は、両刃状の分割刃であって、単板進行方向と逆方
向に向けた刃先が、厚単板9の通路の出口に振分は状(
実施例は均等振分は状)に臨むべく備えられ、通過する
厚単板9を厚さ方向に二分割する。
尚、前記突刺搬送ロール6は、詳細には、外周に多数の
突刺体6aを備えた丸鋸状の係合部材6bとリング状の
スペーサー6dとを交互に軸部6Cへ嵌装し、キー止め
・ナツト締め等の固定手段にて所定位置へ固定するよう
構成したものであり、斯様に構成すれば、係合部材6b
を随時交換するだけで、突刺体6aの摩耗に容易に対処
し得るので、突刺体6aを軸部6Cと一体に成形する場
合よりも合理的である。
本発明に係る作成方法は、例えば前記の如く構成した作
成装置を用いて実施するものであって、規制部材1の規
制面2と案内部材3の案内面4とによって形成された通
路へ厚単板9を搬入すれば、突刺搬送ロール6によって
搬送力を付与し得るので、厚単板9を図示矢印方向へ搬
送する過程で、分割刃10により厚さ方向に二分割して
、二枚の単板9a・9bを作成することができるが、図
からも明らかな如く、分割刃10の刃先を厚単板9の通
路の出口に振分は状に臨ませて備える故に、前記二枚の
単板9a拳9bは、いずれも厚単板9から屈折分割され
ることになる。
従って、たとえ分割刃の刃先角度が単板構成機の切削用
刃物の刃先角度と同等であるとしても、各単板の屈折度
合がより少なくなるので。
先割れの発生が著しく抑制され、従来以上に片面が平滑
な単板を得ることが可能であって、該片面を合板の接着
面側へ向ければ、接着剤の過剰な消費が無用となり、或
は合板の表面側へ向ければ、表層の過剰な除去が無用と
なるなど、実用的に極めて有益なものとなる。
また注目すべきは、前記作成方法によって作成される二
枚の単板の木理が全体的に殆ど一致する特性であり、特
に各単板の少なくとも一部の木理が非通直な場合に、前
記特性を後述する如く活用することによって、合板の歪
の発生を抑制し得るので有効である。
即ち、通常の合板は、厚さ方向の中心に対して対称的な
位置にある対の単板同士の厚さと概要的な繊維方向とを
、各対処に揃える構成が採られているので、各単板の木
理が全体的に殆ど通直である限りに於ては、対の単板同
士の木理を配慮しなくても、合板の歪が問題となる虞は
ないが、近年の木材資源の枯渇化に伴って、使用頻度が
向上しつつある、少なくとも一部の繊維が著しく非通直
な原木から構成される単板にあっては、斜走木理・交錯
木理・波状木理等、所謂交走木理と総称される非道直木
理が少なくとも一部に内在するから、無作為に他の単板
と対に組合わせて用いると、合板に反り参波打ち等の歪
を発生させる要因となる。
詳述すると、合板に多用されている熱硬化性の接着剤に
含まれる多量の水等の溶剤が、熱圧に伴って接着剤から
放散されると、接着剤は著しく収縮して硬化するので、
必然的に、単板には圧縮力が作用するが、周知の通り、
単板は、顕著な強度的異方性(m維方向には比較的強靭
である反面、繊維直交方向には極めて軟弱である)を有
する特異な材料であるから、熱圧に際して、前記圧縮力
の作用を受ける単板は、専らtlAm直交方向へ収縮す
ることになる。
その場合に、各単板の木理が全体的に殆ど通直であれば
、合板の厚さ方向の中心に対して対称的な位置にある対
の単板同士の木理が全面的にほぼ一致して、中心の両側
に於ける局部毎の収縮方向もほぼ揃うので、合板に歪が
誘発される虞はないが、少なくとも一部に交走木理が内
在する単板を、無作為に他の単板と対に組合わせて用い
ると、双方の木理が一致せず、中心の両側に於ける局部
毎の収縮方向が異るので、結果的に、合板に歪が誘発さ
れることになる。
従って、斯様に少なくとも一部に文士木理が内在する単
板は、従来に於ては、低質単板と称されて、合板の歪に
対する影響度合が比較的少ない中芯板用に使途が制約さ
れ、その利用価値は極めて低くかった。
そこで、本出願人は、先に「歪の少ない合板及びその合
板の製造方法」 (平成1年1月13日付特許出願)に
於て、合板の厚さ方向の中心に対して対称的な位置にあ
る少なくとも一対の単板同士の文士木理を、はぼ同一部
位に揃える構成を採る合板を主体とした発明を開発・提
案し、歪の抑制に相応の効果を挙げて、従来低質とされ
た単板の利用価値を高めることに成功したが、単に原木
から単板を構成するだけの従来公知の構成方法では、所
望の対の単板が収得できる原木径は極〈狭い範囲に限定
されるので、所望の対の単板を大量に取得することが実
質的に不可能であるのに対し、本発明に係る作成方法に
よれば、先記特性通り、容易に取得することができるの
で極めて好都合である。
一方、先駆作成装置は、定置式の規制部材と弾性変位可
能な案内部材とによって、厚単板の通路を構成するもの
であるから、たとえ厚単板の厚みに若干の誤差があって
も、分割には格別支障がなく、原木或は単板構成機の性
質等に起因して、構成する単板に若干の厚み誤差が発生
することが不可避な実状に照らせば、厚単板の誤差を許
容する機能を有した作成装置が極めて実用性に優れるの
は勿論のこと、突刺搬送ロールの突刺体による剪断力を
搬送に利用するものであるから、分割に必要な搬送力を
安定的に単板へ付与することが可能であって、前記作成
方法の実施に好適である。
因に、規制部材と案内部材との双方を定置式にすると、
厚単板の厚さが通路よりも厚い場合に通過が不能化する
不都合が生じ、また逆に双方を弾性変位可使に備えると
、分割ラインが厚単板のFa雄力方向誘導され易く、各
単板の厚さが著しく不同化する不都合が生じる。
第3図及び第4図に例示した作成装置は、軸芯方向の所
定間隔毎に回転方向へ並ぶ多数の突刺体7aを、且つ各
突刺体7aの列の間隙に、突刺体7aの先端よりも厚単
板9の厚さに満たない高さだけ低い位置に位置する、ゴ
ム等から成るリング状の弾性体8を夫々有し、図示矢印
方向へ駆動回転される突刺搬送ロール7と、支持部材1
3による支持端と反対側の端部に屈折面状の規制面12
を有した、所謂ダブルフェースパー状の規制部材11と
を、厚単板9の通過に伴って圧縮変形される弾性体8と
前記規制面12とが厚単板9の通路を介して対向する位
置へ対設し、更に片刃状の分割刃20を、単板進行方向
と逆方向に向けた刃先が厚単板9の通路の出口に振分は
状に臨む位置へ備えたものであり、前記突刺搬送ロール
7に於ける突刺体7aと弾性体8の取付は、先記突刺搬
送ロール6の例に準する。
斯様に構成した作成装置によっても、本発明に係る作成
方法を格別支障な〈実施することが可能であって、突刺
搬送ロール7の弾性体8による分割位置への押圧作用と
厚単板9の厚み誤差の吸収作用は、先駆作成装置に於け
る案内部材3とほぼ同様に発揮され、而も併せて弾性体
8を介して厚単板9に搬送力を付与できる利点もあるが
、弾性体8の耐久性は案内部材3に比べて劣る傾向にあ
る。
第5図及び第6図に例示した作成装置は、支持部材13
により強固に支持され、夫々が平坦な規制面2を有する
複数個の分割状の規制部材1a〜1nと、保持部材14
により弾性変位可能に保持され、夫々が平坦な案内面4
を有する複数個の分割状の案内部材3a〜3nとを、前
記規制面2と案内面4とが厚単板の通路を介して対向す
る位置へ対設すると共に、片刃状の分割刃20を、単板
進行方向と逆方向に向けた刃先が厚単板9の通路の出口
に振分は状に臨む位置へ備え、而も前記規制部材1a−
1nの単板進行方向直交方向の所定間隔毎に、適宜幅の
溝部5を設け、更に外周に多数の突刺体16aを備えた
丸鋸状の係合部材16b・軸部16c及びスペーサー1
6d等から成る突刺搬送ロール16を、前記溝部5を介
して突刺体16aが厚単板9の通路に達する位置へ備え
たもので、やはり本発明に係る作成方法の実施に適する
但し、突刺搬送ロールの突刺作用を、案内部材でバック
アップするので、それに適する弾性係数の設定が必要で
あるが、斯様に案内部材を複数個に分割して備えること
により、厚単板に対するなじみ性が向上する利点があり
、また規制部材等を複数個に分割する形態によれば、非
分割状のものに比べて製造が容易化する利点もあり、特
に溝部を設ける場合に有利である。
第7図に例示した作成装置は、第1図及び第2図に例示
した作成装置の構成に加えて、また第8図に例示した作
成装置は、第3図及び第4図に例示した作成装置の構成
に加えて、更に第9図或は第10図に例示した作成装置
は、第5図及び第6図に例示した作成装置の構成に加え
て、厚単板の通路を介して突刺搬送ロールの反対側に位
置する部材に、単板進行方向直交方向の所定間隔毎に位
置する適宜幅の溝部を設けると共に、軸芯方向の所定間
隔毎に厚単板と係合する係合部を有し、駆動源を介して
単板進行方向へ駆動回転される搬送ロールを、前記溝部
を介して係合部が厚単板の通路に達する位置へ別途に備
えて構成したものである。
即ち、具体的には、第7図の作成装置は、第1図及び第
2図の作成装置に於ける規制部材lの単板進行方向直交
方向の所定間隔毎に、また第8図の作成装置は、第3図
及び第4図の作成装置に於ける規制部材12の単板進行
方向直交方向の所定間隔毎に、夫々適宜幅の溝部15を
設けると共に5軸芯方向の所定間隔毎に回転方向へ並ぶ
多数の突刺体26aを係合部として有する突刺搬送ロー
ル26(実質的に、先記突刺搬送ロール6と同じもの)
を、前記溝部15を介して突刺体26aが厚単板9の通
路に達する位置へ夫々別途に備えて構成したものであり
、更に第9図の作成装置は、第5図及び第6図の作成装
置に於ける案内部材3a〜3n(但し、その厚さは、後
記突刺搬送ロール36のバックアップ作用分を考慮して
、相応に薄い)の単板進行方向直交方向の所定間隔毎に
、適宜幅の溝部15を設けると共に、軸芯方向の所定間
隔毎に回転方向へ並ぶ多数の突刺体36aを係合部とし
て有する突刺搬送ロール36(実質的に、先記突刺搬送
ロール16と同じもの)を、前記溝部15を介して突刺
体36aが厚単板9の通路に達する位置へ別途に備えて
構成したものであって、基礎となる装置に比べて構造は
些か複雑化するが、いずれも、別途に備えた突刺搬送コ
ールの搬送力を併せて、より安定的に厚単板へ搬送力が
付与し得るので効果的である。
一方、第10図の作成装置は、第9図の例に於ける突刺
搬送ロール36に代えて、軸芯方向の所定間隔毎にゴム
等から成る摩擦体18(丸鍔状の係合部材17bに被r
!I)を係合部として有する搬送ロール17を、案内部
材3a〜3nの溝部15を介して、摩擦体18が厚単板
9の通路に達する位1首へ別途に備えて構成したちので
あり、斯様な摩擦係合式の搬送ロールの併用によっても
、搬送の安定化を図ることができ、必要に応じては、該
搬送ロールの第7図或は第8図の作成装置への転用も可
滝ではあるが、やはり摩擦体の耐久性に些か難点がある
因に、先記各突刺搬送ロールは、突刺体が相当に摩耗し
も、搬送力・搬送速度等が殆ど変化しないので、取付位
置・駆動速度等の設定が極めて簡便であるのに対して、
摩擦係合式の搬送ロールは、前記実施例の如く摩擦体を
被覆して摩擦力の増強を図った場合に、摩擦体の摩耗に
直接的に比例して、搬送力・搬送速度等が変化するので
、それに対応する取付位置・駆動速度等の微少な設定変
更が必要となる。
尚、図示した各実施例装置の如く、厚単板から厚さが同
じ二枚の単板を作成する場合には、各単板が均等に屈折
するよう分割刃を配設すると、夫々の屈折度合が最も少
なくなるので好ましいが、必要に応じては、各別に屈折
度合を違えても差支えなく、例えば図示は省略したが、
規制部材・案内部材・弾性体等に対する分割刃の相対位
置を変えることによって、厚さが異なる二枚の単板を作
成することもでき、斯様な場合には、厚い単板の屈折度
合を、薄い単板の屈折度合よりも少なくする方が効果的
であり、要は二枚の単板のいずれもが、厚単板から屈折
分割される状態であれば差支えなく、勿論、両刃状と片
刃状とは相互に置換可能である。
また二枚の単板のいずれもが、厚単板から屈折分割され
ることにより、同一厚さの単板を単板構成機によって構
成する場合に於ける構成抵抗に比べて、分割抵抗が少な
くなるので1分割刃の刃先角度が単板構成機の切削用刃
物の刃先角度と同等であっても、刃先の損傷が減少する
傾向があることから、必要に応じては、分割刃の刃先角
度を単板構成機の切削用刃物の刃先角度よりも鋭利にし
て1分割面の一層の平滑化と分割抵抗の軽減化を図るこ
とも可能であり、更にそれと一諸に或は別途に、刃先最
先端の極小範囲を幾分鈍角に仕上研磨して、寿命の長期
化を図るようにしても差支えない。
また規制部材と案内部材の形状に関しても、図示した各
実施例の形状に限らず1種々設計変更して差支えなく、
必要に応じては、第1図乃至第4図の例に於ける非分割
状のものを、第5図及び第6図の例の如き分割状に変更
して、製造の容易化を図ることも可能であるが、いずれ
にしても2規制面及び案内面は1通過する厚単板と摺接
して摩耗し易いので、メツキ拳ステライト等の被覆処理
を施すか、或は超硬合金・セラミックス等の埋込み処理
を施して、耐摩耗性の向上を図るのが好ましく、更に図
では明確に示されないが、案内部材の弾性変位によって
、厚単板と二枚の単板との境界への押圧作用が損なわれ
ることがないよう、常に厚単板の通路の出口付近が最も
狭くなる状態に、換言すると、厚単板の通路の出口付近
の押圧力が最大となる状態に、両部材(各面)の形状及
び取付は形態を設定するのが望ましい。
また突刺搬送ロールの形状、具体的には、軸芯方向或は
回転方向に対する突刺体の配設間隔(弾性体のIt@)
や、突刺体の高さ、或は弾性体の厚さ等に関しても、図
示した各実施例の形状に限らず、任意に設計変更して差
支えないが、第3図及び第4図の例の如く、軸芯方向に
対する突刺体の配設間隔が狭くなるほど、或は第5図及
び第6図の例の如く、回転方向に対する突刺体の配設間
隔が狭くなるほど、更に突刺体の突刺深さが深くなるほ
ど、併せて図の如く可及的分散状に位置する方が、安定
的に搬送力を付与し得るのは当然である。
但し、突刺体の幅を広くすると、該突刺体が介入する溝
部の所要幅も広がるのに伴い、厚単板と二枚の単板との
境界付近に対する抑圧作用が低下し、肌荒れや厚み誤差
等の欠点を誘発する虞が生じるので、突刺体の幅(実質
的には、溝部の幅)は、該欠点が誘発されない範囲に留
めるのが望ましく、あえて付言すると、本発明の開発過
程に於ては、本発明に係る作成装置と同様の主旨の基に
、突刺搬送ロールに代えて。
各々が単板進行方向直交方向の所定間隔毎に位置し、且
つ夫々が走行方向へ並ぶ多数の突刺体を有する複数条の
無端帯を備えた作成装置も併せて開発・実験したが、突
刺体の幅を所望通りに制約しても、所要搬送力の伝達に
適した無端帯の幅がそれよりも広くなり、溝部も広くな
るる傾向があるので、結果的に、前記欠点が誘発され易
く、その実用性は、本発明に係る作成装置に比べて若干
劣ることが確認された。
また突刺体の形状は、図示した楔状が製造に適するもの
の、その他例えば角錐状・円錐状・楕円錐状等々、適宜
設計変更して差支えなく、必要に応じては、形状の異る
ものを組合わせても差支えないが、いずれにせよ、乾燥
した厚単板に比べて未乾・燥の厚単板の方が1かに分割
し易いので、原則的には、未乾燥の厚単板を対象とする
ことから、突刺体の材質は、厚単板に含有される水分・
塩分・樹脂分等と反応し難い材質が望ましく1例えば普
通鋼・バネ鋼等にメツキ等の被覆処理を施すか、或はス
テンレス鋼にて形成するのが適切である。
また二本の突刺搬送ロール或は係合部を有する搬送ロー
ルと突刺搬送ロールとを対設する場合に、軸芯方向に於
ける各突刺体の相対位置或は係合部と突刺体との相対位
置については、全くの対向状に備える形態の外に、いず
れか一方を他方に対して軸芯方向へ任意距離だけずらし
て備える形態を採っても差支えなく、必要に応じては、
一方の突刺体の軸芯方向の間隔と他方の突刺体或は係合
部の軸芯方向の間隔を異らせる形態を採ることも可能で
あるが、いずれにせよ、相互の搬送速度の同調を図るこ
とが肝要であり、二本の突刺搬送ロールを対設する場合
には、同じ回転半径にするのが至便である。
一方、処理する厚単板については、半乾燥乃至乾燥した
ものも分割可能ではあるが、追上の如く原則的には未乾
燥のものを対象とするのが好ましく、必要に応じて、適
量毎に加熱による柔軟化処理を施しても、大きな原木を
丸ごと加熱する場合に比べて、加熱に要する設備費用・
運転費用等が少なくて済むので有効であり、勿論、その
材賀拳硬度e節の有無・m維の方向性等について特に制
約はないが、厚み誤差や肌荒れは、作成する二枚の単板
に厚み誤差を発生させる原因となるので、単板構成機に
於て可及的に厚み誤差や肌荒れが少ないものを構成する
のが望ましく、而も木おもて側に凹部(目ぼれ)が、木
うら側にそれに対応する凸部が露呈する肌荒れの特性か
らして、木おもて側を規制面側に位置させて処理するの
が好ましい。
以上明らかな如く、本発明に係る作成方法よれば、従来
以上に片面が平滑で、而も全面的に木理がほぼ一致する
二枚の単板を得ることができるので有益であり、また本
発明に係る作成装置によって、該作成方法を容易に実施
できるので、実用上の効果はいずれも多大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を説明する為のものであって、$1図φ第
3図・第5図及び第7図乃至第10図は本発明に係る作
成装置の側面説明図、第2図は第1図の一部破断部分正
面図、第4図は第3図の一部破断部分正面図、第6図は
第5図の一部破断部分正面図である。 1 、la 〜In、11m**規制部材、2゜12−
−−規制面、3.3a 〜3n*s*案内部材、4・・
・案内面、5,15・・φ溝部。 6.7,16,26,36・―・突刺搬送ロール、6a
、7a、16a、26a、36a* a・突刺体、8・
・・弾性体、9・・・厚単板、9a、9b会e*単板、
10.20−−−分割刃、17・・・搬送ロール、18
・命命摩擦体特許出願人  株式会社名南製作所 第9図 第10図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原木から構成した厚単板を厚さ方向に二分割するこ
    とにより、二枚のベニヤ単板を作成する方法であつて、
    該二枚のベニヤ単板のいずれもが、厚単板から屈折分割
    される状態にて、分割を行うことを特徴とする片面が平
    滑なベニヤ単板の作成方法。 2 規制面を有する定置式の規制部材と案内面を有する
    弾性変位可能な案内部材とを、前記規制面と案内面とが
    厚単板の通路を介して対向する位置へ対設すると共に、
    前記両部材のいずれか一方に、単板進行方向直交方向の
    所定間隔毎に位置する適宜幅の溝部を設け、更に軸芯方
    向の所定間隔毎に回転方向へ並ぶ多数の突刺体を有し、
    駆動源を介して単板進行方向へ駆動回転される突刺搬送
    ロールを、前記溝部を介して突刺体が厚単板の通路に達
    する位置へ備え、而も適宜形状の刃先を有する分割刃を
    、単板進行方向と逆方向に向けた刃先が、厚単板の通路
    の出口に振分け状に臨む位置へ備えて構成したことを特
    徴とする片面が平滑なベニヤ単板の作成装置。 3 軸芯方向の所定間隔毎に回転方向へ並ぶ多数の突刺
    体を、且つ各突刺体の列の間隙に、突刺体の先端よりも
    厚単板の厚さに満たない高さだけ低い位置に位置する、
    リング状の弾性体を夫々有し、駆動源を介して単板進行
    方向へ駆動回転される突刺搬送ロールと、規制面を有す
    る定置式の規制部材とを、厚単板の通過に伴って圧縮変
    形される弾性体と前記規制面とが厚単板の通路を介して
    対向する位置へ対設すると共に、適宜形状の刃先を有し
    た分割刃を、単板進行方向と逆方向に向けた刃先が、厚
    単板の通路の出口に振分け状に臨む位置へ備えて構成し
    たことを特徴とする片面が平滑なベニヤ単板の作成装置
    。 4 前記厚単板の通路を介して突刺搬送ロールの反対側
    に位置する部材に、単板進行方向直交方向の所定間隔毎
    に位置する適宜幅の溝部を設けると共に、軸芯方向の所
    定間隔毎に厚単板と係合する係合部を有し、駆動源を介
    して単板進行方向へ駆動回転される搬送ロールを、前記
    溝部を介して係合部が厚単板の通路に達する位置へ別途
    に備えて構成して成る請求項2又は3記載の片面が平滑
    なベニヤ単板の作成装置。 5 前記搬送ロールが、回転方向へ並ぶ多数の突刺体を
    係合部とした、突刺搬送ロールである請求項4記載の片
    面が平滑なベニヤ単板の作成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005238628A (ja) * 2004-02-26 2005-09-08 Meinan Mach Works Inc 化粧板材の分離方法。

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