JP3989507B2 - ガス原子内包フラーレンの製造装置及び製造方法並びにガス原子内包フラーレン - Google Patents

ガス原子内包フラーレンの製造装置及び製造方法並びにガス原子内包フラーレン Download PDF

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Description

本発明は、ガス原子内包フラーレンの製造装置及び製造方法並びにガス原子内包フラーレンに係る。ここでいうガス原子は、常温で気体である水素、窒素、フッ素などの他に、常温では固体又は液体であるが、高温で気体にして処理できるナトリウム、カリウムなども含まれる。
プラズマ・核融合学会誌 第75巻 第8号 P.927−933(1999年8月)
内包フラーレンの製造技術としては、非特許文献1に第7図に示す技術が提案されている。
この技術は、真空容器内において、内包対象原子のプラズマ流に、フラーレンを噴射し、プラズマ流の下流に配置した堆積プレートに内包フラーレンを堆積させることにより内包フラーレンを製造する技術である。
この技術によれば、低温において、収率よく内包フラーレンを製造することが可能となる。
しかし、この技術においては、堆積プレートの中心部においては内包率が良くないという問題点を有している。すなわち、内包フラーレンはほとんどプラズマ流の半径方向外側の部分に堆積しており、プラズマ流の半径方向内側には内包フラーレンはほとんど堆積しないという問題点を有している。
また、近時、内包フラーレンの各種有用性が着目され、より収率性良く内包フラーレンを製造することが可能な技術が望まれている。
また、上記技術は、金属内包フラーレンに関する技術であり、現在、ガス原子内包フラーレンに関する技術は知られていない。
本発明は、より収率性よくガス原子内包フラーレンを製造することが可能な内包フラーレンの製造装置及び製造方法並びにガス原子内包フラーレンを提供することを目的とする。
本発明のガス原子内包フラーレンの製造装置は、内包対象原子を含むガスを内部に導入するためのガス導入口を有してプラズマを発生するためのプラズマ発生室と、前記プラズマ発生室と連通してプラズマ流を形成し該プラズマ流中へフラーレンを導入できるようにした真空容器とを有し、該真空容器内のプラズマ発生室側にプラズマ流中の電子のエネルギーを制御するための手段を設けると共に、下流側に内包対象原子イオンの速度を調整することによりフラーレンイオンと結合させて内包フラーレンを形成する電位体を設けたことを特徴とするガス原子内包フラーレンの製造装置である。
水素内包フラーレン、窒素内包フラーレン、アルカリ金属原子内包フラーレンなど正電位にイオン化する原子を内包するフラーレンを製造する場合は、内包対象原子を含むガスをガス導入口から導入する。このとき、プラズマ発生室では正電位に帯電した内包対象原子のイオンと、電子からなるプラズマが発生する。このプラズマの流れを一方向に制御してプラズマ流を形成すると共に、電子エネルギー制御手段に負の電圧を印加して電子の速度を落としておく。このプラズマ流中にフラーレンを導入したときにフラーレンが電子を取り込んで負の電位に帯電するようにする。電位体に正の電圧を印加することにより正電位に帯電している内包対象原子のイオンの速度をフラーレンイオンの移動速度まで落として、フラーレンイオンと結合して内包フラーレンが形成されやすくする。
ハロゲンガス内包フラーレンを製造する場合は、ハロゲンガスの化合物(例えばCF)、或いはハロゲンガスと不活性ガスをガス導入口から導入する。このとき、プラズマ発生室では正電位に帯電した化合物のイオン(例えばCF )或いは不活性ガスのイオンと、負電位に帯電したハロゲンイオンからなるプラズマが発生する。このプラズマの流れを一方向に制御してプラズマ流を形成し、電子エネルギー制御手段は浮遊状態にしておく。このプラズマ流にフラーレンを導入することにより、フラーレンの電子はたたき出されて正電位に帯電したフラーレンイオンが得られる。電位体に負の電圧を印加することにより負電位に帯電しているハロゲンイオンの速度をフラーレンイオンの移動速度まで落として、フラーレンと結合して内包フラーレンが形成されやすくする。
本発明のガス原子内包フラーレンの製造方法は、内包対象原子を有するガスをプラズマ発生室に導入する工程と、該プラズマ発生室においてプラズマを発生する工程と、このプラズマの流れを一方向に制御してプラズマ流を形成する工程と、プラズマ流中にフラーレンを導入して該フラーレンをイオン化する工程と、内包対象原子イオンとフラーレンイオンとを結合して内包フラーレンを形成する工程とにより構成されることを特徴とするガス原子内包フラーレンの製造方法である。
水素原子内包フラーレン、窒素原子内包フラーレンなど正電位にイオン化する原子を内包するフラーレンを製造する場合は、プラズマ流を構成している電子の速度を制御して導入されたフラーレンに付着させることにより負電位に帯電したフラーレンイオンを形成する。
ハロゲン原子内包フラーレンなど負電位にイオン化する原子を内包するフラーレンを製造する場合は、プラズマ流中にフラーレンを導入するときに高速化されたプラズマ流でフラーレンの電子をたたき出すことにより正電位に帯電したフラーレンイオンを形成する。
本発明のガス原子内包フラーレンは、フラーレンの内部に水素イオン、窒素イオン、アルカリ金属原子イオン、又はハロゲンガスイオンを内包することを特徴とするガス原子内包フラーレンである。
第1図は、本発明の実施の形態による内包フラーレンの製造装置を示す概念図である。
第2図は、プラズマ発生室におけるコイルの巻き方の例を示す図である。
第3図は、プラズマ発生室におけるコイルの他の巻き方の例を示す図である。
第4図は、基体からなる電位体の例を示す図である。
第5図は、網目状体からなる電位体の例を示す図である。
第6図は、内包フラーレンの収納容器を示す図である。
第7図は、従来の金属内包フラーレンの製造装置を示す概念図である。
符号の説明
4 プラズマ発生室
6、6a、6b、16、17 コイル
5a、5b、5c 分割電位体
7a、7b、7c バイアス電圧印加手段
10 排気ポンプ
602 コイル
603,608 磁界発生手段
604 エネルギー制御手段
606 原料容器
607 筒
609 電位体(基体)
610 真空容器
611 プラズマ発生室
621、622 高周波電源
630 内包対象原子含有ガス
641 電源
650 ガス導入口
651 フラーレン
652 フラーレン導入口
660 プラズマ流
680 電位体(網目状体)
690 収納容器
(実施の形態1)
第1図に本発明の実施の形態による内包フラーレンの製造装置を示す。
この装置は、内包対象原子を含むガス630を内部に導入するためのガス導入口650を有するプラズマを発生するためのプラズマ発生室611と、前記プラズマ発生室と連通してプラズマ流660中へフラーレン651を内部に導入できるようにした真空容器610とを有し、前記フラーレン651に電子が付着可能なエネルギーとなるように前記プラズマ中の電子のエネルギーを制御するための手段(エネルギー制御手段)604を該真空容器610内のプラズマ発生室611側に設けた。また常温では固体又は液体であるアルカリ金属原子などの内包フラーレンを製造する場合は、ガス導入口650の前段にガス発生装置を設け、このガス発生装置でアルカリ金属などを気体にしてガス導入口650から導入すればよい。
以下により詳細に説明する。
本例においては、プラズマ発生室611は絶縁材料(例えば石英)から構成している。そして、プラズマ発生室の外周には、コイル602が巻回してある。このコイル602は例えば2本で構成され、それぞれに高周波電源621、622から高周波電流を流す。
コイルの巻回方法としては、第2図に示すように、一対のコイル6a、6bを螺旋状に巻き、該一対のコイル6a、6bに位相が異なるRF、RF電流を流すようにすることが好ましい。
本例によれば、第1コイルエレメント6aと第2コイルエレメント6bとに、例えば位相が180°ずらされて高周波電力が供給されているので、双方のコイルエレメント6a、6b間にはより大きな電界差が生じることになる。1本のコイルを巻いただけでは電磁誘導によって発生する熱が外側に発散して、エネルギーが無駄に消費される。本例のように無誘導巻きとすることにより誘導加熱によるエネルギーの発散を防ぎ、そのエネルギーをプラズマ発生に集中して利用することができる。従って、プラズマ発生室611内で発生するプラズマはその全域においてより高密度なものになり、これによりイオンやラジカルなどの発生物の発生効率が一層向上して、真空容器610内のフラーレンに付着する電子の数が多くなる。
あるいは、第3図に示すように、一対の放電コイルをなす第1コイルエレメント16と第2コイルエレメント17とが並列状態にされて螺旋状に巻き付けられ、第1及び第2コイルエレメントに位相が相互に異なる高周波電力がそれぞれ印加するようにしてもよい。
本例によれば、一方側のコイル16と他方側のコイル17とのそれぞれに高周波電力が供給されるので、双方の放電コイル16、17間に大きな電界差が生じ、プラズマ発生室4内の中央部において発生するプラズマがより高密度なものになる。更に誘導加熱による無駄なエネルギーの消費を防ぐことができる。
かかる構成により1017/cm以上の高密度のプラズマ流が得られる。電子温度は20eV以下、さらには10eV以下のプラズマを容易に発生することが可能となる。また、アスペクト比が高いプラズマが容易に得られる。すなわち、真空容器内に続くプラズマ流が得られる。
RF、RFとしては、例えば、1kHz〜200MHzのものを使用すればよい。また、0.1kW以上の電力を用いればよい。
第2図、第3図において、プラズマ発生室4の回りに巻き付けるコイルエレメントの数は2本に限定されない。3本以上のコイルエレメントを巻き付け、互いに位相の異なる高周波電力を印加するようにしてもよい。
プラズマ発生室611には真空容器610が接続されている。
真空容器610のプラズマ発生室611側には磁界B1を発生させるための手段(電磁コイル)603が設けてある。発生したプラズマは電磁コイル603により形成された均一磁場(B=2〜7kG)に沿って真空容器610内の軸方向に閉じ込められる。このために高密度のプラズマ流660が形成される。
真空容器610にはフラーレンを収納した容器606が設けられている。例えば、るつぼ内にフラーレンを収納しておき、昇華によりフラーレン651を導入すればよい。
フラーレンの導入口と、プラズマ発生室611との間にはプラズマ中の電子エネルギーを制御するための手段604が設けられている。エネルギー制御手段604に導電線が網目状に接続されたグリットを設けておき、そのグリッド604に負の電位を与えればよい。グリッド604には電源641が接続されている。この電位は可変としてもよい。また、グリッド604の下流側(図面上右側)における電子のエネルギーを測定し、そのエネルギーに基づき電位を自動あるいは手動制御してもよい。
グリッド604は、プラズマ中で電子を放出して正電位に帯電したイオンになるガス、例えば水素、窒素、アルカリ金属などの原子を内包させるときに利用する。グリッド604に負の電位を与えてプラズマ流中の電子の速度を、プラズマ流に導入されるフラーレンの速度まで落とすことにより、電子がフラーレンに付着して負電位に帯電したフラーレンイオンが形成される。
グリッド604の下流側における電子のエネルギーは10eV以下とすることが好ましく、5eV以下とすることがより好ましい。グリッドに印加する電位により制御することにより所望する電子のエネルギーが得られる。かかる電子エネルギーとすることによりプラズマ流中の電子はフラーレン651に容易に付着する。従って、マイナスのフラーレンイオンを高濃度に得ることができる。なお、制御の困難性の観点から下限としては0.5eVが好ましい。また20eVを超えると、プラズマ流中の電子はフラーレン中の電子を逆にたたき出してしまう。
プラズマ中で不活性ガスなどに電子を供給して負電位に帯電したイオンになるハロゲンガスなどの場合は、グリッド604を浮遊状態にしておけばよい。プラズマ流を高エネルギーに保っておくことにより、導入されたフラーレンから電子をたたき出して正電位に帯電したフラーレンイオンが形成される。
プラズマ流660の下流側には電位体として基板609が設けられている。この電位体609には、プラズマ流中で内包対象原子イオンが帯電している電位と同極性のバイアス電圧を印加することが好ましい。このバイアス電圧を印加すると、フラーレンイオンと、被内包対象原子イオンとの相対速度が小さくなる。相対速度を小さくすることにより、両イオンの間にはクーロン相互作用が働き被内包対象原子はフラーレンの内部に入る。
真空容器610内にプラズマ測定用のプローブを設けておき、フラーレンイオンと被内包対象原子イオンとの速度を検出しながら内包化を図ることが好ましい。相対速度が小さくなるように電位体609に印加する電圧を制御することが好ましい。
プラズマ発生室611の半径がほぼプラズマ流660の半径となる。従ってプラズマ流660の半径は、プラズマ発生室611の半径を変えることにより、装置の大きさなどに対応させて適宜の大きさに任意に選択することができる。また、磁界発生手段603、608によって形成されている均一磁場B1、B2の磁界強度を変えることによってもプラズマ流660の半径を調整することができる。
なお、真空容器610の外周には冷却手段(図示せず)を設けてある。冷却手段により真空容器610内の内壁は冷却され、真空容器610の内壁において中性ガス分子をトラップするようにしてある。中性ガス分子を内壁にトラップすることにより不純物を含まないプラズマ流が形成可能となり、電位体609上に純度の高い内包フラーレンを得ることが可能となる。特に筒607を設けた場合は、その筒607の下流側端から電位体609までの間の真空容器610の内壁を少なくとも冷却するようにすることが好ましい。真空容器610の内壁温度としては、室温以下とすることが好ましく、0℃以下とすることがより好ましい。かかる温度とすることにより中性分子のトラップが行なわれやすくなり、より高純度の内包フラーレンを高い収率で得ることが可能となる。
本例では、プラズマ流660の途中にプラズマ流660を覆うように、銅製の筒607を設けてある。この筒607には孔が設けてあり、この孔からフラーレンをプラズマ流660中に導入する。その際、筒607は再昇華可能な温度に加熱しておくことが好ましい。400〜650℃が好ましい。筒607に導入された後にプラズマ中でイオン化されずに内面に付着したフラーレンは再昇華される。筒607の温度が400℃より低い場合には効率よく再昇華が行なわれず、650℃より高い場合にはC60が余分に再昇華されるため、ガス原子との反応による内包フラーレンの形成に寄与しないC60が増えることになり、C60が効率的に利用されないという問題がある。従って、筒607の温度としては、400〜650℃とすることが好ましい。
より好ましくは480〜620℃が好ましい。480℃より低い場合はフラーレンイオンの密度が低くなり、内包フラーレンの収率が低下する。620℃を超えるとイオン化されない中性のフラーレンの量が多くなり、内包化率が低下する。
筒607の内直径としては、プラズマ流660の直径の2.5〜3.0倍とすることが好ましい。より好ましくは2.7〜2.8倍である。
2.5未満ではプラズマ流660と筒607との相互作用が大きくなり、プラズマ保持が低下する。ひいては内包フラーレンの収率が減少してしまう。
3.0を超えるとプラズマの持続時間が短くなる。ひいては内包フラーレンの収率が低下してしまう。
非特許文献1に開示された装置においては、装置ごとに収率が異なっていた。本発明者は、筒の内直径が収率に影響することを見出した。特に、プラズマ流660の直径と筒607の直径との間の関係に依存することを見出したのである。さらに、2.5〜3.0という限られた範囲において収率が著しく高くまることを見出したのである。
筒607にフラーレン導入口652が設けられている。フラーレン導入口652での導入角度の拡がり角度θとしては90〜120°が好ましい。θをこの範囲とすることによりプラズマ流660へのフラーレン651の導入が高効率化し、内包フラーレンの収率が向上する。なお、θを変化させるためには、例えばフラーレンの導入ノズルの径と長さとの比を変えればよい。
なお、第1図に示す例では、フラーレンは図面上下方から導入しているが、図面上の側面から導入してもよい。また両方から導入してもよい。
また、筒607は全体が同じ直径でなくともよい。例えばフラーレン導入口652の位置における直径をプラズマ流の3.0倍、下流側の直径を2.5倍にして下流に向かって直径が減少するように構成することにより、プラズマ流の拡がりを防いで、内包フラーレンの収率を向上させることができる。
フラーレンの導入速度は、フラーレン昇華用オーブンの温度上昇率により制御すればよい。温度上昇率としては、100℃/分以上が好ましい。上限としては、突沸が生じない温度上昇率である。
真空容器610内において、電位体609の手前にイオン分布を測定するためのイオン測定用プローブを設けてもよい。プローブからの信号はプローブ回路及びコンピュータに送られ、その信号に基づいて電位体609に印加するバイアス電圧を制御するように構成する。
本例では電位体609は、第4図に示すように同心円状に分割されている。第4図に示す例では、3つの電位体5a、5b、5cに分割されている。すなわち中心部の電位体5aは円形をなし、この電位体5aの外周には、電位体5aとは電気的に絶縁されてリング状の電位体5b、5cが配置されている。なお、電位体の数は3つに限定するものではない。それぞれの電位体5a、5b、5cには、バイアス電圧を独立に印加することができるように、バイアス電圧印加手段7a、7b、7cが設けられている。なお電位体の形状は、真空容器610の形状に制限がなければ円形乃至円状リングに限らず、四角形乃至四角形状リングあるいはその他の形状でもよい。
中心部の電位体5aの半径は、プラズマ発生室の半径をR、内包対象原子のラーモア半径をRとして、R+2RとR+3Rの範囲で設計することが好ましい。
筒607の穴から導入してイオン化されないフラーレンはプラズマ流に沿って移動して、中心部の電位体5aに付着する。またイオン化されている内包対象原子は、磁界の影響を受けて螺旋を描きながら移動して、中心部の電位体5aに付着しているイオン化されないフラーレンに衝突することにより、内包フラーレンを生成する。螺旋を描きながら移動している内包対象原子イオンのラーモア半径をRとしたとき、プラズマ流の半径はプラズマ発生室の半径に対して2Rだけ大きくなる。
ラーモア半径Rは磁場強度Bに反比例し、例えばB=0.3T、プラズマ温度2500℃の条件では、水素原子はR=0.27mm、窒素原子はR=1.0mm、ナトリウム原子はR=1.1mmと見積もることができる。
またラーモア半径Rは内包対象原子の移動速度vに比例する。磁界の強さなどから導きだされる内包対象原子の標準的な移動速度をvとしたとき、統計力学的考察から移動速度vが0.5v〜1.5vの範囲にある確率は0.5以上である。すなわち、中心部の電位体5aの半径R+3Rをとしたとき、5割以上の内包対象原子が電位体5aに衝突する。従って中心部の電位体5aの半径は、R+2RとR+3Rの範囲で設計することが好ましい。
中心部の電位体5aにはフラーレンイオンがプラズマ流660の中心にその濃度のピークを有する分布となるようにすることが好ましい。それにより内包率を高くすることができる。そのためにはバイアス電圧を制御すればよい。最適バイアス電圧は内包対象原子、フラーレンの種類その他の成膜条件によって変化するが予め実験によって把握しておけばよい。
例えば、内包対象原子として水素或いは窒素を用い、フラーレンとしてC60を用いる場合には、中心部の電位体5aには、−5V<φap<+20Vのバイアス電圧を印加することが好ましい。0V≦φap≦+18Vが特に好ましい。
内包対象原子としてハロゲンガスを用いる場合は、中心部の電位体5aには、−20V以下の負のバイアス電圧を印加することが好ましい。
内包対象原子としてナトリウムガス又はカリウムガスを用いる場合は、中心部の電位体5aには、それぞれ+70V以上、+80V以上のバイアス電圧を印加することが好ましい。
なお、電位体609を分割せずに、電位体全面を同一のバイアス電圧にする場合でも、堆積条件を最適化することにより内包フラーレンを形成することは可能である。
さらに中心部の電位体5aにバイアス電圧を印加せずに、浮遊状態にする場合であっても、堆積条件を最適化することにより内包フラーレンを形成することは可能である。
中心部の電位体5aと同様に、外側の電位体5b、5cも浮遊電位状態あるいはバイアス電圧印加のどちらに設定してもよい。外側の電位体5b、5の両方とも浮遊状態した場合であっても電位体5bには、従来におけると同様の量の内包フラーレンが堆積する。従って、中心部の電位体5aにおいて収率が高くなった分全体としての収率が高くなる。
もちろん、成膜条件の変動により、電位体5bに対応する部分のフラーレンの密度が低くなる場合は、電位体5bにもバイアス電圧を印加してフラーレンイオンの密度を高くしてもよい。イオン測定用プローブを用いて成膜中に絶えず分布を測定し、コンピュータで電位体5b、5cへ印加するバイアス電圧を自動的に制御すればよい。電位体5aへの印加の自動制御も同様である。
真空容器610には、排気ポンプ10が設けられ、真空容器610内を真空に排気可能となっている。真空容器610内の初期真空度は10−4Pa以下が好ましい。
10−6Pa以下がより好ましい。10−6Paより低真空の場合には、内包フラーレンの外部にOH基が一つ付着する。OH基が付着した内包フラーレンは化学的に安定である。従って、保存性が良好である。一方、10−6Paより高真空の場合は、OH基が付着しない内包フラーレンが得られる。この内包フラーレンにおける内包原子はイオン原子である。その理由は明らかではない。
なお、真空容器610乃至筒607の表面にクロム酸化膜からなる不動態膜(鉄酸化膜を実質的に含まない不動態膜)を形成しておくことが好ましい。特にクロム酸化膜だけを用いることが好ましい。そのことにより水分の付着が少なくなる。付着してもそのふき取りが容易になる。
その他に、酸素、あるいは水分の付着が少なく、また、付着しても脱着が容易な膜を形成することが好ましい。
また、導入するガス中における不純物(特に、水分、酸素)の濃度を10ppb以下とすることが好ましい。より好ましくは1ppb以下、さらに好ましくは100ppt以下である。
本発明におけるフラーレンとしては、例えば、Cnにおいて、n=60、70、74、82、84、...があげられる。
前記筒607の下流側端から前記電位体609までの距離Idと筒の長さIcとの関係を、Id≧2Icとした場合は、電位体上に堆積する膜中における中性フラーレンの濃度を一層低くすることができる。すなわち、膜中における内包フラーレンの濃度をより一層高くすることが可能となる。
(実施の形態2)
第5図に第2の実施の形態を示す。
第1の実施の形態においては、電位体は、基板であった。本例では、電位体として網目状体680を用いている。分割して用いることが好ましい点等は第1の実施の形態と同様である。
第1の実施の形態においては、内包フラーレンは基板上に堆積する。それに対して、本例では、内包フラーレンは網目状の電位体680を通過する。電位体680の下流側に第6図に示すように収納容器690を設けておけば、内包フラーレンは収納容器690内に収納される。
第1の実施の形態では、基板上に堆積する量には限度があった。従って、その限度で基板を交換する必要があり、連続操業には限界があった。それに対して、本形態においては、収納容器690が一杯になるまで連続操業が可能となる。収納容器690として任意の大きさのものを用いれば、第1図に示す原料容器606内のフラーレンがなくなるまで連続操業が可能となる。また、原料容器606にフラーレンを補給できるようにしておいてもよい。
なお、収納容器690の直径としては、第1の実施の形態における電位体5aの直径とすることが好ましい。また、収納容器690を二重構造あるいは三重構造としてもよい。それぞれの直径は、第1の実施の形態における電位体5a、5b、5cの直径と同様としてもよい。
得られた内包フラーレンにOH基などの化学修飾基を付着させることにより、様々な効果が得られる。例えば電気的に不安定になって期待する効果の得られない内包フラーレンに修飾基を付けることにより安定に動作させたり、複数個の内包フラーレン分子を結合しポリマー化して利用できるなどの効果がある。
第1図に示す装置を用いての水素内包C60フラーレン(「H@C60」と表記)の形成を行なった。
本例では、真空容器610は表面にクロム酸化物からなる不動態膜が形成されたステンレスにより構成した。寸法は、直径100mm、長さ1200mmのものを用いた。
また、プラズマ発生室611として、φ20mmの石英を用いた。第2図に示すようにコイルを巻き、位相差180°として13.56MHzの高周波を印加した。
ガスは不純物濃度が10ppb以下の水素ガスを用いた。なお、真空容器610内は、1×10−4Paとし、磁場強度BはB=0.3Tとした。
プラズマ流660の途中には、孔を有するステンレス製の筒607を設けた。筒607は、その内径が55mmのものを用いた。筒607は約400℃に加熱した。
次いで、筒607の孔からフラーレンを導入した。
一方、電位体609として、3分割タイプのものを用いた。中心部の電位体5aの直径は14mm、その外側の電位体5bの直径は32mm、さらに外側の電位体5cの直径は50mmとした。
中心部の電位体5aにはバイアス電圧Δφap(=φap−φs)としてΔφap=5Vを印加した。電位体5b、5cは浮遊電位の状態とした。なお、φapは直流電圧、φsはプラズマ空間電位である。
イオン測定用プローブにより成膜途中におけるイオン分布を測定したところ、C60 は中心領域に集中する結果が得られた。
成膜を30分行なった後、電位体上に堆積した内包フラーレン(本例ではH@C60)含有薄膜を分析した。中心部における電位体5a上には内包フラーレンが高い含有率で形成されていた。また、中心部の外側における電位体5b上には内包フラーレン含有の堆積膜が認められた。
得られた内包フラーレンを大気にさらすことなく分析したところ、フラーレンの外側にはOH基が一つ付着していた。OH基が一つだけ付着しているということは、内包フラーレンは一価の正イオンの状態にあると考えられ、正イオン状態にしているものは、内包されたH原子がHであることを示すものである。ただ、OH基が付着しているため内包フラーレン全体としては中性であった。
本例では、筒607の径の影響を調べた。
筒607の内直径Dを30mm、40mm、48mm、50mm、60mm、70mm、80mm、100mmとし、実施例1と同様の成膜を行ない、内包フラーレンの収率を調べた。
実施例1の場合(Dc=55mmの場合)における中心部の電位体上での収率を1とすると次のような収率が得られた。なお、括弧内は、プラズマ発生室の内直径との比である。
30mm(1.5) 0.6
40mm(2.0) 0.7
48mm(2.4) 0.8
50mm(2.5) 0.95
55mm(2.8) 1
60mm(3.0) 0.95
70mm(3.5) 0.7
80mm(4.0) 0.5
100mm(5.0) 0.5
プラズマ発生室内直径との比が2.5〜3.0の範囲においては、他の範囲のものに比べると収率が非常に優れていることがわかる。
本例では、網状電位体を用いた。
本例においても、実施例2と同様に良好な収率が得られた。また、連続操業が可能であった。
本例では、真空容器610内の真空度を10−6Paとした。
得られた内包フラーレンを大気にさらすことなく分析したところ、フラーレンの外側にはOH基は付着していなかった。また、他の修飾基も有していなかった。実施例1においてはOH基が付着していたが、このOH基は製造プロセス中において雰囲気中の水分あるいは酸素に起因するものと考えられる。
非内包フラーレン(内部に原子を含まないフラーレン)と、実施例1で製造した内包フラーレンと、実施例4で製造した内包フラーレンとをそれぞれ導電性高分子中のドーパントとして添加した。
該導電性高分子を層状として、さらに、電極を形成して電子素子を製造した。なお、実施例4で用いたものは、10−6Paにおける真空中において電子素子を製造した。
この電子素子の特性を調べた。特性としては、(光電流)/(暗電流)を調べた。
▲1▼非内包フラーレン添加
▲2▼実施例1の内包フラーレン添加
▲3▼実施例4の内包フラーレン添加
▲2▼の場合は、▲1▼の場合に比べ約1.5倍の(光電流)/(暗電流)値が得られた。
▲3▼の場合は、▲1▼の場合に比べ約2倍の(光電流)/(暗電流)値がえられた。
従って、▲2▼、▲3▼の場合における電子素子は、太陽電池、光センサとして有効に用いることができる。
プラズマ発生室におけるコイルの巻き方を第3図に示す方法により行なった。
他の点は、実施例1と同様である。
本例では、実施例1の場合よりも高い内包フラーレンの収率が得られた。
本例では、水素ガスに代えて窒素ガスを用いた。
実施例1とほぼ同様の結果が得られた。
ガス原子内包フラーレンを収率性よく得ることが可能となる。これらガス原子内包フラーレンの中で特に窒素イオンを内包するフラーレンは、窒素原子の持つ特徴的な電子構造により、スピンエレクトロニクス、量子コンピュータへの応用が期待される。

Claims (10)

  1. 内包対象原子を含むガスを内部に導入するためのガス導入口を有してプラズマを発生するためのプラズマ発生室と、該プラズマ発生室と連通してプラズマ流を形成し該プラズマ流にフラーレンを導入して少なくとも一部のフラーレンをイオン化する真空容器と、イオン化された内包対象原子とフラーレンとを結合してガス原子内包フラーレンを形成する手段とを有するガス原子内包フラーレンの製造装置において、
    前記ガスはプラズマ中で電子と正電位に帯電した内包対象原子イオンに電離する内包対象原子を含み、
    前記プラズマ流中の電子のエネルギー制御するための手段を前記真空容器内の前記プラズマ発生室側に設け、真空容器に導入した前記フラーレンにエネルギー制御された電子が付着することにより負電位に帯電したフラーレンイオンが形成されることを特徴とするガス原子内包フラーレンの製造装置。
  2. 前記電子のエネルギーを10eV以下に制御することを特徴とする請求項1記載のガス原子内包フラーレンの製造装置。
  3. 内包対象原子を含むガスを内部に導入するためのガス導入口を有してプラズマを発生するためのプラズマ発生室と、該プラズマ発生室と連通してプラズマ流を形成し該プラズマ流にフラーレンを導入して少なくとも一部のフラーレンをイオン化する真空容器と、イオン化された内包対象原子とフラーレンとを結合してガス原子内包フラーレンを形成する手段とを有するガス原子内包フラーレンの製造装置において、
    前記ガスはプラズマ中で電子と正電位に帯電した内包対象原子イオンに電離する内包対象原子を含み、
    前記内包対象原子は水素原子又は窒素原子であることを特徴とするガス原子内包フラーレンの製造装置。
  4. 内包対象原子を含むガスをプラズマ発生室に導入する工程と、該プラズマ発生室においてプラズマを発生する工程と、発生したプラズマからプラズマ流を形成する工程と、プラズマ流中にフラーレンを導入して該フラーレンをイオン化する工程と、内包対象原子イオンとフラーレンイオンとを結合して内包フラーレンを形成する工程とを有するガス原子内包フラーレンの製造方法において、
    前記ガスはプラズマ中で電子と正電位に帯電した内包対象原子イオンに電離する内包対象原子を含み、
    前記プラズマ流中の電子のエネルギーを制御して該電子を前記フラーレンに付着して負電位に帯電したフラーレンイオンを形成する工程を有することを特徴とするガス原子内包フラーレンの製造方法。
  5. 前記電子のエネルギーを10eV以下に制御することを特徴とする請求項4記載のガス原子内包フラーレンの製造方法。
  6. フラーレンの内部に水素イオン又は窒素イオンを内包することを特徴とするガス原子内包フラーレン。
  7. 外部に修飾基が付着していないことを特徴とする請求項6記載のガス原子内包フラーレン。
  8. 外部に修飾基が付着していることを特徴とする請求項記載のガス原子内包フラーレン。
  9. 請求項6乃至8のいずれか1項記載のガス原子内包フラーレンを導電性高分子に含むことを特徴とする電子素子。
  10. 前記電子素子は、太陽電池又は光センサであることを特徴とする請求項9記載の電子素子。
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