JP2006207541A - オイルパン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】油通路24をパイプで構成し、該パイプ24の一端を吸入部14bに接続し、他端をオイルパン4最下部で水平方向に延出し、該他端の先端に開口部24bを形成して吸込み口とし、前記開口部24bはパイプ24の下側半分を開口して形成し、前記開口部24bにろ過網26をろう付け固定した。
【選択図】図3
Description
そして、エンジンの利用状態等によってオイルパンの容量を増大させたい場合には、ボンネット内部の形状に合わせて、オイルパンを下方に延長させる等して容量を増大させていた。
このように、構成することによって、前輪駆動用伝動軸とオイルパンを干渉させずに、オイルパンの容量増大や、エンジン及び周辺部材のコンパクト化を図っていた。
前記油通路をパイプで構成し、該パイプの一端を吸入部に接続し、他端をオイルパン最下部で水平方向に延出し、該他端の先端に開口部を形成して吸込み口としたものである。
前記油通路を、オイルパンの側壁に上方より穿設した縦油路と、オイルパンの底板に側方より穿設した横油路とを連通して構成し、該横油路の先端上部に開口部を設け吸込み口としたものである。
図1は下部に本発明に係るオイルパン4を有するエンジン1の右側面図、図2は本発明に係るオイルパン4の平面図、図3は同じく後方斜視断面図、図4は図2におけるA−A矢視断面図、図5はオイルパン34の一部断面側面図である。
本発明に係るエンジン1は中央部にシリンダブロック2が位置し、該シリンダブロック2上側にはシリンダヘッド3が載置固定され、該シリンダブロック2下側にはオイルパン4がそれぞれ取り付けられている。シリンダブロック2の一側方(図1における紙面裏側)にはフィルター5等が配設されている。
また、エンジン1のクランク軸10の後端部(図1における左側端部)にはフライホイル7が一体的に固設され、該フライホイル7はフライホイルカバー8で覆われ、クラッチ機構を介して動力を取り出せる構成としている。
詳しくは、エンジン1のシリンダブロック2の前下部に後端部が固設されて、シリンダブロック2前方に向かって突設されるラジエータサポート23の前端部に、ラジエータ22の下部が固設される構成となっている。
オイルパン4は、図1、図3、図5に示すように、シリンダヘッド3下面に固設される間座14下面にボルト等によって固設されるものであり、エンジン1内部のクランク軸や動弁機構等の各摺動部を潤滑するための潤滑油が蓄えられている。詳しくは、オイルパン4に溜められた潤滑油は、潤滑油ポンプによって、図2乃至図5に示すようにオイル吸入管24・35から吸い上げられて、間座14下部の吸入部14bを通り、潤滑油ポンプから吐出された潤滑油がエンジン1内の各摺動部を潤滑し、再びオイルパン4内に戻ってくるものである。
図2に示すように、該オイルパン4は平面視において略長方形の形状を有し、上部が開口された容器になっている。該オイルパン4は、鋳鉄等によって鋳型形成で製造すると、強度が高く、製造コストも低くできて好適である。このように、オイルパン4を鋳鉄製にした場合は、間座14も鋳鉄で形成するとより好適である。
そして、図1に示すように、該中空部4aは、オイルパン4の正面から背面まで円筒状に貫通して形成されており、該中空部4aをシリンダブロック2下方に配設される前輪駆動用伝動軸18が通り貫けることができる構成になっている。
詳しくは、中空部4aに、前輪駆動用伝動軸18が収容されるシャフトカバー19が貫装されるものであり、換言すれば、前記中空部4aにパイプ状のシャフトカバー19を挿入して固定し、該シャフトカバー19に前輪駆動用伝動軸18を挿入支持したものである。
つまり、オイルパン4は、該仕切り4dによって、正面視において右側のオイル収納室4Rと左側のオイル収納室4Lとに分割されている。中空部4aは該仕切り4d内を前後方向に貫通するものである。
また、図1に示すように、シャフトカバー19外周にブッシュ16を配設しても良い。換言すれば、前記中空部4aにブッシュ16を介してシャフトカバー19を回転自在に支持して、車両左右方向の車体へのショックを和らげるようにするとより好適である。
左右のオイル収納室4L・4Rの潤滑油が行き来できることにより、オイルパン4内では、常に左右のオイル収納室4L・4Rの潤滑油の液面の高さが一致するようにできる。
また、該キリ穴加工で形成した連通孔4fの端部にプラグ等の蓋25を設けることによってドレン孔4eとして使用することができる。
該吸入部14bには、オイルパン4に溜まっている潤滑油に差し込まれるオイル吸入管24が接続される。オイル吸入管24は、図3及び図4に示すように、下部が前方へ向かって折り曲げて形成されてオイルパン4の最下部(底部近傍)で水平方向に延設されている。オイル吸入管24は、図3及び図4に示すように、右側のオイル収納室4Rに差し込む構成に限定するものではなく、左側のオイル収納室に差し込む構成としても良い。
前記開口部24bは、図3に示すように、パイプを折り曲げて構成されたオイル吸入管24の先端水平部の下側半分を開口して形成している。該開口部24bは、下側半分を開口するのに限定するものではなく、オイル吸入管24の開口部24bの面積を大きして下方よりスムーズにオイル吸入管24に潤滑油が流れ込む構造であれば良い。たとえば、オイル吸入管24の先端部や折り曲げ部に複数の穴を設けても良い。
前述のように、オイル吸入管24の先端部や折り曲げ部に複数の穴を設ける構成とした場合は、該穴にろ過網26をろう付けして固定する。
前記油通路24をパイプで構成し、該パイプ24の一端を吸入部14bに接続し、他端をオイルパン4最下部で水平方向に延出し、該他端の先端に開口部24bを形成して吸込み口としたので、
オイルパン4の最下部が狭い構成であっても吸込み口を配置することができる。また、吸込口を従来のようにラッパ状とすると、ラッパ部分を別体で形成する必要があり、接着も必要となるが、本構成ではパイプで構成できるため安価に製造できる。
開口部24bはパイプ24の先端から水平方向に切断するだけで容易に構成できる。また、吸込み量に対する開口面積は、パイプ24の軸方向の長さの変更で容易に設定できる。
ろ過網26を簡単に取り付けることができ、簡単な構成のフィルタとすることができる。
図5に示すように、鋳鉄等で鋳物形成したオイルパン34側面に、キリ穴加工によって上下方向に縦油路35を形成し、オイルパン34下面にも、キリ穴加工によって前記縦油路35下端と通じるように前後方向に横油路36を形成する。但し、中子により構成することもできる。つまり、鋳物でオイルパン4を一体的に構成し、オイルパン4に油路35・36を一体的に形成するのである。
オイルパン34の底板には、段差が設けられており、横油路36の径よりも大きな厚みを有する肉厚部34cが形成されている。図5に示すように、オイルパン34の外側が平らにして、肉厚部34cを形成する箇所がオイルパン34の内部方向に出っ張るように形成しても良いし、オイルパン34の内側を平らにして、肉厚部34cを形成する箇所がオイルパン34の外部方向に出っ張るように形成しても良い。
横油路36の先端部は、上部に開口部36bを設けて、該開口部36bをろ過網38で覆う。ろ過網38は、前述同様に、開口部36bにろう付け固定する。該開口部36bは、前述同様に、複数の開口部36b・36b・・・を設ける構成としても良い。
前記油通路35・36を、オイルパン34の側壁34bに上方より穿設した縦油路35と、オイルパン4の底板に側方より穿設した横油路36とを連通して構成し、該横油路36の先端上部に開口部36bを設け吸込み口としたので、
吸入パイプをオイルパン内からなくすことができて、吸入パイプの固定手段等をなくしてコスト低減化が図れる。また、油路35・36はキリ孔加工で構成できるため、製造コストを低減できる。加えて、機関の振動により吸入パイプの破損等の懸念がなくなる。
安価に簡単に製作することができる。また、オイルパンを鉄板を用いて型で成形するのに比べて剛性を高くすることができる。
2 シリンダブロック
4・34 オイルパン
14 間座
14b 吸入部
24 オイル吸入管
24b・36b 開口部
26・38 ろ過網
34b 側壁(肉厚壁)
34c 肉厚部
35 縦油路
36 横油路
Claims (5)
- エンジンの潤滑油ポンプの吸入部に油通路を接続し、該油通路先端を正面視逆U字状に形成したオイルパン下部に配置する構成において、
前記油通路をパイプで構成し、該パイプの一端を吸入部に接続し、他端をオイルパン最下部で水平方向に延出し、該他端の先端に開口部を形成して吸込み口としたことを特徴とするオイルパン。 - 前記開口部は、パイプの下側半分を開口して形成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルパン。
- 前記開口部にろ過網をろう付け固定したことを特徴とする請求項1に記載のオイルパン。
- エンジンの潤滑油ポンプの吸入部に油通路を接続し、該油通路先端を正面視逆U字状に形成したオイルパン下部に配置する構成において、
前記油通路を、オイルパンの側壁に上方より穿設した縦油路と、オイルパンの底板に側方より穿設した横油路とを連通して構成し、該横油路の先端上部に開口部を設け吸込み口としたことを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のオイルパン。 - 前記オイルパンを鋳物で一体的に構成したことを特徴とする請求項4に記載のオイルパン。
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2005
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