JP3980539B2 - 基板接合方法、照射方法、および基板接合装置 - Google Patents

基板接合方法、照射方法、および基板接合装置 Download PDF

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Description

本発明は、プラズマおよびラジカル等の粒子ビームを基板の表面に照射した後に、基板の表面同士を重ね合わせて基板を接合する基板接合方法および装置、ならびにプラズマとラジカルをともに基板に照射するための照射方法に関する。
半導体基板などの基板同士を接合する技術として、プラズマアシストボンディングといわれる技術が注目されている。たとえば、酸素プラズマ(O+プラズマ)を基板表面に照射し、雰囲気中の水成分と反応させて水酸基(OH基)を基板表面に形成し、水酸基が形成された基板同士を密着させて接合する技術が知られている。
また、接合装置が搭載されたチャンバ中において、プラズマを照射された複数の基板の表面同士を接触させて接合する技術も提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
さらに、プラズマを基板に照射する代わりに、ラジカルを照射する技術も応用されている。ラジカルは中性であるので、ラジカルを照射する技術によれば、プラズマ中のイオンが加速されて基板に照射される場合に比べて、基板へ与える損傷を少なくできるといった効果がある。
米国特許6,180,496号
しかしながら、以上のような従来の基板接合技術では、酸素プラズマと窒素ラジカルを併用して照射するといったような複数種類の粒子ビームを照射することによって基板の接合強度を高める工夫はなされていなかった。したがって、従来の基板接合技術によっては、基板の接合強度を十分に高めることが難しい場合があった。また、一台の装置で、プラズマ照射とラジカル照射とを実行することができる簡便な照射方法も提案されていなかった。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、複数種類の粒子ビームを基板の表面に照射することによって、接合強度を高めることができる基板接合技術を提供することである。特に、酸素プラズマと窒素ラジカルを基板の表面に照射することによって、基板の接合強度を高めることができる基板接合技術を提供することを目的とする。
さらに、本発明の他の目的は、一台の装置で、プラズマ照射とラジカル照射とを実行することができる照射技術を提供することである。
上記の目的は、以下のような構成によって達成することができる。
(1)本発明の基板接合方法は、複数の基板同士を接合する基板接合方法であって、各基板の表面へ酸素粒子ビームを照射する第1の照射段階と、前記第1の照射段階と同時または後続して、各基板の表面へ窒素粒子ビームを照射する第2の照射段階と、第1および第2の照射段階の後、各基板の表面を重ね合わせて接合する接合段階と、を有する。
(2)本発明の基板接合方法は、複数の基板同士を接合する基板接合方法であって、各基板の表面へ酸素プラズマを照射する第1の照射段階と、前記第1の照射段階と同時または後続して、各基板の表面へ窒素ラジカルを照射する第2の照射段階と、第1および第2の照射段階の後、各基板の表面を重ね合わせて接合する接合段階と、を有する。
(3)本発明の照射方法は、複数の基板同士を接合するための基板に酸素プラズマ及び窒素ラジカルを照射する照射方法であって、基板、開口を有する第1電極、および第2電極をこの並び順で対向して配置する段階と、前記第1電極を接地するとともに前記基板に高周波電圧を加えて、当該第1電極と当該基板との間の空間で酸素プラズマを発生させ、当該酸素プラズマを基板に照射する段階と、前記第1電極を接地するとともに前記第2電極に高周波電圧を加えて、当該第1電極と当該第2電極との間の空間で窒素プラズマを発生させ、前記第1電極の前記開口を通過した窒素ラジカルを基板に照射する段階と、を有する。
(4)本発明の基板接合装置は、複数の基板同士を接合する基板接合装置であって、各基板の表面へ酸素粒子ビームを照射する第1の照射手段と、前記酸素粒子ビームの照射と同時または後続して、各基板の表面へ窒素粒子ビームを照射する第2の照射手段と、前記酸素粒子ビームおよび前記窒素粒子ビームが照射された各基板の表面を重ね合わせて接合する接合手段と、を有する。
本発明の基板接合方法および装置によれば、各基板の表面へ酸素粒子ビームを照射し、これと同時または後続して、各基板の表面へ窒素粒子ビームを照射した後、各基板の表面を重ね合わせて接合することによって、基板同士を強固に接合することができる。
特に、本発明の基板接合方法および装置によれば、各基板の表面へ酸素プラズマを照射し、これと同時または後続して、各基板の表面へ窒素ラジカルを照射した後、各基板の表面を重ね合わせて接合することによって、基板同士を強固に接合することができる。
また、本発明の照射方法によれば、電圧の印加および接地の状態を切替えることによって、1台の装置で、複数の基板同士を接合するための基板への酸素プラズマ照射と窒素ラジカル照射の双方を実行することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る基板接合装置についての好適な実施形態を詳細に説明する。この説明に使用される図面における寸法は明細書の明確性のために誇張されて示されている場合がある。
<第1の実施の形態>
本実施形態の基板接合装置は、各基板の表面へ酸素粒子ビームを照射するのみならず、さらに各基板の表面へ窒素粒子ビームを照射する機能を有する。そして、酸素粒子ビームおよび窒素粒子ビームを照射した後に、基板の表面同士が重ね合わされて基板が接合される。
ここで、「粒子ビーム」には、イオンビーム、中性原子ビーム、プラズマ、およびラジカルなどの総ての形態の粒子ビームが含まれる。しかしながら、以下の説明では、より好ましい例として、酸素プラズマを照射し、さらに窒素ラジカルを照射した後に、各基板の表面同士を重ね合わせて接合する場合を説明する。この場合、好ましくは、本実施形態の基板接合装置は、一台の装置において、プラズマの照射とラジカルの照射の双方を実行する構成を有している。
図1は、本実施形態の基板接合装置についての概略構成を示す図である。基板接合装置10は、チャンバ100を備えている。チャンバ100内には、大別して、搬入された基板の表面へ酸素プラズマ(O+プラズマ)および窒素ラジカル(Nラジカル)の双方を照射する照射機構(照射手段)と、酸素プラズマおよび窒素ラジカルが照射された後に各基板800a,800bの表面を重ね合わせて接合する接合機構(接合手段)とが備えられている。
ここで、図1に示された例では、接合機構として、加重シリンダ721と、加重シリンダ721の動作によって第1基板800aと第2基板800bを挟み込むように移動するワークローラ722が設けられている。ワークローラ722は、第1基板800aと第2基板800bとを重ね合わせた状態で挟み込んで押圧して第1基板800aと第2基板800bとを接合するものである。ただし、接合機構は、この場合に限られず、第1基板800aと第2基板800bの表面とを密着させるものであれば種々の構成を採用できる。
図2は、本実施の形態の基板接合装置における照射機構の構成を模式的に示す図である。図2に示されるように、チャンバ100内には、第1基板800a、第1電極110、第2電極120、および第2基板800bが、この並び順で対向して配置される。第1基板800aおよび第2基板800bは、それぞれ第1支持部130および第2支持部140に保持される。
第1電極110および第2電極120は、金属などの導電体で形成されており、それぞれ複数の開口111、121が設けられている。また、第1支持部130および第2支持部140は、第1基板800a、第2基板800bに電圧を加えるための第1基板側電極および第2基板側電極としても機能する。
また、チャンバ100には、酸素プラズマおよび窒素ラジカルの原料ガスをチャンバ100内に供給するためのガス配管(供給手段)150が設けられている。酸素プラズマの原料ガス(ガス種)としては、たとえば酸素O2が用いられ、窒素ラジカルの原料ガスとしては、たとえば、窒素N2が用いられる。
さらに、基板接合装置10は、電圧を加えるための1または複数の電源210を有している。電源210は、第1基板800aおよび第2基板800bのそれぞれに例えば13MHz程度の高周波(RF)電圧を加えるための電源である。しかしながら、プラズマの発生が可能である限り、他の周波数の電圧を加える電源を用いることもできる。
基板接合装置10は、第1電極110、第2電極120、第1基板800a、および第2基板800bへの電圧の印加および接地(グランド)の状態を制御するための制御部300(制御手段)を有している。この制御部300による制御によって、第1電極110、第2電極120、第1基板800a、および第2基板800bへの電圧の印加の状態および接地の状態が切替えられる。そして、この切替えによって、第1基板800aおよび第2基板800bの表面へプラズマを照射する処理と、第1基板800aの表面へラジカルを照射する処理と、第2基板800bの表面へラジカルを照射する処理とが適宜切替えられる。以下に、制御部300の制御内容について説明する。
(プラズマを照射する処理)
図3は、プラズマを照射する場合の照射機構の状態を模式的に示す図である。
酸素プラズマを照射する場合には、制御部300は、第1電極110および第2電極120を接地する一方、第1基板800aおよび第2基板800b(正確には、第1基板側電極および第2基板側電極)の夫々に高周波電圧を印加するように制御する。
第1基板800aに高周波電圧が印加されることによって、第1電極110と第1基板800aとの間の空間にRFプラズマが発生する。プラズマとは、低圧の電離した原子と電子と中性フラグメントの集合体であり、全体としては電気的中性が保たれている。具体的には、ガス配管150から原料ガスとして、酸素が供給されて、酸素プラズマが発生する。
高周波の作用によって、プラズマと第1基板800aとの間に自己バイアス電圧が生じ、第1基板800aに対して、酸素イオンが照射される。ただし、酸素イオンのみならず、プラズマ中で生成された中性ラジカルも、拡散機構によって第1基板800に照射される。
同様に、第2基板800bに高周波電圧が印加されることによって、第2電極120と第2基板800bとの間の空間にも酸素プラズマが発生する。そして、自己バイアス電圧によって、第2基板800bに対して、酸素イオンが照射される。
以上のように、プラズマの照射の処理は、加速された酸素イオンと、中性ラジカルとを照射する処理といえる。
(ラジカルを照射する処理)
図4は、ラジカルを第1基板に照射する場合の照射機構の状態を模式的に示す図である。
窒素ラジカルを照射する場合には、制御部300は、以下のような制御を行う。
第1基板800aに窒素ラジカルを照射する場合には、制御部300は、第1電極110を接地する一方、第2電極120に高周波電圧を印加するように制御する。
第1電極110を接地するとともに、第2電極120に高周波電圧を印加することによって、第1電極110と第2電極120との間の空間にプラズマを発生させる。具体的には、ガス配管150から原料ガスとして、窒素が供給されて、窒素プラズマが発生する。
このように、第1電極110と第2電極120との間の空間は、プラズマ源として機能する。したがって、第1基板800aは、プラズマ源から離れて配置されることとなる。窒素プラズマが第1電極110の開口111付近に存在する状態が発生すると、第1電極110に設けられた複数の開口111からは、中性の窒素ラジカルのみが通過して輸送される。窒素ラジカルは、電気的に中性であるので、加速されることなく、拡散機能によって、第1基板800a上に照射される。
図5は、ラジカルを第2基板に照射する場合の基板接合装置10の状態を示す図である。第2基板800aに窒素ラジカルを照射する場合には、制御部300は、第2電極120を接地する一方、第1電極110に高周波電圧を印加するように制御する。
第2電極120を接地するとともに、第1電極110に高周波電圧を印加することによって、第1電極110と第2電極120との間の空間に窒素プラズマを発生させる。そして、第2電極120の開口121を通過した中性の窒素ラジカルが第2基板800b上に照射される。
以上のように、本実施の形態の基板接合装置10は、1台の装置で、プラズマの照射とラジカルの照射を実行することができる。そして、このように、酸素プラズマを照射する段階に後続して、窒素ラジカルを照射した上で、基板800a,800b同士を接触させることによって、第1基板800aと第2基板800bとを強固に接合することができる。
以上のように構成される基板接合装置10を用いた基板接合方法について、説明する。
ここでは、第1基板800a,第2基板800bとして、シリコン基板(Si)を用いる場合を示す。
図6〜図9は、本実施の形態の基板接合方法を示す図である。なお、以下の図6〜図8の説明では、基板として第1基板800aのみを示したが、第2基板800bについても、同様に処理されることはもちろんである。なお、図6〜図9に示される例では、処理は、たとえば、空気中、常温で実行される。
図6は、処理前の基板を示す図である。この図6に示される段階で、不活性ガス粒子を第1基板800aの表面に照射し、清浄化しておくことも可能である。
次に、図7に示されるように、第1基板800aの表面にプラズマを照射する処理を行う(第1の照射段階)。具体的には、第1基板800aの表面に酸素プラズマを照射する処理を行う。この結果、第1基板800aの表面には、酸素イオンが照射される。このような図7の処理にともなって基板表面が雰囲気中の水成分などと反応して、第1基板800aの表面に、水酸基(OH基)が生じると考えられる。
次に、図7の処理に連続して、図8に示されるように、第1基板800aの表面にラジカルを照射する処理を行う(第2の照射段階)。具体的には、第1基板800aの表面に窒素ラジカルを照射する処理を行う。なお、図7に示される第1の照射段階と同時に図8に示される第2の照射段階を行うこともでき、第1の照射段階が完了した後に、第2の照射段階を行うこともできる。なお、ラジカルの照射は、プラズマの照射との場合と異なり、電気的に中性であり加速されない粒子ビームの照射であるので、基板表面の損傷が小さい。
次に、図9に示されるように、第1基板800aおよび第2基板800bの表面を重ね合わせ、必要に応じて加重をかける。この結果、第1基板800aと第2基板800bとを接合することができる。
特に、上記の基板接合装置10を用いることによって、図7に示されるプラズマ照射の処理と、図8に示されるラジカル照射の処理とを一台の装置で連続的に実行することができる。また、照射段階において、第1基板800aの表面と、第2基板800bの表面とが対向した状態で配置されるので、第1基板800aの表面と第2基板800bの表面とを重ね合わせる際に、基板を180度反転させる操作が不要となる。
なお、酸素プラズマの照射と窒素ラジカルの照射とを併用することによって、強固な基板接合が実現される機構の詳細は不明であるが、ガス種として酸素と窒素を併用する効果と、プラズマとラジカルを併用する効果とに起因するものと考えられる。ガス種として酸素と窒素を併用することによって基板接合の強度が高まるのは、基板表面に酸窒化物が形成されることに関係している可能性がある。また、プラズマとラジカルを併用することによって基板接合の強度が高まるのは、加速粒子を含んでおり基板表面への影響が強いプラズマ照射と、基板表面へのダメージが少ないラジカル照射との作用によって、何らかの良好な表面状態が実現されることに関係している可能性がある。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、第1基板800a、第1電極110、第2電極120、および第2基板800bをこの並び順で配置して、第1基板800aと第2基板800bとに同時にプラズマ照射する場合を示した。高効率なプロセスの実現の観点からは、第1の実施の形態に示した処理が望ましいが、本発明は、この場合に限られるものではない。
第2の実施の形態は、各基板別に、プラズマ照射およびラジカル照射を行う場合を示している。なお、第1の実施の形態と同様の部材には、同一の部材番号を付して説明する。また、原料ガスの供給および接合の処理は、第1の実施の形態の場合と同様であるので、詳しい説明を省略する。
図10は、本実施の形態の基板接合装置の照射機構の構成を模式的に示す図である。図10は、第1基板800aにプラズマ照射およびラジカル照射を行う場合を示しているが、第2基板800bを処理する場合も同様である。図10に示されるように、チャンバ100内には、第1基板800a、開口111を有する第1電極110、および第2電極120がこの並び順で対対向して配置される。なお、本実施の形態では、第2電極は、開口を有している必要がない。
プラズマ照射の段階では、第1電極110を接地するとともに第1基板800a(より正確には、基板側電極)に高周波電圧を加えて、第1電極110と第1基板800aとの間の空間で酸素プラズマを発生させ、この酸素プラズマを第1基板800aの表面に照射する。一方、ラジカル照射の段階では、第1電極110を接地するとともに第2電極に高周波電圧を加えて、第1電極110と第2電極120との間の空間で窒素プラズマを発生させ、第1電極110の開口を通過した中性の窒素ラジカルを第1基板800aに照射させる。
第1基板800aの処理が終了すると、第2基板800bについても、同様にプラズマ照射およびラジカル照射が実行される。そして、第1基板800aの表面と第2基板800bの表面を重ね合わせて加重を与えて、接合する。このように、本実施の形態によっても、強固な基板接合を実現することができる。
<第3の実施の形態>
第1の実施の形態および第2の実施の形態では、プラズマの照射、およびラジカルの照射の際に、高周波(RF)電圧を加えることによって、酸素プラズマや窒素プラズマを発生させる場合が示された。
しかしながら、プラズマ発生に用いられる励起方式として、高周波(RF)のみならず、低周波、マイクロ波、ヘリコン波、表面波など種々の手法を用いてもよいことはもちろんである。
本実施の形態では、プラズマ照射の際には、高周波(RF)電圧を加えることによって、プラズマを発生させるが、ラジカル照射の際には、マイクロ波を加えることによって、プラズマを発生させ、このプラズマが発生している状態で、所定の開口を通過したラジカルを基板に対して照射する。なお、本実施の形態において、原料ガスの供給、および基板同士を重ね合わせて加重を加える処理は、第1の実施の形態の場合と同様である。したがって、詳しい説明を省略する。
図11は、本実施の形態の基板接合装置の照射機構の構成を模式的に示す図である。図11に示されているチャンバ100内には、第1基板800a、複数の開口が設けられた導電体プレートである第1電極110、および誘電体プレート410がこの並び順で配置されている。誘電体プレート410には、マイクロ波導波管420がスロットアンテナ部430を介して接続されている。マイクロ波導波管420は、たとえば、2.45GHz程度の周波数をもったマイクロ波をスロットアンテナ部430を介して誘電体プレート410に伝える役目を担う。そして、この誘電体プレート420に伝えられたマイクロ波によって、プラズマが発生する。
本実施の形態の基板接合装置によれば、以下のような処理が行われる。
プラズマ照射の段階では、第2の実施の形態の場合と同様に、第1電極110を接地するとともに第1基板800a(画謡的には、基板側電極)に高周波電圧を加えて、第1電極110と第1基板800aとの間の空間で酸素プラズマを発生させ、この酸素プラズマを第1基板800aの表面に照射する(第1の実施形態と同様であるので不図示、)。たとえば、高周波電圧として、周波数13MHz、200Vの電圧が用いられる。
一方、ラジカル照射の段階では、第1電極110を接地するとともに、マイクロ波導波管420によって、マイクロ波を誘電体プレート410に伝える。この結果、第1電極110と誘電体プレート420との間の空間で窒素プラズマを発生させる。そして、第1電極110の開口を通過した窒素ラジカルを第1基板800aに照射させる(図11参照)。
本実施の形態によっても、酸素プラズマの照射に後続して、窒素ラジカルを照射することができ、これらの照射がなされた第1基板800aの表面と第2基板800bの表面とを重ね合わせて密着させることによって、基板同士を強固に接合することができる。
<第4の実施の形態>
上記の第1の実施の形態では、第1電極110および第2電極120を用いて、1台の装置で、酸素プラズマの照射および窒素ラジカルの照射をともに実行する場合を説明した。本実施の形態では、1台の装置において、酸素プラズマの照射および窒素ラジカルの照射のみならず、さらにアルゴン原子ビームのような不活性ガス中性原子ビームをも照射する場合を説明する。
図12は、本実施の形態の基板接合装置の照射機構の構成を模式的に示す図である。図12に示されるチャンバ100内には、第1基板800a、第1電極110、第2電極120、および第2基板800bが、この並び順で対向して配置される。また、第1電極120および第2電極には、それぞれ複数の開口111、121が設けられている。また、第1基板800aおよび第2基板800bを保持するための第1支持部130および第2支持部140は、それぞれ第1基板800a、第2基板800bに電圧を加えるための第1基板側電極および第2基板側電極として機能する。これらの点は、第1の実施の形態の場合と同様である。
本実施の形態に特徴的な構成として、チャンバ100内には、筒状部材510が用意されており、筒状部材510の両端を塞ぐように第1電極110および第2電極120が設けられている。なお、筒状部材510は、金属などの導電性物質で構成されている。ここで、筒状部材510と第1電極110の間、および筒状部材510と第2電極120の間は、それぞれ絶縁部材520を介して取り付けられている。したがって、筒状部材510、第1電極110、および第2電極120の間は、電気的には分離されている。
また、第1電極110と第2電極120との間の空間には、たとえば、第1電極110および第2電極120に平行に伸延した一対の棒状の内部電極530が設けられている。より具体的には、内部電極530は、第1電極110、第2電極120、および筒状部材510で閉じられた空間内に設けられている。また、上記のガス配管150に加えて、上記の空間内にガスを導入するための第2ガス配管540が設けられていてもよい。
そして、基板接合装置10は、第1基板800aおよび第2基板800bのそれぞれに対して、たとえば13MHz程度の高周波(RF)電圧を加えるための電源210を有している。また、基板接合装置10は、さらに一対の内部電極530に直流電圧を加えるための直流電源550を有している。
また、本実施の形態の制御部300は、第1電極110、第2電極120、第1基板800a、第2基板800bへの電圧の印加および接地(グランド)の状態を制御するのみならず、上記の内部電極530への電圧の印加および筒状部材510の接地についても制御する。
この制御部300による制御によって、第1電極110、第2電極120、第1基板800a、第2基板800b、内部電極530、および筒状部材510への電圧の印加の状態や接地の状態が切替えられる。そして、この制御部300によって、プラズマ照射処理とラジカル照射処理とが切替えられるのみならず、さらに不活性ガス中性原子ビームの照射処理に切替えることも可能となる。すなわち、本実施の形態の装置は、一台で、プラズマ照射処理、ラジカル照射処理、および中性原子ビームの照射処理の三種類の照射処理を実現することができる。なお、中性原子ビームの照射処理は、酸素プラズマ照射処理および窒素ラジカル照射処理の前に、基板表面の清浄化のために行うことができる。以下に、制御部300の制御内容について説明する。なお、本実施の形態では、アルゴン中性原子ビームを照射する場合を例にとって説明する。
(中性原子ビームの照射処理)
図13は、中性原子ビームを照射する場合の照射機構の状態を模式的に示す図である。中性原子ビームを照射する場合には、制御部300は、上記の内部電極530に直流電圧を加えるとともに、第1電極110、第2電極120、および筒状部材510を接地するように制御する。
第2ガス配管を通じてアルゴンガスが供給されている状態で、内部電極530に直流電圧を加えることによって、アルゴンガスがプラズマ状態となり、アルゴンイオンが発生する。そして、発生したアルゴンイオンが上記直流電圧に基づく電界によって、第1電極110および第2電極120へ進み、中性化されて、アルゴン中性原子ビームが発生する。そして、発生したアルゴン中性原子ビームが、第1電極110および第2電極120に夫々設けられた開口111および112を通過して、第1基板800aおよび第2基板800bに照射される。
(プラズマを照射する処理およびラジカルを照射する処理)
プラズマを照射する処理およびラジカルを照射する処理は、基本的に第1の実施形態の場合と同様である。この場合、第1電極110および第2電極120と筒状部材510とが電気的に絶縁されているので、筒状部材510を介して第1電極110と第2電極120とが短絡してしまうようなおそれはない。
次に、以上のように構成される基板接合装置10を用いた基板接合方法を説明する。まず、一対の内部電極530に直流電圧を印加するとともに、第1電極110、第2電極120、および筒状部材510を接地する。この結果、内部電極530は、接地された金属部材で覆われた状態となる。直流電圧によってアルゴンガスはプラズマ状態となり、最終的にアルゴン中性原子ビームが第1基板800a、800bに照射される。この結果、第1基板800a、800bの表面が清浄化される。
次に、第1の実施の形態で示した処理と同様に、第1電極110、第2電極120、第1基板800a、および第2基板800bへの電圧の印加の状態および接地の状態を切替えることによって、酸素プラズマおよび窒素ラジカルが連続して照射される。そして、最終的に、第1基板800aおよび第2基板800bの表面を重ね合わせ、必要に応じて加重をかける。この結果、第1基板800aと第2基板800bとを接合することができる。
本実施の形態によれば、酸素プラズマおよび窒素ラジカルの照射に用いられる第1電極110および第2電極120を、中性原子ビーム発生機構の一部として兼用することができる。したがって、基板800a,800bの清浄化用の中性原子ビーム発生源を別途取り付けること必要がなくなる。
<第5の実施の形態>
第1の実施の形態では、第1電極、第2電極、第1基板800a、および第2基板800bへの電圧の印加の状態および接地の状態を切替えることによって、複数種類の粒子ビームを照射する場合が示された。
本実施の形態では、第1電極および第2電極に代えて、誘導結合プラズマ(ICP)発生用のコイルを用いる場合を説明する。
図14は、本実施の形態の基板接合装置の照射機構の構成を模式的に示す図である。図14に示されるチャンバ100内には、第1基板800a、コイル610、第2基板800bが、この並び順で対向して配置される。なお、第1支持部130、第2支持部140、およびガス配管150などの構成は、第1の実施の形態の場合と同様であるので、詳しい説明は省略する。
コイル610は、第1基板800aおよび第2基板800bの平行面に沿って巻回されたものである。換言すれば、コイル610の巻回軸は、第1基板800aおよび第2基板800bに垂直となる。このようなコイル610は、通常、柱状コイルと呼ばれるものであり、電電線を数ターン程度、あるいはそれ以上にわたって巻回して構成されている。コイル610は、高周波誘導磁界を発生させるために用いられる。コイル610は、第1基板800aと第2基板800bとの中間点近傍に配置される。
なお、コイル610の径は、第1基板800aおよび第2基板800bの径よりも大きく構成されることが望ましい。換言すれば、図14に矢印で示したように、第1基板800aおよび第2基板800bがコイル610に触れることなく、リング状のコイル610を通過できるようにコイル610の径が構成されていることが望ましい。
基板接合装置10は、第1基板800aおよび第2基板800bのそれぞれに、たとえば、13MHz程度の高周波(RF)電圧を加えるための電源210と、コイル610に、たとえば2MHz程度の高周波電圧を加えるためのコイル用電源620とを有する。しかしながら、これらの電源210およびコイル用電源620に代えて、他の周波数の電圧を加えるための電源を採用することもできる。
基板接合装置10は、第1基板800a、第2基板800b、およびコイル610への電圧の印加および接地の状態を制御するための制御部300を有している。この制御部300による制御によって、第1基板800aおよび第2基板800bへの電圧の印加および接地の状態が切替えられる。そして、この制御部300によって、第1基板800aおよび第2基板800bの表面へRFプラズマを照射する処理と、第1基板800aおよび第2基板800bの表面へ誘導結合プラズマから発生したイオンおよび/またはラジカルを照射する処理とが適宜切替えられる。以下に、制御部300の制御内容について説明する。
(RFプラズマを照射する処理)
図15は、RFプラズマを照射する場合の基板接合装置10の状態を模式的に示す図である。RFプラズマを照射する場合は、制御部300は、上記のコイル610に高周波電圧を加えるとともに、第1基板800aおよび第2基板800bに電圧を加えるように制御する。
コイル610近傍では、後述のように誘導結合プラズマが発生し、自己バイアスによって、コイル610と第1電極800aとの間、およびコイル610と第2電極800bとの間に、それぞれ電位差が生じる。この結果、コイル610と第1基板800aとの間の空間、およびコイル610と第2基板800bとの間の空間でそれぞれRFプラズマが発生する。特に、RFプラズマは、第1基板800aおよび第2基板800bの近傍で発生する。そして、発生したRFプラズマが第1基板800aおよび第2基板800bの表面に照射される。好適には、酸素ガスを供給しつつ、以上の処理を行うことによって、コイル610と第1基板800aとの間の空間、およびコイル610と第2基板800bとの間の空間で酸素プラズマが発生し、酸素プラズマが第1基板800aおよび第2基板800bの表面に照射される。
(誘導結合プラズマから発生したラジカルおよび/またはイオンを照射する処理)
図16は、誘導結合プラズマから発生したラジカルおよび/またはイオンを照射する場合の照射機構の状態を模式的に示す図である。
誘導結合プラズマから発生したラジカルおよび/またはイオンを照射する場合には、制御部300は、第1基板800aおよび第2基板800bを接地するとともに、高周波電圧をコイル610に加えるように制御する。
コイル610に高周波電圧を加えることによって高周波誘導磁界が発生する。そして、この高周波誘導磁界により生じる誘導電界によって電子が加速され、これによってコイル610の近傍でプラズマ(誘導結合プラズマ)が発生する。そして、この誘導結合プラズマから発生したイオンおよび/またはラジカルなどが、拡散機構などによって、第1基板800aおよび第2基板800bの表面に照射される。好適には、窒素を供給しつつ、以上の処理を行うことによって、コイル610の近傍で窒素プラズマが発生し、この窒素プラズマから発生した窒素イオンおよび/または窒素ラジカルが第1基板800aおよび第2基板800bの表面に照射される。
なお、酸素プラズマおよび窒素ラジカルの照射が終了した第1基板800aおよび第2基板800bの各表面を重ね合わせて、第1基板800aおよび第2基板800bが接合される。この際に、第1基板800aおよび第2基板800bを第1支持部130および第2支持部140に保持したまま、第1支持部130および第2支持部140を上下方向に移動して、第1基板800aおよび第2基板800bを接触させて接合することができる。この場合、コイル610の径が、第1基板800aおよび第2基板800bの径よりも大きいので、第1基板800aおよび第2基板800bは、コイル610内を通過して移動することができる。したがって、第1基板800aおよび第2基板800bと、コイル610とが干渉することなく、第1基板800aおよび第2基板800bを接合することもできる。
以上のように第1〜第5の実施の形態を説明したが、次に、本発明の作用効果を明らかにするために実際に実験を行った結果を実施例として示す。
<実施例>
本実施例は、上記の第3の実施の形態で示された装置(図11参照)を用いて行われた。図17は、本実施例における引張り試験の結果を示す図であり、図18は、基板接合の条件を示す。基板接合の条件としては、図18に示されるとおり、酸素の圧力は30(Pa)とし、窒素の圧力は100(Pa)とした。RF電圧としては、周波数13.4MHzで200Vの電圧を用いた。また、マイクロ波の出力は2000Wとした。プラズマ照射およびラジカル照射の処理時間は、各々60秒とした。
図17には、本実施例のほかに、比較例も示した。具体的には、(1)酸素ラジカル照射のみの場合、(2)窒素ラジカル照射のみの場合、(3)酸素プラズマ照射のみの場合、(4)窒素プラズマ照射のみの場合、(5)アルゴンイオンビーム照射のみの場合、(6)窒素プラズマ照射の後に酸素ラジカル照射の場合、(7)窒素プラズマ照射の後に酸素プラズマ照射の場合、(8)酸素ラジカル照射の後に窒素ラジカル照射の場合、(9)酸素プラズマ照射の後に窒素プラズマ照射の場合(「参考実施例1」とする)、(10)酸素プラズマ照射の後に窒素ラジカル照射の場合(「最良の実施例」とする)、(11)酸素と窒素を混合してプラズマ照射した場合(「参考実施例2」とする)、(12)酸素と窒素を混合してラジカル照射した場合が示されている。
なお、図17中において「接着剤限界」という記載は、接合した基板同士が剥離する前に引張り試験器と基板とを結合する接着材部分が解離した場合を示し、基板同士が強固に接合されている場合に生じる。また、図17中、「×」と記入されている部分は、接合できなかった場合を示している。
図17に示されるように、(10)酸素プラズマ照射の後に窒素ラジカル照射した場合(「最良の実施例」の場合)は、基板同士が最も強固に接合されており、18.9MPaおよび20MPaの強さ以上で引っ張った場合であっても、基板同士の剥離は生じない。
また、(9)酸素プラズマ照射の後に窒素プラズマ照射の場合(「参考実施例1」の場合)、および(11)酸素と窒素を混合してプラズマ照射の場合(「参考実施例2」の場合)、上記の最良の実施例の場合と比べて劣るものの、基板同士が比較的強固に接合されることがわかった。
一方、酸素プラズマまたは窒素プラズマを単独で照射した場合や、酸素ラジカルまたは窒素ラジカルを単独で照射した場合には、接合されなかった。また、窒素プラズマや窒素ラジカルの照射を酸素プラズマや酸素ラジカルの照射に先がけて行った場合にも、強固な接合は得られなかった。
以上の結果から、酸素プラズマの照射段階と同時または後続して、窒素ラジカルまたは窒素プラズマを照射した後、基板同士を重ね合わせることによって、比較的強固な基板接合が実現できることが明らかとなった。ここで「同時」に照射する場合には、酸素と窒素を混合してプラズマ照射などを実行する場合(上記の参考実施例2の場合)が含まれる。
以上のように、プラズマ照射と同時または後続してラジカル照射を行うことによって、他の場合と比べて、強固な基板接合が実現できることが明らかとなった。特に、酸素プラズマ照射段階が終了した後に連続して窒素ラジカル照射段階を実行した場合に、最も優れた接合が得られることが明らかとなった。
以上の説明によれば、酸素粒子ビームの照射段階と同時または後続して、窒素粒子ビームを照射した後、基板同士を重ね合わせることによって基板同士を接合するといった新規な基板接合技術が示された。別の観点によれば、プラズマ照射と同時または後続してラジカル照射を行い、基板同士を重ね合わせることによって基板同士を接合するといった新規な基板接合技術が示されたともいえる。そして、特に、効果的な基板接合技術として、酸素プラズマの照射段階が終了した後に連続して、窒素ラジカルを照射して、基板同士を重ね合わせる基板接合技術が示された。
以上のように、本発明の好適な実施の形態について説明したが、当業者によって種々の省略、追加、および変更が可能であることはもちろんである。
たとえば、上記の実施の形態では、基板を接合する処理を、室温、大気中で実行する場合を示したが、本発明はこの場合に限られない。たとえば、基板を接合する処理を。真空中で実行することもできる。実験によれば、シリコン基板同士の接合を、真空中で実行した場合(100℃、7時間)、27.3MPa以上の強さで引っ張った場合でも、基板同士の剥離は生じず、強固な接合が得られた。
また、上記の実施の形態では、基板としてシリコン基板を用いたが、他の種類の基板の接合にも、本発明を利用できることはもちろんである。たとえば、実験によれば、シリコン基板の表面に500nmの厚さの熱酸化膜(SiO2)を形成した基板を接合した場合にも、強固な接合が可能であるという結果が得られた。具体的には、酸素プラズマ照射の後に窒素ラジカル照射の場合には、25.6MPa以上の強さで引っ張った場合でも、基板同士の剥離は起こらないという結果が得られた(接着材の解離時点まで基板同士の剥離は起こらなかった)。また、酸素と窒素を混合したプラズマ照射の場合には、13.5MPa、および7.45MPaで基板表面の剥離が起こったものの、比較的強固な接合が得られた。
以上のように、本実施の形態について、好適な実施の形態を説明したが、本発明には、添付した特許請求の範囲に記載した形態に加えて、以下のような形態が含まれる。
[付記1] 前記第1の照射段階は、酸素プラズマを照射する段階であることを特徴とする請求項1に記載の基板接合方法。
[付記2] 前記第2の照射段階は、窒素ラジカルまたは窒素プラズマを照射する段階であることを特徴とする請求項1または付記1に記載の基板接合方法。
[付記3] 前記第2の照射段階は、窒素ラジカルを照射する段階であることを特徴とする付記2に記載の基板接合方法。
[付記4] さらに、第1の照射段階の前に、不活性ガス中性原子ビームを照射する段階を有することを特徴とする請求項1に記載の基板接合方法。
[付記5] 前記第1の照射段階、第2の照射段階、および接合段階は、真空中で実行されることを特徴とする基板接合方法。
[付記6] 前記第1の照射段階と第2の照射段階が、同時に行われることを特徴とする請求項1に記載の基板接合方法。
[付記7] 前記第1の照射段階が終了した後に連続して、第2の照射段階が行われることを特徴とする請求項1に記載の基板接合方法。
[付記8] 第1基板、開口を有する第1電極、開口を有する第2電極、および第2基板をこの並び順で対向して配置する段階を有し、前記第1の段階では、前記第1電極および前記第2電極を接地するとともに前記第1基板および前記第2基板に高周波電圧を加えて、当該第1電極と当該第1基板との間の空間、および当該第2電極と当該第2基板との間の空間で酸素プラズマを発生させ、当該酸素プラズマを第1基板および第2基板の表面に同時に照射し、前記第2の照射段階では、前記第1電極を接地するとともに前記第2電極に高周波電圧を加えて、当該第1電極と当該第2電極との間の空間で窒素プラズマを発生させ、前記第1電極の前記開口を通過した窒素ラジカルを第1基板の表面に照射する一方、前記第2基板を接地するとともに前記第1電極に高周波電圧を加えて、当該第1電極と当該第2電極との間の空間で窒素プラズマを発生させ、前記第2電極の前記開口を通過した窒素ラジカルを第2基板の表面に照射することを特徴とする請求項1に記載の基板接合方法。
[付記9] 第1基板、コイル、第2基板をこの並び順で対向して配置する段階を有し、前記第1の段階では、前記第1基板、前記第2基板、および前記コイルのそれぞれに高周波電圧を加えて、前記第1基板と前記コイルとの間の空間、および前記第2基板と前記コイルの間の空間で酸素プラズマを発生させ、当該酸素プラズマを第1基板および第2基板の表面に照射し、前記第2の照射段階では、前記第1基板および前記第2基板を接地するとともに、前記コイルに高周波電圧を加えて、コイル近傍で窒素をガス種として誘導結合プラズマを発生させ、当該誘導結合プラズマから発生した窒素イオンおよび/または窒素ラジカルを第1基板および第2基板の表面に照射することを特徴とする請求項1に記載の基板接合方法。
[付記10] 前記第1の照射手段は、酸素プラズマを照射することを特徴とする請求項7に記載の基板接合装置。
[付記11] 前記第2の照射手段は、窒素ラジカルまたは窒素プラズマを照射することを特徴とする請求項7に記載の基板接合装置。
[付記12] 前記第2の照射手段は、窒素ラジカルを照射することを特徴とする請求項付記11に記載の基板接合装置。
[付記13] 複数の基板同士を接合する基板接合装置であって、基板、開口を有する第1電極、第2電極がこの並び順で対向して配置されるチャンバと、酸素プラズマおよび窒素ラジカルの原料ガスを前記チャンバ内に供給する供給手段と、酸素プラズマを照射する場合には、前記第1電極と前記基板との間の空間で酸素プラズマを発生させて当該酸素プラズマを基板の表面に照射させるために、前記第1電極を接地するとともに前記基板に高周波電圧を加えるように制御し、窒素ラジカルを照射する場合には、前記第1電極と前記第2電極との間の空間で窒素プラズマを発生させ、前記第1電極の前記開口を通過した窒素ラジカルを基板の表面に照射させるために、前記第1電極を接地するとともに前記第2電極に高周波電圧を加えるように制御する制御手段と、前記酸素プラズマおよび窒素ラジカルが照射された複数の基板の表面を重ね合わせて接合する接合手段と、を有することを特徴とする基板接合装置。
[付記14] 複数の基板同士を接合する基板接合装置であって、第1基板、開口を有する第1電極、開口を有する第2電極、および第2基板がこの並び順で対向して配置されるチャンバと、酸素プラズマおよび窒素ラジカルの原料ガスを前記チャンバ内に供給する供給手段と、酸素プラズマを照射する場合には、前記第1電極と前記第1基板との間の空間、および前記第2電極と前記第2基板との間の空間で酸素プラズマを発生させて当該酸素プラズマを弟1基板および弟2基板の表面に照射させるために、前記第1電極および前記第2電極を接地するとともに前記第1基板および前記第2基板に高周波電圧を加えるように制御し、前記第1基板の表面に窒素ラジカルを照射する場合には、前記第1電極と前記第2電極との間の空間で窒素プラズマを発生させ、前記第1電極の前記開口を通過した窒素ラジカルを前記第1基板の表面に照射させるために、前記第1電極を接地するとともに前記第2電極に高周波電圧を加えるように制御し、前記第2基板の表面に窒素ラジカルを照射する場合には、前記第1電極と前記第2電極との間の空間で窒素プラズマを発生させ、前記第2電極の前記開口を通過した窒素ラジカルを前記第2基板の表面に照射させるために、前記第2電極を接地するとともに前記第1電極に高周波電圧を加えるように制御する制御手段と、酸素プラズマおよび窒素ラジカルが照射された第1基板および第2基板の表面を重ね合わせて接合する接合手段と、を有することを特徴とする基板接合装置。
[付記15] 基板にプラズマおよびラジカルを照射する照射装置であって、基板、開口を有する第1電極、および第2電極がこの並び順で対向して配置されるチャンバと、プラズマおよびラジカルの原料ガスを前記チャンバ内に供給する供給手段と、プラズマを照射する場合には、前記第1電極と前記基板との間の空間でプラズマを発生させて当該プラズマを基板に照射させるために、前記第1電極を接地するとともに前記基板に高周波電圧を加えるように制御し、ラジカルを照射する場合には、前記第1電極と前記第2電極との間の空間でプラズマを発生させ、前記第1電極の前記開口を通過したラジカルを基板に照射させるために、前記第1電極を接地するとともに前記第2電極に高周波電圧を加えるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする照射装置。
[付記16] 基板にプラズマおよびラジカルを照射する照射装置であって、第1基板、開口を有する第1電極、開口を有する第2電極、および第2基板がこの並び順で対向して配置されるチャンバと、プラズマおよびラジカルの原料ガスを前記チャンバ内に供給する供給手段と、プラズマを照射する場合には、前記第1電極と前記第1基板との間の空間、および前記第2電極と前記第2基板との間の空間でプラズマを発生させて当該プラズマを弟1基板および弟2基板に照射させるために、前記第1電極および前記第2電極を接地するとともに前記第1基板および前記第2基板に高周波電圧を加えるように制御し、前記第1基板の表面にラジカルを照射する場合には、前記第1電極と前記第2電極との間の空間でプラズマを発生させ、前記第1電極の前記開口を通過したラジカルを前記第1基板に照射させるために、前記第1電極を接地するとともに前記第2電極に高周波電圧を加えるように制御し、前記第2基板の表面にラジカルを照射する場合には、前記第1電極と前記第2電極との間の空間でプラズマを発生させ、前記第2電極の前記開口を通過したラジカルを前記第2基板に照射させるために、前記第2電極を接地するとともに前記第1電極に高周波電圧を加えるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする照射装置。
プラズマ照射とラジカル照射を併用した新たな基板接合技術を提供することで、従来のプラズマアシストボンディング技術では達成が困難な水準の強固な基板接合を成し遂げることができる。したがって、半導体、セラミックス、酸化物、または金属などの各基板の接合に広く適用できる。
第1の実施形態の基板接合装置の概略構成を示す図である。 図1の基板接合装置における照射機構の構成を模式的に示す図である。 プラズマを照射する場合における図2の照射機構の状態を模式的に示す図である。 ラジカルを第1基板に照射する場合における図2の照射機構の状態を模式的に示す図である。 ラジカルを第2基板に照射する場合における図2の照射機構の状態を模式的に示す図である。 図1の基板接合装置を用いた基板接合方法を示す模式図である。 図6に後続する模式図である。 図7に後続する模式図である。 図8に後続する模式図である。 第2の実施形態の基板接合装置における照射機構の構成を模式的に示す図である。 第3の実施形態の基板接合装置における照射機構の構成を模式的に示す図である。 第4の実施形態の基板接合装置における照射機構の構成を模式的に示す図である。 中性原子ビームを照射する場合における図12の照射機構の状態を模式的に示す図である。 第5の実施形態の基板接合装置における照射機構の構成を模式的に示す図である。 RFプラズマを照射する場合における図14の照射機構の状態を模式的に示す図である。 誘導結合プラズマから発生したイオンおよび/またはラジカルを照射する場合における図14の照射機構の状態を模式的に示す図である。 実施例における引張り試験の結果を示す図である。 基板接合の実験条件を示す図である。
符号の説明
10 基板接合装置、
100 チャンバ、
110、120 第1電極、第2電極(第1の照射手段および第2の照射手段)、
111、121 開口、
150 ガス配管(供給手段)、
800a、800b 第1基板、第2基板。

Claims (7)

  1. 複数の基板同士を接合する基板接合方法であって、
    各基板の表面へ酸素粒子ビームを照射する第1の照射段階と、
    前記第1の照射段階と同時または後続して、各基板の表面へ窒素粒子ビームを照射する第2の照射段階と、
    第1および第2の照射段階の後、各基板の表面を重ね合わせて接合する接合段階と、を有することを特徴とする基板接合方法。
  2. 基板、開口を有する第1電極、第2電極をこの並び順で対向して配置する段階を有し、
    前記第1の照射段階では、前記第1電極を接地するとともに前記基板に高周波電圧を加えて、当該第1電極と当該基板との間の空間で酸素プラズマを発生させ、当該酸素プラズマを基板の表面に照射し、
    前記第2の照射段階では、前記第1電極を接地するとともに前記第2電極に高周波電圧を加えて、当該第1電極と当該第2電極との間の空間で窒素プラズマを発生させ、前記第1電極の前記開口を通過した窒素ラジカルを基板の表面に照射することを特徴とする請求項1に記載の基板接合方法。
  3. さらに、前記第1電極と前記第2電極との間の空間に設けられた内部電極に電圧を加えるとともに前記第1電極および前記第2電極を接地して、前記第1電極の前記開口を通過した不活性ガス中性原子ビームを前記基板の表面に照射する段階を有することを特徴とする請求項2に記載の基板接合方法。
  4. 基板およびコイルを対向して配置する段階を有し、
    前記第1の照射段階では、前記基板および前記コイルのそれぞれに高周波電圧を加えて、前記基板と前記コイルとの間の空間で酸素プラズマを発生させて、当該酸素プラズマを基板の表面に照射し、
    前記第2の照射段階では、前記基板を接地するとともに、前記コイルに高周波電圧を加えて、前記コイル近傍で窒素をガス種として誘導結合プラズマを発生させ、当該誘導結合プラズマから発生した窒素イオンおよび/または窒素ラジカルを前記基板の表面に照射することを特徴とする請求項1に記載の基板接合方法。
  5. 複数の基板同士を接合する基板接合方法であって、
    各基板の表面へ酸素プラズマを照射する第1の照射段階と、
    前記第1の照射段階と同時または後続して、各基板の表面へ窒素ラジカルを照射する第2の照射段階と、
    第1および第2の照射段階の後、各基板の表面を重ね合わせて接合する接合段階と、を有することを特徴とする基板接合方法。
  6. 複数の基板同士を接合するための基板に酸素プラズマ及び窒素ラジカルを照射する照射方法であって、
    基板、開口を有する第1電極、および第2電極をこの並び順で対向して配置する段階と、
    前記第1電極を接地するとともに前記基板に高周波電圧を加えて、当該第1電極と当該基板との間の空間で酸素プラズマを発生させ、当該酸素プラズマを基板に照射する段階と、
    前記第1電極を接地するとともに前記第2電極に高周波電圧を加えて、当該第1電極と当該第2電極との間の空間で窒素プラズマを発生させ、前記第1電極の前記開口を通過した窒素ラジカルを基板に照射する段階と、を有することを特徴とする照射方法。
  7. 複数の基板同士を接合する基板接合装置であって、
    各基板の表面へ酸素粒子ビームを照射する第1の照射手段と、
    前記酸素粒子ビームの照射と同時または後続して、各基板の表面へ窒素粒子ビームを照射する第2の照射手段と、
    前記酸素粒子ビームおよび前記窒素粒子ビームが照射された各基板の表面を重ね合わせて接合する接合手段と、を有することを特徴とする基板接合装置。
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