JPH05123746A - コイルの供給装置 - Google Patents
コイルの供給装置Info
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- JPH05123746A JPH05123746A JP23344691A JP23344691A JPH05123746A JP H05123746 A JPH05123746 A JP H05123746A JP 23344691 A JP23344691 A JP 23344691A JP 23344691 A JP23344691 A JP 23344691A JP H05123746 A JPH05123746 A JP H05123746A
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- Japan
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- coil
- belt
- pulley
- strip
- endless belt
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- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 板幅方向の支持部品を用いる板幅の狭いコイ
ルにおいて、従来使用することが出来なかった駆動型押
圧装置を使用可能にしたことにより、コイルを安定して
供給することができ供給動作品質が向上され、また機械
的強度を格段に向上することができるコイルの供給装置
を提供することである。 【構成】 一対のプーリ39,59に巻き掛けられたV
ベルト38は、ギアドモータ37により矢符C1方向に
走行駆動される。一方、このVベルト38の外周部はプ
ーリ39の外周部よりも半径方向外方に突出するように
構成されており、コイル26はVベルト38との摩擦力
により矢符C2方向に回転駆動される。ここでVベルト
38の走行速度を一定とすれば、コイル26から繰り出
される帯状体29は、コイル26の使用に伴う半径の変
化に拘わらず一定速度で繰り出される。
ルにおいて、従来使用することが出来なかった駆動型押
圧装置を使用可能にしたことにより、コイルを安定して
供給することができ供給動作品質が向上され、また機械
的強度を格段に向上することができるコイルの供給装置
を提供することである。 【構成】 一対のプーリ39,59に巻き掛けられたV
ベルト38は、ギアドモータ37により矢符C1方向に
走行駆動される。一方、このVベルト38の外周部はプ
ーリ39の外周部よりも半径方向外方に突出するように
構成されており、コイル26はVベルト38との摩擦力
により矢符C2方向に回転駆動される。ここでVベルト
38の走行速度を一定とすれば、コイル26から繰り出
される帯状体29は、コイル26の使用に伴う半径の変
化に拘わらず一定速度で繰り出される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯などの帯状体を巻
きとって構成されるコイルから、前記帯状体を取り出す
際に用いられるコイルの供給装置に関する。
きとって構成されるコイルから、前記帯状体を取り出す
際に用いられるコイルの供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は典型的な従来例のコイル供給装
置1の正面図であり、図13は押圧ローラ8付近の平面
図である。鋼帯あるいはアルミ帯の帯状体をコイル2と
し、このコイル2から帯状体10を必要に応じて引き出
しつつ切断加工、プレス加工などが行われている。この
ときコイル2を用いるには、アンコイラ3のドラム4に
セットし、輸送などの際にコイル2がばらけないように
コイル2の外側部を巻回して結束しているバンドを切断
し、この後、コイル2の先端をレベラフィーダなどの搬
送装置5に案内し、搬送装置5の作用によりコイル2か
ら帯状体10を引き出し、次段のプレス装置などに供給
している。
置1の正面図であり、図13は押圧ローラ8付近の平面
図である。鋼帯あるいはアルミ帯の帯状体をコイル2と
し、このコイル2から帯状体10を必要に応じて引き出
しつつ切断加工、プレス加工などが行われている。この
ときコイル2を用いるには、アンコイラ3のドラム4に
セットし、輸送などの際にコイル2がばらけないように
コイル2の外側部を巻回して結束しているバンドを切断
し、この後、コイル2の先端をレベラフィーダなどの搬
送装置5に案内し、搬送装置5の作用によりコイル2か
ら帯状体10を引き出し、次段のプレス装置などに供給
している。
【0003】前記コイル2の結束バンドを切断するに際
して、切断時にコイル2がばらけないようにコイル2を
外側部で押圧する押圧装置6が用いられている。この押
圧装置6はアンコイラ3のハウジング7に一体に設けら
れ、先端にたとえばウレタンゴムや硬質ナイロンなどの
比較的高硬度の樹脂材料から成る押圧ローラ8が配置さ
れ、エアーシリンダ9などの伸縮作用により当該押圧ロ
ーラ8がコイル2の外側部2aに圧接され、または離反
する。結束バンド切断時以降、帯状体10の先端が前記
搬送装置5に挿入されるまでは押圧装置6の押圧ローラ
8はコイル外側部2aを押圧する。帯状体10が搬送装
置5に挿入されて以降は、押圧装置6の押圧ローラ8は
コイル2を押圧しつづけることもあり、あるいは離反す
ることもある。帯状体10の引き出しはアンコイラ3の
ドラム4の回転によって行われ、コイル2の回転に従っ
て前記押圧装置6の押圧ローラ8はコイル周側部を押圧
しつつ従動する。
して、切断時にコイル2がばらけないようにコイル2を
外側部で押圧する押圧装置6が用いられている。この押
圧装置6はアンコイラ3のハウジング7に一体に設けら
れ、先端にたとえばウレタンゴムや硬質ナイロンなどの
比較的高硬度の樹脂材料から成る押圧ローラ8が配置さ
れ、エアーシリンダ9などの伸縮作用により当該押圧ロ
ーラ8がコイル2の外側部2aに圧接され、または離反
する。結束バンド切断時以降、帯状体10の先端が前記
搬送装置5に挿入されるまでは押圧装置6の押圧ローラ
8はコイル外側部2aを押圧する。帯状体10が搬送装
置5に挿入されて以降は、押圧装置6の押圧ローラ8は
コイル2を押圧しつづけることもあり、あるいは離反す
ることもある。帯状体10の引き出しはアンコイラ3の
ドラム4の回転によって行われ、コイル2の回転に従っ
て前記押圧装置6の押圧ローラ8はコイル周側部を押圧
しつつ従動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した搬送装置5の
後段のたとえばプレス装置などは、常に時間当たり一定
の長さの帯状体が供給されることを前提に動作を行って
いる。
後段のたとえばプレス装置などは、常に時間当たり一定
の長さの帯状体が供給されることを前提に動作を行って
いる。
【0005】そこでアンコイラ3は、コイル径が最小に
なった時に前記の速度で帯状体10を供給できるよう
に、ドラム4の回転数が設定されるため、コイル2の使
用開始時では、コイル2の周速が過大になるという不具
合がある。
なった時に前記の速度で帯状体10を供給できるよう
に、ドラム4の回転数が設定されるため、コイル2の使
用開始時では、コイル2の周速が過大になるという不具
合がある。
【0006】このような不具合を解消しようとする従来
技術として、アンコイラ3と搬送装置5の間で帯状体1
0をたわませて、図12に示すループ部11を構成する
技術が知られている。
技術として、アンコイラ3と搬送装置5の間で帯状体1
0をたわませて、図12に示すループ部11を構成する
技術が知られている。
【0007】このような従来例でもループ部11が過大
になり、アンコイラ3の基台などに接触する場合があ
り、こんな時には他の検知装置を用いてアンコイラ3を
一時停止し、ループ部11が適当な大きさになった時に
アンコイラ3を再起動することが行われている。
になり、アンコイラ3の基台などに接触する場合があ
り、こんな時には他の検知装置を用いてアンコイラ3を
一時停止し、ループ部11が適当な大きさになった時に
アンコイラ3を再起動することが行われている。
【0008】したがって本従来例では、供給装置1の後
段の搬送装置5、および更に後段の前記プレス装置など
が動作を停止しないように監視する必要があるという不
具合を有している。
段の搬送装置5、および更に後段の前記プレス装置など
が動作を停止しないように監視する必要があるという不
具合を有している。
【0009】一方、アンコイラ3に装着されるコイル2
の板幅は通常50mm〜400mm程度の範囲であり、
アンコイラ3には、コイル2をドラム4に装着した際
に、コイル2をその板幅方向から挟圧して支持する支持
部品16が装着されるため、前記の押圧装置6はこの間
に入らなければならない。従って押圧装置6の図13に
示す押圧ローラ8の幅W1は、例えばコイルの最小幅5
0mmの場合は、50mm以下に設定されている。
の板幅は通常50mm〜400mm程度の範囲であり、
アンコイラ3には、コイル2をドラム4に装着した際
に、コイル2をその板幅方向から挟圧して支持する支持
部品16が装着されるため、前記の押圧装置6はこの間
に入らなければならない。従って押圧装置6の図13に
示す押圧ローラ8の幅W1は、例えばコイルの最小幅5
0mmの場合は、50mm以下に設定されている。
【0010】前記2つの従来例の有する問題点を解決し
ようとする他の従来例として、アンコイラ3に装着され
たコイル2から帯状体10を繰り出す動作を、アンコイ
ラ3の図12に示す矢符A3方向への回転駆動に因ら
ず、アンコイラ3はコイル2に対して矢符A3と反対方
向の矢符A4方向への回転トルクを与え、コイル2を押
圧しているウレタンゴムなどからなる押圧ローラ8をモ
ータなどから駆動力を供給して、矢符A5方向に回転駆
動させ、これによりコイル2から帯状体10を繰り出す
ようにした技術が知られている。このような従来例の押
圧ローラ8付近の構造を図14および図15に示す。図
14の例では、支持アーム12間の押圧ローラ8を2つ
に区分して押圧ローラ8a,8bとし、その間にたとえ
ばモータからの動力を伝達するチェーン13が巻き掛け
られるスプロケットホイール14を固定する。
ようとする他の従来例として、アンコイラ3に装着され
たコイル2から帯状体10を繰り出す動作を、アンコイ
ラ3の図12に示す矢符A3方向への回転駆動に因ら
ず、アンコイラ3はコイル2に対して矢符A3と反対方
向の矢符A4方向への回転トルクを与え、コイル2を押
圧しているウレタンゴムなどからなる押圧ローラ8をモ
ータなどから駆動力を供給して、矢符A5方向に回転駆
動させ、これによりコイル2から帯状体10を繰り出す
ようにした技術が知られている。このような従来例の押
圧ローラ8付近の構造を図14および図15に示す。図
14の例では、支持アーム12間の押圧ローラ8を2つ
に区分して押圧ローラ8a,8bとし、その間にたとえ
ばモータからの動力を伝達するチェーン13が巻き掛け
られるスプロケットホイール14を固定する。
【0011】一方、図15の例では一対の支持アーム1
2間には押圧ローラ8cのみが配置され、押圧ローラ8
cに固定された回転軸15を一方の支持アーム12の外
方に延長し、この延長部分にチェーン13が巻き掛けら
れるスプロケットホイール14を装着するようにしてい
る。
2間には押圧ローラ8cのみが配置され、押圧ローラ8
cに固定された回転軸15を一方の支持アーム12の外
方に延長し、この延長部分にチェーン13が巻き掛けら
れるスプロケットホイール14を装着するようにしてい
る。
【0012】このいずれの従来例においても、図14,
図15の装置の外幅W2,W3は、押圧ローラ8の幅W
1以内である必要があるが、支持アーム12とスプロケ
ット14および押圧ローラ8a,8bまたは押圧ローラ
8c3者の合計をW1以内にし、かつコイル2を回転駆
動するに必要な摩擦力を発生させることは、物理的に
も、強度的にも不可能であるので、支持部品16を使用
する場合には、このような駆動型の押圧ローラ8a,8
b,8cは採用されていない。
図15の装置の外幅W2,W3は、押圧ローラ8の幅W
1以内である必要があるが、支持アーム12とスプロケ
ット14および押圧ローラ8a,8bまたは押圧ローラ
8c3者の合計をW1以内にし、かつコイル2を回転駆
動するに必要な摩擦力を発生させることは、物理的に
も、強度的にも不可能であるので、支持部品16を使用
する場合には、このような駆動型の押圧ローラ8a,8
b,8cは採用されていない。
【0013】本発明の目的は、上述の技術的課題を解消
し、コイルを安定して供給することができ供給動作品質
が向上され、また機械的強度を格段に向上することがで
きるコイルの供給装置を提供することである。
し、コイルを安定して供給することができ供給動作品質
が向上され、また機械的強度を格段に向上することがで
きるコイルの供給装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドラムに装着
されて帯状体が繰出されるコイルの周側部を押圧する押
圧装置を備えるコイルの供給装置において、押圧装置
は、摩擦係数が比較的大きな材料から成る無端状ベルト
と無端状ベルトが掛け渡され、少なくとも一方のプーリ
がコイルに近接/離反変位し、無端状ベルトの前記一方
のプーリに巻掛けられている部分の外周面は、当該一方
のプーリの外周面よりも半径方向外方に突出して配置さ
れ、回転駆動されて無端状ベルトの前記一方のプーリに
巻掛けられている部分でコイルを周方向に回転駆動する
一対のプーリとを備え、コイルが装着されるドラムに
は、無端状ベルトによるコイルの回転駆動方向と逆方向
のトルクが供給されることを特徴とするコイルの供給装
置である。
されて帯状体が繰出されるコイルの周側部を押圧する押
圧装置を備えるコイルの供給装置において、押圧装置
は、摩擦係数が比較的大きな材料から成る無端状ベルト
と無端状ベルトが掛け渡され、少なくとも一方のプーリ
がコイルに近接/離反変位し、無端状ベルトの前記一方
のプーリに巻掛けられている部分の外周面は、当該一方
のプーリの外周面よりも半径方向外方に突出して配置さ
れ、回転駆動されて無端状ベルトの前記一方のプーリに
巻掛けられている部分でコイルを周方向に回転駆動する
一対のプーリとを備え、コイルが装着されるドラムに
は、無端状ベルトによるコイルの回転駆動方向と逆方向
のトルクが供給されることを特徴とするコイルの供給装
置である。
【0015】すなわち、従来の駆動型押圧ローラは、ロ
ーラとコイルとの間の摩擦力により、コイルを回転駆動
する目的のものであり、スプロケットホイールおよびチ
ェーンは、そのローラに回転を伝える手段であった。
ーラとコイルとの間の摩擦力により、コイルを回転駆動
する目的のものであり、スプロケットホイールおよびチ
ェーンは、そのローラに回転を伝える手段であった。
【0016】本発明は、上記の摩擦力を発生する手段と
駆動手段とを統合することによって、押圧装置の全幅を
縮少し、支持部品の間に挿入することが出来るようにし
たものである。
駆動手段とを統合することによって、押圧装置の全幅を
縮少し、支持部品の間に挿入することが出来るようにし
たものである。
【0017】
【作用】本発明においては、コイルはアンコイラのドラ
ムに装着され、コイルの周側部は押圧装置によって押圧
され、コイルがばらけないように保持される。またこの
押圧装置の少なくとも一方のプーリが、前記装着された
コイルに近接/離反変位し、この一対のプーリに巻き掛
けられている摩擦係数が比較的大きな材料から成る無端
状ベルトの当該一方のプーリに巻き掛けられている部分
の外周面は、当該一方のプーリの外周面よりも半径方向
外方に突出して配置される。したがって前記一方のプー
リがコイルに近接すると、前記無端状ベルトの外周面が
コイルに接触し、この接触している部分でコイルが周方
向に回転駆動される。このときアンコイラのドラムに
は、無端状ベルトによるコイルの回転駆動方向と逆方向
のトルクが供給される。
ムに装着され、コイルの周側部は押圧装置によって押圧
され、コイルがばらけないように保持される。またこの
押圧装置の少なくとも一方のプーリが、前記装着された
コイルに近接/離反変位し、この一対のプーリに巻き掛
けられている摩擦係数が比較的大きな材料から成る無端
状ベルトの当該一方のプーリに巻き掛けられている部分
の外周面は、当該一方のプーリの外周面よりも半径方向
外方に突出して配置される。したがって前記一方のプー
リがコイルに近接すると、前記無端状ベルトの外周面が
コイルに接触し、この接触している部分でコイルが周方
向に回転駆動される。このときアンコイラのドラムに
は、無端状ベルトによるコイルの回転駆動方向と逆方向
のトルクが供給される。
【0018】したがってコイルからの帯状体の繰り出し
量は、コイルの使用に伴う周側部までの半径の変化と拘
わりなく、前記無端状ベルトの走行速度によって規定さ
れる。したがって本発明では、前記無端状ベルトの走行
速度を予め定める一定速度とすれば、供給装置から帯状
体が予め定める供給速度で供給される。この際、前述し
たコイルの半径の減少を考慮して帯状体の繰り出し制御
を行う必要が解消され、またコイルの回転駆動を前記無
端状ベルトによって達成するため、これを支持する前記
一対のプーリはたとえば金属など摩擦係数は比較的小さ
くとも、機械的強度の大きな材料から形成することがで
きる。
量は、コイルの使用に伴う周側部までの半径の変化と拘
わりなく、前記無端状ベルトの走行速度によって規定さ
れる。したがって本発明では、前記無端状ベルトの走行
速度を予め定める一定速度とすれば、供給装置から帯状
体が予め定める供給速度で供給される。この際、前述し
たコイルの半径の減少を考慮して帯状体の繰り出し制御
を行う必要が解消され、またコイルの回転駆動を前記無
端状ベルトによって達成するため、これを支持する前記
一対のプーリはたとえば金属など摩擦係数は比較的小さ
くとも、機械的強度の大きな材料から形成することがで
きる。
【0019】これにより本発明の供給装置の機械的強度
が向上され、また前記無端状ベルトの幅をアンコイラに
装着されることが想定されるコイルの最小幅程度とする
ことができ、無端状ベルトとコイルとの最大摩擦力を可
及的に増大することができる。これにより無端状ベルト
とコイルとが不所望に相互に滑ってコイルの回転駆動が
達成されない事態を防止でき、供給動作の動作品質を格
段に向上することができる。
が向上され、また前記無端状ベルトの幅をアンコイラに
装着されることが想定されるコイルの最小幅程度とする
ことができ、無端状ベルトとコイルとの最大摩擦力を可
及的に増大することができる。これにより無端状ベルト
とコイルとが不所望に相互に滑ってコイルの回転駆動が
達成されない事態を防止でき、供給動作の動作品質を格
段に向上することができる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例のコイルの押圧装置
21の正面図であり、図2はコイルの押圧装置21の側
面図であり、図3は押圧装置21とアンコイラ22とを
備えるコイル供給装置20の正面図であり、図4はコイ
ル供給装置20の平面図である。アンコイラ22は、基
台23上に、ギヤドモータ24で回転駆動されるドラム
25が配置され、このドラム25にたとえば鋼帯やアル
ミニウム帯などの帯状体を巻回して成るコイル26が装
着される。前記基台23上には、アンコイラ22と隣接
してコイルの搬送装置28が配置される。搬送装置28
は、コイル26から引き出された帯状体29をスレッデ
ィングロールアーム30に装着された複数のスレッディ
ングロール31によって案内されて挿入され、内部には
帯状体29の巻き癖などを矯正する複数のレベリングロ
ール32と、帯状体29を所定の供給速度あるいは供給
ピッチで搬送装置28の後段のたとえばプレス装置など
に搬送する一対のフィードロール33が配置される。前
記ドラム25には、装着されたコイル26をその幅方
向、すなわちドラム25の軸線方向両側から保持するた
めに、ドラム25上にコイル26の幅程度の間隔W9を
ドラム25の軸線方向に隔てて支持部品43,44がそ
れぞれ複数つづ配置される。
21の正面図であり、図2はコイルの押圧装置21の側
面図であり、図3は押圧装置21とアンコイラ22とを
備えるコイル供給装置20の正面図であり、図4はコイ
ル供給装置20の平面図である。アンコイラ22は、基
台23上に、ギヤドモータ24で回転駆動されるドラム
25が配置され、このドラム25にたとえば鋼帯やアル
ミニウム帯などの帯状体を巻回して成るコイル26が装
着される。前記基台23上には、アンコイラ22と隣接
してコイルの搬送装置28が配置される。搬送装置28
は、コイル26から引き出された帯状体29をスレッデ
ィングロールアーム30に装着された複数のスレッディ
ングロール31によって案内されて挿入され、内部には
帯状体29の巻き癖などを矯正する複数のレベリングロ
ール32と、帯状体29を所定の供給速度あるいは供給
ピッチで搬送装置28の後段のたとえばプレス装置など
に搬送する一対のフィードロール33が配置される。前
記ドラム25には、装着されたコイル26をその幅方
向、すなわちドラム25の軸線方向両側から保持するた
めに、ドラム25上にコイル26の幅程度の間隔W9を
ドラム25の軸線方向に隔てて支持部品43,44がそ
れぞれ複数つづ配置される。
【0021】アンコイラ22のハウジング27には、一
対の支持アーム34が固定され、その先端部には後述す
るような構成の支持フレーム35が枢軸36を中心に角
変位可能に構成される。支持フレーム35には、ギアド
モータ37が固定され、このギアドモータ37からの駆
動力はゴムなど比較的摩擦係数が大きい材料から成る後
述するようなVベルト38を介して、支持フレーム35
の枢軸36と反対側端部に配置されている後述するよう
な構成を有するプーリ39に伝達される。この支持フレ
ーム35は、枢軸36に角変位可能に装着されるととも
に、駆動片40の一端部に固定され、駆動片40の他端
部は前記ハウジング27に角変位自在に連結されたエア
シリンダ41のロッド42に角変位可能に連結される。
対の支持アーム34が固定され、その先端部には後述す
るような構成の支持フレーム35が枢軸36を中心に角
変位可能に構成される。支持フレーム35には、ギアド
モータ37が固定され、このギアドモータ37からの駆
動力はゴムなど比較的摩擦係数が大きい材料から成る後
述するようなVベルト38を介して、支持フレーム35
の枢軸36と反対側端部に配置されている後述するよう
な構成を有するプーリ39に伝達される。この支持フレ
ーム35は、枢軸36に角変位可能に装着されるととも
に、駆動片40の一端部に固定され、駆動片40の他端
部は前記ハウジング27に角変位自在に連結されたエア
シリンダ41のロッド42に角変位可能に連結される。
【0022】図5は前記支持フレーム35の平面図であ
り、図6は支持フレーム35の正面図である。前記図1
および図2を併せて参照する。前記支持フレーム35
は、図6に示すように正面視が大略的にL字状の一対の
側板45を備えており、各側板45の中央位置付近の屈
曲状態に関する外方側端部は平坦に形成され、前記ギア
ドモータ37が装着される装着板46が固定される。装
着板46は、図5の左右方向に長手となるたとえば4つ
の長孔47が形成され、ギアドモータ37は図6に示す
装着板46上に乗載された後、装着板46の下方から各
長孔47を介してボルトなどにより固定される。
り、図6は支持フレーム35の正面図である。前記図1
および図2を併せて参照する。前記支持フレーム35
は、図6に示すように正面視が大略的にL字状の一対の
側板45を備えており、各側板45の中央位置付近の屈
曲状態に関する外方側端部は平坦に形成され、前記ギア
ドモータ37が装着される装着板46が固定される。装
着板46は、図5の左右方向に長手となるたとえば4つ
の長孔47が形成され、ギアドモータ37は図6に示す
装着板46上に乗載された後、装着板46の下方から各
長孔47を介してボルトなどにより固定される。
【0023】一方、装着板46の図5の右方側端部に
は、ねじ孔48が形成された立上り部49が、装着板4
6の一部分として一体に形成される。このねじ孔48に
は、例として図1に示す調節用ボルト50がねじ込ま
れ、調節用ボルト50の角変位操作により、調節用ボル
ト50が図1に示す矢符B1およびB2方向に進退する
ことにより、調節用ボルト50の先端部によって、ギア
ドモータ37の装着板46上の設置位置が決定される。
この設置位置においてギアドモータ37は、装着板46
に前述したようにボルトなどにより固定される。
は、ねじ孔48が形成された立上り部49が、装着板4
6の一部分として一体に形成される。このねじ孔48に
は、例として図1に示す調節用ボルト50がねじ込ま
れ、調節用ボルト50の角変位操作により、調節用ボル
ト50が図1に示す矢符B1およびB2方向に進退する
ことにより、調節用ボルト50の先端部によって、ギア
ドモータ37の装着板46上の設置位置が決定される。
この設置位置においてギアドモータ37は、装着板46
に前述したようにボルトなどにより固定される。
【0024】一方、前記各側板45間には、連結板5
1,52が設けられ一対の側板45は従来例で説明した
間隔W2以下の間隔W20を隔てて固定される。また前
記装着板46と、装着板46が装着される一方側板45
との間には、リブ53が立設される。
1,52が設けられ一対の側板45は従来例で説明した
間隔W2以下の間隔W20を隔てて固定される。また前
記装着板46と、装着板46が装着される一方側板45
との間には、リブ53が立設される。
【0025】各側板45のコイル26側端部には、枢軸
54が装着されて固定される装着孔55がそれぞれ形成
され、枢軸54に対して例として鋼などの金属から成る
前述したプーリ39が、軸受56を介して回転自在に装
着される。前記ギアドモータ37の出力軸57には、ト
ルクリミッタ58を介して前記プーリ39と対を為すプ
ーリ59が装着される。一方、前記側板45には、前記
Vベルト38を弛ませないように緊張を与えるための緊
張ローラ60が装着される取付孔61が形成される。
54が装着されて固定される装着孔55がそれぞれ形成
され、枢軸54に対して例として鋼などの金属から成る
前述したプーリ39が、軸受56を介して回転自在に装
着される。前記ギアドモータ37の出力軸57には、ト
ルクリミッタ58を介して前記プーリ39と対を為すプ
ーリ59が装着される。一方、前記側板45には、前記
Vベルト38を弛ませないように緊張を与えるための緊
張ローラ60が装着される取付孔61が形成される。
【0026】図7はプーリ59の断面図であり、図8は
Vベルト38の断面図である。Vベルト38の外側部3
8aの幅W11、内側部38bの幅W12および厚さt
1および周方向に沿う全長などは日本工業規格(JI
S)で規定されている。このようなVベルト38に対し
て、前記プーリ39の溝62は、Vベルト38の前記厚
さt1よりも小さな数値の深さd1に形成され、溝62
の底62aの幅W13は、Vベルト38の内側部38b
の幅W12程度に選ばれ、溝62の底62aに連なる傾
斜面62bのプーリ39の半径と為す角度θ1はVベル
ト38における対応する箇所の為す角度θ2程度に選ば
れる。
Vベルト38の断面図である。Vベルト38の外側部3
8aの幅W11、内側部38bの幅W12および厚さt
1および周方向に沿う全長などは日本工業規格(JI
S)で規定されている。このようなVベルト38に対し
て、前記プーリ39の溝62は、Vベルト38の前記厚
さt1よりも小さな数値の深さd1に形成され、溝62
の底62aの幅W13は、Vベルト38の内側部38b
の幅W12程度に選ばれ、溝62の底62aに連なる傾
斜面62bのプーリ39の半径と為す角度θ1はVベル
ト38における対応する箇所の為す角度θ2程度に選ば
れる。
【0027】一方、溝62のプーリ39の外側部39a
における幅W14は、Vベルト38の前記幅W11より
も小さく選ばれる。すなわちVベルト38がプーリ39
の溝62内に装着されると、Vベルト38の内側部38
bは、プーリ39の溝62の底62aに当接し、かつV
ベルト38の外側部38aはプーリ39の外側部38a
よりも予め定める高さh1(例として1mm程度)半径
方向外方に突出するように定められる。
における幅W14は、Vベルト38の前記幅W11より
も小さく選ばれる。すなわちVベルト38がプーリ39
の溝62内に装着されると、Vベルト38の内側部38
bは、プーリ39の溝62の底62aに当接し、かつV
ベルト38の外側部38aはプーリ39の外側部38a
よりも予め定める高さh1(例として1mm程度)半径
方向外方に突出するように定められる。
【0028】一方、前述したようにVベルト38の全長
は、JISによって予め定める長さとされるため、Vベ
ルト38を一対のプーリ39,59間に図1のように巻
き掛けた場合、Vベルト38がプーリ39,59によっ
て緊張した状態に設定されるとは限らず、プーリ39,
59間の距離により、Vベルト38の全周が不足した
り、あるいは過剰であったりする。したがって本実施例
では、プーリ39,59間の距離により要求されるVベ
ルト38の最小長さよりも多少長いVベルト38を準備
し、図1に示すようにプーリ39,59間に巻き掛け、
かつVベルト38を前述した緊張ローラ60に巻き掛け
ることにより屈曲させ、Vベルト38に緊張を与える。
さらにこの緊張の微調整を行うために調節ボルト50を
その軸線回りに角変位操作し、ギアードモータ37を図
1の矢符B1方向またはB2方向に変位させ、Vベルト
38に適切な緊張が与えられるように調節する。
は、JISによって予め定める長さとされるため、Vベ
ルト38を一対のプーリ39,59間に図1のように巻
き掛けた場合、Vベルト38がプーリ39,59によっ
て緊張した状態に設定されるとは限らず、プーリ39,
59間の距離により、Vベルト38の全周が不足した
り、あるいは過剰であったりする。したがって本実施例
では、プーリ39,59間の距離により要求されるVベ
ルト38の最小長さよりも多少長いVベルト38を準備
し、図1に示すようにプーリ39,59間に巻き掛け、
かつVベルト38を前述した緊張ローラ60に巻き掛け
ることにより屈曲させ、Vベルト38に緊張を与える。
さらにこの緊張の微調整を行うために調節ボルト50を
その軸線回りに角変位操作し、ギアードモータ37を図
1の矢符B1方向またはB2方向に変位させ、Vベルト
38に適切な緊張が与えられるように調節する。
【0029】このように調整されたコイル押圧装置21
は、エアシリンダ41のロッド42を伸長させてVベル
ト38をアンコイラ22から離反状態とする。ドラム2
5に所望のコイル26を装着し、エアシリンダ41のロ
ッド42を縮退させ、コイル26の外周部26aを前記
Vベルト38のプーリ39に巻き掛けられている部分を
介してプーリ39が押圧する。この後、コイル26をば
らけないように結束している結束バンドを切断し、ギア
ドモータ37を回転駆動させてVベルト38を図1に示
す矢符C1方向に後段のプレス装置などの仕様から決定
される一定速度で走行駆動させる。これによりコイル2
6は、Vベルト38との摩擦によりギアドモータ37の
駆動力が伝達され、図1の矢符C2方向に回転駆動す
る。ここでドラム25には、前記矢符C2方向と反対方
向への回転トルクを常時供給する。これによりVベルト
38の走行駆動により、コイル26から帯状体29が繰
り出される場合でも、コイル26が過剰に回転し、図3
に示す帯状体29のループ部11が過剰となる事態を防
止できるとともに、従来ありがちであったドラム25を
駆動することによるコイルのばらけも防止することがで
きる。
は、エアシリンダ41のロッド42を伸長させてVベル
ト38をアンコイラ22から離反状態とする。ドラム2
5に所望のコイル26を装着し、エアシリンダ41のロ
ッド42を縮退させ、コイル26の外周部26aを前記
Vベルト38のプーリ39に巻き掛けられている部分を
介してプーリ39が押圧する。この後、コイル26をば
らけないように結束している結束バンドを切断し、ギア
ドモータ37を回転駆動させてVベルト38を図1に示
す矢符C1方向に後段のプレス装置などの仕様から決定
される一定速度で走行駆動させる。これによりコイル2
6は、Vベルト38との摩擦によりギアドモータ37の
駆動力が伝達され、図1の矢符C2方向に回転駆動す
る。ここでドラム25には、前記矢符C2方向と反対方
向への回転トルクを常時供給する。これによりVベルト
38の走行駆動により、コイル26から帯状体29が繰
り出される場合でも、コイル26が過剰に回転し、図3
に示す帯状体29のループ部11が過剰となる事態を防
止できるとともに、従来ありがちであったドラム25を
駆動することによるコイルのばらけも防止することがで
きる。
【0030】図5を参照して説明したように、支持フレ
ーム35の一対の側板45は、従来例で説明したような
程度の間隔W2以下の間隔W20を隔てる状態に配置さ
れている。したがって各側板45に挟まれる前記プーリ
39の幅W15は、前記間隔W20から各側板45の板
厚を除いた程度の大きさに選ばれ、前記Vベルト38の
外側部38aの幅W20は前記幅W15に可及的に近い
数値とすることができる。したがってコイル26を回転
駆動するVベルト38は、前記予め定める距離W2の側
板45間にあって可及的に大きな幅W11とすることが
でき、コイル26を回転駆動する際の駆動力の伝達が確
実に行われ、帯状体29の供給動作品質を格段に向上す
ることができる。
ーム35の一対の側板45は、従来例で説明したような
程度の間隔W2以下の間隔W20を隔てる状態に配置さ
れている。したがって各側板45に挟まれる前記プーリ
39の幅W15は、前記間隔W20から各側板45の板
厚を除いた程度の大きさに選ばれ、前記Vベルト38の
外側部38aの幅W20は前記幅W15に可及的に近い
数値とすることができる。したがってコイル26を回転
駆動するVベルト38は、前記予め定める距離W2の側
板45間にあって可及的に大きな幅W11とすることが
でき、コイル26を回転駆動する際の駆動力の伝達が確
実に行われ、帯状体29の供給動作品質を格段に向上す
ることができる。
【0031】本実施例では、コイル26側のプーリ39
は、コイル26に直接接触しないようにしたので、プー
リ39はたとえば鋼あるいはアルミニウムやその合金な
ど金属材料から形成することができる。したがってコイ
ルを押圧する部材に関して、従来例で説明したように、
押圧ローラをウレタンゴムなどから形成する場合と比較
し、その機械的強度を格段に向上することができる。ま
た金属材料からプーリ39を製造するのは切削すればよ
く、ウレタンゴムなどの場合と異なり製造が極めて容易
である。
は、コイル26に直接接触しないようにしたので、プー
リ39はたとえば鋼あるいはアルミニウムやその合金な
ど金属材料から形成することができる。したがってコイ
ルを押圧する部材に関して、従来例で説明したように、
押圧ローラをウレタンゴムなどから形成する場合と比較
し、その機械的強度を格段に向上することができる。ま
た金属材料からプーリ39を製造するのは切削すればよ
く、ウレタンゴムなどの場合と異なり製造が極めて容易
である。
【0032】前述の実施例では、プーリ39には単一の
溝62が形成され、したがって図8に示すVベルト38
が用いられる場合を説明したが、本発明の他の構成例と
して、図9および図10に示すように、軸線方向に複数
の溝64が形成されたプーリ70と、平板部65に前記
溝64の数と同数の突条66が形成された多条ベルト6
7を用いる構成も可能である。
溝62が形成され、したがって図8に示すVベルト38
が用いられる場合を説明したが、本発明の他の構成例と
して、図9および図10に示すように、軸線方向に複数
の溝64が形成されたプーリ70と、平板部65に前記
溝64の数と同数の突条66が形成された多条ベルト6
7を用いる構成も可能である。
【0033】本発明のさらに他の実施例として図11に
示すように、前記実施例における支持フレーム35のプ
ーリ39が装着される箇所に、前記実施例のプーリ39
に代えて図11に示すプーリ68を用いることが可能で
ある。本実施例のプーリ68には、断面が矩形状の溝6
9を形成する。すなわち溝69の底69aにおける幅W
16とプーリ39の外側部68aにおける幅W17と
は、等しく選ばれる。したがって、用いられるベルトは
平ベルト71であり、その厚さt2は溝69の深さd2
よりも大きく選ばれる。その差は、たとえば1mmに定
められる。
示すように、前記実施例における支持フレーム35のプ
ーリ39が装着される箇所に、前記実施例のプーリ39
に代えて図11に示すプーリ68を用いることが可能で
ある。本実施例のプーリ68には、断面が矩形状の溝6
9を形成する。すなわち溝69の底69aにおける幅W
16とプーリ39の外側部68aにおける幅W17と
は、等しく選ばれる。したがって、用いられるベルトは
平ベルト71であり、その厚さt2は溝69の深さd2
よりも大きく選ばれる。その差は、たとえば1mmに定
められる。
【0034】このような構成例のプーリ68と平ベルト
71とをコイル供給装置20に用いる場合でも、前述の
実施例で述べた効果と同様の効果を達成することができ
る。
71とをコイル供給装置20に用いる場合でも、前述の
実施例で述べた効果と同様の効果を達成することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明に従えば、帯状体の
板幅方向の支持部品を用いた、板幅の狭いコイルには、
実施不可能であった駆動型押圧装置が装着可能となる。
すなわち、コイルはアンコイラのドラムに装着され、コ
イルの周側部は押圧装置によって押圧され、コイルがば
らけないように保持される。またこの押圧装置の少なく
とも一方のプーリが、前記装着されたコイルに近接/離
反変位し、この一対のプーリに巻き掛けられている摩擦
係数が比較的大きな材料から成る無端状ベルトの当該一
方のプーリに巻き掛けられている部分の外周面は、当該
一方のプーリの外周面よりも半径方向外方に突出して配
置される。したがって前記一方のプーリがコイルに近接
すると、前記無端状ベルトの外周面がコイルに接触し、
この接触している部分でコイルが周方向に回転駆動され
る。このときアンコイラのドラムには、無端状ベルトに
よるコイルの回転駆動方向と逆方向のトルクが供給され
る。
板幅方向の支持部品を用いた、板幅の狭いコイルには、
実施不可能であった駆動型押圧装置が装着可能となる。
すなわち、コイルはアンコイラのドラムに装着され、コ
イルの周側部は押圧装置によって押圧され、コイルがば
らけないように保持される。またこの押圧装置の少なく
とも一方のプーリが、前記装着されたコイルに近接/離
反変位し、この一対のプーリに巻き掛けられている摩擦
係数が比較的大きな材料から成る無端状ベルトの当該一
方のプーリに巻き掛けられている部分の外周面は、当該
一方のプーリの外周面よりも半径方向外方に突出して配
置される。したがって前記一方のプーリがコイルに近接
すると、前記無端状ベルトの外周面がコイルに接触し、
この接触している部分でコイルが周方向に回転駆動され
る。このときアンコイラのドラムには、無端状ベルトに
よるコイルの回転駆動方向と逆方向のトルクが供給され
る。
【0036】したがってコイルからの帯状体の繰り出し
量は、コイルの使用に伴う周側部までの半径の変化と拘
わりなく、前記無端状ベルトの走行速度によって規定さ
れる。したがって本発明では、前記無端状ベルトの走行
速度を予め定める一定速度とすれば、供給装置から帯状
体が予め定める供給速度で供給される。この際、前述し
たコイルの半径の減少を考慮して帯状体の繰り出し制御
を行う必要が解消され、またコイルの回転駆動を前記無
端状ベルトによって達成するため、これを支持する前記
一対のプーリはたとえば金属など摩擦係数は比較的小さ
くとも、機械的強度の大きな材料から形成することがで
きる。
量は、コイルの使用に伴う周側部までの半径の変化と拘
わりなく、前記無端状ベルトの走行速度によって規定さ
れる。したがって本発明では、前記無端状ベルトの走行
速度を予め定める一定速度とすれば、供給装置から帯状
体が予め定める供給速度で供給される。この際、前述し
たコイルの半径の減少を考慮して帯状体の繰り出し制御
を行う必要が解消され、またコイルの回転駆動を前記無
端状ベルトによって達成するため、これを支持する前記
一対のプーリはたとえば金属など摩擦係数は比較的小さ
くとも、機械的強度の大きな材料から形成することがで
きる。
【0037】これにより本発明の供給装置の機械的強度
が向上され、また前記無端状ベルトの幅をアンコイラに
装着されることが想定されるコイルの最小幅程度とする
ことができ、無端状ベルトとコイルとの最大摩擦力を可
及的に増大することができる。これにより無端状ベルト
とコイルとが不所望に相互に滑ってコイルの回転駆動が
達成されない事態を防止でき、供給動作の動作品質を格
段に向上することができる。
が向上され、また前記無端状ベルトの幅をアンコイラに
装着されることが想定されるコイルの最小幅程度とする
ことができ、無端状ベルトとコイルとの最大摩擦力を可
及的に増大することができる。これにより無端状ベルト
とコイルとが不所望に相互に滑ってコイルの回転駆動が
達成されない事態を防止でき、供給動作の動作品質を格
段に向上することができる。
【図1】コイル押圧装置21の正面図である。
【図2】コイル押圧装置21の側面図である。
【図3】コイル供給装置20の正面図である。
【図4】コイル供給装置20の平面図である。
【図5】支持フレーム35の平面図である。
【図6】支持フレーム35の正面図である。
【図7】プーリ39の断面図である。
【図8】Vベルト38の断面図である。
【図9】他の実施例のプーリ70の断面図である。
【図10】本実施例に用いられる多条ベルト67の断面
図である。
図である。
【図11】さらに他の実施例のプーリ68の断面図であ
る。
る。
【図12】従来例のコイル供給装置1の正面図である。
【図13】この従来例の押圧ローラ8付近の平面図であ
る。
る。
【図14】他の従来例の押圧ローラ8a,8bに関連す
る構成の平面図である。
る構成の平面図である。
【図15】他の従来例の押圧ローラ8cに関連する構成
の平面図である。
の平面図である。
21 コイル供給装置 22 アンコイラ 24,37 ギアドモータ 25 ドラム 26 コイル 26a 外周部 29 帯状体 35 支持フレーム 38 Vベルト 39,59 プーリ 62 溝 67 多条ベルト 68 プーリ 69 溝 70 プーリ 71 平ベルト
Claims (1)
- 【請求項1】 ドラムに装着されて帯状体が繰出される
コイルの周側部を押圧する押圧装置を備えるコイルの供
給装置において、 押圧装置は、 摩擦係数が比較的大きな材料から成る無端状ベルトと無
端状ベルトが掛け渡され、少なくとも一方のプーリがコ
イルに近接/離反変位し、無端状ベルトの前記一方のプ
ーリに巻掛けられている部分の外周面は、当該一方のプ
ーリの外周面よりも半径方向外方に突出して配置され、
回転駆動されて無端状ベルトの前記一方のプーリに巻掛
けられている部分でコイルを周方向に回転駆動する一対
のプーリとを備え、 コイルが装着されるドラムには、無端状ベルトによるコ
イルの回転駆動方向と逆方向のトルクが供給されること
を特徴とするコイルの供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23344691A JPH05123746A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | コイルの供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23344691A JPH05123746A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | コイルの供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123746A true JPH05123746A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=16955174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23344691A Withdrawn JPH05123746A (ja) | 1991-09-12 | 1991-09-12 | コイルの供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05123746A (ja) |
-
1991
- 1991-09-12 JP JP23344691A patent/JPH05123746A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |