JP3979140B2 - 光コネクタの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバの接続に用いられる光コネクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報伝送容量の拡大にともない情報通信網の光化が注目され、その実現に向けた光ファイバ通信網の構築に重要な種々の光コネクタの開発が進められている。特にネットワーク機器用に開発されたMTコネクタ(Mechanically Transferable connector)は、日本の光通信網を中心に広く実用化されている信頼性の高い多心光コネクタである。このMTコネクタは、ガイドピンを用いて1対の光コネクタプラグを着脱可能に接続するもので、2心〜12心の光ファイバテープ心線や光ファイバコードの接続に使用されている。
【0003】
また、MTコネクタをベースとしたプッシュオンプルオフの簡易着脱可能なMPOコネクタがある。図4は、従来知られているMPOコネクタの一例を示す図で、図中、1は光コネクタプラグ、2はコネクタハウジング、3はフェルール、4は多心光ファイバ心線、5はコネクタアダプタ、6は光ファイバ孔、7はガイド孔、8はガイドピンを示す。
【0004】
光コネクタプラグ1(以下、光プラグという)は、コネクタハウジング2内にMTコネクタ用に設計されたフェルール3を収納し、フェルール3に多心光ファイバ心線4の接続端を装着して構成される。光プラグ1は、コネクタアダプタ5の両側に設けた嵌合孔5aに挿入され、ラッチ手段(図示せず)により挿入がラッチされる。両側の光プラグ1はフェルール3の先端面同士が互いに突き合わされ、光接続が形成される。
【0005】
フェルール3は、樹脂の成形により形成され、複数の光ファイバ孔6とその両側に1対のガイド孔7を有し、光ファイバ孔6には多心光ファイバ心線4の各光ファイバが挿入接着される。ガイド孔7には、互いに接続される光プラグの一方にガイドピン8が挿入固定され、他方の光プラグとの接続の位置決めを行なう。フェルール3の先端面3aは、光ファイバを挿着後に光ファイバと共に研磨される。
【0006】
MPOコネクタでは、通常、接続境界面での反射光が光源側に戻るのを防ぐために、光ファイバと共に先端面3aを斜めに研磨している。斜め研磨は、ガイド孔7の軸線と直交する面に対する角度θで行なわれ、通常、この角度θは8°になるように選定されている。
【0007】
図5、図6は、従来のフェルールの成形方法を説明する図で、図5は成形金型を示す図、図6(A)は上金型を外した成形状態を示す図、図6(B)は成形されたフェルールの断面を示す図である。図中、10は金型、11は中子、12は下金型、13は上金型、14はガイド孔成形ピン、15は光ファイバ孔成形ピン、16はファイバ被覆孔成形部、17はファイバ心線孔成形部、18は基台、19はガイド孔成形ピン用V溝、20は光ファイバ孔成形ピン用V溝、21は成形キャビティ、22は充填樹脂を示す。その他の符号は、図4と同じ符号を用いることにより説明を省略する。
【0008】
図5に示すフェルール成形用の金型10は、中子11と下金型12と上金型13の3つの部材から成る。中子11は、基台18の前方側にガイド孔成形用のピン14と光ファイバ孔成形用のピン15を設けて構成されている。また、ピン15の後半部は、ファイバ被覆部が収納されるファイバ被覆孔成形部16がピン15より多少太めにして設けられ、さらにその後方に多心ファイバ心線が収納されるブロック状のファイバ心線孔成形部17が設けられている。
【0009】
下金型12は、前部に、ガイド孔成形ピン14を位置決めするガイド孔成形ピン用V溝19と光ファイバ孔成形ピン15を位置決めする光ファイバ孔成形ピン用V溝20を設けて構成されている。後部は、ガイド孔成形ピン14を2点支持するための同様なV溝等が設けられ、中央部には樹脂22が充填される成形キャビティ21が設けられている。上金型13は、下金型12に対応してガイド孔成形ピン14および光ファイバ孔成形ピン15を保持し、所定形状のフェルールが成形される成形キャビティが形成されている。
【0010】
上述の金型10を用いて成形を行なうと、図6(A)に示すように成形キャビティ21と中子11との空隙部分を埋めるように樹脂22が充填される。この後、金型10を外すことにより、図6(B)に示すような形状のフェルール3が成形される。上下金型12、13は、ガイド孔成形ピン用V溝19と光ファイバ孔成形ピン用V溝20の内側の端部が、ライン(b−b)で示すように直線的になるように形成されている。したがって、フェルール3が成形された状態では、光ファイバ孔6とガイド孔7とが同一平面の端面3bに露出されている。この後、光ファイバ孔6に光ファイバを挿入接着して、端面3bから所定の研磨量Dを研磨し、先端面3aとされる。
【0011】
図7は、フェルール3の先端面3aの斜め研磨について説明する図である。なお、図7(A)はガイド孔にエッジが生じていない状態を示す図、図7(B)は、ガイド孔にエッジが生じている状態を示す図である。図中の符号は、図4〜図6で用いたのと同じ符号を用いることで説明を省略する。
【0012】
フェルールの斜め研磨は、図7(A)に示すように成形された状態のフェルール3の先端面3b(ガイド孔7の軸線と直交する面で形成されているとする)に対して角度θで研磨される。研磨後の先端面3aには、光ファイバ孔6およびガイド孔7の全てが露出するように研磨される。研磨量が少ないと、図7(B)に示すように、ガイド孔7の一部が研磨後の先端面3aと研磨前の先端面3bの両方に露出され、この結果、ガイド孔7にエッジ7aが生じる。エッジ7aがあると、光コネクタの着脱時にエッジ欠けが起こりやすくなるので、エッジ7aが生じないように、ある程度余分に研磨する必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したフェルールの成形で、光ファイバ孔6は、一対のガイド孔7の中点に対するずれ(偏心量Eo)が小さいことが必要である。しかし、光ファイバ孔6がガイド孔7に対して、図6(B)に示すように傾き角度Rがあると、研磨量Dを大きくすると偏心量Eoは次第に大きくなっていく。図8は、光ファイバ孔6のガイド孔7に対する傾き角度Rによる、前述の研磨量Dと偏心量Eoの関係を示す図である。
【0014】
この図8から明らかなように、例えば、フェルール3の光ファイバ孔6が成形時のずれ、誤差等により傾き角度Rが0.4°で成形されていると、50μmの研磨量で0.35μmの偏心量が生じ、100μmの研磨量で0.7μmの偏心量となる。また、傾き角度0.2°で成形したとしても、50μmの研磨量で0.18μmの偏心量となる。図7(B)のようなエッジ7aが生じないような斜め研磨を行なうには、研磨工程におけるバラツキ等も含めると最低50μm位の研磨が必要となる。しかし、実際のフェルール成形で、傾き角度Rを0.2°以内に納めるのは難しく、最終的な偏心量を0.2μm以内で、安定して光コネクタを形成することは困難であった。
【0015】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、光ファイバ孔の成形に傾きがあっても、研磨による偏心量の増大を最小限に抑えることができる光コネクタの製造方法の提供を課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明による光コネクタの製造方法は、ガイド孔と光ファイバ孔を有するフェルールに光ファイバを挿着した後、フェルールの接続端面側を研磨する光コネクタの製造方法であって、研磨前の接続端面側の光ファイバ孔端面を研磨後の端面となるようにガイド孔端面より凹ませて成形し、この後、光ファイバを挿着してガイド孔光ファイバ孔端面内に含まれるように研磨することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
発明の概略を、図1〜3を用いて説明する。図1(A)は上金型を外した成形状態を示す図、図1(B)は成形されたフェルールの断面を示す図、図2は成形金型を示す図、図3(A)は斜め研磨後のフェルール接続端面部を示す図、図3(B)は光ファイバ孔端面の凹み量の算定を説明する図である。図中の符号は、図4〜図6に用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
【0018】
本発明における光コネクタは、従来技術で説明したのと同様に、図4に示すように、光プラグ1を、コネクタハウジング2内にMTコネクタ用に設計されたフェルール3を収納し、フェルール3に多心光ファイバ心線4の接続端を装着して構成される。光プラグ1は、コネクタアダプタ5の両側に設けた嵌合孔5aに挿入され、ラッチ手段(図示せず)により挿入がラッチされる。両側の光プラグ1はフェルール3の先端面同士が互いに突き合わされ、光接続が形成される。
【0019】
フェルール3は、樹脂の成形により形成され、複数の光ファイバ孔6とその両側に1対のガイド孔7を有し、光ファイバ孔6には多心光ファイバ心線4の各光ファイバを挿入接着される。ガイド孔7には、互いに接続される光プラグの一方にガイドピン8が挿入固定され、他方の光プラグとの接続の位置決めを行なう。フェルール3の先端面3aは、光ファイバを挿着後に光ファイバと共に研磨される。
【0020】
フェルール3の成形金型10は、図1(A)および図2に示すように中子11と下金型12と上金型13の3つの部材から成る。中子11は、基台18の前方側にガイド孔成形用のピン14と光ファイバ孔成形用のピン15を設けて構成されている。また、ピン15の後半部は、ファイバ被覆部が収納されるファイバ被覆孔成形部16がピン15より多少太めにして設けられ、さらにその後方に多心ファイバ心線が収納されるブロック状のファイバ心線孔成形部17が設けられている。
【0021】
下金型12は、前部に、ガイド孔成形ピン14を位置決めするガイド孔成形ピン用V溝19と光ファイバ孔成形ピン15を位置決めする光ファイバ孔成形ピン用V溝20を設けて構成されている。光ファイバ孔成形ピン用V溝20の内側端部のラインc−cは、ガイド孔成形ピン用V溝19の内側端部のラインb−bより距離Fだけ内側になるように形成されている。
【0022】
また、下金型12の後部は、ガイド孔成形ピン14を2点支持するための同様なV溝等が設けられ、中央部には樹脂22が充填される成形キャビティ21が設けられている。上金型13は、下金型12に対応してガイド孔成形ピン14および光ファイバ孔成形ピン15を保持し、所定形状のフェルールが成形される成形キャビティが形成されている。
【0023】
上述の金型10を用いて成形を行なうと、図1(A)に示すように成形キャビティ21と中子11との空隙部分を埋めるように樹脂22が充填される。この後、金型10を外すことにより、図1(B)に示すような形状のフェルール3が成形される。接続端面側の光ファイバ孔6が露出する端面3c(以下、ファイバ孔端面という)は、ガイド孔7が露出する端面3b(以下、ガイド孔端面という)より距離Fだけ凹ませて成形される。
【0024】
図1(B)のように成形されたフェルール3は、光ファイバ孔6に光ファイバを挿着した後、先端面が3aとなるように研磨される。この場合、光ファイバ孔6とガイド孔7が同一の平面内で露出する位置まで研磨される。フェルール3のガイド孔端面3bから最終の先端面3aまでの研磨量Dは、従来(図6参照)と同じとしても、光ファイバが挿着されたファイバ孔端面3cの研磨量は、予め凹ませた距離Fを差し引いた、研磨量D’となる。
【0025】
例えば、所定の研磨量Dが100μmで、予め凹ませた距離Fが70μmであったとすると、ファイバ孔端面3cの研磨量D’は30μmとなる。この場合、ファイバ孔端面3cは30μmしか研磨されないので、光ファイバ孔6の傾き角度Rが0.4°であったとしても、図8によれば0.21μmの偏心しか生じない。なお、図6の場合は、0.7μmの偏心となる。
【0026】
上述のように光ファイバの接続面を仕上げる研磨において、光ファイバが存在するファイバ孔端面の研磨量を少なくすることにより、フェルール成形時の光ファイバ孔の傾きによる光ファイバの偏心を小さく抑えることができる。この結果、光コネクタ接続の光ファイバ間の軸ずれを少なくし、接続損失の増加を抑えた低接続の光コネクタを提供することが可能となる。また、研磨量が少なくなることで、研磨盤の目詰まりを低減でき、作業効率を向上させることができる。
【0027】
しかしながら、本発明は更に作業効率の向上と光ファイバの偏心を図るべく、研磨前のファイバ孔端面3c、研磨後の先端面3aと一致するように予め成形時に形成する。すなわち、ファイバ孔端面3cの研磨量D’をゼロとして「凹み距離F=研磨量D」となるように成形する。これにより、ファイバ孔端面3cの研磨は実質的に行なわれず(光ファイバ孔6から突き出る光ファイバの先端研磨のみとなる)、偏心をさらに小さくすることができる。
【0028】
次に、図3の斜め研磨の例について説明する。図3(A)は研磨後の形状を示し、フェルール3の斜め研磨は、研磨後の先端面3aがガイド孔7の軸線と直交する面に対して、角度θとなるように研磨される。この角度θは、光コネクタの接続境界面での反射光が光源側に戻るのを防ぐためのもので、4°〜12°位の範囲で形成するのがよく、より好ましくは8°で形成するのがよい。
【0029】
また、研磨前の光ファイバ孔6の端面を部分的に、図3(A)に示すように、予め角度θをもたせた傾斜端面で成形時に形成しておく。この傾斜端面は、光ファイバ孔6の端面として、研磨が予定されている領域部分を、予めフェルールの成形段階で除いておくことにより、研磨時の研磨量を少なくし、作業効率を図ることができる。
【0030】
斜め研磨で、研磨された先端面3aは傾斜した平坦面で、光ファイバ孔6から突き出る光ファイバ研磨され、光ファイバの接続端が斜めに研磨される。したがって、先端面3aの面内に光ファイバ孔6が完全に含まれていることは必須である。他方、光ファイバ孔6より径が大きいガイド孔7は、完全に先端面3a内に含まれていなくても、光コネクタの接続機能を奏するうえで必ずしも必要ではない。
【0031】
このため、図7(B)で示したように、ガイド孔7にエッジ部7aが生じる場合もある。しかし、従来技術の項で述べたように、エッジ7aがあると、光コネクタの着脱時にエッジ欠けが起こりやすくなるので、エッジ7aが生じないように、ある程度余分に研磨する必要がある。したがって、光ファイバ孔6と共にガイド孔7が、研磨後の先端面3aの面内に完全に含まれていることが望ましい。なお、斜め研磨を必要としない端面3a’は、光コネクタの形状寸法の範囲内で研磨するか、または、研磨せずに放置する。
【0032】
図3(B)に示すように、角度θで斜め研磨を行なう場合に、研磨前のガイド孔端面3bからファイバ孔端面3cに凹ます深さの最小値と最大値を求めることができる。斜め研磨で、ガイド孔7にエッジ7aを生じることなく、ガイド孔端面3bを研磨するのに必要な最小研磨ラインをY1とする。また、ガイド孔端面3bの全面をカバーして研磨するのに必要な最大研磨ラインをY2とする。なお、ラインY2を越えての研磨は、無意味であることからラインY2を最大研磨ラインとする。
【0033】
また、ガイド孔7の中心Zは、複数の光ファイバ孔6の中心と一致した直線上にあるものとし、この中心Zと最小研磨ラインY1の交点とガイド孔端面3bからの距離をX1、同じく、中心Zと最大研磨ラインY2の交点とガイド孔端面3bからの距離をX2とする。
【0034】
ガイド孔7にエッジ7aが生じないように、ガイド孔端面3bを最小研磨ラインY1まで研磨を行なった際に、距離X1に達した時点でファイバ孔端面3cの表面に露出されている光ファイバ先端が斜め研磨される必要がある。したがって、ファイバ孔端面3cをガイド孔端面3bから凹ます最小深さは、距離X1に等しいといえる。また、同様にガイド孔端面3bの全面をカバーするように、最大研磨ラインY2まで研磨を行なった際に、距離X2に達した時点でファイバ孔端面3cの表面に露出されている光ファイバ先端が研磨されればよい。したがって、ファイバ孔端面3cをガイド孔端面3bから凹ます最大深さは、距離X2と等しいといえる。
【0035】
以上のことから、斜め研磨の角度θ、ガイド孔7の孔径G、フェルールの厚さ(ガイド孔径G+ガイド孔からフェルール外面までの距離Hの2倍)を決めることにより、ファイバ孔端面3cの凹み深さの最小値X1と最大値X2を選定することができる。光コネクタの最適値として、角度θを8°、ガイド孔の孔径Gを0.7mm、フェルールの厚さ2.5mm(H=0.9mm)とすると、最小値X1は49μm、最大値X2は176μmとなる。
【0036】
実際は、光ファイバ孔の孔径125μmがあるので、その分の深さ距離(tan8°×125μm)が約18μmであるので、これを±9μmとして見込むものとする。この結果、上記の最小値X1は40μm〜58μmとなり、最大値X2は167μm〜185μmとなる。すなわち、ファイバ孔端面3cの凹み深さは、40μm〜185μmの範囲とするのが好ましい。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、光ファイバが存在する端面の研磨量を少なくすることができ、フェルール成形時の光ファイバ孔の傾きによる光ファイバの偏心を小さく抑えることができる。この結果、光コネクタ接続の光ファイバ間の軸ずれを少なくし、接続損失の増加を抑えた低接続の光コネクタを提供することが可能となる。また、研磨量が少なくなることで、研磨盤の目詰まりを低減でき、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフェルール成形例を示す図である。
【図2】本発明の実施に用いる金型の一例を示す図である。
【図3】本発明の斜め研磨の例を説明する図である。
【図4】光コネクタの一例を示す図である。
【図5】従来のフェルール成形用金型の一例を示す図である。
【図6】従来のフェルール成形例を示す図である。
【図7】斜め研磨について説明する図である。
【図8】研磨量と偏心量の関係を示す図である。
【符号の説明】
1…光コネクタプラグ、2…コネクタハウジング、3…フェルール、3a…研磨後の先端面、3b…ガイド孔端面、3c…ファイバ孔端面、4…多心光ファイバ心線、5…コネクタアダプタ、6…光ファイバ孔、7…ガイド孔、8…ガイドピン、10…金型、11…中子、12…下金型、13…上金型、14…ガイド孔成形ピン、15…光ファイバ孔成形ピン、16…ファイバ被覆孔成形部、17…ファイバ心線孔成形部、18…基台、19…ガイド孔成形ピン用V溝、20…光ファイバ孔成形ピン用V溝、21…成形キャビティ、22…充填樹脂。

Claims (5)

  1. ガイド孔と光ファイバ孔を有するフェルールに光ファイバを挿着した後、前記フェルールの接続端面側を研磨する光コネクタの製造方法であって、研磨前の前記接続端面側の光ファイバ孔端面を研磨後の端面となるようにガイド孔端面より凹ませて成形し、この後、前記光ファイバを挿着して前記ガイド孔を前記光ファイバ孔端面内に含まれるように研磨することを特徴とする光コネクタの製造方法。
  2. 前記研磨後の端面が、前記ガイド孔の軸線と直交する面に対して、角度4°〜12°の角度となるように斜めに形成されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタの製造方法。
  3. 前記角度が8°であることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタの製造方法。
  4. 前記ガイド孔は、前記研磨後の端面に完全に含まれていることを特徴とする請求項2または3に記載の光コネクタの製造方法。
  5. 前記光ファイバ孔端面を前記ガイド孔端面より、40μm以上185μm以下に凹ませて成形することを特徴とする請求項3または4に記載の光コネクタの製造方法。
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