JP3979426B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
(1)天井設置型の空気調和装置の基本構成
図1に本発明の第1実施形態にかかる天井設置型の空気調和装置1の外観斜視図(天井は省略)を示す。空気調和装置1は、天井埋込型の形態及び天井吊下型の形態の両方に対応することが可能なものであり、主として、内部に各種構成機器を収納するケーシング2を備えている。
<2方向に吹き出す天井埋込型の空気調和装置の形態にする場合>
上述の天井設置型の空気調和装置1を2方向に吹き出すタイプの天井埋込型の空気調和装置の形態にする場合には、図5及び図6に示されるように、天井埋込用化粧パネル11をケーシング2の下面を覆うように装着する。ここで、図5は、天井設置型の空気調和装置1の外観斜視図であって、2方向に吹き出す天井埋込型の形態にした状態を示す図である。図6は、天井設置型の空気調和装置1の概略側面断面図であって、図5のA−A断面図である。
上述の天井設置型の空気調和装置1を2方向よりも多くの方向(ここでは、全周)に吹き出すタイプの天井埋込型の空気調和装置の形態にする場合には、図7及び図8に示されるように、補助吹出チャンバ12をケーシング2の側板23、25を覆うように装着するとともに、天井埋込用化粧パネル13をケーシング2の下面を覆うように装着する。ここで、図7は、天井設置型の空気調和装置1の外観斜視図であって、全周に吹き出す天井埋込型の形態にした状態を示す図である。図8は、天井設置型の空気調和装置1の概略側面断面図であって、図7のB−B断面図である。尚、図7のA−A断面については、上述の図6と同様であるため、ここでは、図示を省略する。
上述の天井埋込型の形態を有する空気調和装置1(具体的には、2方向に吹き出すタイプの空気調和装置1、図5及び図6を参照)を複数台(ここでは、2台)連結する場合には、図9及び図10に示されるように、パネル案内部材としてのパネル連結ピン14を用いて隣り合う天井埋込用化粧パネル11の端部同士を連結する。ここで、図9は、天井設置型の空気調和装置1の外観斜視図であって、2方向に吹き出す天井埋込型の形態のものを連結した状態を示す図である。図10は、図9のC部分の拡大図である。
<2方向に吹き出す天井吊下型の空気調和装置の形態にする場合>
上述の天井設置型の空気調和装置1を2方向に吹き出すタイプの天井吊下型の空気調和装置の形態にする場合には、図11及び図12に示されるように、天井吊下用化粧パネル15をケーシング2の下面及び側面を覆うように装着する。ここで、図11は、天井設置型の空気調和装置1の外観斜視図であって、2方向に吹き出す天井吊下型の形態にした状態を示す図である。図12は、天井設置型の空気調和装置1の概略側面断面図であって、図11のA−A断面図である。
尚、ここでは図示しないが、天井吊下用化粧パネル15の下面に、ケーシング2の下面吹出開口26bに連通する下面吹出口を形成することにより、ケーシング2の側面及び下面の両方から(すなわち、側方及び下方の4方向)に空気を吹き出すように構成することも可能になる。
上述の天井吊下型の空気調和装置1を2方向よりも多くの方向(ここでは、4方向)に吹き出すタイプの天井吊下型の空気調和装置の形態にする場合には、図13及び図14に示されるように、補助吹出チャンバ16をケーシング2の側板23、25を覆うように装着するとともに、天井吊下用化粧パネル17をケーシング2の下面を覆うように装着する。ここで、図13は、天井設置型の空気調和装置1の外観斜視図であって、4方向に吹き出す天井吊下型の形態にした状態を示す図である。図14は、天井設置型の空気調和装置1の概略側面断面図であって、図13のB−B断面図である。尚、図13のA−A断面については、上述の図12と同様であるため、ここでは、図示を省略する。
上述の天井吊下型の形態を有する空気調和装置1(具体的には、2方向に吹き出すタイプの空気調和装置1、図11及び図12を参照)を複数台(ここでは、2台)連結する場合には、図15及び図16に示されるように、パネル案内部材としてのパネル連結ピン18を用いて隣り合う天井吊下用化粧パネル15の端部同士を連結する。ここで、図15は、天井設置型の空気調和装置1の外観斜視図であって、2方向に吹き出す天井吊下型の形態のものを連結した状態を示す図である。図16は、図15のC部分の拡大図である。
本実施形態の天井設置型の空気調和装置1には、以下のような特徴がある。
本実施形態の天井設置型の空気調和装置1では、ケーシング2に第1化粧パネルとしての天井埋込用化粧パネル11、13又は第2化粧パネルとしての天井吊下用化粧パネル15、17のいずれかを装着することにより、空気を本体下面(具体的には、吸入口11a、13a)から吸入して本体下面(具体的には、下面吹出口11b、12a、13b)から吹き出す天井埋込型の形態又は空気を本体下面(具体的には、吸入口61a、71a)から吸入して本体側面(具体的には、側面吹出口62a、64a、72a、73a、74a、75a)から吹き出す天井吊下型の形態の両方に対応することが可能である。
本実施形態の天井設置型の空気調和装置1では、天井埋込型の形態にする際に使用される第1吹出開口としての下面吹出開口26bと、天井吊下型の形態にする際に使用される第2吹出開口としての側面吹出開口22a、24aとが、ケーシング2の下面(具体的には、ドレンパン2b)の4辺のうち1対の対辺に沿うように形成されているため、天井埋込型の形態及び天井吊下型の形態のいずれの場合においても、少なくともケーシング2内から2方向に空気を吹き出す構成が得られるようになっている。
本実施形態の天井設置型の空気調和装置1では、ケーシング2の側面のうち側面吹出開口22a、24aが形成されない側面(すなわち、側板23、25)には、空気流路S(具体的には熱交換器5の下流側の空気流路S2)に連通する補助連通開口23a、25aが形成することができるようになっており、補助連通開口23a、25aが形成された側面(すなわち、側板23、25)を覆うように補助吹出チャンバ12を装着するとともに、補助吹出チャンバ12が装着されたケーシング2に天井埋込用化粧パネル13を装着することによって、本体下面から2方向だけでなく、2方向よりも多くの方向にも空気を吹き出すような天井埋込型の形態を得たり、又は、補助連通開口23a、25aが形成された側面(すなわち、側板23、25)を覆うように補助吹出チャンバ16を装着するとともに、補助吹出チャンバ16が装着されたケーシング2に天井吊下用化粧パネル17を装着することによって、本体側面から2方向だけでなく、2方向よりも多くの方向にも空気を吹き出すような天井吊下型の形態を得ることできるようになっている。
本実施形態の天井設置型の空気調和装置1では、ケーシング2内において、回転軸線O−Oが上下方向に延びるターボファンからなる複数の送風ファン3がケーシング2の平面視において水平方向に並んで配置され、かつ、複数の送風ファン3の配列方向に沿って延びる2つの熱交換器5がケーシング2の平面視において複数の送風ファン3の配列方向に直交する側に配置されているため、ケーシング2の高さ方向寸法のコンパクト化を実現することができる。これにより、上述のような天井埋込型の形態及び天井吊下型の形態の両方に対応するにあたり、ケーシング2及びケーシング2内に収容される部品の共通化を図ることができるようになっている。
本実施形態の天井設置型の空気調和装置1では、熱交換器5として積層型熱交換器を採用しているため、熱交換率が高くコンパクト化が可能であるため、ケーシング2の高さ方向寸法のさらなるコンパクト化が実現されている。
上述の実施形態においては、熱交換器5として、上下方向に延びる伝熱管51とフィン52とが交互に積層し、かつ、伝熱管51の上端と下端とがそれぞれ上部ヘッダー管53と下部ヘッダー管54とによって接続されることにより構成された積層型熱交換器を採用しているが、図17に示されるように、水平方向に延びる伝熱管51とフィンとが交互に積層し、かつ、伝熱管51の一側端と他側端とがそれぞれ第1側部ヘッダー管53と第2側部ヘッダー管54とによって接続されることにより構成された積層型熱交換器を採用してもよい。
上述の実施形態においては、熱交換器5として積層型熱交換器を採用したが、クロスフィン型熱交換器を採用してもよい。
また、上述の変形例2のように熱交換器5としてクロスフィン型熱交換器を採用する場合において、クロスフィン型熱交換器からなる熱交換器5を、第1実施形態の積層型熱交換器からなる熱交換器5(図2参照)と同様、ケーシング2を側面視(すなわち、ケーシング2を長手方向から見た際)において、送風ファン3に対して上部が下部よりも遠い側に傾斜するように配置してもよい。この場合においても、ケーシング2の高さ方向寸法のコンパクト化を実現しつつ、熱交換器5の伝熱面積を大きくすることができ、また、送風ファン3に対して、上部が下部よりも遠い側に傾斜して配置されることで、吹出口に干渉することなく熱交換器5を配置することができる。
(1)天井設置型の空気調和装置の基本構成
図25に本発明の第2実施形態にかかる天井設置型の空気調和装置101の外観斜視図(天井は省略)を示す。空気調和装置101は、天井埋込型の形態及び天井吊下型の形態の両方に対応することが可能なものであり、主として、内部に各種構成機器を収納するケーシング102を備えている。
上述の天井設置型の空気調和装置101を4方向に吹き出すタイプの天井埋込型の空気調和装置の形態にする場合には、図28及び図29に示されるように、天井埋込用化粧パネル111をケーシング102の下面を覆うように装着する。ここで、図28は、天井設置型の空気調和装置101の外観斜視図であって、4方向に吹き出す天井埋込型の形態にした状態を示す図である。図29は、天井設置型の空気調和装置101の概略側面断面図であって、図28のA−A断面図である。尚、B−B断面については、ここでは図示しないが、図28の側板122、124をそれぞれ側板123、125に読み替えたものが対応する。
上述の天井設置型の空気調和装置101を4方向に吹き出すタイプの天井吊下型の空気調和装置の形態にする場合には、図30及び図31に示されるように、天井吊下用化粧パネル115をケーシング102の下面及び側面を覆うように装着する。ここで、図30は、天井設置型の空気調和装置101の外観斜視図であって、4方向に吹き出す天井吊下型の形態にした状態を示す図である。図31は、天井設置型の空気調和装置101の概略側面断面図であって、図30のA−A断面図である。尚、B−B断面については、ここでは図示しないが、図30の側板122、124をそれぞれ側板123、125に読み替えたものが対応する。
上述の実施形態においては、熱交換器105として、上下方向に延びる伝熱管51とフィン52とが交互に積層し、かつ、伝熱管51の上端と下端とがそれぞれ上部ヘッダー管53と下部ヘッダー管54とによって接続されることにより構成された積層型熱交換器を採用しているが、第1実施形態の変形例1と同様、図17に示されるように、水平方向に延びる伝熱管51とフィンとが交互に積層し、かつ、伝熱管51の一側端と他側端とがそれぞれ第1側部ヘッダー管53と第2側部ヘッダー管54とによって接続されることにより構成された積層型熱交換器を採用してもよい。
上述の実施形態においては、熱交換器105として積層型熱交換器を採用したが、第1実施形態の変形例2にかかる熱交換器5と同様に、クロスフィン型熱交換器を採用してもよい(図21参照)。
また、上述の変形例2のように熱交換器105としてクロスフィン型熱交換器を採用する場合において、クロスフィン型熱交換器からなる熱交換器105を、第2実施形態の積層型熱交換器からなる熱交換器105(図26参照)と同様、ケーシング102を側面視(すなわち、ケーシング102を長手方向から見た際)において、送風ファン103に対して上部が下部よりも遠い側に傾斜するように配置してもよい。この場合においても、ケーシング102の高さ方向寸法のコンパクト化を実現しつつ、熱交換器105の伝熱面積を大きくすることができ、また、送風ファン103に対して、上部が下部よりも遠い側に傾斜して配置されることで、吹出口に干渉することなく熱交換器105を配置することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
2、102 ケーシング
3、103 送風ファン
5、105 熱交換器
11、13、111 天井埋込用化粧パネル(第1化粧パネル)
11a、13a、111a 吸入口
11b、13b、111b 下面吹出口(第1吹出口)
12、16 補助吹出チャンバ
14、18 パネル連結ピン(パネル案内部材)
15、17、115 天井吊下用化粧パネル(第2化粧パネル)
22a、24a、122a〜125a 側面吹出開口(第2吹出開口)
23a、25a 補助連通開口(連通開口)
26a、126a 吸入開口
26b、126b 下面吹出開口(第1吹出開口)
61a、71a、161a 吸入口
62a、64a、72a、74a、162a〜165a 側面吹出口(第2吹出口)
S 空気流路
T 空間
Claims (6)
- 空調室の天井に設置可能な空気調和装置であって、
下面に吸入開口(26a、126a)及び第1吹出開口(26b、126b)と側面に第2吹出開口(22a、24a、122a〜125a)とが形成されるとともに、前記吸入開口から前記第1及び第2吹出開口に至る空気流路(S)が形成されるケーシング(2、102)と、
前記空気流路内に配置される送風ファン(3、103)と、
前記空気流路内に配置される熱交換器(5、105)とを備え、
前記ケーシングには、前記吸入開口及び前記第1吹出開口にそれぞれ連通する吸入口(11a、13a、111a)及び第1吹出口(11b、13b、111b)が形成されるとともに平面視におけるサイズが前記ケーシングよりも大きい第1化粧パネル(11、13、111)を、前記ケーシングの下面を覆うように装着するか、又は、前記吸入開口及び前記第2吹出開口にそれぞれ連通する吸入口(61a、71a、161a)及び第2吹出口(62a、64a、72a、74a、162a〜165a)が形成された第2化粧パネル(15、17、115)を、前記ケーシングの下面及び側面を覆うように装着することが可能である、
空気調和装置(1、101)。 - 前記第2吹出開口(22a、24a、122a〜125a)は、前記ケーシング(2、102)の側面の一部を切り取ることによって形成される、請求項1に記載の空気調和装置(1、101)。
- 前記ケーシング(2、102)は、略矩形箱形状であり、
前記第1吹出開口(26b、126b)は、前記ケーシングの下面の4辺のうち1対の対辺に沿うように形成されており、
前記第2吹出開口(22a、24a、122a〜125a)は、前記第1吹出開口が形成された前記ケーシングの下面の1対の対辺に対応する前記ケーシングの側面に沿うように形成されている、
請求項1又は2に記載の空気調和装置(1、101)。 - 複数の前記ケーシングを前記第2吹出開口(22a、24a)が形成される側面に直交する側面同士が対向するように並べて配置する際に、隣り合う前記ケーシングに装着される前記第1化粧パネル(11、13)同士又は前記第2化粧パネル(15、17)同士を連結するためのパネル案内部材(14、18)をさらに備えている、請求項3に記載の空気調和装置(1)。
- 前記ケーシング(2)の側面のうち前記第2吹出開口(22a、24a)が形成されない側面には、前記空気流路(S)に連通する連通開口(23a、25a)が形成されており、
前記ケーシングには、前記連通開口を介して前記空気流路(S)から空気を導出する空間(T)を形成する補助吹出チャンバ(12、16)を、前記ケーシングの側面のうち前記連通開口が形成された部分を覆うように装着することが可能である、
請求項3又は4に記載の空気調和装置(1)。 - 前記連通開口(23a、25a)は、前記ケーシング(2)の側面の一部を切り取ることによって形成される、請求項5に記載の空気調和装置(1)。
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