JP3994931B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
端子金具が収容される合成樹脂製のコネクタハウジングの周囲をコネクタハウジングと一体成形された嵌合筒部で包囲した形態のコネクタにおいて、コネクタハウジングにリテーナを組付け、そのリテーナにより端子金具を抜け止めする構造のコネクタがある。リテーナの組付け方向が、側方、即ち嵌合筒部の開口方向と直角な方向である場合、嵌合筒部に取付孔を開口させ、その取付孔を通すことによってコネクタハウジングにリテーナが取り付けられる。
【0003】
かかるコネクタを金型成型する際には、嵌合筒部及びコネクタハウジングを形成するために嵌合筒部の開口方向に型抜きされる第1の金型と、取付孔を形成するために嵌合筒部の開口方向と直角な方向に型抜きされる第2の金型とが用いられる。このとき、コネクタハウジングの形状によっては第2金型が細長くなることがあり、この場合は、嵌合筒部における取付孔とは反対側の位置に型抜き孔を開口させる必要があるので、型抜き孔を形成するために第2金型とは反対方向に型抜きされる第3の金型が用いられる。
【0004】
尚、嵌合筒部の取付孔を通してリテーナを組み付けるコネクタとしては、特許文献1に記載されているものがある。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−90852号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の3つの金型を型抜きする際には、まず、第2金型と第3金型とを抜取り、その後、第1金型を抜き取るのであるが、第1金型のうち嵌合筒部の内周面を形成するための成形面には、第3金型を抜き取った跡に型抜き孔と対応する凹部が開口されることになる。この凹部のうち嵌合筒部の内周面に臨む開口縁はエッジ状をなすので、第1金型を抜き取るときに、エッジ状の開口縁が型抜き孔の孔縁に引っ掛かってその型抜き孔の孔縁を損傷させることが懸念される。この問題は、型抜き孔において第1金型の型抜き方向と略直角方向の開口幅が大きい場合に、顕著である。
【0007】
尚、この対策として、従来は、嵌合筒部の内周面を型抜き方向に向かって拡がる形態のテーパ状にするか、若しくは、嵌合筒部の内周面のうち型抜き孔の奥側の孔縁を境にして型抜き方向側が大きくなる形態の段差状にすることで、エッジ状の開口縁が型抜き孔の孔縁に引っ掛からないようにする方法がとられていた。しかし、これらの方法では、テーパ状にする分又は段差状にする分だけ嵌合筒部が大きくなるため、コネクタ全体の大型化を招くという問題がある。
【0008】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、コネクタを大型化することなく、型抜き孔の孔縁に金型が引っ掛かるのを回避することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、合成樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに後方から挿入される端子金具と、前記ハウジングを包囲するとともに前方に開放された形態の嵌合筒部と、前記嵌合筒部の周壁に貫通させた取付孔を通して前記ハウジング内の収容空間に組み付けられることで前記ハウジング内の前記端子金具を抜け止めするリテーナとを備えてなり、前記ハウジングの金型成型に際しては、前記嵌合筒部の内周面を形成するために前方へ型抜きされる第1金型と、前記取付孔及び前記収容空間を形成するために前記第1金型と略直角方向に型抜きされる第2金型と、前記第2金型と協動して前記収容空間を形成するとともに、前記取付孔と反対側において前記周壁を貫通する型抜き孔を形成するために、前記第2金型と反対方向へ型抜きされる第3金型とが用いられるようになっているコネクタにおいて、前記型抜き孔には、その型抜き孔の開口縁のうち前記第1金型の型抜き方向と略直角な方向に延びる2つの縁部の間に差し渡された形態の梁部が形成され、この梁部の外面には、前記第1金型の型抜き方向に沿ったリブが形成されており、前記嵌合筒部の外面には、前記型抜き孔の開口縁に沿った領域を含む範囲に亘って厚肉部が形成され、前記リブが前記厚肉部と連なっている構成とした。
【0011】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
3つの金型を型抜きする際には、まず、第2金型と第3金型とを抜取り、その後に第1金型を抜き取るので、第1金型のうち嵌合筒部の内周面を形成するための成形面には、第3金型を抜き取った跡に型抜き孔と対応する凹部が開口される。そのため、第1金型を抜き取るときに、凹部のエッジ状の開口縁が型抜き孔の孔縁に引っ掛かることが懸念される。
【0012】
しかしながら本発明では、型抜き孔の開口縁のうち第1金型の型抜き方向と略直角な方向に延びる2つの縁部の間に梁部を差し渡しているので、型抜き孔は第1金型の型抜き方向と略直角方向に分割され、各型抜き孔の開口寸法のうち第1金型の型抜き方向と略直角方向の開口幅が小さくなっている。これにより、型抜き孔が梁部で分割されずに開口幅の大きい形態のものに比べると、第1金型の凹部の開口縁が型抜き孔の開口縁に引っ掛かり難くなっている。
【0013】
したがって、引掛り防止手段として嵌合筒部の内周面を型抜き方向に向かって拡がる形態のテーパ状にしたり、嵌合筒部の内周面のうち型抜き孔の奥側の孔縁を境にして型抜き方向先方側が大きくなる形態の段差状にする場合に比べると小型化を図ることが可能となっている。
また、梁部は、その外面に形成したリブにより剛性が高められているので、梁部の変形を伴いつつ型抜き孔の開口縁が内側へ変位することが規制され、ひいては、型抜き孔の開口縁が第1金型と干渉するのを確実に回避することができる。
【0014】
さらに、嵌合筒部の外面には、型抜き孔の開口縁に沿った領域を含む範囲に亘って厚肉部が形成されているので、型抜き孔の開口縁の内側への変位が、より確実に防止される。しかも、リブは厚肉部と連なっているので、リブ自体の変位が規制され、リブによる補強機能も高められている。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明する。本実施形態のコネクタAは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10に後方から挿入される大小2種類の端子金具35,36と、ハウジング10を包囲するとともに前方に開放された形態の嵌合筒部14と、嵌合筒部14の周壁に貫通させた取付孔20を通してハウジング10内の収容空間13に組み付けられることでハウジング10内の端子金具35,36を抜け止めするリテーナ30とを備えている。
【0016】
ハウジング10は、全体として左右方向に長く、且つ外周の四隅が弧状に成形された略直方体をなす。ハウジング10内には、大端子金具35を収容するための大キャビティ11と小端子金具36を収容するための小キャビティ12が、夫々、前後方向に貫通して形成されている。大キャビティ11は、正面に向かって左側の端部に上下左右に整列して配置され、小キャビティ12は大キャビティ11より右方の広範囲に亘り、上下3段に分かれ且つ各段毎に左右方向に並列して配置されている。各キャビティ11,12内には、夫々、端子金具35,36が後方から挿入されるようになっている。
【0017】
ハウジング10内には、その外周面における左右両側面に開口する(即ち、ハウジング10を左右方向に貫通する)収容空間13が形成されている。収容空間13は、リテーナ30を収容するためのものであって、全てのキャビティ11,12に連通されている。
リテーナ30は、合成樹脂製であって、左右方向に長い略方形板状をなす本体部31と、この本体部31の左側縁部から左方へ突出する上下2つの係合片32,33とからなり、全体として左右方向に細長い形態である。本体部31には、小キャビティ12と対応する上下3列の細長い貫通孔34が形成され、各貫通孔34の上端部は、小キャビティ12内に収容されている小端子金具36に係止することでその小端子金具36を抜止めする係合部となっている。また、上下2つの係合片32,33は上段の大キャビティ11と下段の大キャビティ11に対応しており、各係合片32,33は、大キャビティ11に収容されている大端子金具35に係止することでその大端子金具35を抜止めする。尚、リテーナ30による端子金具35,36の抜止め構造及びハウジング10に対するリテーナ30の係止構造は周知の技術を利用したものであるため、詳しい説明は省略する。
【0018】
ハウジング10には、そのハウジング10を全周に亘って包囲するとともに、前方に開放された形態の嵌合筒部14が一体に形成されている。この嵌合筒部14を構成する周壁は、全周に亘ってほぼ一定の肉厚とされており、嵌合筒部14とハウジング10の外周とは互いに略相似の関係にある。この嵌合筒部14の内周とハウジング10の外周との間には、四隅が弧状に成形された横長の略長方形をなす環状の嵌合空間15が形成され、この嵌合空間15には図示しない相手側コネクタのフード部が嵌入されるようになっている。
【0019】
嵌合筒部14の周壁のうち、正面(前面)に向かって右側の側壁部には、その内周面を凹ませるとともに前後方向(即ち、相手側コネクタとの嵌合方向及び嵌合筒部14の前方への開口方向と平行な方向)に直線状に延びる上下一対の誤嵌合防止溝16が、嵌合筒部14の前端に開放するように形成されている。また、嵌合筒部14の外周においては、誤嵌合防止溝16及びその上下両側を含む領域を外側へ膨出させた形態の厚肉部17が形成されている。
【0020】
一方、嵌合筒部14の周壁のうち、正面(前面)に向かって左側の側壁部には、その内周面を凹ませるとともに前後方向に直線状に延びる1本の誤嵌合防止溝18が、嵌合筒部14の前端に開放するように形成されている。嵌合筒部14の外周には、この誤嵌合防止溝18及びその上下両側を含む領域を外側へ膨出させた形態の厚肉部19が形成されている。
また、嵌合筒部14の右側壁部には、左右方向に貫通するとともにハウジング10の外周面における収容空間13の開口部と対応する取付孔20が形成されている。取付孔20の開口形状は、リテーナ30が上下及び前後方向にガタ付きなく貫通できる形態、即ち収容空間13の開口形状と同じく上下方向に細長い略方形をなしている。
【0021】
一方、嵌合筒部14の左側壁部には、左右方向に貫通するとともにハウジング10の外周面における収容空間13の開口部と対応する型抜き孔21が形成されている。ここで、型抜き孔21の意義を説明すると、上記のようにリテーナ30及びリテーナ30を収容する収容空間13は、左右方向に細長い形態であることから、この収容空間13を成形するための金型としては、ハウジング10の外周の右側面の開口から収容空間13内に差し込まれる成形部51を有する第2金型50とは別に、ハウジング10の左側面の開口から収容空間13に差し込まれる成形部61a,61bを有する第3金型60が用いられ、この2つの金型50,60に分割することにより各金型50,60の左右長の短縮化を図り、成形時の射出圧に起因する成形部51,61a,61bの変形などを回避するようになっている。そのため、嵌合筒部14の左側壁部、即ち取付孔20とは反対の位置には、第3金型60を型抜きするための型抜き孔21が必要となるのである。
【0022】
さて、収容空間13は上下方向に細長い空間であることから、型抜き孔21の開口形状も、本来は、取付孔20と同様に縦長の細長い形状になる筈である。しかし、本実施形態では、この型抜き孔21には、その型抜き孔21の開口縁のうち上下方向(後述する第1金型40の型抜き方向と略直角な方向)に延びる前後2つの縁部の間に前後方向(第1金型40の型抜き方向と平行な方向)に差し渡された形態の梁部22が形成されている。つまり、梁部22により型抜き孔21は、上下2つの分割孔21a,21bに分割されている。これにより、各分割孔21a,21bの上下方向(収容空間13を成形するための金型60の型抜き方向と直角な横断面における長手方向)の開口寸法が型抜き孔21よりも短くなっている。尚、上側の分割孔21aは厚肉部19よりも上方に位置し、下側の分割孔21bは、その上端側のほぼ2/3の領域を厚肉部19と対応させている。そして、梁部22は厚肉部19の上縁部とほぼ同じ高さに位置している。
【0023】
また、梁部22の外面には、梁部22の下側の縁部に沿って外側(左側)へ突出する形態のリブ23が形成されている。リブ23は、梁部22の差し渡し方向(即ち、前後方向)に延びており、その外面(左方への突出端面)は、嵌合筒部14の左側壁部の外面に形成されている厚肉部19の外面に対して面一状に連なっている。尚、この厚肉部19は、分割孔21a,21bの前後両開口縁に臨み、その厚肉部19の臨む範囲は梁部22の形成領域を含んでいる。
【0024】
第1金型40は、嵌合筒部14の内周面、ハウジング10の外周面、及びハウジング10内のキャビティ11,12を成形するためのものであり、ハウジング10及び嵌合筒部14に対して前方(ハウジング10に対するリテーナ30の組付け方向と直交する方向)へ型抜きされる。第1金型40内には、その正面に向かって左右両右側に開口する型嵌め空間41が貫通して形成されている。型嵌め空間41の右側の開口部42は、第1金型40の外面において嵌合筒部14の取付孔20と対応して開口している。型嵌め空間41の左側の開口部43a,43bは、第1金型40の外面において嵌合筒部14の上下2つの分割孔21a,21bと対応するように上下2つに分かれて開口している。
【0025】
第2金型50は、収容空間13のうち小キャビティ12と対応する領域、及び取付孔20を成形するためのものであり、ハウジング10に対して右方(第1金型40の型抜き方向と直角な方向)へ型抜きされる。また、型締め状態では、第2金型50は、第1金型40の型嵌め空間41のうち左端部を除く領域内に嵌合(収容)される。
第3金型60は、収容空間13のうち大キャビティ11と対応する領域、分割孔21a,21b、及び嵌合筒部14の外周面のうち左側面領域を成形するためのものであり、収容空間13のうちの大キャビティ11との対応領域を成形するために右方へ片持ち状に突出する上下2つの成形部61a,61bを有している。第3金型60は、ハウジング10に対して左方(第1金型40の型抜き方向と直角な方向であり、第2金型50の型抜き方向とは正反対の方向)へ型抜きされる。また、型締め状態では、第3金型60の上下2つの成形部61a,61bが、第1金型40の型嵌め空間41のうち左端部の領域(上記開口部43a,43bを含む)内に嵌合(収容)される。
【0026】
次に、本実施形態の作用を説明する。
ハウジング10及び嵌合筒部14を成形する際には、各金型40,50,60を型締めする。このとき、第1金型40の型嵌め空間41に第2金型50及び第3金型60の成形部61a,61bを嵌合するとともに、第1金型40の上下両側に嵌合筒部14の外周を成形するための第4及び第5の金型70,80をセットする(図7を参照)。また、図示はしないが、第1〜第5金型40〜80の他に、必要な金型がセットされ、各各金型40〜80によって構成された成形空間内に溶融した樹脂が注入される。
【0027】
注入した樹脂が硬化した後は、型開きする。型開きに際しては、第2金型50と第3金型60を第1金型40から外すようにしつつ互いに反対方向へ型抜きする。この状態では、第1金型40の外面における型嵌め空間41の右側の開口部42が取付孔20と対応し、この開口部42と取付孔20の開口縁同士が整合するとともに、開口部42と取付孔20の内面同士が面一状に連続する形態となる。同様に、第1金型40の外面における型嵌め空間41の左側の上下両開口部43a,43bが上下2つの分割孔21a,21bと対応し、この開口部43a,43bと分割孔21a,21bの開口縁同士が整合するとともに、開口部43a,43bと分割孔21a,21bの内面同士が面一状に連続する形態となる。
【0028】
この状態で第1金型40を前方へ型抜きするのであるが、ここで、型嵌め空間41の開口縁のうち型抜き方向と略直角な後側のエッジ状をなす縁部41e(図10を参照)が、成形済みの嵌合筒部14の内周面における分割孔21a,21bの開口縁のうち第1金型40の型抜き方向と略直角な前側のエッジ状をなす縁部21e(図9を参照)を通過する際に、嵌合筒部14に内側へ変位するような癖がついていた場合、分割孔21a,21bの縁部21eが内側へ変位してそこに型嵌め空間41の縁部41eが引っ掛かることが懸念される。
【0029】
しかし本実施形態では、型抜き孔21における型嵌め空間41と対応する開口領域を、型抜き孔21の開口縁のうち第1金型40の型抜き方向と略直角な方向に延びる前後2つの縁部の間に差し渡された形態の梁部22によって上下2つの分割孔21a,21bに分断している。これにより、各分割孔21a,21bの上下方向の開口幅、即ち第1金型40の型抜き方向と直角な方向の縁部の長さが、型抜き孔21及び型嵌め空間41の開口寸法よりも小さく(ほぼ1/2の寸法)なり、分割孔21a,21bの開口縁部が内側へ変位する虞がなくっているので、図11に示すように梁部の形成されていないために型抜き孔100の上下方向の開口寸法が大きいものに比べると、分割孔21a,21bの開口縁21eに対して第1金型40の型嵌め空間41の開口縁部41eが引っ掛かる虞がない。したがって、引掛り防止手段として嵌合筒部14の内周面を型抜き方向に向かって拡がる形態のテーパ状にしたり、嵌合筒部14の内周面のうち型抜き孔21の奥側の孔縁を境にして型抜き方向先方側が大きくなる形態の段差状にする場合に比べると小型化を図ることが可能となっている。
【0030】
また、梁部22は、その外面に第1金型40の型抜き方向に沿って形成したリブ23により剛性が高められているので、梁部22の変形を伴いつつ分割孔21a,21bの開口縁が内側へ変位することが規制され、ひいては、分割孔21a,21bの開口縁が第1金型40と干渉するのを確実に回避することができるようになっている。
また、嵌合筒部14の外面には、分割孔21a,21bの開口縁21eに沿った領域を含む範囲に亘って厚肉部19が形成されているので、分割孔21a,21bの開口縁21eの内側への変位が、より確実に防止されている。しかも、リブ23は厚肉部19と連なっているので、リブ23自体の変位が規制され、リブ23による補強機能(剛性)も高められている。
【0031】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では1つの型抜き孔に梁部を1つだけ設けたが、本発明によれば、1つの型抜き孔に複数の梁部を設けてもよい。
(2)上記実施形態では梁部をその全長に亘って一定幅としたが、本発明によれば、第1金型の型抜き方向に沿って半割部材の幅が変化する形態(例えば、台形、樽型、糸巻き型、菱形)としてもよい。
【0032】
(3)上記実施形態では梁部が第1金型の型抜き方向と平行に延びる形態としたが、本発明によれば、梁部が第1金型の型抜き方向に対して斜め方向に延びる形態としてもよい。
(4)上記実施形態では梁部が直線状に延びる形態としたが、本発明によれば、梁部が湾曲又は屈曲するように延びる形態としてもよい。
【0033】
(5)上記実施形態では梁部の外面のリブを1本のみとしたが、本発明によれば、1つの梁部に複数のリブを形成してもよい。
(6)上記実施形態ではリブの外面と厚肉部(嵌合筒部)の外面とを面一状に連続するようにしたが、本発明によれば、リブの外面が、厚肉部(嵌合筒部)の外面から突出する形態又は厚肉部(嵌合筒部)の外面よりも凹んだ形態としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コネクタの側面図
【図2】図1のX−X断面図
【図3】リテーナの正面図
【図4】第1金型の正面図
【図5】第2金型の正面図
【図6】第3金型の正面図
【図7】第1〜第3の金型を型締めした状態の断面図
【図8】嵌合筒部を外面側から視た概略斜視図
【図9】嵌合筒部を内面側から視た概略斜視図
【図10】第1金型の概略斜視図
【図11】従来例の嵌合筒部の概略斜視図
【符号の説明】
A…コネクタ
10…ハウジング
14…嵌合筒部
19…厚肉部
21…型抜き孔
22…梁部
23…リブ
20…取付孔
30…リテーナ
35…大端子金具
36…小端子金具
40…第1金型
50…第2金型
60…第3金型
Claims (1)
- 合成樹脂製のハウジングと、前記ハウジングに後方から挿入される端子金具と、前記ハウジングを包囲するとともに前方に開放された形態の嵌合筒部と、前記嵌合筒部の周壁に貫通させた取付孔を通して前記ハウジング内の収容空間に組み付けられることで前記ハウジング内の前記端子金具を抜け止めするリテーナとを備えてなり、
前記ハウジングの金型成型に際しては、
前記嵌合筒部の内周面を形成するために前方へ型抜きされる第1金型と、
前記取付孔及び前記収容空間を形成するために前記第1金型と略直角方向に型抜きされる第2金型と、
前記第2金型と協動して前記収容空間を形成するとともに、前記取付孔と反対側において前記周壁を貫通する型抜き孔を形成するために、前記第2金型と反対方向へ型抜きされる第3金型とが用いられるようになっているコネクタにおいて、
前記型抜き孔には、その型抜き孔の開口縁のうち前記第1金型の型抜き方向と略直角な方向に延びる2つの縁部の間に差し渡された形態の梁部が形成され、この梁部の外面には、前記第1金型の型抜き方向に沿ったリブが形成されており、
前記嵌合筒部の外面には、前記型抜き孔の開口縁に沿った領域を含む範囲に亘って厚肉部が形成され、前記リブが前記厚肉部と連なっていることを特徴とするコネクタ。
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