JP2711905B2 - エンジンの潤滑油案内装置 - Google Patents
エンジンの潤滑油案内装置Info
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- JP2711905B2 JP2711905B2 JP1190149A JP19014989A JP2711905B2 JP 2711905 B2 JP2711905 B2 JP 2711905B2 JP 1190149 A JP1190149 A JP 1190149A JP 19014989 A JP19014989 A JP 19014989A JP 2711905 B2 JP2711905 B2 JP 2711905B2
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、エンジンの潤滑油案内装置に関し、より
詳しくは、シリンダブロック側からオイルパン内に向っ
て落下しようとする潤滑油を案内するための装置に関す
る。
詳しくは、シリンダブロック側からオイルパン内に向っ
て落下しようとする潤滑油を案内するための装置に関す
る。
(従来の技術) エンジンには、通常、シリンダブロックの下面側を覆
うオイルパンが設けられており、このオイルパン内に潤
滑油が溜められている。そして、この潤滑油は油ポンプ
により吸い上げられてクランク軸の支承部などに供給さ
れ、これらを潤滑した後、再び、オイルパンに戻される
ようになっている。
うオイルパンが設けられており、このオイルパン内に潤
滑油が溜められている。そして、この潤滑油は油ポンプ
により吸い上げられてクランク軸の支承部などに供給さ
れ、これらを潤滑した後、再び、オイルパンに戻される
ようになっている。
そして、上記の場合、シリンダブロックの上部側から
オイルパン内に向って戻される潤滑油用の戻し油路が同
上シリンダブロックの外側壁に形成されたものがある。
オイルパン内に向って戻される潤滑油用の戻し油路が同
上シリンダブロックの外側壁に形成されたものがある。
上記構成において、戻し油路の下端からオイルパン内
に向って潤滑油を自由に落下させると、これが飛散して
次のような不都合が生じる。即ち、第1に、飛散した潤
滑油はクランク軸により掻き上げられ易くなり、これは
動力の損失を招くこととなる。また、第2に、飛散した
潤滑油の微粒子が、ブリーザ孔などを通って機外に排出
されるおそれがある。
に向って潤滑油を自由に落下させると、これが飛散して
次のような不都合が生じる。即ち、第1に、飛散した潤
滑油はクランク軸により掻き上げられ易くなり、これは
動力の損失を招くこととなる。また、第2に、飛散した
潤滑油の微粒子が、ブリーザ孔などを通って機外に排出
されるおそれがある。
そこで、従来、上記戻し油路の下端からオイルパン内
に落下しようとする潤滑油を、同上オイルパンの底部に
まで案内する潤滑油案内装置が設けられ、この装置が有
するガイド油路をオイルパンとは別途のパイプで成形し
たものがある。
に落下しようとする潤滑油を、同上オイルパンの底部に
まで案内する潤滑油案内装置が設けられ、この装置が有
するガイド油路をオイルパンとは別途のパイプで成形し
たものがある。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記したように、ガイド油路を別途のパイ
プで成形すると、潤滑油案内装置の構成が複雑になると
共に、上記パイプの設置作業が煩雑となり、つまり、上
記ガイド油路の成形作業が煩雑になるおそれがある。
プで成形すると、潤滑油案内装置の構成が複雑になると
共に、上記パイプの設置作業が煩雑となり、つまり、上
記ガイド油路の成形作業が煩雑になるおそれがある。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたも
ので、構成が簡単で、成形作業の容易なエンジンの潤滑
油案内装置の提供を目的とする。
ので、構成が簡単で、成形作業の容易なエンジンの潤滑
油案内装置の提供を目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするとこ
ろは、シリンダブロック12の下面側を覆うオイルパン24
と、上記オイルパン24の底部側とクランク軸10側とを仕
切るバッフルプレート27とを設け、同上シリンダブロッ
ク12の上部側からオイルパン24に向って流れる潤滑油O
用の戻し油路34,35を同上シリンダブロック12の外側壁
に形成し、上記戻し油路34,35の下端からオイルパン24
内に落下しようとする潤滑油Oを同上オイルパン24の底
部にまで導くガイド油路40を設けたエンジンの潤滑油案
内装置において、 上記オイルパン24とバッフルプレート27とは別体に、
上下に延びるガイド溝を有するガイド体36,37を設け、
このガイド体36,37を上記オイルパン24とバッフルプレ
ート27のいずれか一方に取り付け、上記ガイド体36,37
の上記ガイド溝を有する面を上記オイルパン24の外側壁
の内面に当接させ、これらオイルパン24の外側壁とガイ
ド体36,37のガイド溝の内面とで囲まれた通路を上記ガ
イド油路40とした点にある。
ろは、シリンダブロック12の下面側を覆うオイルパン24
と、上記オイルパン24の底部側とクランク軸10側とを仕
切るバッフルプレート27とを設け、同上シリンダブロッ
ク12の上部側からオイルパン24に向って流れる潤滑油O
用の戻し油路34,35を同上シリンダブロック12の外側壁
に形成し、上記戻し油路34,35の下端からオイルパン24
内に落下しようとする潤滑油Oを同上オイルパン24の底
部にまで導くガイド油路40を設けたエンジンの潤滑油案
内装置において、 上記オイルパン24とバッフルプレート27とは別体に、
上下に延びるガイド溝を有するガイド体36,37を設け、
このガイド体36,37を上記オイルパン24とバッフルプレ
ート27のいずれか一方に取り付け、上記ガイド体36,37
の上記ガイド溝を有する面を上記オイルパン24の外側壁
の内面に当接させ、これらオイルパン24の外側壁とガイ
ド体36,37のガイド溝の内面とで囲まれた通路を上記ガ
イド油路40とした点にある。
(作 用) 上記構成による作用は次の如くである。
オイルパン24とバッフルプレート27とは別体に、上下
に延びるガイド溝を有するガイド体36,37を設け、この
ガイド体36,37を同上オイルパン24とバッフルプレート2
7のうちいずれか一方に取り付け、上記ガイド体36,37の
上記ガイド溝を有する面を上記オイルパン24の外側壁の
内面に接合させ、これらオイルパン24の外側壁とガイド
体36,37のガイド溝の内面とで囲まれた通路を上記ガイ
ド油路40としてある。
に延びるガイド溝を有するガイド体36,37を設け、この
ガイド体36,37を同上オイルパン24とバッフルプレート2
7のうちいずれか一方に取り付け、上記ガイド体36,37の
上記ガイド溝を有する面を上記オイルパン24の外側壁の
内面に接合させ、これらオイルパン24の外側壁とガイド
体36,37のガイド溝の内面とで囲まれた通路を上記ガイ
ド油路40としてある。
このため、ガイド油路40の成形に、オイルパン24の外
側壁の一部が利用されたことから、このようにオイルパ
ン24の外側壁が利用された分、潤滑油案内装置の構成が
簡単になる。
側壁の一部が利用されたことから、このようにオイルパ
ン24の外側壁が利用された分、潤滑油案内装置の構成が
簡単になる。
しかも、上記戻し油路34,35はシリンダブロック12の
外側壁に形成されており、一方、上記戻し油路34,35に
対応させるべきガイド油路40は、上記オイルパン24の外
側壁の一部を利用して成形されており、この場合、上記
シリンダブロック12の外側壁とオイルパン24の外側壁と
は平面視で、通常、ほぼ同じところに位置するものであ
るため、上記戻し油路34,35に対し、上記ガイド油路40
を対応させることは容易にできる。
外側壁に形成されており、一方、上記戻し油路34,35に
対応させるべきガイド油路40は、上記オイルパン24の外
側壁の一部を利用して成形されており、この場合、上記
シリンダブロック12の外側壁とオイルパン24の外側壁と
は平面視で、通常、ほぼ同じところに位置するものであ
るため、上記戻し油路34,35に対し、上記ガイド油路40
を対応させることは容易にできる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
第2図において、1は自動車の車体で、図中矢印Frは
その前方を示している。なお、説明の便宜上、これを前
方として以下説明する。
その前方を示している。なお、説明の便宜上、これを前
方として以下説明する。
上記車体1はその前部にエンジンルーム2を有してい
る。このエンジンルーム2の上面開口はフード3で開閉
自在に閉じられ、上記エンジンルーム2と車室4とはダ
ッシュパネル5で仕切られている。また、6は前輪であ
る。
る。このエンジンルーム2の上面開口はフード3で開閉
自在に閉じられ、上記エンジンルーム2と車室4とはダ
ッシュパネル5で仕切られている。また、6は前輪であ
る。
上記エンジンルーム2の右側(車体1の進行方向に向
っての方向をいい、以下同じとする)寄りに、エンジン
8が設けられている。
っての方向をいい、以下同じとする)寄りに、エンジン
8が設けられている。
第1図と第2図において、上記エンジン8は並列4気
筒の4サイクルエンジンであって、そのクランクケース
9内にはクランク軸10が回転自在に支承されている。こ
のクランク軸10は車幅方向に延び、つまり、エンジン8
は横置式となっている。
筒の4サイクルエンジンであって、そのクランクケース
9内にはクランク軸10が回転自在に支承されている。こ
のクランク軸10は車幅方向に延び、つまり、エンジン8
は横置式となっている。
上記クランクケース9上には四つのシリンダ11が一体
的に並設され、これらクランクケース9と各シリンダ11
とでシリンダブロック12が構成されている。また、上記
シリンダ11上にはボルト13によりシリンダヘッド14がね
じ止めされ、更に、このシリンダヘッド14上にヘッドカ
バー15が取り付けられている。そして、これらシリンダ
ヘッド14とヘッドカバー15との間の空間がカム室17とな
っており、このカム室17に吸気カム軸18と排気カム軸19
とがそれぞれ支承され、これらはベルト巻掛手段20によ
り前記クランク軸10に連動連結されている。
的に並設され、これらクランクケース9と各シリンダ11
とでシリンダブロック12が構成されている。また、上記
シリンダ11上にはボルト13によりシリンダヘッド14がね
じ止めされ、更に、このシリンダヘッド14上にヘッドカ
バー15が取り付けられている。そして、これらシリンダ
ヘッド14とヘッドカバー15との間の空間がカム室17とな
っており、このカム室17に吸気カム軸18と排気カム軸19
とがそれぞれ支承され、これらはベルト巻掛手段20によ
り前記クランク軸10に連動連結されている。
また、21は水ポンプで、この水ポンプ21も上記ベルト
巻掛手段20によりクランク軸10に連動連結され、この水
ポンプ21は上記シリンダブロック12やシリンダヘッド14
に形成された水ジャケット22,23に冷却水を送り込んで
これらを冷却する。
巻掛手段20によりクランク軸10に連動連結され、この水
ポンプ21は上記シリンダブロック12やシリンダヘッド14
に形成された水ジャケット22,23に冷却水を送り込んで
これらを冷却する。
一方、上記シリンダブロック12の下面側を覆う鉄製で
板金製のオイルパン24が設けられ、このオイルパン24は
シリンダブロック12の下端にボルト25により着脱自在に
ねじ止めされている。そして、このオイルパン24には潤
滑油Oが溜められている。
板金製のオイルパン24が設けられ、このオイルパン24は
シリンダブロック12の下端にボルト25により着脱自在に
ねじ止めされている。そして、このオイルパン24には潤
滑油Oが溜められている。
第1図から第4図において、上記オイルパン24の底部
側とクランク軸10側とを仕切るバッフルプレート27が設
けられる。このバッフルプレート27は鉄製の板金製で、
その前後縁にはそれぞれ三つの支持片28が一体的に突設
され、その各支持片28の突出端がオイルパン24の前後上
部開口縁に溶接され、これによって、バッフルプレート
27がオイルパン24に支持されている。
側とクランク軸10側とを仕切るバッフルプレート27が設
けられる。このバッフルプレート27は鉄製の板金製で、
その前後縁にはそれぞれ三つの支持片28が一体的に突設
され、その各支持片28の突出端がオイルパン24の前後上
部開口縁に溶接され、これによって、バッフルプレート
27がオイルパン24に支持されている。
上記バッフルプレート27の上面は、クランク軸10や、
このクランク軸10のウェブ29との干渉を避けるために円
弧凹面とされており、また、同上バッフルプレート27の
上面には、クランク軸10に連結されたコンロッドとの干
渉を避けるため、四つの円弧凹部30が形成されている。
このクランク軸10のウェブ29との干渉を避けるために円
弧凹面とされており、また、同上バッフルプレート27の
上面には、クランク軸10に連結されたコンロッドとの干
渉を避けるため、四つの円弧凹部30が形成されている。
上記構成において、潤滑油Oにより、クランク軸10や
吸気カム軸18、また、排気カム軸19の各支承部など被潤
滑油を潤滑させるための潤滑装置が設けられている。
吸気カム軸18、また、排気カム軸19の各支承部など被潤
滑油を潤滑させるための潤滑装置が設けられている。
即ち、第1図で示すようにクランク軸10により駆動さ
れるトロコイド式の油圧ポンプ32が設けられ、この油圧
ポンプ32はオイルパン24内の潤滑油Oをストレーナ33を
介して吸い上げる一方、この潤滑油Oを吐出し、これが
上記各被潤滑部に供給されるようになっている。
れるトロコイド式の油圧ポンプ32が設けられ、この油圧
ポンプ32はオイルパン24内の潤滑油Oをストレーナ33を
介して吸い上げる一方、この潤滑油Oを吐出し、これが
上記各被潤滑部に供給されるようになっている。
また、上記被潤滑部たる吸気カム軸18や排気カム軸19
の支承部に供給した潤滑油Oを、カム室17からオイルパ
ン24に戻すための前、後戻し油路34,35が設けられてい
る。このうち、前戻し油路34はシリンダブロック12とシ
リンダヘッド14の前側の外側壁に形成され、後戻し油路
35は同上シリンダブロック12とシリンダヘッド14の後側
の外側壁に形成されている。そして、上記各戻し油路3
4,35の各下端はいずれもオイルパン24内に向って開口し
ている。
の支承部に供給した潤滑油Oを、カム室17からオイルパ
ン24に戻すための前、後戻し油路34,35が設けられてい
る。このうち、前戻し油路34はシリンダブロック12とシ
リンダヘッド14の前側の外側壁に形成され、後戻し油路
35は同上シリンダブロック12とシリンダヘッド14の後側
の外側壁に形成されている。そして、上記各戻し油路3
4,35の各下端はいずれもオイルパン24内に向って開口し
ている。
上記前、後戻し油路34,35の各下端からオイルパン24
内に落下しようとする潤滑油Oを、同上オイルパン24の
底部にまで案内する潤滑油案内装置が設けられている。
内に落下しようとする潤滑油Oを、同上オイルパン24の
底部にまで案内する潤滑油案内装置が設けられている。
上記潤滑油案内装置は上記オイルパン24やバッフルプ
レート27とは別体に設けられる前、後ガイド体36,37を
有し、これら各ガイド体36,37は、それぞれ平面視でほ
ぼC形状をなしてその内部が上下に延びるガイド溝とさ
れる本体部38と、この本体部38の上端に一体成形される
外向きフランジ39とで構成されている。
レート27とは別体に設けられる前、後ガイド体36,37を
有し、これら各ガイド体36,37は、それぞれ平面視でほ
ぼC形状をなしてその内部が上下に延びるガイド溝とさ
れる本体部38と、この本体部38の上端に一体成形される
外向きフランジ39とで構成されている。
そして、上記各本体部38の凸面側がバッフルプレート
27の前、後縁に溶接により取り付けられ、一方、同上各
本体部38の上記ガイド溝を有する面がオイルパン24の
前、後の外側壁の各内面に当接させられている。これら
オイルパン24の各外側壁と、各本体部38のガイド溝の内
面とで囲まれた通路がそれぞれガイド油路40とされてい
る。そして、前、後戻し油路34,35の各下端に各ガイド
油路40が対応しており、同上前、後戻し油路34,35の各
下端からオイルパン24内に落下しようとする潤滑油O
は、これらガイド油路40によりオイルパン24の底部に案
内されて、これの飛散が防止される。
27の前、後縁に溶接により取り付けられ、一方、同上各
本体部38の上記ガイド溝を有する面がオイルパン24の
前、後の外側壁の各内面に当接させられている。これら
オイルパン24の各外側壁と、各本体部38のガイド溝の内
面とで囲まれた通路がそれぞれガイド油路40とされてい
る。そして、前、後戻し油路34,35の各下端に各ガイド
油路40が対応しており、同上前、後戻し油路34,35の各
下端からオイルパン24内に落下しようとする潤滑油O
は、これらガイド油路40によりオイルパン24の底部に案
内されて、これの飛散が防止される。
上記の場合、各本体部38の前後縁はオイルパン24の各
外側壁の各内面に面接触しており、このため、上記ガイ
ド油路40の横断面は閉じられた通路となっている。
外側壁の各内面に面接触しており、このため、上記ガイ
ド油路40の横断面は閉じられた通路となっている。
また、上記のように各本体部38がオイルパン24の各外
側壁に内面に接触していることを利用して、予め、各ガ
イド体36,37を溶接してあるバッフルプレート27をオイ
ルパン24に組み付けるとき、上記各本体部38を、オイル
パン24に対するバッフルプレート27の位置決め材として
ある。よって、この組み付けは簡単な構成で、正確、か
つ、容易にできることとなっている。
側壁に内面に接触していることを利用して、予め、各ガ
イド体36,37を溶接してあるバッフルプレート27をオイ
ルパン24に組み付けるとき、上記各本体部38を、オイル
パン24に対するバッフルプレート27の位置決め材として
ある。よって、この組み付けは簡単な構成で、正確、か
つ、容易にできることとなっている。
なお、上記組み付け後、本体部38はオイルパン24に溶
接してもよい。また、上記オイルパン24はアルミ鋳造製
であってもよい。更に、各ガイド体36,37はオイルパン2
4にのみ溶接などで取り付けてもよい。
接してもよい。また、上記オイルパン24はアルミ鋳造製
であってもよい。更に、各ガイド体36,37はオイルパン2
4にのみ溶接などで取り付けてもよい。
ところで、前記カム室17はエンジン8の熱により高圧
になる傾向があるが、このように高圧になると、シリン
ダブロック12とシリンダヘッド14との接合面などから油
漏れを生じることがある。このため、上記前戻し油路34
や後戻し油路35がブリーザとして機能し、つまり、カム
室17をクランクケース9内やオイルパン24内に連通させ
てこれら同士の間で通気を行わせるようにしてある。
になる傾向があるが、このように高圧になると、シリン
ダブロック12とシリンダヘッド14との接合面などから油
漏れを生じることがある。このため、上記前戻し油路34
や後戻し油路35がブリーザとして機能し、つまり、カム
室17をクランクケース9内やオイルパン24内に連通させ
てこれら同士の間で通気を行わせるようにしてある。
そして、特に、第1図中二点鎖線で示したように、エ
ンジン8を前傾状態に設置したときには、前戻し油路34
が特に潤滑油Oの戻し用として機能し、この場合、後戻
し油路35は戻ってくる潤滑油Oに干渉されないで、ブリ
ーザとしての機能を効果的に発揮する。
ンジン8を前傾状態に設置したときには、前戻し油路34
が特に潤滑油Oの戻し用として機能し、この場合、後戻
し油路35は戻ってくる潤滑油Oに干渉されないで、ブリ
ーザとしての機能を効果的に発揮する。
また、上記とは逆に、同上第1図中一点鎖線で示した
ように、エンジン8を後傾状態に設置したときには、後
戻し油路35が特に潤滑油Oの戻し用として機能し、この
場合、前戻し油路34は戻ってくる潤滑油Oに干渉されな
いで、ブリーザとしての機能を効果的に発揮する。
ように、エンジン8を後傾状態に設置したときには、後
戻し油路35が特に潤滑油Oの戻し用として機能し、この
場合、前戻し油路34は戻ってくる潤滑油Oに干渉されな
いで、ブリーザとしての機能を効果的に発揮する。
第5図の他の実施例を示している。これによれば、ク
ランク軸10を支承する軸受41がボルト42によりシリンダ
ブロック12側にねじ止められている。そして、バッフル
プレート27は、このバッフルプレート27に突設したブラ
ケット43を上記ボルト42により共締めさせることにより
シリンダブロック12側に取り付けられている。また、こ
のバッフルプレート27に前、後ガイド体36,37が溶接さ
れるが、この場合、各外フランジ39の上面がバッフルプ
レート27に溶接されている。
ランク軸10を支承する軸受41がボルト42によりシリンダ
ブロック12側にねじ止められている。そして、バッフル
プレート27は、このバッフルプレート27に突設したブラ
ケット43を上記ボルト42により共締めさせることにより
シリンダブロック12側に取り付けられている。また、こ
のバッフルプレート27に前、後ガイド体36,37が溶接さ
れるが、この場合、各外フランジ39の上面がバッフルプ
レート27に溶接されている。
他の構成は前記実施例と同様である。
(発明の効果) この発明によれば、シリンダブロックの下面側を覆う
オイルパンと、前記オイルパンの底部側とクランク軸側
とを仕切るバッフルプレートとを設け、同上シリンダブ
ロックの上部側からオイルパンに向って流れる潤滑油用
の戻し油路を同上シリンダブロックの外側壁に形成し、
上記戻し油路の下端からオイルパン内に落下しようとす
る潤滑油を同上オイルパンの底部にまで導くガイド油路
を設けたエンジンの潤滑油案内装置において、 上記オイルパンとバッフルプレートとは別体に、上下
に延びるガイド溝を有するガイド体を設け、このガイド
体を上記オイルパンとバッフルプレートのうちいずれか
一方に取り付け、上記ガイド体の上記ガイド溝を有する
面を上記オイルパンの外側壁の内面に当接させ、これら
オイルパンの外側壁とガイド体のガイド溝の内面とで囲
まれた通路を上記ガイド油路としてある。
オイルパンと、前記オイルパンの底部側とクランク軸側
とを仕切るバッフルプレートとを設け、同上シリンダブ
ロックの上部側からオイルパンに向って流れる潤滑油用
の戻し油路を同上シリンダブロックの外側壁に形成し、
上記戻し油路の下端からオイルパン内に落下しようとす
る潤滑油を同上オイルパンの底部にまで導くガイド油路
を設けたエンジンの潤滑油案内装置において、 上記オイルパンとバッフルプレートとは別体に、上下
に延びるガイド溝を有するガイド体を設け、このガイド
体を上記オイルパンとバッフルプレートのうちいずれか
一方に取り付け、上記ガイド体の上記ガイド溝を有する
面を上記オイルパンの外側壁の内面に当接させ、これら
オイルパンの外側壁とガイド体のガイド溝の内面とで囲
まれた通路を上記ガイド油路としてある。
このため、ガイド油路の成形に、オイルパンの外側壁
の一部が利用されたことから、このようにオイルパンの
外側壁が利用された分、潤滑油案内装置の構成が簡単に
なる。
の一部が利用されたことから、このようにオイルパンの
外側壁が利用された分、潤滑油案内装置の構成が簡単に
なる。
しかも、上記戻し油路はシリンダブロックの外側壁に
形成されており、一方、上記戻し油路に対応させるべき
ガイド油路は、上記オイルパンの外側壁の一部を利用し
て成形されており、この場合、上記シリンダブロックの
外側壁とオイルパンの外側壁とは平面視で、通常、ほぼ
同じところに位置するものであるため、上記戻し油路に
対し、上記ガイド油路を対応させることは容易にでき
る。
形成されており、一方、上記戻し油路に対応させるべき
ガイド油路は、上記オイルパンの外側壁の一部を利用し
て成形されており、この場合、上記シリンダブロックの
外側壁とオイルパンの外側壁とは平面視で、通常、ほぼ
同じところに位置するものであるため、上記戻し油路に
対し、上記ガイド油路を対応させることは容易にでき
る。
よって、上記ガイド油路の成形にオイルパンの外側壁
の一部を利用することにより潤滑油案内装置の成形作業
が容易とされて、有益である。
の一部を利用することにより潤滑油案内装置の成形作業
が容易とされて、有益である。
図はこの発明の実施例を示し、第1図は第2図の部分拡
大断面図、第2図は自動車前部の概略側面図、第3図は
第1図のIII−III線矢視断面図、第4図は展開斜視図、
第5図は他の実施例を示し第1図の一部に相当する図で
ある。 8……エンジン、10……クランク軸、12……シリンダブ
ロック、24……オイルパン、27……バッフルプレート、
34……戻し油路、35……戻し油路、36……ガイド体、37
……ガイド体、40……ガイド油路、O……潤滑油。
大断面図、第2図は自動車前部の概略側面図、第3図は
第1図のIII−III線矢視断面図、第4図は展開斜視図、
第5図は他の実施例を示し第1図の一部に相当する図で
ある。 8……エンジン、10……クランク軸、12……シリンダブ
ロック、24……オイルパン、27……バッフルプレート、
34……戻し油路、35……戻し油路、36……ガイド体、37
……ガイド体、40……ガイド油路、O……潤滑油。
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダブロックの下面側を覆うオイルパ
ンと、上記オイルパンの底部側とクランク軸側とを仕切
るバッフルプレートとを設け、同上シリンダブロックの
上部側からオイルパンに向って流れる潤滑油用の戻し油
路を同上シリンダブロックの外側壁に形成し、上記戻し
油路の下端からオイルパン内に落下しようとする潤滑油
を同上オイルパンの底部にまで導くガイド油路を設けた
エンジンの潤滑油案内装置において、 上記オイルパンとバッフルプレートとは別体に、上下に
延びるガイド溝を有するガイド体を設け、このガイド体
を上記オイルパンとバッフルプレートのうちいずれか一
方に取り付け、上記ガイド体の上記ガイド溝を有する面
を上記オイルパンの外側壁の内面に当接させ、これらオ
イルパンの外側壁とガイド体のガイド溝の内面とで囲ま
れた通路を上記ガイド油路としたエンジンの潤滑油案内
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1190149A JP2711905B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | エンジンの潤滑油案内装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1190149A JP2711905B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | エンジンの潤滑油案内装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0354310A JPH0354310A (ja) | 1991-03-08 |
JP2711905B2 true JP2711905B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16253231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1190149A Expired - Fee Related JP2711905B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | エンジンの潤滑油案内装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2711905B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4661223B2 (ja) * | 2005-01-07 | 2011-03-30 | トヨタ自動車株式会社 | 潤滑装置及びオイルパン装置 |
JP2008025370A (ja) * | 2006-07-18 | 2008-02-07 | Toyota Motor Corp | オイル戻し装置 |
JP2012117481A (ja) * | 2010-12-02 | 2012-06-21 | Aisin Seiki Co Ltd | エンジンのオイル回収構造 |
FR2969695B1 (fr) * | 2010-12-23 | 2012-12-21 | Renault Sa | Carter d'huile pour moteur thermique |
JP5812690B2 (ja) * | 2011-05-25 | 2015-11-17 | ダイハツ工業株式会社 | オイル落とし通路の構造 |
JP7392500B2 (ja) * | 2020-02-05 | 2023-12-06 | スズキ株式会社 | エンジン |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0232802Y2 (ja) * | 1985-01-23 | 1990-09-05 |
-
1989
- 1989-07-21 JP JP1190149A patent/JP2711905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0354310A (ja) | 1991-03-08 |
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Legal Events
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