JP3994374B2 - カーブコンベア - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カーブコンベアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カーブコンベアとしては、例えば、コンベア本体に所定角度で配置された二本のエンドローラ相互間にコンベアベルトを張設し、前記エンドローラを、コンベア本体に取り付けた金属製の支軸と、前記軸に回転自在に外挿させた複数の樹脂製の短ローラとから構成したものがある。
【0003】
このカーブコンベアではコンベアベルトが回転駆動された際には内側に位置する短ローラは低速回転せしめられると共に外側に位置する短ローラは高速回転せしめられ、これによりコンベアベルトと短ローラとの滑りが抑えられる。
【0004】
ところが、このカーブコンベアでは、上述した如く外側に位置する短ローラが高速回転せしめられることから、前記短ローラと支軸との間で耳障りな「キュッ・キュッ」又は「キー・キー」等の滑り音が発生するという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明では、コンベアベルトの回転駆動に伴うエンドローラからの摩擦音を抑制できるカーブコンベアを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(請求項1記載の発明)
この発明は、所定角度で配置された二本のエンドローラ相互間にコンベアベルトを張設し、前記エンドローラを、支軸と、前記支軸に回転自在に外挿させた複数の短ローラと複数のベアリングとから構成してあるカーブコンベアにおいて、少なくともベルト外周部側で隣合う短ローラ相互間に、当該短ローラの外径よりもアウターレースの外径が大きいベアリングを介在させてある。
(請求項2記載の発明)
この発明は、上記請求項1記載の発明に関し、支軸と短ローラとの間には小隙間が形成されている。
(請求項3記載の発明)
この発明は、上記請求項1乃至2のいずれかに記載の発明に関し、支軸は鋼材で、短ローラは樹脂で、それぞれ構成されている。
(請求項4記載の発明)
この発明は、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の発明に関し、支軸は、コンベア本体に取り付けられている。
【0007】
なお、このカーブコンベアの機能については、以下の発明の実施の形態の欄で詳述する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に従って説明する。
〔実施形態1〕
図1はこの発明のエンドローラ15を使用したカーブコンベアCの平面図、図2は図1のX−X断面図、図3は前記カーブコンベアCの底面図である。
(カーブコンベアCの基本的構成について)
このカーブコンベアCは、基本的には図1〜図3に示すように、コンベア本体1と、前記コンベア本体1に張設されるビード付きコンベアベルト2と、前記ビード付きコンベアベルト2の内側への移動を阻止する移動阻止部材3と、前記ビード付きコンベアベルト2を回転駆動する駆動部4と、前記駆動部4の減速機付きモータ40、上面側の移動阻止部材3及びビード付きコンベアベルト2の内外周部を覆うカバー5と、前記コンベア本体1を適正高さに配置させる脚体6とから構成されている。以下に、このカーブコンベアCの主要部について詳述する。
(コンベア本体1について)
コンベア本体1は、図1に示すように、モータ支持体1aと、前記モータ支持体1aにボルト止めされたベルト支持体1bとから構成されている。
【0009】
モータ支持体1aは、図2や図3に示すように、モータ取付用座板10と、脚体6の上端に取り付けられるベース板11とから成る側面視L字状のもので、前記ベース板11の両端部にブラケット部12を設けると共に前記モータ付用座板10のベルト支持体1b側にユニット取付用板13を設けてある。
【0010】
ベルト支持体1bは、図1、3、4に示すように、ベルト載置板14の下面にブラケットを介して二つのベルトガイド板16,16を固着して成るもので、図2に示すようにベルト載置板14が上記ブラケット部12にボルト止めされている。前記ベルト載置板14は、図1に示すように、平面視五角形状に形成されており、90°をなす隣接折曲片14a,14aにそれぞれ直径15〜30mm程度のストレート型のエンドローラ15を設けてある。前記エンドローラ15は、図1や図3に示すように、上記隣接折曲辺14aにボルト止めされたステンレス製の支軸15aに複数の樹脂製の短ローラ15bを回転自在に外挿させて成るもので、ベルト外周側部分に近いところには短ローラ15b,15b相互間に、ベアリング15c(アウターレースの外径は短ローラ15bの外径と同径又は少し大径)を介装させてある。なお、ベアリング15cは少なくともベルト外周部側で隣合う短ローラ相互間に介在させればよい。
(ビード付きコンベアベルト2について)
ビード付きコンベアベルト2は、図1や図7に示すように、ベルト本体2aと、このベルト本体2aの外周縁に沿って外面全周に配列された多数の幅狭のビード構成体2bにより構成されている。
【0011】
ベルト本体2aは、ポリエステル帆布を芯体とし、熱可塑性のポリウレタンを搬送面の表面材とした扇形状のシートの端縁相互を接続するようにして図7に示すようなテーパー筒状に形成したものである。ここで、この種のベルト本体2aは通常、扇形状の端縁相互をスカイブ継手やステップ継手により接続構成してあるが、コスト高になる、製造工程が多くなる、継手部が厚くなる等の問題が生じるため、この実施形態では、以下の▲1▼▲2▼に示すようにして製造している。
▲1▼.図6に示すように、ポリエステル帆布を芯体とし、熱可塑性のポリウレタンを搬送面の表面材としたシートSを、トムソン刃により扇形状に打ち抜く。この扇形状に打ち抜かれたシートSは、図6に示すように、接続されるべき端部はそれぞれ、内周側縁から外周側縁付近まで先端角度が小さい(ベルト周方向ラインの接線Lに対してフィンガーの切断ラインL1の角度α1が小さい)フィンガー形状に形成されており、駆動ローラ41とピンチローラ42aで挟持される部分及びその近傍から外周側縁までの範囲はベルト周方向ラインの接線Lに対して大きな角度α2の一本の切断ラインL2で形成されている。更に、シートSには、ベルト本体2aの外周縁近傍には、図6や図8に示すように、多数のビード構成体2bを取り付けるための多数の貫通孔h1, h2が形成されている。
【0012】
なお、ベルト本体2aを構成するシートSの帆布及び表面材は上記のものに限定されることはない。また、上記した切断ラインL2は曲線であってもよい。
▲2▼.上記シートSの接続されるべき端部相互を、図7に示すように嵌め合わせ、フィンガー接続された熱可塑性のポリウレタン上にウレタンシートを当てて挟圧加熱する。これによりウレタンシートを構成するウレタンは溶融して接合縁相互の隙間に侵入し、シートSの接続されるべき端部相互は接続状態となる。
【0013】
他方、ビード構成体2bは図8に示すように、長方形状の板状部20と、前記板状部20の長手方向中央部に形成された側面視略台形の厚肉部21(突出部)とを合成樹脂や焼結合金属により一体的に形成してあり、前記板状部20には、同図に示すように、その一端側に係止部20aを、他端側に係合孔20bを、それぞれ設けてある。このビード構成体2bをベルト本体2aに取り付ける場合、図8に示すように、貫通孔h2に係止部20aに嵌め込むと共に、貫通孔h1及び係合孔20bにピン22を嵌め込むようにしてそれぞれの部分をベルト本体2aに係止させる。ここで、このビード構成体2bとしては、例えば板状部20は、ベルト外周縁側のベルト長さ方向の幅:8.5mm、ベルト内周縁側のベルト長さ方向の幅:8mmに、長さ:30mmに、それぞれ設定し、また、厚肉部21は、高さ:4mm、側面の傾斜角:70°に設定することができる。
【0014】
なお、ベルト本体2aへのビード構成体2bの取り付けとしては上記のものに限定されず、例えば図9、図10に示したようにビード構成体2bに形成した孔23を使用して糸Kで縫って取り付けるようにしてもよい。更に、ビード構成体2bとしては図11に示すような板金プレス構造のものを使用してもよく、このビード構成体2bでは鋼板を折り曲げて案内部材30, 31, 31と接触する傾斜面25を形成している。なお、この板金プレス構造の形態ではベルト本体2aへの取り付けは、当該ベルト本体2aに爪26を差し込むようにして行われている。
【0015】
また、ビード構成体2bは、ベルト長さ方向の幅が小径のストレート型エンドローラの直径の20〜60%程度に設定してある幅狭のものであればよい。
【0016】
さらに、隣合うビード構成体2b,2b相互が、図12に示すように弾性屈曲可能な薄肉片20cで連結(一体成型)されたものでもよい。
【0017】
そして、ビード構成体2bは、ベルト本体2aに対して上記のように着脱可能であってもよいし、固着したものでもよい。
(移動阻止部材3について)
移動阻止部材3は、図1や図3に示すように、上側案内部材30と、下側案内部材31, 31と、前記上側案内部材30及び下側案内部材31, 31を上記ビード構成体21の厚肉部21の傾斜面に押し付ける押さえ部材32と、前記押さえ部材32をベルト載置板14の上面側及びベルトガイド板16,16の下面側にネジ止めするための手回しネジ33とから構成されている。
【0018】
上側案内部材30は、図1や図5に示すように、ベルト載置板14の上面側に配置されてベルトの内側への移動を阻止するものであり、端部の短い範囲のみをテーパ状に形成した丸棒により構成されていると共に、厚肉部21の内側の傾斜面に当接する曲率半径で円弧状に形成してある。
【0019】
下側案内部材31,31は、図3に示すように、ベルトガイド板16の下面側に配置されてベルトの内側への移動を阻止するものであり、端部の短い範囲のみをテーパ状に形成した丸棒により構成されていると共に、上記厚肉部21の内側の傾斜面に当接する曲率半径で円弧状に形成してある。なお、この下側案内部材31,31が二つに分割されているのは、これの配置場所に図3に示すように、駆動ローラ41とピンチローラ42aが存在しているためである。
【0020】
なお、これら上側案内部材30及び下側案内部材31, 31の材質は、ビード構成体2bの材質との関係により決定されるが、これらの一方が合成樹脂である場合には他方が金属でなければならず、また、これらの一方が焼結金属である場合には他方は金属としてもよい。
【0021】
押さえ部材32は、図5に示すように、上側・下側案内部材30,31,31の上部が嵌め込まれる断面円弧状の溝32aを有しており、上側・下側案内部材30,31,31が厚肉部21の内側の傾斜面に当接した状態において移動しないように位置決めしている。
【0022】
手回しネジ33は、雄ネジの一端に大径の手回し部を固着して成るもので、工具を使用することなく手回し部を掴んで回すことにより簡単に上側・下側案内部材30,31,31やビード付きコンベアベルト2を取り外すことができるようにしてある。
(駆動部4について)
駆動部4は、図1〜図3に示すように、上記モータ支持体1aのモータ取付用座板10にボルト止めされた減速機付きモータ40と、前記減速機付きモータ40の出力軸に取り付けられた駆動ローラ41と、上記ユニット取付用板13に取り付けられたピンチローラユニット42と、前記減速機付きモータ40の出力軸の回転を周波数変化させることにより変化させる図示しないコントローラとから構成されている。
【0023】
ピンチローラユニット42は、図2や図4に示すように、これに具備させたピンチローラ42aと上記駆動ローラ41とによりビード付きコンベアベルト2を挟み込み、摩擦係合によりビード付きコンベアベルト2を確実に回転駆動をさせるようにするものである。このピンチローラユニット42では、ピンチローラ42aと上記駆動ローラ41によるビード付きコンベアベルト2を挟み込む力は調整できるようになっており、また、ピンチローラ42aを駆動ローラ41から引き離すことによりビード付きコンベアベルト2の挟み込みを解除できるようにしてある。
【0024】
なお、減速機付きモータ40、駆動ローラ41及びコントローラについては公知のものであるので詳述しない。
(カバー5について)
カバー5は、図1や図2に示すように、内周側カバー5aと、外周側カバー5bとから構成されている。
【0025】
内周側カバー5aは、図1に示すように、ビード付きコンベアベルト2の内周縁及びその近傍を覆うような扇形状に形成されており、手回し可能なカバー取付用ネジ50で図2に示す如く脚部61の上部61aにネジ止めしてある。
【0026】
外周側カバー5bは、図1に示すように、ビード付きコンベアベルト2の外周縁及びその近傍、即ち、ビード構成体21、上側案内部材30、押さえ部材32、手回しネジ33、減速機付きモータ40及びコントローラ等を覆うような形状に形成されており、手回し可能なカバー取付用ネジ50でベルト載置板14の垂下板部14bに取り付けられている。
(脚体6について)
脚体6は、図2や図3に示すように、横梁60bの中央に支柱60aを固定してなる逆T字状の脚部60と、一本の支柱より成る脚部61と、前記脚部61と支柱60aとを繋ぐ横梁62と、前記横梁60bの両端部及び脚部61の下部に取り付けられた高さ調整ネジ付きの足部63, 63, 63とから構成されており、前記脚部60により減速機付きモータ40等があるベルト外側部分が、脚部61によりベルト載置板14のベルト内側部分が、それぞれ支持されている。
【0027】
ここで、この実施形態では、カバー取付用ネジ50を取り外したときには、脚部61の上部61aを蝶番Tを介して回動できるようにしてある。
(ビード付きコンベアベルト2のコンベア本体1への取り付け状態について)
ビード付きコンベアベルト2は、図4に示すように、ベルト載置板14、二つのベルトガイド板16,16、駆動ローラ41及びピンチローラ42aにより回転軌跡が一定に保たれるようにしてエンドローラ15, 15相互間に張設されている。
【0028】
また、上記の如くビード付きコンベアベルト2はエンドローラ15, 15相互間に張設された状態において図1、図3、図5に示すように、ビードとして機能する多数のビード構成体2bにおける厚肉部21の内側傾斜面と、上側・下側案内部材30, 31, 31とは、当接している。
【0029】
したがって、減速機付きモータ40を駆動状態すると、ビード付きコンベアベルト2は駆動ローラ41とピンチローラ42aとによりの挟み込まれながら回転することとなるが、ビード構成体2bは上側・下側案内部材30, 31, 31との上記当接状態を維持しながら上側・下側案内部材30, 31, 31に対して滑動し、これによりビード付きコンベアベルト2は内側への移動が阻止される。つまり、多数のビード構成体2bにより構成されたビードは、従来の連続するビードと同様の機能を発揮する。
(ビード付きコンベアベルト2の取り外しについて)
ビード付きコンベアベルト2をコンベア本体1から取り外す場合、以下の▲1▼〜▲5▼の作業すればよい。
▲1▼.手回し可能なカバー取付用ネジ50を解いて、内周側カバー5a及び外周側カバー5bを取り外す。
▲2▼.脚部61の上部61aを図2の実線の状態から二点鎖線の状態に示す如く蝶番Tを介して回動させる。
▲3▼.手回しネジ33を緩めて押さえ部材32から溝32aに嵌まり込んでいる上側・下側案内部材30,31, 31を取り外す。
▲4▼.ピンチローラ42aを駆動ローラ41から引き離してビード付きコンベアベルト2の挟み込みを解除する。
▲5▼.上記▲1▼〜▲4▼の作業終了後、ビード付きコンベアベルト2をベルト外周側からベルト内周側方向に移動させると、ビード付きコンベアベルト2はコンベア本体1から取り外すことができる。
▲6▼.ビード付きコンベアベルト2をコンベア本体1に取り付ける場合には、逆の作業をすればよい。
(ビード構成体 2b によりビードを形成したことの効果について)
このビード付きコンベアベルト2では、上述した如く、▲1▼ベルト本体2aの外周縁に沿って外面全周に多数配置されたビード構成体2bによりビードを形成してあり、▲2▼ビード構成体2bはベルト長さ方向の幅が小径のストレート型エンドローラ15の直径の20〜60%程度に設定してある幅狭のものであり、▲3▼隣合うビード構成体2b,2b相互が分離しているか又は薄肉片20cで連結されたものである。
【0030】
したがって、このビード付きコンベアベルト2は、従来の技術の欄で示したビード付きコンベアベルトと比較してビードを形成するビード構成体21にクラックや破断が発生する危険性が非常に少なく、よって、長期間の使用に耐える。
(ベルト本体 2a へのビード構成体 2b の取り付けによる効果について)
ビード構成体2bをベルト本体2aにピン止めや縫着等により取り付けた場合、一部のビード構成体2bが損傷してもその部分のビード構成体2bを簡単に交換できる。つまり、一部のビード構成体2bが損傷しても交換により再び使用できる。
(このベルト本体 2a の優れた点について)
このベルト本体2aでは扇形状のシートの端部である継手部がトムソン刃による一回の押圧切断により形成されるから、製造工程が少なく安価に製造できる。
【0031】
また、このベルト本体2aでは、内周縁から外周縁付近までフィンガー継手であり、駆動ローラ41とピンチローラ42aで挟持される部分及びその近傍から外周縁までの範囲はベルト周方向ラインの接線Lに対して大きな角度α2の一本の切断ラインL2相互を接続したものであるから、駆動ローラ41、ベルト本体2a、ピンチローラ42aでの周速度差によるひねり荷重や、ベルト本体2aが内側へ移動しようとする力を移動阻止部材3で抑制することでベルト本体2aの幅方向に引張力が作用しても図2に示したベルト本体2aの符号27において剥離や破断が発生しにくい。
【0032】
扇形状のシートの端部相互を接続する方式は、実質的にはフィンガー継手であるから、継手部の厚みがスカイブ継手やステップ継手のように大きくなることがない。
(このエンドローラ 15 を用いたことによる効果について)
エンドローラ15は、図1に示すように、支軸15aに複数の樹脂製の短ローラ15bを回転自在に外挿させて成るもので、ベルト外周側部分に近いところでは短ローラ15b,15b相互間に、ベアリング15c(短ローラ15bの外径と同径又は少し大径)を介装させてあるから、ベルト本体2aの周速が大きいベルト外周側部分ではベルト本体2aはベアリング15cのアウターレースの回転に伴って移動し、ベルト本体2aの周速が小さいベルト内周側部分ではベルト本体2aは短ローラ15bの回転に伴って移動する。したがって、ベルト本体2aの周速が大きいベルト外周側部分において、ベアリング15cを具備させていないエンドローラを使用した場合と比較すると「キュッ・キュッ」又は「キー・キー」といった耳障りな摩擦音の発生は非常に抑制(摩擦音の発生が無くなる場合も含む)される。
【0033】
なお、支軸15aに対して短ローラ15bが回転できるように当然にこれら相互間には小隙間が設けられているため、ベルト張力が作用する方向に短ローラ15bの外径位置はベアリング15cの外径位置よりも沈み込むことになり、その結果、コンベアベルトとの接触はベアリング15cとなることから耳障りな摩擦音の発生は非常に抑制される。
(その他)
上記したビード構成体2bの厚肉部21は側面視台形にしてあるが、側面視長方形、正方形、三角形等でもよい。
【0034】
【発明の効果】
この発明は上記構成を有するものであるから以下の効果を奏する。
【0035】
上記発明の実施の形態の欄の記載内容から、コンベアベルトの回転駆動に伴うエンドローラからの摩擦音を抑制できるカーブコンベアを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のビード付きコンベアベルトを使用したカーブコンベアの平面図。
【図2】図1のX−X断面図。
【図3】図3は前記カーブコンベアの底面図である。
【図4】前記カーブコンベアにおいてエンドローラ相互間にビード付きコンベアベルトが張設されている態様を示す説明図。
【図5】前記カーブコンベアに使用されているビード構成体と移動阻止部材との関係を示す断面図。
【図6】ベルト本体を形成するためのベルトシートの平面図。
【図7】前記ビード付きコンベアベルトの斜視図。
【図8】前記ベルト本体にビード構成体を取り付けた状態を示す断面図。
【図9】前記ベルト本体にビード構成体を取り付ける他の方法を示す断面図。
【図10】前記ベルト本体にビード構成体を取り付ける他の方法を示す断面図。
【図11】前記ベルト本体にビード構成体を取り付ける他の方法を示す断面図。
【図12】他の実施形態のビード構成体の平面図。
【符号の説明】
C カーブコンベア
1 コンベア本体
2 ビード付きコンベアベルト
2a ベルト本体
2b ビード構成体
3 移動阻止部材
4 駆動部
5 カバー
6 脚部
15 エンドローラ
15a 支軸
15b 短ローラ
15c ベアリング
20c 薄肉片
Claims (4)
- 所定角度で配置された二本のエンドローラ相互間にコンベアベルトを張設し、前記エンドローラを、支軸と、前記支軸に回転自在に外挿させた複数の短ローラと複数のベアリングとから構成してあるカーブコンベアにおいて、少なくともベルト外周部側で隣合う短ローラ相互間に、当該短ローラの外径よりもアウターレースの外径が大きいベアリングを介在させてあることを特徴とするカーブコンベア。
- 支軸と短ローラとの間には小隙間が形成されていることを特徴とする請求項1記載のカーブコンベア。
- 支軸は鋼材で、短ローラは樹脂で、それぞれ構成されていることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のカーブコンベア。
- 支軸は、コンベア本体に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のカーブコンベア。
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