JP3988219B2 - エンジン潤滑油循環装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、エンジン潤滑油循環装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のウェットサンプ式のオイルパンで、オイルパンの中央部を鞍状に上方突出して膨出空間を設け、この膨出空間でオイルパンを左室と右室に分割するものは、実開昭53−79637号公報や実開昭55−19019号公報で示すものが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のものは、薄肉板金材等のオイルパンが前後方向に長い膨出空間によって左右の室に分離しており、エンジン下面をこのオイルパンで塞いだとしても、エンジン下部を強力に補強することができない。また、左右の室の潤滑油が直接混じり合わないので、一方の室の潤滑油が温度上昇して劣化しやすい欠点を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、従来装置のこのような不具合を解消しようとするものであって、次のような技術的手段を講じた。即ち、エンジン(1)下部を覆うオイルパン(2)を鋳物材として左右方向中央部を鞍状に上方突出して前後方向に長い膨出空間(3)を設け、この膨出空間(3)でオイルパン(2)を左室(4)と右室(5)に分割するもので、左室(4)と右室(5)の一部の下端部間を橋渡し状に連結部(6)で左右接続するとともに、連結部(6)に左室(4)と右室(5)を連通する連通路(7)を設け、該連結部(6)と連通路(7)は前後方向中間部に二個所設ける構成とし、さらに、前記オイルパン(2)の左室(4)の外側壁にはネジ孔(33)を開口してドレンボルト(34)を取り付ける構成とし、前記ネジ孔(33)と連通路(7)の軸心とを一致させるように構成し、前記連結部(6)は鋼管からなる連通パイプ(41)で構成すると共にシール材(42,42)を介してオイルパン(2)に一体化する構成とし、さらに、エンジン(1)の潤滑を終えた油が落下する側と反対側の右室(5)にオイルストレーナ(37)を設けたことを特徴とするエンジン潤滑油循環装置の構成とした。
【0005】
【実施例】
図例は農用トラクタ8であって、農用トラクタ8のエンジン1部にこの発明を折り込んでいる。
農用トラクタ8の機体前後には前後車輪9,10が配設されている。前車輪9,9は、フロントアクスル11で左右連結され、フロントアクスル11上方にエンジン1が搭載されている。エンジン1の両側方には前フレーム12の後端部が取り付けられ、前フレーム12先端部は前方に向かって突出している。エンジン1の後部にはクラッチハウジング13の前端部が取り付けられ、クラッチハウジング13の後部に前後の伝動ケース14,15がそれぞれ取り付けられて主フレームを構成している。前述した後車輪10は後伝動ケース15から左右両側方に突出するリヤーアクスル(図示せず。)に取り付けられており、エンジン1の駆動力により走行する。クラッチハウジング13下端部から前方に向かって前輪駆動軸16が突設しており、前輪駆動軸16の駆動力はフロントアクスル11内に設けた動力伝達具(図示せず。)を経て前車輪9,9を駆動している。
【0006】
また、該前輪駆動軸16は全体側面図で示すように、エンジン1のオイルパン2と重合しており、オイルパン2を左右に分けた前後方向の膨出空間3部に、前輪駆動軸16が配設されている。
エンジン1の前方にはラジエータ17が配設され、冷却ファン18でラジエータ17廻りの空気を吸引し冷却している。エンジン1の上方はボンネット19で覆われ、左右両側方はサイドカバー20,20で覆われ、前方はフロントグリル21で覆われている。22は前部防塵網である。
【0007】
図5,図6で、エンジン1と要部のオイルパン2廻りを、具体的に説明する。
エンジン1の構成は、シリンダーボディ23下部に鋳鉄製のオイルパン2を取り付け、シリンダーボディ23上方にシリンダーヘッド24とヘッドカバー25を取り付けている。ヘッドカバー25上には、潤滑油を注入するための注油口を閉鎖するキヤップ26が取り付けられている。シリンダーヘッド24には、吸気用のインテークマニホールド27と排気用のエキゾーストマニホールド28が取り付けられている。29はエアクリーナ、30はマフラーである。
【0008】
シリンダーボディ23下端部にはクランク軸31が設けられ、図示しないがシリンダーに内装したピストンとの間をコンロッドで連結し、燃焼室での爆発動を回転動に変換している。シリンダーボディ23の上下中間部で側壁近傍にはカム軸32が設けられ、各燃焼室の吸排弁を開閉作動している。
オイルパン2は、図1で示すように膨出空間3によりその底部を、左室4と右室5に分割されている。また、左室4と右室5の対向壁面間である膨出空間3下部は、同一鋳物材の連結部6によって対向壁面間を連結されている。そして、この連結部6は図3,図4で示すように前後方向中間部に一個所設けたものや、前後方向中間部に二個所設けたものがあり、剛性の向上を図っている。さらに、連結部6には、左室4と右室5間を連通する連通路7が設けられ、内装した潤滑油を移動自在としている。
【0009】
オイルパン2の左室4の外側壁にはネジ孔33が開口され、ドレンボルト34が取り付けられている。この、ネジ孔33と連通路7の軸心を一致させておくと、機械加工時にドリル等を使用して、キリ孔加工を同時に容易に行なえる。連結部6は図2の断面図で示すように、上方の肉厚を薄く下方の肉厚を厚くして、地面側からの土塊や石の飛散接当に強度対応している。連結部6上方の膨出空間3には、全体図で示すように前輪駆動軸16が前後方向に配設され、組立途中では連結部6上面で該前輪駆動軸16を直接支える。
【0010】
エンジン1取付け側のオイルパン2上縁部には、取付孔36を開口した複数のボス35,35..が設けられ、この取付孔36に取り付ける締付ボルトによりオイルパン2がエンジン1の下部を覆う。
右室5の底部近傍にはオイルストレーナ37が設けられ、クランク軸31等の駆動力を利用して駆動する油圧ポンプ38の働きにより、オイルストレーナ37から吸引パイプ39を介して吸引された油は、フィルター40を経てクランク軸31やカム軸32等の油路間隙から一部を吹き出して潤滑し、残りの圧油は図示しないがさらに上方の吸排弁廻りに送られ潤滑を行なう。
【0011】
図例のものは、潤滑を終えた油が左室4の方に多く落下するために、オイルストレーナ37を右室5に備えたものであり、このように、オイルパン2に落下する熱い油を一度左室4で冷却し、その後小さな流路面積の連通路7を経た油を再度の潤滑に使用しているから、油の劣化が少なくなる。
図4で示すオイルパン2は、連結部6を前後二個所設けており、夫々の連結部6に連通路7を開口している。図例ではドレンボルト34を、左室4と右室5の外側壁に対向して設けており、このようにすると排油作業時に農用トラクタ8機体の左右何れからでも作業できる。加工性を重視するなら、この場合同じ側面にネジ孔33,33を設けると、機械加工が一側から行えコストダウンとなる。
【0012】
図7で示すものは、連通路の別図例である。詳述すると、オイルパン2下部の左室4aと右室5a間を、鋼管から成る連通パイプ41で左右油路連結する。この連通パイプ41はシール材42,42を介して取り付けられており、取付後は溶接やカシメ等によりオイルパン2に一体化している。オイルパン2の側方孔43側には連通パイプ41の一端が臨んでおり、この一端側に設けたネジ孔にドレンボルト34aが取り付けられている。左室4a下部の連通パイプ41には連通口44,44...が複数個開口しており、ここから入る潤滑油が右室5a側の連通パイプ41他端からでる。このように別部材の鋼管である連通パイプ41を利用する構成とすれば、鋼管の寸法変更によりオイルパン強度を目的に応じ強弱変えることが容易である。
【0013】
【発明の作用効果】
この発明は、前述した構成により、次のような特有の技術的効果を奏する。即ち、エンジン1下部を覆うオイルパン2を鋳物材として左右方向中央部を鞍状に上方突出して前後方向に長い膨出空間3を設け、この膨出空間3でオイルパン2を左室4と右室5に分割するもので、左室4と右室5の一部の下端部間を橋渡し状に連結部6で左右接続するとともに、連結部6に左室4と右室5を連通する連通路7を設け、該連結部6と連通路7は前後方向中間部に二個所設ける構成とし、さらに、前記オイルパン2の左室4の外側壁にはネジ孔33を開口してドレンボルト34を取り付ける構成とし、前記ネジ孔33と連通路7の軸心とを一致させるように構成し、前記連結部6は鋼管からなる連通パイプ41で構成すると共にシール材42,42を介してオイルパン2に一体化する構成とし、さらに、エンジン1の潤滑を終えた油が落下する側と反対側の右室5にオイルストレーナ37を設けたことを特徴とするエンジン潤滑油循環装置としたから、膨出空間3部に前輪駆動軸20を通過させながら、左室4と右室5に分割されたオイルパン2の強度を強く保てる。また、潤滑油を左室4と右室5の下端部間で連通路7を介して左右連結でき、オイルパン2内の潤滑油を効率良く利用することができた。また、ドレンボルト34のネジ孔33と連通路7の軸心とを一致させるように構成しているので、機械過加工時にドリル等を使用して、ドレンボルト34のネジ孔33と連通パイプ41を取り付ける孔において、キリ孔加工を同時に容易に行えるようになる。
また、別部材の鋼管である連通パイプ41を利用するので、鋼管の寸法変更によりオイルパン強度を目的に応じ強弱変えることが容易となる。
また、潤滑を終えた油が落下側と反対側に右室5にオイルストレーナ37を備えているので、オイルパン2に落下する熱い油を一旦冷却し、その後小さな流路面積の連通路7を経た油を再度の潤滑に使用しているから、油の劣化が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一部断面した、要部の背面図である。
【図2】 図1の、S−S断面図である。
【図3】 第一図例のオイルパンの、全体側面図である。
【図4】 第二図例のオイルパンの、全体斜視図である。
【図5】 第一図例をエンジン下部に取り付けた、全体背面図である。
【図6】 図5の、全体側面図である。
【図7】 第三図例のオイルパンの、要部拡大背面図である。
【図8】 農用トラクタの、全体側面図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 オイルパン
3 膨出空間
4 左室
5 右室
6 連結部
7 連通路
33 ネジ孔
34 ドレンボルト
37 オイルストレーナ
41 連通パイプ
42 シール材

Claims (1)

  1. エンジン(1)下部を覆うオイルパン(2)を鋳物材として左右方向中央部を鞍状に上方突出して前後方向に長い膨出空間(3)を設け、この膨出空間(3)でオイルパン(2)を左室(4)と右室(5)に分割するもので、左室(4)と右室(5)の一部の下端部間を橋渡し状に連結部(6)で左右接続するとともに、連結部(6)に左室(4)と右室(5)を連通する連通路(7)を設け、該連結部(6)と連通路(7)は前後方向中間部に二個所設ける構成とし、さらに、前記オイルパン(2)の左室(4)の外側壁にはネジ孔(33)を開口してドレンボルト(34)を取り付ける構成とし、前記ネジ孔(33)と連通路(7)の軸心とを一致させるように構成し、前記連結部(6)は鋼管からなる連通パイプ(41)で構成すると共にシール材(42,42)を介してオイルパン(2)に一体化する構成とし、さらに、エンジン(1)の潤滑を終えた油が落下する側と反対側の右室(5)にオイルストレーナ(37)を設けたことを特徴とするエンジン潤滑油循環装置。
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